JPH09179072A - 隠しマークを有するメガネレンズ及びその製造方法 - Google Patents

隠しマークを有するメガネレンズ及びその製造方法

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JPH09179072A
JPH09179072A JP35045195A JP35045195A JPH09179072A JP H09179072 A JPH09179072 A JP H09179072A JP 35045195 A JP35045195 A JP 35045195A JP 35045195 A JP35045195 A JP 35045195A JP H09179072 A JPH09179072 A JP H09179072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
lens
lens surface
spectacle lens
marks
Prior art date
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Pending
Application number
JP35045195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Kato
八州男 加藤
Junichi Hirobe
淳一 広部
Kazuhiro Nosaka
和弘 野坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATOUHACHI KK
Original Assignee
KATOUHACHI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メガネレンズにマークや図形を形成すること
で、自他商品の識別機能をもたせ、しかもこのマークや
図形は通常見ることが出来ず、視界をさまたげることも
ない隠しマークを有すメガネレンズの提供。 【解決手段】 極薄いコーティング層2を真空蒸着し、
このコーティング層2の一部を除去してマークや図形を
形成して凹部3を設け、凹部3の底はレンズ表面1と
し、このレンズに息を吹きかけるならば、マークや図形
が現われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は息を吹きかけた場合にの
み図形や文字の隠しマークが浮かび上がるようにしたメ
ガネレンズに関するものである。ここで対象とするレン
ズは近視や遠視等の視力矯正レンズに限らずサングラス
等のあらゆるレンズを対象とする。
【0002】
【従来の技術】メガネフレームは所定のレンズを保持し
て顔に掛ける為のものであって、最近では色々なメガネ
フレームが開発され、その種類は多種多様化している。
特に材質的に軽くてバネ性に優れたフレームが好まれ、
従ってスリムなメガネフレームとなっている。このよう
なメガネは長時間掛けても疲れが少なく、勿論、痛みを
覚えるようなことはない。
【0003】一方では、メガネは単に軽くて掛け易く疲
れが少ないといった機能的な要素に限らず、顔に掛ける
関係上ファッション性が高く、色々なデザインが施され
ている。そしてこれらメガネには商標がフレームに刻印
され、商品の出所を表示するとともに、その品質を保証
している。ところが、最近では偽ブランドのメガネが時
々市場に出回り、色々と問題を起こしているが、単にフ
レームに刻印するだけでは至って簡単に偽ブランドの表
示が出来ることも原因となっている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】このように、メガネ
フレームに偽の刻印を施すことで偽ブランド商品が簡単
に市場に出回るといった問題がある。本発明が解決しよ
うとする課題はこの問題点であって、視界を妨げること
のない隠しマークを施したメガネレンズを提供する。ひ
いては偽ブランドのメガネの流通を防止することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のメガネレンズは
その一部に隠しマークを施したものであって、息を吹き
かけることによってこの隠しマークが現れるようになっ
ている。該隠しマークは表面に形成した極めて浅い凹部
であって、この凹部の深さはレンズの視界を妨げるもの
ではない。ところで、該凹部はレンズ表面を被覆した透
明コーティング層に形成したものであって、コーティン
グ層表面とレンズ表面との表面張力の違いを利用してい
る。
【0006】すなわち、コーティング層の表面はレンズ
表面よりも表面張力が大きく、息を吹きかけることで該
コーティング表面に付着した水滴は丸くなるが、一方の
レンズ面に付着した水滴は丸くならず薄い膜となる。こ
の違いがマークとなって現れる。従って、この場合とは
逆にマークや図形を形どったコーティング層を一部に形
成することも出来る。以下、本発明に係る実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0007】
【実施例】図1はレンズの断面拡大図を表していて、1
はレンズ表面であって、このレンズ表面1にはコーティ
ング層2が形成されている。そして該コーティング層2
の一部を除去して凹部3が設けられ、マークや模様又は
文字、数字等は該凹部3によって形成される。一般的に
はレンズが嵌められるメガネのブランドが上記凹部3に
よって表される。
【0008】図2(a)〜(c)は上記凹部3の製作工
程を表している。(a)はシルク印刷によって所定の模
様や図形を形成した場合であり、レンズ表面1にはイン
ク層4が付着する。(b)はレンズ表面1に透明なミラ
ーコーティング層2が設けられるが、このコーティング
層2の厚さは30〜40ナノメータ(1ナノメータは1
00万分の1ミリ)で極薄い膜である。(c)は上記イ
ンク層4が除去した場合であり、該インク層4の後が凹
部3となる。
【0009】このインク層4は市販のメタノールで拭き
取ることが出来、拭き取られた後は上記凹部3が形成さ
れる。従って凹部3の底はレンズ面1となり、コーティ
ング層2が存在しない部分となっている。ところで、上
記コーティング層2は特に限定はしないが、例えばけい
素酸化物を真空蒸着して形成することが出来る。
【0010】真空蒸着は公知の技術である為に改めて詳
しく説明することは省略するが、真空ポンプによって真
空状態にされる釜の天井部にレンズを配置し、下のテー
ブル上に置かれた上記けい素酸化物にレーザー装置から
レーザーを照射して蒸発させることが出来る。蒸発した
けい素酸化物は天井のレンズ表面に付着してコーティン
グ層が形成される。
【0011】図3はこのレンズに息を吹きかけた場合で
ある。息と共に飛び散る微細な水滴はコーティング層表
面5では球状の粒となり、逆にレンズ表面1では薄い水
膜となる。これはコーティング層表面5とレンズ表面1
との表面張力の差からもたらされる現象であって、無数
の微粒子6、6…の中に形成される水膜7は所定の模様
やマークとなって現れる。水の微粒子6、6…は光りを
あらゆる方向へ乱反射させるが、水膜7では光の反射が
一定の方向となる為に上記凹部3の底に形成される水膜
7は模様やマークとなって現れる。
【0012】ところで上記実施例ではレンズ面に形成し
たコーティング層の一部を除去してマークや図形を形ど
っているが、これとは逆にレンズ面の一部にマークや図
形を形どったコーティング層を形成することもある。こ
れはレンズ面の一部を除いてマスキングを行い、この一
部に真空蒸着によってマスキングを施す。以上述べたよ
うに、本発明のメガネレンズは表面に極薄いコーティン
グ層を形成し、このコーティング層の一部を除去してレ
ンズ表面が露出するように凹部を設け、該凹部にて模様
やマークを形成したものであって、次のような効果を得
ることが出来る。
【0013】
【発明の効果】本発明のメガネレンズはマークや模様等
から成る商標を有していて、自他商品の識別をすること
が出来る。メガネ業界においては類似品や模造品が後を
絶たず、レンズに形成した隠しマークによって偽ブラン
ドを防止することが出来る。すなわち、このレンズに設
ける商標は通常見ることは出来ないが、息を吹きかける
ことで現れる為に、メガネが模造品であるか否かが一目
でわかる。
【0014】又、このレンズを利用して自分の名前を入
れることが出来る。従って、外したメガネを置き忘れた
場合であってもその所有者は分かる。そして、これら商
標や名前はレンズ面の極薄いコーティング層を除去して
形成され、その為にレンズの視界を妨げることはなく、
従って従来のごとくレンズの片隅でなく中央に形成する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメガネレンズの断面拡大図。
【図2】レンズ面に形成する隠しマークの加工工程。
【図3】レンズに息を吹きかけた場合。
【符号の説明】
1 レンズ表面 2 コーティング層 3 凹部 4 インク層 5 コーティング層表面 6 微粒子 7 水膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メガネレンズにおいて極薄いコーティン
    グ層を真空蒸着し、このコーティング層の一部を除去し
    てマークや図形等を形成して凹部を設け、該凹部の底は
    レンズ表面としたことを特徴とする隠しマークを有すメ
    ガネレンズ。
  2. 【請求項2】 メガネレンズにおいて30〜40ナノメ
    ータの厚さを有すけい素酸化物のコーティング層を真空
    蒸着し、このコーティング層の一部を除去してマークや
    図形等を形成して凹部を設け、該凹部の底はレンズ表面
    としたことを特徴とする隠しマークを有すメガネレン
    ズ。
  3. 【請求項3】 メガネレンズの表面にはシルク印刷によ
    ってマークや図形等を形成し、そして極薄いコーティン
    グ層を真空蒸着してレンズ面を被覆し、上記シルク印刷
    部分を除去して凹部を設け、該凹部の底はレンズ表面と
    したことを特徴とする隠しマークを有すメガネレンズ。
  4. 【請求項4】 メガネレンズにおいてマークや図形等を
    形どった一部分を除いてレンズ表面をマスキングし、こ
    の一部に極薄いコーティング層を真空蒸着し、このコー
    ティング層を除いて上記マスキング部分を除去したこと
    を特徴とする隠しマークを有すメガネレンズ。
  5. 【請求項5】 メガネレンズの表面にはシルク印刷によ
    ってマークや図形等を形成し、そして極薄いコーティン
    グ層を真空蒸着してレンズ面を被覆し、上記シルク印刷
    部分をアルコール等で拭き取って除去することで凹部を
    設け、該凹部の底はレンズ表面としたことを特徴とする
    隠しマークを有すメガネレンズの製造方法。
JP35045195A 1995-12-22 1995-12-22 隠しマークを有するメガネレンズ及びその製造方法 Pending JPH09179072A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100685290B1 (ko) * 2006-06-09 2007-02-22 문재오 눈부심 방지용 렌즈 및 그 제조방법
JP2008055253A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Nidek Co Ltd コーティング方法
KR20210108937A (ko) 2020-02-19 2021-09-03 주식회사 더엘스타 히든마크가 형성된 기재를 구비한 물품 및 그의 제조방법

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040323