JPH09178317A - オーガ式製氷機 - Google Patents

オーガ式製氷機

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JPH09178317A
JPH09178317A JP7343684A JP34368495A JPH09178317A JP H09178317 A JPH09178317 A JP H09178317A JP 7343684 A JP7343684 A JP 7343684A JP 34368495 A JP34368495 A JP 34368495A JP H09178317 A JPH09178317 A JP H09178317A
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JP
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ice
passage
tubular member
pressing head
chute
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JP7343684A
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Inventor
Kazuhiro Mori
和弘 森
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷圧縮通路を塞ぐ恐れのある氷を迅速に融解
し、冷凍ケーシング内の空気溜まりを防止すること。 【解決手段】 冷凍ケーシング21の上部には、本体部
4aと、この本体部から半径方向外方へ延びる突条部4
bとからなる押圧頭4が配設されている。各氷圧縮通路
6は、冷凍ケーシングの延長部21aの内面、本体部及
び隣接する突条部の向き合う面によって画成されてい
る。延長部の外面には、超音波振動子11が取り付けら
れている。正面が延長部と接触する超音波振動子は、そ
の背面に位置する発泡材18と共に、押さえ板19によ
って延長部に取り付けられる。押さえ板は、押圧頭を支
持するボルト5によって、延長部の外面と座金20とに
挟まれて固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーガ式製氷機に
関し、特にその押圧頭において氷結固着した氷を除去す
るための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーガ式製氷機は、縦長の筒状部材であ
る冷凍ケーシングを有している。冷凍ケーシングの外面
には、冷凍回路の一部である蒸発器が巻装され、冷凍ケ
ーシングの中には、螺旋刃を有するオーガが設けられて
いる。冷凍ケーシングの上部は、氷圧縮通路を有する押
圧頭を越えて、貯氷庫に連通する氷搬送通路に接続され
ている。製氷運転が始まると、冷凍ケーシング内に製氷
水が供給される。冷凍ケーシングの内面において成長し
た氷は、螺旋刃の回転によって掻き取られ、フレーク状
の氷となって螺旋作用により上方に搬送される。フレー
ク状の氷は、氷圧縮通路で圧縮されて柱状の氷となり、
最終的には氷粒となって氷搬送通路を通って貯氷庫に搬
送される。しかし、氷圧縮通路を通過する氷は、製品と
して好ましい透明で硬度の高い氷質に圧縮されるという
利点がある一方、圧縮に伴って硬度が増加し氷圧縮通路
内を通りにくくなったり、氷圧縮通路を画成する面に氷
結・固着する可能性があった。このように、氷の搬送が
滞ったり、氷圧縮通路の画成面に氷が固着したりする
と、氷圧縮通路が氷で塞がれ、上記螺旋作用によって引
き続き搬送されてきたフレーク状の氷は行き場を失って
氷圧縮通路内において更に氷の圧縮が進む。その結果、
冷凍ケーシング内の空気が抜けず(以下、この現象を空
気溜まりと称する)、冷凍ケーシング内に新たな製氷水
が十分に供給されなくなる。このことは、冷凍ケーシン
グ内の冷却負荷が減少し相対的に冷凍能力が高まること
になって過冷却状態を生じさせ、冷凍ケーシング内面に
氷結した氷を掻き取る際に、螺旋刃及びその駆動系等に
過負荷が作用し、駆動モータの停止や故障の原因にもつ
ながる恐れがあった。
【0003】この問題を解決するための従来技術として
は、例えば実公昭62−6453号公報に開示されたオ
ーガ式製氷機がある。このオーガ式製氷機は、押圧頭の
外周上部にヒータが設けられ、製氷運転中に亙って、最
も氷の滞りや固着の生じやすい氷圧縮通路の出口付近の
氷を軟化ないし融解させることで、螺旋刃及びその駆動
系等に作用する負荷を軽減させる技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実公昭62−
6453号公報に開示の上記オーガ式製氷機では、運転
停止後、短時間で圧縮機を再起動した場合には、冷凍ケ
ーシングや押圧頭がほぼ低温状態のままである。したが
って、上記のように固着した氷に熱を与えて除去しよう
としても、ヒータの熱は冷凍ケーシングや押圧頭の温度
上昇のために奪われてしまい、氷圧縮通路内の氷を迅速
に軟化ないし融解することができなくなることがあっ
た。そのため、冷凍ケーシング内に空気溜まりが発生
し、前述した問題が依然として解消されないでいた。し
たがって、本発明は、氷圧縮通路を塞いでいた氷及びそ
の恐れのある氷を迅速に融解し、冷凍ケーシング内の空
気溜まりの発生をなくすことが可能なオーガ式製氷機を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のオーガ式製氷機は、冷凍ケーシングの頂部
に押圧頭を有し、該押圧頭がその周囲を囲む筒状部材と
協働して、氷圧縮通路を画成しており、前記筒状部材に
は、前記氷圧縮通路を画成している部分の外面に、該部
分の内面において氷結固着して前記氷圧縮通路を塞いで
いる氷若しくは塞ぐ恐れのある氷を融解して除去する超
音波発生手段が設けられている。また、前記押圧頭は、
前記筒状部材の前記内面まで延びる突条部を有してお
り、該押圧頭は、該突条部においてネジ手段により該筒
状部材に取り付けられており、前記超音波発生手段は、
前記ネジ手段の締め付けにより前記筒状部材に接近し得
るカバーによって該筒状部材に押し付けられている。更
に、前記筒状部材に接触して設けられた前記超音波発生
手段の周囲には、発泡材が設けられていると好適であ
る。
【0006】上述の構造を有するオーガ式製氷機におい
て、氷圧縮通路を画成している筒状部材の内面に氷が氷
結固着したときには、同筒状部材の外面に設けられた超
音波発生手段から超音波振動が発生する。超音波振動
は、筒状部材、更にその内面に固着した氷に伝わるが、
その際、筒状部材及び氷の間で振動の仕方に相違がある
ため、熱を生じる。この熱によって、氷が融解除去され
る。また上記の超音波振動により生じた熱は、押圧頭に
吸収されにくいので、迅速に氷を融解できる。超音波発
生手段は、ネジ手段の締め付け量によって筒状部材に押
し付けられる程度が調整される。また、発泡材が周囲に
設けられている場合には、超音波振動は筒状部材側への
み伝わるため、更に好適に氷の融解除去ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態すなわ
ち実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する
が、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとす
る。図1は、本実施形態にかかるオーガ式製氷機1を示
す図である。図2は、製氷機構部分の縦断面図である。
図3は、図2のIII−III線にほぼ沿って氷圧縮通
路及び押圧頭等を横方向に切断した断面図である。尚、
図3では、図の細部をより分かりやすくするため、一部
ハッチングを省略してある。オーガ式製氷機1は、主
に、製氷機構部分2と、氷搬送通路9と、製造した氷を
図示しない貯氷庫に案内する通路(以下、シュートと称
する)31とから構成される。
【0008】まず製氷機構部分2についての構造から説
明する。製氷機構部分2は、冷凍ケーシング21、オー
ガ23、氷圧縮通路6(図3参照)及び氷搬送通路9か
ら構成されている。ステンレス等から形成された縦長の
筒状部材である冷凍ケーシング21の外面には、圧縮
機、凝縮器及び膨張弁等と共に図示しない冷凍回路を構
成する管状の蒸発器すなわち冷却パイプ16が巻装され
ている。冷却パイプ16の外方には、同冷却パイプ16
及び冷凍ケーシング21を取り囲むように断熱材26が
配設されている。冷凍ケーシング21の内部には、螺旋
刃22を有するオーガ23が回動可能に配設されてい
る。オーガ23は、その上部に形成された軸部23a
が、下記に詳細に説明する押圧頭4の軸受部27(図3
参照)によって回動可能に支持され、その下部に形成さ
れた軸部23bは、軸受28によって回動可能に支持さ
れている。押圧頭4の上方には、氷搬送通路9の入口9
a(図1及び図5参照)が接続される。一方、氷搬送通
路9の出口9b(図1及び図5参照)は、図示しない貯
氷庫に氷を案内するシュート31の上部に接続されてい
る。氷搬送通路9の入口9aには、圧縮された氷を好適
な大きさの氷粒に切断するカッタ8が上記軸部23aに
接続されて配設されている。カッタ8とオーガ23との
間には、後述する氷圧縮通路6が形成された押圧頭4が
設けられている。冷凍ケーシング21の延長部21a
(筒状部材)の外面には、図3に示されるように、下記
に説明する超音波振動子11が取り付けられている。
【0009】更に、冷凍ケーシング21の下部近傍で
は、図2に示されるように、オーガ23の軸部23bの
下端が、周知の継手29によって、ギヤードモータ(歯
車付電動機)12の出力軸14に連結されている。冷凍
ケーシング21の比較的下部の入口管21bには、供給
管15の一端(出口)が接続されている。該供給管15
の他端(入口)は、製氷水タンク17の底部に設けられ
た出口部17aに接続されている。製氷水タンク17
は、一般的なオーガ式製氷機と同様に、給水弁を途中に
有する図示しない導水管を介して外部水道系に接続され
ている。
【0010】図4は、図3のA部について後述する押さ
え板19を省略して示す拡大図である。冷凍ケーシング
21の延長部21aの中には、図2及び図3に示される
ように、螺旋刃22上方からカッタ8下方まで縦方向に
延びる押圧頭4が設けられている。押圧頭4は、図3に
示されるように、冷凍ケーシング21の延長部21aよ
りも小さい直径の環状横断面形状を有する本体部4a
と、該本体部4aの外面から冷凍ケーシング21の延長
部21aの内面に放射線状に延びる複数の突条部4bと
から構成されている。環状の本体部4aの内孔には、軸
部23aを囲んで前述の軸受部27が設けられている。
押圧頭4は、本実施形態では4つ(図3では2つのみ図
示)の突条部4bを有していて、各突条部4bは、各々
が隣接する他の突条部4bと周方向に約90゜ 離間して
いる。そして、押圧頭4は、突条部4bと同数の座金2
0を介し、冷凍ケーシング21の延長部21aの外面か
ら内面に突出可能である突条部4bと同数のボルト5に
よって延長部21aに固定される。延長部21a内で
は、その内面と、本体部4aの外面と、隣り合う突条部
4bの対向する側面とによって前述した氷圧縮通路6が
画成されている。氷は、この氷圧縮通路6を通過する際
に、フレーク状態から好適な氷質に圧縮される。尚、本
実施形態では、上記のように氷圧縮通路を画成する延長
部21aが、冷凍ケーシング21と一体であるが、別体
であってもよい。
【0011】内面が氷圧縮通路6を画成する延長部21
aの外面には、少なくとも1つの前述した超音波振動子
11が、発泡材18と一緒に、押さえ板19によって取
り付けられる。延長部21aの外面に取り付ける超音波
振動子11の大きさ、個数及び位置等は、氷圧縮通路6
内の氷が固着しやすい場所を考慮し、それに応じて決定
する。好適には、超音波振動子11を、内面に氷が固着
しやすい延長部21aのちょうど裏面にあたる外面に取
り付けるのがよい。また、そのような氷の固着の傾向と
はほぼ無関係に、延長部21aの外面全面に亙って超音
波振動子を取り付けてもよい。押さえ板19は、ステン
レス製の部材であって、中央部分に超音波振動子11及
び発泡材18を収容することが可能な凹形に形成されて
いる。発泡材18は、正面が延長部21aの外面と接触
する超音波振動子11の背面と接触するように前記凹形
の内側に配設される。また、このように発泡材18が超
音波振動子11の背面に設けられているのは、超音波振
動子11により生じた振動を、延長部21a側へのみ伝
達させるためである。したがって、発泡材は、図3に示
される態様でなくても、振動をほぼ延長部21a側への
み伝達させることができるようであれば別の態様でもよ
い。
【0012】図3に示されるように、押さえ板19は、
横方向の両側縁部が、それぞれ隣接する座金20の縁部
と延長部21a外面との間に挟まれるようにして、延長
部21aに固定される。ここで、押さえ板19の前述し
た凹形の深さについては、ボルト5を締め付けることで
超音波振動子11が延長部21aにしっかりと押し付け
られその結果超音波振動子11で生じた振動が後述する
ように延長部21aに十分伝達するように、超音波振動
子11及び発泡材18の厚さを考慮して決定されている
ものとする。このとき、ボルト5の締め付けを加減する
ことによって、超音波振動子11が延長部21aに押し
付けられる強さを調節できるようにしてもよい。尚、接
着剤による取り付けで後述するように好適に氷を融解も
しくは離間させるのに十分な振動を伝達できる超音波振
動子を用いる場合には、押さえ板19を使用せずにそう
した接着剤のみで超音波振動子を取り付けてもよい。
【0013】次に氷搬送通路9及びシュート31につい
て説明する。図5は、製氷機構部分2の上部、氷搬送通
路9及びシュート31の上部を拡大して示す図である。
前述した氷搬送通路9は、入口9aが下方に開口し、出
口9bが横方向に開口している、筒状部材である。一
方、シュート31は、図1に示されるように、入口31
aが横方向に開口し、出口が図示しない貯氷庫につなが
る、縦長の筒状部材である。また、シュート31の横断
面積は、下方にいくほど増加している。シュート31の
入口31aは、氷搬送通路9の出口9bよりも大きい。
従って、氷搬送通路9とシュート31とは、図5の
(a)に示される正常運転状態すなわちオーガ式製氷機
1が正常に組み合っている状態において、出口9bが入
口31aの中に入り込むように、接続されている。しか
し、氷搬送通路9とシュート31とは固定的に接続され
ているわけではないので、シュート31が、氷搬送通路
9の軸心方向にほぼ沿って摺動可能である。
【0014】入口31aを画成するシュート31の端部
には、入口31aの中心軸線に対してほぼ垂直な方向に
延びる鍔状部分35が設けられている。一方、氷搬送通
路9の出口9b近傍の外面には、鍔状部分35と平行に
延びる鍔状部分33が設けられている。また、鍔状部分
33には、嵌合用突起33a(図5の(b)参照)が少
なくとも2つ形成されている。この嵌合用突起33a
は、シュート31の上記摺動可能な方向と平行に且つシ
ュート31に向けて延びている。これに対応して、鍔状
部分35には、前述の摺動可能な方向と平行な中心軸線
を有し且つ嵌合用突起33aと嵌合可能な嵌合用穴35
a(図5の(b)参照)が、少なくとも嵌合用突起33
aと同数穿設されている。鍔状部分33と鍔状部分35
との間には、環状のパッキン37が配設されている。パ
ッキン37には、少なくとも上記嵌合用突起33aと同
数の穴が穿設されており、嵌合用突起33aは、正常運
転状態において、その穴を貫通して嵌合用穴35aに嵌
合している。また、嵌合用突起33aの先端部分は、同
嵌合用突起33aの他の部分と比べて僅かに膨らんでお
り、一旦嵌合用穴35aと嵌合した嵌合用突起33a
は、一定の力が作用しない限り、簡単には嵌合用穴35
aから抜けないようになっている。
【0015】鍔状部分33,35は、袋状断面を有する
環状のゴムカバー39によって全周に亙って覆われてい
る。ゴムカバー39は、その袋状の一端部が環状のバン
ド41によって氷搬送通路9に固定され、他端部が環状
のバンド41によってシュート31に固定されている。
また、ゴムカバー39は、図5の(a)に示される正常
運転状態で、シュート31の上記摺動可能な方向に撓ん
だ余剰部分39aがパッキン37等の外周囲に生じるよ
うな大きさを有する。
【0016】図1及び図5に示されるように、シュート
31の頂部には、貯氷検知装置43が配設されている。
貯氷検知装置43は、支持板43a、検知板43b及び
検知スイッチ43cからなる。支持板43aは、貯氷検
知装置43をシュート31の頂部に支持している。検知
板43bは、シュート31の内部で下向きに延びてお
り、シュート31内の氷が所定の貯氷量に達すると回動
し、検知スイッチ43cを作動させる。検知スイッチ4
3cは、上記の場合に製氷運転を停止させる。図1及び
図5に示されるように、シュート31の外周は、断熱材
45で覆われている。また、冷凍ケーシング21を囲む
断熱材26(図2参照)の上部近傍には、縦断面が逆L
字形のブラケット47が取り付けられている。ブラケッ
ト47には、断熱材45と対向する面に、マイクロスイ
ッチ51が取り付けられている。マイクロスイッチ51
は、スイッチ作動子(以下、ボタンと称する)49を有
する。このボタン49は、図5の(a)に示される正常
運転状態では、断熱材45との当接により押されてマイ
クロスイッチ51を作動状態(以下、ONと称する)と
しており、図5の(b)に示される氷詰まり発生状態で
は、断熱材45と離間することでマイクロスイッチ51
を非作動状態(以下、OFFと称する)にしている。マ
イクロスイッチ51は、ONのときに製氷運転を行いO
FFになると製氷運転を中止するような図示しない制御
回路と接続している。
【0017】次に、本実施形態のオーガ式製氷機1の動
作について説明する。先ず、オーガ式製氷機1の電源ス
イッチを入れると、前述した図示しない給水弁が開弁す
る。尚、このとき、貯氷検知装置43は、検知板43b
と当接するほどシュート31内に氷が入っておらず検知
スイッチ43cが非作動状態であり、且つ、氷搬送通路
9(嵌合用突起33a)とシュート31(嵌合用穴35
a)とがぴったりと嵌合しボタン49が断熱材45に押
されてマイクロスイッチ51がONになっているものと
する。上記給水弁の開弁により、製氷水タンク17には
外部水道系から前述した図示しない導水管を通って水が
供給される。この給水は、製氷水タンク17の所定の上
限水位に到達するまで継続する。製氷水タンク17の製
氷水が上限水位に到達すると、上記給水弁が閉弁して製
氷水タンク17内への水の供給が停止し、替わってギヤ
ードモータ12、図示しない冷凍回路の一部である前記
圧縮機が起動して製氷運転が始まる。
【0018】製氷運転が始まると、製氷水タンク17内
の製氷水は、供給管15を通って冷凍ケーシング21内
に供給され、外周に巻装された冷却パイプ16によって
熱を奪われ冷凍ケーシング21の内面に徐々に氷結して
いく。同時に、冷凍ケーシング21の内面に氷結した氷
は、ギヤードモータ12によって回転するオーガ23の
螺旋刃22によって同内面から掻き取られ、フレーク状
の氷となって上方に送られる。このフレーク状の氷は、
冷凍ケーシング21内を上昇し、延長部21aの内面、
押圧頭4の体部4a及び突条部4bによって画成された
氷圧縮通路6(図2及び図3参照)を通過する際に、硬
度の高い透明な氷質に圧縮される。こうして圧縮された
氷は、引き続き氷圧縮通路6内に入ってくる氷に押され
て、氷圧縮通路6の上方へと移動する。氷圧縮通路6の
上方には、カッタ8が設けられているため、氷圧縮通路
6を通り抜け圧縮された氷は、このカッタ8によって所
望の大きさに切断される。適当な大きさに切断された氷
は、氷搬送通路9を通ってシュート31に入り、同シュ
ート31によって図示しない貯氷庫に案内される。
【0019】このとき、氷圧縮通路6内の氷が、同氷圧
縮通路6を画成する延長部21aの内面等に固着し、氷
圧縮通路6の流路を縮小もしくは塞ぐ恐れがあるが、本
実施形態ではそのような場合には、超音波振動子11か
ら超音波振動が出される。発生した超音波振動は、前述
した発泡材18の作用によって、超音波振動子11の正
面に当接する延長部21a側へのみ伝達し、更にその内
面に固着している氷25に伝わる。このとき、延長部2
1aでは比較的振動の減衰が小さく、氷25では比較的
振動の減衰が大きいことから、上記の超音波振動は、延
長部21aから氷25に伝達する際に、延長部21aと
氷25とにおける振動の仕方の相違によって両者間に相
対的なズレが生じ、熱を生じさせる。この熱によって、
氷25の延長部21aとの固着面は融解し、氷25が除
去されて、氷圧縮通路6内の氷の流れを正常に戻すこと
ができる。したがって、従来のように氷除去時に押圧頭
4等に熱エネルギを吸収される恐れや押圧頭4を暖めて
おく必要もなく、短時間で氷25の融解除去を行える。
また、超音波振動子11は、前述したように氷25を融
解できる程度に局部的に熱を発生させるので、氷圧縮通
路6の下方において製造された氷を溶かしてしまう程、
冷凍ケーシング21を温めてしまうことはない。更に、
超音波振動子11に対する冷凍ケーシング21の発熱対
策は、不要である。以上のように本実施形態では、短時
間で氷25を融解できるので、短い周期で起動・停止を
繰り返しても確実に氷25を融解除去できる。
【0020】また、本実施形態では、超音波振動子11
を、氷の融解で生じた水にキャビテーションを生じさせ
る振動数に設定しておくことで、氷圧縮通路6内を空気
が通り易くなり、延長部21a内に空気溜まりが生じな
い。氷の製造が進むにつれ、製氷水タンク17内の製氷
水が減少し、製氷水タンク17内の水位が所定の下限水
位まで低下すると、再び図示しない給水弁が開弁して前
述したように製氷水の供給が始まる。
【0021】以上のように、給水、製氷及び固着した氷
の除去が行われるが、氷の製造が進んで図示しない貯氷
庫が満杯になると、今度はシュート31内にも氷が貯氷
されるようになる。シュート31内に貯氷された氷が増
加すると、その中に積み上がる氷の高さが徐々に上昇
し、やがて氷と貯氷検知装置43の検知板43bとが当
接するようになる。氷の高さ増加によって検知板43b
が傾き、検知スイッチ43cが作動すると、製氷運転が
停止する。本実施形態では、貯氷検知装置43が正常に
動作しなかった場合に備えて前述したマイクロスイッチ
51等が設けられている。このマイクロスイッチ51を
備えていない貯氷庫等で、氷が一杯になっても製氷運転
が停止しなかった場合、例えば何等かの理由から貯氷検
知装置43が正常に動作せず製氷運転が停止しなかった
場合には、製氷機構部分2において製造された氷が氷搬
送通路9を通ってシュート31に供給され続ける。した
がって、最終的には、シュート31内に入り切らない氷
が氷搬送通路9内にまで溢れ、氷搬送通路9内に充満す
る氷の圧力で氷搬送通路9あるいはシュート31が破損
したり、ギヤードモータ12を含む駆動系に損傷が起き
るおそれがある。しかし、本実施形態では、貯氷検知装
置43が正常に動作せず前述したように氷搬送通路9内
が氷で一杯に(氷詰まり)なると、嵌合用突起33aが
嵌合用穴35aから抜け、シュート31が、図5の矢印
Xに示されるように氷搬送通路9から離間する向き摺動
すると同時に、シュート31の断熱材45がボタン49
から離間してマイクロスイッチ51がOFFになる。こ
れによって、貯氷検知装置43の作動・非作動状態とは
無関係に製氷運転が停止し各部の破損等が回避される。
また、本実施形態では、氷搬送通路9から離間するシュ
ート31の摺動方向が、氷搬送通路9内の氷の搬送方向
とほぼ平行であり、加えて、氷搬送通路9に対するシュ
ート31の摺動が、製造された氷の氷搬送通路9内にお
ける動き方に依存せず、単に氷搬送通路9内に充満する
氷の圧力に依存することから、前述した製氷運転の停止
は極めて確実に行われる。
【0022】図5の(a)に示される正常運転状態から
嵌合用穴35aが嵌合用突起33aから外れると、ゴム
カバー39の余剰部分39a部分に張力が作用して、ゴ
ムカバー39は、その余剰部分39aが図5の(b)に
示すような上記摺動方向に張った状態になる。このゴム
カバー39によって、シュート31は、氷搬送通路9か
ら完全に離間することはなく、また、嵌合用穴35aが
嵌合用突起33aから外れても依然として氷搬送通路9
とシュート31との間がゴムカバー39によって覆われ
ているため、両者の間から氷が外に飛び出すこともな
い。かくして、製氷運転が停止した後は、仮に氷搬送通
路9内の氷の一部が溶けて氷搬送通路9内の前述の圧力
が減少しても、氷搬送通路9に人為的な外力を加えて、
嵌合用突起33aを嵌合用穴35aに嵌合させない限
り、マイクロスイッチ51がONにならず、製氷運転が
再開しないようになっている。このため、貯氷検知装置
43等の点検・修理前に自然に製氷運転が始まる事態が
回避される。尚、本実施形態では氷搬送通路9とシュー
ト31との接続は、前述した嵌合用突起33aと嵌合用
穴35aの嵌合によるため、製氷運転を再開する場合に
は、氷搬送通路9及びシュート31を容易に正常運転状
態に戻すことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明のオーガ式製氷機によれば、冷凍ケーシングの頂
部に押圧頭を有し、該押圧頭がその周囲を囲む筒状部材
と協働して、氷圧縮通路を画成しており、前記筒状部材
には、前記氷圧縮通路を画成している部分の外面に、該
部分の内面において氷結固着して前記氷圧縮通路を塞い
でいる氷若しくは塞ぐ恐れのある氷を融解して除去する
超音波発生手段が設けられているので、超音波振動によ
り生じた熱は、押圧頭に吸収されることなく、氷圧縮通
路を塞いでいる氷若しくは塞ぐ恐れのある氷を融解除去
する。このため、短時間の運転停止後に再起動しても、
迅速に上記氷を融解することが可能である。
【0024】請求項2に記載のオーガ式製氷機によれ
ば、前記押圧頭は、前記筒状部材の前記内面まで延びる
突条部を有しており、該押圧頭は、該突条部においてネ
ジ手段により該筒状部材に取り付けられており、前記超
音波発生手段は、前記ネジ手段の締め付けにより前記筒
状部材に接近し得るカバーによって該筒状部材に押し付
けられているので、超音波発生手段の取り付けを、押圧
頭の取り付けのためのネジ手段で兼用させることが可能
であり、また、超音波振動子の単なる固定にとどまら
ず、超音波振動子を筒状部材に押し付ける力の調整が可
能であるため、超音波振動が好適に伝達される。
【0025】請求項3に記載のオーガ式製氷機によれ
ば、前記筒状部材に接触して設けられた前記超音波発生
手段の周囲には、発泡材が設けられているので、発生し
た超音波振動が、接触する筒状部材側へ好適に伝わる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態にかかるオーガ式製氷機を示す図
である。
【図2】 図1のオーガ式製氷機の製氷機構部分の縦断
面図である。
【図3】 図2のIII−III線にほぼ沿って氷圧縮
通路及び押圧頭等を横方向に切断した図である。
【図4】 図3のA部について押さえ板を省略して示す
拡大図である。
【図5】 製氷機構部分の上部、氷搬送通路及びシュー
トの上部を拡大して示す図である。
【符号の説明】
4…押圧頭、4b…突条部、5…ボルト(ネジ手段)、
6…氷圧縮通路、11…超音波振動子(超音波発生手
段)、18…発泡材、19…押さえ板(カバー)、21
…冷凍ケーシング、21a…延長部(筒状部材)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍ケーシングの頂部に押圧頭を有し、
    該押圧頭がその周囲を囲む筒状部材と協働して、氷圧縮
    通路を画成しているオーガ式製氷機において、前記筒状
    部材には、前記氷圧縮通路を画成している部分の外面
    に、該部分の内面において氷結固着して前記氷圧縮通路
    を塞いでいる氷若しくは塞ぐ恐れのある氷を融解して除
    去する超音波発生手段が設けられているオーガ式製氷
    機。
  2. 【請求項2】 前記押圧頭は、前記筒状部材の前記内面
    まで延びる突条部を有しており、該押圧頭は、該突条部
    においてネジ手段により該筒状部材に取り付けられてお
    り、前記超音波発生手段は、前記ネジ手段の締め付けに
    より前記筒状部材に接近し得るカバーによって該筒状部
    材に押し付けられている請求項1に記載のオーガ式製氷
    機。
  3. 【請求項3】 前記筒状部材に接触して設けられた前記
    超音波発生手段の周囲には、発泡材が設けられている請
    求項1又は2に記載のオーガ式製氷機。
JP7343684A 1995-12-28 1995-12-28 オーガ式製氷機 Pending JPH09178317A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102410683A (zh) * 2010-12-31 2012-04-11 秦贯丰 一种用碟式双面刮面换热器制取流态化冰浆的方法及装置
JP2013061146A (ja) * 2011-09-09 2013-04-04 Lg Electronics Inc 冷蔵庫
JP2021527918A (ja) * 2018-06-19 2021-10-14 バイエリシエ・モトーレンウエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト 高電圧バッテリを有する車両

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