JPH09176269A - 弾性材料及び該弾性材料を用いた弾性ローラ - Google Patents
弾性材料及び該弾性材料を用いた弾性ローラInfo
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- JPH09176269A JPH09176269A JP7350270A JP35027095A JPH09176269A JP H09176269 A JPH09176269 A JP H09176269A JP 7350270 A JP7350270 A JP 7350270A JP 35027095 A JP35027095 A JP 35027095A JP H09176269 A JPH09176269 A JP H09176269A
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Abstract
触を保ち続けることができ、かつ接触物に対して悪影響
を与えることがない上、諸特性にむらやバラツキを生じ
ることなく、電子写真装置や静電気録装置などの印字、
印刷機構などの弾性部材用材料として好適に使用される
弾性材料を得る。 【解決手段】 ポリイソシアネートとポリオールとの重
合反応により生成されるウレタン結合を含むポリウレタ
ン樹脂を主材としてなり、アスカーC硬度が85゜以下
で、圧縮永久歪みが6%以下、アセトン抽出量が4%以
下であることを特徴とする弾性材料を提供する。また、
軸体の周囲に直接又は他の弾性層を介して上記弾性材料
からなる弾性材料層を形成し、研削、研磨加工により表
面粗さRkが4.5以下のローラ状に形成したことを特
徴とする弾性ローラを提供する。
Description
真装置やプリンタ等の静電気録装置などにおいて、現像
ローラ、帯電ローラ、転写ローラ、給紙ローラなどの弾
性部材に好適に使用される弾性材料に関する。
電子写真装置や静電気録装置等の印字、印刷分野におい
て、導電性の弾性部材を使用する機構が増加してきてお
り、この分野で用いられる弾性部材には、接触物と静状
態及び動状態で共に安定した接触状態を保ち続けること
ができ、かつ接触物に対して悪影響を与えないこと、部
材の諸特性にむらやバラツキがないこと、などの特性が
要求される。
材として以下の特徴を満足することが必要であることが
検討の結果判明した。即ち、低硬度であること、接触物
を汚染腐食しないこと、永久歪みが小さいこと、部材の
安定した表面特性が得られること、そして用途によって
は安定した導電特性が得られること、などを満足するこ
とが必要である。
が小さく接触物を汚染腐食することのない弾性材料は極
めて少なく、上記条件を十分に満足し得るものはほとん
ど見あたらない。
く、更に低硬度化するためにオイル等の添加剤を混入す
るため接触物に対する汚染性や腐食性に問題が生じる。
また、ゴムに代えてウレタン樹脂を用いることにより、
永久歪みを小さくすることができるが、低硬度化した場
合に接触物に対する腐食性が劣化するという問題を生じ
る。更に、ウレタン樹脂を含む一般的な樹脂の場合に
は、研削、研磨等の方法で加工する場合に加工後の表面
を平滑にすることが困難であり、電子写真用の感光体と
接触する現像ローラなどの平滑な表面が要求される用途
に用いる場合には、表面に塗装処理やコート処理などの
平滑化処理を施す必要がある。
足する材料がないため、2つ以上の樹脂材料を混合して
要求特性を満たすように設計することも行われている
が、この場合材料間の接着耐久性、製造工程が複雑にな
ることによるコストアップ、各々の材料がもつバラツキ
の複合化による製品としてのバラツキ増加等、問題も多
く有り、安価で上記要求特性を十分に満足する弾性材料
の開発が望まれている。
で、接触物と静状態及び動状態で共に安定した接触を保
ち続けることができ、かつ接触物に対して悪影響を与え
ることがない上、諸特性にむらやバラツキを生じること
がなく、電子写真装置や静電気録装置などの印字、印刷
機構などの弾性部材用材料として好適に使用される弾性
材料を提供すること、具体的には、低硬度で永久歪みが
小さく、また接触物を汚染腐食することもなく、更に加
工性に優れ切削、研磨加工により平滑な表面を確実に得
ることができ、また更に必要によって安定した所望の導
電特性が得られる弾性材料を提供することを目的とす
る。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、ポリイソシアネートとポリオールとの重合反応によ
り生成されるウレタン結合を有するポリウレタン樹脂
を、アスカーC硬度が85゜以下、圧縮永久歪みが6%
以下、アセトン抽出量が4%以下となるように調製する
ことにより、接触物と静状態及び動状態で共に安定した
接触を保ち続けることができ、かつ接触物に対して悪影
響を与えることがない上、諸特性にむらやバラツキを生
じることがなく、電子写真装置や静電気録装置等の印
字、印刷機構などの弾性部材用材料として好適に使用さ
れる弾性材料が得られることを見い出した。
レタンにおいて、アスカーC硬度を85゜以下とするこ
とにより、接触物への形状追随性が良好となり、静状態
及び動状態の両状態で接触物との良好な接触状態を保つ
ことができること、かつ圧縮永久歪みを6%以下とする
ことにより、この良好な接触状態を長期に亘って安定的
に保持することができること、更にアセトン抽出量を4
%以下とすることにより、接触物への汚染や腐食を実使
用において問題を生じないレベルに確実に抑えることが
できることを見い出し、本発明を完成するに至ったもの
である。
ポリオールとの重合反応により生成されるウレタン結合
を含むポリウレタン樹脂を主材としてなり、アスカーC
硬度が85゜以下、圧縮永久歪みが6%以下、アセトン
抽出量が4%以下であることを特徴とする弾性材料を提
供する。
果、全ポリオール成分中の70重量%以上を平均官能基
数2.5〜3で、かつ分子量が3000〜15000の
ポリオールとすることにより、アスカーC硬度が85゜
以下、圧縮永久歪みが6%以下、アセトン抽出量が4%
以下である上記本発明弾性材料が確実かつ安定的に得ら
れることを見い出した。
において、全ポリオール成分の70重量%以上が、平均
官能基数2.5〜3で、かつ分子量3000〜1500
0のポリオールである弾性材料を提供する。
において、切削、研磨加工などの機械加工性について検
討を行った結果、その破断伸びを75%以下とすること
により、切削、研磨等の機械加工によって平滑な仕上げ
面を非常に安定的に得ることができることを見い出し
た。
において、引張破断伸びが75%以下であり、かつ研
磨、研削加工により形状加工を施したものである弾性材
料を提供する。
結果、全ポリオール成分中の5重量%以上を平均官能基
数2.7〜3で、かつ分子量が200〜1000のポリ
オールとすることにより、研磨、切削加工により平滑な
仕上げ面が得られる引張破断伸びが75%以下の本発明
弾性材料を確実に得ることができることを見い出した。
具体的には、例えば樹脂表面を研磨した場合、本発明の
弾性材料のような低硬度樹脂の場合は一般的には加工時
の樹脂表面部分の微少変形により平滑な表面を得ること
は困難であるが、上記組成のウレタン樹脂では表面粗さ
Rkが4.5μm以下の平滑な表面を得ることが可能で
あることを知見したものである。
において、全ポリオール成分の5%以上が、平均官能基
数2.7〜3で、かつ分子量が200〜1000のポリ
オールである弾性材料を提供する。
より好適な組成について検討を進めた結果、全イソシア
ネート成分の80%以上を平均官能基数が2.3を超え
3.3以下のポリメリックMDIとすることにより、ア
セトン抽出量及び圧縮永久歪みをより小さくすることが
でき、かつ研磨、切削等の機械的加工を行った場合の表
面平滑性もより良好なものとし得ることが見い出され
た。
において、全イソシアネート成分の80重量%以上が、
平均官能基数が2.3を超え3.3以下のポリメリック
MDIである弾性材料を提供する。
特性として導電性が要求される場合には、カーボン等の
導電物質や帯電防止剤等で用いられるような界面活性剤
などの導電性付与物質を配合することにより、良好な導
電性を付与することができるが、この場合本発明弾性材
料に特に良好な導電性を付与し得る導電性付与物質につ
いて検討を行った結果、過塩素酸アンモニウム塩や過塩
素酸金属塩等のイオン性導電性付与剤をポリウレタン樹
脂100重量部に対して0.0001〜10重量部の範
囲で配合することにより、本発明の目的である上記樹脂
特性を損なうことなく、抵抗値のバラツキが非常に小さ
い良好な導電性弾性材料を得ることができることを見い
出した。
において、イオン性導電性付与剤をウレタン樹脂100
重量部に対して0.0001〜10重量部含有した弾性
材料を提供するものである。
本発明の弾性材料は、上述のように、ポリイソシアネー
トとポリオールとの重合反応により生成されるウレタン
結合を含むポリウレタン樹脂を主材とするものであり、
かつアスカーC硬度が85゜以下、圧縮永久歪みが6%
以下、アセトン抽出量が4%以下のものである。
ると接触物への形状追随性が低くなり、安定した接触を
保持することができなくなり、また圧縮永久歪みが6%
を超えると、歪みの残留による接触力の低下を生じると
共に、ローラ状の弾性部材に加工して用いた場合に残留
歪みによる真円度の低下により接触物との安定した接触
が得られなくなり、更にアセトン抽出量が4%を超える
と、電子写真や静電気録の用途に用いた場合に接触物の
汚染や腐食による不都合の発生を招く虞がある。
80゜以下であり、これにより非常に安定した接触を長
期に亘って保持することができる。また、上記圧縮永久
歪みは、好ましくは5%以下であり、これにより電子写
真や静電気録の機構で用いられる弾性部材としての用途
で長期に安定した良好な結果が得られるものである。更
に、アセトン抽出量は、好ましくは3%以下であり、こ
れにより高温高湿環境下に放置した場合でも接触物に全
く移行物が観察されないレベルにまで汚染を防止するこ
とができるものである。
ウレタン樹脂は、ポリウレタンプレポリマーを得、これ
を架橋反応させる方法やポリオールをワンショット法に
てポリイソシアネートと反応させる方法など、公知の方
法により得ることができる。
一般の軟質ポリウレタンフォームやウレタンエラストマ
ー製造に用いられているポリオール、例えば、末端にポ
リヒドロキシル基を有するポリエーテルポリオール、ポ
リエステルポリオール及び両者の共重合物であるポリエ
ーテルポリエステルポリオールが挙げられるほか、ポリ
ブタジエンポリオールやポリイソプレンポリオール等の
ポリオレフィンポリオール、ポリオール中でエチレン性
不飽和単量体を重合させて得られる所謂ポリマーポリオ
ールなどの一般的なポリオールが使用できる。また、上
記ポリイソシアネート化合物としては、同様に一般の軟
質ポリウレタンフォームやウレタンエラストマー製造に
用いられているポリイソシアネート、即ち、トリレンジ
イソシアネート(TDI)、粗製TDI、4,4−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製MD
I、ポリメチレンポリフェニールポリイソシアネート等
のポリメリックMDI、炭素数2〜18の脂肪族ポリイ
ソシアネート、炭素数4〜15の脂環式ポリイソシアネ
ート及びこれらポリイソシアネートの混合物や変性物、
例えば部分的にポリオール類と反応させて得られるプレ
ポリマーなどを用いることができる。
に限定されるものではないが、平均官能基数が2.5〜
3、特に2.7〜3で、かつ分子量が3000〜150
00、特に3000〜10000、更には4000〜8
000のポリオールがポリオール成分全体の70重量%
以上、特に80重量%以上含まれていることが好まし
く、これによりアスカーC硬度を85゜以下に、圧縮永
久歪みを6%以下に、及びアセトン抽出量を4%以下に
それぞれ容易に調整することができる。
くする一般的な方法としては、官能基数の低いポリオー
ルを使用することが一般的であるが、圧縮永久歪みの悪
化やアセトン抽出量の増大をともなうため本発明では採
用できない。そこで、本発明者は、分子量の大きなポリ
オールの比率を高くすることで低硬度化を試みたが、や
はりアセトン抽出量の増大、圧縮永久歪みの悪化を伴う
ことが判った。この原因について検討すると、一般的に
ポリオール重合においてグリセリン等の官能基数3の開
始剤を用いても分子量が大きくなるに従い副反応等によ
りモノオールが発生し、最終ポリオールの実質的な平均
官能基数は3よりも小さくなり、開始剤に官能基数3の
ものを用いた一般的なポリエーテルポリオールでは平均
分子量5000のものの平均官能基数は2.5程度であ
り、平均分子量7000以上では平均官能基数は2以下
となる。従って、実質的には官能基数の低いポリオール
の使用と同様の問題が発生したものと推測される。そこ
で、本発明では、平均官能基数と平均分子量とを適度に
調整し、アセトン抽出量の増大、圧縮永久歪みの悪化を
伴うことなく低硬度化を達成し得るようにしたものであ
る。
官能基数(F)とは、以下の式により算出されるもので
ある。この場合、副生成物はモノオールのみとし、その
分子量をMw/fと仮定した。 F=f×1000/(Mw×USV×(1−1/f)+
1) F :ポリオールの平均官能基数 f :ポリオールの重合開始剤の官能基数 Mw :ポリオールの数平均分子量 USV:ポリオールの総不飽和度(meq)(JIS−
K1557による)
に、引張伸びが75%以下、特に70%以下となるよう
に調製することが好ましく、これにより機械的加工性が
向上して切削、研磨加工により平滑な仕上げ面を確実に
得ることができるものである。この場合、特に制限され
るものではないが、上記ポリオール成分として、平均官
能基数が2.7〜3で、かつ分子量が200〜1000
のポリオールがポリオール成分全体の5重量%以上含ま
れていることが好ましく、これにより引張伸びを75%
以下に容易に調整することができる。なお、引張伸びを
75%以下とすることにより、切削、研磨加工により、
表面粗さRkが4.5μm以下の平滑な表面を得ること
ができる。
特に制限されるものではないが、平均官能基数2.3〜
3のポリメリックMDIが全イソシアネート成分の80
重量%以上含まれていることが好ましく、これによりア
セトン抽出量及び圧縮永久歪みをより小さくすることが
でき、かつ研磨、切削等の機械的加工を行った場合の表
面平滑性もより良好なものとし得、本発明の目的をより
確実に達成し得るものである。
剤を添加して所望の導電性を付与することができる。こ
の場合、導電性付与剤としては、ケッチェンブラックE
C,アセチレンブラック等の導電性カーボン、ASF,
ISAF,HAF,FEF,GPF,SRF,FT,M
T等のゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー(イン
ク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、
人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫,酸化チ
タン,酸化亜鉛,ニッケル,銅,銀,ゲルマニウム等の
金属及び金属酸化物、ポリアニリン,ポリピロール,ポ
リアセチレン等の導電性ポリマー、過塩素酸リチウム,
過塩素酸ナトリウム等の無機イオン物質や4級アンモニ
ウム塩等の有機イオン性物質からなるイオン性導電材、
陽イオン性界面活性剤、負イオン性界面活性剤、各種ベ
タイン等の両性イオン界面活性剤、親水性のポリエーテ
ルやポリエステル等の非イオン性帯電防止剤、テトラシ
アノエチレン,テトラシアノキノジメタン,ベンゾキノ
ン,クロルアニル,アントラキノン,アントラセン,ジ
クロロジシアノベンゾキノン,フェロセン,フタロシア
ニン等の電荷移動錯体を形成し得る電子受容物質などが
例示され、これらの導電性付与剤を適宜配合して所望の
電気抵抗値に設定することができる。
が、電子写真や静電気録の機構に用いられる導電性弾性
材料とする場合には、上記導電性付与剤を選択したり、
その添加量を調整することにより、温度湿度が22℃、
55%RHの環境下での500V印加時の体積抵抗値が
1×103〜1×1011Ωcmとすることが好ましい。
この場合、好ましくは、上記導電性付与剤として、上記
過塩素酸リチウム,過塩素酸ナトリウム等の無機イオン
物質や4級アンモニウム塩等の有機イオン性物質などの
イオン性導電性付与剤をウレタン樹脂100重量部に対
して0.0001〜10重量部の範囲で添加して導電性
を調整することが好ましく、これにより本発明の目的で
ある上記樹脂特性を損なうことなく、抵抗値のバラツキ
が非常に小さい良好な導電性弾性材料とすることができ
る。
写真や静電記録機構における弾性部材用の弾性材料とし
て好適に使用されるものであり、具体的には、感光ドラ
ム等の静電潜像保持体に接触する各種ローラ等の弾性部
材に好適に使用されるものである。例えば図1に示した
ように、シャフト2の外周に弾性層3を形成した弾性ロ
ーラ1の上記弾性層3として本発明の弾性材料を好適に
用いることができるものであり、これにより低硬度で永
久歪みが小さく、また接触物を汚染腐食することもない
上、必要により安定した導電特性を付与した弾性層3を
有する弾性ローラ、即ち接触物と静状態及び動状態で共
に安定した接触を保ち続けることができ、かつ接触物に
対して悪影響を与えることがない上、諸特性にむらやバ
ラツキを生じることのない弾性ローラを得ることができ
る。しかも、本発明弾性材料を用いた弾性ローラは、そ
の切削、研磨加工により容易に円筒状等の形状に加工す
ることができ、この場合表面粗さRkが4.5以下の平
滑な表面を有するローラを得ることができるものであ
る。
制限されるものではないが、通常は金属製の中実体から
なる芯金や金属製中空円筒体等の良導電性の金属製シャ
フトが好適に用いられる。また、上記弾性層3は本発明
の弾性材料のみからなる単層構造であっても、他の弾性
材料からなる弾性層を含む複数層であってもよいが、複
数層とする場合には、本発明の弾性材料からなる弾性層
を最外層とするものである。なお、上記他の弾性材料か
らなる弾性層を構成する弾性材料としては、ニトリルブ
タジエンゴム、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、
イソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、シリコーンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン
ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム
(EPDM)、クロロプレンゴム、ポリノルボルネンゴ
ム等の通常のゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン
(SBS)、スチレン−ブタジエン−スチレン水添物
(SEBS)等の熱可塑性ゴム、クロロスルフォン化ポ
リエチレン、エピクロルヒドリンとエチレンオキサイド
との共重合ゴムなどのゴム類や本発明以外のポリウレタ
ン樹脂などに必要に応じて導電材を添加したものを挙げ
ることができる。
ーラ1は、特に電子写真装置や静電記録装置などにおい
て、表面に静電潜像を形成する潜像保持体、具体的には
有機感光体やアモルファス感光体等からなる感光ドラム
に接触して用いられるローラ類、例えば現像ローラ等と
して好適に用いられる。
像ローラとした現像装置の一例を図2に示す。即ち、図
2の現像装置は、表面に静電潜像を保持したドラム状の
潜像保持体(感光ドラム)5とトナー塗装用ローラ4と
の間に本発明弾性材料を用いた現像ローラ1を感光ドラ
ム5と接触した状態に配置し、該現像ローラ1、感光ド
ラム5及びトナー塗布用ローラ4を回転させることによ
り、現像ローラ1を介してトナー塗布用ローラ4からト
ナー(現像剤)6を感光ドラム5に供給し、該感光ドラ
ム5表面の静電潜像を可視化するものである。
ローラを現像ローラ1として用いることにより、静状態
でも動状態でも現像ローラ1と感光ドラム5との安定的
な接触を保つことができ、かつ感光ドラム5に汚染や腐
食などの悪影響を与えることがない上、現像ローラ1の
諸特性(導電特性等)にむらやバラツキが生じることも
ないので、印字や印刷を長期に亘って安定的に行うこと
ができるものである。
や静電記録装置に用いられる弾性部材、特に現像ローラ
等の潜像保持体に当接して用いられるローラ部材用の弾
性材料として好適に用いられるものであるが、これの他
にも帯電ローラや転写ローラ等の他のローラ部材やロー
ラ以外の弾性部材、更には電子写真装置や静電記録装置
以外の用途に用いられる各種弾性部材にも好適に使用さ
れるものである。
発明をより具体的に説明するが、本発明は下記実施例に
制限されるものではない。
に示したポリオール成分、ポリイソシアネート成分、及
び重合反応の触媒としてジブチルチンジラウレートを適
量加えて撹拌混合した後、50℃に温調した金属型に注
入し、100℃で1時間保持した後脱型し、弾性材料を
得た。この場合、ポリオール成分とポリイソシアネート
成分との混合比率は、いずれの例においても活性NCO
基と活性OH基とのモル当量比が活性NCO基モル数/
活性OH基モル数=1.05となるように調整した。な
お、表1中ポリオール成分及びポリイソシアネート成分
は、いずれもポリオール成分全体に対する各ポリオール
の比率及びポリイソシアネート成分全体に対する各ポリ
イソシアネートの比率を重量%で示した。また、表1中
ポリオールA〜I及びポリイソシアネートA〜Cは、下
記の通りである。
ピレンオキシドを付加したポリオール(数平均分子量6
000、平均官能基数2.78) ポリオールB:グリセリンをベースにプロピレンオキシ
ドを付加したポリオール(数平均分子量10000、平
均官能基数2.59) ポリオールC:グリセリンをベースにプロピレンオキシ
ドを付加したポリオール(数平均分子量3000、平均
官能基数2.73) ポリオールD:グリセリンをベースにプロピレンオキシ
ドを付加したポリオール(数平均分子量7000、平均
官能基数2.10) ポリオールE:グリセリンをベースにエチレンオキシド
を付加したポリオール(数平均分子量240、平均官能
基数3.0) ポリオールF:グリセリンをベースにプロピレンオキシ
ドを付加したポリオール(数平均分子量400、平均官
能基数2.99) ポリオールG:グリセリンをベースにプロピレンオキシ
ドを付加したポリオール(数平均分子量700、平均官
能基数2.97) ポリオールH:グリセリンをベースにプロピレンオキシ
ドを付加したポリオール(数平均分子量1500、平均
官能基数2.90) ポリオールI:エチレングリコールをベースにプロピレ
ンオキシドを付加したポリオール(数平均分子量40
0、平均官能基数2.0) ポリイソシアネートA:ポリメチレンポリフェニールポ
リイソシアネート(平均官能基数2.85)(日本ポリ
ウレタン工業(株)製ミリオネートMR400) ポリイソシアネートB:ポリメチレンポリフェニールポ
リイソシアネート(平均官能基数2.3)(日本ポリウ
レタン工業(株)製ミリオネートMR200) ポリイソシアネートC:TDI
調べた。結果を表1に示す。引張強度、引張破断伸び、圧縮永久歪み 厚み2mmのシートを作成し、JIS−K6301に準
じる方法で測定した。 アセトン抽出量 1mm角以下に裁断したサンプル片約2gをソックスレ
ーにてアセトンで8時間抽出後、エバポレータで抽出液
からアセトンを取り除き、残留物の重量を測定してサン
プルの初期重量に対する残留物の重量%を求めた。アスカーC硬度 高分子計器株式会社製のアスカーC硬度計を用い、10
00gfの荷重で、厚さ5mmのシートの硬度を測定し
た。
例1〜3]上記実施例11〜1及び比較例1,2と同様
の樹脂配合に導電性付与剤として過塩素酸ナトリウムを
表2に示した割合で添加混合し、これをステンレススチ
ール製の軸(直径8mm)を中心にセットした50℃に
温調した円筒状の金属型(内径20mm)に流し込み、
100℃で1時間硬化させた後脱型し、砥粒#46の砥
石を取り付けた円筒切削盤を用いて切削研磨加工し、導
電性を有する弾性ローラとして仕上げた。仕上げ後のロ
ーラは、直径8mmの軸の周囲に外径16mm、長さ2
30mmの弾性層が形成されたローラである。
表面軸方向のDIN4776規格中核深さ粗さ(Rk)
を測定した。なお、体積抵抗値は、温度湿度22℃、5
5%RHの環境下で500V印加時の値であり、またD
IN4776規格中核深さ粗さ(Rk)は、東京精密社
製サーフコム570Aを用いて測定した。結果を表2に
示す。
電子写真装置に該現像装置の現像ローラ1として組み込
み、現像ローラとしての下記性能を評価した。結果を表
2に併記する。
℃、80%RHの環境下に7日間放置した後、当該感光
ドラムを図2の装置に組み込み、グレー画像を出して画
像上に生じた異常を調べ、評価した。なお、感光ドラム
が汚染されていると画像にスジ状の異常が生じる。残留歪み 各ローラを1kgfの力で感光ドラム5に圧着して50
℃、80%RHの環境下に7日間放置した後、当該ロー
ラを図2の装置に現像ローラ1として組み込み、黒及び
グレーの画像を出して画像上に生じた異常を調べ、上記
と同様の基準で評価した。なお、現像ローラの残留歪み
が大きいと画像にスジ状の異常が生じる。画質 各ローラを図2の装置に現像ローラ1として組み込み、
黒、グレー及び印字の画像を印刷し、下記基準により画
質の評価を行った。 ○:かぶりの全くない良好な画像 △:若干のかぶりが生じているが実用上問題のない画像 ×:画像全面にひどいかぶりが生じている
同様の組成を意味し、C1,C2はそれぞれ比較例1,
2と同様の組成を意味する。 *2:ポリウレタン樹脂成分100重量部に対する重量
部。
た弾性ローラが、電子写真装置の現像ローラとして優れ
た性能を有していることが認められる。なお、参考例1
〜3のローラでは、本発明の弾性材料を用いているにも
かかわらず良好な画像が得られなかったが、これは実施
例2,10,11の弾性材料の破断伸びが大きいために
切削研磨加工により表面粗さが大きくなってしまったた
めであり、加工法を工夫することにより表面粗さが小さ
くなるようにすれば良好な画像が得られるものであり、
その他の感光体汚染及び残留歪みの性能は良好である。
面図である。
置の一例を示す概略図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 ポリイソシアネートとポリオールとの重
合反応により生成されるウレタン結合を含むポリウレタ
ン樹脂を主材としてなり、アスカーC硬度が85゜以
下、圧縮永久歪みが6%以下、アセトン抽出量が4%以
下であることを特徴とする弾性材料。 - 【請求項2】 引張破断伸びが75%以下であり、かつ
研磨、研削加工により形状加工を施したものである請求
項1記載の弾性材料。 - 【請求項3】 温度湿度が22℃、55%RHの環境下
での500V印加時の体積抵抗値が1×103〜1×1
011Ωcmである請求項1又は2記載の弾性材料。 - 【請求項4】 全ポリオール成分の70重量%以上が、
平均官能基数2.5〜3で、かつ分子量3000〜15
000のポリオールである請求項1〜3のいずれか1項
に記載の弾性材料。 - 【請求項5】 全ポリオール成分の5%以上が、平均官
能基数2.7〜3で、かつ分子量が200〜1000の
ポリオールである請求項1〜4のいずれか1項に記載の
弾性材料。 - 【請求項6】 全イソシアネート成分の80重量%以上
が、平均官能基数が2.3を超え3.3以下のポリメリ
ックMDIである請求項1〜5のいずれか1項に記載の
弾性材料。 - 【請求項7】 イオン性導電性付与剤をウレタン樹脂1
00重量部に対して0.0001〜10重量部含有した
請求項1〜6のいずれか1項に記載の弾性材料。 - 【請求項8】 軸体の周囲に直接又は他の弾性層を介し
て請求項1〜7のいずれか1項に記載の弾性材料からな
る弾性材料層を形成し、研削、研磨加工により表面粗さ
Rkが4.5以下のローラ状に形成したことを特徴とす
る弾性ローラ。 - 【請求項9】 電子写真装置や静電記録装置において、
静電潜像を保持する潜像保持体に当接して使用される弾
性ローラである請求項8に記載の弾性ローラ。
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JP35027095A JP3539027B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 弾性材料及び該弾性材料を用いた弾性ローラ |
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JP35027095A Expired - Lifetime JP3539027B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 弾性材料及び該弾性材料を用いた弾性ローラ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1995-12-22 JP JP35027095A patent/JP3539027B2/ja not_active Expired - Lifetime
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