JPH09176172A - シリコン含有化合物 - Google Patents

シリコン含有化合物

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JPH09176172A
JPH09176172A JP34360495A JP34360495A JPH09176172A JP H09176172 A JPH09176172 A JP H09176172A JP 34360495 A JP34360495 A JP 34360495A JP 34360495 A JP34360495 A JP 34360495A JP H09176172 A JPH09176172 A JP H09176172A
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JP
Japan
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trimethylsiloxy
silicon
group
formula
carbon atoms
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Application number
JP34360495A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yokoyama
康弘 横山
Yuriko Watanabe
百合子 渡辺
Seiji Ichinohe
省二 一戸
Toshio Yamazaki
敏夫 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Menicon Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Menicon Co Ltd
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素透過性、透明性、表面親水性を同時に有
し、眼用レンズ材料などの高酸素透過性成形体に好適に
用いられる重合体に有用な化合物を提供すること。 【解決手段】 一般式(I): 【化17】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキレン基、Aは一般
式(II): 【化18】 (式中、R2は水素原子又はメチル基、R3は炭素数1〜
6の3価の炭化水素基又はR4が水素原子の時炭素数1
〜6の2価の炭化水素基、R4は水素原子、水酸基、炭
素数1〜6のアルキル基又は一般式(III): 【化19】 (式中、R5は炭素数1〜6のアルキレン基、mは1〜
15の整数)で表される基)で表される基又は一般式
(IV): 【化20】 (式中、R6は水素原子又はメチル基、R7は直接結合又
は炭素数1〜6のアルキレン基)で表される基、nは1
〜15の整数)で表されるシリコン含有化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン含有化合
物に関する。さらに詳しくは、酸素透過性、透明性およ
び表面親水性に同時にすぐれるほか、離型性、形状安定
性、耐久性、滑り性、低摩耗性、抗血栓性などにもすぐ
れ、たとえば繊維処理剤、塗料、シリコーン変性ゴム材
料、表面処理剤などのほか、高酸素透過性成形体、とく
にコンタクトレンズ材料、眼内レンズ材料、人工角膜材
料などの眼用レンズ材料などに好適に用いられるシリコ
ン含有重合体に有用なシリコン含有化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリシロキサン基が導入されたア
クリル系ポリマーは、たとえばすぐれた耐光性、離型
性、撥水性などを有することが知られている。そこで、
かかるポリシロキサン基が導入されたアクリル系ポリマ
ーの特性を利用した種々の成形体が提案されており、な
かでもたとえば眼用レンズ材料などの光学用透明材料の
開発が進められている。
【0003】前記眼用レンズ材料としては、たとえばポ
リメチルメタクリレートを主成分とした材料が実用化さ
れている。しかしながら、該ポリメチルメタクリレート
を主成分とした材料は、透明性などの光学特性および力
学特性にすぐれるといった大きな利点を有するものの、
酸素透過性に劣るという問題点を有する。
【0004】たとえば、このような酸素透過性に劣る眼
用レンズ材料からえられたコンタクトレンズは、眼球へ
の酸素供給量を低下させるため、かかるコンタクトレン
ズを長時間にわたって眼に装用したばあいには、充血、
浮腫や、その他の角膜障害などを引き起こすおそれが大
きかった。
【0005】そこで、前記ポリメチルメタクリレートな
どのメタクリル酸エステル系ポリマーの酸素透過性を改
善するために、メタクリル酸エステル系モノマーの分子
内に多量のケイ素原子を導入したモノマーを用いること
に着目し、メタクリル酸エステル系モノマーの分子内に
オリゴシロキサン結合を導入したオリゴシロキサニル
(メタ)アクリレート系モノマーと、メタクリル酸エス
テル系モノマーとの共重合体からなるコンタクトレンズ
が提案されている。
【0006】しかしながら、前記コンタクトレンズは、
従来のポリメチルメタクリレートなどのメタクリル酸エ
ステル系ポリマーからえられたコンタクトレンズと比べ
ると、その酸素透過性は向上してはいるものの、コンタ
クトレンズなどの眼用レンズに要求される酸素透過性を
満足するものではなく、すぐれた酸素透過性を有する材
料の開発が待ち望まれている。
【0007】また、一般に、材料の酸素透過性を向上さ
せようとしたばあいには、水濡れ性などの表面親水性が
低下しすぎてしまい、とくに眼用レンズ材料として要求
される程度の表面親水性をも有しない材料となってしま
うという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、とくに酸素透過性、透
明性、水濡れ性などの表面親水性、離型性、形状安定
性、耐久性などに同時にすぐれ、とくに眼用レンズ材料
などの高酸素透過性成形体などに好適に用いられる重合
体に有用であり、しかも重合性にもすぐれた新規な化合
物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R1は炭素数1〜6のアルキレン
基、Aは一般式(II):
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R2は水素原子またはメチル基、
3は炭素数1〜6の3価の炭化水素基またはR4が水素
原子のとき炭素数1〜6の2価の炭化水素基、R4は水
素原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基または一般
式(III):
【0014】
【化7】
【0015】(式中、R5は炭素数1〜6のアルキレン
基、mは1〜15の整数を示す)で表わされる基を示
す)で表わされる基または一般式(IV):
【0016】
【化8】
【0017】(式中、R6は水素原子またはメチル基、
7は直接結合または炭素数1〜6のアルキレン基、p
は0または1を示す)で表わされる基、nは1〜15の
整数を示す)で表わされるシリコン含有化合物に関す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のシリコン含有化合物は、
前記したように、一般式(I):
【0019】
【化9】
【0020】(式中、R1は炭素数1〜6のアルキレン
基、Aは一般式(II):
【0021】
【化10】
【0022】(式中、R2は水素原子またはメチル基、
3は炭素数1〜6の3価の炭化水素基またはR4が水素
原子のとき炭素数1〜6の2価の炭化水素基、R4は水
素原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基または一般
式(III):
【0023】
【化11】
【0024】(式中、R5は炭素数1〜6のアルキレン
基、mは1〜15の整数を示す)で表わされる基を示
す)で表わされる基または一般式(IV):
【0025】
【化12】
【0026】(式中、R6は水素原子またはメチル基、
7は直接結合または炭素数1〜6のアルキレン基、p
は0または1を示す)で表わされる基、nは1〜15の
整数を示す)で表わされる化合物である。
【0027】前記一般式(I)で表わされるシリコン含
有化合物は、えられる重合体にすぐれた酸素透過性、透
明性、表面親水性、離型性、形状安定性、耐久性などを
付与する性質を有する化合物である。
【0028】前記一般式(I)において、R1は炭素数
1〜6のアルキレン基であるが、シリコン含有化合物と
他の重合成分との相溶性や、えられる重合体の加工性が
良好であるという点から、炭素数2〜4のアルキレン基
であることが好ましい。なお、かかるR1を示すアルキ
レン基の炭素数が7以上であるばあいには、シリコン含
有化合物の粘度が上昇しすぎて取扱いが困難となり、ま
た該化合物からえられる重合体が軟質となりすぎて加工
性が低下するので好ましくない。
【0029】また、Aは一般式(II)で表わされる基ま
たは一般式(IV)で表わされる基であり、該一般式(I
I)において、R3は炭素数1〜6の3価の炭化水素基ま
たはR4が水素原子のとき炭素数1〜6の2価の炭化水
素基であるが、シリコン含有化合物と他の重合成分との
相溶性や、えられる重合体の加工性が良好であるという
点から、炭素数2〜4の3価の炭化水素基または炭素数
2〜4の2価の炭化水素基であることが好ましい。な
お、かかるR3を示す3価の炭化水素基または2価の炭
化水素基の炭素数が7以上であるばあいには、シリコン
含有化合物の粘度が上昇しすぎて取扱いが困難となり、
また該化合物からえられる重合体が軟質となりすぎて加
工性が低下するので、好ましくない。
【0030】また、前記一般式(II)において、R4
通常水素原子であるが、水濡れ性を付与する効果が大き
いという点を考慮すると、水酸基または一般式(III)
で表わされる基(以下、SiU基という)で置換されて
いてもよい。なお、該SiU基において、R5は炭素数
1〜6のアルキレン基であるが、シリコン含有化合物と
他の重合成分との相溶性や、えられる重合体の加工性が
良好であるという点から、炭素数2〜4のアルキレン基
であることが好ましい。かかるR5を示すアルキレン基
の炭素数が7以上であるばあいには、シリコン含有化合
物の粘度が上昇しすぎて取扱いが困難となり、また該化
合物からえられる重合体が軟質となりすぎて加工性が低
下するので、好ましくない。また、該SiU基におい
て、mは1〜15の整数であるが、シリコン含有化合物
と他の重合成分との相溶性や、えられる重合体の加工性
が良好であるという点から、好ましくは2〜10の整
数、さらに好ましくは3〜6の整数であることが望まし
い。かかるmが16以上の整数であるばあいには、シリ
コン含有化合物の粘度が上昇しすぎて取扱いが困難とな
り、また該化合物からえられる重合体が軟質となりすぎ
て加工性が低下するので、好ましくない。
【0031】さらに、前記一般式(I)において、nは
1〜15の整数であるが、シリコン含有化合物と他の重
合成分との相溶性や、えられる重合体の加工性が良好で
あるという点から、好ましくは2〜10の整数、さらに
好ましくは3〜6の整数であることが望ましい。かかる
nが16以上の整数であるばあいには、シリコン含有化
合物の粘度が上昇しすぎて取扱いが困難となり、また該
化合物からえられる重合体が軟質となりすぎて加工性が
低下するので好ましくない。
【0032】前記シリコン含有化合物の具体例として
は、たとえばN−ペンタメチルジシロキサニルメチル
(メタ)アクリロキシエチルカルバメート、N−トリメ
チルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリロ
キシエチルカルバメート、N−メチルビス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリロキシエチル
カルバメート、N−トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピル(メタ)アクリロキシエチルカルバメート、
N−モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキ
シ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリロキシエチルカルバメート、N−トリス[メ
チルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロ
ピル(メタ)アクリロキシエチルカルバメート、N−ト
リメチルシリルメチル(メタ)アクリロキシエチルカル
バメート、N−トリメチルシリルプロピル(メタ)アク
リロキシエチルカルバメート、N−メチルビス(トリメ
チルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニ
ルメチル(メタ)アクリロキシエチルカルバメート、N
−テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキサ
ニルプロピル(メタ)アクリロキシエチルカルバメー
ト、N−テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシ
ロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリロキシエチルカルバメート、N−トリメチル
シロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリロキシ
エチルカルバメート、N−ペンタメチルジシロキサニル
メチルビニルカルバメート、N−トリメチルシロキシジ
メチルシリルプロピルビニルカルバメート、N−メチル
ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルカル
バメート、N−トリス(トリメチルシロキシ)シリルプ
ロピルビニルカルバメート、N−モノ[メチルビス(ト
リメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルビニルカルバメート、N−トリス
[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリル
プロピルビニルカルバメート、N−トリメチルシリルメ
チルビニルカルバメート、N−トリメチルシリルプロピ
ルビニルカルバメート、N−メチルビス(トリメチルシ
ロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニルメチ
ルビニルカルバメート、N−テトラメチルトリイソプロ
ピルシクロテトラシロキサニルプロピルビニルカルバメ
ート、N−テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラ
シロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビ
ニルカルバメート、N−トリメチルシロキシジメチルシ
リルプロピルビニルカルバメート、N−ペンタメチルジ
シロキサニルメチルビニルフェニルカルバメート、N−
トリメチルシロキシジメチルシリルプロピルビニルフェ
ニルカルバメート、N−メチルビス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルビニルフェニルカルバメート、N−
トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルフ
ェニルカルバメート、N−モノ[メチルビス(トリメチ
ルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルビニルフェニルカルバメート、N−トリス
[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリル
プロピルビニルフェニルカルバメート、N−トリメチル
シリルメチルビニルフェニルカルバメート、N−トリメ
チルシリルプロピルビニルフェニルカルバメート、N−
メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラ
メチルジシロキサニルメチルビニルフェニルカルバメー
ト、N−テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシ
ロキサニルプロピルビニルフェニルカルバメート、N−
テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキシビ
ス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルフェニ
ルカルバメート、N−トリメチルシロキシジメチルシリ
ルプロピルビニルフェニルカルバメートなどがあげら
れ、これらは、たとえば重合体を調製する際に、単独で
または2種以上を混合して用いることができる。
【0033】なお、本明細書において、「(メタ)アク
リ」は、「アクリ」および/または「メタクリ」を示
す。
【0034】本発明のシリコン含有化合物が重合性にす
ぐれるのは、アクリロイル基、メタクリロイル基または
ビニル基の重合性不飽和二重結合をその構造中に含有し
ていることに起因する。
【0035】また、本発明のシリコン含有化合物は、シ
リコンをその構造中に含有しているので、かかる化合物
を重合してえられる重合体は、すぐれた酸素透過性を示
す。
【0036】さらに、本発明のシリコン含有化合物は、
ウレタン結合を有するほか、たとえば一般式(II)中の
4として水酸基を、またR4としてSiU基中のウレタ
ン結合をその構造中に含有しているので、かかる化合物
を重合してえられる重合体は、良好な表面親水性も同時
に示す。
【0037】本発明のシリコン含有化合物は、たとえば
水酸基含有モノマーとシリコン含有イソシアナート化合
物とを、適当な反応触媒を用いて反応させる方法などに
よって製造することができる。
【0038】前記水酸基含有モノマーの代表例として
は、たとえばp−ヒドロキシスチレンなどの水酸基含有
スチレン系モノマー;2,3−ジヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレートなどの水酸基
含有(メタ)アクリレートなどがあげられる。
【0039】前記シリコン含有イソシアナート化合物の
代表例としては、たとえばペンタメチルジシロキサニル
メチルイソシアナート、トリメチルシロキシジメチルシ
リルプロピルイソシアナート、メチルビス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピルイソシアナート、トリス(ト
リメチルシロキシ)シリルプロピルイソシアナート、モ
ノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルイソシアナー
ト、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキ
シ]シリルプロピルイソシアナート、トリメチルシリル
メチルイソシアナート、トリメチルシリルプロピルイソ
シアナート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル
エチルテトラメチルジシロキサニルメチルイソシアナー
ト、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキ
サニルプロピルイソシアナート、テトラメチルトリイソ
プロピルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルイソシアナート、トリメチルシロキ
シジメチルシリルプロピルイソシアナートなどの一般式
(V): O=C=N−R8−Sirr-1(CH32r+1 (V) (式中、R8は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、rは1〜15の整数を示す)で表わされ
る化合物などがあげられる。
【0040】また、前記反応触媒としては、たとえばジ
ブチル錫ジラウレートなどの錫系触媒、トリエチルアミ
ンなどのアミン系触媒などが好ましく用いられる。
【0041】前記水酸基含有モノマーとシリコン含有イ
ソシアナート化合物とを反応させる際の両化合物の種
類、配合割合、反応温度、反応時間などの条件、用いる
反応触媒の種類などは、目的とするシリコン含有化合物
の種類に応じて適宜調整すればよい。
【0042】たとえば、反応物を精製する際、過剰量の
水酸基含有モノマーが容易に水洗除去されうるという点
を考慮して、シリコン含有イソシアナート化合物1モル
に対して水酸基含有モノマー1〜4モル程度を用い、該
水酸基含有モノマーに前記反応触媒を仕込んだのち、2
0〜50℃程度に保持しながらシリコン含有イソシアナ
ート化合物を滴下し、20〜50℃程度で10〜120
時間程度撹拌して反応させることが好ましい。
【0043】なお、前記反応の際の温度は、反応が充分
に進行するようにし、また激しく反応しすぎて危険が生
じるおそれをなくすためには、30〜40℃程度である
ことがとくに好ましい。
【0044】また、かかる反応の際に、反応系内に水分
が存在したばあいには、反応が進行しにくくなるおそれ
があるので、反応系内を乾燥状態にしておくことが好ま
しい。
【0045】つぎに、たとえば前記のごとく反応させた
のち、未反応の原料が存在しているばあいには、これを
水洗除去したのち、乾燥させるなどして目的とするシリ
コン含有化合物をうることができる。
【0046】かくしてえられる本発明のシリコン含有化
合物を重合成分として用いたばあいには、とくに酸素透
過性、透明性、表面親水性などに同時にすぐれるほか、
離型性、形状安定性、耐久性、滑り性、低摩耗性、抗血
栓性などにもすぐれた重合体をうることができる。
【0047】なお、本発明のシリコン含有化合物から重
合体をうるには、たとえば該シリコン含有化合物や、必
要に応じてかかる化合物と共重合可能な他のモノマー、
架橋剤などを適量含有した重合成分を、ラジカル重合開
始剤、光重合開始剤などを用い、通常の塊状重合法や溶
液重合法などによって重合させればよい。
【0048】このように、本発明のシリコン含有化合物
からえられた重合体は、前記のごとくすぐれた物性が付
与されたものであるので、かかる重合体は、たとえば繊
維処理剤、塗料、シリコーン変性ゴム材料、表面処理剤
などのほか、高酸素透過性成形体、とくにコンタクトレ
ンズ材料、眼内レンズ材料、人工角膜材料などの眼用レ
ンズ材料などに好適に使用することができる。
【0049】
【実施例】つぎに、本発明のシリコン含有化合物を実施
例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
【0050】実施例1(N−トリス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルメタクリロキシエチルカルバメート
の合成) 還流冷却器、温度計、滴下ロートおよびスターラーを備
えた1リットル容の3つ口フラスコに、水分が混入しな
い状態で2−ヒドロキシエチルメタクリレート50g
(約0.4モル)およびジブチル錫ジラウレート1.2
gを仕込み、30〜40℃に保持しながらトリス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピルイソシアナート76g
(約0.2モル)を滴下したのち、同じ温度で16時間
撹拌した。
【0051】つぎに、未反応の2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートを分液ロート中にて水洗除去したものを真
空乾燥させ、無色透明の液状の生成物70gをえた(収
率:84%)。
【0052】えられた生成物について、日本分光工業
(株)製のFT−IR8300を用い、KBr液膜法に
て赤外吸収スペクトルを測定した。その結果を赤外線の
透過率(%)として図1に示す。
【0053】図1に示された結果から、3400cm-1
および1750cm-1付近にウレタン結合(−OCON
H−)に基づく吸収、1058cm-1付近にSiOに基
づく吸収、843cm-1付近にSi(CH2)に基づく
吸収がそれぞれ認められることがわかる。
【0054】また、えられた生成物について、Vari
an社製の超伝導FT−NMR GEMINI 200
0/400を用いて1H−核磁気共鳴スペクトルを測定
した。その結果を図2に示す。
【0055】図2に示された結果から、0.15ppm
付近に−Si(CH33に帰属したシグナル(図2中、
(a)のピーク)、0.41ppm、1.58ppmお
よび3.15ppm付近に−C36−に帰属したシグナ
ル(図2中、(b)のピーク)、4.81ppm付近に
−NH−に帰属したシグナル(図2中、(c)のピー
ク)、4.30ppm付近に−C24−に帰属したシグ
ナル(図2中(d)のピーク)、5.59ppmおよび
6.18ppm付近に=CH2に帰属したシグナル(図
2中、(e)のピーク)、1.98ppm付近に−C
(CH3)=に帰属したシグナル(図2中、(f)のピ
ーク)がそれぞれ認められることがわかる。
【0056】さらに、えられた生成物について、ヒュー
レット・パッカード社製のGC−MS(5890IIガス
クロマトグラフ)にてマススペクトルを測定した。その
結果を図3に示す。
【0057】図3に示された(1)〜(4)のピークの
帰属は、以下に示すとおりである。
【0058】
【化13】
【0059】これらの結果から、えられた生成物は、
式:
【0060】
【化14】
【0061】で表わされるN−トリス(トリメチルシロ
キシ)シリルプロピルメタクリロキシエチルカルバメー
トであることが確認された。
【0062】実施例2(N−トリス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルアクリロキシエチルカルバメートの
合成) 実施例1において、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト50g(約0.4モル)のかわりに2−ヒドロキシエ
チルアクリレート50g(約0.4モル)を用いたほか
は、実施例1と同様にして無色透明の液状の生成物70
gをえた(収率:83%)。
【0063】えられた生成物について、実施例1と同様
にして赤外吸収スペクトルを測定した。その結果を赤外
線の透過率(%)として図4に示す。
【0064】図4に示された結果から、3400cm-1
および1750cm-1付近にウレタン結合(−OCON
H−)に基づく吸収、1054cm-1付近にSiOに基
づく吸収、843cm-1付近にSi(CH2)に基づく
吸収がそれぞれ認められることがわかる。
【0065】また、えられた生成物について、実施例1
と同様にして1H−核磁気共鳴スペクトルを測定した。
その結果を図5に示す。
【0066】図5に示された結果から、0.15ppm
付近に−Si(CH33に帰属したシグナル(図5中、
(a)のピーク)、0.41ppm、1.58ppmお
よび3.15ppm付近に−C36−に帰属したシグナ
ル(図5中、(b)のピーク)、4.81ppm付近に
−NH−に帰属したシグナル(図5中、(c)のピー
ク)、4.30ppm付近に−C24−に帰属したシグ
ナル(図5中(d)のピーク)、5.83ppmおよび
6.18ppm付近に=CH2に帰属したシグナル(図
5中、(e)のピーク)、6.41ppm付近に−CH
=に帰属したシグナル(図5中、(f)のピーク)がそ
れぞれ認められることがわかる。
【0067】さらに、えられた生成物について、実施例
1と同様にしてマススペクトルを測定した。その結果を
図6に示す。
【0068】図6に示された(1)〜(4)のピークの
帰属は、以下に示すとおりである。
【0069】
【化15】
【0070】これらの結果から、えられた生成物は、
式:
【0071】
【化16】
【0072】で表わされるN−トリス(トリメチルシロ
キシ)シリルプロピルアクリロキシエチルカルバメート
であることが確認された。
【0073】参考例1(重合体の調製) 重合成分として実施例1でえられたN−トリス(トリメ
チルシロキシ)シリルプロピルメタクリロキシエチルカ
ルバメート100部(重量部、以下同様)およびエチレ
ングリコールジメタクリレート0.3部と、重合開始剤
として2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)0.1部とを混合したのち、えられた混合物を
試験管内に移し、脱酸素剤を添加して密栓した。
【0074】つぎに、密栓された試験管を循環式恒温水
槽内に入れ、35℃で40時間、50℃で8時間重合を
行ない、さらに該試験管を循環式乾燥器に移して2時間
につき10℃ずつ昇温させながら60〜120℃で14
時間、110℃で2時間加熱し、重合を完結させて無色
透明の重合体をえた。
【0075】えられた重合体に切削研磨による機械的加
工を施し、直径15mm、厚さ0.2mmの試験片を作
製した。このときの重合体の加工性は良好であった。
【0076】えられた試験片を目視にて観察したとこ
ろ、曇りがなく透明であり、光学歪みもなく、たとえば
眼用レンズ材料として好適に使用しうるものであった。
【0077】また、前記試験片にさらに切削研磨加工を
施し、コンタクトレンズを作製した。かかるコンタクト
レンズの切削面および研磨面はともに良好であった。
【0078】つぎに、前記試験片の酸素透過係数および
接触角を以下の方法にしたがって測定した。その結果を
表1に示す。
【0079】(イ)酸素透過係数(DK0.2) 理科精機工業(株)製の製科研式フィルム酸素透過率計
を用い、35℃の生理食塩水中にて試験片の酸素透過係
数を測定した。なお、酸素透過係数の単位は、ml(S
TP)・cm2/(cm3・sec・mmHg)であり、
表1中の酸素透過係数は、試験片の厚さが0.2mmの
ときの酸素透過係数の値に1011を乗じた数値である。
【0080】(ロ)接触角 ゴニオメータを用い、温度25℃にて液滴法によって接
触角(度)を測定した。
【0081】参考例2〜11および比較参考例1 参考例1において、重合成分を表1に示すように変更し
たほかは参考例1と同様にして無色透明の重合体をえ
た。
【0082】えられた重合体から、参考例1と同様にし
て試験片を作製した。このときの参考例2〜11の重合
体の加工性は良好であった。
【0083】えられた試験片を目視にて観察したとこ
ろ、参考例2〜11のものは曇りがなく透明であり、光
学歪みもなく、たとえば眼用レンズ材料として好適に使
用しうるものであった。
【0084】また、前記試験片にさらに切削研磨加工を
施し、コンタクトレンズを作製した。かかる参考例2〜
11のコンタクトレンズの切削面および研磨面はいずれ
も良好であった。
【0085】つぎに、前記試験片の酸素透過係数および
接触角を参考例1と同様にして測定した。その結果を表
1に示す。
【0086】なお、表1中の略号は、以下の化合物を示
す。
【0087】TTMSSPMAEC:N−トリス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピルメタクリロキシエチル
カルバメート(実施例1で合成された化合物) TTMSSPAEC:N−トリス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルアクリロキシエチルカルバメート
(実施例2で合成された化合物) TTMSSPMA:トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピルメタクリレート DMAA:N,N−ジメチルアクリルアミド MMA:メチルメタクリレート BuA:n−ブチルアクリレート EDMA:エチレングリコールジメタクリレート
【0088】
【表1】
【0089】表1に示された結果から、従来のシリコン
含有メタクリレートを用いてえられた比較参考例1の重
合体(試験片)が、酸素透過係数は大きいものの、接触
角が120度ときわめて大きく、水濡れ性(表面親水
性)にいちじるしく劣るのに対し、実施例1および2の
本発明のシリコン含有化合物を用いてえられた参考例1
〜11の重合体(試験片)は、酸素透過係数は比較参考
例1の重合体と比べてそれほど遜色がないうえ、接触角
が小さく、水濡れ性(表面親水性)にすぐれたものであ
ることがわかる。
【0090】
【発明の効果】本発明のシリコン含有化合物は、重合性
にすぐれ、しかもえられる重合体にすぐれた酸素透過
性、透明性、表面親水性などを同時に付与するほか、た
とえば離型性、形状安定性、耐久性、滑り性、低摩耗
性、抗血栓性などを付与する性質を有する化合物であ
る。したがって、該シリコン含有化合物を重合成分とし
て用いてえられた重合体は、たとえば繊維処理剤、塗
料、シリコーン変性ゴム材料、表面処理剤などのほか、
高酸素透過性成形体、とくにコンタクトレンズ材料、眼
内レンズ材料、人工角膜材料などの眼用レンズ材料など
に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1でえられた本発明のN−トリス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピルメタクリロキシエチル
カルバメートの赤外線の透過率を示すチャートである。
【図2】実施例1でえられた本発明のN−トリス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピルメタクリロキシエチル
カルバメートの1H−核磁気共鳴スペクトルである。
【図3】実施例1でえられた本発明のN−トリス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピルメタクリロキシエチル
カルバメートのマススペクトルである。
【図4】実施例2でえられた本発明のN−トリス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピルアクリロキシエチルカ
ルバメートの赤外線の透過率を示すチャートである。
【図5】実施例2でえられた本発明のN−トリス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピルアクリロキシエチルカ
ルバメートの1H−核磁気共鳴スペクトルである。
【図6】実施例2でえられた本発明のN−トリス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピルアクリロキシエチルカ
ルバメートのマススペクトルである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキレン基、Aは一般
式(II):
【化2】 (式中、R2は水素原子またはメチル基、R3は炭素数1
〜6の3価の炭化水素基またはR4が水素原子のとき炭
素数1〜6の2価の炭化水素基、R4は水素原子、水酸
基、炭素数1〜6のアルキル基または一般式(III):
【化3】 (式中、R5は炭素数1〜6のアルキレン基、mは1〜
15の整数を示す)で表わされる基を示す)で表わされ
る基または一般式(IV):
【化4】 (式中、R6は水素原子またはメチル基、R7は直接結合
または炭素数1〜6のアルキレン基を示す)で表わされ
る基、nは1〜15の整数を示す)で表わされるシリコ
ン含有化合物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【化8】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(式中、R6は水素原子またはメチル基、
7は直接結合または炭素数1〜6のアルキレン基を
す)で表わされる基、nは1〜15の整数を示す)で表
わされるシリコン含有化合物に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【化12】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】(式中、R6は水素原子またはメチル基、
7は直接結合または炭素数1〜6のアルキレン基を
す)で表わされる基、nは1〜15の整数を示す)で表
わされる化合物である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】前記シリコン含有化合物の具体例として
は、たとえばN−ペンタメチルジシロキサニルメチル
(メタ)アクリロキシエチルカルバメート、N−トリメ
チルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリロ
キシエチルカルバメート、N−メチルビス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリロキシエチル
カルバメート、N−トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピル(メタ)アクリロキシエチルカルバメート、
N−モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキ
シ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリロキシエチルカルバメート、N−トリス[メ
チルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロ
ピル(メタ)アクリロキシエチルカルバメート、N−ト
リメチルシリルメチル(メタ)アクリロキシエチルカル
バメート、N−トリメチルシリルプロピル(メタ)アク
リロキシエチルカルバメート、N−メチルビス(トリメ
チルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニ
ルメチル(メタ)アクリロキシエチルカルバメート、N
−トリメチルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)
アクリロキシエチルカルバメート、N−ペンタメチルジ
シロキサニルメチルビニルフェニルカルバメート、N−
トリメチルシロキシジメチルシリルプロピルビニルフェ
ニルカルバメート、N−メチルビス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルビニルフェニルカルバメート、N−
トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルビニルフ
ェニルカルバメート、N−モノ[メチルビス(トリメチ
ルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルビニルフェニルカルバメート、N−トリス
[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリル
プロピルビニルフェニルカルバメート、N−トリメチル
シリルメチルビニルフェニルカルバメート、N−トリメ
チルシリルプロピルビニルフェニルカルバメート、N−
メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラ
メチルジシロキサニルメチルビニルフェニルカルバメー
、N−トリメチルシロキシジメチルシリルプロピルビ
ニルフェニルカルバメートなどがあげられ、これらは、
たとえば重合体を調製する際に、単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一戸 省二 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 山崎 敏夫 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキレン基、Aは一般
    式(II): 【化2】 (式中、R2は水素原子またはメチル基、R3は炭素数1
    〜6の3価の炭化水素基またはR4が水素原子のとき炭
    素数1〜6の2価の炭化水素基、R4は水素原子、水酸
    基、炭素数1〜6のアルキル基または一般式(III): 【化3】 (式中、R5は炭素数1〜6のアルキレン基、mは1〜
    15の整数を示す)で表わされる基を示す)で表わされ
    る基または一般式(IV): 【化4】 (式中、R6は水素原子またはメチル基、R7は直接結合
    または炭素数1〜6のアルキレン基、pは0または1を
    示す)で表わされる基、nは1〜15の整数を示す)で
    表わされるシリコン含有化合物。
JP34360495A 1995-12-28 1995-12-28 シリコン含有化合物 Pending JPH09176172A (ja)

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JP34360495A JPH09176172A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 シリコン含有化合物
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019026557A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 信越化学工業株式会社 (メタ)アクリル化合物の製造方法
WO2020142441A1 (en) * 2018-12-31 2020-07-09 Dow Silicones Corporation Branched organosilicon compound, method of preparing same, and copolymer formed therewith
US11820846B2 (en) 2018-12-31 2023-11-21 Dow Silicones Corporation Composition, method of preparing copolymer, and methods and end uses thereof

Cited By (5)

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CN113348199A (zh) * 2018-12-31 2021-09-03 美国陶氏有机硅公司 支链有机硅化合物、制备支链有机硅化合物的方法以及用其形成的共聚物
CN113348199B (zh) * 2018-12-31 2023-02-17 美国陶氏有机硅公司 支链有机硅化合物、制备支链有机硅化合物的方法以及用其形成的共聚物
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