JPH09174159A - 形鋼の製造方法 - Google Patents
形鋼の製造方法Info
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- JPH09174159A JPH09174159A JP33467795A JP33467795A JPH09174159A JP H09174159 A JPH09174159 A JP H09174159A JP 33467795 A JP33467795 A JP 33467795A JP 33467795 A JP33467795 A JP 33467795A JP H09174159 A JPH09174159 A JP H09174159A
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Abstract
れ、ウエブ高さの変動について寸法・形状に優れた形鋼
を製造する。 【解決手段】 仕上ユニバーサルミル1の出側に被圧延
材の拘束ガイド装置3を設け、その拘束ガイド装置の出
側に仕上材の寸法形状計4を設け、ローラー矯正機10
の入側および出側に被矯正材の寸法形状計5、6を設
け、仕上圧延完了後の仕上材の寸法・形状を寸法形状計
4、5で測定し、また矯正後の製品の寸法・形状を寸法
形状計6で測定し、これらの測定データを基にプロセス
コンピュータ20により、拘束ガイド装置のガイド設定
値、並びにローラー矯正機のロールギャップ設定値・水
平矯正ロールのスラスト調整値・ロール幅調整値・垂直
矯正ロールの幅調整値を最適値に制御する。
Description
溝形鋼などの形鋼の製造方法に関し、特に寸法精度に優
れた形鋼の製造方法に関する。
よびユニバーサル圧延機により熱間圧延で製造され、つ
いでローラー矯正機にかけて曲りや反りなどを矯正する
ようにしている。しかし、圧延材には図6、図7に示す
ような形状不良が発生しやすいものである。図6はH形
鋼の場合の形状欠陥の例を示したものであり、(a)は
上下方向の曲り、(b)は左右方向の曲り、(c)はフ
ランジの一方または両方の倒れ(反り)、(d)は端部
(特に圧延方向のトップ部)の曲りを示している。図7
はローラー矯正機によるウエブ高さの変動の例を示した
ものであり、中間部のウエブ高さ変動量ΔHは通常1.
0〜3.0mmの範囲である。
および形状不良に対する従来の対策上の問題点を述べる
と、以下のようである。
は、圧延方法上(フランジとウエブの伸び率の違い等)
どうしても非定常部となる。また温度も低くなりがちで
あり、さらに圧延ロールに咬込む際に、咬込位置が不適
正となりやすく、その結果圧延材がガイド等に接触した
りして、図6(d)に示すような端部曲りが発生する。
この端部曲りをローラー矯正機で矯正しようとしても、
図8に示すように矯正ロール11が上下千鳥配列となっ
ているため、矯正することが不可能で、H形鋼100の
トップ部101は未矯正部となる。そのため、トップ部
101の矯正はオフラインでしかできない。
は、圧延の段階で厚肉のフランジ部と薄肉のウエブ部と
の温度差があるため、また同じフランジ部でも4ケ所の
温度がそれぞれ違う(一般に強制冷却等を実施しない限
り、H形鋼の下フランジ部間に熱がこもるため、下部の
フランジ温度が高い)ため、特に上下方向の曲りが発生
する。また、圧延終了後の冷却中に、特にI型姿勢(冷
却床の積載効率から一般にI型で装入される)で冷却さ
れる場合、図11に示すように冷却床30におけるH形
鋼100の装入列の密着の度合いにより、左右方向の曲
りが発生することもある(図6(b))。従来より、こ
のような曲りに対する抑制手段として、圧延途中でフラ
ンジ部を水冷してウエブ部との温度差を縮小する方法は
数多く見られるが(特公平6−75734号、特開平7
−155823号等)、逆にフランジ部の水冷が適正で
ないと、図6(c)に示すようなフランジ倒れ(フラン
ジの内反り、外反り)という新たな形状不良が発生す
る。
ウエブ高さの変動については、ローラー矯正機10の軸
調整・幅調整機構が図9に示すようになっており、上下
左右に配された水平矯正ロール11の軸方向間隔をそれ
ぞれロール軸13方向にスラスト調整、ロール幅調整
し、左右に配された垂直矯正ロール12の幅を調整して
からH形鋼100を矯正するようになっているが、H形
鋼100のトップ部101およびボトム部102はロー
ラー矯正機10の機構上矯正不可能なため、トップ部1
01およびボトム部102のウエブ高さ寸法Hは矯正前
後でほとんど変動がなく、端部以外は矯正前に比べて大
きくなる。このウエブ高さの変動量ΔHは通常1.0〜
3.0mmであり、規格寸法を外れる部分に対してはオフ
ライン作業(プレス矯正、切断等)が必要になるもので
ある。
製造方法では、H形鋼等の圧延材の形状不良の発生は回
避できない性質のものであり、かつそれを抑制するため
の制御値にも自ずと限界があるため、有効な抑制手段が
見当たらないのが現状である。
のであり、従来技術の持つ上記諸問題を一挙に解決し、
寸法・形状に優れた形鋼の製造方法を提供することを目
的としている。
方法は、被圧延材を2重式圧延機およびユニバーサルミ
ルにより圧延し、ついでその仕上り製品をローラー矯正
機により矯正する形鋼の製造方法において、仕上ユニバ
ーサルミルの出側に被圧延材を拘束しつつ誘導する拘束
ガイド装置を設け、被圧延材または被矯正材の寸法・形
状を測定する寸法・形状計を、前記拘束ガイド装置の出
側、前記ローラー矯正機の入側もしくは出側または両側
にそれぞれ設け、前記寸法・形状計の測定データを基
に、最適制御システムにより最適指示値を判断し、前記
拘束ガイド装置のガイド設定値、並びに前記ローラー矯
正機のロールギャップ設定値・水平矯正ロールのスラス
ト調整値およびロール幅調整値・垂直矯正ロールの幅調
整値を制御し、形鋼を製造することを特徴とするもので
ある。
の寸法・形状を仕上ユニバーサルミルの出側もしくはロ
ーラー矯正機の入側に設けた寸法・形状計により測定
し、その測定データを仕上ユニバーサルミルの出側に設
けた拘束ガイド装置にフィードバックし、拘束ガイド装
置のガイド設定値(ガイドのパスライン、幅、高さをい
う。以下同じ。)を制御することにより、特に端部曲り
発生を防止することができる。 圧延完了後の仕上材の寸法・形状(ここではウエブ高
さ)を仕上ユニバーサルミルの出側の寸法・形状計で測
定し、その測定データをローラー矯正機の水平矯正ロー
ルの幅調整機構にフィードフォワードし、最適内法矯正
寸法で矯正を実施する。またローラー矯正機の垂直矯正
ロールの幅制御によりウエブ高さの変動の少ない製品を
製造することができる。 圧延完了後の仕上材の寸法・形状をローラー矯正機の
入側もしくは出側に設けた寸法・形状計により測定し、
その測定データを基に、矯正ロールのロールギャップ調
整、ロールスラスト調整、ロール幅調整のためにフィー
ドバックまたはフィードフォワードし、最適寸法・形状
制御を行うことにより、寸法・形状に優れた製品を製造
することができる。
る制御システムの一例を示す構成図である。図におい
て、1は仕上ユニバーサルミルで、その入側には被圧延
材(中間圧延材)を誘導するガイドローラーおよびフリ
クションガイドによるガイド装置2が、また出側には仕
上材を拘束しつつガイドする拘束ガイドローラーおよび
フリクションガイドによる拘束ガイド装置3がそれぞれ
設置されている。なお、仕上ユニバーサルミル1の前段
における圧延機、すなわちブレークダウンミル、粗エッ
ジャーミル、粗ユニバーサルミルからなる粗圧延機群、
および中間ユニバーサルミル、中間エッジャーミルから
なる中間圧延機群、ガイド装置等は図1では省略されて
いる。
れた寸法・形状計で、仕上ユニバーサルミル1により仕
上圧延が完了した直後の仕上材の各部の寸法・形状を測
定する。例えば、図10に示すウエブ高さH、フランジ
幅B、ウエブ厚さt1、フランジ厚さt2、ウエブの中
心偏りS等を測定するものである。なお、ウエブの中心
偏りSは次式で定義される。 S=|a−b|/2 但し、a、b:フランジ端からウエブ面までの距離
側および出側に設置された寸法・形状計で、被矯正材の
図10に示す各部の寸法・形状を測定する。20は最適
寸法・形状制御を行うプロセスコンピュータである。
は、仕上ユニバーサルミル1による仕上圧延完了後の仕
上材の寸法・形状を測定し、この測定データを拘束ガイ
ド装置3にフィードバックし、次材の被圧延材に対し拘
束ガイド装置3のガイド設定値を修正するとともに、ロ
ーラー矯正機10にもこの測定データをフィードフォワ
ードし、その仕上材に対する水平矯正ロール11の幅設
定値および垂直矯正ロール12の幅設定値を修正する。
5は、矯正前の被矯正材の寸法・形状を測定し、その測
定データをローラー矯正機10にフィードフォワード
し、水平矯正ロール11のギャップ設定値、水平矯正ロ
ール11および垂直矯正ロール12の幅設定値、水平矯
正ロール11のスラスト調整値を修正するともに、拘束
ガイド装置3にフィードバックし、次材に対する拘束ガ
イド装置3のガイド設定値を修正する。
6は、矯正後の被矯正材の寸法・形状を測定し、その測
定データをローラー矯正機10にフィードバックし、水
平矯正ロール11のギャップ設定値、水平矯正ロール1
1および垂直矯正ロール12の幅設定値、水平矯正ロー
ル11のスラスト調整値を修正する。これらの制御シス
テム系においては、自動的に複数の指示値から優先順位
を決定し、最適指示を行う。
する。
×8/12、H500×B200×10/16 、H900×B300×16/28 の3
種(いずれも全長は10m)について、従来法(図5)、
および本発明法(図2)により製造し、製品の仕上り寸
法・形状を比較した。従来法は、図5に示すように、仕
上圧延完了後の仕上材の寸法・形状を寸法・形状計4で
測定し、その測定データを基に人手により拘束ガイド装
置3のガイド設定値を修正するものとし、また、矯正後
の製品の寸法・形状を人手により測定し、その測定デー
タを基に人手によりローラー矯正機10の水平矯正ロー
ルのギャップ設定値、水平矯正ロールおよび垂直矯正ロ
ールの幅設定値を修正したものである。実施例1の方法
は、図2に示すように、仕上圧延終了後の仕上材の寸法
・形状を寸法・形状計4で測定し、その測定データに基
づいて自動的に拘束ガイド装置3のガイド設定値を修正
したものである。製品の寸法・形状の比較結果を表1に
示す。表1中の値は全て平均値である。
来法に比べて、製品の曲り、特に端部曲りが著しく改善
されていることが分かる。
を本発明法と従来法により製造し、製品の仕上り寸法・
形状を比較した。従来法については、実施例1の方法と
同じである。実施例2の方法は、図3に示すように、寸
法・形状計4の測定データと寸法・形状計5の測定デー
タを学習させ、最適指示値を拘束ガイド装置3にフィー
ドバックし、次材のガイド設定値を自動的に修正するも
のとし、また寸法・形状計5の測定データをローラー矯
正機10にフィードフォワードし、その測定データを基
にその被矯正材の寸法・形状制御を行うようにしたもの
である。製品の寸法・形状の比較結果を表2に示す。表
2中の値は全て平均値である。
来法に比べて、製品の曲り、およびフランジの倒れが極
端に小さくなっており、かつウエブ高さの変動もほとん
ど発生していないことが分かる。
を本発明法と従来法により製造し、製品の仕上り寸法・
形状を比較した。従来法については、実施例1の方法と
同じである。実施例3の方法は、図4に示すように、寸
法・形状計4の測定データと寸法・形状計5の測定デー
タを学習させ、最適指示値を拘束ガイド装置3にフィー
ドバックし、次材のガイド設定値を自動的に修正するも
のとし、また寸法・形状計5の測定データと寸法・形状
計6の測定データを学習させ、最適指示値をローラー矯
正機10にフィードバックし、その測定データを基にそ
の被矯正材の寸法・形状制御を行うようにしたものであ
る。製品の寸法・形状の比較結果を表3に示す。表3中
の値は全て平均値である。
来法に比べて、長手方向の曲り、フランジの倒れ、端部
曲り、およびウエブ高さの変動の全ての点で格段に優れ
ていることが分かる。
延完了後の仕上材の寸法・形状を仕上ユニバールミルの
出側に設けた寸法・形状計により測定するとともに、被
矯正材寸法・形状をローラー矯正機の入側もしくは出側
に設けた寸法・形状計により測定し、これらの測定デー
タを基に最適制御システムにより拘束ガイド装置のガイ
ド設定値、並びにローラー矯正機のロールギャップ設定
値・水平矯正ロールのスラスト調整値・ロール幅調整値
・垂直矯正ロールの幅調整値を制御するようにしている
ので、端部曲り、長手方向の曲り、フランジの倒れ、お
よびウエブ高さの変動の全ての面で格段に優れた寸法・
形状を持つ形鋼を製造することができる。
構成図である。
である。
である。
である。
る。
である。
る。
で、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)
はB−B線断面図、(d)はC−C線断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 被圧延材を2重式圧延機およびユニバー
サルミルにより圧延し、ついでその仕上り製品をローラ
ー矯正機により矯正する形鋼の製造方法において、 仕上ユニバーサルミルの出側に被圧延材を拘束しつつ誘
導する拘束ガイド装置を設け、被圧延材または被矯正材
の寸法・形状を測定する寸法・形状計を、前記拘束ガイ
ド装置の出側、前記ローラー矯正機の入側もしくは出側
または両側にそれぞれ設け、前記寸法・形状計の測定デ
ータを基に、最適制御システムにより最適指示値を判断
し、前記拘束ガイド装置のガイド設定値、並びに前記ロ
ーラー矯正機のロールギャップ設定値・水平矯正ロール
のスラスト調整値およびロール幅調整値・垂直矯正ロー
ルの幅調整値を制御し、形鋼を製造することを特徴とす
る形鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33467795A JP3826418B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 形鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33467795A JP3826418B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 形鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09174159A true JPH09174159A (ja) | 1997-07-08 |
JP3826418B2 JP3826418B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=18280014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33467795A Expired - Lifetime JP3826418B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 形鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3826418B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030052421A (ko) * | 2001-12-21 | 2003-06-27 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 조질압연기에서 스트립의 형상 측정 및 개선을 위한보조장치 |
JP2008229639A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Jfe Steel Kk | 鋼矢板の矯正方法および鋼矢板用矯正装置 |
JP2015029993A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | Jfeスチール株式会社 | H形鋼のフランジ直角度矯正方法及び装置 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP33467795A patent/JP3826418B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030052421A (ko) * | 2001-12-21 | 2003-06-27 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 조질압연기에서 스트립의 형상 측정 및 개선을 위한보조장치 |
JP2008229639A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Jfe Steel Kk | 鋼矢板の矯正方法および鋼矢板用矯正装置 |
JP2015029993A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | Jfeスチール株式会社 | H形鋼のフランジ直角度矯正方法及び装置 |
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---|---|
JP3826418B2 (ja) | 2006-09-27 |
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