JPH09174144A - 押出製品の冷却方法及びその装置 - Google Patents

押出製品の冷却方法及びその装置

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JPH09174144A
JPH09174144A JP33846795A JP33846795A JPH09174144A JP H09174144 A JPH09174144 A JP H09174144A JP 33846795 A JP33846795 A JP 33846795A JP 33846795 A JP33846795 A JP 33846795A JP H09174144 A JPH09174144 A JP H09174144A
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JP
Japan
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cooling
extruded product
cooling water
extruded
extruder
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JP33846795A
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English (en)
Inventor
Kenichi Tanaka
健一 田中
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出製品の温度を常温近くまで冷却し、製品
の酸化を防止し、清浄化を図ることのできる押出製品の
冷却方法を提供する。 【構成】 押出機にて押し出された押出製品がガイドパ
イプユニットの一次側を通過して二次側を通過する際、
そのガイドパイプユニットの二次側に巻取機側から押出
機側へと冷却水が流れるように給排して、押出製品を冷
却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出製品の冷却方
法及びその装置に係り、特に表面酸化を嫌う製品に好適
な冷却方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押出製品例えば押し出したAgN
i線材を冷却するには、図6に示すように押出機1にて
押し出されたAgNi線材をガイドパイプユニット2の
一次側3に6l/min の冷却水を通して冷却していた。こ
の時、AgNi線材の表面は300〜 400℃となっている
ので、酸化(白濁化)して約 100μm程度の酸化膜が形
成される。
【0003】これは冷却水流量が少なく、AgNi線材
を酸化しない温度まで冷却できないからである。詳述す
れば押出機1側に水が入った場合、故障の原因となるば
かりではなく、災害が発生する心配があり、また、ガイ
ドパイプユニット2の一次側3はSUSパイプのかたま
りでスペース的に余裕が無かったため、6l/min しか冷
却水流量が得られなかったからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、押出
製品の巻き取り時の製品温度を常温近くまで冷却し、製
品の酸化を防止し、清浄化を図ることのできる押出製品
の冷却方法及びその装置を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の押出製品の冷却方法は、押出機にて押し出さ
れた押出製品が、ガイドパイプユニットの一次側を通過
して二次側を通過する際、そのガイドユニットの二次側
に巻取機側から押出機側へと冷却水が流れるように給排
して、押出製品を冷却することを特徴とするものであ
る。
【0006】この押出製品の冷却方法に於いては、冷却
水が供給される部位に隣接する巻取機側の押出製品が通
過する位置で、封水することが好ましく、さらにそれに
隣接する巻取機側の押出製品が通過する位置で押出製品
に残った水滴を真空吸引により乾燥除去することが好ま
しい。
【0007】本発明の押出製品の冷却装置は、押出機に
て押し出された押出製品が通過するガイドパイプユニッ
トの二次側を、冷却ユニットとなし、この冷却ユニット
の冷却パイプに巻取機側で冷却水供給穴を外周に多数穿
設すると共に該部分を囲んで冷却水供給ボックスを設
け、冷却パイプの押出機側を開放し、冷却水排出口とす
ることを特徴とするものである。
【0008】この押出製品の冷却装置に於いては、冷却
パイプの冷却水供給穴に隣接する巻取機側の押出製品が
通過する位置に、中央部にスリットを有するパッキンと
環状ガスケットとを交互に積層した封水機構を設けるこ
とが好ましく、さらにそれに隣接する巻取機側の押出製
品が通過する位置に、外周の対向位置に押出製品を通す
丸穴及び丸穴の周囲にスリットを有するゴム管の内側
を、同じく外周の対向位置に押出製品を通す丸穴を有
し、一端を閉塞した金属製短管で補強した吸引具を設け
て、その他端開口をバキュームクリーナーに接続するこ
とが好ましい。
【0009】
【実施例】本発明の押出製品の冷却方法及びその装置の
実施例を説明する。先ず、冷却装置を図1によって説明
すると、1は押出機、2は押出機1にて押し出された製
品を本例では線材を通す下流側に傾斜したガイドパイプ
ユニットで、一次側3と二次側4とよりなる。5は二次
側4を通過した線材を円形に巻き取ってゆく巻取機であ
る。本発明では、前記ガイドパイプユニット2の二次側
4を冷却ユニットとなし、この冷却ユニットの図2に示
す内径17.5mm、外形21.7mmのSUS製の冷却パイプ10に
巻取機5側で内径2mmの冷却水供給穴11を外周に多数穿
設すると共に、該部分を囲んで冷却水供給ボックス12を
設け、冷却パイプ10の押出機1側で冷却パイプ10は開放
され、冷却水が一次側3へ流れ込まないようになってい
る。
【0010】前記冷却パイプ10の冷却水供給穴11に隣接
する巻取機5側の線材Wが通過する位置には図3に示す
ように中央部に中心が一点で交わる放射状の8本のスリ
ット15を有する厚さ2mm、外径46mmのSiゴム製のパッ
キン16を厚さ3mm、外径46mmのSiゴム製の環状ガスケ
ット17とを図2に示すように交互に4個ずつ積層した封
水機構18を設けてある。
【0011】さらにその封水機構18に隣接する巻取機5
側の線材Wが通過する位置には、図4(a)に示すよう
に外周の対向位置に線材Wを通す内径8mmの丸穴19及び
丸穴19の周囲にスリット20を有する外径20mm、内径15mm
のSiゴム製短管21の内側を図4(b)に示すように外
周の対向位置に線材Wを通す内径10mmの穴19′を有し一
端を閉塞したSUS製短管22で、補強した吸引具23を二
段に設けて、夫々その他端開口24を図1に示すようにバ
キュームクリーナー25に接続している。
【0012】次に上記のように構成された押出製品の冷
却装置を用いる本発明の押出製品の冷却方法について説
明する。図1に示す押出機1にて押し出された線径8mm
のAg−Ni10wt%の線材Wは、ガイドパイプユニット
2の一次側3を通過して二次側4の冷却ユニットに入
る。この冷却ユニットに入った線材Wは図2に示すよう
に冷却パイプ10を通って巻取機5(図1参照)側に送ら
れる。冷却パイプ10内には巻取機5側の冷却水供給ボッ
クス12に連続的に送り込まれている冷却水(市水)を冷
却水供給穴11より供給して押出機1側に流し、押出機側
冷却パイプ10の開口部13より冷却水排出ボックス14に排
出し、ここから外部に排出しているので、線材Wは冷却
パイプ10内を通過する間に大量の冷却水により冷却され
て、20℃まで冷却された。これは冷却パイプ10の線材W
の出口側から冷却水を通している為、冷却に寄与して熱
せられた水は線材Wの入口側から排出され、常に新しい
水が送り込まれて冷却効果が上がるからである。これに
対し冷却パイプ10の線材Wの入口側から冷却水を通した
場合、常に新しい水が供給されるがすぐに線材Wの出口
側から排出され、加熱された水が冷却パイプ10の末端に
留まり、冷却効果が上がらないものである。この比較を
図5のグラフに示す。
【0013】上記のように冷却パイプ10内で冷却された
線材Wは、図2に示す封水機構18を通過していく。即
ち、封水機構18に於ける4個のパッキン16の放射状のス
リット15を押し開いて環状ガスケット17を通っていく。
この4個のパッキン16の放射状のスリット15間の舌片15
aは、線材Wとの隙間に多くの漏れ抵抗を置き、流れを
制御する非接触のラビリンスシールの働きをし、冷却水
をある程度封止した。線材Wが通過した後は、スリット
15間の舌片15aは原状に戻して図3のように閉じられる
ので、冷却水は完全に封止される。
【0014】封水機構18を通過した線材Wは、吸引具23
の丸穴19をその周囲のスリット20を押し開いて通過して
いく。この通過の際、他端開口24に接続されているバキ
ュームクリーナー25により、線材Wに付着残留している
水滴が真空吸引されて乾燥除去された。
【0015】こうして吸引具23を通過し、水滴が乾燥除
去された線材Wは、巻取機5により巻き取られた。その
後、この線材Wを検査した処、傷が無く、金属光沢を有
し、酸化膜は全く無かった。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の押出製
品の冷却方法によれば、押出製品の温度を常温近くまで
冷却できるので、製品の酸化を防止でき、清浄化を図る
ことができる。
【0017】また、本発明の押出製品の冷却装置によれ
ば、上記の効果を奏する冷却方法を的確に効率よく実施
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出製品の冷却方法を実施するための
冷却装置を示す概略図である。
【図2】図1の冷却装置の要部である冷却ユニットを示
す縦断面図である。
【図3】図2の冷却ユニットに於ける封水機構の部品を
示す図である。
【図4】図2の冷却ユニットに於ける吸引具の斜視図で
ある。
【図5】図2の冷却ユニットに於ける冷却パイプに冷却
水を通す方向の差異による線材の温度変化と冷却水の温
度変化を示すグラフである。
【図6】従来の押出製品の冷却方法を実施するための冷
却装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 ガイドパイプユニット 3 ガイドパイプユニットの一次側 4 ガイドパイプユニットの二次側 5 巻取機 10 冷却パイプ 11 冷却水供給穴 12 冷却水供給ボックス 13 冷却水排出穴 14 冷却水排出ボックス 15、20 スリット 16 パッキン 17 環状ガスケット 18 封水機構 19、19′ 丸穴 21 Siゴム製短管 22 金属(SUS)製短管 23 吸引具 24 他端開口 25 バキュームクリーナー 26 送りローラー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機にて押し出された押出製品がガイ
    ドパイプユニットの一次側を通過して二次側を通過する
    際、そのガイドパイプユニットの二次側に巻取機側から
    押出機側へと冷却水が流れるように給排して、押出製品
    を冷却することを特徴とする押出製品の冷却方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の押出製品の冷却方法に於
    いて、冷却水が供給される部位に隣接する巻取機側の押
    出製品が通過する位置で、封水することを特徴とする押
    出製品の冷却方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の押出製品の冷却方法に於
    いて、冷却水を封水する部位に隣接する巻取機側の押出
    製品が通過する位置で押出製品に残った水滴を真空吸引
    により乾燥除去することを特徴とする押出製品の冷却方
    法。
  4. 【請求項4】 押出機にて押し出された押出製品が通過
    するガイドパイプユニットの二次側を、冷却ユニットと
    なし、この冷却ユニットの冷却パイプに巻取機側で冷却
    水供給穴を外周に多数穿設すると共に、該部分を囲んで
    冷却水供給ボックスを設け、冷却水パイプの押出機側を
    開放し冷却水排出部としたことを特徴とする押出製品の
    冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の押出製品の冷却装置に於
    いて、冷却パイプの冷却水供給穴に隣接する巻取機側の
    押出製品が通過する位置に、中央部にスリットを有する
    パッキンと環状ガスケットとを交互に積層した封水機構
    を設けたことを特徴とする押出製品の冷却装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の押出製品の冷却装置に於
    いて、封水機構に隣接する巻取機側の押出製品が通過す
    る位置に、外周の対向位置に押出製品を通す丸穴及び丸
    穴の周囲にスリットを有するゴム管の内側を、同じく外
    周の対向位置に押出製品を通す丸穴を有し、一端が閉塞
    した金属製短管で補強した吸引具を設けて、その他端開
    口をバキュームクリーナーに接続したことを特徴とする
    押出製品の冷却装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103736765A (zh) * 2013-12-09 2014-04-23 河南启德隆实业有限公司 一种微通道平行流铝管的制作工艺
CN104550302A (zh) * 2014-12-08 2015-04-29 广西泰星电子焊接材料有限公司 一种锡线挤压机的冷却系统
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