JPH09173981A - プリント基板の切り粉分離装置 - Google Patents
プリント基板の切り粉分離装置Info
- Publication number
- JPH09173981A JPH09173981A JP35319795A JP35319795A JPH09173981A JP H09173981 A JPH09173981 A JP H09173981A JP 35319795 A JP35319795 A JP 35319795A JP 35319795 A JP35319795 A JP 35319795A JP H09173981 A JPH09173981 A JP H09173981A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screen
- printed circuit
- circuit board
- chips
- insulating material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 導電性の金属屑と絶縁材料が混在する切り粉
から導電性の金属屑を回収しリサイクル出来る様な、プ
リント基板の切り粉分離装置を提供する。 【解決手段】 切削屑投入口(4)から投入された切り
粉は、容器(1)内部に水平に配置されたスクリーン
(26)上面に載せられ、振動装置(16)によって振
動を加えられる。スクリーン上には切り粉の進行方向に
向かって偏平な多数の長孔(32)が穿孔されており、
細粒状のエポキシ樹脂36はスクリーン下方に落ちエポ
キシ樹脂用排出口(6)から排出される。銅屑(34)
は球状に丸まり、スクリーン表面上を移動し銅屑用排出
口(8)から排出、回収される。
から導電性の金属屑を回収しリサイクル出来る様な、プ
リント基板の切り粉分離装置を提供する。 【解決手段】 切削屑投入口(4)から投入された切り
粉は、容器(1)内部に水平に配置されたスクリーン
(26)上面に載せられ、振動装置(16)によって振
動を加えられる。スクリーン上には切り粉の進行方向に
向かって偏平な多数の長孔(32)が穿孔されており、
細粒状のエポキシ樹脂36はスクリーン下方に落ちエポ
キシ樹脂用排出口(6)から排出される。銅屑(34)
は球状に丸まり、スクリーン表面上を移動し銅屑用排出
口(8)から排出、回収される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等で使用
されるプリント基板を切断、穿孔した際に発生する切り
粉から、フィラメント状の導電性の金属屑と細粒状の絶
縁材料とを分離して排出する為の切り粉分離装置に関す
る。
されるプリント基板を切断、穿孔した際に発生する切り
粉から、フィラメント状の導電性の金属屑と細粒状の絶
縁材料とを分離して排出する為の切り粉分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、家電、通信機器等で用いられ
る回路の基板としてプリント基板が使用されている。図
5(a)はこのプリント基板の一例を示す図である。こ
のプリント基板は、誘電体の両面もしくは片面に導体箔
を貼り合せた形状のものが用いられる。通常、プリント
基板では、導体箔部分には銅、誘電体としては例えばエ
ポキシ系の樹脂を使用する例が多い。以下、図5(a)
で、プリント基板46は、エポキシ樹脂38を銅箔40
を挟んだ形状で構成されているものとする。
る回路の基板としてプリント基板が使用されている。図
5(a)はこのプリント基板の一例を示す図である。こ
のプリント基板は、誘電体の両面もしくは片面に導体箔
を貼り合せた形状のものが用いられる。通常、プリント
基板では、導体箔部分には銅、誘電体としては例えばエ
ポキシ系の樹脂を使用する例が多い。以下、図5(a)
で、プリント基板46は、エポキシ樹脂38を銅箔40
を挟んだ形状で構成されているものとする。
【0003】このプリント基板を加工する際、切断、穿
孔などの操作が行われると、銅屑と細粒状のエポキシ樹
脂とが混在した切り粉が発生する。この様子を図5
(b)に示す。図5(b)は、穿孔42部分の銅箔40
とエポキシ樹脂38が、それぞれ、フィラメント状の銅
屑34と細粒状のエポキシ樹脂36となり、切り粉が発
生した状態を示している。この銅屑34と細粒状のエポ
キシ樹脂36が混在する切り粉は、プリント基板を洗浄
する際、プリント基板から取り除かれる。しかし、この
切り粉自体は、フィラメント状の銅屑34に細粒状のエ
ポキシ樹脂36が絡み付いた形状となっており、この2
つを分離することは困難であった。その為、切り粉はそ
のまま廃棄されていた。
孔などの操作が行われると、銅屑と細粒状のエポキシ樹
脂とが混在した切り粉が発生する。この様子を図5
(b)に示す。図5(b)は、穿孔42部分の銅箔40
とエポキシ樹脂38が、それぞれ、フィラメント状の銅
屑34と細粒状のエポキシ樹脂36となり、切り粉が発
生した状態を示している。この銅屑34と細粒状のエポ
キシ樹脂36が混在する切り粉は、プリント基板を洗浄
する際、プリント基板から取り除かれる。しかし、この
切り粉自体は、フィラメント状の銅屑34に細粒状のエ
ポキシ樹脂36が絡み付いた形状となっており、この2
つを分離することは困難であった。その為、切り粉はそ
のまま廃棄されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に、従来のプ
リント基板の加工の際に発生する切り粉からは、本来リ
サイクル可能な銅を回収することが出来ず、不経済なも
のとなっていた。さらに、銅は酸化して有毒な緑青とな
り、廃棄場所を確保することが難しく、廃棄方法によっ
ては環境汚染を招く可能性があるなど社会問題にもなっ
ていた。
リント基板の加工の際に発生する切り粉からは、本来リ
サイクル可能な銅を回収することが出来ず、不経済なも
のとなっていた。さらに、銅は酸化して有毒な緑青とな
り、廃棄場所を確保することが難しく、廃棄方法によっ
ては環境汚染を招く可能性があるなど社会問題にもなっ
ていた。
【0005】本発明は、この様な従来の問題点に鑑みて
成されたものである。その目的とするところは、導電性
の金属屑と絶縁材料が混在する切り粉から導電性の金属
屑を回収しリサイクル出来る様な、プリント基板の切り
粉分離装置を提供することである。
成されたものである。その目的とするところは、導電性
の金属屑と絶縁材料が混在する切り粉から導電性の金属
屑を回収しリサイクル出来る様な、プリント基板の切り
粉分離装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この様な従来の問題点を
解決する為に本発明は、プリント基板を切断、穿孔した
際発生する切り粉から、フィラメント状の導電性の金属
屑と細粒状の絶縁材料とを分離して排出するプリント基
板の切り粉分離装置であって、上部に形成された1つの
投入口と下部に形成された金属屑用及び絶縁材料用の2
つの出口とを有する容器と、容器を振動させる振動装置
と、容器の内部にほぼ水平に配置されたスクリーンであ
って、上面に載せられた切り粉の内細粒状の絶縁材料は
落下させ、フィラメント状の金属屑は球状に丸めてスク
リーン表面上を移動した後金属屑用出口に集めることが
できる金属屑用出口に向って偏平な多数の長孔が穿孔さ
れたスクリーンとを備えて構成されることを特徴とす
る。
解決する為に本発明は、プリント基板を切断、穿孔した
際発生する切り粉から、フィラメント状の導電性の金属
屑と細粒状の絶縁材料とを分離して排出するプリント基
板の切り粉分離装置であって、上部に形成された1つの
投入口と下部に形成された金属屑用及び絶縁材料用の2
つの出口とを有する容器と、容器を振動させる振動装置
と、容器の内部にほぼ水平に配置されたスクリーンであ
って、上面に載せられた切り粉の内細粒状の絶縁材料は
落下させ、フィラメント状の金属屑は球状に丸めてスク
リーン表面上を移動した後金属屑用出口に集めることが
できる金属屑用出口に向って偏平な多数の長孔が穿孔さ
れたスクリーンとを備えて構成されることを特徴とす
る。
【0007】また、上の発明の好ましい実施例において
は、前記スクリーンは、上下2段に独立して設けられて
おり、下段のスクリーンに形成された長孔は上段のスク
リーンに形成された長孔よりも小さいサイズとなってい
ることを特徴とする。
は、前記スクリーンは、上下2段に独立して設けられて
おり、下段のスクリーンに形成された長孔は上段のスク
リーンに形成された長孔よりも小さいサイズとなってい
ることを特徴とする。
【0008】また、上の発明の好ましい実施例において
は、前記スクリーンの下方に目詰まり防止用及びフィラ
メント状の金属屑と細粒状の絶縁材料とからなる球状の
集合体から細粒状の絶縁材料を篩い落とすための衝撃付
与手段が設けられてなることを特徴とする。さらに、上
の発明の好ましい実施例においては、篩分け用パンチプ
レートとフィラメント状の金属屑を丸めて球状の集合体
とするための平板が交互に配置されてなることを特徴と
する。
は、前記スクリーンの下方に目詰まり防止用及びフィラ
メント状の金属屑と細粒状の絶縁材料とからなる球状の
集合体から細粒状の絶縁材料を篩い落とすための衝撃付
与手段が設けられてなることを特徴とする。さらに、上
の発明の好ましい実施例においては、篩分け用パンチプ
レートとフィラメント状の金属屑を丸めて球状の集合体
とするための平板が交互に配置されてなることを特徴と
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明のプリ
ント基板の切り粉分離装置について詳細に説明する。
ント基板の切り粉分離装置について詳細に説明する。
【0010】初めに図1を用いて、本分離装置の構造に
ついて説明する。図1は、本発明のプリント基板の切り
粉分離装置の一構造例を示した図であり、(a)が側面
図、(b)が平面図、(c)が正面図である。
ついて説明する。図1は、本発明のプリント基板の切り
粉分離装置の一構造例を示した図であり、(a)が側面
図、(b)が平面図、(c)が正面図である。
【0011】図1に示す様に、本切り粉分離装置は、大
きく分けて容器1と振動装置16から構成されている。
容器1は、側面をフレームパネル2で覆われ、左右と前
後に備え付けられた4本の支柱12とその上に載せられ
たバネ14によって支えられている。容器1は、その上
部にプリント基板の切削屑投入口4を備え、下部にエポ
キシ樹脂用排出口6と銅屑用排出口8を備えている。な
お、本実施形態では、絶縁材料としてエポキシ樹脂を用
いたが、ガラスエポキシ、FRP、紙フェノール、テフ
ロン、セラミック、プリプレグなど種々の絶縁材料を用
いることができる。また、導電性の金属としても銅だけ
でなく金、白金など導電性の貴金属を用いることもでき
る。また、容器1は、防塵の為に、その上面が天蓋2
0、カバーシート22によって覆われ密閉されている。
カバーシート22にはファスナー24が取り付けられて
おり、点検の際に作業者がファスナー24を開けて容器
1内部を覗ける様になっている。16は、容器1を振動
させる為の振動装置であり、フレーム18によって支え
られ容器1の上部に取り付けられている。底板10は、
銅屑と分離された細粒状エポキシ樹脂が、エポキシ樹脂
用排出口6まで落ちて来る様に、傾斜面を有している。
容器1の内部には、ほぼ水平にスクリーン26が配置さ
れている。このスクリーン26は、上段スクリーン26
aと下段スクリーン26bの2段が独立して設けられて
いる。これらのスクリーン26は、切削屑投入口4から
投入された切り粉を、振動装置16からの振動によって
銅屑用排出口8に運ぶ役目をする。ここで、このスクリ
ーン26は、切り粉が銅屑用排出口8に移動しやすい様
に進行方向に少し傾斜させた構造となっていても良い。
切り粉は、スクリーン26上を移動する過程で、銅屑と
細粒状エポキシ樹脂に分けられ、エポキシ樹脂用排出口
6と銅屑用排出口8からそれぞれ分離して排出される。
この切り粉を分離する原理については、後程詳細に説明
する。
きく分けて容器1と振動装置16から構成されている。
容器1は、側面をフレームパネル2で覆われ、左右と前
後に備え付けられた4本の支柱12とその上に載せられ
たバネ14によって支えられている。容器1は、その上
部にプリント基板の切削屑投入口4を備え、下部にエポ
キシ樹脂用排出口6と銅屑用排出口8を備えている。な
お、本実施形態では、絶縁材料としてエポキシ樹脂を用
いたが、ガラスエポキシ、FRP、紙フェノール、テフ
ロン、セラミック、プリプレグなど種々の絶縁材料を用
いることができる。また、導電性の金属としても銅だけ
でなく金、白金など導電性の貴金属を用いることもでき
る。また、容器1は、防塵の為に、その上面が天蓋2
0、カバーシート22によって覆われ密閉されている。
カバーシート22にはファスナー24が取り付けられて
おり、点検の際に作業者がファスナー24を開けて容器
1内部を覗ける様になっている。16は、容器1を振動
させる為の振動装置であり、フレーム18によって支え
られ容器1の上部に取り付けられている。底板10は、
銅屑と分離された細粒状エポキシ樹脂が、エポキシ樹脂
用排出口6まで落ちて来る様に、傾斜面を有している。
容器1の内部には、ほぼ水平にスクリーン26が配置さ
れている。このスクリーン26は、上段スクリーン26
aと下段スクリーン26bの2段が独立して設けられて
いる。これらのスクリーン26は、切削屑投入口4から
投入された切り粉を、振動装置16からの振動によって
銅屑用排出口8に運ぶ役目をする。ここで、このスクリ
ーン26は、切り粉が銅屑用排出口8に移動しやすい様
に進行方向に少し傾斜させた構造となっていても良い。
切り粉は、スクリーン26上を移動する過程で、銅屑と
細粒状エポキシ樹脂に分けられ、エポキシ樹脂用排出口
6と銅屑用排出口8からそれぞれ分離して排出される。
この切り粉を分離する原理については、後程詳細に説明
する。
【0012】次に、図2を用いて本分離装置の内部構造
について説明する。
について説明する。
【0013】図2は、本切り粉分離装置の一実施例の縦
断面図である。容器1内部には、ほぼ水平に上段スクリ
ーン26aと下段スクリーン26bの2段のスクリーン
26が配置されている。上段下段のスクリーン26は、
容器1断面で上に凸状の円弧構造、すなわちスクリーン
中央部26cがスクリーン両脇部26dよりも膨らんだ
構造となっている。これは、スクリーン26上を移動す
る切り粉の塊を徐々に横方向に広げ分離作業を促進する
為の構造である。下段スクリーン26bの下側には、こ
のスクリーンに衝撃を与える衝撃付与手段33が設けら
れている。本実施例では、衝撃付与手段33としてタッ
ピングボール31が備え付けられている。すなわち、下
段スクリーン26b下方に、タッピングボール31が自
由に移動出来る空間が設けられている。タッピングボー
ル31は、振動装置16によって振動が加えられると、
下面から下段スクリーン26bに衝突し、スクリーンに
衝撃を与える役目をする。これにより、目詰まりを防止
すると共にフィラメント状の金属屑と細粒状の絶縁材料
とからなる球状の集合体から細粒状の絶縁材料を篩い落
とす役割を果たす。
断面図である。容器1内部には、ほぼ水平に上段スクリ
ーン26aと下段スクリーン26bの2段のスクリーン
26が配置されている。上段下段のスクリーン26は、
容器1断面で上に凸状の円弧構造、すなわちスクリーン
中央部26cがスクリーン両脇部26dよりも膨らんだ
構造となっている。これは、スクリーン26上を移動す
る切り粉の塊を徐々に横方向に広げ分離作業を促進する
為の構造である。下段スクリーン26bの下側には、こ
のスクリーンに衝撃を与える衝撃付与手段33が設けら
れている。本実施例では、衝撃付与手段33としてタッ
ピングボール31が備え付けられている。すなわち、下
段スクリーン26b下方に、タッピングボール31が自
由に移動出来る空間が設けられている。タッピングボー
ル31は、振動装置16によって振動が加えられると、
下面から下段スクリーン26bに衝突し、スクリーンに
衝撃を与える役目をする。これにより、目詰まりを防止
すると共にフィラメント状の金属屑と細粒状の絶縁材料
とからなる球状の集合体から細粒状の絶縁材料を篩い落
とす役割を果たす。
【0014】次に、図3及び図8を用いて本分離装置の
内部に備え付けられたスクリーン26の構造、及び切り
粉を分離する原理について説明する。
内部に備え付けられたスクリーン26の構造、及び切り
粉を分離する原理について説明する。
【0015】図3は本切り粉分離装置の内部に備え付け
られたスクリーンの詳細を示す図である。スクリーン2
6には、スクリーン上の切り粉の進行方向Mに向かって
偏平な多数の長孔32が穿孔されている。この長孔32
は、スクリーン26上面に載せられて振動を与えられた
切り粉の内、細粒状のエポキシ樹脂だけ落下させ、フィ
ラメント状の銅屑を球状に丸める役目をする。図8は、
図3に示すスクリーン26の構造によって、切り粉に含
まれるフィラメント状の銅屑と細粒状のエポキシ樹脂が
分離される原理を説明する為の断面図である。図8で、
(a)、(b)、(c)は、フィラメント状の銅屑がス
クリーン26上を移動して球状に丸まって行く経過を表
している。図8(a)の状態から、フィラメント状の銅
屑34は、振動を与えられ進行方向Mに移動する。そし
て、図8(b)に示す様に、進行方向Mに向って偏平に
穿孔された長孔32の縁に衝突し、複数のフィラメント
状の銅屑34が互いに寄せ集められる様に働く。寄せ集
められたフィラメント状の銅屑は、スクリーン上を移動
するうちに、さらに長孔32の縁に衝突し、振動を加え
られると大きくなり、図8(c)の様にやがて球状に丸
まって行く。この原理からも分かる様に、フィラメント
状の銅屑34が球状に丸まって行く過程では、長孔32
の縁に衝突することが必要である。従って、銅屑34が
長孔32に衝突する割合を増やす為に、長孔32はスク
リーン26の進行方向Mに向って偏平に穿孔されている
必要がある。
られたスクリーンの詳細を示す図である。スクリーン2
6には、スクリーン上の切り粉の進行方向Mに向かって
偏平な多数の長孔32が穿孔されている。この長孔32
は、スクリーン26上面に載せられて振動を与えられた
切り粉の内、細粒状のエポキシ樹脂だけ落下させ、フィ
ラメント状の銅屑を球状に丸める役目をする。図8は、
図3に示すスクリーン26の構造によって、切り粉に含
まれるフィラメント状の銅屑と細粒状のエポキシ樹脂が
分離される原理を説明する為の断面図である。図8で、
(a)、(b)、(c)は、フィラメント状の銅屑がス
クリーン26上を移動して球状に丸まって行く経過を表
している。図8(a)の状態から、フィラメント状の銅
屑34は、振動を与えられ進行方向Mに移動する。そし
て、図8(b)に示す様に、進行方向Mに向って偏平に
穿孔された長孔32の縁に衝突し、複数のフィラメント
状の銅屑34が互いに寄せ集められる様に働く。寄せ集
められたフィラメント状の銅屑は、スクリーン上を移動
するうちに、さらに長孔32の縁に衝突し、振動を加え
られると大きくなり、図8(c)の様にやがて球状に丸
まって行く。この原理からも分かる様に、フィラメント
状の銅屑34が球状に丸まって行く過程では、長孔32
の縁に衝突することが必要である。従って、銅屑34が
長孔32に衝突する割合を増やす為に、長孔32はスク
リーン26の進行方向Mに向って偏平に穿孔されている
必要がある。
【0016】次に図6及び図7を用いて、この長孔32
の形状及び、スクリーン26上での穿孔形状について説
明する。
の形状及び、スクリーン26上での穿孔形状について説
明する。
【0017】図6(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)は、本切り粉分離装置のスクリーン26に適用出
来る偏平な長孔の種類を示す図である。長孔32は、切
り粉の進行方向Mに向って偏平していれば良く、種種の
形状のものが適用可能である。すなわち、図6(a)楕
円の長孔、(b)長方形の端部のみ円弧状の長孔、
(c)円弧状を2つ合わせた形状の長孔、(d)菱形の
長孔、(e)長方形の長孔等が適用可能である。図7
は、本切り粉分離装置のスクリーン26上に穿孔された
長孔の好ましい一実施例を説明する為の図である。図7
(a)の様に、長孔32が切り粉進行方向Mに揃って一
列に配置されていると、切り粉が長孔32に衝突出来な
い領域44が生じる。これに対してより好ましい長孔3
2の配置である図7(b)では、切り粉進行方向Mに向
かって長孔32が千鳥配置されている。この千鳥配置に
よれば、切り粉が長孔32上を通過し易く、より確実に
切り粉の分離が行える様になる。
(e)は、本切り粉分離装置のスクリーン26に適用出
来る偏平な長孔の種類を示す図である。長孔32は、切
り粉の進行方向Mに向って偏平していれば良く、種種の
形状のものが適用可能である。すなわち、図6(a)楕
円の長孔、(b)長方形の端部のみ円弧状の長孔、
(c)円弧状を2つ合わせた形状の長孔、(d)菱形の
長孔、(e)長方形の長孔等が適用可能である。図7
は、本切り粉分離装置のスクリーン26上に穿孔された
長孔の好ましい一実施例を説明する為の図である。図7
(a)の様に、長孔32が切り粉進行方向Mに揃って一
列に配置されていると、切り粉が長孔32に衝突出来な
い領域44が生じる。これに対してより好ましい長孔3
2の配置である図7(b)では、切り粉進行方向Mに向
かって長孔32が千鳥配置されている。この千鳥配置に
よれば、切り粉が長孔32上を通過し易く、より確実に
切り粉の分離が行える様になる。
【0018】次に、図4を用いて、以上に説明したスク
リーン26が本分離装置の内部に上下2段に独立して設
けられた構造について説明する。
リーン26が本分離装置の内部に上下2段に独立して設
けられた構造について説明する。
【0019】図4は、図3のスクリーン26が上下2段
に独立して設けられた一構造例を説明する為の図であ
り、図4(a)は斜視図、図4(b)は正面断面図であ
る。ここで、上段、下段夫々スクリーン26a、26b
上には、切り粉の進行方向Mに偏平な多数の長孔32
a、32bがそれぞれ穿孔されている。ここで、上段ス
クリーンの長孔32aは、下段スクリーンの長孔32b
よりも内径が大きい構造となっている。分離装置底部3
0は、ここに落下した細粒状のエポキシ樹脂をエポキシ
樹脂用排出口6に流す為、エポキシ樹脂用排出口6に向
かって傾斜した構造となっている。なお、図示されてい
ないが、篩分け用パンチプレートと平板とを交互に並べ
ることによっても、フィラメント状の金属屑を丸めて球
状の集合体とすることができる。
に独立して設けられた一構造例を説明する為の図であ
り、図4(a)は斜視図、図4(b)は正面断面図であ
る。ここで、上段、下段夫々スクリーン26a、26b
上には、切り粉の進行方向Mに偏平な多数の長孔32
a、32bがそれぞれ穿孔されている。ここで、上段ス
クリーンの長孔32aは、下段スクリーンの長孔32b
よりも内径が大きい構造となっている。分離装置底部3
0は、ここに落下した細粒状のエポキシ樹脂をエポキシ
樹脂用排出口6に流す為、エポキシ樹脂用排出口6に向
かって傾斜した構造となっている。なお、図示されてい
ないが、篩分け用パンチプレートと平板とを交互に並べ
ることによっても、フィラメント状の金属屑を丸めて球
状の集合体とすることができる。
【0020】次に、本発明によるプリント基板の切り粉
分離装置全体の動作原理について説明する。
分離装置全体の動作原理について説明する。
【0021】作業者は、図5の様なフィラメント状の銅
屑34と細粒状のエポキシ樹脂36が混在した切り粉の
塊を図1の切削屑投入口4に投入する。投入された切り
粉は、まず上段スクリーン26aに落下する。ここで、
振動装置16によって、フレーム18を通して振動が与
えられると、容器1を支えている4本の支柱12のバネ
14の弾性によって容器1全体が振動する。この振動に
より、切り粉は銅屑用排出口8に向かってスクリーン表
面上を移動し始める。切り粉の塊は、スクリーン26a
上を移動する間に、振動装置16からの振動によって、
フィラメント状の銅屑34と細粒状のエポキシ樹脂36
に分離されていく。さらに、図3に示す様な、進行方向
Mに向かって偏平な多数の長孔32に接触して行くうち
に、フィラメント状の銅屑がボール状の綿屑35aとな
っていく。ここで、この綿屑状のボール35aのうち、
上段スクリーンの長孔32aよりも大きなものは下段ス
クリーン26bに落下せず、細粒状のエポキシ樹脂36
のみが落下する。綿屑状のボール35aとなった銅屑
は、上段スクリーン26a上を移動し銅屑用排出口8か
ら排出される。細粒状のエポキシ樹脂36、及び上段ス
クリーン26a上で綿屑状のボールにならずに長孔32
aを通過した小さな銅屑が下段スクリーン26b上に落
下する。この下段スクリーン26bでも、上段スクリー
ン26aと同様の動作が行われる。すなわち、振動装置
16からの振動によって、進行方向Mに向かって偏平な
多数の長孔32bに接触して行く間に、銅屑が綿屑状の
ボール35bとなっていく。そして、下段スクリーンの
長孔32bを通過する細粒状のエポキシ樹脂36のみが
分離装置底部30に落ち、銅屑だけが下段スクリーン2
6b上を移動し銅屑用排出口8から排出される。尚、細
粒状のエポキシ樹脂36は分離装置底部30を流れて、
エポキシ樹脂用排出口6から排出される。この様に、長
孔32bの内径<長孔32aの内径なる関係がある為、
上段スクリーン26aで分離出来なかったより小さな銅
屑も下段で分離することが出来る。尚、上下段スクリー
ン共、上に凸状の円弧構造を採ることにより、スクリー
ン上を移動する切り粉の塊が横方向に広がり、下段への
落下、分離が促進されている。
屑34と細粒状のエポキシ樹脂36が混在した切り粉の
塊を図1の切削屑投入口4に投入する。投入された切り
粉は、まず上段スクリーン26aに落下する。ここで、
振動装置16によって、フレーム18を通して振動が与
えられると、容器1を支えている4本の支柱12のバネ
14の弾性によって容器1全体が振動する。この振動に
より、切り粉は銅屑用排出口8に向かってスクリーン表
面上を移動し始める。切り粉の塊は、スクリーン26a
上を移動する間に、振動装置16からの振動によって、
フィラメント状の銅屑34と細粒状のエポキシ樹脂36
に分離されていく。さらに、図3に示す様な、進行方向
Mに向かって偏平な多数の長孔32に接触して行くうち
に、フィラメント状の銅屑がボール状の綿屑35aとな
っていく。ここで、この綿屑状のボール35aのうち、
上段スクリーンの長孔32aよりも大きなものは下段ス
クリーン26bに落下せず、細粒状のエポキシ樹脂36
のみが落下する。綿屑状のボール35aとなった銅屑
は、上段スクリーン26a上を移動し銅屑用排出口8か
ら排出される。細粒状のエポキシ樹脂36、及び上段ス
クリーン26a上で綿屑状のボールにならずに長孔32
aを通過した小さな銅屑が下段スクリーン26b上に落
下する。この下段スクリーン26bでも、上段スクリー
ン26aと同様の動作が行われる。すなわち、振動装置
16からの振動によって、進行方向Mに向かって偏平な
多数の長孔32bに接触して行く間に、銅屑が綿屑状の
ボール35bとなっていく。そして、下段スクリーンの
長孔32bを通過する細粒状のエポキシ樹脂36のみが
分離装置底部30に落ち、銅屑だけが下段スクリーン2
6b上を移動し銅屑用排出口8から排出される。尚、細
粒状のエポキシ樹脂36は分離装置底部30を流れて、
エポキシ樹脂用排出口6から排出される。この様に、長
孔32bの内径<長孔32aの内径なる関係がある為、
上段スクリーン26aで分離出来なかったより小さな銅
屑も下段で分離することが出来る。尚、上下段スクリー
ン共、上に凸状の円弧構造を採ることにより、スクリー
ン上を移動する切り粉の塊が横方向に広がり、下段への
落下、分離が促進されている。
【0022】次に、図2及び図4を参照しながら本発明
のプリント基板の切り粉分離装置が備える目詰まり防止
用衝撃付与手段33の動作について説明する。上下段の
スクリーンのうち、特に下段スクリーン26bの長孔3
2bは内径が小さく、フィラメント状の銅屑や綿屑状の
ボール35bが目詰まりすることがある。この場合に
は、振動装置16によって容器1に与えられる振動のみ
では目詰まりしたこれらの銅屑を取り除くことが難し
い。そこで、本切り粉分離装置では、衝撃付与手段33
の一例として、図2に示す様に下段スクリーン26b下
方に、タッピングボール31が自由に移動出来る空間が
設けられている。タッピングボール31は、振動装置1
6によって振動が加えられると、下面から下段スクリー
ン26bに衝突し、目詰まりしている銅屑を取り除く働
きをすると共に、フィラメント状の金属屑と細粒状の絶
縁材料とからなる球状の集合体から細粒状の絶縁材料を
篩い落とす補助の役割を果たす。このタッピングボール
31は、31aの様に互いに線状の棒で接続されていて
も良いし、31bの様に完全に移動自由な状態になって
いても良い。尚、本実施例で衝撃付与手段33は下段ス
クリーン26bの下方のみに設けられているが、上段ス
クリーン26a下方にもさらに備え付けられていても良
いことは明らかである。
のプリント基板の切り粉分離装置が備える目詰まり防止
用衝撃付与手段33の動作について説明する。上下段の
スクリーンのうち、特に下段スクリーン26bの長孔3
2bは内径が小さく、フィラメント状の銅屑や綿屑状の
ボール35bが目詰まりすることがある。この場合に
は、振動装置16によって容器1に与えられる振動のみ
では目詰まりしたこれらの銅屑を取り除くことが難し
い。そこで、本切り粉分離装置では、衝撃付与手段33
の一例として、図2に示す様に下段スクリーン26b下
方に、タッピングボール31が自由に移動出来る空間が
設けられている。タッピングボール31は、振動装置1
6によって振動が加えられると、下面から下段スクリー
ン26bに衝突し、目詰まりしている銅屑を取り除く働
きをすると共に、フィラメント状の金属屑と細粒状の絶
縁材料とからなる球状の集合体から細粒状の絶縁材料を
篩い落とす補助の役割を果たす。このタッピングボール
31は、31aの様に互いに線状の棒で接続されていて
も良いし、31bの様に完全に移動自由な状態になって
いても良い。尚、本実施例で衝撃付与手段33は下段ス
クリーン26bの下方のみに設けられているが、上段ス
クリーン26a下方にもさらに備え付けられていても良
いことは明らかである。
【0023】尚、本実施例ではスクリーン26が独立し
た2段の構造である場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。本切り粉分離装置の動
作原理から、スクリーンは必ずしも2段でなくても良い
ことは明らかである。すなわち、スクリーン26の段数
を増やすことによって、より確実に精度良く切り粉の分
離が行える。この時、下段のスクリーンに行く程、スク
リーン上の長孔のサイズを小さくすることが有効である
ことは言うまでもない。逆に、分離精度をそれ程必要と
しない場合には、スクリーン26を複数段設けず1段と
するだけでも、本装置の効果が得られることは明らかで
ある。
た2段の構造である場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。本切り粉分離装置の動
作原理から、スクリーンは必ずしも2段でなくても良い
ことは明らかである。すなわち、スクリーン26の段数
を増やすことによって、より確実に精度良く切り粉の分
離が行える。この時、下段のスクリーンに行く程、スク
リーン上の長孔のサイズを小さくすることが有効である
ことは言うまでもない。逆に、分離精度をそれ程必要と
しない場合には、スクリーン26を複数段設けず1段と
するだけでも、本装置の効果が得られることは明らかで
ある。
【0024】尚、以上の実施例では、図5に示したプリ
ント基板46で用いられる誘電体部分として銅箔を想定
し、誘電体部分としてはエポキシ樹脂38を想定してい
た。しかし、本発明はこの2つから構成されるプリント
基板のみに対して有効であるだけではないことは以上に
説明した動作原理から明らかである。プリント基板で
は、導体箔として銅、金、白金等が使用され、誘電体と
してガラスエポキシ、FRP、紙フェノール、テフロ
ン、セラミック、プリプレグ等が使用される。これらプ
リント基板から発生するフィラメント状の導体屑、粒状
の誘電体が混在する切り粉に対しても、本切り粉分離装
置は原理的に有効に働くことは明らかである。
ント基板46で用いられる誘電体部分として銅箔を想定
し、誘電体部分としてはエポキシ樹脂38を想定してい
た。しかし、本発明はこの2つから構成されるプリント
基板のみに対して有効であるだけではないことは以上に
説明した動作原理から明らかである。プリント基板で
は、導体箔として銅、金、白金等が使用され、誘電体と
してガラスエポキシ、FRP、紙フェノール、テフロ
ン、セラミック、プリプレグ等が使用される。これらプ
リント基板から発生するフィラメント状の導体屑、粒状
の誘電体が混在する切り粉に対しても、本切り粉分離装
置は原理的に有効に働くことは明らかである。
【0025】
【実施例】図1に示す構成のプリント基板の切り粉分離
装置の実証試験を行った。実証試験で使用した機器の諸
元、装置動作条件は次の通りである。
装置の実証試験を行った。実証試験で使用した機器の諸
元、装置動作条件は次の通りである。
【0026】スクリーンは2段構成であり、各スクリー
ンは、断面積が1段当たり約3.2平方メートル、厚さ
が1.5mmである。スクリーンに穿孔された長孔は楕
円形であり、その内径は、上段スクリーンで図3に示す
W1が30mm、W2が8mm、下段スクリーンでW1
が15mm、W2が2mmである。長孔間のピッチは、
上段スクリーンで図3に示すb1が30mm、b2が6
0mm、下段スクリーンでb1が5mm、W2が20m
mである。尚、上下段共にスクリーン上で長孔は千鳥配
置に穿孔されている。この状態で、かさ密度0.3g/
立方センチメートルの銅屑とガラスエポキシ樹脂からな
るプリント基板の切り粉を投入し、動力2.2kW、振
動数950サイクル/分で振動を掛けた。
ンは、断面積が1段当たり約3.2平方メートル、厚さ
が1.5mmである。スクリーンに穿孔された長孔は楕
円形であり、その内径は、上段スクリーンで図3に示す
W1が30mm、W2が8mm、下段スクリーンでW1
が15mm、W2が2mmである。長孔間のピッチは、
上段スクリーンで図3に示すb1が30mm、b2が6
0mm、下段スクリーンでb1が5mm、W2が20m
mである。尚、上下段共にスクリーン上で長孔は千鳥配
置に穿孔されている。この状態で、かさ密度0.3g/
立方センチメートルの銅屑とガラスエポキシ樹脂からな
るプリント基板の切り粉を投入し、動力2.2kW、振
動数950サイクル/分で振動を掛けた。
【0027】実証試験の結果、1段目のスクリーンで投
入した銅屑のうち約90%が回収出来、2段目のスクリ
ーンで残された銅屑もほぼ全て回収することが出来た。
回収した銅の純度は97〜98%であり、純度の良い銅
が回収出来た。
入した銅屑のうち約90%が回収出来、2段目のスクリ
ーンで残された銅屑もほぼ全て回収することが出来た。
回収した銅の純度は97〜98%であり、純度の良い銅
が回収出来た。
【0028】
【発明の効果】以上の様に、本切り粉分離装置によれ
ば、プリント基板の切り粉から、従来分離することが困
難だった導電性の金属屑と細粒状の絶縁材料を分離し、
導電性の金属屑を回収することが出来る。従って、導電
性の金属屑をリサイクルすることが出来、経済的である
と同時に、廃棄場所の問題も無くなるという効果があ
る。
ば、プリント基板の切り粉から、従来分離することが困
難だった導電性の金属屑と細粒状の絶縁材料を分離し、
導電性の金属屑を回収することが出来る。従って、導電
性の金属屑をリサイクルすることが出来、経済的である
と同時に、廃棄場所の問題も無くなるという効果があ
る。
【図1】 (a)、(b)及び(c)は、それぞれ、本
発明によるプリント基板の切り粉分離装置の一実施例の
構造を示す側面図、平面図、及び正面図である。
発明によるプリント基板の切り粉分離装置の一実施例の
構造を示す側面図、平面図、及び正面図である。
【図2】 本発明によるプリント基板の切り粉分離装置
の一実施例の縦断面図である。
の一実施例の縦断面図である。
【図3】 本発明によるプリント基板の切り粉分離装置
のスクリーン上に穿孔された偏平な多数の長孔を示す図
である。
のスクリーン上に穿孔された偏平な多数の長孔を示す図
である。
【図4】 (a)及び(b)は、それぞれ、本発明によ
るプリント基板の切り粉分離装置で上下2段に独立して
設けられたスクリーンを示す斜視図、及び正面断面図で
ある。
るプリント基板の切り粉分離装置で上下2段に独立して
設けられたスクリーンを示す斜視図、及び正面断面図で
ある。
【図5】 (a)及び(b)は、それぞれ、プリント基
板、及び穿孔されたプリント基板を示す図である。
板、及び穿孔されたプリント基板を示す図である。
【図6】 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)は
本発明プリント基板の切り粉分離装置のスクリーン上に
穿孔される偏平な長孔の種類を示す図である。
本発明プリント基板の切り粉分離装置のスクリーン上に
穿孔される偏平な長孔の種類を示す図である。
【図7】 (a)及び(b)は、スクリーン上に穿孔さ
れる偏平な長孔が千鳥配置されていない場合、及び千鳥
配置されている場合を示す図である。
れる偏平な長孔が千鳥配置されていない場合、及び千鳥
配置されている場合を示す図である。
【図8】 (a)、(b)、及び(c)は、本発明で用
いられるクリーンの構造によって、切り粉に含まれるフ
ィラメント状の銅屑が細粒状のエポキシ樹脂と分離する
原理を説明する為の図であり(a)、(b)、(c)は
時間の経過順を表す。
いられるクリーンの構造によって、切り粉に含まれるフ
ィラメント状の銅屑が細粒状のエポキシ樹脂と分離する
原理を説明する為の図であり(a)、(b)、(c)は
時間の経過順を表す。
1…容器 4…切削屑投入口 6…エポキシ樹脂用排出口 8…銅屑用排出口 16…振動装置 26…スクリーン 26a…上段スクリーン 26b…下段スクリーン 32…長孔 33…衝撃付与手段 34…銅屑 36…細粒状のエポキシ樹脂 46…プリント基板
Claims (4)
- 【請求項1】 プリント基板を切断、穿孔した際発生
する切り粉から、フィラメント状の導電性の金属屑と細
粒状の絶縁材料とを分離して排出するプリント基板の切
り粉分離装置であって、 上部に形成された1つの投入口と下部に形成された金属
屑用及び絶縁材料用の2つの出口とを有する容器と、 前記容器を振動させる振動装置と、 前記容器の内部にほぼ水平に配置されたスクリーンであ
って、上面に載せられた切り粉の内細粒状の絶縁材料は
落下させ、フィラメント状の金属屑は球状に丸めてスク
リーン表面上を移動した後金属屑用出口に集めることが
できる前記金属屑用出口に向って偏平な多数の長孔が穿
孔されたスクリーンと、 を備えて構成されてなるプリント基板の切り粉分離装
置。 - 【請求項2】 前記スクリーンは、上下2段に独立して
設けられており、下段のスクリーンに形成された長孔は
上段のスクリーンに形成された長孔よりも小さいサイズ
となっていることを特徴とする請求項1に記載のプリン
ト基板の切り粉分離装置。 - 【請求項3】 前記スクリーンの下方に目詰まり防止用
及びフィラメント状の金属屑と細粒状の絶縁材料とから
なる球状の集合体から細粒状の絶縁材料を篩い落とすた
めの衝撃付与手段が設けられてなることを特徴とする請
求項1又は2に記載のプリント基板の切り粉分離装置。 - 【請求項4】 篩分け用パンチプレートとフィラメント
状の金属屑を丸めて球状の集合体とするための平板が交
互に配置されてなることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1項に記載のプリント基板の切り粉分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35319795A JPH09173981A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | プリント基板の切り粉分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35319795A JPH09173981A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | プリント基板の切り粉分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09173981A true JPH09173981A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18429222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35319795A Pending JPH09173981A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | プリント基板の切り粉分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09173981A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006182863A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 廃光ファイバーケーブルからの心線回収法及びそれに用いる篩 |
WO2015064085A1 (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | 株式会社奈良機械製作所 | 篩分け装置、及び篩分け方法 |
CN107263199A (zh) * | 2017-08-09 | 2017-10-20 | 海盐金笔厂 | 一种铜端子加工用排屑装置 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35319795A patent/JPH09173981A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006182863A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 廃光ファイバーケーブルからの心線回収法及びそれに用いる篩 |
JP4591866B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2010-12-01 | 東京電力株式会社 | 廃光ファイバーケーブルからの心線回収法及びそれに用いる篩 |
WO2015064085A1 (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | 株式会社奈良機械製作所 | 篩分け装置、及び篩分け方法 |
JP5875736B2 (ja) * | 2013-10-30 | 2016-03-02 | 株式会社奈良機械製作所 | 篩分け装置、及び篩分け方法 |
KR20160039310A (ko) * | 2013-10-30 | 2016-04-08 | 가부시키가이샤 나라기카이세이사쿠쇼 | 체 분리 장치 및 체 분리 방법 |
JPWO2015064085A1 (ja) * | 2013-10-30 | 2017-03-09 | 株式会社奈良機械製作所 | 篩分け装置、及び篩分け方法 |
US9623446B2 (en) | 2013-10-30 | 2017-04-18 | Nara Machinery Co., Ltd. | Sieving apparatus and sieving method |
CN107263199A (zh) * | 2017-08-09 | 2017-10-20 | 海盐金笔厂 | 一种铜端子加工用排屑装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11534797B2 (en) | Linear object removal method, linear object removal device, and electronic/electric apparatus component scrap processing method | |
US11548032B2 (en) | Method for removing wire-form objects, device for removing wire-form objects, and method for processing electronic/electrical apparatus component scrap | |
WO2013011798A1 (ja) | 電線くず高品位回収装置 | |
CN218637970U (zh) | 一种方便出料的色选设备 | |
KR20010088626A (ko) | 건조성을 향상시킨 진동선별기와 그 진동선별기의 선별공정 | |
JPH09173981A (ja) | プリント基板の切り粉分離装置 | |
JP3398348B2 (ja) | 石膏ボード粉砕分別処理装置 | |
CN215235026U (zh) | 一种环保的废旧电路板回收的分离装置 | |
JPH10296225A (ja) | 廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法 | |
AU2001272573B2 (en) | Electrostatic separation apparatus and method using box-shaped electrodes | |
KR19980068762A (ko) | 폐 PCBs(Printed Circuit Boards, 인쇄회로기판)의 유가금속 회수방법 | |
CN211938380U (zh) | 一种固态废弃物的分解装置 | |
AU2001272573A1 (en) | Electrostatic separation apparatus and method using box-shaped electrodes | |
JP2004025128A (ja) | 導電材とプラスチック材の振動式選別装置 | |
CN211838989U (zh) | 一种物料分级筛选装置 | |
JP2006181414A (ja) | 水砕スラグの篩分け方法および円形振動篩機 | |
CN110947742A (zh) | 一种固态废弃物的分解装置 | |
JP2530151Y2 (ja) | 篩 網 | |
CN212093171U (zh) | 一种具有防飞溅功能的制钉机用废料收集结构 | |
CN218167734U (zh) | 活性炭筛分装置 | |
CN216637556U (zh) | 一种污泥卸料架 | |
JP3595363B2 (ja) | 分離装置および分離方法 | |
KR200255194Y1 (ko) | 건조성을 향상시킨 진동선별기 | |
JPH07566U (ja) | 分級装置 | |
JPH0352142Y2 (ja) |