JP3595363B2 - 分離装置および分離方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、電子部品における外部電極めっき端子形成のバレルめっき処理後のメディアと製品の分離装置及び分離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、バレルめっき処理後におけるメディアと製品との分離は、図3(b)に示すように、バレルめっき終了▲1▼、メディア・製品分離▲2▼、乾燥(熱処理)▲3▼、からなる工程により行われていた。即ち、作業終了後水中にて、金属製の網のふるいを用いて、前記ふるい上にバレル内のメディアと製品とを入れ、ふるいを左右に振りながらメディアと製品とを分離していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のバレルめっき処理には、メディアとして径φ1.2mm程度の鉄球を使用している。しかし、電子部品は非常に小型化されて、中には鉄球と同寸法もしくは、それより小さなものがあるので、ふるいを左右に振ることによる金属面との擦れによる傷および欠けが発生し、あるいは分離しきれずメディア内への製品混入が発生したり、網目の目詰まり(メディアの詰まり)により分離しにくくなる問題があった。また、製品形状が代わるごとにふるい等の分離器具を交換しなければならず、作業が繁雑であるという問題があった。
【0004】
本発明は、バレルめっき処理後に製品とメディアを分離する際、製品に傷や欠けが発生せず、メディア内への製品の混入が起こらない、分離作業が容易な分離装置及び分離方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決・改善するために、金属製の網(ふるい)を使用せず、傾斜角度10〜20度に固定され、ゴムライニングされた頂角が120〜140度の断面二等辺三角形の逆M形の分離トレイ上で弱振バイブレーションを与えて球状メディアを転がしてメディアと製品を分離するよう構成したものである。
【0006】
即ち、本発明は、バレルめっき処理後の電子部品とメディアとを分離する分離装置において、水平面に対して長手方向に傾斜角10〜20度で配した中央凸状の頂角θ2が120〜140度の断面略逆M形の分離トレイと、振動伝達軸を介して前記分離トレイに取り付けられたバイブレータと、該バイブレータの周波数10〜20kHzと50〜100kHzとの振動を切り換えるスイッチと、前記分離トレイの前記メディアが転がり落ちる側に設けられた回収トレイとからなることを特徴とする分離装置であり、バレルめっき後のメディアと電子部品との分離方法において、水平面に対して長手方向に傾斜角θ1が10〜20度となるように、中央の頂角θ2が120〜140度の断面略逆M形の分離トレイを配し、該分離トレイにバイブレータで周波数10〜20kHzの振動を与えて前記メディアと前記電子部品を分離し、前記メディアのみを回収した後、前記バイブレータで周波数50〜100kHzの振動を与えて前記電子部品を回収することを特徴とする分離方法である。
【0007】
【作用】
本発明では、図1(b)に示すように、傾斜角度θ110〜20度に固定され、更に、図2に示すようにゴム6をライニングして中央が凸状で、断面略逆M形の、中央の頂角θ2が120〜140度の二等辺三角形の分離トレイ1の上に、混合されたメディアと製品とを載せ、分離トレイ1に取り付けられたバイブレータによって弱振バイブレーションを与えることにより、球状であるメディアは転がり落ち、球状でない製品はゴムライニングされたトレイ上では摩擦のため滑り落ちない。これによりメディア内への製品の混入が発生せず、メディアと製品との分離が容易に行える。また、金属製の網(ふるい)を使用していないため、製品への傷や欠けの発生もなく、ふるいの目の詰まりの発生もなく分離でき、メディアと製品との寸法差に関係なく分離作業が行える。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施例において使用する分離装置の構成部分を略図として示す構成図である。図2は本発明の分離装置のトレイ部の断面図である。図3は本発明及び従来のバレルめっき処理後の分類工程を示すフローチャートである。
【0010】
図1に示すように、本発明の分離装置は、分離トレイ1と、振動伝達軸3を介して取り付けられたバイブレータ2と、振動切り替えスイッチ4と、回収トレイ5とから構成されている。メディアにはφ1.5mmの鉄球を用い、分離装置の分離トレイ1には、幅300mm・長さ600mmのアルミニウムにゴムライニングを施したものを使用した。なお、アルミニウム以外の金属、または、プラスチックのような金属以外のものを使用してもよい。
【0011】
図3(a)に示すように、電子部品の外部電極めっき端子形成のバレルめっき処理後のメディアと製品との分離は、バレルめっき終了▲1▼、乾燥(熱処理)▲2▼、メディア・製品セット▲3▼、バイブレータオン▲4▼、メディア除去(繰り返し)▲5▼、製品回収▲6▼、からなる工程により行われる。
【0012】
即ち、電子部品のめっき処理終了後、バレル機内からメディアと製品を取り出し、メディアと製品が混合されたまま、100〜150℃−2時間の条件で乾燥(熱処理)を行い、水分を取り除く。
【0013】
その後、この混合品(メディアと製品)を図1に示す分離装置の分離トレイ1に載せ、バイブレータ2をスタートさせ、周波数10〜20kHzの弱振動を与える。球状であるメディアは、トレイの傾斜と弱振動により転がりながら移動して、回収トレイ5に集められる。製品は、分離トレイ1のゴム面との摩擦により転がり落ちることはなく、全メディアが取り除かれた後で回収トレイを交換して振動切り替えスイッチ4により周波数50〜100kHzの強振動を与えて、製品を回収してメディアと製品との分離作業が終了する。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の分離装置及び分離方法によれば、分離作業が容易にでき、分離しきれずにメディア内への製品の混入を防止し、製品への傷や欠け等の不良品を発生させない。その上、金属製ふるいを使用しないため、ふるいの製作コストの削減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離装置の構成部分を略図として示す構成図。図1(a)は構成図、図1(b)は図1(a)の構成図のA部拡大図。
【図2】本発明の分離装置のトレイ部の断面図。
【図3】本発明及び従来のバレルめっき処理後の分離工程を示すフローチャート。図3(a)は本発明のバレルめっき処理後の分離工程を示すフローチャート。図3(b)は従来のバレルめっき処理後の分離工程を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 分離トレイ
2 バイブレータ
3 振動伝達軸
4 振動切り替えスイッチ
5 回収トレイ
6 ゴム
θ1 傾斜角度
θ2 頂角
Claims (2)
- バレルめっき処理後の電子部品とメディアとを分離する分離装置において、水平面に対して長手方向に傾斜角10〜20度で配した中央凸状の頂角θ2が120〜140度の断面略逆M形の分離トレイと、振動伝達軸を介して前記分離トレイに取り付けられたバイブレータと、該バイブレータの周波数10〜20kHzと50〜100kHzとの振動を切り換えるスイッチと、前記分離トレイの前記メディアが転がり落ちる側に設けられた回収トレイとからなることを特徴とする分離装置。
- バレルめっき後のメディアと電子部品との分離方法において、水平面に対して長手方向に傾斜角θ1が10〜20度となるように、中央の頂角θ2が120〜140度の断面略逆M形の分離トレイを配し、該分離トレイにバイブレータで周波数10〜20kHzの振動を与えて前記メディアと前記電子部品を分離し、前記メディアのみを回収した後、前記バイブレータで周波数50〜100kHzの振動を与えて前記電子部品を回収することを特徴とする分離方法。
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JPH08229512A JPH08229512A (ja) | 1996-09-10 |
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JP6219795A Expired - Fee Related JP3595363B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 分離装置および分離方法 |
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1995
- 1995-02-23 JP JP6219795A patent/JP3595363B2/ja not_active Expired - Fee Related
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