JPH09172855A - 農業生産物の処理方法 - Google Patents

農業生産物の処理方法

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JPH09172855A
JPH09172855A JP6309480A JP30948094A JPH09172855A JP H09172855 A JPH09172855 A JP H09172855A JP 6309480 A JP6309480 A JP 6309480A JP 30948094 A JP30948094 A JP 30948094A JP H09172855 A JPH09172855 A JP H09172855A
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JP
Japan
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agricultural products
mist
agricultural product
treating
agricultural
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Application number
JP6309480A
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English (en)
Inventor
Keshet Amiram
ケシャート アミラム
Yaacov Shoham
ショーハム ヤコブ
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Shira Aeroponics 1984 Ltd
Original Assignee
Shira Aeroponics 1984 Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shira Aeroponics 1984 Ltd filed Critical Shira Aeroponics 1984 Ltd
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    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B7/00Preservation or chemical ripening of fruit or vegetables
    • A23B7/14Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10
    • A23B7/144Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10 in the form of gases, e.g. fumigation; Compositions or apparatus therefor
    • A23B7/148Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10 in the form of gases, e.g. fumigation; Compositions or apparatus therefor in a controlled atmosphere, e.g. partial vacuum, comprising only CO2, N2, O2 or H2O
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B7/00Preservation or chemical ripening of fruit or vegetables
    • A23B7/14Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10
    • A23B7/153Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10 in the form of liquids or solids
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 むれ腐れ病等を発生させることなく、農業生
産物の貯蔵中における重量損失および腐敗を適正に減少
させることを目的とする。 【構成】 基台90のコンベア101下方に配設される
霧発生装置1から分岐管100を介して、コンベア10
1上のメロン102(農業生産物)に向けて霧を発生さ
せるようにする。この霧は平均粒径が5μm程度で、湿
度が少なくとも95%の比較的乾燥された状態のものと
され、この霧には、必要に応じて殺菌剤を混合させるこ
ととする。この霧の中で農業生産物たるメロンを保存、
貯蔵することとすれば、霧が農業生産物に付着して、表
面に遊離水が発生することもなく、実質的に湿度を高め
た雰囲気の中で農業生産物を処理することが可能とな
る。この結果、農業生産物において重量損失や腐敗を発
生させることなく、またむれ腐れ病などの病気の発生も
防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業生産物、すなわち
果物、野菜及び花卉等の保存、特に、農業生産物が消費
者に届けられるまで重量損失及び/または腐敗を低減さ
せるのに好適な農業生産物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】農業生産物は一般に収穫から出荷までの
間、程温冷蔵庫(一般に10度C以下)と称される中で
保存される。保存期間は農業生産物の種類や生産地によ
って異なるが、さつまいもやじゃがいも等いも類にあっ
ては、最大出荷までに数か月保存することもある。た
だ、このように長期間に亘って比較的低温で保存すると
しても、農業生産物は長期間貯蔵することで病原菌が発
生し、重量損失や腐敗が発生することがある。例えば、
さつまいもの場合、相対湿度(RH)50%〜60%で
6ヶ月間貯蔵すると、貯蔵前に比べて重量損失の割合が
50%以上にも登ることが明らかにされている。また、
これらいも類の場合、1.5ヶ月、貯蔵した場合におけ
る腐敗の割合は83%にも登ることが明らかにされてい
る。
【0003】このため、従来では、農業生産物を貯蔵す
る際の湿度を高くし、さらに殺菌剤を貯蔵室内に添加す
ることで、重量の損失および腐敗の発生を減少させてい
た。こうすることにより、例えば85〜90%の相対湿
度(RH)および約10℃の温度で生産物を貯蔵する
と、6ヶ月の貯蔵期間中の重量の損失は、約15%に減
少することが明らかとなった。また、貯蔵室内に殺菌剤
を添加すると、1.5ヶ月後の腐敗は、約13%に減少
するものとされた。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、一方で農業
生産物の相対湿度90%以上の中で長期間保存すると、
農業生産物の表面に遊離水(凝縮した水)が発生するこ
とがあり、場合によって農業生産物にいわゆるむれ腐れ
病を生じさせる恐れがある。このため、むれ腐れ病を予
防するための、いわゆるポストハーベスト剤の使用も考
えられるが、ポストハーベスト剤の使用には様々な法規
制が存在し、しかもその使用は社会問題にもなっている
ため、こうした農薬処理も難しいものとされている。
【0005】本発明はむれ腐れ病等を発生させることな
く、農業生産物の貯蔵中における重量損失および腐敗を
適正に減少させることを目的とするものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、平均粒径が
約5μm程度で湿度が少なくとも95%の比較的乾燥し
た霧を発生させ、この霧の雰囲気内において農業生産物
を収容することとしたものである。
【0007】
【作用】すなわち、こうした処理方法で農業生産物を保
存、貯蔵することとすれば、霧が農業生産物に付着し
て、表面に遊離水が発生することもなく、実質的に湿度
を高めた雰囲気の中で農業生産物を処理することが可能
となる。この結果、農業生産物において重量損失や腐敗
を発生させることもなく、またむれ腐れ病等の病気の発
生も防止される。
【0008】さらに、この霧の中に殺菌剤を含有させる
ことにより、さらにその効果を向上させることができ、
またある種のポストハーベスト剤のような有害な薬品を
用いる必要性もない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は農業生産物のうち、メロンを保存、貯蔵並
びに搬送するための装置に係る。この装置は基台90上
にコンベア101を備え、このコンベア101上には収
穫されたメロン102が載置可能とされる。
【0010】コンベア101の下方には、支持台91上
に支持され、コンベア101上のメロン102に向けて
霧を発生させる霧発生装置1が配設される。この霧発生
装置1は図2〜図6に示す構成に係り、図2で示すよう
にハウジング2の内部において2つの区画を備える。す
なわち、ハウジング2内には、エアの流れを発生させる
ためのエアブロワ区画2aと、内部に配設された超音波
トランスデューサによって霧を発生させるための霧発生
区画2bを備えてなる。エアブロワ区画2aは、常時は
カバー4によって閉塞されており、カバー4には、エア
を大気から装置内に引きこむための入口グリッド6が形
成されている。霧発生区画2bは、常時は発生した霧を
排出させるための排出ダクト8を備えたカバー7によっ
て閉塞され該排出ダクト8には図1に示すように二股の
分岐管100が接続される。装置内において発生され、
排出ダクト8を介して排出させた霧は、分岐管100の
各排出口100aおよび100bから排出され、コンベ
ア101上のメロン102に向けて噴出される。
【0011】ハウジング2は、図3で示すように上下を
区画する水平仕切板10を備えている。この水平仕切板
10の第1部分10a(図3の右側)は、エアブロワ1
4を含む上部室12と、霧発生区画2bに含まれる複数
の超音波トランスデューサ20のための複数の電気駆動
部18を備えた下部室16とを備えている。一方、水平
仕切板10の第2部分10b(図3の左側)は、装置の
霧発生区画2bを、液を貯溜するリザーバ22を含む上
部域21と、エアブロワ区画2aの下部室16と直接に
連通する下部域24とに区画している。これら下部室1
6とリザーバ22を備えた上部域21との間には、水平
仕切板10を貫通する状態で、円筒形のエアダクト26
が配設される。
【0012】複数の超音波トランスデューサ20は、各
々離隔状態で液リザーバ22中の液中に浸漬されるよう
にして、図4で示すように平面円形に環状配列され、水
平仕切板10に対して固着されている。円筒状のエアダ
クト26は、環状の液リザーバ22及び超音波トランス
デューサ20の配列の中心部において仕切板10に支持
される。エアダクト26は、下部室16から上部域21
へと下方から上方に向けてエアを導入するものであり、
上方端には上部域でエアを放出するエア放出口を備え
る。そして、この放出口の上方には、放出口の上方を覆
う状態で全体ドーム状の偏向器28が配設される。ドー
ム状の偏向器28は、図3に示すようにエアダクト26
の排出端の上方に固着されている。偏向器28の開放端
は、エアダクト26のエア放出口より大径のため、偏向
器28の開放端の内面は、エアダクト26の外方に向け
て突出し、環状の液リザーバ22の内側端の上方に位置
されることとなる。円錐状の排出ダクト30は、ハウジ
ング2の霧発生区画2bに固着してあり、排出ダクト3
0の大径端は、超音波トランスデューサ20の周囲を囲
み、環状の液リザーバ22の外側端の上方に位置されて
いる。排出ダクト30の小径の外側端30bは、カバー
7の上端7aの下方に隔てられており、発生した霧を排
出するための円筒状の排出ダクト8(図2参照)がこれ
に固着されている。
【0013】環状の液リザーバ22中の液は、入口管3
6(図2、図4参照)を経た水の流入を制御する弁34
を作動させるフロート32によって、一定の液位に保た
れている。さらにフロート32は、駆動部18が作動さ
れた状態で、浸漬された液が霧化されるよう、リザーバ
22内の全部の超音波トランスデューサ20に液が行き
わたるように、液リザーバ22中の最適の液位に液を保
持可能とする。環状に配列される各超音波トランスデュ
ーサ20の間のスペース中には、バッフル38が配設さ
れる。バッフル38は水平仕切板10に対して固着さ
れ、液リザーバ22中の液の液位よりも上方に突出して
いる。これら環状に配列される各バッフル38は、ブロ
ワ14及び超音波トランスデューサ20を作動させた際
に、液中の波の形成を阻止するバリヤとして作用する。
【0014】エアブロワ14を含む上部室12は、電源
40(図4参照)と、複数のヒューズ42とをさらに備
えている。これら電源40やヒューズ42等から構成さ
れる電気的な部材(駆動部18を駆動させるための電気
および電子回路を含む)と、下部室16中の超音波トラ
ンスデューサ20のための駆動部18とは、ブロワ14
によって発生し、大気から導入されるエア流によって冷
却される。リードスイッチ44(図4参照)は、超音波
トランスデューサ20を保護するために液リザーバ22
内に配設され、このリードスイッチ44は液リザーバ2
2中の水位がある最小値より低い値に降下した際に作動
し、該作動により電源を遮断するように、浮動状に取付
けられている。
【0015】次に、図示した霧発生装置の作動状態につ
いて説明する。
【0016】エアブロワ14が駆動すると、カバー4の
入口グリッド6を経てエアがカバー4内に吸引される。
エアは電源40およびヒューズ42等の電気的な部材
(駆動部を駆動させるための電気および電子回路を含
む)の上方を通過した後、エアブロワ14の入口14a
(図2参照)に到達する。エア流は、エアブロワ14か
ら水平仕切板10の排出開口14b(図5参照)を経て
下部室16に流入され、超音波トランスデューサ20の
電気駆動部18の上方を経て循環された後、ハウジング
2の霧発生区画2bの下方の下部域24に向けられる。
【0017】さらにエア流は、環状の液リザーバ22の
中心部の入口ダクト26を通過して図3の矢印に示すよ
うに上昇され、再び液リザーバ22中の液に浸漬された
円形配列の各超音波トランスデューサ20に向けて流下
する。すなわちエアは図3に矢印で示すように、ドーム
状の偏向器28の内面によって液リザーバ22中の液位
の方に戻るように放射状に指向される。その後エアは横
方向に、液リザーバ22上を通過し、各超音波トランス
デューサ20上の液面に発散され、霧化された液を捕集
して混合することとなる。各超音波トランスデューサ2
0間に配設されるバッフル38は、リザーバ22内の液
面において波の発生を阻止し、かつ各トランスデューサ
20の作動により、波が発生した場合に波同士が干渉す
るのを防止するようにしている。
【0018】各超音波トランスデューサ20は、円錐形
のダクト30の内面に向って上方に、霧化された液を指
向させる。この際、重い液粒子の霧は、ダクト30の内
面上に凝集して液リザーバ22中に滴下する傾向を示
し、圧送されるエアに捕集され、該エアに均密に混合さ
れた軽い粒子の霧は、放散状態でダクト30の排出開口
30bおよび円筒形の排出ダクト8を通過し、さらに分
岐管100へと送られることとなる。
【0019】次に図6で、各超音波トランスデューサ2
0を駆動する電気回路を示す。この各超音波トランスデ
ューサ20は、上記のように液リザーバ22の液中に浸
漬され、この駆動部18は、トランスデューサ20から
遠隔の、電気回路用の下部室16中に配設されることに
よって、装置の霧発生区画2bに到達する前にブロワ1
2から下部室16を通過するエアによって冷却される。
この構成によって保守も容易となる。
【0020】電気回路は、図6に示すように、全波整流
器FWRを含み、この全波整流器FWRは、超音波トラ
ンスデューサ20の駆動部18に電力を並列に供給す
る。各々の駆動部18は、適切な周波数(10KHz−
4.6MHz)の電圧をそれぞれのトランスデューサ2
0に出力するための発振器OSCを備えている。また、
各々の駆動部18は、それぞれの発振器OSCのための
ベース電流調整部として役立つトランジスタQ1も備え
ている。RFI(ラジオ周波数干渉)は、複数のコンデ
ンサと、ベース電流調整部とそれぞれの発振器OSCと
の間の共通モードのチョークCMC1と、発振器OSC
とそれぞれの超音波トランスデューサ20との間の第2
の共通モードのチョークCMC2とによって抑制され
る。
【0021】各々の超音波トランスデューサ20用の発
振器OSCは、破線によって示した金属製の遮閉ボック
ス50中に収納されている。前述したように、遮閉ボッ
クス50中の発振器を含む各々の駆動部18は、液リザ
ーバ22中に配置されたそれぞれの超音波トランスデュ
ーサ20から遠隔の下部室16中に配設されている。各
々の超音波トランスデューサ20は、そのための発振器
OSCを収納した金属製の遮閉ボックス50に電気的に
接続されたシールドケーブル52(図3、図6参照)中
に収納された1対のワイヤによって、それぞれの駆動部
18に接続されている。
【0022】前記の電気的システムは、多くの利点を備
えている。即ち、超音波トランスデューサ20の駆動部
18を、それぞれのトランスデューサ20から遠隔に位
置させると共に、エアブロワ14からのエアによって冷
却することができる。さらに、図示した回路は、水の電
解を防止するために、水と接触する超音波トランスデュ
ーサ20の電極を全て同一の電位に保持することとして
いる。
【0023】こうして構成される霧発生装置1によれ
ば、リザーバ22において各々離隔配置される複数の各
トランスデューザ20において霧化された液に向け、エ
アダクト26から放出されるエアが偏向器28に案内さ
れる状態で指向され、流れることとなる。すなわち、こ
うして流れるエアは液面に向けて下降し、液面を横切る
状態となる。この結果エアは、トランスデューサ20で
霧化され、液面上で発散された液を捕集して放散状態で
霧を発生させることが可能となる。すなわち、エアは比
較的高速で液面上を横切るため、微細な粒子の霧を捕集
してこれを放散することとなり、大きな粒子の霧は液面
に指向されるエアによって液面に対して戻され、微細な
粒子の霧のみが連続的に放散されることとなる。したが
って、多量の微細に霧化された液、すなわち霧を効率的
に発生させることができ、これらの霧の粒子は平均粒径
が約5μm程度で、相対湿度(RH)が95〜98%程
度の比較的乾燥された状態のものとされる。すなわち、
上記霧発生装置1により発生され、分岐管100により
各排出口100a、100bからメロン102に向けて
送出される霧は、高湿度にもかかわらず、メロン102
に対して付着して結露となって凝縮することない、比較
的乾燥した状態のものとされる。
【0024】さらに、上記霧発生装置1において、予め
液リザーバ22内に貯溜される液(水)に、殺菌剤を含
有させることで、コンベア101上のメロン102に向
けて送出される霧に殺菌剤を含有させることが可能とな
る。
【0025】殺菌剤は、農業生産物の処理に慣用される
どんな種類のものでもよい。メロン用の好ましい殺菌剤
はイマザリルである。本発明により霧中において殺菌剤
を含有させて用いた場合、メロンの組織中のイマザリル
残量が、従来の噴霧器を使用した場合の残量約3〜5p
pmに比べて、約0.05ppmに減少することが実験
によって見出された。すなわち、このことは噴霧器によ
る場合に比べてイマザリル残量は、約2桁減少させるこ
とを意味するものである。これは、資材のコストを実質
的に減少させるだけでなく、健康上のリスクも減少させ
る点で、特に際立っているとともに重要である。
【0026】さらに出願人は、図1に示す装置を用いて
メロンの他にシシトウ、キュウリ、トマト、さつまいも
又はナスをコンベア101に載せ、同様の実験を行った
ところ、同様の効果が得られた。
【0027】特に図1に示す装置は、実験結果でイスラ
エル産のさつまいも(Ipomera batatas
(L) Lam)を貯蔵しておく上で有用なことが見
出された。すなわち、この種のさつまいもでは、従来の
処理によると相対湿度(RH)約88%、温度約8℃で
根を5〜7日間保持させていた。しかし、このようなさ
つまいもの処理では、6ヶ月の貯蔵期間中にその重量の
約15%の損失を生ずるものとされた。これに対し、キ
ュアリング処理を、12℃で、高乾燥湿度98%(R
H)、平均粒径約5μmを生ずる上記実施例に係る霧発
生装置1を用いることによれば、6ヶ月の貯蔵期間中の
重量の損失は、15%から6%まで減少した。また、殺
菌剤にイプロジオンを用いた場合、さつまいもの腐敗
は、実質的に零であった。この際、イプロジオンは約4
000重量ppmの量を、水と混合させ、さらにこの混
合物を上記霧発生装置1で5リットル/時の比率で霧化
した。また、さつまいもを処理する殺菌剤として、イプ
ロドン(Rovral、活性成分0.1%)を用いても
よく、粒径約5μmの霧において、相対乾燥湿度95〜
98%の中に、さつまいもの根を12℃の保存温度に保
つことによって、さつまいものキュアリング処理が可能
となった。すなわち、この処理実験の結果、3ヵ月後の
重量の損失を約15%から約4%に低減させると共に、
病原菌によって生ずる腐敗を実質的に零とすることが可
能となった。さらに処理後のさつまいもの組織中の殺菌
剤の残量は、従来の噴霧器を使用した場合の2〜3pp
mに比べて、約0.09ppmまで減少させ得ることが
見出された。
【0028】このように、上記実施例により農業生産物
を保存、貯蔵することとすれば、霧が農業生産物に付着
して、表面に遊離水が発生することもなく、実質的に湿
度を高めた雰囲気の中で農業生産物を処理することが可
能となる。この結果、農業生産物において重量損失や腐
敗を発生させることもなく、またむれ腐れ病等の病気の
発生も防止される。
【0029】さらに、この霧の中に殺菌剤を含有させる
ことにより、さらにその効果を向上させることができ、
またある種のポストハーベスト剤のような有害な薬品を
用いる必要性もない。
【0030】なお、上記実施例においては、図2〜図6
に示す霧発生装置1を用いることとしているが、本発明
は、このような霧発生装置ばかりでなく、実質的に平均
粒径が約5μm程度で湿度が少なくとも95%の比較的
乾燥した霧を発生させることができるものならば、どの
ようなものでもよい。
【0031】以上、本発明を特定の実施例について説明
したが、本発明には、以上に説明した以外に種々の変形
が可能であり、前述した特定の構成は単なる例示に過ぎ
ず、本発明を限定するものではない。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、むれ腐
れ病等を発生させることなく、農業生産物の貯蔵中にお
ける重量損失および腐敗を適正に減少させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のに従ってある形式の農業生産物を処理
する一方法を概略的に示す側面図である。
【図2】一部を除去して示した霧発生装置の斜視図であ
る。
【図3】霧発生装置の縦断面図である。
【図4】一部を除去して示した霧発生装置の上面図であ
る。
【図5】霧発生装置の底面図である。
【図6】霧発生装置の電気回路図である。
【符号の説明】
1 霧発生装置 14 エアブロワ 20 トランスデューサ 22 リザーバ 28 偏向器 30 ダクト 38 バッフル 100 分岐管 101 コンベア 102 メロン(農業生産物)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が約5μm程度で湿度が少なく
    とも95%の比較的乾燥した霧を発生させ、この霧の雰
    囲気内において農業生産物を収容することからなる農業
    生産物の処理方法。
  2. 【請求項2】 農業生産物の重量損失および腐敗を減少
    させるため、一定期間、霧の雰囲気内に農業生産物を貯
    蔵する請求項1に記載の農業生産物の処理方法。
  3. 【請求項3】 農業生産物の霧の中における貯蔵期間を
    少なくとも数週間とした請求項2に記載の農業生産物の
    処理方法。
  4. 【請求項4】 農業生産物が菌によって腐敗するのを低
    減させるため、霧の中に殺菌剤を含有させてなる請求項
    1に記載の農業生産物の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記殺菌剤の農業生産物における残量を
    0.3ppmより少ない量とする請求項4に記載の農業
    生産物の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記殺菌剤がイプロジオンである請求項
    4または5に記載の農業生産物の処理方法
  7. 【請求項7】 農業生産物がさつまいもである請求項6
    に記載の農業生産物の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記殺菌剤がイマザリルである請求項4
    または5に記載の農業生産物の処理方法。
  9. 【請求項9】 農業生産物がメロンである請求項8に記
    載の農業生産物の処理方法。
  10. 【請求項10】 前記霧は、殺菌剤の水中の混合物から
    霧発生装置によって発生され、該混合物が約4000重
    量ppmの量の前記殺菌剤を含有し、約4000l/時
    の比率において生成される請求項4ないし9に記載の農
    業生産物の処理方法。
JP6309480A 1993-11-26 1994-11-21 農業生産物の処理方法 Pending JPH09172855A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IL107768 1993-11-26
IL10776893A IL107768A0 (en) 1993-11-26 1993-11-26 Treatment of agricultural produce

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09172855A true JPH09172855A (ja) 1997-07-08

Family

ID=11065513

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