JPH09171142A - ダイヤモンドアンビルセル - Google Patents

ダイヤモンドアンビルセル

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JPH09171142A
JPH09171142A JP33083295A JP33083295A JPH09171142A JP H09171142 A JPH09171142 A JP H09171142A JP 33083295 A JP33083295 A JP 33083295A JP 33083295 A JP33083295 A JP 33083295A JP H09171142 A JPH09171142 A JP H09171142A
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JP
Japan
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diamond anvil
diamond
pedestal
anvil
sample
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JP33083295A
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English (en)
Inventor
Koji Shigematsu
松 公 司 重
Tsutomu Sawada
田 勉 沢
Kenichi Takemura
村 謙 一 竹
Shinaya Sakamoto
元 思無邪 坂
Yoshiaki Takada
田 吉 昭 高
Koji Yanagawa
川 孝 二 柳
Nobukazu Onishi
西 伸 和 大
Shoji Matsumura
村 祥 二 松
Toshiyuki Tomobe
部 俊 之 友
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UCHU KANKYO RIYOU SUISHIN CENT
UCHU KANKYO RIYOU SUISHIN CENTER
National Space Development Agency of Japan
Nissan Motor Co Ltd
National Institute for Research in Inorganic Material
Original Assignee
UCHU KANKYO RIYOU SUISHIN CENT
UCHU KANKYO RIYOU SUISHIN CENTER
National Space Development Agency of Japan
Nissan Motor Co Ltd
National Institute for Research in Inorganic Material
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Optical Measuring Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤモンドアンビルの洗浄が容易になり、
試料の汚染を排除できると共に、作業に熟練を必要とせ
ず、迅速な試料準備を行うことができるダイヤモンドア
ンビルセルを提供する。 【構成】 対向配置され且つ近接・離間する台座のうち
上部台座6に保持される上部ダイヤモンドアンビル2と
下部台座9に保持される下部ダイヤモンドアンビル3と
の間で試料に対して圧力を付加するダイヤモンドアンビ
ルセル1において、各台座6,9にダイヤモンドアンビ
ル2,3の外形よりもわずかに小さい内形部分4a,7
aを有するダイヤモンドアンビル保持用ホルダ4,7を
それぞれ取り付け、各ダイヤモンドアンビルホルダ4,
7の内形部分4a,7aに各ダイヤモンドアンビル2,
3の外形部分を圧入して保持してなるものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧力下に置かれた試
料の状態変化を適宜倍率で光学観察して例えば結晶成長
観察や物性値測定等を行うのに利用されるダイヤモンド
アンビルセルに関し、とくに、ダイヤモンドアンビルセ
ルによる加圧によって高圧下に置かれた試料の汚染を防
止すると共に、迅速な試料準備を可能にするダイヤモン
ドアンビルセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧力下に置かれた試料の状態変化を適
宜倍率で光学観察するのに利用される従来のダイヤモン
ドアンビルセルとしては、例えば、図5および図6に示
した構造を有するものがある(特開平1−99014号
公報)。
【0003】図5および図6に示したダイヤモンドアン
ビルセル51において、52は上部ダイヤモンドアンビ
ル、53は下部ダイヤモンドアンビル、54は超硬製受
け皿、55は上部ダイヤモンドアンビル52を保持する
上部台座、56は下部ダイヤモンドアンビル53を保持
する下部台座、57は上部台座55を保持する上部押し
板、58は下部台座56を保持する下部押し板であっ
て、上部押し板57と下部押し板58とは図示左端側に
おいて蝶番軸59により枢着されている。
【0004】また、図示右端側には、支柱ねじ61と、
上部押し板57の上面において皿ばね62を介して設け
た可動のベローズ下皿63と、このベローズ下皿63と
離間した固定のベローズ上皿64をそなえ、ベローズ下
皿63とベローズ上皿64との間にベローズ65が設け
てあると共に、ベローズ65の内部に矢印A方向から加
圧流体を供給することによって、ベローズ下皿63を下
方向に移動させ、これと共に上部押し板57の図示右側
部分をも下方向に移動させて、両ダイヤモンドアンビル
52,53間に配置した試料に圧力を付加するようにな
っている。
【0005】さらに、図6に示すように、平行度調整ね
じ67と水平位置調整ねじ68とをそなえた構造となっ
ている。
【0006】このような構造を有するダイヤモンドアン
ビルセル51を用いて、高圧下に置かれた試料の状態変
化を光学観察するに際しては、試料部分をそなえたガス
ケットを上下のダイヤモンドアンビル52,53の間に
置き、ベローズ65の内部に矢印A方向から加圧流体を
供給することによってベローズ下皿63を下方向に移動
させ、同時に上部押し板57の右側部分をも下方向に移
動させることによって、図7にも示すように、上下のダ
イヤモンドアンビルセル52,53によりガスケット6
9を変形させると共に試料70を加圧し、試料70を高
圧下に置いた状態でその変化を適宜倍率の光学顕微鏡等
でその場観察する(例えば、試料70の溶液は圧力付加
によって溶解度が下がるため、結晶71が析出すること
により生じる結晶成長のその場観察を行う。)。
【0007】図8は、この種のダイヤモンドアンビルセ
ル51におけるダイヤモンドアンビル52,53の固定
手段を例示するものであって、上部ダイヤモンドアンビ
ル52は接着剤(例えば、エポキシ系のもの)や粘土
(コンパウンド)等の粘着剤72によって上部台座55
に保持されていると共に、下部ダイヤモンドアンビル5
3も同じく接着剤や粘土等の粘着剤73によって下部台
座56に保持され、試料穴69aの部分に試料70をも
ったガスケット69は粘土(コンパウンド)74によっ
て位置決めされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の場合においては、ダイヤモンドアンビル5
2,53を保持するために接着剤や粘土等の粘着剤7
2,73を使用しているので、ダイヤモンドアンビル5
2,53の洗浄に際しては、台座55,56を押し板5
7,58から取り外すことが必要となって、洗浄作業の
実施が繁雑ないしは困難になることがあり、また、粘着
剤72,73自体が例えばダイヤモンドアンビル52,
53のアンビル面52a,53a側やテーブル面52
b,53b側に回り込んで汚染源になるおそれがあると
共に、前回使用した試料がダイヤモンドアンビル52,
53と粘着剤72,73と台座55,56との間のすき
間に入り込んでいる場合には洗浄によってもこの試料を
完全に除去することができないためこの試料が汚染源と
なることがあるという問題点があった。
【0009】また、ダイヤモンドアンビル52,53の
アンビル面52a,53aの平行度を保持するために、
図6に示した平行度調整ねじ67を調整して、図9に示
すように、上部台座55を矢印B方向に移動させてアン
ビル面52aの傾きを微調整したり、あるいは、ガスケ
ット69の試料穴69aをアンビル面52a,53aの
中心に位置させるために、図6に示した水平位置調整ね
じ68を調整して、同じく図9に示すように、下部台座
56を互いに直交する矢印C,D方向に移動させてアン
ビル面53aの位置を微調整したりする必要があり、こ
のような微調整によるアライメント調整は手作業で行う
ようにしているため、アンビル面52a,53aの平行
度の調整が困難であると共に、ガスケット69の試料穴
69aの位置決めに際してはこの位置決めを行うための
指標がないため困難であるという問題点があった。
【0010】さらにまた、このようなアライメント調整
は、ダイヤモンドアンビル52,53の洗浄後にこのダ
イヤモンドアンビル52,53と共に台座55,56を
押し板57,58に再度取り付ける毎に行う必要がある
という問題点があった。
【0011】さらには、図10に示すように、位置決め
を行ったガスケット69を固定するのが困難であり、図
8に示すように粘土74を用いて固定するとしても相当
の熟練が必要であるといった問題点があり、これらの問
題点を解消することが課題としてあった。
【0012】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、ダイヤモンドアンビルの
固定・保持に際して従来のような接着剤や粘土等の粘着
剤を用いることがないため、ダイヤモンドアンビルの装
着・取り外しが簡単に行えると共にこれによってダイヤ
モンドアンビルの洗浄が容易なものとなり、また、ダイ
ヤモンドアンビルの保持手段からの汚染のおそれがない
と共に、ダイヤモンドアンビルの再取り付けの度毎にア
ライメント調整を行う必要がなく、ガスケットを介した
試料の位置決めが容易であってかつまた位置決めしたガ
スケットの固定も容易であるダイヤモンドアンビルセル
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるダイヤモ
ンドアンビルセルは、請求項1に記載しているように、
対向配置され且つ近接・離間する台座のうち一方の台座
に保持される一方のダイヤモンドアンビルと他方の台座
に保持される他方のダイヤモンドアンビルとの間で試料
に対して圧力を付加するダイヤモンドアンビルセルにお
いて、前記各台座にダイヤモンドアンビル保持用ホルダ
をそれぞれ取り付け、前記各ダイヤモンドアンビル保持
用ホルダで前記各ダイヤモンドアンビルをそれぞれ保持
してなる構成としたことを特徴としている。
【0014】そして、本発明に係わるダイヤモンドアン
ビルセルの実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、各台座に取り付けられるダイヤモンドアンビ
ル保持用ホルダは、ダイヤモンドアンビルの外形よりも
わずかに小さい内形部分を有し、各ダイヤモンドアンビ
ル保持用ホルダの内形部分にダイヤモンドアンビルの外
形部分を圧入して保持してなる構成のものとすることが
でき、請求項3に記載しているように、ダイヤモンドア
ンビルは、その外形部分で、ダイヤモンドアンビル保持
用ホルダの内形部分に着脱可能となっているものとする
ことができる。
【0015】同じく、本発明に係わるダイヤモンドアン
ビルセルの実施態様においては、請求項4に記載してい
るように、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、台座
との間で掛け渡したねじ棒で当該台座に取り付けてある
構成のものとしたり、あるいは、請求項5に記載してい
るように、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、台座
に固定したピンで当該台座に取り付けてある構成のもの
としたりすることができ、請求項6に記載しているよう
に、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、台座に対し
て着脱可能となっている構成のものとすることができ、
請求項7に記載しているように、試料はガスケットの試
料穴に設けられていて、台座に固定したピンをガスケッ
トの位置決め用ピンとしても機能させている構成のもの
とすることができる。
【0016】
【発明の作用】本発明に係わるダイヤモンドアンビルセ
ルは、請求項1に記載しているように、対向配置され且
つ近接・離間する台座のうち一方の台座に保持される一
方のダイヤモンドアンビルと他方の台座に保持される他
方のダイヤモンドアンビルとの間で試料に対して圧力を
付加するダイヤモンドアンビルセルにおいて、前記各台
座にダイヤモンドアンビル保持用ホルダをそれぞれ取り
付け、前記各ダイヤモンドアンビル保持用ホルダで前記
各ダイヤモンドアンビルをそれぞれ保持してなる構成と
したから、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダを介して
ダイヤモンドアンビルの装着・取り外しが至極く簡単に
行えることとなり、取り外したダイヤモンドアンビルに
対する洗浄が著しく容易なものとなって、ダイヤモンド
アンビルの保持手段からの汚染のおそれがないと共に、
ダイヤモンドアンビルを再取り付けする度毎にアライメ
ント調整を行う必要がなく、迅速な試料準備のもとで高
圧力下に置かれた試料の状態変化が適宜倍率で観察され
るようになる。
【0017】そして、本発明に係わるダイヤモンドアン
ビルセルの実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、各台座に取り付けられるダイヤモンドアンビ
ル保持用ホルダは、ダイヤモンドアンビルの外形よりも
わずかに小さい内形部分を有し、各ダイヤモンドアンビ
ル保持用ホルダの内形部分にダイヤモンドアンビルの外
形部分を圧入して保持してなる構成のものとすることに
よって、ダイヤモンドアンビルをダイヤモンドアンビル
保持用ホルダに取り付ける際の作業性が著しく簡便なも
のとなり、請求項3に記載しているように、ダイヤモン
ドアンビルは、その外形部分で、ダイヤモンドアンビル
保持用ホルダの内形部分に着脱可能となっているものと
することによって、ダイヤモンドアンビルの取り扱い性
や取り付け性が著しく向上するものとなる。
【0018】同じく、本発明に係わるダイヤモンドアン
ビルセルの実施態様においては、請求項4に記載してい
るように、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、台座
との間で掛け渡したねじ棒で当該台座に取り付けてある
構成のものとすることによって、台座に対するダイヤモ
ンドアンビル保持用ホルダの取り付け性および取り付け
精度が著しく向上するものとなり、請求項5に記載して
いるように、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、台
座に固定したピンで当該台座に取り付けてある構成のも
のとすることによって、台座に対するダイヤモンドアン
ビル保持用ホルダの取り付け性および取り付け精度が著
しく向上するものとなり、請求項6に記載しているよう
に、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、台座に対し
て着脱可能となっている構成のものとすることによっ
て、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダによって保持さ
れたダイヤモンドアンビルの洗浄性ならびに再取り付け
した際の取り付け精度が著しく向上するものとなる。さ
らに、請求項7に記載しているように、試料はガスケッ
トの試料穴に設けられていて、台座に固定したピンをガ
スケットの位置決め用ピンとしても機能させている構成
のものとすることによって、試料の位置精度が著しく向
上したものとなって、従来の粘土を用いる場合のように
位置ずれが生じにくいものとなる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明に係わるダイヤモンドアンビ
ルセルの一実施例を示すものであって、このダイヤモン
ドアンビルセル1は、一方のダイヤモンドアンビルであ
る上部ダイヤモンドアンビル2と他方のダイヤモンドア
ンビルである下部ダイヤモンドアンビル3をそなえ、上
部ダイヤモンドアンビル2は上部ダイヤモンドアンビル
保持用ホルダ4に保持されていると共に、この上部ダイ
ヤモンドアンビル保持用ホルダ4は複数のボルト5を介
して一方の台座である上部台座6に取り付けてある。
【0020】また、下部ダイヤモンドアンビル3は下部
ダイヤモンドアンビル保持用ホルダ7に保持されている
と共に、この下部ダイヤモンドアンビル保持用ホルダ7
は複数のピン8を介して他方の台座である下部台座9に
取り付けてあり、このピン8は試料穴11aをそなえた
ガスケット11を位置決めするための位置決め用ピンと
しても機能するものとしてある。
【0021】この場合、各台座6,9に取り付けられる
ダイヤモンドアンビル保持用ホルダ4,7は、ダイヤモ
ンドアンビル2,3の外形よりもわずかに小さい内形部
分4a,7aを有していると共に適宜の柔軟性を有しさ
らにまた試料溶液に対する耐食性をそなえた材質から構
成されており、このダイヤモンドアンビル保持用ホルダ
4,7の内形部分4a,7aにダイヤモンドアンビル
2,3の外形部分を圧入して、ダイヤモンドアンビル保
持用ホルダ4,7によってダイヤモンドアンビル2,3
が保持されるものとしてある。
【0022】このような構成のダイヤモンドアンビルセ
ル1を用いて、ガスケット11に設けた試料穴11a内
に入れた試料を加圧するに際しては、図5に示したよう
な押し板57,58の一端側を蝶番軸59で枢着し且つ
押し板57,58の他端側にベローズ65を設けたレバ
ー(テコ)方式のものを採用することができ、その他上
部台座6と下部台座9とを近接・離間させる適宜の加圧
構造、例えば、ねじを用いた加圧構造のものやピストン
を用いた加圧構造のものなどを採用することができ、図
7にも示したようにガスケット11(69)の試料穴1
1a(69a)に収容した試料(70)を加圧して、高
圧下におかれた試料の状態変化を光学観察する。
【0023】そして、ダイヤモンドアンビル2,3の洗
浄を行う場合には、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダ
4,7の内形部分4a,7aからダイヤモンドアンビル
2,3を取り出し、あるいはより望ましくはダイヤモン
ドアンビル2,3を圧入したままのダイヤモンドアンビ
ル保持用ホルダ4,7を台座6,9から取り外したあ
と、図2に示すように、ダイヤモンドアンビル2,3の
光路軸15の部分、すなわちアンビル面(キュレット
面)2a(3a)とその背面(テーブル面)2b(3
b)(すなわち、図2において斜線を付した部分)を洗
浄する。
【0024】したがって、ダイヤモンドアンビル2,3
の洗浄に際しては、従来のように台座6,9を押し板
(57,58)の部分から取り外す必要が全くないた
め、洗浄後に台座6,9のアライメント調整を行う必要
がないと共に、接着剤や粘土等の粘着剤(72,73)
自体が汚染源となる可能性があった従来の不具合も解消
される。
【0025】また、ダイヤモンドアンビル2,3のアラ
イメント調整((i)ダイヤモンドアンビル2,3のア
ンビル面2a,3aの平行度、(ii)中心位置合わ
せ)を行うに際して、図3に示すように、上部ダイヤモ
ンドアンビル保持用ホルダ4が台座押え16を介してボ
ルト17により台座6に固定されている場合には、この
ボルト17を緩めてアライメント調整したあと再度締め
付けることにより行い、図1に示すように、上部ダイヤ
モンドアンビル保持用ホルダ4がボルト5により台座6
に固定されている場合には、このボルト5を緩めてアラ
イメント調整したあと再度締め付けることにより行えば
良いこととなる。
【0026】さらに、下部ダイヤモンドアンビル3の位
置決めは、同じく図3に示すように、下部ダイヤモンド
アンビル保持用ホルダ7を下部台座9に取り付けるため
にこの下部台座9に埋設固定したピン8により行う。
【0027】さらにまた、ガスケット11の位置決め
は、図4に示すように、ガスケット11の対角線上の2
個所(または4個所)に設けたピン受穴11b,11c
にピン8を挿通することによってなされる。
【0028】なお、以上の説明では、便宜上「上部」
「下部」の用語を用いているが、このような方向性に必
ずしも限定されない場合のあることは当業者において理
解されるところである。
【0029】
【発明の効果】本発明に係わるダイヤモンドアンビルセ
ルによれば、請求項1に記載しているように、対向配置
され且つ近接・離間する台座のうち一方の台座に保持さ
れる一方のダイヤモンドアンビルと他方の台座に保持さ
れる他方のダイヤモンドアンビルとの間で試料に対して
圧力を付加するダイヤモンドアンビルセルにおいて、前
記各台座にダイヤモンドアンビル保持用ホルダをそれぞ
れ取り付け、前記各ダイヤモンドアンビル保持用ホルダ
で前記各ダイヤモンドアンビルをそれぞれ保持してなる
構成としたから、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダを
介してダイヤモンドアンビルの装着・取り外しを至極く
簡単に行うことが可能となり、取り外したダイヤモンド
アンビルに対する洗浄を著しく容易に行うことが可能と
なって、ダイヤモンドアンビルの保持手段からの汚染の
おそれをなくすことが可能であると共に、ダイヤモンド
アンビルを再取り付けする度毎にアライメント調整を行
う必要がなく、迅速な試料準備のもとで高圧力下に置か
れた試料の状態変化を適宜倍率で観察することが可能に
なるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0030】そして、本発明に係わるダイヤモンドアン
ビルセルの実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、各台座に取り付けられるダイヤモンドアンビ
ル保持用ホルダは、ダイヤモンドアンビルの外形よりも
わずかに小さい内形部分を有し、各ダイヤモンドアンビ
ル保持用ホルダの内形部分にダイヤモンドアンビルの外
形部分を圧入して保持してなる構成のものとすることに
よって、ダイヤモンドアンビルをダイヤモンドアンビル
保持用ホルダに取り付ける際の作業性を著しく簡便なも
のとすることが可能となり、請求項3に記載しているよ
うに、ダイヤモンドアンビルは、その外形部分で、ダイ
ヤモンドアンビル保持用ホルダの内形部分に着脱可能と
なっているものとすることによって、ダイヤモンドアン
ビルの取り扱い性や取り付け性を著しく向上させること
が可能となる。
【0031】同じく、本発明に係わるダイヤモンドアン
ビルセルの実施態様においては、請求項4に記載してい
るように、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、台座
との間で掛け渡したねじ棒で当該台座に取り付けてある
構成のものとすることによって、台座に対するダイヤモ
ンドアンビル保持用ホルダの取り付け性および取り付け
精度を著しく向上させることが可能となり、請求項5に
記載しているように、ダイヤモンドアンビル保持用ホル
ダは、台座に固定したピンで当該台座に取り付けてある
構成のものとすることによって、台座に対するダイヤモ
ンドアンビル保持用ホルダの取り付け性および取り付け
精度を著しく向上することが可能となり、請求項6に記
載しているように、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダ
は、台座に対して着脱可能となっている構成のものとす
ることによって、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダに
よって保持されたダイヤモンドアンビルの洗浄性ならび
に再取り付けした際の取り付け精度を著しく向上するこ
とが可能となる。さらに、請求項7に記載しているよう
に、試料はガスケットの試料穴に設けられていて、台座
に固定したピンをガスケットの位置決め用ピンとしても
機能させている構成のものとすることによって、試料の
位置精度を著しく向上させることが可能となって、従来
の粘土を用いる場合のように位置ずれが生じにくいもの
となり、試料の位置決めに従来ほどの熟練を必要としな
いものにすることが可能であるという著しく優れた効果
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるダイヤモンドアンビルセルの一
実施例を示す断面説明図である。
【図2】図1に示したダイヤモンドアンビルセルを構成
するダイヤモンドアンビルの洗浄個所を斜線で示す説明
図である。
【図3】図1に示したダイヤモンドアンビルセルにおい
てダイヤモンドアンビルのアライメント調整を行う様子
を示す説明図である。
【図4】図1に示したダイヤモンドアンビルセルにおい
て、ガスケットの位置決めを行う様子を示す平面説明図
(図4の(A))および断面説明図(図4の(B))で
ある。
【図5】従来のダイヤモンドアンビルセルをそなえた光
学観察装置の説明図である。
【図6】図5の平面説明図である。
【図7】高圧力が付加されたガスケットおよび試料の説
明図である。
【図8】従来のダイヤモンドアンビルセルの断面説明図
である。
【図9】図8に示したダイヤモンドアンビルセルにおい
てダイヤモンドアンビルのアライメント調整を行う様子
を示す説明図である。
【図10】図8に示したダイヤモンドアンビルセルにお
いて、ガスケットの位置決めを行う様子を示す平面説明
図(図10の(A))および断面説明図(図10の
(B))である。
【符号の説明】
1 ダイヤモンドアンビルセル 2 上部ダイヤモンドアンビル(一方のダイヤモンドア
ンビル) 2a 上部ダイヤモンドアンビルのアンビル面 2b 上部ダイヤモンドアンビルのテーブル面 3 下部ダイヤモンドアンビル(他方のダイヤモンドア
ンビル) 3a 下部ダイヤモンドアンビルのアンビル面 3b 下部ダイヤモンドアンビルのテーブル面 4 上部ダイヤモンドアンビル保持用ホルダ 4a 上部ダイヤモンドアンビル保持用ホルダの内形部
分 5 ボルト 6 上部台座(一方の台座) 7 下部ダイヤモンドアンビル保持用ホルダ 7a 下部ダイヤモンドアンビル保持用ホルダの内形部
分 8 ピン 9 下部台座(他方の台座) 11 ガスケット 11a ガスケットの試料穴 11b,11c ガスケットのピン受穴
フロントページの続き (72)発明者 重 松 公 司 岩手県盛岡市上田3丁目18番8号 岩手大 学 内 (72)発明者 沢 田 勉 茨城県つくば市並木1丁目1番地 科学技 術庁無機材質研究所 内 (72)発明者 竹 村 謙 一 茨城県つくば市並木1丁目1番地 科学技 術庁無機材質研究所 内 (72)発明者 坂 元 思無邪 東京都港区浜松町2丁目4番1号 宇宙開 発事業団 内 (72)発明者 高 田 吉 昭 東京都港区浜松町2丁目4番1号 宇宙開 発事業団 内 (72)発明者 柳 川 孝 二 東京都新宿区西早稲田3丁目30番16号 財 団法人 宇宙環境利用推進センター 内 (72)発明者 大 西 伸 和 東京都新宿区西早稲田3丁目30番16号 財 団法人 宇宙環境利用推進センター 内 (72)発明者 松 村 祥 二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 友 部 俊 之 東京都杉並区桃井3丁目5番1号 株式会 社日産エアロスペースエンジニアリング内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置され且つ近接・離間する台座の
    うち一方の台座に保持される一方のダイヤモンドアンビ
    ルと他方の台座に保持される他方のダイヤモンドアンビ
    ルとの間で試料に対して圧力を付加するダイヤモンドア
    ンビルセルにおいて、前記各台座にダイヤモンドアンビ
    ル保持用ホルダをそれぞれ取り付け、前記各ダイヤモン
    ドアンビル保持用ホルダで前記各ダイヤモンドアンビル
    をそれぞれ保持してなることを特徴とするダイヤモンド
    アンビルセル。
  2. 【請求項2】 各台座に取り付けられるダイヤモンドア
    ンビル保持用ホルダは、ダイヤモンドアンビルの外形よ
    りもわずかに小さい内形部分を有し、各ダイヤモンドア
    ンビル保持用ホルダの内形部分にダイヤモンドアンビル
    の外形部分を圧入して保持してなる請求項1に記載のダ
    イヤモンドアンビルセル。
  3. 【請求項3】 ダイヤモンドアンビルは、その外形部分
    で、ダイヤモンドアンビル保持用ホルダの内形部分に着
    脱可能となっている請求項2に記載のダイヤモンドアン
    ビルセル。
  4. 【請求項4】 ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、
    台座との間で掛け渡したねじ棒で当該台座に取り付けて
    ある請求項1ないし3のいずれかに記載のダイヤモンド
    アンビルセル。
  5. 【請求項5】 ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、
    台座に固定したピンで当該台座に取り付けてある請求項
    1ないし4のいずれかに記載のダイヤモンドアンビルセ
    ル。
  6. 【請求項6】 ダイヤモンドアンビル保持用ホルダは、
    台座に対して着脱可能となっている請求項1ないし5の
    いずれかに記載のダイヤモンドアンビルセル。
  7. 【請求項7】 試料はガスケットの試料穴に設けられて
    いて、台座に固定したピンをガスケットの位置決め用ピ
    ンとしても機能させている請求項5に記載のダイヤモン
    ドアンビルセル。
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