JPH09170486A - 空冷エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケースの結合構造 - Google Patents

空冷エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケースの結合構造

Info

Publication number
JPH09170486A
JPH09170486A JP32766695A JP32766695A JPH09170486A JP H09170486 A JPH09170486 A JP H09170486A JP 32766695 A JP32766695 A JP 32766695A JP 32766695 A JP32766695 A JP 32766695A JP H09170486 A JPH09170486 A JP H09170486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder block
chamber
crankcase
oil
crank case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32766695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Nishida
隆夫 西田
Yasuhiro Shimizu
靖弘 清水
Tamotsu Momozaki
保 百崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP32766695A priority Critical patent/JPH09170486A/ja
Publication of JPH09170486A publication Critical patent/JPH09170486A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B63/00Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices
    • F02B63/02Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices for hand-held tools
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/002Integrally formed cylinders and cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/34Lateral camshaft position

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダブロックの冷却フィンと干渉するこ
となく、シリンダブロック及びクランクケースを相互に
ボルト結合し、冷却フィンに望ましい形状及び広い放熱
面積を与え得るようにする。 【解決手段】 放熱フィン10を外周に形成したシリン
ダブロック6の下面に、上下二つ割のクランクケース7
を貫通する複数のスタッドボルト19を植込み、クラン
クケース7の下面でこれらボルト19の先端にナット2
0を締つける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周に多数の冷却
フィンを形成したシリンダブロックと、その下部に配置
されるクランクケースとを相互にボルト結合する、空冷
エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケース
の結合構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のかゝる結合構造の一例を図10に
示す。同図から明らかなように、従来の結合構造では、
外周に冷却フィンFを有するシリンダブロックBの下端
部に連結フランジBaを形成し、この連結フランジBa
の四隅を貫通する複数のボルトTをクランクケースCの
上面に開口するねじ孔Hに螺締している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
結合構造では、ボルトの着脱をシリンダブロックBの上
方から行う必要があるため、ボルトT及びその回転具が
シリンダブロックBの冷却フィンFと干渉しないよう
に、冷却フィンFの角部に切欠状の逃げLを形成してい
る。
【0004】しかしながら、このような逃げLは、冷却
フィンFの放熱面積を減じることになるので、エンジン
の空冷効果を多少とも低下させることになり、好ましく
ない。
【0005】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、シリンダブロックの冷却フィンの放熱面積を減少
させずとも、これらと干渉することなくシリンダブロッ
ク及びクランクケースの結合を可能にした結合構造を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、シリンダブロックの下面に上下二つ割り
のクランクケースを、該クランクケースを上下に貫通す
る複数本の連結ボルトにより締結したことを第1の特徴
とする。
【0007】また本発明は、上記特徴に加えて、クラン
クケースを構成する上部ケース半体及び下部ケース半体
に、クランク軸のジャーナル部を上下から挟持する上部
ジャーナル支持壁及び下部ジャーナル支持壁を形成し、
これら上、下部支持壁に、連結ボルトが貫通する一連の
ボルト孔を設けたことを第2の特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1は本発明の潤滑装置を備えたハンドヘ
ルド型四サイクルエンジンの一使用例を示す斜視図、図
2はその四サイクルエンジンの縦断正面図、図3〜図9
は図2の3−3線〜9−9線断面図である。
【0010】先ず、図1に示すように、ハンドヘルド型
の四サイクルエンジンEは、例えば動力トリマTの動力
源として、その駆動部に取付けられる。動力トリマT
は、その作業状態によりカッタを色々の方向に向けて使
用されるので、その都度エンジンEも大きく傾けられ、
あるいは逆さにされ、その運転姿勢は一定しない。
【0011】図2及び図3において、上記エンジンEの
エンジン本体1には、その前後に気化器2及び排気マフ
ラ3がそれぞれ取付けられ、気化器2の吸気道入口には
エアクリーナ4が装着される。またエンジン本体1の下
面には燃料タンク5が取付けられる。気化器2は、エン
ジンEの後述するクランク室の圧力脈動を利用して燃料
タンク5から燃料を汲上げ、余剰燃料を該タンク5に還
流させるダイヤフラムポンプを備えており、どのような
姿勢でもエンジンEの吸気ポートに燃料を供給すること
ができる。
【0012】図2及び図3において、エンジン本体1
は、ヘッド一体型のシリンダブロック6と、このシリン
ダブロック6の下端面に接合されるクランクケース7と
からなっている。シリンダブロック6は、ピストン8を
収容する単一のシリンダ9を中心部に備え、その外周に
は多数の冷却フィン10を備える。
【0013】クランクケース7は、上下一対のケース半
体7a,7bを、それらの周縁に並ぶ複数のボルト11
により相互に接合してなるもので、ピストン8にコンロ
ッド12を介して連接するクランク軸13が両ケース半
体7a,7b間で次のように支持される。
【0014】即ち、上部ケース半体7aは、その天井壁
から垂下する左右一対の上部ジャーナル壁14,14′
を一体に有し、また下部ケース半体7bは、その底壁か
ら立上って上部ジャーナル壁14,14′と対向する左
右一対の下部ジャーナル支持壁15,15′を一体に有
し、左側の上、下部ジャーナル支持壁14,15により
クランク軸13の左側のジャーナル部がプレーンベアリ
ング16を介して挟持され、右側の上、下部ジャーナル
支持壁14′,15′によりクランク軸13の右側のジ
ャーナル部がボールベアリング17を介して挟持され
る。上、下部ジャーナル支持壁14,14′;15,1
5′には、プレーンベアリング16又はボールベアリン
グ17を間に置いて並んでクランクケース7を上下に貫
通する合計四本のボルト孔18が穿設されており、これ
らボルト孔18を貫通する四本の連結ボルトとしてのス
タッドボルト19がシリンダブロック6の下端面に植込
まれている。これらスタッドボルト19の、クランクケ
ース7下面から突出した各下端にナット20が螺締さ
れ、これによって上、下部ジャーナル支持壁14,1
4′;15,15′が相互に結合されると共に、シリン
ダブロック6及びクランクケース7も相互に結合され
る。
【0015】このような結合構造は、シリンダブロック
6外周の冷却フィン10と何等干渉しないので、冷却フ
ィン10の形状、広さ等を自由に選択することができ、
エンジンEの空冷効果を充分に高めることができる。ま
たクランクケース7のクランク軸13に対する支持剛性
をも高めることができる。
【0016】クランクケース7の両端壁には、クランク
軸13の貫通部分にオイルシール21,21′が装着さ
れる。
【0017】クランクケース7の内部には、前記上、下
部ジャーナル支持壁14,14′;15,15′によ
り、図2で左側の油溜室22と中央のクランク室23と
右側の動弁室24とに区画され、クランク室23にはク
ランク軸13のクランク部13aが配置される。油溜室
22には規定量の潤滑油Oが貯留され、これを攪拌、飛
散させるオイルスリンガ25(オイルミスト生成手段)
がクランク軸13に固着される。
【0018】図2及び図4に示すように、オイルスリン
ガ25は、クランク軸13に嵌着されるボス25aと、
その外周から突出するそれぞれ複数の長腕羽根25b及
び短腕羽根25cとからなっており、両羽根25b,2
5cの先端は互いに軸方向反対側に屈曲している。
【0019】このような構造のオイルスリンガ25は、
エンジンEの如何なる運転姿勢においても、両羽根25
b,25cの回転により油溜室22の貯留油を攪拌し
て、常にオイルミストを生成することができる。
【0020】動弁室24は、シリンダブロック6の一側
部を通ってその頭部まで延びており、この動弁室24の
上部は、シリンダブロック6の頭部に接合されるヘッド
カバー26により開閉可能になっている。
【0021】図2及び図5に示すように、シリンダブロ
ック6の頭部には、前記気化器2及び排気マフラ3に連
なる吸、排気ポート27,28が形成されると共に、こ
れら吸、排気ポート27,28を開閉する吸、排気弁2
9,30が設けられ、これら吸、排気弁29,30を開
閉駆動する動弁装置31が動弁室24に配設される。
【0022】この動弁装置31は、クランク軸13に固
着される駆動タイミングギヤ32と、シリンダブロック
6及びクランクケース7の接合面間に支持された支軸3
4に回転自在に支承されて駆動タイミングギヤ32から
2分の1の減速比で駆動される被動タイミングギヤ33
と、この被動タイミングギヤ33の一端に一体に連設さ
れたカム35と、このカム35により揺動されるべく、
シリンダブロック6に設けられたカムフォロワ軸36に
支持される一対のカムフォロワ37,38と、シリンダ
ブロック6の頭部に設けられたロッカ軸39により支持
されてそれぞれ一端を前記吸、排気弁29,30の弁頭
に当接させる一対のロッカアーム40,41と、これら
ロッカアーム40,41の他端に前記カムフォロワ3
7,38をそれぞれ連接させる一対のプッシュロッド4
2,43と、吸、排気弁29,30をそれぞれ閉弁方向
へ付勢する弁ばね44,45とからなっており、ピスト
ン8の吸気行程時に吸気弁29を開き、排気行程時に排
気弁30を開くことができる。
【0023】油溜室22及びクランク室23間は、クラ
ンク軸13に穿設した通孔46を介して連通される。そ
の際、通孔46の油溜室22への開口部は、該室22の
中心部に配置され、該室22の潤滑油Oの貯留量は、エ
ンジンEのどのような傾斜、倒立状態でも、上記開口部
が油中に沈まないように設定される。
【0024】図2及び図7に示すように、クランクケー
ス7の下面には、前記動弁室24に連なる弁室47が形
成され、この弁室47は弁孔48を介してクランク室2
3の底部と連通する。この弁室47には弁孔48を開閉
する制御弁としての一方向弁49が設けられ、この一方
向弁49はクランク室23の圧力脈動に応動するもの
で、その減圧時に弁孔48を閉じ、昇圧時にそれを開く
ようになっている。
【0025】またクランクケース7の下面には、図7に
示すように弁室47を取囲むU字状の油戻し室50が形
成される。この油戻し室50は、互いに極力離れて配置
される一対のオリフィス51を介して動弁室24の底部
と連通する一方、一対の通孔を介して油溜室22とも連
通する。通孔22の総合断面積は、オリフィス51の総
合断面積よりも十分に大きく設定される。
【0026】上記弁室47及び油戻し室50は、クラン
クケース7の下面に形成された凹部を底板53により閉
鎖することにより形成されるもので、その底板53は前
記スタッドボルト19及びナット20によりクランクケ
ース7に共締めされる。
【0027】動弁室24の上部は、ヘッドカバー26の
一側壁にそれを貫通するように取付けられたゴム製のブ
リーザチューブ54を介して前記エアクリーナ4内部と
連通する。その際、ブリーザチューブ54の動弁室24
への開口端は、動弁室24に所定長さ突入するように配
置される。したがって、エンジンEの如何なる運転姿勢
においても、動弁室24に多少とも溜る油のブリーザチ
ューブ54への流出を防ぐことができる。
【0028】図2、図8及び図9に示すように、ヘッド
カバー26には、その外周に嵌合するアウタカバー55
が結合される。これらカバー26,55の天井壁間には
扁平な最上部室56が画成され、該室56は、ヘッドカ
バー26の天井壁の対角位置に穿設された一対のオリフ
ィス57(望ましくは四隅に穿設される)を介して動弁
室24と連通する。また最上部室56はシリンダブロッ
ク6及びクランクケース7に穿設された1本の油路58
を介して前記油戻し室50とも連通する。油路58は、
前記一対のオリフィス57の総合断面積よりも大きい断
面積を有する。
【0029】而して、エンジンEの運転中、クランク軸
13の回転により油溜室22においてオイルスリンガ2
5が潤滑油Oを攪拌してオイルミストを生成すると、ピ
ストン8の上昇運動によりクランク室23が減圧したと
き、そのオイルミストは通孔46を通してクランク室2
3に吸入され、クランク部13a及びピストン8周りを
潤滑する。次いでピストン8の下降運動によりクランク
室23が昇圧すると、一方向弁49の開弁により上記オ
イルミストはクランク室23で発生したブローバイガス
と共に弁孔48から弁室47、したがって動弁室24へ
供給され、該室24でオイルミストとブローバイガスの
分離が行われる。そしてオイルミストは動弁装置31の
各部を潤滑し、ブローバイガスはブリーザチューブ54
を通してエアクリーナクリーナ4へ排出される。
【0030】ところで、クランク室23の圧力は、ピス
トン5の昇降運動により、正圧、負圧を交互に繰返すよ
うに脈動し、その正圧時には一方向弁49が開いてその
正圧を弁室47側へ放出し、負圧時には一方向弁49が
閉じて弁室47からの正圧の逆流を阻止するので、クラ
ンク室23の圧力は平均的には負圧状態に保たれる。
【0031】一方、相互に連なる動弁室24及び弁室4
7はブリーザチューブ54を介して大気圧状態のエアク
リーナ4内部に連通しているので、両室24,47の圧
力は略大気圧となっている。
【0032】また油溜室22は、通孔46を介してクラ
ンク室23に連通しているので、油溜室22の圧力はク
ランク室23と同圧又はそれより若干低い圧力となる。
【0033】油戻し室50は、通孔52を介して油溜室
22と連通する一方、オリフィス51を介して動弁室2
4とも連通しているので、油戻し室50の圧力は油溜室
22と同圧またはそれより若干低い圧力となる。
【0034】最上部室56は、油路58を介して油戻し
室50と連通する一方、オリフィス57を介して動弁室
24とも連通するので、最上部室50の圧力は油戻し室
22と同圧又はそれより若干低い圧力となる。
【0035】上記各室の圧力の高低関係は次式により表
わすことができる。
【0036】Pc≦Po≦Pr≦Pt<Pv 但し、Pc:クランク室23の圧力 Po:油溜室22の圧力 Pr:油戻し室50の圧力 Pt:最上部室56の圧力 Pv:動弁室24の圧力 その結果、エンジンの運転中は次のような経路で圧力の
流れが生じる。
【0037】
【外1】 したがって、動弁室24に送られたオイルミストは上記
圧力経路を経て油溜室22に還流し、また動弁室24で
液化した油はオリフィス51を経て油戻し室50、油溜
室22へと還流する。そして、このようなオイルミスト
及び液化した油の還流はエンジンEをどのように傾斜さ
せた場合でも支障無く行われる。
【0038】またエンジンEの倒立運転状態では最上部
室56が動弁室24の下方にくるので、動弁室24で液
化した油はオリフィス57を通して最上部室24に流入
し、油路58を通して油戻し室50に吸上げられ、油溜
室22に還流する。
【0039】このようにエンジンEの傾斜、倒立など、
どのような運転姿勢においても、エンジンE内部で潤滑
油の循環が絶間無く行われ、良好な潤滑状態を常に確保
することができる。したがって動力トリマTのあらゆる
方向での作業に耐えることができる。しかも潤滑油の循
環にはクランク室23の圧力脈動を利用しているから、
高価なオイルポンプは不要である。
【0040】再び図2において、前記クランク軸13
の、動弁室24側の外端部には、フライホイールマグネ
トー59の冷却羽根60付ロータ61が固着され、この
ロータ61と協働する点火コイル62はシリンダブロッ
ク6に固着される。また上記ロータ61と作業機用駆動
軸63との間に遠心クラッチ64が介装される。この遠
心クラッチ64は、ロータ61に拡径可能に軸支された
複数のクラッチシュー65と、これを縮径方向に付勢す
るクラッチばね66と、クラッチシュー65を取囲んで
駆動軸63に固着されるクラッチドラム67とからなっ
ており、ロータ61が所定回転数以上で回転すると、ク
ラッチシュー65が拡径してクラッチドラム67の内周
面に圧接し、クランク軸13の出力トルクを駆動軸63
に伝達するようになる。
【0041】エンジン本体1には、そのヘッド部及びフ
ライホイールマグネトー59を覆うと共に、それとの間
に冷却風通路68を画成するシュラウド69が取付けら
れ、遠心クラッチ64とシュラウド69との間に上記通
路68の入口68iが環状に設けられ、これと反対側の
シュラウド69に出口68oが設けられる。
【0042】而して、ロータ61の回転時には、冷却羽
根60によって生起された風が冷却風通路68を流れて
エンジンEの各部を冷却する。
【0043】前記油溜室22側のクランクケース7外側
面には、クランク軸13をクランキングし得る公知のリ
コイル式スタータ70が取付けられる。このスタータ7
0は、その操作性の観点から前記シュラウド69の外面
より突出するように配設されるもので、これが前記油溜
室22の外側に隣接配置されることにより、スタータ7
0の内側にデッドスペースができず、エンジンEのコン
パクト化に寄与し得る。
【0044】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨の範囲を逸脱することなく、種々の設
計変更が可能である。例えば、スタッドボルト19に代
えて、クランクケース7の下方からボルト孔18に挿入
した六角ボルトをシリンダブロック6の下面に螺締する
こともできる。またシリンダブロック6はシリンダヘッ
ドと分離して形成することもできる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、シリンダブロックの下面に上下二つ割りのクランク
ケースを、該クランクケースを上下に貫通する複数本の
連結ボルトにより締結したので、シリンダブロックの冷
却フィンと何等干渉することなくシリンダブロック及び
クランクケース相互の結合のみならず、上下二つ割のク
ランクケース自体の結合も共通の連結ボルトにより行う
ことができ、したがって結合構造が簡素化されると共
に、冷却フィンに放熱上望ましい形状及び広い放熱面積
を与えることができ、エンジンの空冷効果を高めること
ができる。
【0046】また本発明の題2の特徴によれば、クラン
クケースを構成する上部ケース半体及び下部ケース半体
に、クランク軸のジャーナル部を上下から挟持する上部
ジャーナル支持壁及び下部ジャーナル支持壁を形成し、
これら上、下部支持壁に、連結ボルトが貫通する一連の
ボルト孔を設けたので、シリンダブロック、上部ケース
半体及び下部ケース半体の三者を強固に結合すると共
に、クランクケースのクランク軸に対する支持剛性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエンジンを備えた動弁ト
リマの使用状態説明図
【図2】上記エンジンの縦断正面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】図2の8−8線断面図
【図9】図2の9−9線断面図
【図10】従来構造の分解斜視図
【符号の説明】
E エンジン 6 シリンダブロック 7 クランクケース 7a 上部ケース半体 7b 下部ケース半体 10 冷却フィン 13 クランク軸 13a クランク部 14,14′ 上部ジャーナル壁 15,15′ 下部ジャーナル壁 18 ボルト孔 19 連結ボルトとしてのスタッドボルト 20 ナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また油溜室22は、通孔46を介してクラ
ンク室23に連通しているので、油溜室22の圧力はク
ランク室23と同圧又はそれより若干高い圧力となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】油戻し室50は、通孔52を介して油溜室
22と連通する一方、オリフィス51を介して動弁室2
4とも連通しているので、油戻し室50の圧力は油溜室
22と同圧またはそれより若干高い圧力となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】最上部室56は、油路58を介して油戻し
室50と連通する一方、オリフィス57を介して動弁室
24とも連通するので、最上部室56の圧力は油戻し室
50と同圧又はそれより若干高い圧力となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【外1】 したがって、動弁室24に送られたオイルミストは上記
圧力経路を経て油溜室22に還流し、また動弁室24で
液化した油はオリフィス51を経て油戻し室50、油溜
室22へと還流する。そして、このようなオイルミスト
及び液化した油の還流はエンジンEをどのように傾斜さ
せた場合でも支障無く行われる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に多数の冷却フィン(10)を形成
    したシリンダブロック(6)と、その下部に配置される
    クランクケース(7)とを相互にボルト結合する、空冷
    エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケース
    の結合構造において、 シリンダブロック(6)の下面に上下二つ割りのクラン
    クケース(7)を、該クランクケース(7)を上下に貫
    通する複数本の連結ボルト(19)により締結したこと
    を特徴とする、空冷エンジンにおけるシリンダブロック
    及びクランクケースの結合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 クランクケース(7)を構成する上部ケース半体(7
    a)及び下部ケース半体(7b)に、クランク軸(1
    3)のジャーナル部を上下から挟持する上部ジャーナル
    支持壁(14,14′)及び下部ジャーナル支持壁(1
    5,15′)を形成し、これら上、下部支持壁(14,
    14′;15,15′)に、連結ボルト(19)が貫通
    する一連のボルト孔(18)を設けたことを特徴とす
    る、空冷エンジンにおけるシリンダブロック及びクラン
    クケースの結合構造。
JP32766695A 1995-12-15 1995-12-15 空冷エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケースの結合構造 Pending JPH09170486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32766695A JPH09170486A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 空冷エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケースの結合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32766695A JPH09170486A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 空冷エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケースの結合構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09170486A true JPH09170486A (ja) 1997-06-30

Family

ID=18201620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32766695A Pending JPH09170486A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 空冷エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケースの結合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09170486A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT507480B1 (de) * 2009-12-03 2011-07-15 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine mit einem zylinderkopf und einem zylinderblock

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT507480B1 (de) * 2009-12-03 2011-07-15 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine mit einem zylinderkopf und einem zylinderblock

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3190008B2 (ja) エンジンにおける潤滑用オイルミスト生成装置
EP1092845B1 (en) Lubricating system in a 4-cycle engine
CA2288681C (en) Multiple-position, operator-carried, four-stroke engine
JPH11125107A (ja) エンジンのブリーザ装置
JP4414070B2 (ja) エンジンのブリーザ装置付き動弁装置
JP3111402B2 (ja) 四サイクルエンジンの潤滑装置
JP3209486B2 (ja) 四サイクルエンジンの潤滑装置
JP4344460B2 (ja) エンジン本体のシール構造
JP3159296B2 (ja) 四サイクルエンジンの潤滑装置
JP3111403B2 (ja) 空冷四サイクルエンジンの潤滑装置
JPH09170486A (ja) 空冷エンジンにおけるシリンダブロック及びクランクケースの結合構造
JP3127352B2 (ja) 四サイクルエンジンの潤滑装置
JP4078095B2 (ja) エンジンのブリーザ装置
JP3908887B2 (ja) ハンドヘルド型四サイクルエンジン
JP2002021636A (ja) エンジンのシリンダヘッド及びヘッドカバー間のシール構造
JP4372317B2 (ja) 空冷式エンジン
JP3388229B2 (ja) 四サイクルエンジンの潤滑装置
JP2002038916A (ja) 4サイクルエンジンのオイルタンク装置
JPH10288020A (ja) 4サイクルエンジンの潤滑装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040721