JPH09170118A - 繊維機械用のカード式織物すき機等の振動機械装置 - Google Patents

繊維機械用のカード式織物すき機等の振動機械装置

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JPH09170118A
JPH09170118A JP8279978A JP27997896A JPH09170118A JP H09170118 A JPH09170118 A JP H09170118A JP 8279978 A JP8279978 A JP 8279978A JP 27997896 A JP27997896 A JP 27997896A JP H09170118 A JPH09170118 A JP H09170118A
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JP
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frequency
vibration
stator
phase induction
induction motor
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JP8279978A
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Marc Brabant
ブラバン マルク
Xavier Catry
カトリ ザビエル
Didier Deldique
デルディーク ディディエル
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TEIBOO
Thibeau SA
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TEIBOO
Thibeau SA
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01GPRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
    • D01G15/00Carding machines or accessories; Card clothing; Burr-crushing or removing arrangements associated with carding or other preliminary-treatment machines
    • D01G15/02Carding machines
    • D01G15/12Details
    • D01G15/46Doffing or like arrangements for removing fibres from carding elements; Web-dividing apparatus; Condensers
    • D01G15/48Stripping-combs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導電動機を使用するカード式織物すき機に
おいて単相誘導電動機の電流消費を減少するとともに、
カード式織物すき機の始動を自動的に行うこと。 【解決手段】 この振動機械装置は振動部材(1)が取
り付けられ中央角度平衡位置に向かって弾性的に押し付
けられているシャフト(2)と、その回転子がシャフト
(2)に結合されてシャフト(2)の振動状態を維持す
る電動機(3)とを有する。単相誘導電動機(3)の固
定子には機械的装置の自然振動周波数の近くに調整され
ている交流駆動信号(7)が供給されている。更に詳細
にには、固定子の駆動信号(7)の周波数は周波数範囲
[f−0.8Hzとf+0.1Hz)に入るように設定
されているが、ここでfは機械的装置の振動の自然周波
数であり、これは好ましくは1ヘルツのプラスマイナス
10分の1の許容差で設定される。この装置は繊維産業
で使用されるカード式織物すき機に応用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はその振動子が単相誘
導電動機によって維持される振動機械装置に関し、特
に、繊維工業において製造される、自己始動形で、振動
振幅が単層誘導電動機の過熱のおそれ無しに大きな値に
容易に調節できる改良型カード式織物すき機に関するも
のである。
【0002】フランス特許第1351572号明細書に
おいて出願人は既に、振動部材が設置され、この振動部
材がその内部に格納されたトーションバーによって角度
的平衡位置に向かって弾性的に押し付けられているシャ
フトを有する振動機械装置を提案している。このシャフ
トは単相誘導電動機の回転子に結合されている。理論的
には、この振動装置が一度始動されると、前記シャフト
は所与の振幅と、前記振動機械装置の自然振動数と等し
く、電動機の固定子に供給される交流駆動信号の周波数
とは独立した一定の振動数で振動する。この自然周波数
は周知の要領で単に弾性戻り装置の捩じり特性と回転装
置の質量慣性モーメント、特にシャフトの慣性、シャフ
トおよびシャフトの有する部材の慣性に依存する。この
装置がその自然周波数で振動すると、単相誘導電動機
は、専ら、摩擦による減衰を補償するために十分なエネ
ルギーを供給して振動を維持する役目を果たす。
【0003】この種の振動装置はカード機の出口で織物
を分離するためにカード式織物すき機を動作させるため
の簡単な方法として使用され、現在では振動の最高速度
は4000ストローク/分以下であり、これは約66.
7ヘルツの自然周波数に対応する。実際には、例えば、
2,817ストローク/分で振動するすき機、即ちその
自然周波数が46.95ヘルツのすき機においては、単
相誘導電動機の固定子に供給される交流駆動信号の周波
数は53ヘルツから63ヘルツの間で調整される。この
周波数範囲に於いてはすき機の振動の振幅は安定し、最
大54ヘルツの周波数に達することが知られている。同
様に、上述したようなカード式織物すき機の動作に関す
る理論によれば、前記周波数範囲内では、固定子に供給
される信号の周波数がどうであれ、すき機の振動周波数
は一定ですき機の自然周波数に等しい。すき機の振動は
従って単相誘導電動機の固定子に加えられた駆動周波数
に対して完全に同期する。
【0004】単相誘導電動機は簡単な設計の電動機であ
るため信頼性が高い。電動機がカード式織物すき機の駆
動に使用されると、これ以上更に高級な、例えばブラシ
ュレス電動機のような電動機を使用するのと比較する
と、保守価格を節約するのに有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在まで、カ
ード式織物すき機のような振動機器において、振動発生
のために単相誘導電動機を使用することは主要な2つの
欠点に悩まされている。
【0006】第1の欠点は、単相誘導電動機が、その回
転子に結合されたシャフトに加えられた弾性的捩じり作
用の効果の下でその回転方向の頻繁な反転が行われるた
めにその回転子が大電流を消費することに関連する。こ
の欠点は、振動を維持するために、すき機に機械的エネ
ルギーを供給するに必要な定格に比較して過剰な電力定
格の誘導電動機を使用する結果となる。
【0007】第2の欠点は単相誘導電動機を使用するカ
ード式織物すき機の始動に関する。起動に当たって、単
相誘導電動機の回転子が停止状態で電圧がその固定子に
加えられると、電動機はゼロ駆動トルクを発生し、これ
を始動するためには回転子に好ましい回転方向を加える
ことが必要である。停止状態のとき、単相誘導電動機は
その一次および二次巻線に非常に大きな電流が流れてお
り、単相変圧器に類似の特性を有する。回転子、従って
トーションバーは、電動機の磁気的質量に誘導された強
い渦電流の効果の下に振動を始める。理論的には、この
振動は機械的装置の自然振動周波数でのシャフトの振動
を自動的に始動する役をし、振動の角度振幅は、その値
が安定な最大値に達するまで増加する。実際には、振動
は必ずしも、始動はしない。そのため、振動を起動する
ために、トーションバーにトルクを加えて手動的にすき
機を起動させるか、または外部起動装置を有する単相誘
導電動機を備える必要がある。
【0008】上述した問題点を回避するために、例えば
ブラシュレス電動機または直流電動機型の電動機のよう
な更に精巧な電動機で単相誘導電動機を置き換える試み
が為されている。これは欧州特許EP519878に記
載の望ましい解決策で、これは、一般的には、第1に、
単相誘導電動機を、回転子の回転速度に無関係に一定ト
ルクを出し電気的制御の下で回転方向を逆転し得る電動
機で置換することを教示し、第2に、振動システムを提
供するために、すき機の振動振幅の関数として回転方向
を反転するサーボ制御を教示している。
【0009】本発明の目的は振動が単相誘導電動機によ
って維持されるが、しかしこれがこの特殊な形式の非同
期電動機の使用に現在まで付き纏っている上述の2つの
欠点を回避する振動機械装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、単相誘
導電動機の固定子には振動機械装置の自然周波数近傍の
周波数の交流駆動信号が供給される。好ましくは、固定
子に供給される駆動信号の周波数はプラスマイナス10
分の1の許容範囲で振動機械装置の周波数の自然周波数
に調整される。
【0011】本願の特徴は単相誘導電動機の固定子に狭
い周波数範囲で振動機械的装置における振動の自然周波
数の近傍の狭い周波数範囲で単相誘導電動機の固定子に
給電することによって、即ち現在まで最適と考えられて
いた範囲ではない周波数範囲で給電することによって、
第1に単相誘導電動機に流入する電流が低下したこと、
第二に振動機械装置が常に自己始動であることを示した
ことである。
【0012】この種の振動装置の周波数特性に関する追
加試験はまた、その自然周波数の近くにおいて、シャフ
トの振動はこれらが通常使用される周波数範囲で非同期
ではないが、反対に単相誘導電動機の固定子に供給され
た駆動信号の周波数に同期的であることをも示してい
る。更に詳細には、本発明の周波数範囲においては、単
層誘導電動機のシャフト、従って回転子の振動周波数は
単相誘導電動機の固定子に給電された周波数に等しい。
出願人は、現在においては、何故本発明の周波数範囲に
於いて、シャフトの振動従って回転子のそれが単相誘導
電動機の固定子に給電された周波数に同期しているか、
一方通常の周波数範囲に於いてはこの振動は完全に非同
期的であるのか、また何故装置が常に自己起動であるの
か説明できない。
【0013】振動機械装置の振動の自然周波数は回転駆
動が加えられる質量の慣性と弾性復帰装置の捩じり特性
に依存している。この振動の自然周波数は装置ごとに相
違している。即ち、本発明を説明するために、各装置を
その振動の自然周波数を精密に測定して各装置を品質管
理することが必要である。前記品質管理を自動的に行う
ために、本発明の装置が好ましくは出力が所定の値に調
節可能な周波数で単相誘導電動機の固定子に給電のため
の交流駆動信号を発生する単相誘導電動機用の電子制御
システムを備えている。そして、第1変形実施例に於い
てはこの電子制御システムは単相誘導電動機の固定子に
供給される電流の平均二乗根(rms)を測定する入力
センサを含み、これが、始動に先立って、振動機械装置
の始動に先立って、その自然周波数を含むような十分に
広い範囲で選択された所定の周波数範囲にわたって周波
数走査を行うように設計されるとともに、単相誘導電動
機の固定子に流入するrms電流を、前記固定子に給電
された周波数の関数として入手して記憶し、また周波数
走査の終了後、周波数走査中に測定された最小rms電
流に対応する周波数値で固定子に供給するように周波数
をセットする。
【0014】出願人はまた本発明の周波数範囲内での単
相誘導電動機の固定子に供給された信号の所与電圧に対
して、振動振幅が極大値を越えることを示した。従っ
て、上述の観測を基礎として、第2変形実施例に於いて
は、電子システムは、振動機械装置のシャフトの振動の
振幅を測定し、周波数走査が完了した後、固定子に供給
すべき信号の周波数を周波数走査中に測定した振動の最
大振幅に対応する周波数値にセットする入力センサを有
している。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のその他の特徴および利点
は、非限定的な例示として与えられ添付図面を参照して
説明される本発明のカード式織物すき機の特定の実施例
に関する以下の説明から明らかになる。
【0016】図1に示すカード式織物すき機は、シャフ
ト2上に設置される円筒状のすき機本体1を有してお
り、シャフト2の一端が単相誘導電動機3の回転子に固
定されている。シャフト2は同軸的なトーションバーを
含みこれが前記シャフトおよびすき機本体1の中央角度
平衡位置方向への弾性戻りを提供する。単相誘導電動機
3の固定子は電子的制御システム4によって発生された
振動信号7が供給される。 本発明によれば、電子制御
システム4はすき機の自然振動周波数の近傍に調整され
た調節可能周波数の交流信号7を供給する。この特別な
選択を行った理由は以下に記載の図2から図4の実験曲
線の検査によって更によく理解できるこれら実験曲線は
約3、890ストローク/分で振動するように設計され
たすき機1を使用して得られた。
【0017】図2の曲線は電動機3に供給された駆動信
号7の周波数の関数としてのすき機の振動の振幅を示す
が、測定は信号のrms電圧に対する所定の値で行われ
た。この曲線は70ヘルツより高い周波数ではすき機1
の振動振幅はほぼ一定で、30mm程度のものであるこ
とを示している。
【0018】現在に至るまで、この種のカード式織物す
き機用の単相誘導電動機の固定子は常に上記周波数範囲
で駆動されてきたが、これは、上記の特別な範囲におい
ては第1に振動振幅が安定的で固定子に供給された周波
数の関数としてごく僅かしか変動しないことと、第2に
すき機が一定した周波数で振動することによるものでは
あるが、この周波数は固定子に供給された周波数とは無
関係であり、すき機の自然周波数と称されている。
【0019】70ヘルツ以下の周波数に対しては固定子
に供給された駆動周波数の関数として非常に不安定な振
幅の振動がえられることが既に知られている。約3,8
90ストローク/分で発振するように設計されたすき機
に対して70ヘルツ以下の周波数を避ける事が現在まで
の実際であり、また、これが、従来、本出願人が知る限
り、カード式織物すき機の特性はこの周波数範囲では研
究されていなかった理由である。図2の曲線に見られる
ように、70ヘルツ以下の周波数に対しては、64.6
ヘルツ乃至64.8ヘルツの非常に狭い周波数範囲が存
在する。その間、振動振幅は30mm以上で、特定の周
波数67.7ヘルツで最大約42mmを越える。
【0020】図3は、電動機3に供給される駆動信号7
の周波数の関数として、電動機3を流れる電流のrms
値を示す。この曲線は、特定周波数64.7ヘルツの近
辺において導入電流は4.4Aに急激に低下している
が、一方通常推奨される周波数範囲、即ち70ヘルツよ
りも大きな周波数に対しては8アンペアに近いことを示
している。
【0021】図4は、電動機に供給された駆動信号7の
周波数の関数としてのすき機のシャフト2の振動周波数
を示す。この曲線は、65.9ヘルツより大きな周波数
においては、すき機は自然周波数の64.7ヘルツで振
動するが、これは特に3,882ストローク/分で振動
しているすき機に該当する。単相誘導電動機に流入する
rms電流が最低値となり(図3)、振動の振幅が最大
となる(図2)駆動信号7の特定周波数は、従ってカー
ド式織物すき機の振動の自然周波数に対応する。 図4
はまた、意外にも、範囲62.6ヘルツから64.9ヘ
ルツの範囲で、すき機の振動は予想の通り非同期的では
ないが、反対に、単相誘導電動機の固定子に供給された
駆動信号7の周波数に同期している。また、この周波数
範囲においては、すき機は常に自己始動である。駆動信
号7の周波数が64.9ヘルツから65.9ヘルツの範
囲内にあるときは、すき機を発振させることは不可能で
ある。65.9ヘルツより大きな周波数では、例えばす
き機のシャフトにトルクを手動的に加えるなどして、す
き機を始動するには強制力を加える必要がある。
【0022】すき機の自然周波数の近傍、即ち前記推奨
した周波数範囲の外側にある周波数の狭い範囲に調整し
た駆動信号7の周波数に対しては、すき機が自己始動す
ると言う長所、および小さいrmsとなるという長所が
あることは、図3および図4の曲線の解析から明らかで
ある。本発明によれば、所定のカード式織物すき機の自
然周波数の「近傍」にある周波数という概念は、電動機
に流入したrms電流が周波数範囲が上記推奨された周
波数範囲内にあるとき流入したrms電流よりも小さい
ような周波数範囲であると定義される。上述の特殊な例
においておよび図3を参照して、すき機の自然周波数
(64.7ヘルツ)の近傍は周波数範囲63.9ヘルツ
乃至64.8ヘルツ、即ち周波数範囲[f−0.8Hz
からf+0.1Hz]で構成されるが、ここで、fはす
き機の自然振動周波数である。本発明はしかしながら、
この特定の周波数範囲に限定されるものではない。単相
誘導電動機に流入するrms電流が減少するすき機の自
然の振動周波数の周囲の正確な周波数範囲を所与のすき
機に対して定めることは当業者の責任によるものであ
る。 好ましくは、駆動信号の周波数は更に特に許容差
±0.1ヘルツの許容差の下にすき機の自然周波数に調
整される。図2を参照すると、この周波数範囲において
および駆動信号7の所定の電圧に対して、振動振幅はこ
れがその通常の非同期操作範囲で(周波数70ヘルツよ
り大)駆動されるときのすき機の振動の振幅よりも大き
く、流入電流は小さいことがわかる。従って、小電力の
単相誘導電動機を使用して大振幅の振動を得ることが可
能である。また、所定の電動機電力に対して、固定子に
供給する電圧を変化させることによって広範囲に亘って
すき機の振動の振幅を調節する事も可能である。好まし
い事に、前記振幅を調節することによって、カード式織
物すき機を、これを取り付けたカード機から出てくる現
在におけるいかなる繊維織物にも適合させることができ
る。繊維織物が高いレベルの反トルクを呈する場合に
は、振動振幅を調節して十分な駆動トルクを得るように
してすき機の動作が停止する回数を最低限にするように
調整すべきである。
【0023】最後に、本発明の狭周波数範囲での単相誘
導電動機に流入する電流の低下は更に高い自然周波数の
振動を有するカード式織物すき機の提供を企画すること
ができ、これによって、適合するカードに対するカード
機の入出力を増加させ得る。電動機の消費する電流は電
動機が駆動される周波数に無関係にすき機の振動の共振
周波数の増加と共に増加する。従来推奨されてきた周波
数において、すき機は、過剰電流消費のために4,00
0ストローク/分以下の振動自然周波数に制限されてき
ている。固定子が本発明の周波数範囲で駆動されると、
単相誘導電動機の過熱のおそれのある駆動なしに4,0
00ストローク/分以上の周波数で振動するすき機を提
供するすることが可能となる。更に、電動機によって消
費される電力は本発明によって減少するので、低電力単
相誘導電動機、即ち、小型でその回転子が小さな慣性を
有する誘導電動機を使用する事が可能となり、振動の高
い自然周波数を有するすき機の製作を企画することが可
能となる。
【0024】本発明の電子制御システム4の好ましい実
施例が図5に示されるが以下にこれを説明する。本実施
例においては電子制御システム4は電子回路8と、マイ
クロプロセッサ9と、更に、単相誘導電動機の固定子に
供給される駆動信号を供給する可変速度制御装置10と
を有する。公知の要領によって、マイクロプロセッサ9
はマイクロプロセッサを駆動させるプログラムを有する
EPROM型のリードオンリーメモリ12とランダムア
クセスメモリ11と、キーパッド13と、表示装置14
と共同動作する。可変速度制御装置10によって供給さ
れた交流駆動信号7の周波数はマイクロプロセッサ9に
より制御信号9aを用いてセットされる。カード式織物
すき機は同様にセンサ5、6が取り付けられ、これらは
シャフト2の振動の振幅を測定して電子回路8に可変電
圧Uを提供するが、その瞬時値はシャフト2の回転角度
の関数である。特別な実施例では、センサは磁気的ホー
ル効果センサであった。これは同様にシャフト2の表面
に直接に取り付けられたストレーンゲージでも、あるい
は当業者に周知のその他任意のセンサで同様な機能を実
施するものであってもよい。
【0025】電子回路8の機能は、振幅センサ5、6で
作られた可変信号Uをシャフト2の振動周波数を表示す
るアナログ第1信号8aと、その値がシャフト2の振動
振幅の関数であるデイジタル第2信号に変換することで
ある。そのために、図5に示す特定の実施例では、電子
回路8は抵抗Rで構成された入力電圧/電流変換器と、
抵抗R1とコンデンサC1とで構成された第1RCフィ
ルタとを有する。コンパレータとして接続された第1オ
ペレーション増幅器A1は一方の入力に基準電圧Vre
fを、上述の第1RCフィルタからの出力信号を他方の
入力として受けとりアナログ信号8aをマイクロプロセ
ッサ用に出力する。カード式織物すき機が振動している
場合には、信号8aはシャフト2の振動の実周波数の直
接関数である周波数を有するパルス列で構成される。第
1RCフィルタからの出力信号は同様に第2オペレーシ
ョン増幅器A2で増幅されて抵抗R2とコンデンサC2
で構成される第2RCフィルタで濾波される。コンデン
サC2の端子に生じる電圧はセンサ5、6で作られた可
変電圧Uの平均値に相応し、従ってシャフト2の振動の
振幅に比例する。この電圧はアナログ−デジタル変換器
15によって変換されるが、変換器15は上述のデジタ
ル信号8bをマイクロプロセッサ9に供給する。 マイ
クロプロセッサ9はカード式織物すき機のシャフト2の
振動の振幅と周波数を任意の瞬間に得るために2つの信
号8aと8bを使用することができる。マイクロプロセ
ッサの動作は図6のフローチャートを参照して詳細を以
下に説明する。
【0026】マイクロプロセッサ9が一度初期化される
と、マイクロプロセッサ9は、オペレータが最低周波数
(Fmin)と最大周波数(Fmax)を入力する(工
程16)のを待つ、キースキャンループを実行する。こ
の2つの周波数はすき機の振動の自然周波数を含むよう
に十分に広く選択される周波数範囲の下限および上限に
対応している。図2乃至4にその動作曲線が示されるす
き機に対しては、例えばFminは60ヘルツに、また
Fmaxは70ヘルツに固定してよい。周波数が一旦入
力されると、マイクロプロセッサ9は可変速度コントロ
ーラ10を制御信号9aによって繰り返し制御し、駆動
信号7を、全周波数範囲(Fmin、Fmax)に亘っ
て所定の周波数間隔で不連続的に変化する周波数で発生
させる。この周波数間隔(dF)は永久的に固定して
も、或いは周波数範囲(Fmin、Fmax)とととも
に所望の値で入力してもよい。駆動信号の各周波数に対
して、マイクロプロセッサは信号8aと8bのそれぞれ
を使用してすき機の振動の振幅と周波数とをRAM11
中に記憶させる。このマイクロプロセッサの操作は図6
のフローチャートの工程17乃至22中に図示されてい
る。第1入力サイクルが完了、即ちマイクロプロセッサ
が全周波数範囲(Fmax,Fmin)を走査し終わる
と、RAM11は検出した値の対(振幅、周波数)から
なる形式のテーブルを含む。このテーブルに基づいて、
マイクロプロセッサは検出した最大振幅に対応する周波
数F0 を決定するが、これは得られた最大振幅に対応し
(工程23)、可変速度コントローラ10が周波数F0
での駆動信号7を供給するようにセットし(工程2
4)、この周波数を操作者のために表示装置14に表示
する(工程25)。
【0027】マイクロプロセッサによって計算された周
波数値(F0 )は周波数間隔dFの値に依存する許容差
を有する、すき機の自然周波数に対応する。更に詳細に
は、最悪の場合、F0 の値はdFの50%を越えない範
囲ですき機の実共振周波数から離れ得る。従って、±
0.1ヘルツの許容差を伴ってすき機の自然周波数に等
しい周波数F0 を得るためには、周波数間隔dFの最大
値は0.2ヘルツでなければならない。
【0028】電子制御システム4の別の実施例では、シ
ステムはすき機の振動の振幅測定からではなく、単相誘
導電動機3に流れるrms電流の測定からカード式織物
すき機の振動の自然周波数を自動的に定めるように設計
されている。この変形実施例は詳細を説明しないが、そ
れは、元来当業者は図5と6とを参照して述べた実施例
から容易に導き出すことが可能であるからである。これ
は、振動の振幅を測定しているセンサ5と6とを駆動信
号7のrms値を測定するセンサで置換し、図6のフロ
ーチャートの工程23を振動の最大検出振幅ではなく最
小検出rms電流に対応する周波数である周波数F0 を
計算するように変更するので十分である。 本発明は図
6に示す特別なフローチャートに限定されるものではな
い。例えば、工程20においてマイクロプロセッサによ
って得られたすべての値の対、すなわち、電子制御シス
テムの特定の変形に依存する振幅あるいは電流のいずれ
かに関連する周波数からなる値の対が記憶される工程2
1を除去することも可能である。工程21はこのとき任
意の瞬間に得られる振幅(または電流)の記憶の工程に
置き換えられるが、この場合前記振幅(または電流)は
以前に入手して記憶した振幅(または電流)より大きい
ものとする。
【0029】本発明は繊維機械のカード式織物すき機に
限定されるものではなく、振動が単相誘導電動機によっ
て維持される任意の振動機械装置に応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード式織物すき機を単相誘導電動機
とともに示す図である。
【図2】図1に示す誘導電動機の固定子に各種の周波数
が供給されたときの誘導電動機の特性を示す実験曲線で
ある。
【図3】同じく図1に示す誘導電動機の固定子に各種の
周波数が供給されたときの誘導電動機の特性を示す実験
曲線である。
【図4】同じく図1に示す誘導電動機の固定子に各種の
周波数が供給されたときの誘導電動機の特性を示す実験
曲線である。
【図5】図1の単相層誘導電動機の制御のための電子シ
ステムのブロック図である。
【図6】図5の電子制御システム中のマイクロプロセッ
サの動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 すき機本体 2 シャフト 3 単相誘導電動機 4 電子的制御システム 5 振幅センサ 6 振幅センサ 7 駆動信号 8 電子回路 9 マイクロプロセッサ 10 可変速度コントローラ 11 ランダムアクセスメモリ 12 リードオンリーメモリ 13 キーパッド 14 表示装置 15 アナログ−デジタル変換器
フロントページの続き (72)発明者 ディディエル デルディーク フランス国59200 トウールコワン ブル バード デ レガリテ 261

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト(2)を有し、その上に設置さ
    れて中央角度平衡位置に向かって弾性的に押し付けられ
    る振動部材(1)と、その回転子が前記シャフト(2)
    に結合され、前記シャフトの振動を維持する単相誘導電
    動機(3)とからなる振動機械装置であって、前記単相
    誘導電動機(3)の固定子に交流駆動信号(7)が供給
    され、その周波数が前記振動機械装置の振動の自然周波
    数の近くに調整されていることを特徴とする繊維機械用
    のカード式織物すき機等の振動機械装置。
  2. 【請求項2】 前記固定子に供給される駆動信号の周波
    数は、前記振動機械装置の振動の自然周波数fに対し
    て、周波数範囲[f−0.8Hzからf+0.1Hz]
    の周波数範囲にあるように調整されることを特徴とする
    請求項1記載の振動機械装置。
  3. 【請求項3】 前記固定子に供給される駆動信号(7)
    の周波数は、前記振動機械装置の振動の自然周波数に対
    して、プラスマイナス10分の1ヘルツの許容範囲に調
    節されていることを特徴とする請求項2記載の振動機械
    装置。
  4. 【請求項4】 前記単相誘導電動機の固定子に供給され
    る電流のrms(平均二乗根)値を測定する入力センサ
    を制御するとともに、所定の値に調節可能な周波数の交
    流駆動信号(7)を単相誘導電動機の固定子に供給し、
    前記振動機械装置の始動前にこの振動機械装置の自然周
    波数を含むように十分広く選択された周波数の所定の範
    囲(FminとFmax)に亘って周波数走査を行っ
    て、前記固定子に供給された駆動周波数(7)の関数と
    しての前記単相誘導電動機の固定子に流入する電流のr
    ms値を入手し、さらに前記周波数走査の完了後、前記
    固定子の駆動信号の周波数を、前記走査中に得られた最
    小rms電流値に対応する周波数にセットするように設
    計された単相誘導電動機(3)用の電子的制御システム
    (4)を備えることを特徴とする請求項1記載の振動機
    械装置。
  5. 【請求項5】 前記電子制御システム(4)は0.2H
    zより大きくない周波数間隔で不連続的な周波数走査を
    行うように設計されていることを特徴とする請求項3あ
    るいは4記載の振動機械装置。
  6. 【請求項6】 前記振動機械装置のシャフトの振動の振
    幅を測定する入力センサ(5、6)を制御し、所定の値
    に調節可能な周波数で前記単相誘導電動機(3)の固定
    子のための交流駆動信号を供給し、また、前記振動機械
    装置の始動前にこの振動機械装置の自然周波数を十分に
    含む広さ(Fmin、Fmax)に亘って周波数走査を
    行って、前記単相誘導電動機の固定子の駆動周波数の関
    数としての振動振幅の値を得、さらに前記周波数走査の
    完了後、前記固定子の駆動信号(7)の周波数を走査中
    に得られた最大振動振幅に相当する周波数にセットする
    ように設計されたことを特徴とする請求項1記載の振動
    機械装置。
  7. 【請求項7】 前記電子制御システム(4)は0.2ヘ
    ルツより大きくない周波数間隔で不連続的な周波数走査
    を行うように設計されていることを特徴とする請求項3
    および6記載の振動機械装置。
JP8279978A 1995-09-28 1996-09-30 繊維機械用のカード式織物すき機等の振動機械装置 Pending JPH09170118A (ja)

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EP (1) EP0765955B1 (ja)
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DE (1) DE69600589T2 (ja)
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FR (1) FR2739398B1 (ja)

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DE69600589T2 (de) 1999-01-28
DK0765955T3 (da) 1998-11-16
EP0765955A1 (fr) 1997-04-02
EP0765955B1 (fr) 1998-09-02
US5872440A (en) 1999-02-16
DE69600589D1 (de) 1998-10-08
FR2739398A1 (fr) 1997-04-04
FR2739398B1 (fr) 1997-12-19

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