JPH09169387A - 鉄道車両による貨物輸送用コンテナ - Google Patents
鉄道車両による貨物輸送用コンテナInfo
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- JPH09169387A JPH09169387A JP7347807A JP34780795A JPH09169387A JP H09169387 A JPH09169387 A JP H09169387A JP 7347807 A JP7347807 A JP 7347807A JP 34780795 A JP34780795 A JP 34780795A JP H09169387 A JPH09169387 A JP H09169387A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄道車両による貨物輸送用コンテナとして貨
物の積載容量が大きく、輸送コストが低減できるものを
提供する。 【解決手段】 鉄道貨車上に装備して内部に貨物を積載
するためのコンテナにおいて、そのコンテナ幅をWとし
た場合に、2500mm<W≦2950mmであること
を特徴とする。
物の積載容量が大きく、輸送コストが低減できるものを
提供する。 【解決手段】 鉄道貨車上に装備して内部に貨物を積載
するためのコンテナにおいて、そのコンテナ幅をWとし
た場合に、2500mm<W≦2950mmであること
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両による貨
物輸送用コンテナ、とくに貨物の輸送コストを低減する
ために改良された貨物輸送用コンテナに関する。
物輸送用コンテナ、とくに貨物の輸送コストを低減する
ために改良された貨物輸送用コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】陸上における貨物(荷物)輸送方式の代
表例として、鉄道車両を利用するものや、貨物自動車を
利用するものをあげることができる。
表例として、鉄道車両を利用するものや、貨物自動車を
利用するものをあげることができる。
【0003】輸送手段として鉄道車両を利用する場合
は、長距離間にわたり貨物を一時に大量輸送することが
でき、交通渋滞に起因した貨物到着遅延がない点でも望
ましいが、発駅・着駅において貨物の積み換えを要する
こと、貨物を戸口(荷送地)から戸口(荷受地)まで直
通輸送きないことが難点である。
は、長距離間にわたり貨物を一時に大量輸送することが
でき、交通渋滞に起因した貨物到着遅延がない点でも望
ましいが、発駅・着駅において貨物の積み換えを要する
こと、貨物を戸口(荷送地)から戸口(荷受地)まで直
通輸送きないことが難点である。
【0004】輸送手段として貨物自動車を利用する場合
は、上記とは逆に、貨物の積み換えを要せずしてこれを
戸口から戸口まで直通輸送できるが、貨物の大量輸送が
できないことや交通渋滞の影響を受けることが難点であ
る。
は、上記とは逆に、貨物の積み換えを要せずしてこれを
戸口から戸口まで直通輸送できるが、貨物の大量輸送が
できないことや交通渋滞の影響を受けることが難点であ
る。
【0005】他の代表例として広く採用されているコン
テナ輸送方式は、荷送地において貨物(荷物)をコンテ
ナ(容器)内に積み込んだ後、荷送地から発駅までの間
を貨物自動車で輸送し、発駅から着駅までの間を鉄道車
両で輸送し、さらに着駅から荷受地までの間を貨物自動
車で輸送するなど、各輸送手段を適切に使い分けながら
貨物積載コンテナを目的地まで運ぶ。このコンテナ輸送
方式の場合は、既述の難点を排除し長所のみをうまく取
り出している。
テナ輸送方式は、荷送地において貨物(荷物)をコンテ
ナ(容器)内に積み込んだ後、荷送地から発駅までの間
を貨物自動車で輸送し、発駅から着駅までの間を鉄道車
両で輸送し、さらに着駅から荷受地までの間を貨物自動
車で輸送するなど、各輸送手段を適切に使い分けながら
貨物積載コンテナを目的地まで運ぶ。このコンテナ輸送
方式の場合は、既述の難点を排除し長所のみをうまく取
り出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】物流における重要課題
の一つは輸送コストの低減である。輸送コストは、たと
えば輸送手段・輸送距離を同じとみなした場合の単純計
算において、一回あたりの貨物輸送量が多いほど割安に
なる。したがって、コンテナを利用する貨物輸送方式な
どでは、輸送コストを低減すべく、可能なかぎり容量の
大きいコンテナを用いて一時に多くの貨物を輸送すれば
よいことになる。
の一つは輸送コストの低減である。輸送コストは、たと
えば輸送手段・輸送距離を同じとみなした場合の単純計
算において、一回あたりの貨物輸送量が多いほど割安に
なる。したがって、コンテナを利用する貨物輸送方式な
どでは、輸送コストを低減すべく、可能なかぎり容量の
大きいコンテナを用いて一時に多くの貨物を輸送すれば
よいことになる。
【0007】しかしながら、現状のコンテナ輸送方式に
おいては、コンテナの幅が最大のものでも2500mm
しかないために、その容量を上回るような貨物輸送を実
現することができず、これが輸送コストのさらなる低減
を阻んでいる。コンテナの自由な仕様を制限している理
由の一つは線路・駅・トンネルなど鉄道に由来するもの
であり、他の理由の一つは道路法・車両制限令などの法
令である。ちなみに、これらの法令によるときは、コン
テナの幅が最大2500mmに制限される。ゆえに、既
存のコンテナ輸送方式においては、コンテナの容量を大
きくして輸送コストを低減することが困難視されてい
る。
おいては、コンテナの幅が最大のものでも2500mm
しかないために、その容量を上回るような貨物輸送を実
現することができず、これが輸送コストのさらなる低減
を阻んでいる。コンテナの自由な仕様を制限している理
由の一つは線路・駅・トンネルなど鉄道に由来するもの
であり、他の理由の一つは道路法・車両制限令などの法
令である。ちなみに、これらの法令によるときは、コン
テナの幅が最大2500mmに制限される。ゆえに、既
存のコンテナ輸送方式においては、コンテナの容量を大
きくして輸送コストを低減することが困難視されてい
る。
【0008】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題を解決するためにされたものであり、その目的は、
鉄道車両による貨物輸送用コンテナとして貨物の積載容
量が大きく、輸送コストが低減できるものを提供するこ
とにある。
課題を解決するためにされたものであり、その目的は、
鉄道車両による貨物輸送用コンテナとして貨物の積載容
量が大きく、輸送コストが低減できるものを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の鉄道車両による
貨物輸送用コンテナは、所期の目的を達成するために下
記の課題解決手段を特徴とする。すなわち、鉄道貨車上
に装備して内部に貨物を積載するためのコンテナであっ
て、そのコンテナ幅をWとした場合に、2500mm<
W≦2950mmであることを特徴とする。
貨物輸送用コンテナは、所期の目的を達成するために下
記の課題解決手段を特徴とする。すなわち、鉄道貨車上
に装備して内部に貨物を積載するためのコンテナであっ
て、そのコンテナ幅をWとした場合に、2500mm<
W≦2950mmであることを特徴とする。
【0010】[作用]本発明に係る貨物輸送用コンテナ
は、これの内部に貨物(荷物)を積載された後、鉄道車
両を介して発着駅間を輸送される。かかるコンテナの用
法は在来のそれと変わりないが、当該コンテナの幅Wが
2500mmを超えるものであり、しかも、その最大値
が2950mmと大きい。したがって、本発明コンテナ
の場合は、小さな貨物はもちろんのこと、かなり幅のあ
る貨物でも、余剰空間を殆ど残すことなく整然と並べて
積載量を増すことができる。ゆえに、コンテナ内への貨
物積載量が在来のそれを上回るようになり、その分だ
け、輸送コストも割安になる。本発明コンテナは、ま
た、コンテナ幅Wの最大値が2950mm以下であっ
て、鉄道車両、線路、駅など既存の鉄道輸送手段を利用
する貨物輸送に適合するものであるから、運行上の支障
をきたすことが殆どなく、輸送時の安全性をも確保する
ことができる。
は、これの内部に貨物(荷物)を積載された後、鉄道車
両を介して発着駅間を輸送される。かかるコンテナの用
法は在来のそれと変わりないが、当該コンテナの幅Wが
2500mmを超えるものであり、しかも、その最大値
が2950mmと大きい。したがって、本発明コンテナ
の場合は、小さな貨物はもちろんのこと、かなり幅のあ
る貨物でも、余剰空間を殆ど残すことなく整然と並べて
積載量を増すことができる。ゆえに、コンテナ内への貨
物積載量が在来のそれを上回るようになり、その分だ
け、輸送コストも割安になる。本発明コンテナは、ま
た、コンテナ幅Wの最大値が2950mm以下であっ
て、鉄道車両、線路、駅など既存の鉄道輸送手段を利用
する貨物輸送に適合するものであるから、運行上の支障
をきたすことが殆どなく、輸送時の安全性をも確保する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る貨物輸送用コンテナ
の一実施形態を添付の各図面に基づいて説明する。
の一実施形態を添付の各図面に基づいて説明する。
【0012】本発明に係る貨物輸送用コンテナとして図
1〜図3に例示されたものは、床面部11、天面部2
1、両側面部31、41、前面部51、後面部61など
を有する六面体構造の容器からなる。
1〜図3に例示されたものは、床面部11、天面部2
1、両側面部31、41、前面部51、後面部61など
を有する六面体構造の容器からなる。
【0013】コンテナの床面部11は、フレーム12、
床板13〜17、その他で構成されている。床面部11
には、図1、図2に示された止金具(ツイストロック)
18や、物上げ機械・運搬機械のフォークを差し込むた
めの凹部19などが設けられている。また、床面部11
において、基板となる床板13上の前後左右に配置され
た各スライド床板14〜17は、床面部11の幅を拡張
することができるように、床板13に対して幅方向(図
1の左右方向)にスライド自在なるよう組みつけられて
いる。
床板13〜17、その他で構成されている。床面部11
には、図1、図2に示された止金具(ツイストロック)
18や、物上げ機械・運搬機械のフォークを差し込むた
めの凹部19などが設けられている。また、床面部11
において、基板となる床板13上の前後左右に配置され
た各スライド床板14〜17は、床面部11の幅を拡張
することができるように、床板13に対して幅方向(図
1の左右方向)にスライド自在なるよう組みつけられて
いる。
【0014】図2、図3から理解できるように、床面部
11上の四隅には、上下方向の中間部に屈伸用の関節を
有するコーナ用の各支柱(ポスト)71〜74が立て込
まれており、床面部11上の両側縁中間部には、センタ
用の各支柱(ポスト)75、76が立て込まれている。
この場合において、各コーナ用支柱71〜74の下端と
床面部11との連結部分は、支点用の連結軸を含む屈伸
用の関節を構成しており、各センタ用支柱75、76の
下端と床面部11との連結部分も、支点用の連結軸を含
む屈伸用の関節を構成している。
11上の四隅には、上下方向の中間部に屈伸用の関節を
有するコーナ用の各支柱(ポスト)71〜74が立て込
まれており、床面部11上の両側縁中間部には、センタ
用の各支柱(ポスト)75、76が立て込まれている。
この場合において、各コーナ用支柱71〜74の下端と
床面部11との連結部分は、支点用の連結軸を含む屈伸
用の関節を構成しており、各センタ用支柱75、76の
下端と床面部11との連結部分も、支点用の連結軸を含
む屈伸用の関節を構成している。
【0015】コンテナの天面部21は天板22で形成さ
れている。図1、図2を参照して明らかなように、天板
22の四隅は支点用の連結軸を介して各コーナ用支柱7
1〜74の上端部と結合されている。天板22の両側縁
中間部も脱着式の連結軸を介して各センタ用支柱75、
76の上端部と分解可能に結合されている。この場合に
おいて、各センタ用支柱75、76の上端部と天面部2
1(天板22)とは、これらの連結軸を外すことにより
分解できるものであり、また、各コーナ用支柱71〜7
4の上端部と天板22との連結部分は既述の屈伸用関節
をなしている。その他、天板22の上面にはフォーク差
し込み用の溝形部材23が取り付けられている。
れている。図1、図2を参照して明らかなように、天板
22の四隅は支点用の連結軸を介して各コーナ用支柱7
1〜74の上端部と結合されている。天板22の両側縁
中間部も脱着式の連結軸を介して各センタ用支柱75、
76の上端部と分解可能に結合されている。この場合に
おいて、各センタ用支柱75、76の上端部と天面部2
1(天板22)とは、これらの連結軸を外すことにより
分解できるものであり、また、各コーナ用支柱71〜7
4の上端部と天板22との連結部分は既述の屈伸用関節
をなしている。その他、天板22の上面にはフォーク差
し込み用の溝形部材23が取り付けられている。
【0016】コンテナの一側面部31は、上部板材32
と下部シート材33とで形成されるものである。すなわ
ち、コーナ用支柱71とセンタ用支柱75、および、セ
ンタ用支柱75とコーナ用支柱72とにわたって上部板
材32がそれぞれ配置され、これらの上部がヒンジを介
して天板22の一側縁に取り付けられるとともに、該各
上部板材32の下部に下部シート材33がそれぞれ取り
付けられる。コンテナの他側面部41も、上部板材4
2、下部シート材43で上記一側面部31と同様に形成
されるものである。
と下部シート材33とで形成されるものである。すなわ
ち、コーナ用支柱71とセンタ用支柱75、および、セ
ンタ用支柱75とコーナ用支柱72とにわたって上部板
材32がそれぞれ配置され、これらの上部がヒンジを介
して天板22の一側縁に取り付けられるとともに、該各
上部板材32の下部に下部シート材33がそれぞれ取り
付けられる。コンテナの他側面部41も、上部板材4
2、下部シート材43で上記一側面部31と同様に形成
されるものである。
【0017】コンテナの前面部51は、通常、妻板など
で形成されることが多い。妻板で形成される前面部51
の場合は、これを取り外すことのできるものがよい。ま
た、前面部51が前述した両側面部31、41と同様に
構成たれたり、後述する後面部61と同様に構成たれた
りすることもある。
で形成されることが多い。妻板で形成される前面部51
の場合は、これを取り外すことのできるものがよい。ま
た、前面部51が前述した両側面部31、41と同様に
構成たれたり、後述する後面部61と同様に構成たれた
りすることもある。
【0018】コンテナの後面部61は、図2に示されて
いるように上部扉62と下部扉63とで形成されるもの
である。上部扉62は、これの上部がヒンジを介して天
面部21(天板22)の後側縁に取り付けられており、
下部扉63も、これの下部がヒンジを介して床面部11
の後側縁に取り付けられている。したがってコンテナの
後面部61は、上部扉62、下部扉63を開閉すること
により、これを開放したり閉鎖したりすることができ
る。
いるように上部扉62と下部扉63とで形成されるもの
である。上部扉62は、これの上部がヒンジを介して天
面部21(天板22)の後側縁に取り付けられており、
下部扉63も、これの下部がヒンジを介して床面部11
の後側縁に取り付けられている。したがってコンテナの
後面部61は、上部扉62、下部扉63を開閉すること
により、これを開放したり閉鎖したりすることができ
る。
【0019】本発明におけるコンテナの寸法はつぎのよ
うなものである。図1に示すコンテナの幅(全幅)W
は、2500mm<W≦2950mmの範囲内で設定さ
れる。具体的一例として、コンテナの幅Wは2940m
mである。なお、スライド床板14、15を図1の左方
へ持ち出したときや、スライド床板16、17を図1の
右方へ持ち出したときには、これらの持ち出し量αがW
にプラスされる。左方、右方の各αは、一例としてそれ
ぞれ255mmである。図1に示すコンテナの高さ(全
高)Hは、一例として2490mm(溝形部材23の高
さを除いた場合には2350mm)である。このHの値
は任意に増減されることがあるが、Hの最大値は263
0mm程度にとどまる。図3に示すコンテナの長さ(全
長)Lは、通常、3715mm〜7450mmの範囲内
で設定されるが、この範囲を上回ったり下回ったりする
こともある。
うなものである。図1に示すコンテナの幅(全幅)W
は、2500mm<W≦2950mmの範囲内で設定さ
れる。具体的一例として、コンテナの幅Wは2940m
mである。なお、スライド床板14、15を図1の左方
へ持ち出したときや、スライド床板16、17を図1の
右方へ持ち出したときには、これらの持ち出し量αがW
にプラスされる。左方、右方の各αは、一例としてそれ
ぞれ255mmである。図1に示すコンテナの高さ(全
高)Hは、一例として2490mm(溝形部材23の高
さを除いた場合には2350mm)である。このHの値
は任意に増減されることがあるが、Hの最大値は263
0mm程度にとどまる。図3に示すコンテナの長さ(全
長)Lは、通常、3715mm〜7450mmの範囲内
で設定されるが、この範囲を上回ったり下回ったりする
こともある。
【0020】本発明コンテナの構成材料としては、金
属、合成樹脂、木材、これらの複合材やその他の複合材
など、コンテナの技術分野で公知ないし周知のものが用
いられる。一例にすぎないが、図示のコンテナにおいて
は、フレーム12、床板13〜17、下部扉63、支柱
71〜74などが機械的特性の優れた金属(鋼)からな
り、天板22、上部板材32、42、妻板、上部扉62
などが軽金属(アルミニウム)からなり、下部シート材
33、43が可撓性を有する合成樹脂からなる。その
他、金具類は金属製であることが多い。
属、合成樹脂、木材、これらの複合材やその他の複合材
など、コンテナの技術分野で公知ないし周知のものが用
いられる。一例にすぎないが、図示のコンテナにおいて
は、フレーム12、床板13〜17、下部扉63、支柱
71〜74などが機械的特性の優れた金属(鋼)からな
り、天板22、上部板材32、42、妻板、上部扉62
などが軽金属(アルミニウム)からなり、下部シート材
33、43が可撓性を有する合成樹脂からなる。その
他、金具類は金属製であることが多い。
【0021】本発明のコンテナ内に貨物たとえば自動車
81を積み込む場合は、以下のようになる。はじめ、図
2・仮想線のように上部扉62を外側上方へ跳ね上げ、
下部扉63を外側下方へ引き倒してコンテナの後面部6
1を開放する。つぎに、自動車(貨物)81を運転して
これを後面部61よりコンテナ内へ乗り込ませる。この
ときに下部扉63が自動車81の乗り込み用台として利
用される。また、複数台の自動車81を積み込むときの
自動車相互の接触事故を回避するために、スライド床板
14〜17を介して床面部11の幅が一時的に拡張され
る。かくて所定台数の自動車81を積み終えた後は、上
部扉62、下部扉63を閉じ合わせてコンテナの後面部
61を閉鎖する。
81を積み込む場合は、以下のようになる。はじめ、図
2・仮想線のように上部扉62を外側上方へ跳ね上げ、
下部扉63を外側下方へ引き倒してコンテナの後面部6
1を開放する。つぎに、自動車(貨物)81を運転して
これを後面部61よりコンテナ内へ乗り込ませる。この
ときに下部扉63が自動車81の乗り込み用台として利
用される。また、複数台の自動車81を積み込むときの
自動車相互の接触事故を回避するために、スライド床板
14〜17を介して床面部11の幅が一時的に拡張され
る。かくて所定台数の自動車81を積み終えた後は、上
部扉62、下部扉63を閉じ合わせてコンテナの後面部
61を閉鎖する。
【0022】具体例において、本発明のコンテナがW=
2940mm、H=2490mm、L=7450mmで
ある場合は、幅約1400mm、高さ約1900mm、
長さ約3200mmである自動車81を4台も積み込む
ことができる。比較例である従来コンテナの場合は、上
記仕様においてWが2500mmであるために、上記自
動車81を2台しか積み込むことができない。したがっ
て、本発明コンテナは貨物積載量に関して従来コンテナ
よりも有利である。
2940mm、H=2490mm、L=7450mmで
ある場合は、幅約1400mm、高さ約1900mm、
長さ約3200mmである自動車81を4台も積み込む
ことができる。比較例である従来コンテナの場合は、上
記仕様においてWが2500mmであるために、上記自
動車81を2台しか積み込むことができない。したがっ
て、本発明コンテナは貨物積載量に関して従来コンテナ
よりも有利である。
【0023】図4は貨物積載量の異なる3基の本発明コ
ンテナ1、2が貨車91に搭載された状況を示してい
る。図4を参照して明らかなように、本発明コンテナ
1、2を貨車91に組み付ける方法は従来例と全く変わ
らない。すなわち各コンテナ1、2は、周知の運搬機械
・物上げ機械を介して貨車91上に設置された後、止金
具18を介して貨車91上にロックされる。また、これ
らのコンテナ1、2を搭載した貨車91は、機関車また
は動力車に連結かつ牽引されて線路上を走行し、発駅か
ら着駅まで貨物積載コンテナ1、2を輸送する。着駅に
おいて貨物を降ろした後の空コンテナは、当駅からの貨
物輸送がないときに図1、図2・仮想線のように扁平に
折り畳まれ、かつ、単数または複数(多数)のものが貨
車に積み込まれて所定駅まで運ばれる。なお、空コンテ
ナは、自明のとおり、前記関節の伸直状態を保持してい
るロックを外すことにより折り畳むことができる。
ンテナ1、2が貨車91に搭載された状況を示してい
る。図4を参照して明らかなように、本発明コンテナ
1、2を貨車91に組み付ける方法は従来例と全く変わ
らない。すなわち各コンテナ1、2は、周知の運搬機械
・物上げ機械を介して貨車91上に設置された後、止金
具18を介して貨車91上にロックされる。また、これ
らのコンテナ1、2を搭載した貨車91は、機関車また
は動力車に連結かつ牽引されて線路上を走行し、発駅か
ら着駅まで貨物積載コンテナ1、2を輸送する。着駅に
おいて貨物を降ろした後の空コンテナは、当駅からの貨
物輸送がないときに図1、図2・仮想線のように扁平に
折り畳まれ、かつ、単数または複数(多数)のものが貨
車に積み込まれて所定駅まで運ばれる。なお、空コンテ
ナは、自明のとおり、前記関節の伸直状態を保持してい
るロックを外すことにより折り畳むことができる。
【0024】本発明コンテナとしては、有蓋(天井付
き)のもの以外に無蓋のものも含まれる。有蓋コンテナ
の場合に、天面部21が円弧形をなして突出しているこ
とがある。本発明コンテナにおいて、天面部21、両側
面部31、41、前面部51、後面部61などが隔壁で
構成されることがあり、また、これら隔壁の一つ以上が
扉用開口と開閉扉とを備えていたり、扉のない開口を備
えていたりすることがある。コンテナの床面部11にお
いて、床板13の両側部が上り勾配で外向きに傾斜して
いたり、段差をもって高くなっていたりすることがあ
る。その他、本発明コンテナにおいては、互換性のある
範囲内で公知・周知の技術が採用できる。
き)のもの以外に無蓋のものも含まれる。有蓋コンテナ
の場合に、天面部21が円弧形をなして突出しているこ
とがある。本発明コンテナにおいて、天面部21、両側
面部31、41、前面部51、後面部61などが隔壁で
構成されることがあり、また、これら隔壁の一つ以上が
扉用開口と開閉扉とを備えていたり、扉のない開口を備
えていたりすることがある。コンテナの床面部11にお
いて、床板13の両側部が上り勾配で外向きに傾斜して
いたり、段差をもって高くなっていたりすることがあ
る。その他、本発明コンテナにおいては、互換性のある
範囲内で公知・周知の技術が採用できる。
【0025】本発明コンテナにおいて輸送対象となる貨
物(荷物)は、前述した自動車81のほか、従来このタ
イプのコンテナに積載されていた貨物であれば、いずれ
にでも適用することができる。
物(荷物)は、前述した自動車81のほか、従来このタ
イプのコンテナに積載されていた貨物であれば、いずれ
にでも適用することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る貨物輸送用コンテナは、コ
ンテナ幅Wが2500mmを超えるものであり、しか
も、その最大値が2950mmと大きいから、小さな貨
物はもちろんのこと、かなり幅のある貨物でも、これを
効率よく積み込んで積載量を増すことができる。ゆえに
本発明コンテナによるときは、鉄道車両による貨物輸送
コストを低減することができる。
ンテナ幅Wが2500mmを超えるものであり、しか
も、その最大値が2950mmと大きいから、小さな貨
物はもちろんのこと、かなり幅のある貨物でも、これを
効率よく積み込んで積載量を増すことができる。ゆえに
本発明コンテナによるときは、鉄道車両による貨物輸送
コストを低減することができる。
【図1】本発明コンテナの一実施形態を略示した正面図
である。
である。
【図2】本発明コンテナの一実施形態を略示した側面図
である。
である。
【図3】本発明コンテナの一実施形態を略示した平面図
である。
である。
【図4】本発明コンテナの一使用例を略示した側面図で
ある。
ある。
11 コンテナの床面部 21 コンテナの天面部 31 コンテナの一側面部 41 コンテナの他側面部 51 コンテナの前面部 61 コンテナの後面部
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄道貨車上に装備して内部に貨物を積載
するためのコンテナであって、そのコンテナ幅をWとし
た場合に、2500mm<W≦2950mmであること
を特徴とする鉄道車両による貨物輸送用コンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7347807A JPH09169387A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 鉄道車両による貨物輸送用コンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7347807A JPH09169387A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 鉄道車両による貨物輸送用コンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09169387A true JPH09169387A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18392725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7347807A Withdrawn JPH09169387A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 鉄道車両による貨物輸送用コンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09169387A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007106447A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Kyocera Mita Corp | パレット |
JP2008526628A (ja) * | 2005-01-21 | 2008-07-24 | ビーエヌエスエフ レイルウェイ カンパニー | 特大荷物用のコンテナ |
JP2022000371A (ja) * | 2018-01-31 | 2022-01-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP7347807A patent/JPH09169387A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008526628A (ja) * | 2005-01-21 | 2008-07-24 | ビーエヌエスエフ レイルウェイ カンパニー | 特大荷物用のコンテナ |
JP2011136771A (ja) * | 2005-01-21 | 2011-07-14 | Bnsf Railway Co | 特大荷物用のコンテナ |
JP2007106447A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Kyocera Mita Corp | パレット |
JP2022000371A (ja) * | 2018-01-31 | 2022-01-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |