JPH09169257A - 車両用サイドウィンド雨滴除去装置 - Google Patents

車両用サイドウィンド雨滴除去装置

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JPH09169257A
JPH09169257A JP7349307A JP34930795A JPH09169257A JP H09169257 A JPH09169257 A JP H09169257A JP 7349307 A JP7349307 A JP 7349307A JP 34930795 A JP34930795 A JP 34930795A JP H09169257 A JPH09169257 A JP H09169257A
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JP
Japan
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side window
vehicle
compressed air
air
raindrop
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JP7349307A
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Inventor
Koji Enomoto
光司 榎本
Hiroshi Inakazu
洋 稲数
Hiroki Yamaguchi
宏紀 山口
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用サイドウィンドに付着した雨滴をサイ
ドウィンドの全面に渡って除去可能にする。 【解決手段】 サイドウィンド2の前側下部の角部に複
数のノズル10a〜10cからなるノズル部1を設け、
ノズル部1に圧縮エアを供給するべくエアコンプレッサ
12とエアタンク13とを設け、各ノズル別に複数の電
磁弁11a〜11cを設け、コントローラ15により各
電磁弁の開閉を互いに時間差をもって制御することによ
り、エアをサイドウィンドの端部からサイドウィンドの
面に沿って複数の異なる方向にて扇状にかつそれぞれ時
間差をもって噴出することから、サイドウィンドに付着
した雨滴を各エリア別に各噴出エア同士の干渉を回避し
て効率良く吹き飛ばすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のサイドウィ
ンドに付着した雨滴を除去するための車両用サイドウィ
ンド雨滴除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車において、雨天走行時にサイドウ
ィンドに付着する雨滴を除去するものとして、例えば実
公平4−21734号公報や特開平4−339055号
公報に開示されているように、サイドウィンドの前方コ
ーナ部に設けられたサイドミラー支持部にエア吹き出し
口を設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平4−339
055号のものでは、ドアミラーを見ることによる後方
視界の確保のためであることから、ノズルからのエアの
噴出が点噴射の形態になっており、ドアミラーを視認で
きる範囲の雨滴の除去を目的としている。また、実公平
4−21734号のものにおいても、上記と同様にドア
ミラーの視界内の雨滴除去を目的にしている。
【0004】しかしながら、右左折時にはサイドウィン
ド越しの広い範囲の視野で側方の確認を行う必要があ
り、そのためにはサイドウィンドに撥水処理を施すなど
が考えられる。また上記従来のエア噴出構造を利用する
ことも考えられるが、上記従来の各構造のものにおいて
は、前記したようにサイドウィンドの前方コーナ部に設
けられたサイドミラー支持部からエアを噴出しているこ
とから、エア噴出ノズルの配置や向きを自由に行うには
ドアミラーが邪魔であったり、従来のエア噴出要領では
サイドウィンド全体の雨滴を除去することが困難である
という問題があった。
【0005】本発明は、このような観点に立脚して案出
されたものであり、その主な目的は、車両用サイドウィ
ンドに付着した雨滴をサイドウィンドの全面に渡って除
去可能な車両用サイドウィンド雨滴除去装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
ビーム状のエアを車両のサイドウィンドの端部から当該
サイドウィンドの面に沿って互いに異なる方向に噴出す
るべく当該サイドウィンドの端部に設けられた複数のノ
ズルからなるノズル部と、前記ノズル部に圧縮エアを供
給するための圧縮エア供給手段と、前記各ノズル別に設
けられた複数のバルブと、前記各バルブの開閉を互いに
時間差をもって選択的に制御するための制御手段とを有
することすることにより、エアをサイドウィンドの端部
からサイドウィンドの面に沿って複数の異なる方向にて
扇状に噴出しかつそれぞれ時間差をもって噴出すること
から、各噴出エア同士の干渉を回避して、サイドウィン
ドに付着した雨滴を吹き飛ばすことができる。
【0007】また、前記各ノズルが前記サイドウィンド
の車両前方側下部の角部にて車両後方側に向けて配設さ
れていることにより、前進時の風の流れに沿ってエアを
噴出することから、より一層エアによる雨滴の吹き飛ば
し力を高めることができる。また、前記サイドウィンド
の上下方向分割された複数の領域に対して下の領域から
順番にエアを吹き付ける制御を前記制御手段により行う
べく、前記各ノズルを上下方向に配置することにより、
各ノズルに対応する各領域別に噴出エア同士が干渉する
ことなく、雨滴を吹き飛ばすことができる。
【0008】また、ワイパ駆動状態であってかつ方向指
示器を動作させた際に当該方向指示器の動作させた方に
対応する側のノズル部から前記圧縮エアを噴出させる制
御を前記制御手段により行うべく、車両の左右のサイド
ウィンドに前記ノズル部をそれぞれ配設することによ
り、右左折に対応する側のサイドウィンドの視野を確保
することができる。
【0009】また、ワイパ駆動状態であってかつ所定の
車速以下の時に前記ノズル部から前記圧縮エアを噴出さ
せる制御を前記制御手段により行うことにより、十分な
風速が得られる高速走行時にはエアを噴出せずに、車速
に応じたエア噴出制御を行うことができる。また、雨量
の多少に応じて前記圧縮エアの噴出量を可変制御する制
御を前記制御手段により行うべく、雨量を検出する雨量
検出手段を設けることにより、雨滴の除去を必要とする
雨量の多い場合のみエア噴出を行うことができる。ま
た、雨量の違いと払拭速度の違いとが概ね一致するとみ
なすことができ、異なる払拭速度にてワイパ駆動を制御
可能な払拭速度選択手段を有し、払拭速度に応じて前記
圧縮エアの噴出量や噴出間隔を増減する制御を前記制御
手段により行うことにより、雨量に応じた雨滴除去の制
御を行うことができる。
【0010】また、手動スイッチを設け、前記制御手段
により、前記手動スイッチのオン時には左右のサイドウ
ィンドに対して交互に前記圧縮エアを噴出する制御を行
うことにより、必要に応じて雨滴の除去を行うことがで
きる。また、前記手動スイッチのオン時における前記圧
縮エアの噴出を運転席側サイドウィンドから先に行うこ
とにより、運転席側サイドウィンドの視界を優先的に確
保することができる。また、所定時間経過して雨滴の付
着量が増大した場合には運転席側から除去を行った方が
良く、前記手動スイッチのオン時における前記圧縮エア
の噴出を、前回の前記運転席側サイドウィンドへの前記
圧縮エアの噴出を行ってから所定時間経過していた場合
には前記運転席側サイドウィンドから先に行うことによ
り対処できる。
【0011】また、車速が高い程前記圧縮エアの噴出間
隔を長くする制御を前記制御手段により行うべく、前記
車速を検出する車速検出手段を設けることにより、高速
走行時には走行風を利用した雨滴の除去を行うことがで
きるため、不必要なエアの噴出を行うことがない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用された自動
車用のサイドウィンド雨滴除去装置のノズル部1を示す
外観斜視図である。図1に示されるように、ノズル部1
は、サイドウィンド2の車両前方側下部の角部に設けら
れている。また、ドアミラー3はドアパネル4に取り付
けられている。
【0013】図2に併せて示されるように、本ノズル部
1は、サイドウィンド2に嵌着される三角形状のベース
体5と、ベース体5の表面に凹設された3本の溝6a・
6b・6cと、各溝6a〜6cの各開口面を覆うように
各溝6a〜6cに取り付けられた各キャップ7a〜7c
と、各溝6a〜6c別に接続された各エアチューブ8a
〜8cとを有して構成されている。
【0014】キャップ7a〜7cは、凸状断面形状に形
成され、その突出部分により溝6a〜6c内にエアチャ
ンバ9a〜9cを画定し、板状延出部分によりエアチャ
ンバ9a〜9cの開口面を覆うように溝6a〜6cに取
り付けられている。すなわち、上記各板状延出部分とベ
ース体5とにより、両者間に画定された僅かな隙間を有
する各ノズル10a〜10cが形成されている。また、
前記各エアチューブ8a〜8cがそれぞれ対応する各エ
アチャンバ9a〜9cに連通している。上記各隙間は、
横方向に細長い断面の流路を形成するようにされてい
る。従って、各ノズル10a〜10cから扁平かつ略平
行な流れとなってエアが噴出される。
【0015】このようにして構成されたノズル部1に
は、図1に示されるように圧縮エア供給手段が連結され
ている。この圧縮エア供給手段は、各エアチューブ8a
〜8c毎に設けられた各電磁弁11a〜11cと、圧縮
エア供給源としてのエアコンプレッサ12と、エアコン
プレッサ12からの圧縮エアを貯蔵しておくエアタンク
13と、圧縮エア供給路に設けられたエア圧センサ14
と、それらを制御するための制御手段としてのコントロ
ーラ15とにより構成されている。なお、エアコンプレ
ッサ12の吐出口には逆止弁が設けられている。
【0016】上記コントローラ15により、エアコンプ
レッサ12から吐出されかつエアタンク13に貯蔵され
た圧縮エアを各ノズル10a〜10c毎に選択的に噴出
するべく、各電磁弁11a〜11cを個別に制御する。
また、エア圧センサ14により、エアタンク13内のエ
ア圧が所定の下限圧以下に低下したことを検出したら、
エアコンプレッサ12を作動してエアタンク13内に高
圧エアを補充し、所定の上限圧以上になったらエアコン
プレッサ12の作動を停止して、エアタンク13内に常
に所定の範囲の圧縮エアを貯蔵しておくように制御す
る。
【0017】また、各ノズル10a〜10cは、車両の
後方に向けてそれぞれ互いに異なる仰角をもって配置さ
れている。図3に示されるように、サイドウィンド2に
最も近く臨む位置にあるノズル10aのエア噴出角度は
略水平にされており、サイドウィンド2の下端縁に沿う
下側領域16aの雨滴を吹き飛ばす圧縮エアを噴出する
ようになっている。2番目のノズル10bのエア噴出角
度は対角線方向に略一致しており、サイドウィンド2の
前側下部から後側上部に至る対角線に略沿う中間領域1
6bの雨滴を吹き飛ばす圧縮エアを噴出するようになっ
ている。そして、3番目のノズル10cのエア噴出角度
は最も大きな仰角にされており、サイドウィンド2の後
傾している前縁に沿う上側領域16cの雨滴を吹き飛ば
す圧縮エアを噴出するようになっている。
【0018】本発明による上記コントローラ15では、
各領域16a〜16cを下側から上側まで順番にエア噴
出を行うように制御するようになっている。このように
各ノズル10a〜10cから順番にエアを噴出すること
により、互いの噴出エア同士の干渉を防止して、乱れの
ない平行流を各領域別に吹き付けることができ、雨滴の
除去効率を向上することができる。さらに、図3に示さ
れるように扇形に広がる3つの領域16a〜16cにエ
アを吹き付けるため、サイドウィンド2の広い範囲に渡
って雨滴を除去して、アイポイントから前方及び下方の
十分な視界を確保できる。
【0019】また、ノズル10a〜10cの形状が前記
したようにスリット状であることから、サイドウィンド
2の表面に沿って好適にエアの流れを生じさせることが
できるため、例えば孔形状にした場合に比べて流量を大
幅に低減することができる。なお本実施例では、平行流
を吹き出していることから風速が速く幅が狭くなるが、
3方向に吹き出すことによりサイドウィンド2の全範囲
に渡って雨滴を除去し得る。
【0020】さらに、サイドウィンド2の前方下部の角
部にノズル部1を設けているが、ドアミラー3をドアパ
ネルに取り付けたため、走行時のドアミラー3によるエ
アの流れの変化の影響を受けることがない。
【0021】ところで、コントローラ15には、異なる
払拭速度として高速/低速/間欠の各モードを選択可能
なワイパスイッチ17と、右左折時にターンシグナル信
号を出すためのウィンカースイッチ18と、車速センサ
19と、圧縮エアの噴出を手動で選択的に操作するため
のマニュアルスイッチ20と、エア圧低下時にエアコン
プレッサ12を動作させている場合にエア噴出が行われ
ない状態を示す(準備中)ための表示灯21とが接続さ
れている。
【0022】本装置を作動させる場合は雨天走行時であ
ることから、ワイパスイッチ17によりワイパ装置を作
動させた際にエア噴出を行うようにしている。さらに、
雨量の違いによりワイパ作動の高速/低速/間欠の各モ
ードを選択することから、選択されたモードに応じてコ
ントローラ15にてエア噴出時間を適宜変化させるよう
にしている。すなわち、間欠モード選択時には雨量が少
ないと判断されるためエア噴出時間を短く設定し、低速
モード選択時には中程度の噴出時間を設定し、高速モー
ド選択時にはより長い噴出時間を設定すると良い。な
お、雨滴センサを適所に設置して、その雨滴センサの検
出値により雨量の多少を判断して、上記と同様に雨量に
応じた噴出時間の制御を行うようにしても良い。
【0023】次に、本発明における制御の具体例を図4
のフローチャートに基づいて以下に詳細に説明する。
【0024】まず第1ステップST1でリセットを行
い、本制御に用いる各パラメータ(第1タイマT1・第
2タイマT2・第3タイマT3及びカウンタC)を初期
化する。本実施例では各値にそれぞれ0を設定する。
【0025】次の第2ステップST2では、第2タイマ
T2が動作中(T2>0))か否(T2=0)かを判別
し、T2が0以外の値(後記するステップでセットされ
る)になっていたら、次の第3ステップST3でT2の
値を1だけ減算して第4ステップST4に進む。また、
上記第2ステップST2でタイマ動作中でないと判別さ
れた場合には、第2ステップST2から第4ステップS
T4に進む。第4ステップST4及び第5ステップST
5では、第3タイマT3について上記第2ステップST
2及び第3ステップST3と同様に行うため、その詳し
い説明を省略する。なお、本制御におけるタイマにあっ
ては、セットされた値を1サイクル毎に1ずつ減算さ
れ、0になったらタイムアップになるものである。
【0026】続く第6ステップST6では、エアタンク
13の圧力Pを検出し、そのエア圧Pが所定値P1以上
であれば次の第7ステップST7に進む。なお、エア圧
Pが所定値P1に達していなければ第6aステップST
6aに進み、コンプレッサをオンしてエア圧を高めるよ
うにして、次の第6bステップST6bで「準備中」ラ
ンプを表示させて、第2ステップST2に戻る。第7ス
テップST7に進んだ場合には、その第7ステップST
7で、マニュアルスイッチ20が操作されているか否か
を判別し、マニュアルスイッチ20がオフの場合すなわ
ち自動制御を行うと判断した場合には第8ステップST
8に進む。
【0027】第8ステップST8では、ワイパスイッチ
17が操作されているか否かを判別し、操作されている
場合には第9ステップST9でワイパモード(高速/低
速/間欠)を検出する。次の第10ステップST10で
は、上記車速センサ19を用いて所定の車速(例えば6
0km/h)以下か否かを判別する。すなわち、ある程度の
車速以上で走行している時には走行風の作用により雨滴
が自然に除去されるが、低速走行時には雨滴が取り除か
れ難くなるため、所定の車速以下になったらノズル部1
からエアを噴出するようにすると良い。
【0028】次の第11ステップST11では、ウィン
カースイッチ18が操作されているか否かを判別する。
左右いずれかのウィンカースイッチが操作された場合に
は第12ステップST12に進み、第12ステップST
12ではウィンカースイッチ18により右折(運転席
側)を選択されていると判別したら第13ステップST
13に進む。第13ステップST13では、第2タイマ
が動作中(T2>0)か否(T2=0)かを判別する。
第2タイマがリセットされてT2=0の状態の場合に
は、運転席側噴射制御を行うサブルーチンに進む。
【0029】上記第12ステップST12に進んだ際
に、ウィンカースイッチ18が左折側に操作されていた
場合には第12ステップST12から第14ステップS
T14に進む。その第14ステップST14では、第3
タイマが動作中(T3>0)か否(T3=0)かを判別
し、第3タイマがリセットされてT3=0の状態の場合
には、助手席側噴射制御を行うサブルーチンに進む。
【0030】ところで、第8ステップST8でワイパス
イッチ17がオフの場合、第10ステップST10で車
速が60km/hを越えていた場合、第11ステップST1
1でウィンカースイッチ18がオフの場合、第13ステ
ップST13で第2タイマが動作中の場合、第14ステ
ップST14で第3タイマが動作中の場合の各場合に
は、それぞれ第2ステップST2に戻る。
【0031】また、第7ステップST7でマニュアルス
イッチ20がオンの場合には第15ステップST15に
進む。第15ステップST15では、カウンタCが0か
1かを判別する。本実施例ではエア噴射制御の対象をカ
ウンタCの値で判別するようにしており、C=0場合に
は運転席側であり、C=1の場合には助手席側としてい
る。そして、第15ステップST15でカウンタCが0
の場合には第16ステップST16に進み、第16ステ
ップST16でカウンタCを1にセットして第17ステ
ップST17に進む。第17ステップST17では運転
席側の制御を開始してからの経過時間を見るための第1
タイマT1を始動し、運転席側噴射制御を行うサブルー
チンに進む。
【0032】上記第15ステップST15でカウンタC
が1の場合には第18ステップST18に進む。第18
ステップST18では、第1タイマT1のタイムアップ
前(T1<Ta)か否かを判別し、例えばタイマのセッ
ト時間を5分としておき、5分経過前であれば第19ス
テップST19に進み、その第19ステップST19で
カウンタCを0にセットして、助手席側噴射制御を行う
サブルーチンに進む。また、第18ステップST18で
5分経過後であると判断した場合には第20ステップS
T20に進み、第20ステップST20で第1タイマT
1をリセットして、第16ステップST16に進む。
【0033】運転席側噴射制御は、図5に示されるフロ
ーで行われる。図5において、第21ステップ21では
ノズル10aの噴射時間が設定されたX秒を経過したか
否かを判断する。ここでXの値としては第7ステップS
T7で検出されたワイパモードに対応して背設定され
る。例えば間欠モードであれば0.5秒であり、低速モ
ードであれば1秒であり、高速モードであれば1.5秒
であって良い。
【0034】第21ステップST21でX秒経過前であ
ると判断された場合には第22ステップST22に進
む。第22ステップST22ではノズル10aの噴射を
オン状態にする。従って、第22ステップST22に進
む間はノズル10aから圧縮エアが噴射される。そし
て、X秒経過したら第23ステップST23に進む。
【0035】第23ステップST23ではノズル10b
のY秒経過について上記第21ステップST21と同様
に判断する。そして、経過前の場合に進む第24ステッ
プST24での制御も上記第22ステップST22と同
様であり、その詳しい説明を省略する。なお、Yの値も
上記Xと同様であって良い。
【0036】Y秒経過したら第25ステップST25に
進むが、その第25ステップST25でのノズル10c
のZ秒経過についても上記第21ステップST21と同
様に判断し、経過前の場合に進む第26ステップST2
6での制御も上記第22ステップST22と同様であ
り、その詳しい説明を省略する。また、Zの値も上記X
と同様であって良い。
【0037】そして、Z秒経過したら第27ステップS
T27に進み、第2タイマT2に噴射間隔の時間T0を
セットする。この噴射間隔T0も、ワイパモードに応じ
て変える。例えば間欠モードであれば120秒であり、
低速モードであれば60秒であり、高速モードであれば
30秒であって良い。この第27ステップST27を経
過したら第2ステップST2に戻る。
【0038】助手席側には、ノズル10aに対応するノ
ズル1、ノズル10bに対応するノズル2、ノズル10
cに対応するノズル3が運転席側と同様に設けられてお
り、その他の構造も前記した運転席側と同様であり、図
示及びその詳しい説明を省略する。そして噴射制御につ
いては、図6に示されるように、第31ステップST3
1〜第37ステップST37が、それぞれ第21ステッ
プST21〜第27ステップST27に対応し、運転席
側噴射制御と同様に行われ、第37ステップST37を
経過したら第2ステップST2に戻る。なお、第37ス
テップST37では助手席側に対応する第3タイマT3
に噴射間隔の時間T0をセットする。この噴射間隔T0
も、運転席側と同一であって良い。
【0039】図7にワイパモードの違いにおけるエア噴
射量(時間)の違いについて示す。すなわち、前記制御
フローにおける運転席側及び助手席側噴射制御におい
て、各噴射時間X・Y・Zは、他の噴射制御条件が全て
満足しているものとして、図7の最上段に示されるよう
にウィンカースイッチ18が操作(第11ステップST
11で判断)されたら、間欠モードが選択されていた場
合には第2段に示されるタイミングでエア噴射動作を行
う。同様に低速モード及び高速モードについては第3段
及び第4段にそれぞれ示されているようになる。
【0040】このようにワイパモードに応じてエア噴射
量を増減させることにより、雨滴付着量が少ないときに
多量に噴射してしまうことを回避できるため、エア消費
量を抑制することができ、エアコンプレッサ12の無用
な駆動を行わずに、エア供給量の低下を防止し得る。ま
た、ウィンカースイッチの操作と同時に噴射を行うこと
から、ワイパ作動中に方向指示器を操作すると必ず噴射
するため運転者にとって自然であり、操作が分かり易
い。
【0041】また本発明では、第27ステップST27
及び第37ステップST37において噴射間隔T0をセ
ットしており、これによる制御について図8を参照して
以下に示す。図8においても上記図7と同様に他の噴射
制御条件が全て満足しているものとする。図8の最上段
に示されるようにウィンカースイッチ18が操作(第1
1ステップST11で判断)されたら、間欠モードが選
択されていた場合には第2段に示されるタイミングでエ
ア噴射動作を行う。すなわち、1度間欠モードに応じた
噴射を行ったら、120秒の間隔をおいて次の噴射を行
うようにしている。
【0042】これは、例えば運転席側について示すと、
第27ステップST27でT2に120秒がセットさ
れ、第3ステップST3で1を減算されるが、T2=0
になるまで、第13ステップST13から第2ステップ
ST2に戻ることから、120秒経過するまで噴射条件
が成立しても新たな運転席側噴射制御を行わないため、
その間に何回かのウィンカー操作が行われても、噴射制
御を行わないことになる。同様に低速モード及び高速モ
ードについては第3段及び第4段に示されているよう
に、それぞれ60秒・30秒の間隔で噴射が行われるこ
とになる。
【0043】このようにワイパモードに応じてエア噴射
間隔を変えることにより、雨滴付着量が少ないときに頻
繁に噴射してしまうことを回避できるため、エア消費量
を抑制することができる。また、所定の時間経過毎に、
すなわち雨滴付着量の量に応じてウィンカーの操作によ
り噴射を行うことから、街中走行などで頻繁に方向転換
を行う場合でも無駄に噴射を行わないことから煩わしく
ないという効果がある。
【0044】また、図8の例はいずれか一方の噴射に対
して示しており、左右のウィンカー操作を時間経過前に
変えた場合にはタイムアップ前でもその変えられた側に
対しての噴射を行い得るようにしている。すなわち、第
12ステップST12において、例えば右側操作から左
側操作に変えた場合には第14ステップST14に進む
ことになるため、助手席用の第3タイマT3の状態を調
べて、初めてまたは長い間噴射されていなかった場合に
はT3=0であることから、助手席側噴射制御を行う。
【0045】また、第7ステップST7から第15ステ
ップST15に進む手動操作時には、第15ステップS
T15におけるカウンタCの判別によりマニュアルスイ
ッチ20の操作毎に左右交互に噴射させるようにしてい
る。このように交互に噴射させるのは、左右同時に噴射
させると流速が低下するためであるが、交互に噴射させ
ることにより、流速の低下を防ぐことができる。なお、
マニュアルスイッチ20を押している間は、他の条件が
満足されていなくても連続的に噴射を行うようにしてお
り、運転者の要求に即座に対応できる。
【0046】また、第18ステップST18で第1タイ
マT1による時間経過を判別しているのは、手動操作時
には運転者が積極的にサイドウィンドの雨滴を除去した
い場合であり、すなわち運転席側のサイドウィンドの雨
滴を除去したいと考えられることから、前回の噴射操作
から所定時間経過している場合には運転席側から噴射を
行うようにするためである。
【0047】なお、高速時の走行風を利用することによ
り、高速になるほどエア噴出を行わなくて良いため、車
速センサ19により検出した車速に応じて、車速が高い
程圧縮エアの噴出間隔を長くする制御を行うと良い。こ
の場合には、ワイパモードと車速とのマップを作成する
などすれば対応可能である。
【0048】
【発明の効果】このように本発明によれば、複数のノズ
ルにより異なる領域の雨滴を除去可能にして、さらに各
ノズル別に時間差をもたせてエアを噴出することから、
各領域間の噴出エア同士の干渉を回避して、サイドウィ
ンドの広い領域に渡ってのエア噴出による雨滴の除去を
好適に行うことができる。また、ノズル部をサイドウィ
ンドの前側下部の角部に設けることにより、走行風を利
用してより一層効率良く雨滴の除去を行うことができ
る。さらに、状況に応じてエア噴出時間を変えたり、必
要に応じて噴出させることにより、装置を効率良く作動
させることができ、圧縮エア供給手段のエアコンプレッ
サを電動駆動する際に電力消費を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動車用のサイドウィンド
雨滴除去装置のノズル部を示す外観斜視図。
【図2】図1のII−II線に沿って破断した要部断面図。
【図3】本発明に基づくサイドウィンドへのエア噴出領
域を示す図。
【図4】本発明に基づくエア噴射制御を示すフロー図。
【図5】運転席側噴射制御を示すフロー図。
【図6】助手席側噴射制御を示すフロー図。
【図7】噴射量の制御を示す図。
【図8】噴射間隔の制御を示す図。
【符号の説明】
1 ノズル部 2 サイドウィンド 3 ドアミラー 4 ドアパネル 5 ベース体 6a〜6c 溝 7a〜7c キャップ 8a〜8c エアチューブ 9a〜9c エアチャンバ 10a〜10c ノズル 11a〜11c 電磁弁 12 エアコンプレッサ 13 エアタンク 14 エア圧センサ 15 コントローラ 16a〜16c 領域 17 ワイパスイッチ 18 ウィンカースイッチ 19 車速センサ 20 マニュアルスイッチ 21 表示灯

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビーム状のエアを車両のサイドウ
    ィンドの端部から当該サイドウィンドの面に沿って互い
    に異なる方向に噴出するべく当該サイドウィンドの端部
    に設けられた複数のノズルからなるノズル部と、前記ノ
    ズル部に圧縮エアを供給するための圧縮エア供給手段
    と、前記各ノズル別に設けられた複数のバルブと、前記
    各バルブの開閉を互いに時間差をもって選択的に制御す
    るための制御手段とを有することを特徴とする車両用サ
    イドウィンド雨滴除去装置。
  2. 【請求項2】 前記各ノズルが前記サイドウィンドの車
    両前方側下部の角部にて車両後方側に向けて配設されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の車両用サイドウ
    ィンド雨滴除去装置。
  3. 【請求項3】 前記サイドウィンドの上下方向分割され
    た複数の領域に対して下の領域から順番にエアを吹き付
    ける制御を前記制御手段により行うべく、前記各ノズル
    を上下方向に配置したことを特徴とする請求項2に記載
    の車両用サイドウィンド雨滴除去装置。
  4. 【請求項4】 ワイパ駆動状態であってかつ方向指示器
    を動作させた際に当該方向指示器の動作させた方に対応
    する側のノズル部から前記圧縮エアを噴出させる制御を
    前記制御手段により行うべく、車両の左右のサイドウィ
    ンドに前記ノズル部をそれぞれ配設したことを特徴とす
    る請求項2若しくは請求項3に記載の車両用サイドウィ
    ンド雨滴除去装置。
  5. 【請求項5】 ワイパ駆動状態であってかつ所定の車速
    以下の時に前記ノズル部から前記圧縮エアを噴出させる
    制御を前記制御手段により行うことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用サイドウィン
    ド雨滴除去装置。
  6. 【請求項6】 雨量の多少に応じて前記圧縮エアの噴出
    量を可変制御する制御を前記制御手段により行うべく、
    雨量を検出する雨量検出手段を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の車両用サイドウィンド雨滴除去装置。
  7. 【請求項7】 異なる払拭速度にてワイパ駆動を制御可
    能な払拭速度選択手段を有し、払拭速度に応じて前記圧
    縮エアの噴出量を増減する制御を前記制御手段により行
    うことを特徴とする請求項1に記載の車両用サイドウィ
    ンド雨滴除去装置。
  8. 【請求項8】 雨量の多少に応じて前記圧縮エアの噴出
    間隔を可変制御する制御を前記制御手段により行うべ
    く、雨量を検出する雨量検出手段を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の車両用サイドウィンド雨滴除去装
    置。
  9. 【請求項9】 異なる払拭速度にてワイパ駆動を制御可
    能な払拭速度選択手段を有し、払拭速度に応じて前記圧
    縮エアの噴出間隔を増減する制御を前記制御手段により
    行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用サイドウ
    ィンド雨滴除去装置。
  10. 【請求項10】 前記圧縮エアの噴出を手動操作に応じ
    て選択的に行うための手動スイッチを設け、前記制御手
    段により、前記手動スイッチのオン時には左右のサイド
    ウィンドに対して交互に前記圧縮エアを噴出する制御を
    行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用サイドウ
    ィンド雨滴除去装置。
  11. 【請求項11】 前記手動スイッチのオン時における前
    記圧縮エアの噴出を運転席側サイドウィンドから先に行
    うことを特徴とする請求項10に記載の車両用サイドウ
    ィンド雨滴除去装置。
  12. 【請求項12】 前記手動スイッチのオン時における前
    記圧縮エアの噴出を、前回の前記運転席側サイドウィン
    ドへの前記圧縮エアの噴出を行ってから所定時間経過し
    ていた場合には前記運転席側サイドウィンドから先に行
    うことを特徴とする請求項10に記載の車両用サイドウ
    ィンド雨滴除去装置。
  13. 【請求項13】 車速が高い程前記圧縮エアの噴出間隔
    を長くする制御を前記制御手段により行うべく、前記車
    速を検出する車速検出手段を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の車両用サイドウィンド雨滴除去装置。
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