JPH09168673A - 鋏 - Google Patents

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JPH09168673A
JPH09168673A JP33043095A JP33043095A JPH09168673A JP H09168673 A JPH09168673 A JP H09168673A JP 33043095 A JP33043095 A JP 33043095A JP 33043095 A JP33043095 A JP 33043095A JP H09168673 A JPH09168673 A JP H09168673A
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blade
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scissors
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faces
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Shigeyoshi Adachi
栄美 足立
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Adachi Plating Co Ltd
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Adachi Plating Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋏の刃表に新たな意匠を可能とする技術を提
供し、もって美しい鋏を提供し、今までにない高い装飾
性の得ることにより、前記の様な差別化が更に促進さ
れ、しかも、鋏本来の切断性能をも高めること。 【解決手段】 刃体1の刃表2に、稜線3を介した多数
の区分面4が設けられた事。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】理容院、美容院等で用いる理
容用の鋏に関し、鋏のデザインを向上させることによ
り、店舗内で用いられる際には、店舗の装飾性向上の一
助となり、このデザインが鋏の切断性能の向上にも寄与
する鋏に関する。
【0002】
【従来の技術】理容用の鋏には、実用品としての機能が
求められているが、この様な鋏の使われる現場が、ヘア
ースタイルの美しさを競い求める場であるため、鋏自体
にも道具としての美しさと装飾性が求められている。
【0003】その一例に、図8、図9に示す様な鋏があ
り、「剣鋏(つるぎばさみ)」と呼ばれている。この剣
鋏の刃表は、刃体11aの中央線に沿って設けられた稜
線13を有して2面体に形成され、剣の様な鋭角的な外
観により高い装飾性を得ており、一般の鋏との差別化に
より価値を見いだしている。
【0004】又、この剣鋏は、刃体11aの中央線付近
が一番の肉厚部分となるので、峰側が一番の肉厚となる
一般の鋏に比べて刃体の腰が強く、2本の刃体11a、
11bを摺動させる時には良好な接触圧が得られ、それ
だけ良好な切れ味が確保されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鋏の刃表に
新たな意匠を可能とする技術を提供し、もって美しい鋏
を提供し、今までにない高い装飾性を得ることにより、
前記の様な差別化が更に促進され、しかも、鋏本来の切
断性能をも高めることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を果すため請求項1記載の発明は、「刃体1の刃
表2に、稜線3を介した多数の区分面4が設けられた
事」をその要旨とした。
【0007】刃体はメッキ、又は金属地金自体による光
の反射が得られるものが多いが、「稜線を介した区分
面」とは、区分面による光の反射が、鋏の向きを変える
事により、稜線を跨いで隣の区分面に移り変わる際に、
まばたく様なキラめき方をするものをいう。「多数の区
分面」とは、上記の様な光の反射が多くの方向になさ
れ、そのため鋏の向きを変えるに伴って、上記の様なキ
ラめきが、どの視点からでも比較的容易に視認できる程
度の数の区分面をいう。従って、例えば、2つしか区分
面がなければ、「多くの方向」に反射する事ができず、
上記の手段たり得ない。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1に係る手
段に於て、「前記多数の区分面4は、刃体2の断面外側
線2aが略凸多角形状を成す様に設けられた事」をその
要旨とした。「略凸多角形状」とは、稜角がすべて18
0度以下である形状をいう。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1〜3に示す鋏は、一端側に刃体1を
有する2本の鋏体11、11を、これら鋏体11の中間
で互いに枢支した鋏10である。そして、断髪の際に、
顧客の頭部側に向けられる一方の刃体1b(図3)は、
通常、その刃表が隠れ気味になり見えないので、単に一
般的な形状にしてあり、もう一方の、他の顧客などから
見える方の刃体1aは、請求項1に記載された様に、刃
体の刃表に、稜線を介した多数の区分面が設けられてい
る。従って、以下、区分面を有した刃体1に付いてのみ
述べる。
【0010】この刃表2は、ほぼ同幅の細帯状をなした
6本の区分面4が、基端側Aから先端側Bの方向に、刃
先5に沿って並設されていて、その結果、区分面4同士
の境界を成す稜線3が、ほぼ平行になっている。又、こ
れら区分面4は、刃体1の断面外側線2aが略凸多角形
状を成す様に設けられて、隣合うこれらの各辺が、順
次、4度づつ角度を変えながら連なっている。つまり、
稜角が176度になっている。そして、図2に示す様
に、刃体の断面の全体形状は略楔型をなし、峰6側が一
番肉厚くなっていて、断面外側線2aが上述の様に略凸
多角形状であるため、刃先5に近い区分面4ほど刃裏7
となす角度が大きくなっている。ただ、刃体1は基端側
Aから先端側Bになるほど横幅が狭くなるので、刃先5
よりの区分面4は刃体1と同じ長さになるが、峰6より
に設けられた区分面4は、先端に届く前に峰6で途切れ
ている。
【0011】尚、この様な6つの区分面4は、どの様な
製造方法で設けてもよいが、一例として、平面状の砥石
による、基端側Aから先端側Bに掛けての研削を、6回
に分けて行い、その1回毎に、砥石の角度を4度づつ変
えてゆく事により(図3)、設けることができる。
【0012】(実施形態2)この実施形態の鋏10も、
図4に示す様に、実施形態1の鋏と同様に、一方の刃表
2のみに、ほぼ同幅の細帯状をなした6本の区分面4が
設けられている。ただ、実施形態1の鋏と異なるのは、
図5に示す様に、刃体1の断面の全体形状が略弓状をな
し、刃体1の中心線付近が一番肉厚になている。そし
て、これら6本の区分面4は、基端側Aから先端側Bに
向けて横並びに発進しながらも、刃先5側の3本は刃先
5に沿って、峰6側の3本は峰6に沿って設けられてい
るので、いずれの区分面4も中央線に到達したところで
ぶつかり合って途切れている。又、これら区分面4は、
刃体1の断面外側線が略凸多角形状を成す様に設けら
れ、しかも刃体断面が略弓型状なので、隣合うこれらの
各辺が、実施形態1のよりも大きい角度で、順次12度
づつ角度を変えて連なっている。
【0013】(実施形態3)この実施形態の鋏10も、
一方の刃体1の刃表2に、稜線3を介した多数の区分面
4が設けてある。ただ、図6に示す様に、区分面4の形
状が亀甲状になっているところが前記2つの実施形態と
異なる。なお、この亀甲状に関しては、製造方法の一例
を交えて説明する。
【0014】まず、実施形態1に示した6本の区分面の
代わりに、3本の区分面4aに変更した刃表を、図7に
示す様に形成しておく。そして、稜線部分3aをえぐる
様に研削すると、研削された箇所が新たに区分面として
出現するが、その際、この区分面が、図示した亀甲状に
なる様に、えぐり方を調整しながら研削する。以下、同
様な研削を図7に示す様な配置で行えばよい。
【0015】尚、以上には、刃体の断面外側線が略凸多
角形状を成す鋏を示したが、これに限らず、多角形状の
内角が180度より大きなものであってもよく、この場
合には、請求項1記載の鋏となって、略多角形状の一角
が凹んだ断面形状になる。
【0016】又、区分面の断面形状は直線に限らず、隣
合う区分面が稜線をなし得るなら曲線状であってもよ
く、例えば、本願出願人の別の出願による実公平7−2
3161号公報に記載された、円環状砥石による研削用
工具を用い、この円環状砥石の内面による研削を、基端
側から先端側に掛けて行えば、緩い円弧状の断面形状が
形成される。そして、この円弧形状の傾きを、1回毎に
変えながら研削すれば、研削回数に応じた数の区分面を
設けることができる。
【0017】又、区分面は、実施形態に示した細帯状、
或は、亀甲状に限るものではなく、稜線を介した区分面
であり、光が乱反射したり、鋏の向きを変えることに伴
って、反射面が移り変わることにより、キラキラと光る
様なものであればよい。
【0018】又、実施形態では、一方の刃体のみに区分
面を設けたが、両方の刃体に設けたものであってもよ
い。
【0019】
【発明の効果】以上、述べたように、請求項1記載の発
明によれば、刃体の刃表に、稜線を介した多数の区分面
が設けられた事を特徴とする。その為、稜線が線模様と
なり、平行線模様、亀甲線模様、その他、各種幾何学線
模様を可能とし、見た目に美しい刃体となる。又、多数
の区分面により、色々な方向に光を反射するので、例え
ばテーブルなどに載せておくと、どの方向から見ても反
射光を視認し易く、この反射光により美しく見える。更
に、鋏の向きを色々に変えて動かすと、多数の区分面
が、貴金属装飾品や宝石の乱反射をまねた様な輝き方が
得られて美しく見え、特に、接客中の断髪作業時には、
鋏を動かし続けるので、作業の手元で乱反射して美しく
見える。そして、理容院、美容院等の様にヘアースタイ
ルの美しさを競い求める場所に於て、この様な様々な美
しい鋏を提供できるので、従来の鋏を用いた場合と比べ
て差別化ができる。
【0020】又、請求項2記載の発明によれば、請求項
1に係る発明の効果に加え、前記多数の区分面は、刃体
の断面外側線が略凸多角形状を成す様に設けられた事を
特徴とするので、刃体の肉厚が増す。そのため、鋏に重
厚感が得られて、一段と差別可を図る事ができる。
【0021】又、肉厚を増すため、刃体の腰が強くなっ
て良好な接触圧が得られ、よって良好な切れ味が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に示した鋏の平面図である。
【図2】 図1の鋏の区分面を有する刃体のX−X断面
図である。
【図3】 図1の鋏のX−X断面図である。
【図4】 実施形態2に示した鋏の平面図である。
【図5】 図4の鋏のY−Y断面図である。
【図6】 実施形態3に示した鋏の平面図である。
【図7】 図6の鋏の刃表形状を説明するために例示し
た、製造方法の説明図である。
【図8】 従来の剣鋏の平面図である。
【図9】 図8の剣鋏のZ−Z断面図である。
【符号の説明】
10 鋏 11 鋏体 1 刃体 2 刃表 3 稜線 4 区分面 5 刃先 6 峰 7 刃裏 A 基端側 B 先端側

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃体の刃表に、稜線を介した多数の区分
    面が設けられた事を特徴とする鋏。
  2. 【請求項2】 前記多数の区分面は、刃体の断面外側線
    が略凸多角形状を成す様に設けられた事を特徴とする請
    求項1記載の鋏。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015135158A1 (zh) * 2014-03-12 2015-09-17 杭州巨星工具有限公司 剪刀
US11161261B2 (en) 2014-03-12 2021-11-02 Hangzhou Great Star Tools Co., Ltd. Scissors

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59151574U (ja) * 1983-03-31 1984-10-11 タキロン株式会社 多層ネツト構造体もしくは発泡体等の切断用「はさみ」
JPH08323055A (ja) * 1995-06-06 1996-12-10 Sangi Co Ltd 理美容ハサミ

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