JPH09168536A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH09168536A
JPH09168536A JP7348241A JP34824195A JPH09168536A JP H09168536 A JPH09168536 A JP H09168536A JP 7348241 A JP7348241 A JP 7348241A JP 34824195 A JP34824195 A JP 34824195A JP H09168536 A JPH09168536 A JP H09168536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線CT装置において、被検体の診断部位の
断層像を計測する位置を決定するためのスキャノグラム
像に生じるまだら状アーチファクトを除去する。 【解決手段】 X線検出器5からの検出信号を数値化し
た計測データを用いて画像処理を行う画像処理装置9内
にて、入力した計測データに対数変換を施す対数変換器
15の前段に、上記入力した計測データに対し所定量の
バイアス値を加算するバイアス加算器20を設けたもの
である。これにより、予め所定量の数値データを一率に
加算して上記対数変換器15へ入力する計測データが
“0”又はマイナスにならないようにすることができ
る。従って、上記バイアス値が加算された正のデータに
ついて対数変換の処理を行うので、従来のようなまだら
状アーチファクトの発生を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計測位置の被検体
を中心にして対向配置されたX線管球とX線検出器とを
上記被検体の周りに回転すると共に該X線管球から被検
体にX線を放射し、その透過X線をX線検出器で検出し
て診断部位の断層像を計測し表示するX線CT装置に関
し、特に上記断層像を計測する位置を決定するためのX
線透過像(以下「スキャノグラム像」という)に生じる
まだら状アーチファクトを除去することができるX線C
T装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のX線CT装置は、図3に
示すように、天板1上に被検体2を寝載し該被検体2を
計測位置へ移動させる被検体テーブル3と、上記計測位
置の被検体2を中心にしてX線管球4とX線検出器5と
が対向配置されると共に上記被検体2の周りに回転され
X線管球4から被検体2にX線を放射しこの透過X線を
X線検出器5で検出するスキャナ6と、上記X線管球4
に高電圧を印加する高電圧発生装置7と、上記X線管球
4からのX線の放射を制御するX線制御装置8と、上記
X線検出器5からの検出信号を数値化した計測データを
用いて画像処理を行う画像処理装置9と、この画像処理
装置9からの画像信号を画像として表示すると共に操作
指令や計測条件を入力する操作卓10とを有して成って
いた。
【0003】なお、上記スキャナ6のX線管球4とX線
検出器5は、中心部に被検体2を挿入する開口部を有す
る回転円盤11上にて対向位置に取り付けられ、この回
転円盤11はスキャナ駆動装置12で所定方向に回転さ
れるようになっている。そして、上記X線管球4から放
射されたX線ビーム13は、コリメータ13′によって
スライス方向に制限され、被検体2を透過してその透過
X線が多チャンネル型のX線検出器5で検出され、この
検出信号が計測回路14によって増幅されると共にA/
D変換され、数値データ化が行われるようになってい
る。また、上記画像処理装置9は、上記計測回路14か
ら入力した計測データに対数変換を施す対数変換器15
と、この対数変換器15からの出力データに対しエア補
正を施すエア補正器16と、このエア補正器16からの
出力データに対し輪郭強調などの二次元フィルタリング
処理を行う二次元フィルタリング器17とから成る。さ
らに、符号18は、上記スキャナ6及び被検体テーブル
3に制御信号を送るスキャナ・テーブル制御装置を示し
ている。また、符号19は、操作卓10に設置されたテ
レビモニタなどの表示装置を示している。
【0004】次に、図3に示す従来のX線CT装置にお
けるスキャノグラム像の計測方法について、図4に示す
フローチャートを参照して説明する。まず、操作者は、
図3に示す操作卓10を用いて、被検体2のスキャノグ
ラム像の計測に必要な種々の操作指令や計測条件を入力
する(ステップA)。次に、これら入力された操作指令
や計測条件から必要な制御信号を、画像処理装置9を介
してX線制御装置8とスキャナ・テーブル制御装置18
に送り、計測準備動作をする(ステップB)。次に、上
記X線制御装置8とスキャナ・テーブル制御装置18と
から、被検体テーブル3及びスキャナ6並びにX線管球
4などに制御信号を送り、所定条件でスキャノグラム像
の計測が行えるよう一連の制御を行って、計測開始の命
令待ちになる(ステップC)。そして、操作者が操作卓
10を用いて計測開始命令を入力すると、上記ステップ
Cは“YES”側へ進んでステップDに入り、被検体2の
体軸方向に沿ってスキャノグラム像の計測を開始する。
【0005】これにより、図3においてX線管球4から
X線が放射され、X線ビーム13が被検体2を透過し、
この透過X線をX線検出器5で検出して計測回路14へ
送る。この計測回路14は、天板1の移動方向(スライ
ス方向)の所定のサンプリング点において多チャンネル
型のX線検出器5の各チャンネルの出力を計測し、A/
D変換して数値データ化した上で画像処理装置9へ転送
する(ステップE)。このとき、上記計測回路14の出
力データは、次の式(1)のように表される。 ただし、xi,jは、X線検出器5のチャンネル番号をi
とし天板1の移動方向のサンプリング点をjとした場合
の計測回路14の出力データを示す。Iiは、被検体2
や天板1などの減弱体が無い場合の平均的なxi,jの値
を示す。eは、自然対数の底を示す。 Si,jはX線検出器5のチャンネル番号をiとし天板1
の移動方向のサンプリング点をjとした場合のX線透過
経路を示し、μ(s)は上記X線透過経路Si,j上のX線
吸収係数分布を示し、dsはSi,j上の積分線素を示し
ている。
【0006】上記画像処理装置9内では、入力した計測
データについて対数変換器15で対数変換を行う(ステ
ップF)。この対数変換の処理は、次の式(2)のよう
に表される。 ここで、logxi,j及びlogIiは自然対数をとることを意
味するものとしても一般性を失わない。そして、上記式
(1)及び式(2)に出てくるIiは、予め被検体2や
天板1などの減弱体が無い状態でX線ビーム13を計測
することによって容易に求められる。
【0007】次に、上記対数変換器15で対数変換され
た計測データは、エア補正器16に入力してエア補正が
施される(ステップG)。すなわち、予め求めておいた
Iiを用いて上記式(2)に示すyi,jに対して次の式
(3)によるエア補正処理を行う。 この式(3)を見れば明らかなように、エア補正後のデ
ータzi,jは、X線透過経路Si,j上のX線吸収係数の分
布にのみ依存する(xi,j>0の場合)。
【0008】次のステップHでは、被検体2についてス
ライス方向の所定の距離分だけスキャノグラム像の計測
動作が完了したかどうかを判断している。画像処理装置
9がスキャノグラム像の計測動作が完了したと判断する
と、上記ステップHは“YES”側へ進んでステップIに
移行する。そして、二次元フィルタリング器17によ
り、輪郭強調等の適当な二次元フィルタリング処理を行
って(ステップI)スキャノグラム像を作成する。その
後、このように作成されたスキャノグラム像を画像処理
装置9から操作卓10へ転送し(ステップJ)、表示装
置19へ送ってその画面にスキャノグラム像を表示す
る。これにより、最終的にスキャノグラム像の計測を終
了する。そして、上記表示装置19に表示されたスキャ
ノグラム像により、骨格や臓器等の位置関係を見ながら
診断部位の断層像計測の位置を予め計画し、この計画に
従って断層像の計測を行うこととなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のX線CT装置においては、被検体2のスキャノグラ
ム像の計測において、該被検体2の大きさやスライス厚
さ、X線管電流等の計測条件等によりX線検出器5への
入射X線量が非常に少ない場合は、スキャノグラム像の
対応する部分に白黒のまだら状アーチファクトが発生
し、骨格や臓器等の画像が読影できなくなることがあっ
た。すなわち、X線検出器5に入射するX線量が非常に
少ないと、各種のノイズの影響により、前述の式(3)
においてxi,j≦0になる場合が生じ、この場合は対数
変換器15による対数変換ができなくなってしまうもの
であった。
【0010】このようなときは、上記対数変換器15内
でxi,jの値を適宜の正の値に代替していた。例えば計
測データxi,jが“0”又はマイナスであるときは、
“1”以上の値に置き換えて対数変換をしていた。この
結果、計測データxi,jが本来の情報を反映しなくな
り、前述の式(3)においてzi,jがX線透過経路Si,j
上のX線吸収係数の分布とは無関係な値になってしまう
ことがあった。そして、このような部分があちこちに表
われると、スキャノグラム像としてはまだら状アーチフ
ァクトが発生することとなる。この場合は、被検体2の
その部分の生体構造がわからなくなり、診断部位の位置
決めが正しくできなくなるものであった。
【0011】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、被検体の診断部位の断層像を計測する位置を決定
するためのスキャノグラム像に生じるまだら状アーチフ
ァクトを除去することができるX線CT装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるX線CT装置は、天板上に被検体を寝
載し該被検体を計測位置へ移動させる被検体テーブル
と、上記計測位置の被検体を中心にしてX線管球とX線
検出器とが対向配置されると共に上記被検体の周りに回
転されX線管球から被検体にX線を放射しこの透過X線
をX線検出器で検出するスキャナと、上記X線管球に高
電圧を印加する高電圧発生装置と、上記X線管球からの
X線の放射を制御するX線制御装置と、上記X線検出器
からの検出信号を数値化した計測データを用いて画像処
理を行う画像処理装置と、この画像処理装置からの画像
信号を画像として表示すると共に操作指令や計測条件を
入力する操作卓とを有するX線CT装置において、上記
画像処理装置内にて入力した計測データに対数変換を施
す対数変換手段の前段に、上記入力した計測データに対
し所定量のバイアス値を加算するバイアス加算手段を設
けたものである。
【0013】また、上記バイアス加算手段は、入力した
計測データの値に応じてバイアス値の量を変化させ、こ
のバイアス値を上記計測データに対し加算するようにし
てもよい。
【0014】さらに、上記バイアス加算手段は、入力し
た計測データについて所定期間内での最小値を求め、こ
の最小値によりバイアス値を最適化して上記計測データ
に対し加算するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるX
線CT装置の実施の形態を示す全体構成のブロック図で
ある。このX線CT装置は、計測位置の被検体を中心に
して対向配置されたX線管球とX線検出器とを上記被検
体の周りに回転すると共に該X線管球から被検体にX線
を放射し、その透過X線をX線検出器で検出して診断部
位の断層像を計測し表示するもので、図1に示すよう
に、被検体テーブル3と、スキャナ6と、高電圧発生装
置7と、X線制御装置8と、画像処理装置9と、操作卓
10とを有して成る。
【0016】上記被検体テーブル3は、天板1上に被検
体2を寝載し該被検体2を後述のスキャナ6の計測位置
へ移動させるもので、上記天板1が矢印P,Qのように
前後方向に移動可能とされている。スキャナ6は、上記
天板1上に寝載されて矢印P方向に移動してきた被検体
2についてX線を放射すると共にその透過X線を検出す
るもので、中心部に被検体2を挿入する開口部を有する
回転円盤11上にX線管球4とX線検出器5とが対向配
置され、この回転円盤11がスキャナ駆動装置12で所
定方向に回転されるようになっている。これにより、上
記X線管球4とX線検出器5とが被検体2の周りに回転
され、X線管球4から放射されたX線ビーム13がコリ
メータ13′によってスライス方向に制限され、被検体
2を透過してその透過X線が多チャンネル型のX線検出
器5で検出される。そして、上記X線検出器5から出力
された検出信号は、計測回路14で増幅されると共にA
/D変換され、数値データ化されて出力されるようにな
っている。
【0017】高電圧発生装置7は、上記スキャナ6内の
X線管球4に高電圧を印加するもので、後述のX線制御
装置8から送られる制御信号により動作し、例えば2〜
5msの高電圧パルスを上記X線管球4に印加するように
なっている。X線制御装置8は、上記X線管球4からの
X線の放射を制御するもので、画像処理装置9を介して
CTスキャンに必要な制御信号が入力され、管電圧及び
管電流などの制御信号を上記高電圧発生装置7へ送出す
るようになっている。
【0018】また、画像処理装置9は、上記スキャナ6
内のX線検出器5から出力された検出信号を計測回路1
4で数値化した計測データを用いて画像処理を行うもの
で、上記計測回路14から入力した計測データに対数変
換を施す対数変換器15と、この対数変換器15からの
出力データに対しエア補正を施すエア補正器16と、こ
のエア補正器16からの出力データに対し輪郭強調など
の二次元フィルタリング処理を行う二次元フィルタリン
グ器17とから成る。
【0019】さらに、操作卓10は、上記画像処理装置
9で作成され出力された画像信号を入力して画像として
表示すると共に、各種の操作指令や計測条件を入力する
もので、一部にテレビモニタなどの表示装置19を備え
ている。なお、図1において、符号18は、上記スキャ
ナ6及び被検体テーブル3に制御信号を送るスキャナ・
テーブル制御装置を示している。
【0020】ここで、本発明においては、上記画像処理
装置9内にて入力した計測データに対数変換を施す手段
としての対数変換器15の前段に、上記入力した計測デ
ータに対し所定量のバイアス値を加算する手段としてバ
イアス加算器20が設けられている。このバイアス加算
器20は、対数変換器15へ入力する計測データが
"0”又はマイナスにならないように、予め所定量の数
値データを一率に加算するようになっている。
【0021】次に、このように構成された本発明のX線
CT装置におけるスキャノグラム像の計測方法につい
て、図2に示すフローチャートを参照して説明する。本
発明におけるスキャノグラム像の計測方法は、図4に示
す従来装置の場合とほとんど同じであるが、ステップE
とステップFとの間にステップE′を挿入した点が異な
っている。以下の説明においては、図4に示す手順と同
じステップについては説明を省略し、上記ステップE′
を挿入したことによる相違点についてその手順を説明す
ることとする。
【0022】まず、ステップA→B→C→D→Eと進
み、ステップEで図1に示す計測回路14から前述の式
(1)に示す計測データxi,jが出力され、画像処理装
置9へ転送される。この画像処理装置9へ転送された計
測データxi,jは、バイアス加算器20へ入力し、バイ
アス加算の処理が行われる(ステップE′)。このバイ
アス加算の処理は、次の式(4)のように表される。 ただし、bは、所定量のバイアス値(>0)を示す。q
i,jは、X線検出器5のチャンネル番号i,天板1の移
動方向のサンプリング点jにおけるバイアス加算後の出
力データ(>0)を示す。
【0023】上述の式(4)における所定量のバイアス
値bとしては、例えば式(5)のように表される。 ただし、σiは、X線管球4からのX線照射なしで計測
を行った場合の計測データxi,jを、X線検出器5の各
チャンネル毎に標準偏差計算をした場合のチャンネル番
号iでの標準偏差を示す。
【0024】上記バイアス加算器20でバイアス加算後
の出力データqi,jは、次の対数変換器15へ入力して
対数変換が施される(ステップF)。この対数変換の処
理は、前述の式(4)と式(1)とを用いて、次の式
(6)のように表される。 ただし、ui,jは、対数変換後の出力データを示す。
【0025】次に、上記対数変換器15で対数変換して
出力されたデータui,jは、エア補正器16に入力して
エア補正が施される(ステップG)。このエア補正の処
理は、上述の式(6)を用いて、次の式(7)のように
表される。 ただし、ri,jは、エア補正後の出力データを示す。こ
こで、Ii≫bとすると、すなわちX線の減弱が著しく
ない場合は、 となり、上記の式(7)は、 となり、前述の式(3)とほぼ等価となる。
【0026】その後、図4に示す手順と同様にステップ
H→I→Jと進み、ステップJでスキャノグラム像を画
像処理装置9から操作卓10へ転送し、表示装置19へ
送ってその画面にスキャノグラム像を表示する。このと
き、前記ステップE′のバイアス加算により、ステップ
Fにおける対数変換は、一率にバイアス値が加算された
正のデータについて対数変換の処理を行うので、従来の
ようなまだら状アーチファクトの発生を抑えることがで
きる。このことから、操作者は、画質の良いスキャノグ
ラム像により生体構造を観察することができ、診断部位
の位置決めを正しく行うことができる。
【0027】なお、本発明の他の実施形態として、図1
に示す画像処理装置9内のバイアス加算器20を、スキ
ャナ6内の計測回路14から入力した計測データの値の
大小に応じてバイアス値の量を変化させ、このバイアス
値を上記入力した計測データに対し加算するように構成
してもよい。すなわち、バイアス加算器20内の入力部
に、入力した計測データの値を見てこの値の大小に応じ
て適当なバイアス値を選択するテーブルなどの判断選択
手段を設ければよい。このとき、変化させるバイアス値
bの範囲としては、前述の式(5)に示すような範囲で
ある。この場合は、入力した計測データの値に応じてバ
イアス値が決定されるので、本来の情報とかけ離れない
状態で画像処理を実行することができる。
【0028】また、本発明の更に他の実施形態として、
図1に示す画像処理装置9内のバイアス加算器20を、
スキャナ6内の計測回路14から入力した計測データに
ついて所定期間内での最小値を求め、この最小値により
バイアス値を最適化して上記入力した計測データに対し
加算するように構成してもよい。すなわち、バイアス加
算器20内の入力部に、入力した計測データについて計
測開始時から現在までの期間内における最小値を求めこ
の最小値によりバイアス値を最適化する演算手段などを
設ければよい。この場合も、入力した計測データの最小
値に応じてバイアス値が最適化されるので、本来の情報
とかけ離れない状態で画像処理を実行することができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
X線検出器からの検出信号を数値化した計測データを用
いて画像処理を行う画像処理装置内にて、入力した計測
データに対数変換を施す対数変換手段の前段に、上記入
力した計測データに対し所定量のバイアス値を加算する
バイアス加算手段を設けたことにより、予め所定量の数
値データを一率に加算して上記対数変換手段へ入力する
計測データが“0”又はマイナスにならないようにする
ことができる。従って、上記バイアス値が加算された正
のデータについて対数変換の処理を行うので、従来のよ
うなまだら状アーチファクトの発生を抑えることができ
る。このことから、操作者は、画質の良いスキャノグラ
ム像により生体構造を観察することができ、診断部位の
位置決めを正しく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線CT装置の実施の形態を示す
全体構成のブロック図である。
【図2】本発明のX線CT装置におけるスキャノグラム
像の計測方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】従来のX線CT装置を示す全体構成のブロック
図である。
【図4】従来のX線CT装置におけるスキャノグラム像
の計測方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…天板 2…被検体 3…被検体テーブル 4…X線管球 5…X線検出器 6…スキャナ 7…高電圧発生装置 8…X線制御装置 9…画像処理装置 10…操作卓 14…計測回路 15…対数変換器 19…表示装置 20…バイアス加算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板上に被検体を寝載し該被検体を計測
    位置へ移動させる被検体テーブルと、上記計測位置の被
    検体を中心にしてX線管球とX線検出器とが対向配置さ
    れると共に上記被検体の周りに回転されX線管球から被
    検体にX線を放射しこの透過X線をX線検出器で検出す
    るスキャナと、上記X線管球に高電圧を印加する高電圧
    発生装置と、上記X線管球からのX線の放射を制御する
    X線制御装置と、上記X線検出器からの検出信号を数値
    化した計測データを用いて画像処理を行う画像処理装置
    と、この画像処理装置からの画像信号を画像として表示
    すると共に操作指令や計測条件を入力する操作卓とを有
    するX線CT装置において、上記画像処理装置内にて入
    力した計測データに対数変換を施す対数変換手段の前段
    に、上記入力した計測データに対し所定量のバイアス値
    を加算するバイアス加算手段を設けたことを特徴とする
    X線CT装置。
  2. 【請求項2】 上記バイアス加算手段は、入力した計測
    データの値に応じてバイアス値の量を変化させ、このバ
    イアス値を上記計測データに対し加算するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  3. 【請求項3】 上記バイアス加算手段は、入力した計測
    データについて所定期間内での最小値を求め、この最小
    値によりバイアス値を最適化して上記計測データに対し
    加算するようにしたことを特徴とする請求項1記載のX
    線CT装置。
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