JPH09168471A - 衣服用ハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 単一サイズのハンガー本体で各種多様なサイ
ズのハンガーが得られ、パット部との結合時に滑らかな
輪郭線を有するハンガーを提供する。 【解決手段】 中央にフック２を備えたハンガー本体１
と、ハンガー本体に着脱自在に取り付けられたパット部
３とから成り、ハンガー本体とパット部とはその結合さ
れた状態において滑らかな輪郭線で結ばれた太形ハンガ
ーとしての形態で形成されており、更にパット部３のハ
ンガー本体側に面した端面にはハンガー本体に向かって
棒杆４が延設され、ハンガー本体１の先端面には棒杆４
が嵌入する挿入穴５が設けられており、更にハンガー本
体１の先端面には先端に係合爪６ａを有する弾性係合片
６が突出形成され、この弾性係合片が挿通される溝７が
パット部３の両側面に形成され、溝７に前記係合爪６ａ
が係合する凹部７ａが設けられている構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は衣服用ハンガーに関する
もので、殊に紳士服や婦人服を型崩れしないように吊り
かける為の、厚みと巾を備えた量感のあるハンガーに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、紳士服や婦人服を肩崩れしない
ように吊り掛ける為に、図１並びに図４に示すような全
体的に厚みと巾を有し、肩部の末端部分に膨らみのある
たパット部を形成した量感と高級感のあるハンガー（以
下本発明においてこれを太形ハンガーと云う）が知られ
ている。この太形ハンガーは多くの場合、合成樹脂材に
よって一体成形されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしこの種の太形ハ
ンガーは、使用される衣服の種類やサイズに応じて、例
えば婦人服や紳士服の種別並びにその号数により、左右
長さやパット部の膨らみの大きさが異なり、多種多様な
サイズのものが要求される。従って、多種多様なハンガ
ーがサイズ毎に製造されるため、製品コストが高くつく
と共に、ハンガーのパット部が膨らんでいるため、梱包
や搬送に嵩張り輸送効率がわるい。

【０００４】そこで本発明は、このような太形ハンガー
をハンガー本体と、パット部とに分割して成形し、要求
されるハンガーサイズに応じて膨らみや長さの異なるパ
ット部を用意してハンガー本体に着脱自在に取り付ける
ようにすることにより、量感のある太形ハンガーにも関
わらず生産コストの低減化と、輸送効率の向上を図るこ
とのできるハンガーを提供することを第１の目的とする
ものである。

【０００５】更に本発明の重要な目的は、パット部がハ
ンガー本体に対してワンタッチで簡単に結合することが
できると共に、結合時において滑らかな輪郭線で結ばれ
た一体的な太形ハンガーとしての意匠感を持つ形態を保
持でき、しかも吊り掛けられる衣服の荷重に充分耐える
ことのできるように安定よく確実に結合することのでき
る連結構造を備えたハンガーを提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発
明にかかる衣服ハンガーにあっては、中央にフック２を
備えたハンガー本体１と、当該ハンガー本体の左右肩部
の末端に着脱自在に取り付けられたパット部３，３とか
ら成り、前記ハンガー本体１とパット部３、３とはその
結合された状態において滑らかな輪郭線で結ばれた厚み
と巾を持つ太形ハンガーとしての形態で形成されてお
り、更に前記パット部３のハンガー本体側に面した端面
にはハンガー本体の肩部稜線方向に向かって棒杆４が延
設され、前記ハンガー本体１の先端面には前記棒杆４が
嵌入する挿入穴５が設けられており、更に前記ハンガー
本体１の先端面には先端に係合爪６ａを有する弾性係合
片６、６が突出形成され、この弾性係合片が挿通される
溝７がパット部３の両側面に形成され、該溝７に前記係
合爪６ａが係合する凹部７ａが設けられている構造とし
たものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図１〜図５
に示した実施例に基ずき説明すると、本発明の衣服用ハ
ンガーは、中央にフック２を備えたハンガー本体１と、
当該ハンガー本体の左右肩部の末端に着脱自在に取り付
けられたパット部３，３とから構成される。前記ハンガ
ー本体１とパット部３、３とは夫々合成樹脂で成形さ
れ、且つその結合された状態において、滑らかな輪郭線
で結ばれた厚みと巾を持つ量感と高級感のある太形ハン
ガーとしての形態で形成されている。

【０００８】更に、前記パット部３のハンガー本体１に
面した前端面にはハンガー本体の肩部稜線方向に向かっ
て棒杆４が延設され、前記ハンガー本体１の先端面には
前記棒杆４が嵌入する挿入穴５が設けられている。更に
前記ハンガー本体１の先端面には、先端に係合爪６ａを
有する弾性係合片６、６が突出形成され、この弾性係合
片が挿通される溝７がパット部３の両側面に形成され、
該溝７に前記係合爪６ａが係合する凹部７ａが設けられ
ている。

【０００９】上記の構成において、ハンガー本体１の挿
入穴５にパット部３の棒杆４を差し込んで、ハンガー本
体１の係合片６、６を溝７に挿通させ、この係合片６の
係合爪６ａをパット部３の凹部７ａに係入させることに
より、パット部３をハンガー本体１にワンタッチで結合
することができる。この結合姿勢において、パット部３
の棒杆４がハンガー本体の挿入穴５に挿入されて抱合保
持されているので安定よくハンガー本体に結合させるこ
とができると共に、係合片６の係合爪６ａと凹部７ａと
の係合によってパット部３がハンガー先端方向にずれる
ことがない。尚、パット部３を取り外す時は、指先等で
係合片６、６を押し広げて係合爪６ａとハンガー本体の
凹部７ａとの係合を外すことにより容易に分離すること
ができる。

【００１０】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定される
ものではない。例えばパット部３の材料は、合成樹脂に
限らず、高質ゴムや比較的柔軟な合成ゴム材で成形する
ことも可能である。その他本発明ではその構成要件を備
え、かつ本発明の目的を達成し、下記の効果を奏する範
囲内において適宜改変して実施できるものである。

【００１１】

【発明の効果】以上詳述したごとく本発明によれば、単
一サイズのハンガー本体に対して、膨らみや長さの異な
るパット部を取り付けるだけで、多種多様なサイズの太
形ハンガーを得ることができ、これにより量感のある太
形ハンガーにも関わらずトータルコストの低減化を図る
ことができると共に、ハンガー本体からパット部を取り
外すことによって梱包をコンパクトにして輸送効率の向
上を図ることのできる。加えて本発明ではパット部の棒
杆がハンガー本体の挿入穴に挿入されて抱合保持されて
いるので、パット部を安定よくハンガー本体に結合させ
ることができて、吊り掛けられる衣服の荷重に充分耐え
ることができ、しかも結合時において、滑らかな輪郭線
で結ばれた従来の一体成形品の太形ハンガーと変わらな
い意匠感を保持できて高い商品価値を付与することがで
き、更にはハンガー本体に対してパット部をワンタッチ
で結合することができて衣服販売店等での組付けが容易
である、といった種々顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るハンガーの一実施例を示す一部断
面正面図。

【図２】上記ハンガーの分解した状態を示す一部断面正
面図。

【図３】上記ハンガーのハンガー本体とパット部との要
部を示す拡大斜視図。

【図４】上記ハンガーの平面図。

【符号の説明】

１ ハンガー本体 ２ フック部 ３ パット部 ４ 棒杆 ５ 挿入穴 ６ 係合片 ６ａ 係合爪 ７ 溝 ７ａ 凹部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央にフック２を備えたハンガー本体１
   と、当該ハンガー本体の左右肩部の末端に着脱自在に取
   り付けられたパット部３，３とから成り、前記ハンガー
   本体１とパット部３、３とはその結合された状態におい
   て滑らかな輪郭線で結ばれた厚みと巾を持つ太形ハンガ
   ーとしての形態で形成されており、更に前記パット部３
   のハンガー本体側に面した端面にはハンガー本体の肩部
   稜線方向に向かって棒杆４が延設され、前記ハンガー本
   体１の先端面には前記棒杆４が嵌入する挿入穴５が設け
   られており、更に前記ハンガー本体１の先端面には先端
   に係合爪６ａを有する弾性係合片６、６が突出形成さ
   れ、この弾性係合片が挿通される溝７がパット部３の両
   側面に形成され、該溝７に前記係合爪６ａが係合する凹
   部７ａが設けられている、衣服用ハンガー。