JPH09167691A - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

放電灯点灯装置及び照明器具

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JPH09167691A
JPH09167691A JP32771595A JP32771595A JPH09167691A JP H09167691 A JPH09167691 A JP H09167691A JP 32771595 A JP32771595 A JP 32771595A JP 32771595 A JP32771595 A JP 32771595A JP H09167691 A JPH09167691 A JP H09167691A
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JP
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lighting
discharge lamp
circuit
inverter
voltage
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JP32771595A
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Hiroshi Seike
宏 清家
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誤動作を低減するとともに、省電力,長寿命を
図った放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】倍電圧整流回路3は、フィルター回路2を
介して入力された商用交流電源1を倍圧整流する。平滑
用コンデンサC1 は、倍圧整流回路3の脈流電圧を平滑
して直流電圧を出力する。制御回路6は、第1及び第2
のスイッチング素子Q1 ,Q2 のオン/オフを制御し
て、平滑用コンデンサC1 の出力電圧を高周波でスイッ
チングし、放電灯7に高周波電力を供給する。ここで、
インバータ点灯回路5の動作周波数は略50kHz以上
に設定されており、放電灯7の予熱電流は、放電灯7の
商用点灯時における定格電流の1.1倍以内に設定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置及
びそれを用いた照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、照明器具に用いる放電灯点灯
装置には、図1に示すように、商用交流電源1の不要な
ノイズ成分を除去するフィルター回路2と、フィルター
回路2を介して入力された商用交流電源1の電圧を倍圧
整流する倍電圧整流回路3と、倍電圧整流回路3の脈流
電圧が入力されて放電灯7の点灯出力を制御するインバ
ータ点灯回路5とから構成されたものがある。インバー
タ点灯回路5は、倍電圧整流回路3から入力された脈流
電圧を直流電圧VDCに平滑化する平滑用コンデンサC1
と、平滑用コンデンサC1 によって平滑化された直流電
圧VDCを高周波でスイッチングして放電灯7に高周波電
力を供給する第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q
2 と、第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 を高
い周波数で交互にオン/オフさせる制御回路6とから構
成されている。
【0003】一方、近年、照明器具に用いられる放電灯
点灯装置にリモートコントロール制御を用いた商品が普
及しつつある。この放電灯点灯装置には、図8に示すよ
うに、リモコン送信器から赤外線で送信されたリモコン
信号を電気信号に変換する受光モジュール10と、受光
モジュール10で変換された電気信号を信号処理するマ
イコン等から成る信号処理部15と、信号処理部15の
出力信号に基づいて動作周波数を制御することにより放
電灯7の点灯出力を制御するインバータ点灯回路5とが
設けられている。また、受光モジュール10は、図8及
び図9に示すように、リモコン送信器から赤外線で送信
されたリモコン信号を図9(a)に示すような電気信号
に変換するフォトダイオードPDと、フォトダイオード
PDの電気信号を図9(b)に示すように増幅するプリ
アンプ11と、プリアンプ11によって増幅された電気
信号から所望の周波数帯以外の周波数成分を減衰させる
バンドパスフィルター12と、バンドパスフィルター1
2の出力信号から図9(c)に示すような信号波形を検
波する検波回路13と、検波回路13の出力波形を図9
(d)に示すような信号波形に整形する波形整形回路1
4とから構成されている。ここで、バンドパスフィルタ
ー12の中心周波数f0 は、図10に示すように、例え
ば36.7kHzに設定されており、リモコン信号の副
搬送波の周波数に等しくなっている。この時、リモコン
信号の副搬送波の周波数を変化させた場合、リモートコ
ントロール制御に必要なリモコン信号の信号出力の領域
は図11のIのようになり、副搬送波の周波数が中心周
波数f0 に等しい場合、リモコン信号の信号電力は最も
小さくて良いが、副搬送波の周波数が中心周波数f0
ら離れるにつれて、大きな信号出力が必要となる。
【0004】ところで、この放電灯点灯装置では、受光
モジュール10に放電灯7の点灯出力によるノイズが発
生するが、放電灯7の点灯出力はインバータ点灯回路5
の動作周波数に基づいているので、ノイズによる誤動作
防止のため、リモコン信号の副搬送波の周波数とインバ
ータ点灯回路5の動作周波数とが干渉しないように以下
の周波数分けが行われている。すなわち、リモコン信号
は33kHzを超え40kHz未満の副搬送波で送信さ
れており、インバータ点灯回路5の動作周波数は33k
Hz以下又は42kHz以上の周波数に設定されてい
る。したがって、インバータ点灯回路5の動作周波数を
バンドパスフィルター12の中心周波数f 0 から離すこ
とによって、受信信号のノイズ成分を減少させることが
できる。尚、インバータ点灯回路5が発生するスイッチ
ングノイズを低減する為に、インバータ点灯回路5の動
作周波数は、一般に比較的低い周波数に設定されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の放電灯点灯
装置では、インバータ点灯回路5の動作周波数を制御す
ることにより、放電灯7の点灯出力を制御しているが、
放電灯7の放射光により受光モジュール10の受信信号
にノイズが発生し、放電灯点灯装置が誤動作するという
問題点がある。また、インバータ点灯回路5の動作周波
数が、リモコン信号の副搬送波の周波数より十分低い場
合でも、動作周波数の2倍波の放射光が発生して、放電
灯点灯装置が誤動作する可能性がある。例えば、インバ
ータ点灯回路5の動作周波数が20kHzの場合、動作
周波数の2倍波の40kHzの放射光が発生する。この
2倍波の放射光は、受光モジュール10のバンドパスフ
ィルター12の中心周波数f0 (=36.7kHz)に
近いので、バンドパスフィルター12によって除去する
ことができず、受光モジュール10の受信信号にノイズ
が発生して、放電灯点灯装置が誤動作するという問題点
もあった。
【0006】一方、インバータ点灯回路5には、図1に
示すように、放電灯7を流れる電流を限流するための限
流用チョークL1 、第1のフィラメント電極8a、ラン
プ始動用コンデンサC3 、第2のフィラメント電極8b
が直列に接続されたものがある。この時、第1及び第2
のフィラメント電極8a,8bに流れる予熱電流I
fは、簡易的に次式により表すことができる。
【0007】I1 1 =If /(2πfC3 ) If =2πfC3 ・I1 Z ・・・・・・・(1) ここで、I1 は放電灯7を流れるランプ電流の大きさ、
1 は放電灯7のランプインピーダンス、fはインバー
タ点灯回路5の動作周波数、C3 はランプ始動用コンデ
ンサC3 の静電容量値、If は予熱電流の大きさを示し
ている。
【0008】また、この放電灯点灯装置では、インバー
タ点灯回路5の動作周波数fを制御することによって、
放電灯7の点灯出力を制御しており、インバータ点灯回
路5の動作周波数fを高くすると、放電灯7の点灯出力
が低下するので、全点灯時に比べて調光点灯時の動作周
波数fは高くなっている。ここで、全点灯時及び調光点
灯時における、放電灯7を流れるランプ電流I1 ,放電
灯7のランプインピーダンスZ1 及びインバータ点灯回
路5の動作周波数fの関係を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】また、図7に示すように、ランプ電流I1
とランプインピーダンスZ1 との関係は負特性であり、
ランプ電流I1 の変化率に対して、ランプインピーダン
スZ 1 の変化率が大きくなっている。したがって、式
(1)より、予熱電流If は、全点灯時よりも調光点灯
時の方が大きくなる。ところで、予熱電流If は、殆ど
放電灯7の点灯出力には関与せずに、その大部分は第1
及び第2のフィラメント電極8a,8bの抵抗分により
熱として消費されるので、全点灯時に比べて調光点灯時
の予熱電流If が増加して、電力損失が増加するという
問題点があった。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、請求項1の発明は、誤動作の発生を低減すると
ともに、予熱電流を制限して放電灯の長寿命化,省電力
を図った放電灯点灯装置を提供することを目的とするも
のである。請求項2の発明は、予熱電流を低減して省電
力を図った放電灯点灯装置を提供することを目的とする
ものである。
【0012】請求項3の発明は、予熱電流をさらに低減
して省電力を図った放電灯点灯装置を提供することを目
的とする。請求項4の発明は、誤動作の発生を低減する
とともに省電力を図った照明器具を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、請求項1の発明は、予熱型の放電灯
と、放電灯両端のフィラメント電極の一端間に出力を接
続するとともに動作周波数を制御することにより放電灯
の点灯出力を制御するインバータ点灯回路と、フィラメ
ント電極の他端間に接続されたランプ始動用コンデンサ
とを備えるとともに、インバータ点灯回路の動作周波数
を略50kHz以上とし、放電灯の全点灯時及び調光点
灯時における予熱電流を放電灯の商用点灯時における定
格電流の1.1倍以下としているので、リモートコント
ロール制御に用いるリモコン信号に影響を与えるノイズ
の発生を低減できるとともに、放電灯が早期に黒化する
のを防止できる。
【0014】請求項2の発明は、インバータ点灯回路の
電源入力側に昇圧型チョッパー回路を設けるとともに、
インバータ点灯回路を構成するスイッチング素子の内,
少なくとも1個のスイッチング素子を昇圧型チョッパー
回路のスイッチング素子として兼用しているので、調光
点灯時におけるインバータ点灯回路の動作周波数を低く
することができ、調光点灯時における放電灯の予熱電流
を低減できる。
【0015】請求項3の発明は、出力電圧を制御するこ
とによって放電灯の点灯出力を制御する昇圧型チョッパ
ー回路をインバータ点灯回路の電源入力側に設けてお
り、インバータ点灯回路の動作周波数を略一定として、
昇圧型チョッパー回路の出力電圧を制御することによっ
て放電灯の点灯出力を制御しているので、調光点灯時に
おける放電灯の予熱電流をさらに低減することができ
る。
【0016】請求項4の発明は、照明器具に請求項1,
2又は3記載の放電灯点灯装置を用いているので、照明
器具において、リモートコントロール制御に用いるリモ
コン信号に発生するノイズを低減できるとともに、予熱
電流を低減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本実施形態の放電灯点灯装置を図
面を参照して説明する。 (実施形態1)本実施形態の放電灯点灯装置の回路図を
図1に示す。この放電灯点灯装置は、商用交流電源1を
入力として不要なノイズ成分を除去するフィルター回路
2と、フィルター回路2を介して入力される商用交流電
源1の電圧を倍圧整流する倍電圧整流回路3と、倍電圧
整流回路3の出力電圧が入力されて放電灯7を点灯させ
るインバータ点灯回路5とから構成されている。インバ
ータ点灯回路5は、倍電圧整流回路3から入力された整
流波形を直流電圧VDCに平滑化する平滑用コンデンサC
1 と、平滑用コンデンサC1 によって平滑化された直流
電圧VDCをスイッチングして放電灯7に供給する第1及
び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 と、第1及び第2
のスイッチング素子Q1 ,Q2 を交互に高周波でスイッ
チングする制御回路6と、直流カット用のコンデンサC
2 と、LC共振回路を構成する限流用チョークL1 及び
ランプ始動用コンデンサC3 とから構成されている。
【0018】ここで、インバータ点灯回路5の動作周波
数は、リモートコントロール制御に用いる受光モジュー
ル(図示せず)のバンドパスフィルターの中心周波数f
0 (36.5kHz)におけるゲインに対して、5分の
1以下のゲインとなる周波数帯に設定されているので、
放電灯7の放射光によって受光モジュールが受信したリ
モコン信号に発生するノイズ成分を低減することができ
る。但し、リモコン信号の副搬送波の周波数よりも、イ
ンバータ点灯回路5の動作周波数が低い場合、動作周波
数の2倍波の放射光が発生することにより受光モジュー
ルが誤動作する可能性があるので、図11より、インバ
ータ点灯回路5の動作周波数を例えば50kHz以上に
設定している。
【0019】一方、放電灯7の予熱電流If が一定レベ
ルを越えた場合、第1及び第2のフィラメント電極8
a,8b間で放電現象が発生する。この時、第1及び第
2のフィラメント電極8a,8bに付着したエミッタの
放出量が増加して、放電灯7端部の黒化が発生する原因
となる。例えば、40Wの丸管ランプの連続点灯状態
(1日当たり10時間使用した場合)における予熱電流
f と放電灯の黒化発生状態との関係を表2に示す。
【0020】表2より、放電灯7が早期に黒化するのを
防止するためには、予熱電流If の上限値は440〜4
80mAとする必要があり、調光点灯時の予熱電流If
は約465mA(40W丸形ランプ定格電流425mA
の1.1倍以下)に設定している。図2に、インバータ
点灯回路5の動作周波数fと予熱電流If (図2のK)
及び放電灯7を流れるランプ電流I1 (図2のL)との
関係を示す。ここで、予熱電流If の設定範囲は、図2
の領域Jに示す通りである。
【0021】
【表2】
【0022】尚、本実施形態では、放電灯点灯装置にリ
モートコントロール制御を適用した製品について説明し
たが、プルスイッチ等のスイッチ切り換え式の製品に適
用してもよいことは言うまでもない。また、本実施形態
の放電灯点灯装置を照明器具以外の製品に適用しても良
い。 (実施形態2)本実施形態の放電灯点灯装置の回路図を
図3に示す。この放電灯点灯装置は、商用交流電源1を
入力として不要なノイズ成分を除去するフィルター回路
2と、フィルター回路2を介して入力された商用交流電
源1の電圧を整流する整流回路16と、整流回路16の
出力電圧を昇圧する昇圧型チョッパー回路4と、昇圧型
チョッパー回路4の出力電圧が入力されて放電灯7の点
灯出力を制御するインバータ点灯回路5とから構成され
ている。
【0023】ここで、インバータ点灯回路5の第2のス
イッチング素子Q2 は、昇圧型チョッパー回路4のスイ
ッチング素子として兼用されており、昇圧型チョッパー
回路4では第2のスイッチング素子Q2 のオン/オフに
同期して整流回路16の出力電圧を昇圧している。すな
わち、第2のスイッチング素子Q2 のオン期間には、整
流回路16から、チョッパー用チョークL2 ,ダイオー
ドD1 ,第2のスイッチング素子Q2 を介して電流が流
れ、チョッパー用チョークL2 に流れた電流分だけエネ
ルギーが蓄積される。次に、第2のスイッチング素子Q
2 のオフ期間には、チョッパー用チョークL2 に蓄積さ
れたエネルギーによって、チョッパー用チョークL2
ら、ダイオードD1 ,ダイオードD2 を介して、平滑用
コンデンサC1 へと電流が流れ、平滑用コンデンサC1
を充電する。よって、第2のスイッチング素子Q2 のオ
ン期間にチョッパー用チョークL2 に蓄積されたエネル
ギーが平滑用コンデンサC1 に充電されて、直流電圧が
発生される。従って、昇圧型チョッパー回路4の出力電
圧、すなわち、平滑用コンデンサC1 によって平滑化さ
れた直流電圧は、第2のスイッチング素子Q2 のオン期
間によってその電圧値が決定される。
【0024】ここで、全点灯時におけるインバータ点灯
回路5の動作周波数(例えば51kHz)において、昇
圧型チョッパー回路4の出力電圧が、実施形態1で説明
した倍電圧整流回路3の出力電圧(=約282V)に等
しくなるように、チョッパー用チョークL2 を設定した
場合、限流用チョークL1 ,ランプ始動用コンデンサC
3 及び放電灯7が同一であれば、全点灯時のインバータ
点灯回路5の出力特性は実施形態1の特性と同一にな
る。
【0025】一方、この放電灯点灯装置では、インバー
タ点灯回路5の動作周波数fを制御することによって放
電灯7の点灯出力を制御しており、調光点灯時は、動作
周波数fを高くして放電灯7に流れるランプ電流I1
減少させている。ところで、インバータ点灯回路5の動
作周波数fを高くすると、第2のスイッチング素子Q 2
のオン期間が短くなるので、チョッパー用チョークL2
に蓄積されるエネルギーが減少して、昇圧型チョッパー
回路4の出力電圧が低下するため、放電灯7に流れるラ
ンプ電流I1 は大幅に低下する。したがって、インバー
タ点灯回路5の動作周波数fの変動によって、放電灯7
に流れるランプ電流I1 が増加又は減少する割合は昇圧
型チョッパー回路4が無い場合と比較して大きくなる。
よって、調光点灯時における放電灯7のランプ電流I1
を設定するためにインバータ点灯回路5の動作周波数f
を変動させる割合は、昇圧型チョッパー回路4が無い場
合に比べて小さくなる。すなわち、全点灯時と調光点灯
時における動作周波数fの差を小さくすることができる
ので、昇圧型チョッパー回路4が無い場合の放電灯点灯
装置と比較して、調光点灯時における動作周波数fを低
くすることができる。ところで、インバータ点灯回路5
の動作周波数fが低い程、予熱電流If は小さくなるの
で、昇圧型チョッパー回路4が無い場合の放電灯点灯装
置と比較して、予熱電流If を小さくすることができ、
放電灯7の第1及び第2のフィラメント電極8a,8b
で熱として消費される電力を低減し、省電力を実現する
とともに、放電灯7が早期に黒化するのを防止できる。
【0026】尚、インバータ点灯回路5の構成は実施形
態1と同じなので、その説明は省略する。また、本実施
形態では、放電灯点灯装置にリモートコントロール制御
を適用した製品について説明したが、プルスイッチ等の
スイッチ切り換え式の製品に適用しても良いし、本実施
形態の放電灯点灯装置を照明器具以外の製品に適用して
も良い。 (実施形態3)本実施形態の放電灯点灯装置の回路図を
図4に示す。この放電灯点灯装置は、商用交流電源1を
入力として不要なノイズ成分を除去するフィルター回路
2と、フィルター回路2を介して入力された商用交流電
源1の電圧を整流する整流回路16と、整流回路16の
出力電圧を昇圧する昇圧チョッパー回路4と、昇圧チョ
ッパー回路4を制御するチョッパー制御回路9と、昇圧
チョッパー回路4の出力電圧が入力されて放電灯7の点
灯出力を制御するインバータ点灯回路5とから構成され
ており、チョッパー制御回路9は、昇圧型チョッパー回
路4の出力電圧V DCを制御している。
【0027】本実施形態の放電灯点灯回路では、インバ
ータ点灯回路5の動作周波数を制御することによって、
放電灯7の点灯状態を制御するのではなく、インバータ
点灯回路5の動作周波数は略一定にして、昇圧型チョッ
パー回路4の出力電圧VDCを制御することによって、放
電灯7の点灯出力を制御している。すなわち、図5に示
すように、調光点灯時(図5の範囲B)における出力電
圧VDC(図5のC)を、全点灯時(図5の範囲A)にお
ける出力電圧VDCよりも減少させることで放電灯7の点
灯出力を制御しているので、全点灯時と調光点灯時とで
インバータ点灯回路5の動作周波数f(図5のD)を略
一定に維持することができる。また、調光点灯時におけ
る昇圧チョッパー回路4の出力電圧VDCは全点灯時より
も低減されているので、図6に示すように、調光点灯時
(図6のF)における放電灯7を流れるランプ電流I1
(図6のG)は全点灯時(図6のE)に比べて低減され
る。したがって、式(1)より、調光点灯時における予
熱電流If を低減することができる。ここで、放電灯7
を流れるランプ電流I1 は、放電灯7の定格電流の1.
1倍(図6のH)よりも低く設定されている。また、本
実施形態の放電灯点灯装置では動作周波数fを略一定に
維持して昇圧チョッパー回路4の出力電圧VDCを増減す
ることによって放電灯7の点灯出力を制御しているの
で、実施形態2の放電灯点灯装置よりもさらに調光点灯
時における予熱電流If を低減できる。
【0028】尚、インバータ点灯回路5の構成は実施形
態1と同じなので、その説明は省略する。また、本実施
形態では、放電灯点灯装置にリモートコントロール制御
を適用した製品について説明したが、プルスイッチ等の
スイッチ切り換え式の製品に適用しても良いし、本実施
形態の放電灯点灯装置を照明器具以外の製品に適用して
も良い。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、予熱型
の放電灯と、放電灯両端のフィラメント電極の一端間に
出力を接続するとともに動作周波数を制御することによ
り放電灯の点灯出力を制御するインバータ点灯回路と、
フィラメント電極の他端間に接続されたランプ始動用コ
ンデンサとを備えるとともに、インバータ点灯回路の動
作周波数を略50kHz以上とし、放電灯の全点灯時及
び調光点灯時における予熱電流を放電灯の商用点灯時に
おける定格電流の1.1倍以下としており、リモートコ
ントロール制御に用いるリモート信号の副搬送波の周波
数に対して、インバータ点灯回路の動作周波数を十分高
く設定しているので、リモートコントロール制御を行う
機器の誤動作を低減させることができるという効果があ
る。また、放電灯の予熱電流を定格電流の1.1倍以内
に抑制しているので、省電力を図るとともに、放電灯が
早期に黒化するのを防止して機器の長寿命化を図ること
ができるという効果もある。
【0030】請求項2の発明は、インバータ点灯回路の
電源入力側に昇圧型チョッパー回路を設けるとともに、
インバータ点灯回路を構成するスイッチング素子の内,
少なくとも1個のスイッチング素子を昇圧型チョッパー
回路のスイッチング素子として兼用しており、調光点灯
時におけるインバータ点灯回路の動作周波数を低くする
ことができるので、調光点灯時における予熱電流を低減
することができ、省電力を図るとともに放電灯の長寿命
化を図ることができるという効果がある。
【0031】請求項3の発明は、出力電圧を制御するこ
とによって放電灯の点灯出力を制御する昇圧型チョッパ
ー回路をインバータ点灯回路の電源入力側に設けてお
り、インバータ点灯回路の動作周波数を略一定として、
昇圧型チョッパー回路の出力電圧を制御することによっ
て放電灯の点灯出力を制御しているので、調光点灯時に
おける予熱電流の増加分をさらに低減することができ、
省電力及び放電灯の長寿命化を図ることができるという
効果がある。
【0032】請求項4の発明は、照明器具に請求項1,
2又は3記載の放電灯点灯装置を用いており、誤動作が
少なく、省電力,長寿命を実現した照明器具を実現でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1及び従来例の放電灯点灯装置を示す
一部省略せる回路図である。
【図2】同上のインバータ点灯回路の動作周波数と放電
灯を流れる電流及び予熱電流との関係を示す図である。
【図3】実施形態2の放電灯点灯装置を示す一部省略せ
る回路図である。
【図4】実施形態3の放電灯点灯装置を示す一部省略せ
る回路図である。
【図5】同上の放電灯の点灯出力とインバータ点灯回路
の動作周波数及び昇圧チョッパー回路の出力電圧との関
係を示す図である。
【図6】同上の放電灯の点灯出力と放電灯を流れる電流
との関係を示す図である。
【図7】従来例の放電灯点灯装置のランプ電流とランプ
インピーダンスとの関係を示す図である。
【図8】同上の放電灯点灯装置を示すブロック図であ
る。
【図9】(a)(b)(c)(d)は同上の各部の波形
図である。
【図10】同上のバンドパスフィルタの周波数特性を示
す図である。
【図11】同上の受光モジュールの周波数特性を示す図
である。
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 フィルター回路 3 倍電圧整流回路 5 インバータ点灯回路 6 制御回路 7 放電灯 C1 平滑用コンデンサ Q1 第1のスイッチング素子 Q2 第2のスイッチング素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予熱型の放電灯と、前記放電灯両端のフィ
    ラメント電極の一端間に出力を接続するとともに動作周
    波数を制御することにより前記放電灯の点灯出力を制御
    するインバータ点灯回路と、前記フィラメント電極の他
    端間に接続されたランプ始動用コンデンサとを備えると
    ともに、前記インバータ点灯回路の動作周波数を略50
    kHz以上とし、前記放電灯の全点灯時及び調光点灯時
    における予熱電流を前記放電灯の商用点灯時における定
    格電流の1.1倍以下とした事を特徴とする放電灯点灯
    装置。
  2. 【請求項2】前記インバータ点灯回路の電源入力側に昇
    圧型チョッパー回路を設けるとともに、前記インバータ
    点灯回路を構成するスイッチング素子の内,少なくとも
    1個のスイッチング素子を前記昇圧型チョッパー回路の
    スイッチング素子として兼用して成る事を特徴とする請
    求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】出力電圧を制御することによって前記放電
    灯の点灯出力を制御する昇圧型チョッパー回路を前記イ
    ンバータ点灯回路の電源入力側に設けて成ることを特徴
    とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載の放電灯点灯装置
    を用いて照明ランプの点灯出力を制御して成る事を特徴
    とする照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010140197A1 (ja) * 2009-06-04 2010-12-09 シャープ株式会社 照明装置
JP2014022101A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Rohm Co Ltd Led照明器具

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