JP2007265813A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源の光出力の下限値よりもさらに小さい光出力を実現可能な照明器具を提供する。
【解決手段】光源2に電力供給するとともに、光源2への供給電力を調節することにより光源2の光出力の大きさを調節する調光点灯装置4と、光源2を覆う形に配置され印加される電圧の大きさに応じて光の透過率が変化する液晶フィルタ3と、液晶フィルタ3に印加する電圧を調節することにより液晶フィルタ3の光の透過率を調節する液晶フィルタ制御装置5とを備える。調光制御装置6は、調光点灯装置4と液晶フィルタ制御装置5とをそれぞれ制御することにより光源2から液晶フィルタ3を透過して出射される光出力の大きさを調節する。
【選択図】図1
【解決手段】光源2に電力供給するとともに、光源2への供給電力を調節することにより光源2の光出力の大きさを調節する調光点灯装置4と、光源2を覆う形に配置され印加される電圧の大きさに応じて光の透過率が変化する液晶フィルタ3と、液晶フィルタ3に印加する電圧を調節することにより液晶フィルタ3の光の透過率を調節する液晶フィルタ制御装置5とを備える。調光制御装置6は、調光点灯装置4と液晶フィルタ制御装置5とをそれぞれ制御することにより光源2から液晶フィルタ3を透過して出射される光出力の大きさを調節する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光出力の大きさを調節可能な照明器具に関するものである。
近年、演出効果や照明器具における消費電力の低減などを目的として、光出力を調節可能な(調光可能な)照明器具が様々な場面で使用されている。しかし、たとえば光源2として放電灯を用い、光源2への供給電力を調節して光源2の光出力を調節することにより光源2を調光点灯させる場合には、一般に知られているように、光出力が小さくなるに従ってちらつきや立ち消え等の不具合を生じる可能性が高くなるという問題がある。
図18に、放電灯を光源2とした照明器具の一例を示す。光源2を調光点灯させる調光点灯装置は、直流電源Eに接続されたスイッチング素子Q10,Q11の直列回路を備え、スイッチング素子Q11の両端間にコンデンサC10およびインダクタL4の直列回路を介して光源2が接続されている。光源2には予熱用のコンデンサC11が付設される。詳細な動作説明は省略するが、この調光点灯装置は、スイッチング素子Q10,Q11の駆動周波数をインバータ制御部IC4によって変化させて、光源2の予熱、始動、定格点灯、調光点灯を行う。
図19は縦軸を光源2に印加される電圧Vla、横軸を光源2に流れる電流Ilaとし、スイッチング素子Q10,Q11の駆動周波数fをパラメータとしたときの、光源2(放電灯)の特性(イ)と調光点灯装置の出力特性(ロ)とを示したものであって、両特性の交点が動作ポイントP0〜P4となる。ここで、定格点灯時に比べて駆動周波数fを高くすることにより調光点灯を行うが、光出力が所定値以下となる深い調光点灯においては、図19のように複数の動作ポイント(P1〜P3)をもつので、光源2の状態により動作ポイントが瞬時に移行し光源2の点灯が不安定となる現象(以下、ジャンプ現象という)を生じることがあり、これにより、上述したちらつきや立ち消え等の不具合が発生することがある。たとえば2重環型の蛍光ランプ(ここでは100Wとする)を光源2とした場合には、図19で光源2のインピーダンスが負の特性となる領域において、接線(ハ)の傾きが最大となるのはランプ電流Ila(定格430mA)が約60mAのときであり、定格点灯時の光出力に対する光出力の比(以下、調光比という)は約22%となる。したがって、その周辺の調光比(10〜40%程度)で調光点灯を行う際に、上述の不具合が発生する可能性が高くなる。
そこで、比較的低い調光比での調光点灯時であっても安定点灯可能とするために、出力電圧にパルス状の電圧を周期的に重畳させる調光点灯装置が提案されている。この種の調光点灯装置は、スイッチング素子Q10,Q11の駆動周波数を変化させるなどしてパルス状の電圧を周期的(スイッチング素子Q10,Q11の駆動周波数に対して比較的長い周期)に光源2に印加する。光源2に印加される電圧波形を図20に示す。これにより、パルス状の電圧が印加されている期間に安定した動作ポイントで光源2の放電路を確保することができ、比較的低い調光比での調光点灯時においてもジャンプ現象や立ち消え等の発生を抑制して光源2を安定点灯させることができる(たとえば特許文献1参照)。
特開2004−355864号公報
しかしながら、上述したように光源2にパルス状の電圧を周期的に印加する照明器具であっても、光源2を安定点灯させることが可能な調光比には限界があって、この限界の調光比、つまり調光比の下限値よりも低い調光比で光源2を調光点灯させると、光源2のちらつきや立ち消え等の不具合が発生する可能性がある。
また、白熱灯を光源2とした照明器具においては、光源2への電力供給路に挿入されたスイッチング素子をオンする位相角を変化させることにより、交流電源の出力電圧の半周期においてスイッチング素子がオンとなるオン時間の長さを調節する位相制御方式が主に用いられているが、この方式では、調光比が低くなるほど電流歪が大きくなり力率が悪くなるので、調光比に下限値を設定し、調光比の下限値よりも低い調光比で光源2を調光点灯させないようにすることが望ましい。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、光源の光出力の下限値よりもさらに小さい光出力を実現可能な照明器具を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、光源と、当該光源に電力供給することにより光源を点灯させるとともに、光源への供給電力を調節することにより光源の光出力の大きさを調節する調光点灯装置と、前記光源を覆う形に配置され光の透過率が変化する液晶フィルタを有し、当該液晶フィルタの光の透過率を調節する調光液晶装置とを器具本体に備えることを特徴とする。
この構成によれば、器具本体は、光源への供給電力を調節することにより光源の光出力の大きさを調節する調光点灯装置と、液晶フィルタの光の透過率を調節する調光液晶装置とを備えるので、光源から液晶フィルタを透過して出射される器具本体の光出力の大きさを、調光点灯装置と調光液晶装置との両方で調節することができる。したがって、調光液晶装置によって光出力を調節すれば調光点灯装置で調節可能な光源の光出力の下限値よりも小さい光出力を容易に実現することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記器具本体が、前記調光点灯装置と前記調光液晶装置とをそれぞれ制御することにより前記光源から前記液晶フィルタを透過して出射される光出力の大きさを調節する調光制御装置を備え、調光制御装置が、光源から液晶フィルタを透過して出射される光出力が、液晶フィルタの光の透過率を調光液晶装置で調節可能な範囲の上限値とし且つ光源を定格点灯させたときの光出力である最大値から所定の閾値までの範囲については、液晶フィルタの光の透過率を前記上限値に維持した状態で、調光点灯装置により光源の光出力の大きさを調節することを特徴とする。
この構成によれば、光源から液晶フィルタを透過して出射される光出力が最大値から閾値までの範囲については、液晶フィルタの光の透過率が前記上限値に維持されるので、光源からの光を液晶フィルタでほとんど減光させることなく、効率よく取り出すことができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記調光制御装置が、前記光源から前記液晶フィルタを透過して出射される光出力が前記閾値よりも小さい範囲については、前記調光点灯装置による光源の光出力の大きさを一定に維持した状態で、前記調光液晶装置における液晶フィルタの光の透過率を調節することを特徴とする。
この構成によれば、光源から液晶フィルタを透過して出射される光出力が閾値よりも小さい範囲については、調光点灯装置による光源の光出力の大きさを一定に維持した状態で、調光液晶装置における液晶フィルタの光の透過率を調節するので、光源を小さい光出力で調光点灯させることなく、調光液晶装置によって光源の光出力よりさらに小さい光出力を容易に実現することができる。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記調光制御装置が、前記光源から前記液晶フィルタを透過して出射される光出力が前記閾値よりも小さい範囲において、前記調光点灯装置による光源の光出力の大きさと、前記調光液晶装置における液晶フィルタの光の透過率とを同時に調節する両調光範囲が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、光源から液晶フィルタを透過して出射される光出力が閾値よりも小さい範囲において、調光点灯装置による光源の光出力の大きさと、調光液晶装置における液晶フィルタの光の透過率とを同時に調節する両調光範囲が設定されているので、調光比を連続的に低下させる際に、光源の光出力のみを低下させる状態から、光源の光出力と液晶フィルタの光の透過率との両方を低下させる状態を経て、液晶フィルタの光の透過率のみを低下させる状態に切り替えることができる。したがって、光源の光出力のみを低下させる状態から、液晶フィルタの光の透過率のみを低下させる状態に急に切り替わる場合に比べて、使用者に与える違和感を緩和することができる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記光源が放電灯であることを特徴とする。
この構成によれば、調光点灯装置により光源を安定点灯させることができる範囲内で光源の光出力を調節しながらも、調光液晶装置によって光源の光出力以下の光出力を容易に実現することができる。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明において、前記器具本体が、赤外線を用いたリモコン信号を送信するリモコン送信器からのリモコン信号を受信するリモコン受光部を備え、当該リモコン信号によって前記調光点灯装置および前記調光液晶装置を制御可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、リモコン送信器を用いることによって、調光点灯装置および調光液晶装置の遠隔制御が可能になる。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明において、前記器具本体が、予め設定された設定時刻になると、前記液晶フィルタを透過して出射される光出力を徐々に上昇させる目覚まし手段を備えることを特徴とする。
この構成によれば、目覚まし手段が、設定時刻になると調光液晶装置によって実現される比較的小さい光出力から徐々に光出力を上昇させることができるから、使用者の起床時刻の数分前を設定時刻とすることにより、使用者にまぶしさを感じさせることなく使用者にとって快適な目覚めを促すことができる。
本発明は、光源への供給電力を調節することにより光源の光出力の大きさを調節する調光点灯装置と、液晶フィルタの光の透過率を調節する調光液晶装置とを器具本体に備えるので、光源から液晶フィルタを透過して出射される器具本体の光出力の大きさを、調光点灯装置と調光液晶装置との両方で調節することができる。したがって、調光液晶装置によって光出力を調節すれば調光点灯装置で調節可能な光源の光出力の下限値よりも小さい光出力を容易に実現することができるという利点がある。
(実施形態1)
本実施形態の照明器具は、図2に示すように、蛍光灯を光源2として器具本体1に備え、光源2の光の取り出し方向(図2の下方)において光源2を覆うように液晶フィルタ3を設けた構成を有し、光源2から液晶フィルタ3を透過して出射される光出力が器具本体1の光出力となる。器具本体1には商用電源ACからスイッチSW1を介して電源供給されている。
本実施形態の照明器具は、図2に示すように、蛍光灯を光源2として器具本体1に備え、光源2の光の取り出し方向(図2の下方)において光源2を覆うように液晶フィルタ3を設けた構成を有し、光源2から液晶フィルタ3を透過して出射される光出力が器具本体1の光出力となる。器具本体1には商用電源ACからスイッチSW1を介して電源供給されている。
液晶フィルタ3は、図3に示すように、液晶物質を透明な合成樹脂中に分散させてなる液晶高分子複合膜3aの両側に透明電極3bとガラス板3cとを備えている。ここで、両透明電極3b間に電圧を印加した状態では、液晶高分子複合膜3a中の液晶物質が電界方向に整列することにより厚み方向に透明となり、電圧を印加しない状態では、液晶物質は整列せずにランダムな方向を向くから不透明となる。このように液晶フィルタ3は印加される電圧の大きさによって光の透過率が変化する。
本実施形態では、光源2を定格点灯させ且つ液晶フィルタ3の光の透過率を100%としたときの光出力に対する器具本体1の光出力の比(以下、調光比という)を設定する調光信号が外部から器具本体1に入力されており、器具本体1は入力された調光信号により設定された調光比で調光点灯する。
器具本体1は、図1に示すように、光源2および液晶フィルタ3のほか、光源2に電力供給することにより光源2を点灯させるとともに、単位時間当たりの光源2への供給電力量を調節することにより光源2の光出力の大きさを調節する(つまり光源2を調光点灯させる)調光点灯装置4と、上記液晶フィルタ3に印加する電圧を調節することにより液晶フィルタ3の光の透過率を調節する液晶フィルタ制御装置5と、調光信号が入力される調光制御装置6とを備えている。ここで、液晶フィルタ制御装置5は液晶フィルタ3と共に調光液晶装置を構成する。詳しくは後述するが、調光制御装置6は調光点灯装置4と液晶フィルタ制御装置5とのそれぞれの動作を制御するように両者に接続されている。調光点灯装置4、液晶フィルタ制御装置5、調光制御装置6は図2に示す回路収納部Xに収められている。
調光点灯装置4は、図4に示すように、商用電源ACの電源電圧を整流するダイオードブリッジD1、およびダイオードブリッジD1の出力を所望の大きさの直流電圧に変換する昇圧チョッパ回路を有した直流電源回路7と、直流電源回路7の出力を高周波出力に変換して光源2に印加することにより光源2を点灯させる電力変換回路8とを備える。なお図4では商用電源ACとの間のスイッチSW1を省略している。
直流電源回路7は、ダイオードブリッジD1の出力端間にコンデンサC1が接続されるとともに、コンデンサC1の両端間にインダクタL1とスイッチング素子Q1との直列回路がインダクタL1をダイオードブリッジD1の正極側にして接続され、スイッチング素子Q1の両端間に、平滑コンデンサC2とダイオードD2との直列回路がダイオードD2のアノードをスイッチング素子Q1とインダクタL1との接続点に接続する形で接続された構成を有し、平滑コンデンサC2の両端間に出力電圧VDCを出力する。スイッチング素子Q1のオンオフは後述のコントローラIC1によって制御される。
電力変換回路8は、直流電源回路7の出力電圧VDCが印加されるMOSFETからなるスイッチング素子Q2,Q3の直列回路と、スイッチング素子Q2,Q3を高周波で交互にオンオフするコントローラ(インバータ制御部)IC1と、スイッチング素子Q3の両端間に発生した電力が供給される負荷回路9と、後述の調光回路10とを備える。つまり、スイッチング素子Q2,Q3は他励式のハーフブリッジインバータを構成する。負荷回路9は、直流カット用コンデンサC3とバラストチョークL2と共振コンデンサC4との直列回路を備え、共振コンデンサC4の両端に接続された光源2に高周波出力を供給する。さらに負荷回路9には、一対の2次巻線が光源2(蛍光灯)の各フィラメントにそれぞれ接続された予熱トランスT1の1次巻線とコンデンサC5との直列回路を、スイッチング素子Q3の両端間に発生した電力が直流カット用コンデンサC3を介して供給されるように備え、予熱トランスT1によって光源2のフィラメントに適性な予熱電流を供給する。
コントローラIC1の電圧出力端子には当該電圧出力端子から流出する電流(以下、制御電流という)の大きさを決める抵抗R1を接続し、コントローラIC1は制御電流の大きさによって、スイッチング素子Q2,Q3の駆動周波数を変化させる。そして、駆動周波数が変化すると、図19に示した光源2の特性および調光点灯装置4の出力特性に従って、光源2に流れる電流の大きさが変化する。つまり光源2への供給電力が変化し、光源2の光出力の大きさが変化する。
調光回路10は、以下の構成により制御電流の大きさを制御する。すなわち、調光回路10は、コントローラIC1の電圧出力端子にダイオードD3、抵抗R2を介してオペアンプOP1の出力端子が接続された構成を有する。このオペアンプ1の出力端子と反転入力端子との間にはコンデンサC6と抵抗R3との並列回路が接続されている。オペアンプOP1の反転入力端子は抵抗R4を介して、スイッチング素子Q3のソース端子に接続された抵抗R5と接続されており、抵抗R5に流れる電流を電圧として入力する。この電圧を、調光制御装置6から非反転入力端子に印加される後述の第1調光電圧V1に等しくするように、オペアンプOP1によってフィードバック制御を行う。つまり、調光制御装置6から印加される第1調光電圧V1の大きさに応じて、光源2に流れる電流の大きさが変化し光源2の光出力の大きさが変化する。本実施形態では、第1調光電圧V1が低くなるほど光源2の光出力は小さくなり、かつ光源2の光出力が定格点灯時の25〜100%の範囲で変化するように、第1調光電圧V1に応じて光源2への供給電力を変化させる。
一方、液晶フィルタ制御装置5は、図5に示すように、商用電源ACをダウントランスT2にて降圧し、さらにダイオードブリッジD4を含む降圧チョッパ回路11で直流電圧に変換し、その直流電圧をコントローラIC2によって制御されるスイッチング素子Q4〜Q7で構成されたフルブリッジインバータにて交流の矩形波に変換し、抵抗あるいはインダクタから構成され貫通電流を防止する限流要素Z1,Z2を介して液晶フィルタ3に供給する構成を有する。なお図5では商用電源ACとの間のスイッチSW1を省略している。
降圧チョッパ回路11は、ダイオードブリッジD4の出力端間にコンデンサC7が接続されるとともに、コンデンサC7の両端間にスイッチング素子Q8とインダクタL3と平滑コンデンサC8との直列回路がスイッチング素子Q8をダイオードブリッジD4の正極側にして接続され、コンデンサC7およびスイッチング素子Q8の直列回路の両端間に、ダイオードD5がカソードをスイッチング素子Q8に接続する形で接続された構成を有し、平滑コンデンサC8の両端間に出力電圧を出力する。スイッチング素子Q8のオンオフはコントローラIC3によって制御される。
コントローラIC3は、平滑コンデンサC8の両端間に接続された抵抗R13,R14の直列回路の接続点に入力端子が接続されることにより降圧チョッパ回路11の出力電圧をモニタし、スイッチング素子Q8の駆動周波数を調節することにより降圧チョッパ回路11の出力電圧を調節している。ここにおいて、コントローラIC3の入力端子には、調光制御装置6から後述の第2調光電圧V2が抵抗R14の両端電圧に重畳される形で印加される。つまり、第2調光電圧V2の大きさに応じて、降圧チョッパ回路11の出力電圧の大きさが変化し、液晶フィルタ3に供給する矩形波の電圧値が変化することにより液晶フィルタ3の光の透過率が変化する。なお、液晶フィルタ3に供給する矩形波の周波数などを変化させることにより液晶フィルタ3の光の透過率を変化させるようにしてもよい。本実施形態では、第2調光電圧V2が高くなるほど液晶フィルタ3の光の透過率が低下し、かつ液晶フィルタ3の光の透過率が0〜100%の範囲で変化するように、第2調光電圧V2に応じて降圧チョッパ回路11の出力電圧を変化させる。
ところで、調光制御装置6に入力される調光信号は周波数一定のパルス状の信号であって、パルス幅が調光比を示している。以下では、調光信号の1周期に対するパルス幅の比率を調光信号のオンデューティという。
調光制御装置6は、図6に示すように、定電圧(ここではDC12V)が印加された抵抗R6〜R8の直列回路と、抵抗R8の両端間に接続されたコンデンサC9と、抵抗R7,R8の直列回路の両端間にスイッチング素子Q9を介して接続された抵抗R9とを備え、スイッチング素子Q9がオフの期間には抵抗R6〜R8の分圧でコンデンサC9を充電し、スイッチング素子Q9がオンの期間には抵抗R6〜R9の分圧でコンデンサC9を充電する。このスイッチング素子Q9は、ベース端子に調光信号が入力されることにより調光信号でオンオフ制御されている。したがって、調光信号のオンデューティが変化するとスイッチング素子Q9のオン期間が変わりコンデンサC9の両端電圧が変化する。コンデンサC9の両端電圧は、調光点灯装置6のオペアンプOP1の非反転入力端子に第1調光電圧V1として印加されるとともに、バッファとしてのオペアンプOP2および抵抗R10を介してオペアンプOP3の反転入力端子に入力される。オペアンプOP3の出力端子と反転入力端子との間には抵抗R11が接続され、非反転入力端子には基準電圧E1が入力されている。この基準電圧E1の大きさは、設定調光信号のオンデューティが最小のときのコンデンサC9の両端電圧に等しく設定されている。オペアンプOP3の出力端子はダイオードD6および抵抗R12を介して、液晶フィルタ制御装置5におけるコントローラIC3の入力端子に接続され、コントローラIC3に第2調光電圧V2を印加する。
調光制御装置6の上記構成により、調光点灯装置4に印加される第1調光電圧V1および液晶フィルタ制御装置5に印加される第2調光電圧V2は、いずれも調光信号のオンデューティによって変化するコンデンサC9の両端電圧の大きさで決まることになる。すなわち、調光信号のオンデューティが大きくなると、コンデンサC9の両端電圧が低下し、第1調光電圧V1が低下するので、光源2の光出力は小さくなる。また、調光信号のオンデューティが小さく、コンデンサC9の両端電圧が基準電圧E1よりも高いときには、ダイオードD6がオンせず第2調光電圧V2はゼロであるので、液晶フィルタ3の光の透過率は100%となり、一方、調光信号のオンデューティが大きくなり、コンデンサC9の両端電圧が基準電圧E1より低くなると、オペアンプOP3の出力がダイオードD6および抵抗R12を介して液晶フィルタ制御装置5に第2調光電圧V2を印加するので、液晶フィルタ3の光の透過率は低下する。
以下に、本実施形態の照明器具の動作を図7を参照して説明する。図7は、横軸を調光信号のオンデューティとし、(a)に光源2の光出力、(b)に液晶フィルタ3の光の透過率、(c)に照明器具の調光比を示す。
調光信号のオンデューティが最小(たとえばオンデューティが5%)のとき、コンデンサC9の両端電圧は最大となり、第1調光電圧V1が最大となるので、光源2の光出力は最大(定格点灯時の光出力の100%)となり、また、液晶フィルタ制御部5が十分な電圧を液晶フィルタ3に印加するので、液晶フィルタ3は液晶高分子複合膜3a中の液晶物質が電界方向に整列することにより透明(光の透過率が100%)となる。したがって、このときの照明器具の調光比は100%となる。
一方、調光信号のオンデューティが最大(たとえばオンデューティが95%)となると、コンデンサC9の両端電圧は最小となり、第1調光電圧V1が最小となるので、光源2の光出力は最小(定格点灯時の光出力の25%)となり、また、液晶フィルタ3に印加する電圧は最小となり、液晶物質は整列せずにランダムな方向を向くので、液晶フィルタ3が不透明(光の透過率が0%)となる。したがって、このときの照明器具の調光比は0%となる。
このように、光源2の光出力の下限値を比較的大きく(ここでは定格点灯時の25%)設定しながらも、照明器具全体としては調光比を0%まで下げることができるので、調光点灯装置4の構成を複雑化することなく比較的小さい光出力を実現することができる。
また、本実施形態においては、器具本体1の光出力の上限値(ここでは調光比が100%)から下限値(ここでは調光比が0%)までの全範囲に亘って、光源2の光出力の大きさと液晶フィルタ3の光の透過率との両方を変化させている。したがって、器具本体1の光出力を小さくした際には、光源2への供給電力が低減することにより、器具本体1の消費電力を低減させることができる。たとえば、照明器具の調光比が75%のときには光源2の光出力は定格点灯時の約85%となっており、器具本体1の消費電力を調光比が100%のときの約85%に抑えることができる。
(実施形態2)
本実施形態の照明器具は、液晶フィルタ3の光の透過率を20〜90%の範囲で変化させるようにした点、および基準電圧E1を設定調光信号のオンデューティが最小のときのコンデンサC9の両端電圧よりも小さく設定することにより、調光比が所定の閾値を下回る範囲についてのみ液晶フィルタ3の光の透過率を変化させるようにした点が実施形態1の照明器具とは相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
本実施形態の照明器具は、液晶フィルタ3の光の透過率を20〜90%の範囲で変化させるようにした点、および基準電圧E1を設定調光信号のオンデューティが最小のときのコンデンサC9の両端電圧よりも小さく設定することにより、調光比が所定の閾値を下回る範囲についてのみ液晶フィルタ3の光の透過率を変化させるようにした点が実施形態1の照明器具とは相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
以下、本実施形態の動作を図8を参照して説明する。図8は、横軸を調光信号のオンデューティとし、(a)に光源2の光出力、(b)に液晶フィルタ3の光の透過率、(c)に照明器具の調光比を示す。
調光信号のオンデューティが最小(たとえばオンデューティが5%)のとき、コンデンサC9の両端電圧は最大となり、第1調光電圧V1が最大となるので、光源2の光出力は最大(定格点灯時の光出力の100%)となり、また、液晶フィルタ制御部5が十分な電圧を液晶フィルタ3に印加するので、液晶フィルタ3の光の透過率は最大(90%)となる。したがって、このときの照明器具の調光比は90%となる。
調光信号のオンデューティが大きくなるにつれてコンデンサC9の両端電圧は低下し、光源2の光出力は小さくなる。ここで、コンデンサC9の両端電圧が基準電圧E1よりも大きい領域は液晶フィルタ3の光の透過率は90%を維持したままである。つまり、この領域では調光信号のオンデューティが大きくなると、光源2の光出力のみが減少する。一方、コンデンサ9の両端電圧が基準電圧E1を下回る領域では、調光信号のオンデューティが大きくなると、光源2の光出力と液晶フィルタ3の光の透過率とが共に減少する。要するに、コンデンサC9の両端電圧が基準電圧E1と一致するときの照明器具の調光比が、前記閾値となる。
このように、調光比の上限値から閾値までの範囲において、調光点灯装置4で光源2の光出力を低減させることにより、器具本体2の消費電力が比較的高い調光点灯時に、光源2への供給電力が低減し、器具本体1の消費電力を極力抑えることができる。
そして、調光信号のオンデューティが最大(たとえばオンデューティが95%)になると、コンデンサC9の両端電圧は最小となり、第1調光電圧V1が最小となるので、光源2の光出力は最小(定格点灯時の光出力の25%)となり、また、液晶フィルタ3に印加する電圧は最小となり、液晶フィルタ3の光の透過率が最小(20%)となる。したがって、このときの照明器具の調光比は5%となる。
なお、本実施形態では、液晶フィルタ3の光の透過率を20〜90%としたが、透過率の上限を100%とすることより、調光比の上限値から閾値までの範囲において光源2からの光の取り出し効率を向上させてもよく、また、透過率の下限を0%とすることにより一層小さい光出力(調光比が5%未満)を実現してもよい。
(実施形態3)
本実施形態の照明器具は、図9に示すように赤外線を用いたリモコン信号を送信するリモコン送信器Reからのリモコン信号を受信する受光素子12(リモコン受光部)を調光制御装置6に備え、調光制御装置6が当該リモコン信号によって調光点灯装置4および液晶フィルタ制御装置5への出力(第1調光電圧V1、第2調光電圧V2)を制御可能に構成されている点が実施形態1の照明器具と相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
本実施形態の照明器具は、図9に示すように赤外線を用いたリモコン信号を送信するリモコン送信器Reからのリモコン信号を受信する受光素子12(リモコン受光部)を調光制御装置6に備え、調光制御装置6が当該リモコン信号によって調光点灯装置4および液晶フィルタ制御装置5への出力(第1調光電圧V1、第2調光電圧V2)を制御可能に構成されている点が実施形態1の照明器具と相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
受光素子12は、図10に示すように、器具本体1において光源2(蛍光灯)を覆う液晶フィルタ3の外側、つまり液晶フィルタ3で覆われていない部分に露出している。調光点灯装置4、液晶フィルタ制御装置5、調光制御装置6(受光素子12を除く)は回路収納部Xに収められている。
本実施形態の調光制御装置6の構成について図11を参照して説明する。調光制御装置6は、受光素子12で受信したリモコン信号をマイコン13によって処理する。ここで、リモコン信号は数十kHzの搬送波を用いて、照明器具の調光比を設定する調光段数を表す信号を伝達するものであって、信号自体の周波数は数百Hzから数kHzとなっている。調光段数は、大きくなるほど照明器具の調光比を小さくするように、照明器具の調光比の上限値(100%)から下限値(0%)に対応する範囲で設定されている。マイコン13は、光源制御用調光信号と液晶フィルタ制御用調光信号との2種類の周波数一定でパルス状の調光信号を出力しており、各調光信号のオンデューティを受信した調光段数に応じて調節する。以下では、光源制御用調光信号を第1調光信号、液晶フィルタ制御用調光信号を第2調光信号という。
ところで、実施形態1の調光制御装置6では、1個のコンデンサC9の両端電圧によって第1調光電圧V1と第2調光電圧V2との両方を決定するが、本実施形態の調光制御装置6では、第1調光電圧V1を決定するコンデンサC9と、第2調光電圧V2を決定するコンデンサC19とが別々に設けられている。定電圧(DC12V)が印加され、調光信号のオンデューティによってコンデンサC9,C19の両端電圧を変化させる回路も、コンデンサC9(抵抗R6〜R9およびスイッチング素子Q9)とコンデンサC19(抵抗R16〜R19およびスイッチング素子Q19)との両方について設けられる。コンデンサC9の両端電圧は、調光点灯装置6のオペアンプOP1の非反転入力端子に第1調光電圧V1として印加され、一方、コンデンサC19の両端電圧は、バッファとしてのオペアンプOP2および抵抗R10を介してオペアンプOP3の反転入力端子に入力される。
マイコンの第1調光信号の出力端子は、DC5Vの電源に抵抗R20を介して接続されるとともに、スイッチング素子Q9のベース端子に接続されている。これにより、第1調光信号のオンデューティが変化すると、スイッチング素子Q9のオン期間が変わりコンデンサC9の両端電圧が変化する。一方、マイコンの第2調光信号の出力端子は、DC5Vの電源に抵抗R21を介して接続されるとともに、スイッチング素子Q19のベース端子に接続されている。これにより、第2調光信号のオンデューティが変化すると、スイッチング素子Q19のオン期間が変わりコンデンサC19の両端電圧が変化する。
以下に、本実施形態の照明器具の動作を図12を参照して説明する。図12は、横軸を調光段数とし、(a)に光源2の光出力、(b)に液晶フィルタ3の光の透過率、(c)に照明器具の調光比を示す。
調光制御装置6は、調光比を上限値(100%)から所定の閾値(ここでは30%とする)までの範囲で変化させる際には、第1調光信号のオンデューティのみを変化させることにより、光源2の光出力を変化させる。この範囲において、コンデンサC19の両端電圧は基準電圧E1と等しく一定で変化せず、液晶フィルタ3の光の透過率は最大(100%)に維持される。一方、調光比が前記閾値以下の範囲で変化させる際には、第2調光信号のオンデューティのみを変化させることにより、液晶フィルタ3の光の透過率を変化させる。この範囲において、コンデンサC9の両端電圧は一定に維持され、光源2の光出力は下限値(ここでは定格点灯時の30%)に維持される。
このように本実施形態では、調光点灯装置4による光源2の光出力の下限値を定格点灯時の30%に設定しているので、放電灯を光源2とする場合であっても、比較的低い調光比で光源2を点灯させることによりちらつきや立ち消え等の不具合が発生することはない。
ところで、光源2にパルス状の電圧(図20参照)を周期的に印加させる従来の調光点灯装置においては、複雑な制御が必要であって構成が複雑になるので、コスト高、装置の大型化につながる可能性が高い。パルス状の電圧を周期的に印加することによる騒音など新たな課題が発生するおそれもある。これに対して、本実施形態では、調光点灯装置4が光源2にパルス状の電圧を周期的に印加するものではないから、パルス状の電圧を周期的に印加することによる騒音が発生することはない。
また、光源2にパルス状の電圧を周期的に印加する照明器具を、赤外線を用いたリモコン信号を送信するリモコン送信器Reと共に用いる場合には以下の問題も生じる。すなわち、リモコン信号は通常数十kHzの搬送波を用いて信号を伝達するが、信号自体の周波数は数百Hzから数kHzとなっている。一方、パルス状の電圧を光源2に印加する照明器具の光出力には、スイッチング素子Q10,Q11(図18参照)の駆動周波数(たとえば80kHz)に加え、パルス状の電圧の周波数成分(たとえば1kHz)も含まれるので、パルス状の電圧を受けて光源2で発生する光出力が、リモコン信号を受信するリモコン受光部にとってノイズとなり、結果的にリモコン信号の受信状態の悪化(リモコンが利きにくい)を招くなどの問題を生じる。特に、リモコン信号により操作される照明器具においては、光源2とリモコン受光部とが近接して設けられるので深刻な課題となる。
これに対して、本実施形態の構成によれば、調光点灯装置4が光源2にパルス状の電圧を周期的に印加するものではないから、赤外線を用いたリモコン信号に対してノイズとなる光が光源2で生じることはなく、リモコン信号の受信状態は良好となる。
なお、調光比において、光源2の光出力を変化させる範囲の下限値となる前記閾値は、上述した30%に限らず、器具本体1の光出力の上限値の10〜40%から選択される。
(実施形態4)
本実施形態の照明器具は、調光比が前記閾値よりも小さい範囲において、光源2の光出力の大きさと液晶フィルタ3の光の透過率とを同時に変化させる両調光範囲が設定されている点が、実施形態3の照明器具とは相違する。その他の構成および機能は実施形態3と同様である。
本実施形態の照明器具は、調光比が前記閾値よりも小さい範囲において、光源2の光出力の大きさと液晶フィルタ3の光の透過率とを同時に変化させる両調光範囲が設定されている点が、実施形態3の照明器具とは相違する。その他の構成および機能は実施形態3と同様である。
以下に、本実施形態の照明器具の動作を図13を参照して説明する。図13では、横軸を調光段数とし、(a)に光源2の光出力、(b)に液晶フィルタ3の光の透過率、(c)に照明器具の調光比を示す。
調光段数が図中Aのとき、コンデンサC9の両端電圧は最大であって、光源2の光出力は定格点灯時の100%となり、コンデンサC19の電圧は基準電圧E1と同値以上であって、液晶フィルタ3の光の透過率は100%となる。したがって照明器具の調光比は100%となる。調光段数が図中Aから図中B(>A)へ変化するとき、コンデンサC9の両端電圧は徐々に低くなり、光源2の光出力が低下するが、コンデンサC19の両端電圧は基準電圧E1と同値以上であり、液晶フィルタ3の光の透過率は100%を維持する。
調光段数が図中Bから図中C(>B)へ変化するとき、コンデンサC9の両端電圧は徐々に低くなり、光源2の光出力が低下し、コンデンサC19の両端電圧も徐々に低くなり、液晶フィルタ3の光の透過率も徐々に低下する。調光段数が図中Cから図中D(>C)へ変化するとき、コンデンサC9の両端電圧は変化せず、光源2の光出力は下限値(ここでは定格点灯時の50%)を維持するが、コンデンサC19の両端電圧は徐々に低くなり、液晶フィルタ3の光の透過率も徐々に低下する。調光段数が図中Dのときには、液晶フィルタ3の光の透過率は0%となり、照明器具の調光比は0%となる。要するに、図中B(ここでは調光比が67%)から図中Cの範囲が、上記両調光範囲になる。
ところで、光源2の光出力を低下させることにより調光(減光)した場合の器具本体1の光出力の変化と、液晶フィルタ3の光の透過率を低下させることにより調光(減光)した場合の器具本体1の光出力の変化との間には、若干の差異があるので、調光比を連続的に低下させる際に、光源2の光出力のみを低下させる状態から、液晶フィルタ3の光の透過率のみを低下させる状態に急に切り替わると、使用者に違和感を与えることになる。これに対して、本実施形態の構成では、調光比を連続的に低下させる際に、光源2の光出力のみを低下させる状態から、光源2の光出力と液晶フィルタ3の光の透過率との両方を低下させる状態(両調光範囲)を経て、液晶フィルタ3の光の透過率のみを低下させる状態に切り替わることになるので、上述の違和感を緩和することができる。したがって、使用者の目につきやすい状態で使用される照明器具として好適なものとなる。
(実施形態5)
本実施形態の照明器具は、受光素子12で受光するリモコン信号により伝達される調光段数に従ってマイコン13が第1調光信号および第2調光信号を出力する構成に代えて、図14に示すように、調光制御装置6に設けた起床プログラム記憶部14から第1調光信号および第2調光信号が出力されるようにした点が実施形態3とは相違する。その他の構成および機能は実施形態3と同様である。
本実施形態の照明器具は、受光素子12で受光するリモコン信号により伝達される調光段数に従ってマイコン13が第1調光信号および第2調光信号を出力する構成に代えて、図14に示すように、調光制御装置6に設けた起床プログラム記憶部14から第1調光信号および第2調光信号が出力されるようにした点が実施形態3とは相違する。その他の構成および機能は実施形態3と同様である。
器具本体1においては、図15に示すように受光素子12が省略され、調光点灯装置4、液晶フィルタ制御装置5、起床プログラム記憶部14を含む調光制御装置6は回路収納部Xに収められている。
本実施形態の調光制御装置6は、起床プログラム記憶部14に予め設定時刻が記憶されており、当該設定時刻になると、起床プログラム記憶部14から出力される第1調光信号および第2調光信号のオンデューティを調節することにより、器具本体1の光出力を徐々に上昇させる目覚まし手段を構成するものである。ここで、第1調光信号および第2調光信号のオンデューティが変化すると、図16に示す構成により第1調光電圧V1および第2調光電圧V2が変化し、光源2の光出力、液晶フィルタ3の光の透過率がそれぞれ変化する。
以下、本実施形態の動作について図17を参照して説明する。図17では、横軸を時間軸とし、(a)に光源2の光出力、(b)に液晶フィルタ3の光の透過率、(c)に照明器具の調光比を示す。また、ここでは、使用者の起床時刻として予め設定された時刻(ここでは7時00分とする)の30分前(6時30分)を設定時刻として起床プログラム記憶部14に設定してある。調光制御装置6は、設定時刻から起床時刻までの目覚まし期間Taに徐々に照明器具の光出力を上昇させる。
調光制御装置6は設定時刻になると、調光点灯装置4によって光源2の光出力を定格点灯時の0%(消灯状態)から40%に移行させ、その後、約20分間は定格点灯時の40%の光出力を維持する。一方、液晶フィルタ3は設定時刻においては電圧が印加されておらず光の透過率が0%であるが、調光制御装置6は、設定時刻から約20分かけて液晶フィルタ制御装置5により液晶フィルタ3の光の透過率を100%まで連続的に上昇させる。これにより、照明器具の調光比は、起床時刻の30分前から約20分かけて0%から40%に変化する。
設定時刻の20分後、つまり起床時刻の10分前(6時50分)から起床時刻にかけては、調光点灯装置4によって光源2の光出力を定格点灯時の40%から100%まで徐々に上昇させるとともに、液晶フィルタ3の光の透過率を100%に維持する。これにより、照明器具の調光比は、起床時刻の10分前から約10分かけて40%から100%に変化することになる。このように、設定時刻から起床時刻にかけての目覚まし期間Taに、起床時刻に向けて徐々に照明器具の光出力を上昇させることにより、使用者の快適な目覚めを促している。
ところで、一般的に、放電灯を光源2とする照明器具においては、光源2の始動時に放電を開始させるために高電圧を光源に印加する必要があるため、上述したように定格点灯時の40%の光出力で光源2を始動する場合でも光源2から閃光等が発生することがあり、この閃光が使用者にとってまぶしく感じられ、使用者に不快感を与える不具合がある。これに対して、本実施形態では光源2の始動時(設定時刻)には液晶フィルタ3の透過率が0%であるから、光源2で生じた閃光が液晶フィルタ3を透過して出射されることはなく、上述した不具合を防止することができ、目覚まし機能を有した照明器具に好適な照明器具を実現できる。
なお、本実施形態では、起床時刻(7時00分)の30分前、10分前を起床プログラム記憶部14に記憶させて器具本体1を動作させる構成を例示したが、上記時刻および時間は一例に過ぎずこの設定に限定するものではない。
上述した各実施形態においては、調光点灯装置4として蛍光灯を点灯させる構成を例示したが、この構成に限るものではなく、高輝度放電灯を光源2として光源2に印加する電圧を制御して調光するような調光点灯装置4を用いてもよい。白熱灯など放電灯以外の光源2を点灯させる調光点灯装置を用いてもよい。
1 器具本体
2 光源
3 液晶フィルタ
4 調光点灯装置
5 液晶フィルタ制御装置
6 調光制御装置
12 受光素子(リモコン受光部)
Re リモコン送信器
2 光源
3 液晶フィルタ
4 調光点灯装置
5 液晶フィルタ制御装置
6 調光制御装置
12 受光素子(リモコン受光部)
Re リモコン送信器
Claims (7)
- 光源と、当該光源に電力供給することにより光源を点灯させるとともに、光源への供給電力を調節することにより光源の光出力の大きさを調節する調光点灯装置と、前記光源を覆う形に配置され光の透過率が変化する液晶フィルタを有し、当該液晶フィルタの光の透過率を調節する調光液晶装置とを器具本体に備えることを特徴とする照明器具。
- 前記器具本体は、前記調光点灯装置と前記調光液晶装置とをそれぞれ制御することにより前記光源から前記液晶フィルタを透過して出射される光出力の大きさを調節する調光制御装置を備え、調光制御装置は、光源から液晶フィルタを透過して出射される光出力が、液晶フィルタの光の透過率を調光液晶装置で調節可能な範囲の上限値とし且つ光源を定格点灯させたときの光出力である最大値から所定の閾値までの範囲については、液晶フィルタの光の透過率を前記上限値に維持した状態で、調光点灯装置により光源の光出力の大きさを調節することを特徴とする請求項1記載の照明器具。
- 前記調光制御装置は、前記光源から前記液晶フィルタを透過して出射される光出力が前記閾値よりも小さい範囲については、前記調光点灯装置による光源の光出力の大きさを一定に維持した状態で、前記調光液晶装置における液晶フィルタの光の透過率を調節することを特徴とする請求項2記載の照明器具。
- 前記調光制御装置は、前記光源から前記液晶フィルタを透過して出射される光出力が前記閾値よりも小さい範囲において、前記調光点灯装置による光源の光出力の大きさと、前記調光液晶装置における液晶フィルタの光の透過率とを同時に調節する両調光範囲が設定されていることを特徴とする請求項2記載の照明器具。
- 前記光源は放電灯であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の照明器具。
- 前記器具本体は、赤外線を用いたリモコン信号を送信するリモコン送信器からのリモコン信号を受信するリモコン受光部を備え、当該リモコン信号によって前記調光点灯装置および前記調光液晶装置を制御可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の照明器具。
- 前記器具本体は、予め設定された設定時刻になると、前記液晶フィルタを透過して出射される光出力を徐々に上昇させる目覚まし手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の照明器具。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014078864A (ja) * | 2012-10-11 | 2014-05-01 | Nec Access Technica Ltd | 電子機器、バックライト点灯制御方法およびプログラム |
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JP2020046571A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 凸版印刷株式会社 | 調光シートの駆動装置、調光シートの駆動方法、および、調光シートの駆動プログラム |
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-
2006
- 2006-03-28 JP JP2006089614A patent/JP2007265813A/ja not_active Withdrawn
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