JPH09167447A - データ記録再生装置および方法並びにデータ記録媒体 - Google Patents

データ記録再生装置および方法並びにデータ記録媒体

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JPH09167447A
JPH09167447A JP33005995A JP33005995A JPH09167447A JP H09167447 A JPH09167447 A JP H09167447A JP 33005995 A JP33005995 A JP 33005995A JP 33005995 A JP33005995 A JP 33005995A JP H09167447 A JPH09167447 A JP H09167447A
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Yuichi Suzuki
雄一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファイル管理情報が正しいか否かを迅速に判
定できるようにする。 【解決手段】 ボリューム管理領域(VMA)中のボリ
ュームディスクリプタ(VD)の空きバイトに、異常検
出バイト(FDB)を設ける。ディスクにデータを記録
するとき、このFDBを0x42に設定する。そして、
データの書き込みが終了した後、その値を0に書き換え
る。データ記録再生装置が、データの書き込み途中にお
いてシステムダウンしたとき、異常検出バイト(FD
B)は、0x42のままとなる。これに対して、途中で
システムダウンが発生しなければ、異常検出バイト(F
DB)の値は0のままとなる。従って、異常検出バイト
(FDB)の値から、データの管理情報の異常の有無を
判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ記録再生装置
および方法並びにデータ記録媒体に関し、特に、データ
記録媒体中に記録されているデータを管理する管理情報
が正しいか否かを迅速に識別することができるようにし
た、データ記録再生装置および方法並びにデータ記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンピュータの普及にともない、
磁気ディスク、光磁気ディスク、ICメモリカードなど
のデータ記録媒体に種々のデータが記録され、利用され
るようになってきた。
【0003】図15は、光磁気ディスクの一種であるM
D(ミニディスク)(商標)データのファイルシステム
の構成例を表している。同図に示すように、MDデータ
ディスクは、2252個のクラスタに区分され、クラス
タ0乃至クラスタ82の83個の領域は、UTOCおよ
び交替クラスタ領域とされ、クラスタ83乃至クラスタ
114は、ボリューム管理領域(Volume Management Ar
ea(VMA))とされている。また、クラスタ115乃
至クラスタ2251は、データを記録するファイルエク
ステント領域(File Extent Area(FEA))とされて
いる。
【0004】UTOCおよび交替クラスタ領域中のクラ
スタ3乃至5は、UTOC(User Table of Content)
領域とされ、クラスタ50乃至82は、交替クラスタ領
域とされている。その他のクラスタは、リザーブとされ
ている。
【0005】ボリューム管理領域(VMA)の先頭のク
ラスタ83には、その先頭のセクタに、ボリュームディ
スクリプタ(Volume Descriptor (VD))が配置さ
れ、次の3セクタには、ボリュームスペースビットマッ
プ(Volume Space Bitmap(VSB))が配置され、続
く2セクタには、マネージメントテーブル(MangementT
able (MT))が配置され、さらに続く26セクタに
は、ディレクトリレコードブロック(Directory Record
Block(DRB))が配置されている。
【0006】1クラスタは32セクタにより構成され、
1セクタは2048バイトとされている。従って、1ク
ラスタは65536バイト(64kバイト)となる。
【0007】ボリュームディスクリプタ(VD)は、図
16に示すように、このディスクに記録されているボリ
ュームスペースビットマップ(VSB)、マネージメン
トテーブル(MT)、ディレクトリレコードブロック
(DRB)、ファイルエクステント領域(FEA)の位
置を表している。
【0008】ボリュームスペースビットマップ(VS
B)は、ファイルエクステント領域(FEA)の空き領
域を管理するビットマップデータを有している。マネー
ジメントテーブル(MT)は、ディレクトリレコードブ
ロック(DRB)の空きを管理している。また、ディレ
クトリレコードブロック(DRB)は、ファイルとディ
レクトリの管理を行う領域とされる。1つのDRBは、
1つのセクタに記述されている。
【0009】図17は、ボリューム管理領域(VMA)
のフォマーットを模式的に表している。同図に示すよう
に、クラスタ83の最初のセクタにはボリュームディス
クリプタ(VD)が、次の3セクタにはボリュームスペ
ースビットマップ(VSB)が、次の2セクタには、マ
ネージメントテーブル(MT)が、それぞれ配置されて
いる。そして、クラスタ83の、それ以降の各セクタ
と、クラスタ84乃至クラスタ114の各セクタには、
ディレクトリレコードブロック(DRB)6乃至DRB
1023が配置されている。
【0010】図18は、従来のMDデータ記録再生装置
における処理例を表している。
【0011】最初にステップS91において、ディスク
(MDデータ)から、ボリュームディスクリプタ(V
D)、ボリュームスペースビットマップ(VSB)およ
びマネージメントテーブル(MT)が読み取られ、デー
タ記録再生装置のRAM(図示せず)に書き込まれる。
次にステップS92において、記録、再生、消去のいず
れかの指令が入力されるまで待機する。
【0012】記録、再生または消去の指令が入力された
とき、それぞれステップS93,S94またはS95に
進み、指令に対応する記録処理、再生処理、または消去
処理が実行される。すなわち、ディスクのファイルエク
ステント領域(FEA)に対して、データが記録され、
再生され、あるいは消去される。
【0013】次にステップS96において電源オフの指
令、またはディスクを排出する指令などが入力されるな
どして、動作の終了が指示されたか否かが判定される。
終了が指示されない場合においては、ステップS92に
戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0014】ステップS96において終了が指令された
と判定された場合、ステップS97に進み、RAMに記
憶されているボリュームディスクリプタ(VD)、ボリ
ュームスペースビットマップ(VSB)、マネージメン
トテーブル(MT)の内容が更新されている場合、それ
がディスクに書き込まれる。
【0015】このようにして、ファイルエクステント領
域(FEA)にデータを記録したり、記録されているデ
ータを消去したりした場合においては、それに対応し
て、ボリューム管理領域(VMA)の内容を更新するこ
とで、ボリューム管理領域(VMA)の内容を参照し
て、ファイルエクステント領域(FEA)に記録されて
いる任意のファイルを自由にアクセスすることができる
ようになされている。
【0016】しかしながら、このようにボリューム管理
領域(VMA)の内容を全てRAMに記憶しておき、動
作を終了させるとき、最後にまとめてその内容をディス
クに書き込むようにすると、RAMの容量を大きくしな
ければならず、コスト高となるばかりでなく、終了を指
令した後、実際に動作が終了されるまでの時間が長くな
り、操作性が悪化する。
【0017】そこで、ボリューム管理領域(VMA)の
内容を変更するたびに、その内容をディスクに記録する
ようにすることも考えられる。しかしながらそのように
すると、使用中における処理速度が低下することにな
る。
【0018】これを解決するために、ボリュームディス
クリプタ(VD)、ボリュームスペースビットマップ
(VSB)、およびマネージメントテーブル(MT)を
RAMに常駐させ、ディレクトリレコードブロック(D
RB)は、アクセス頻度の高いものをRAM上に記憶さ
せるようにし、新しいディレクトリレコードブロック
(DRB)をアクセスするときは、古くなったディレク
トリレコードブロック(DRB)をディスク上に書き込
み、新しいディレクトリレコードブロック(DRB)を
RAMに取り込むようにするLeast Recently Used(L
RU)アルゴリズムが用いられる場合がある。
【0019】しかしながら、そのようにすると、RAM
上には、ディスクにまだ書き込まれていない情報が残る
ことになり、しかも、使用頻度の高い情報ほど、RAM
に常駐される結果、ディスクには書き込まれていない可
能性が高くなる。
【0020】その結果、装置の故障、停電、操作ミスな
どにより、上述したファイルシステムの動作手順が完結
しない状態で、データ記録再生装置が停止してしまう
(システムダウンする)状態が発生すると、システムエ
ラーが発生する。
【0021】例えば、ディレクトリレコードブロック
(DRB)32に所定のファイルAが登録され、その内
容データもファイルエクステント領域(FEA)に書か
れたタイミングで、システムダウンが発生したとする
と、ボリュームスペースビットマップ(VSB)がまだ
更新されていないので、以後のアクセス時に、ファイル
エクステント領域(FEA)のファイルAが記録されて
いる領域は、空き領域と見なされてしまう。その結果、
次に新しいファイルBを記録しようとすると、ファイル
Aが記録されている領域にファイルBが上書きされ、フ
ァイルAが消去されてしまう事態が発生する。
【0022】また、例えば、親ディレクトリのディレク
トリレコードブロック(DRB)6において、サブディ
レクトリCが、ディレクトリレコードブロック(DR
B)64として登録されており、ディレクトリレコード
ブロック(DRB)64が、まだ更新されていない状態
でシステムダウンすると、実際には、サブディレクトリ
Cは存在しないことになる。その結果、サブディレクト
リCを読み込むと、システムエラーとなってしまう。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように、ディスク
のファイル管理情報に異常があると、ファイル(デー
タ)を正確に保持することが困難になる。そこで、ディ
スクのファイル管理情報に異常があるか否かを検査し、
異常が発見された場合には、これを修復するようにして
いる。
【0024】ディスクのファイル管理情報に異常がある
か否かの検査は、例えば次のような項目を検査すること
により行われる。
【0025】(1)各ディレクトリに登録されているサ
ブディレクトリが、実際に存在するか否か。
【0026】(2)各ディレクトリに登録されている各
ファイルの記録領域に対して、ボリュームスペースビッ
トマップ(VSB)が使用中となっているか否か。
【0027】(3)その他、ファイル管理情報の自己矛
盾がないか否か。
【0028】これらの検査には、数分の時間が必要とな
る。そこで、例えばデータ記録再生装置の電源がオンさ
れた場合、あるいは、データ記録再生装置にディスクが
装着されたとき、この検査を行うようにすることができ
る。しかしながらそのようにすると、データ記録再生装
置を実際に使用し始めるまでに時間がかかりすぎ、操作
性が損なわれることになる。
【0029】そこで、装置の動作に異常が認められたと
き、検査するようにすることができる。しかしながらそ
のようにすると、大切なデータが破壊された後、異常が
発見されることになり、信頼性が損なわれることにな
る。
【0030】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、迅速かつ確実に、記録媒体上のデータ管理
情報が正しいか否かを検出することができるようにする
ものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のデータ
記録再生装置は、記録媒体にデータ記録する前に、デー
タを記録する前の状態であることを表す第1の識別符号
を記録する第1の記録手段と、第1の識別符号の記録の
後に、データを記録媒体に記録する第2の記録手段と、
第2の記録手段によるデータの記録の後に、第1の識別
符号を、データを記録した後の状態であることを表す第
2の識別符号に書き換える第3の記録手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0032】請求項8に記載のデータ記録方法は、記録
媒体にデータ記録する前に、データを記録する前の状態
であることを表す第1の識別符号を記録し、第1の識別
符号の記録の後に、データを記録媒体に記録し、データ
の記録の後に、第1の識別符号を、データを記録した後
の状態であることを表す第2の識別符号に書き換えるこ
とを特徴とする。
【0033】請求項9に記載のデータ記録媒体は、デー
タとともに、データを記録する前の状態、またはデータ
を記録した後の状態であることを表す識別符号が記録さ
れていることを特徴とする。
【0034】請求項1に記載のデータ記録再生装置にお
いては、第1の記録手段が、記録媒体にデータ記録する
前に、データを記録する前の状態であることを表す第1
の識別符号を記録し、第2の記録手段が、第1の識別符
号の記録の後に、データを記録媒体に記録し、第3の記
録手段が、第2の記録手段によるデータの記録の後に、
第1の識別符号を、データを記録した後の状態であるこ
とを表す第2の識別符号に書き換える。
【0035】請求項8に記載のデータ記録方法において
は、記録媒体にデータ記録する前に、データを記録する
前の状態であることを表す第1の識別符号を記録し、第
1の識別符号の記録の後に、データを記録媒体に記録
し、データの記録の後に、第1の識別符号を、データを
記録した後の状態であることを表す第2の識別符号に書
き換える。
【0036】請求項9に記載のデータ記録媒体において
は、データとともに、データを記録する前の状態、また
はデータを記録した後の状態であることを表す識別符号
が記録される。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のデータ記録再生
装置の構成例を示すブロック図である。データ記録媒体
1は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、ICメ
モリカードなどよりなる記録媒体であって、データが記
録される。媒体駆動部2は、データ記録媒体1に対して
データを記録し、また、これを再生するものであり、例
えばデータ記録媒体1が光磁気ディスクである場合にお
いては、これを回転するスピンドルモータ、光磁気ディ
スクに対してレーザ光を照射する光ピックアップ、各種
のサーボ動作を行うサーボ回路、記録信号を変調し、ま
た、再生信号を復調する変復調回路などよりなるディス
クドライブ装置により構成される。
【0038】RAM3は、データ記録媒体1に対してデ
ータを記録再生する場合におけるバッファとしての機能
や、CPU5が各種の動作を実行する上において、必要
なデータやプログラムなどを適宜記憶するワークエリア
としても機能する。不揮発性メモリ4は、データ記録再
生装置の電源をオフした後も記憶しておく必要のあるデ
ータを記憶する。CPU5は、ROM6に記憶されてい
るプログラムに従って、各種の処理を実行する。
【0039】データ入力部7は、各種のデータを入力す
るものであり、キーボード、デジタルインタフェース、
A/Dコンバータなどにより構成される。データ出力部
8は、データを出力する部分であり、例えばデジタルイ
ンタフェース、CRTディスプレイ、D/Aコンバータ
などにより構成される。
【0040】以下の実施例においては、データ記録媒体
1はMDデータであるとする。
【0041】図2は、データ記録媒体1としてのMDデ
ータのフォーマットを表している。このフォーマット
は、図15を参照して説明した従来のMDデータのフォ
ーマッットと基本的に同様であるが、この実施例におい
ては、ボリューム管理領域(VMA)のクラスタ83に
配置されているボリュームディスクリプタ(VD)の未
使用バイトに、異常検出バイト(Fault Detect Byte
(FDB))が配置される。その他の構成は、図15に
おける場合と同様である。
【0042】この異常検出バイト(FDB)は、その値
が、0ならば正常、0x42ならば異常と定義される。
なお、ここで0xは16進数を表す。
【0043】この異常検出バイト(FDB)は、図3の
フローチャートに示すように記録される。すなわち、い
ま、ユーザがデータ入力部7を操作して、データの記録
を指令すると、ステップS1(第1の記録手段)におい
て、CPU5は、媒体駆動部2を制御し、データ記録媒
体1としてのMDデータのボリュームディスクリプタ
(VD)中の異常検出バイト(FDB)に0x42(第
1の識別符号)を書き込ませる。
【0044】次に、ステップS2(第2の記録手段)に
進み、CPU5は、データ入力部7より入力された記録
データをRAM3に一時的に記憶させる。そして、RA
M3に記憶されたデータを読み出し、これを媒体駆動部
2を介して、データ記録媒体1に供給し、ファイルエク
ステント領域(FEA)に記録させる。このデータの記
録にともなって、ボリューム管理領域(VMA)の管理
情報も更新される。
【0045】そして、ステップS3(第3の記録手段)
に進み、CPU5は、ステップS1で0x42を書き込
んだディスク(MDデータ)中の異常検出バイト(FD
B)を0(第2の識別符号)に書き換える。
【0046】このように、この実施例によれば、MDデ
ータにデータを書き込む前に、異常検出バイト(FD
B)に0x42を書き込み、データの書き込み完了後、
その値を0に書き換えるようにしているので、データの
書き換え処理の途中でシステムダウンが発生した場合、
MDデータの異常検出バイト(FDB)は、0x42の
ままとなる。
【0047】これに対して、データの書き込み前か、書
き換え完了後にシステムダウンが発生したとしても、デ
ィスクの内容は正常である。そしてこのとき、異常検出
バイト(FDB)の値は0となっている。
【0048】そこで、データ記録再生装置にディスクを
装着したとき、あるいはデータ記録再生装置の電源がオ
ンされたとき、MDデータの異常検出バイト(FDB)
を読み出し、その値が0であれば、そのままその後の処
理を継続し、その値が0x42である場合においては、
ディスクの内容を修復する修復プログラムを実行するよ
うにする。
【0049】しかしながら、図3の実施例によると、デ
ィスク上のデータを書き換えるたびに、異常検出バイト
(FDB)を書き換える処理(ステップS1とS3の処
理)を行わなければならず、処理速度が低下する。そこ
で、例えば図4のフローチャートに示すように処理する
ことができる。
【0050】図4の処理においては、最初にステップS
11(再生手段)において、CPU5は、データ記録媒
体1(MDデータ)からボリュームディスクリプタ(V
D)、ボリュームスペースビットマップ(VSB)およ
びマネージメントテーブル(MT)を読み取り、それを
RAM3に記憶させる。次にステップS12において、
いま読み取ったボリュームディスクリプタ(VD)中の
異常検出バイト(FDB)を読み取り、その値が0x4
2であるか否かを判定する。
【0051】後述するように、この実施例においても、
データの記録動作の途中でシステムダウンが発生したと
き、異常検出バイト(FDB)は、0x42となってい
る。そこで、この場合、データの内容が正常ではないと
判定し、ステップS13(修復手段)に進み、修復プロ
グラムを実行する。これにより、データ記録媒体1中の
異常が修復される。すなわち、ディレクトリに登録され
ているサブディレクトリが実際に存在するようになさ
れ、各ディレクトリに登録されている各ファイルの記録
領域に対し、ボリュームスペースビットマップ(VS
B)が使用中となり、その他、管理情報の自己矛盾がな
いように修復が行われる。
【0052】このような修復が行われたので、次にステ
ップS14に進み、RAM3上のボリュームディスクリ
プタ(VD)中の異常検出バイト(FDB)の値を0に
書き換える。そして、ステップS15において、RAM
3に記憶されているボリュームディスクリプタ(V
D)、ボリュームスペースビットマップ(VSB)およ
びマネージメントテーブル(MT)をデータ記録媒体1
に書き込ませる(MDデータの内容を更新する)。これ
により、MDデータのボリュームディスクリプタ(V
D)には、異常検出バイト(FDB)の値として0が記
録されることになる。
【0053】そこで、ステップS11に戻り、再びMD
データからボリュームディスクリプタ(VD)、ボリュ
ームスペースビットマップ(VSB)およびマネージメ
ントテーブル(MT)を読み取り、RAM3に書き込む
と、そのRAM3に書き込まれた異常検出バイト(FD
B)の値は0となっている。そこで、この場合において
は、ステップS12において、NOの判定が行われ、ス
テップS16に進む。
【0054】ステップS16においては、RAM3に記
憶されている異常検出バイト(FDB)の値を0から0
x42に書き換えさせる。そして、ステップS17にお
いて、RAM3に記憶されているボリュームディスクリ
プタ(VD)、ボリュームスペースビットマップ(VS
B)およびマネージメントテーブル(MT)が読み出さ
れ、MDデータに書き込まれる。
【0055】この図4の処理は、データ記録再生装置に
データ記録媒体1を装着したとき、あるいは、データ記
録媒体1が、既にデータ記録再生装置に装着されている
場合においては、データ記録再生装置の電源をオンした
ときに開始される。すなわち、データ記録再生装置の使
用を開始するとき実行される。
【0056】従って、データ記録媒体1に対する実質的
な使用を開始する前に、データ記録媒体1が、常に正常
な状態とされる。また、この状態において、データ記録
媒体1の異常検出バイト(FDB)は、その後、途中で
システムダウンが発生した場合に備えて、その値が0x
42に設定される。
【0057】次に、ステップS18において、CPU5
は、データ入力部7から所定の動作の指令が入力される
まで待機し、記録が指令されたとき、ステップS19に
進み記録処理を実行し、再生が指令されたとき、ステッ
プS20に進み再生処理を実行し、消去が指令されたと
き、ステップS21に進み消去処理を実行する。
【0058】図5は、記録処理の詳細を表している。最
初にステップS111において、CPU5は、RAM3
に記憶されているボリュームスペースビットマップ(V
SB)を走査し、データを記録する上において必要な数
の空きセクタを検索する。そしてステップS112に進
み、ステップS111で検索した空きセクタにデータを
記録する。
【0059】なお、MDデータの場合、記録はクラスタ
単位で行われる。従って、データを新たに記録すべき空
きセクタが属するクラスタの他のセクタに、既にデータ
が記録されている場合においては、そのセクタのデータ
が読み出され、RAM3に記憶される。そして、データ
入力部7より入力された記録データがRAM3のそのク
ラスタの空きセクタ中に書き込まれる。そして、1クラ
スタ分のデータが集められた後、その1クラスタ分のデ
ータがRAM3から読み出され、媒体駆動部2を介して
MDデータの対応するファイルエクステント領域(FE
A)のクラスタに書き込まれる。
【0060】次にステップS113に進み、CPU5
は、RAM3に記憶されているボリュームスペースビッ
トマップ(VSB)の、いまデータを記録した空きセク
タに対応するビットを使用済に設定する。
【0061】次にステップS114に進み、いま、デー
タを記録したセクタに対応するディレクトリレコードブ
ロック(DRB)をデータ記録媒体1から読み出し、R
AM3に記憶する。そして、ステップS115におい
て、いま読み込んだディレクトリレコードブロック(D
RB)に、ステップS112で記録されたデータにより
構成されるファイルのファイル名、データを記録した最
初のセクタの番号、データを記録したセクタの数などを
記録し、さらにこれをMDデータに記録する。
【0062】図6は、再生処理の詳細を表している。再
生処理においては、ステップS121において、CPU
5は、データ記録媒体1に記録されているディレクトリ
レコードブロック(DRB)をRAM3に読み出して走
査し、データ入力部7から入力された再生すべきファイ
ル名を検索する。目的のファイル名のディレクトリレコ
ードブロック(DRB)が検索されたとき、ステップS
122に進み、そのディレクトリレコードブロック(D
RB)からそのファイルの開始セクタ番号やセクタ数を
読み取る。そしてステップS123において、CPU5
は、ステップS122で読み取った開始セクタ番号か
ら、やはり読み取った数のセクタを再生する。
【0063】この再生データはRAM3に記憶された
後、再び読み出され、データ出力部8に出力される。
【0064】図7は、消去処理の詳細を表している。消
去処理においては、ステップS141において、データ
記録媒体1のディレクトリレコードブロック(DRB)
がRAMに読み出されて走査され、消去対象とされるフ
ァイル名を有するディレクトリレコードブロック(DR
B)が検索される。目的のファイル名を有するディレク
トリレコードブロック(DRB)が検索されたとき、ス
テップS142に進み、そのディレクトリレコードブロ
ック(DRB)の開始セクタ番号とセクタ数が読み取ら
れる。
【0065】次にステップS143に進み、CPU5
は、ステップS142で読み取られた開始セクタ番号の
セクタから、そのファイルを構成する数のセクタのボリ
ュームスペースビットマップ(VSB)上の対応するビ
ットをクリアする。このボリュームスペースビットマッ
プ(VSB)は、RAM3に記憶されているものであ
る。そして、ステップS144に進み、データ記録媒体
1中のディレクトリレコードブロック(DRB)におけ
る、そのファイルの記述を消去する。
【0066】図4に戻って、以上のようにして、ステッ
プS19乃至S21において、記録処理、再生処理、ま
たは消去処理が実行された後、ステップS22に進み、
処理の終了が指令されたか否かを判定する。データ入力
部7よりデータ記録媒体1の排出や、データ記録再生装
置の電源をオフする指令などが入力されるなどして、終
了が指令されていなければ、ステップS18に戻り、そ
れ以降の処理を繰り返し実行する。
【0067】処理の終了が指令されたと判定された場
合、ステップS23に進み、CPU5は、RAM3の異
常検出バイト(FDB)を0に書き換える。この異常検
出バイト(FDB)は、処理開始時において、ステップ
S16で、0x42に書き換えられていたものである。
そして、ステップS24に進み、RAM3に記憶されて
いるボリュームディスクリプタ(VD)、ボリュームス
ペースビットマップ(VSB)およびマネージメントテ
ーブル(MT)をデータ記録媒体1に書き込む。さら
に、ステップS25において、終了指令に対応して、電
源をオフしたり、ディスクを排出する処理を実行する。
【0068】以上のように、図4の実施例によれば、ス
テップS18乃至S22の実質的な使用状態の前と後
に、それぞれ1回ずつ異常検出バイト(FDB)を書き
換える処理を実行するだけなので、処理速度の低下は抑
制される。
【0069】しかしながら、図4に示す実施例の場合、
ディスクにデータを書き込む場合だけでなく、単に再生
を行う場合にも、異常検出バイト(FDB)の書き込み
処理が実行されることになる。そこで、データ記録媒体
1に対してデータの記録動作を行わない再生処理だけが
行われる場合においては、データ記録媒体1の異常検出
バイト(FDB)の更新を行わないようにすることも可
能である。図8は、この場合の実施例を表している。
【0070】図8においては、最初にステップS41に
おいて、データ記録媒体1からボリュームディスクリプ
タ(VD)、ボリュームスペースビットマップ(VS
B)およびマネージメントテーブル(MT)が読み取ら
れ、RAM3に記憶される。そして、ステップS42に
おいて、いま、読み取られたボリュームディスクリプタ
(VD)中の異常検出バイト(FDB)が0x42であ
るか否かが判定される。異常検出バイト(FDB)が0
x42である場合においては、ステップS43に進み、
修復プログラムが実行される。そして、修復処理が実行
された後、ステップS44において、RAM3の異常検
出バイト(FDB)が0に書き換えられ、RAM3に記
憶されているボリュームディスクリプタ(VD)、ボリ
ュームスペースビットマップ(VSB)およびマネージ
メントテーブル(MT)が、ステップS45において、
データ記録媒体1に書き込まれる。以上の処理は、図4
におけるステップS11乃至S15の処理と同様の処理
である。
【0071】ステップS42において、RAM3に読み
取った異常検出バイト(FDB)が0x42ではないと
判定された場合(0であると判定された場合)、ステッ
プS46(第4の記録手段)に進み、CPU5は、RA
M3の異常検出バイト(FDB)の値を0から0x42
に書き換える。また、RAM3(または不揮発性メモリ
4)に記憶されている検査バイト(FDS)(第3の識
別符号)を0に設定する。この検査バイト(FDS)
は、データ記録媒体1に対してデータを書き込んだか否
かを表す識別符号として機能する。ここでは、データ記
録媒体1にデータが書き込まれないものとして、値0を
初期設定する。
【0072】次に、ステップS47に進み、データ入力
部7より所定の指令が入力されるまで待機する。
【0073】データの記録が指令されたとき、ステップ
S48に進み、CPU5は、RAM3(また不揮発性メ
モリ4)に記憶されている検査バイト(FDS)が0で
あるか否かを判定する。まだ一度もデータ記録媒体1に
対してデータを書き込んでいない場合においては、上述
したように、ステップS46で検査バイト(FDS)に
0が初期設定されている。この場合においては、ステッ
プS49に進み、RAM3に記憶されているボリューム
ディスクリプタ(VD)、ボリュームスペースビットマ
ップ(VSB)およびマネージメントテーブル(MT)
がデータ記録媒体1に書き込まれる。従って、データ記
録媒体1の異常検出バイト(FDB)は、0x42とさ
れる。
【0074】次にステップS50に進み、CPU5は、
RAM3に記憶されている検査バイト(FDS)の値を
1に書き換える。これにより、データ記録媒体1に対し
て記録処理が行われたこと(続くステップS51で行わ
れる)が設定される。そしてステップS51に進み、デ
ータ入力部7より入力され、RAM3に記憶したデータ
を、データ記録媒体1のファイルエクステント領域(F
EA)に記録させる。このステップS51における記録
処理の詳細は、図5に示した場合と同様である。
【0075】ステップS48において、検査バイト(F
DS)が0ではない(1である)と判定された場合、デ
ータ記録媒体1に対して、1回以上データの書き込み処
理が実行されたことになる。この場合、既にデータ記録
媒体1の異常検出バイト(FDB)は、0x42に既に
書き換えられているので、ステップS49,S50の処
理はスキップされ、ステップS51に進み、記録処理が
直ちに開始される。
【0076】一方、ステップS47において、データの
消去が指令された場合、この場合においても、データ記
録媒体1の書き込みが行われるため、記録における場合
と同様の処理が実行される。すなわち、この場合におい
ては、ステップS53において、RAM3に記憶されて
いる検査バイト(FDS)が0であるか否かが判定さ
れ、0であればステップS54に進み、RAM3に記憶
されているボリュームディスクリプタ(VD)、ボリュ
ームスペースビットマップ(VSB)およびマネージメ
ントテーブル(MT)が、データ記録媒体1に書き込ま
れる。そして、ステップS55において、RAM3に記
憶されている検査バイト(FDS)が1に設定される。
その後、ステップS56に進み、消去処理が実行され
る。この消去処理の詳細は、図7に示した場合と同様で
ある。
【0077】ステップS53において、検査バイト(F
DS)が0ではない(1である)と判定された場合、既
にデータ記録媒体1には、1回以上データの書き込み処
理が行われていることになる。そこで、この場合におい
ては、異常検出バイト(FDB)は、0x42の値に既
に書き換えられている。このため、ステップS54,5
5の処理はスキップされ、ステップS56の消去処理が
直ちに実行される。
【0078】さらに、ステップS47において、再生の
指令が入力されたとき、ステップS52に進み、再生処
理が実行される。この再生処理の詳細は、図6に示した
場合と同様である。
【0079】すなわち、再生が指令された場合において
は、記録または消去が指令された場合とは異なり、デー
タ記録媒体1の異常検出バイト(FDB)を更新する処
理は行われないことになる。
【0080】ステップS51,S52またはS56の次
に、ステップS57に進み、処理の終了が指令されたか
否かが判定され、指令されていなければステップS47
に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0081】処理の終了が指令されたと判定された場
合、ステップS58に進み、検査バイト(FDS)が1
であるか否かが判定される。上述したように、データ記
録媒体1に対して1回でもデータを記録したとき、ステ
ップS50またはS55において、検査バイト(FD
S)には1が設定され、ステップS49またはS54に
おいて、データ記録媒体1中の異常検出バイト(FD
B)が0x42の値に書き換えられている。そこで、ス
テップS59において、RAM3のボリュームディスク
リプタ(VD)中の異常検出バイト(FDB)を0に書
き換える。そして、ステップS60において、RAM3
に記憶されているボリュームディスクリプタ(VD)、
ボリュームスペースビットマップ(VSB)およびマネ
ージメントテーブル(MT)をデータ記録媒体1に書き
込む処理を実行する。
【0082】さらに、ステップS61に進み、終了の指
令に対応して、電源オフまたはディスクを排出する処理
が実行される。
【0083】ステップS58において、検査バイト(F
DS)が1ではない(0である)と判定された場合、デ
ータ記録媒体1には、再生処理が行われたとしても、デ
ータの書き込み処理(記録または消去処理)が一度も行
われていないことになる。従って、データ記録媒体1の
異常検出バイト(FDB)は0のままとされている。そ
こで、ステップS59,S60の処理はスキップされ、
ステップS61の処理が直ちに実行される。
【0084】以上のように、この実施例によれば、一度
も書き込み処理が行われていないディスクに対しては、
余分な書き込み(異常検出バイト(FDB)の書き込
み)が行われないことになる。
【0085】この図8の実施例は、次のような効果を有
する。すなわち、電源オン時やディスク挿入時には、ボ
リュームディスクリプタ(VD)は必ず読み込む必要が
あるものであり、異常検出バイト(FDB)の検査によ
る効率低下は発生しない。
【0086】また、ディスクへの書き込みが発生した場
合、いずれにしてもボリュームスペースビットマップ
(VSB)やボリュームディスクリプタ(VD)に変更
が加えられるので、異常検出バイト(FDB)の記録再
生を行わないとしても、ボリュームディスクリプタ(V
D)、ボリュームスペースビットマップ(VSB)およ
びマネージメントテーブル(MT)の書き込み処理が行
われる。従って、ディスクに対して書き込み処理が行わ
れる場合には、異常検出バイト(FDB)をディスクに
記録するようにしたとしても、それに起因して効率が低
下するようなことはない。
【0087】すなわち、異常検出バイト(FDB)が0
である場合において、データを最初に記録するときのボ
リュームディスクリプタ(VD)、ボリュームスペース
ビットマップ(VSB)およびマネージメントテーブル
(MT)の書き込み(ステップS49またはS54にお
ける書き込み)のみが、異常検出バイト(FDB)を採
用しない場合に較べて余分な処理となるだけである。従
って、異常検出バイト(FDB)を採用したとしても、
それによる効率低下はほとんど無視することができる。
【0088】次に修復プログラム実行の処理(図4のス
テップS13または図8のステップS43の処理)の詳
細について、さらに説明する。
【0089】MDデータにおいては、データ入力部7よ
りCPU5に対してミラーモードの設定を指令すると、
CPU5は、通常、図17に示すように、クラスタ83
乃至クラスタ114に形成するボリューム管理領域(V
MA)を、図9に示すように、2倍に拡大し、クラスタ
83乃至クラスタ146にボリューム管理領域(VM
A)を形成する。そして、ボリューム管理領域(VM
A)に、実質的に同一の情報を二重書きするようにす
る。
【0090】すなわち、図9に示すように、各クラスタ
を前半と後半に区分し、前半と後半に同一の情報を記録
するようにする。例えば、クラスタ83の前半には、ボ
リュームディスクリプタ(VD)、ボリュームスペース
ビットマップ(VSB)およびマネージメントテーブル
(MT)と、ディレクトリレコードブロック(DRB)
6乃至DRB15が記録される。そして、クラスタ83
の後半にも、前半と同一のデータが記録される。クラス
タ84においても、その前半と後半には、それぞれディ
レクトリ、レコードブロックDRB16乃至DRB31
のデータが二重に書き込まれる。クラスタ85乃至クラ
スタ146においても同様である。
【0091】このようなミラーモードが設定された場
合、CPU5は、図4のステップS13または図8のス
テップS43の修復プログラム実行処理において、例え
ば図10に示す処理を実行する。
【0092】この処理は、上述したように、図4のステ
ップS12、または図8のステップS42において、異
常検出フラグFDBが0x42であると判定されたとき
行われるものであるので、いずれかの位置に異常(破壊
されたデータ)が記録されていることになる。
【0093】そこで、最初にステップS71において、
CPU5は、クラスタ(例えばクラスタ83)の前半の
データが読み取り可能であるか否かを判定する。図11
に示すように、クラスタ83の前半と後半のうち、後半
のデータが破壊されていたとすれば、前半のデータ(更
新された新しいデータ)は読み取ることが可能である。
この場合においては、ステップS72に進み、クラスタ
83の前半のボリュームディスクリプタ(VD)が読み
取られる。
【0094】そして、その読み取ったボリュームディス
クリプタ(VD)中の異常検出バイト(FDB)が0で
あるか否かをステップS73で判定する。異常検出バイ
ト(FDB)が0である場合、他のクラスタの書き換え
が既に完了しているので、データは正常であると判定す
ることができる。そこで、この場合においては、図8の
ステップS46(または図4のステップS16)に進
み、正常である場合と同様の処理を実行する。
【0095】これに対して、クラスタ83の前半のボリ
ュームディスクリプタ(VD)中の異常検出バイト(F
DB)が0ではない(0x42である)と判定された場
合、他のクラスタは、書き換えられた可能性がある。そ
こで、この場合においてはステップS74に進み、修復
プログラム処理が実行される。
【0096】一方、ステップS71において、クラスタ
83の前半のデータが読み取り可能ではないと判定され
た場合、ステップS75に進み、クラスタ83の後半の
データが読み取り可能であるか否かが判定される。例え
ば、図12に示すように、クラスタ83の前半のデータ
が破壊されていたとしても、その後半のデータ(更新さ
れていない古いデータ)が破壊されていない場合があ
る。この場合、ステップS76に進み、クラスタ83の
後半のデータが読み取られる。そして、ステップS77
において、その読み取ったボリュームディスクリプタ
(VD)中の異常検出バイト(FDB)が0であるか否
かを判定する。
【0097】古いボリュームディスクリプタ(VD)の
異常検出バイト(FDB)が0である場合、他のクラス
タは、まだ書き換えられていないので正常である。そこ
で、図8のステップS46(または図4のステップS1
6)に進み、それ以降の処理を実行する。
【0098】ステップS77において、異常検出フラグ
FDBが0ではない(0x42である)と判定された場
合、他のクラスタは書き換えられた可能性があるので、
この場合はステップS74に進み、修復プログラム処理
を実行する。
【0099】図13に示すように、クラスタ83の中央
部が破壊された場合、クラスタ83の前半と後半の両方
が読み取り不可となる。この場合は、ステップS71と
ステップS75において、NOの判定が行われるため、
ステップS74に進み、修復プログラム処理が実行され
る。
【0100】また、クラスタ83以外のクラスタ84乃
至クラスタ146のうちのいずれかのクラスタの書き込
み中にシステムがダウンした場合、図14に示すよう
に、そのクラスタnの前半(図14(a))、後半(図
14(b))または中央(図14(c))において、デ
ータが破壊されている。この場合においても、クラスタ
83における場合と同様に処理することができる。
【0101】なお、データが破壊されているか否かは、
再生時、データに同期した同期信号がなくなること、あ
るいはエラー訂正符号によりエラーが検出されることな
どから検出することができる。
【0102】上記実施例においては、異常検出バイトを
データ記録媒体1に記録するようにしたが、データ記録
媒体1が、データ記録再生装置から取り外しできないも
のである場合においては、不揮発性メモリ4に書き込む
ようにすることもできる。
【0103】また、異常検出バイト(FDB)は、1バ
イト全てを用いる必要はなく、単に異常の有無を判定す
るだけでよいのなら、1ビットでもよい。逆に異常の有
無だけでなく、ファイル管理情報の整合性、ファイル中
のデータの整合性など、より多様な整合性判定を行う場
合においては、より多くのビットを使用するようにする
こともできる。さらにこの場合においては、異常検出符
号の他に、変更を加えようとするファイル名などを記録
するようにすることもできる。
【0104】以上の実施例においては、データ記録媒体
1をMDデータとしたが、この発明は、MDデータ以外
の光磁気ディスクはもとより、そのほかの磁気ディス
ク、ICメモリカードなどのデータ記録媒体にも適用す
ることが可能である。
【0105】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載のデータ記録
再生装置および請求項8に記載のデータ記録方法によれ
ば、第1の識別符号の記録の後に、データを記録媒体に
記録し、データを記録した後に、第1の識別符号を第2
の識別符号に書き換えるようにしたので、識別符号から
データ管理情報の整合性を瞬時に判定することができ
る。
【0106】その結果、データ記録再生装置の起動時や
データ記録媒体の交換時に、毎回整合性判定を行ったと
しても、作業効率が低下することが抑制される。そし
て、整合性が取れていない状態において、データ記録媒
体に対して、データの記録再生処理が行われないように
することができるので、操作性および信頼性を飛躍的に
向上させることが可能となる。
【0107】また、請求項9に記載のデータ記録媒体に
よれば、データを記録する前の状態、またはデータを記
録した後の状態であることを表す識別符号を記録するよ
うにしたので、データ記録再生装置から取り外し可能な
データ記録媒体においても、記録されているデータの整
合が取れているか否かを、迅速かつ確実に、判定するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ記録再生装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図2】図1のデータ記録媒体1のフォーマットを説明
する図である。
【図3】図1の実施例の第1の処理例を示すフローチャ
ートである。
【図4】図1の実施例の第2の処理例を示すフローチャ
ートである。
【図5】図4のステップS19の記録処理の詳細を説明
するフローチャートである。
【図6】図4のステップS20の再生処理の詳細を説明
するフローチャートである。
【図7】図4のステップS21の消去処理の詳細を説明
するフローチャートである。
【図8】図1の実施例の第3の処理例を示すフローチャ
ートである。
【図9】ミラーモード時におけるフォーマットを説明す
る図である。
【図10】ミラーモード時における図8のステップS4
3における処理の詳細を説明するフローチャートであ
る。
【図11】クラスタ83の後半が破壊された状態を示す
図である。
【図12】クラスタ83の前半が破壊された状態を示す
図である。
【図13】クラスタ83の中央部が破壊された状態を示
す図である。
【図14】クラスタ83以外のクラスタが破壊された状
態を示す図である。
【図15】従来のMDデータのフォーマットを示す図で
ある。
【図16】ボリューム管理領域の構成を説明する図であ
る。
【図17】クラスタ83乃至クラスタ114のデータの
配置を説明する図である。
【図18】従来のデータ記録再生装置の処理例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 データ記録媒体 2 媒体駆動部 3 RAM 4 不揮発性メモリ 5 CPU 6 ROM 7 データ入力部 8 データ出力部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にデータ記録する前に、前記デ
    ータを記録する前の状態であることを表す第1の識別符
    号を記録する第1の記録手段と、 前記第1の識別符号の記録の後に、前記データを前記記
    録媒体に記録する第2の記録手段と、 前記第2の記録手段による前記データの記録の後に、前
    記第1の識別符号を、前記データを記録した後の状態で
    あることを表す第2の識別符号に書き換える第3の記録
    手段とを備えることを特徴とするデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の記録手段は、前記データ記録
    再生装置の使用が開始されたとき、前記第1の識別符号
    を記録することを特徴とする請求項1に記載のデータ記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体から、前記第1または第2
    の識別符号を再生する再生手段と、 前記再生手段により再生された前記第1または第2の識
    別符号に対応して、前記記録媒体の修復処理を行う修復
    手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載
    のデータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の記録手段は、前記データ記録
    再生装置の動作終了が指令されたとき、前記第2の識別
    符号を記録することを特徴とする請求項1に記載のデー
    タ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の記録手段と第3の記録手段
    は、前記第1の識別符号と前記第2の識別符号を、前記
    記録媒体に記録することを特徴とする請求項1に記載の
    データ記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体に対して前記データを記録
    することを表す第3の識別符号を記録する第4の記録手
    段をさらに備え、 前記第1の記録手段は、前記記録媒体に対して前記デー
    タを実際に記録するとき、前記第1の識別符号を記録す
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録再生装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の記録手段と第3の記録手段
    は、前記第1の識別符号と第2の識別符号を、複数回、
    前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1に記
    載のデータ記録再生装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体にデータ記録する前に、前記デ
    ータを記録する前の状態であることを表す第1の識別符
    号を記録し、 前記第1の識別符号の記録の後に、前記データを前記記
    録媒体に記録し、 前記データの記録の後に、前記第1の識別符号を、前記
    データを記録した後の状態であることを表す第2の識別
    符号に書き換えることを特徴とするデータ記録方法。
  9. 【請求項9】 データを記録するデータ記録媒体におい
    て、 前記データとともに、前記データを記録する前の状態、
    または前記データを記録した後の状態であることを表す
    識別符号が記録されていることを特徴とするデータ記録
    媒体。
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