明 細 書
記録装置、記録方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録 媒体
技術分野
[0001] この発明は、記録媒体に対象情報と、この対象情報と対応するインデックスファイル とを記録する記録装置、記録方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記 録媒体に関する。詳しくは、この発明は、対象情報の変更を開始してからインデックス ファイルの更新を終了するまでの所定の処理段階にぉ 、て、その所定の処理段階に あることを示すステータス情報を、機器本体等の電源オフ時にも記憶内容を保持可 能な記憶領域に設定することにより、電源オン時に、記録媒体に記録されているイン デックスファイルと対象情報の整合性を容易に判定できるようにした記録装置等に係 るものである。
背景技術
[0002] 従来、大容量の記録媒体に記録されて!、る多数のコンテンツファイルから、所望の ファイルを簡易に見つけ出す方法として、特許文献 1等に、インデックスファイルを用 いる方法が提案されている。
[0003] インデックスファイルは、各コンテンツファイルの属性情報の集合力 構成、或いは 生成される。コンテンツファイルの属性情報としては、例えばサムネイル画像データ、 タイトルのテキストデータ、撮像日時、コーデック情報、顔検出情報 (検出顔サイズ、 検出顔位置、検出顔を数値化した検出顔スコア)等がある。ただし、属性情報はこれ らに限定されるものではない。
[0004] 記録媒体にコンテンツファイルと共にインデックスファイルを記録する記録装置にお いては、例えば、撮像結果等力^つのコンテンツファイルとして記録媒体に記録され た場合、このコンテンツファイルの記録に対応して、記録媒体に記録されているイン デックスファイルが更新される。
[0005] また、この記録装置にぉ 、ては、記録媒体に記録されたコンテンツファイルが削除 された場合も、このコンテンツファイルの削除に対応して、インデックスファイルが更新
される。
[0006] このように、記録媒体にコンテンツファイルと共にインデックスファイルを記録する記 録装置においては、コンテンツの記録あるいは削除によって記録媒体に記録される コンテンツファイルに変更があったときには、この記録媒体に記録されているインデッ タスファイルの所定の情報が更新されるようになされており、インデックスファイルとコ ンテンッファイルとが整合するようになされて 、る。
[0007] ところで、携帯型のデジタルスチルカメラ、カムコーダ等に上述のインデックスフアイ ルを適用すれば、多数のコンテンツファイルを 1つの記録媒体に記録する場合でも、 この多数のコンテンツファイルから所望のコンテンツファイルを簡単かつ確実に見つ け出すことができ、一段と使い勝手が向上する。
特許文献 1:特開 2004— 227630号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0008] インデックスファイルは、インデックスファイルにより管理されるコンテンツファイルと 同様に、記録媒体に係るファイル管理システムにより管理される独立したファイルであ る。そのため、このインデックスファイルを上述したように携帯型のデジタルスチルカメ ラ等に適用する場合、以下の各場合が予測される。
[0009] 例えば、事故等により、インデックスファイルを更新しないうちに電源が遮断される 場合である。また例えば、記録媒体が着脱可能なメモリカード等であるときは、インデ ックスファイルを更新しないうちに、この記録媒体が機器本体等力も取り外される場合 である。
[0010] ここで、インデックスファイルとコンテンツファイルとの間の整合性について、図 11を 参照して説明する。
[0011] コンテンツファイル(A)、コンテンツファイル(B)と、このコンテンツファイル A、 Bの属 性情報の集合力 生成されるインデックスファイル (IF)が記録媒体に存在する状態 S T1で、機器本体の電源の遮断等の障害が発生した場合には、インデックスファイル I Fはコンテンツファイル A、コンテンツファイル Bとの整合が取れて!/、る。
[0012] この定常状態 ST1からコンテンツファイル (C)の記録を開始し、このコンテンツファ
ィル Cを記録して ヽるコンテンッファイル記録中の状態 ST2で電源の遮断等の障害 が発生した場合、この記録途中のコンテンツファイル Cについては再生することが困 難となる。なお、この場合も、インデックスファイル IFは、コンテンツファイル A、 Bとの 整合が取れている。
[0013] これに対して、コンテンツファイル Cの記録を完了した後に、インデックスファイル IF の記録を開始するまでの定常状態 ST3で電源の遮断等の障害が発生した場合、ィ ンデッタスファイル IFは、コンテンツファイル A、 B、 Cと整合が取れていない。
[0014] また、コンテンツファイル Cの記録を完了し、続!、てインデックスファイル IFの更新を 開始して、このインデックスファイル IFを更新して!/、るインデックスファイル更新中の状 態 ST4で電源の遮断等の障害が発生した場合、インデックスファイル IF自体を再生 することが困難となる。
[0015] 上述した定常状態 ST1からさらにコンテンツファイル Cを記録する場合、このコンテ ンッファイル Cの記録を完了し、さらにインデックスフアイル IFの更新を完了した状態 ST5で初めて、インデックスファイル IFは、コンテンツファイル A、 B、 Cとの整合が取 れた状態となる。
[0016] なお、これら一連の処理とは逆に、記録媒体に記録されたコンテンツファイルを削 除する場合には、コンテンツファイル削除中の状態 ST2で電源の遮断等の障害が発 生しても、インデックスファイル IFは、コンテンツファイルと整合が取れなくなる。
[0017] 上述したようにインデックスファイルとコンテンツファイルとの間で整合が取れて!/、な い場合、あるいはインデックスファイルが破損している場合、インデックスファイルを使 用して所望のコンテンツファイルを見つけ出すことが困難になる。
[0018] この問題を解決する 1つの方法として、起動時 (電源オン時)に、インデックスフアイ ルとコンテンツファイルとの整合性を確認し、整合が取れていない場合、あるいはイン デックスファイルが破損して ヽる場合には、インデックスファイルを修復することが考え られる。
[0019] しかし、このような処理を実行する場合には、電源をオンする毎に、記録媒体に記 録された各コンテンツファイルをインデックスファイルと順次照合することが必要になり 、コンテンツファイルの数が多くなればなる程、立ち上がり(電源オン時)の処理に時
間を要することになり、ユーザの使い勝手が悪くなるという問題がある。このような電源 オン時の処理を簡略ィ匕し、必要に応じてインデックスファイルを修復することが求めら れる。
[0020] この発明の目的は、電源オン時に記録媒体に記録されて!、るコンテンツファイル等 の対象情報とインデックスファイルとの整合性を容易に判定可能とすることにある。 課題を解決するための手段
[0021] この発明の概念は、
少なくともコンテンツファイル、仮想フォルダまたはテキストデータを含む対象情報と 、前記対象情報を管理し、前記対象情報に関する属性情報の集合から生成されるィ ンデッタスファイルとを記録媒体に記録する記録装置において、
前記記録媒体に記録される前記対象情報を変更する変更部と、
前記変更部により前記対象情報が変更されるときに、変更される前記対象情報と対 応する前記インデックスファイルを更新するインデックスファイル更新部と、
前記記録装置の電源オフ時にぉ 、ても記憶内容を保持可能な記憶領域に、前記 変更部で前記対象情報の変更を開始してから、前記インデックスファイル更新部で 前記インデックスファイルの更新を終了するまでの所定の処理段階における所定の 処理段階であることを示すステータス情報を設定するステータス情報設定部と を備えることを特徴とする記録装置にある。
[0022] この発明にお 、て、記録媒体には、少なくともコンテンツファイル、仮想フォルダま たはテキストデータを含む対象情報と、インデックスファイルとが記録される。インデッ タスファイルは、各対象情報の属性情報の集合力 生成されたものである。記録媒体 に記録される対象情報は変更部により変更される。ここで、記録媒体に記録される対 象情報の変更とは、例えば、記録媒体に対象情報を新たに記録すること、あるいは 記録媒体力 対象情報を削除すること等を意味している。
[0023] 変更部により記録媒体に記録される対象情報が変更されるときには、記録媒体に 記録されて ヽるインデックスファイル力 インデックスファイル更新部により更新される 。インデックスファイルが更新されることで、記録媒体に記録されているインデックスフ アイルと対象情報との間の整合が図られる。
[0024] 変更部で対象情報の変更を開始してからインデックスファイル更新部でインデック スファイルの更新を終了するまでの所定の処理段階にぉ 、て、その所定の処理段階 にあることを示すステータス情報が、ステータス情報設定部により記憶領域に設定さ れる。この記憶領域は、不揮発性メモリ等で構成され、電源オフ時にも記憶内容を保 持可能な記憶領域である。
[0025] このように、対象情報の変更を開始してからインデックスファイルの更新を終了する までの所定の処理段階にぉ 、て、その所定の段階にあることを示すステータス情報 力 電源オフ時にも保持可能な記憶領域に設定されるため、電源オン時にこのステ 一タス情報を利用して、記録媒体に記録されて 、る対象情報とインデックスファイル の整合性を容易に判定でき、必要に応じてインデックスファイルの修復を行うことが可 能となる。
[0026] 例えば、電源オン時に、記憶領域に記憶されて 、るステータス情報が、インデックス ファイルの更新処理途中であることを示すとき、記録媒体に記録されて!ヽる対象情報 に基づ!/、て、記録媒体に記録されて 、るインデックスファイルを修復するインデックス ファイル修復部がさらに備えられる。
[0027] 例えば、上述の処理段階に、(1)対象情報の変更処理が開始された後に、この対 象情報の変更処理が終了するまでの第 1の処理段階、および (2)対象情報の変更 処理が終了した後に、インデックスファイルの更新処理が終了するまでの第 2の処理 段階を含むようにされる。
[0028] このように所定の処理段階として、第 1、第 2の処理段階を含む場合には、電源オン 時に、記憶領域に記憶されているステータス情報が第 1の処理段階にあることを示す ときは、記録媒体に記録されて 、るインデックスファイルのうち記録媒体に記録されて いる対象情報と整合が取られていない部分を修正する。一方、電源オン時に、記憶 領域に記憶されているステータス情報が第 2処理段階にあることを示すときには、記 録媒体に記録されて ヽる対象情報に基づ 、てインデックスファイルを生成して記録 媒体に記録するインデックスファイル修復部がさらに備えられる。
[0029] 電源オン時のステータス情報が第 1の処理段階にある場合、インデックスファイルは 破壊されては 、な 、が、対象情報側に何らかの異常が発生して 、ることが想定される
。したがって、この場合には、インデックスファイル修復部は、インデックスファイルのう ち対象情報との整合が取られて 、な 、部分のみを修正するだけで足りる。これに対し て、電源オン時のステータス情報が第 2の処理段階にある場合、インデックスファイル は破壊されているおそれがあり、インデックスファイル修復部は、インデックスファイル を新たに生成することが必要となる。
[0030] 例えば、インデックスファイルに基づき、記録媒体に記録されて!、る対象情報をュ 一ザに提示するユーザ提示部がさらに備えられる。この場合、記憶領域に記憶され て 、るステータス情報が更新処理途中にあることを示すとき、インデックス修復部で修 復されたインデックスファイルに基づ ヽて、記録媒体に記録されて ヽる対象情報がュ 一ザに提示され、一方、記憶領域に記憶されているステータス情報が更新処理終了 を示すとき、記録媒体に記録されて 、るインデックスファイルに基づ 、て記録媒体に 記録されて ヽる対象情報がユーザに提示される。
[0031] このように記憶領域に記憶されて 、るステータス情報が処理途中にあることを示す ときにはインデックス修復部で修復されたインデックスファイルが用いられるものであり 、記録媒体に記録されている対象情報のユーザへの提示は、常に記録媒体に記録 されて 、る対象情報と整合が取られたインデックスファイルに基づ 、て正確に行われ る。
発明の効果
[0032] この発明によれば、対象情報の変更を開始して力 インデックスファイルの更新を 終了するまでの所定の処理段階にぉ 、て、その所定の処理段階にあることを示すス テータス情報を、電源オフ時にも記憶内容を保持可能な記憶領域に設定するもので あり、電源オン時に記録媒体に記録されて ヽるインデックスファイルと対象情報の整 合性を容易に判定できる。
図面の簡単な説明
[0033] [図 1]デジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
[図 2]インデックスファイルを構成するテキストファイル、サムネイル画像ファイル、プロ パティファイルを説明するための図である。
[図 3]プロパティファイルと仮想フォルダ、コンテンツファイルの対応関係の一例を示
す図である。
[図 4]ステータス情報の設定に係るマイクロコンピュータの一連の処理手順を示すフロ 一チャートである。
[図 5]ステータス変更と、各処理段階 (状態)で電源遮断等の障害が発生した際の、ィ ンデッタスファイルとコンテンツファイルの整合性および不揮発性メモリに保持される ステータスフラグのステータスを示す図である。
[図 6]インデックスファイルの修復動作に係るマイクロコンピュータの一連の処理手順 を示すフローチャートである。
[図 7]ステータス変更と、各処理段階 (状態)で電源遮断等の障害が発生した際の、ィ ンデッタスファイルとコンテンツファイルの整合性および不揮発性メモリに保持される ステータスフラグのステータスを示す図である。
[図 8]インデックスファイルの修復動作に係るマイクロコンピュータの一連の処理手順 を示すフローチャートである。
[図 9]ステータス変更と、各処理段階 (状態)で電源遮断等の障害が発生した際の、ィ ンデッタスファイルとコンテンツファイルの整合性と、記録媒体に記録されるステータス ファイルのステータスを示す図である。
[図 10]ステータス変更と、各処理段階 (状態)で電源遮断等の障害が発生した際の、 インデックスファイルとコンテンツファイルの整合性および記録媒体へのステータスフ アイルの記録の有無を示す図である。
[図 11]インデックスファイルとコンテンツファイルとの間の整合性を説明するための図 である。
符号の説明
[0034] 1 · · ·デジタルスチルカメラ、 2· · ·記録媒体、 3 · · ·記録再生部、 4· · ·マイクロコンビ ユータ、 5 · · 'インデックスファイル用メモリ、 6 · · 'エンコーダ、 7· · 'デコーダ、 9 · · ·バ ッファメモリ、 10· · '画像処理部、 11 · · 'カメラ部、 12· · '表示部、 13 · · 'ダイアル操 作子、 14· · '操作釦、 15 · · '不揮発性メモリ
発明を実施するための最良の形態
[0035] この発明の実施の形態について説明する。図 1は、実施の形態としてのデジタルス
チルカメラ 1の構成を示している。このデジタルスチルカメラ 1は、記録媒体 2と、記録 再生部 3と、マイクロコンピュータ 4と、インデックスファイル用メモリ 5と、エンコーダ 6と 、デコーダ 7と、ノ ッファメモリ 9と、画像処理部 10と、カメラ部 11と、表示部 12とを有 している。
[0036] マイクロコンピュータ 4は、図示しないメモリに記録されたプログラムの実行により、こ のデジタルスチルカメラ 1全体の動作を制御する制御部を構成して ヽる。このマイクロ コンピュータ 4には、ダイアル操作子 13、操作ボタン 14および不揮発性メモリ 15が接 続されている。ダイアル操作子 13は、ユーザがカメラ部 11を構成する固体撮像素子 の駆動条件などを切り換えるための操作子である。操作釦 14は、シャッター釦、ズー ム釦、記録 Z再生/削除釦、再生ファイル選択釦等を備えており、ユーザがデジタル スチルカメラ 1の動作を操作するための操作部を構成している。
[0037] なお、この実施の形態では、マイクロコンピュータ 4の処理に係るプログラムは、事前 に、このデジタルスチルカメラ 1にインストールされて提供される。ただし、このプロダラ ムを、事前のインストールに代えて、インターネット等のネットワークを介してダウン口 ードしてもよく、さら〖こは光ディスク、磁気ディスク、メモリカード等の各種記録媒体に 記録して提供するようにしてもょ ヽ。
[0038] 記録媒体 2は、例えばメモリカード等で構成され、記録再生部 3に着脱自在とされて いる。この記録媒体 2は、カメラ部 11で撮像されたコンテンツファイルと、各コンテンツ ファイルの属性情報の集合カゝら生成されるインデックスファイルを記録する他、フアイ ル管理システム等も記録する。コンテンツファイルの属性情報としては、例えばサムネ ィル画像データ、タイトルのテキストデータ、撮像日時、コーデック情報、顔検出情報 (検出顔サイズ、検出顔位置、検出顔を数値化した検出顔スコア)等がある。
[0039] インデックスファイルは、例えば、図 2に示すように、テキストファイル(又はメタデー タファイル) FTX、サムネイル画像ファイル FTHおよびプロパティファイル FPからなつ ている。各コンテンツファイルの属性情報は、テキストファイル FTX、サムネイル画像 ファイル FTH、およびプロパティファイル FPに分けられて配置される。
[0040] ただし、コンテンツファイルの種類によっては、テキストファイル FTX、サムネイル画 像ファイル FTHに配置される属性情報がない場合もある。図 2では、各コンテンツフ
アイルの属性情報として、テキストファイル FTX、サムネイル画像ファイル FTH、およ びプロパティファイル FPのそれぞれに配置される属性情報があった場合を示してい る。
[0041] なお、本実施例にお!、ては、特に、プロパティファイル、サムネイル画像ファイル、 テキストファイル(又はメタデータファイル)力 構成されるインデックスファイルを AV Indexファイルと呼ぶ。
[0042] ここで、テキストファイル FTXは、テキスト情報 (メタデータファイルであれば、メタデ ータ)を管理する。サムネイル画像ファイル FTHは、サムネイルの画像データを管理 する。プロパティファイル FPは、テキストファイル FTXまたはサムネイル画像ファイル FTHに関する属性情報を除く属性情報 (基本属性情報)を管理し、また他のファイル のスロット間の接続情報を管理する。
[0043] ファイル FPは、先頭に属性などを示すヘッダが配される。これに対して、ファイル F TX、 FTHには、その先頭にヘッダが配されていない。ただし、ファイル FTX、 FTH にも、ファイル FPと同様に、先頭に属性などを示すヘッダが配されることもある。へッ ダに続いて、各コンテンツファイルの属性情報力もなるエントリ(プロパティエントリ # 1 、プロパティエントリ # 2、 · · · ·、サムネイル画像エントリ # 1、サムネイル画像エントリ # 2、 · · ·、テキストエントリ # 1、テキストエントリ # 2, · · ·)が連続して配された構成と なっている。
[0044] テキストファイル FTXの各エントリには、ディスクタイトル、各コンテンツファイル等に 係るタイトルの文字列を示すデータが割り当てられる。サムネイル画像ファイル FTH の各エントリには、ディスクタイトル、各コンテンツファイルの内容を示すサムネイル画 像データが割り当てられる。
[0045] これらテキストファイル FTX、サムネイル画像ファイル FTHの各エントリは、それぞ れ、固定長のスロットから構成されている。各エントリを構成するスロット数は、各ェント リに割り当てられる属性情報のデータ量に応じて、一個または複数個とされる。なお、 コンテンツファイルの種類によっては、属性情報の種類が異なるため、上述したように 、何らエントリが設けられない場合もある。
[0046] プロパティファイル FPの各エントリには、ディスクタイトル、各コンテンツファイルの属
性を示すデータが割り当てられる。このプロパティファイル FPは、テキストファイル FT X、サムネイル画像ファイル FTHと同様に、固定長のスロットから構成されている。こ のプロパティファイル FPには、コンテンツファイルの種類が種々に異なる場合であつ ても、各コンテンツファイルに対応してエントリが必ず設けられる。
[0047] このプロパティファイル FPの各エントリには、他のエントリとの関係を示す管理情報 として、テキストファイル FTX、サムネイル画像ファイル FTHの対応するエントリを特 定する管理情報(図 2に矢印で示すような関連情報である)が設定される。また、プロ パティファイル FPの複数個のスロットで構成されるエントリにあっては、各スロットに、 続くスロットを特定する管理情報が設定される。また、このプロパティファイル FPの各 エントリには、対応するコンテンツファイルを特定する情報が設定される。
[0048] インデックスファイル IFは以上のような構成とされている。そのため、例えば、テキス トファイル FTXに記録されたデータ列を再生して、記録媒体 2に記録された各コンテ ンッファイルのタイトルを一覧表示できる。また、例えば、サムネイル画像ファイル FT Xに記録されたデータ列を再生して、記録媒体 2に記録された各コンテンツファイル のサムネイル画像を一覧表示できる。
[0049] なお、インデックスファイル IFは、このような実在するコンテンツファイルだけでなく、 仮想のフォルダについても、ファイル FTX、 FTH、 FPにより定義することができる。プ 口パティファイル FPの各エントリには、コンテンツファイルおよび仮想フォルダの階層 構造を定義する情報が設定される。
[0050] 図 3は、プロパティファイルと、コンテンツファイルおよび仮想フォルダの対応関係の 一例を示して 、る。この例では、撮像日時が「〇月 X日」の仮想フォルダと、撮像日 時が「〇月△日」の仮想フォルダが同一階層に存在し、「〇月 X日」の仮想フォルダ の下位階層に「DCF File 1」のコンテンツファイルが存在し、「〇月△日」の仮想フォ ルダの下位階層に「DCF File 2J , 「DCF File 3」のコンテンツファイルが存在している
[0051] このような階層構造に対応して、プロパティファイルには、図 3に示すように、フアイ ルエントリ # 1、フォルダエントリ # 4、ファイルエントリ # 6、フォルダエントリ # 8および フォルダエントリ # 9が形成されている。なお、各エントリの番号は、それぞれ、そのェ
ントリを構成するスロットの最初のスロットの番号とされる、図示の例では、各エントリの 番号は、便宜上、そのエントリを構成するスロットの最小番号としている。
[0052] ファイルエントリ # 1, # 6, # 9は、それぞれ、「DCF File 1」 , 「DCF File 2J , 「DCF File 3」のコンテンツファイルを管理し、フォルダエントリ # 4, # 8は、それぞれ、「〇月 X日」, 「〇月△日」の仮想フォルダを管理する。
[0053] 図 1に戻って、マイクロコンピュータ 4に接続されている不揮発性メモリ 15には、上 述した記録媒体 2に記録されるコンテンツファイルの変更を開始してから、この記録媒 体 2に記録されるインデックスファイルの更新を終了するまでの所定の処理段階にお いて、マイクロコンピュータ 4により、この所定の処理段階にあることを示すステータス 情報が設定される。この不揮発性メモリ 15は、電源オフ時にも記憶内容を保持可能 な記憶領域を構成している。また、マイクロコンピュータ 4は、ステータス情報設定部 を構成している。ここで、コンテンツファイルの変更とは、例えば、記録媒体 2に所定 のコンテンツファイルを記録すること、あるいは記録媒体 2から所定のコンテンツフアイ ルを削除すること等を意味している。
[0054] カメラ部 11は、被写体を撮像し、この被写体に対応した画像データを出力する。こ のカメラ部 11は、撮像光学系、撮像素子、撮像信号処理部等カゝらなっている。撮像 素子としては、例えば CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)固体撮 像素子、 CCD(Charge Coupled Device)固体撮像素子等が使用される。
[0055] 被写体からの光は撮像光学系を通じて撮像素子の撮像面に照射され、この撮像面 に被写体の光学像が結像される。撮像素子では、このように撮像面に光学像が結像 された状態で撮像が行われる。そして、撮像素子から出力される撮像信号対して撮 像信号処理部でサンプリングホールド、ガンマ補正などの処理が施されて画像デー タが生成される。
[0056] 表示部 12は、例えば LCD(Liquid Crystal Display)等の表示素子と、この表示素子 の周辺回路で構成される。記録時には、この表示部 12に、カメラ部 11から出力され る被写体に対応した画像データによる画像が表示される。また、再生時には、この表 示部 12に、記録媒体 2から再生された所定のコンテンツファイルに係る画像が表示さ れる。
[0057] 画像処理部 10は、記録時、カメラ部 11から出力される画像データの色温度等を補 正してバッファメモリ 9に出力すると共に、この画像データの解像度等を補正して表示 部 12に供給し、この表示部 12に被写体に対応した画像を表示する。また、この画像 処理部 10は、再生時、ノ ッファメモリ 9から出力される画像データの解像度等を補正 して表示部 12に供給し、この表示部 12に再生画像を表示する。また、画像処理部 1 0は、サムネイル画像あるいは各種メニューの表示時に、バッファメモリ 9から出力され るインデックスファイルに係るサムネイル画像データ、各種メニューの画像データを表 示部 12に供給し、この表示部 12にサムネイル画像、各種メニューを表示する。
[0058] ノ ッファメモリメモリ 9は、記録時、画像処理部 10から出力される画像データを一時 的に保持し、マイクロコンピュータ 4の指示により保持した画像データをエンコーダ 6 に出力する。また、バッファメモリ 9は、再生時、デコーダ 7から出力される画像データ を一時的に保持して画像処理部 10に出力する。また、ノ ッファメモリメモリ 9は、サム ネイル画像あるいは各種メニューの表示時、マイクロコンピュータ 4から出力されるィ ンデッタスファイルに係るサムネイル画像データ、各種メニューに係る画像データを一 時的に保持し、画像処理部 10に供給する。
[0059] エンコーダ 6は、記録時、バッファメモリ 9から出力される画像データを JPEG (Joint.
Photographic. coding. Experts . Group . )の手法によりデータ圧縮し、コンテンツファイル のデータとして記録再生部 3に供給する。また、エンコーダ 6は、このデータ圧縮処理 の際に、インデックスファイルの作成に使用するサムネイル画像データを画像データ より生成し、このサムネイル画像データを、マイクロコンピュータ 4を介してインデックス ファイル用メモリ 5に供給する。
[0060] デコーダ 7は、再生時、記録再生部 3から出力されるコンテンツファイルのデータを データ伸長し、その結果得られる画像データをバッファメモリ 9に供給する。
[0061] インデックスファイル用メモリ 5は、電源オン時、記録媒体 2に記録されて 、るインデ ックスファイルのデータを、記録再生部 3を介して取得して保持する。また、インデック スファイル用メモリ 5は、コンテンツファイルの記録媒体 2への記録に伴い、エンコーダ 6で生成されたサムネイル画像データ等を用いて、保持して ヽるインデックスファイル のデータを更新し、この更新したインデックスファイルのデータを記録再生部 3に供給
し、記録媒体 2のインデックスファイルを更新する。
[0062] 記録再生部 3は、電源オン時、記録媒体 2に記録されたファイル管理システムのデ ータを取得し、これにより記録媒体 2の空き領域、記録媒体 2に記録されたコンテンツ ファイル、インデックスファイルの位置情報等を検出する。また、記録再生部 3は、この 検出結果に基づいて、この電源オン時、記録媒体 2からインデックスファイルを読み 出し、このインデックスファイルのデータをインデックスファイル用メモリ 5に供給する。
[0063] また、記録再生部 3は、記録時、エンコーダ 6から出力されるコンテンツファイルのデ ータを記録媒体 2に記録する。また、記録再生部 3は、コンテンツファイルのデータを 記録媒体 2に記録した後、インデックスファイル用メモリ 5に保持され、このコンテンツ ファイルの記録に対応するように更新されたインデックスファイルのデータにより、記 録媒体 2に記録されたインデックスファイルを更新する。また、記録再生部 3は、このィ ンデッタスファイルの更新に対応して、ファイル管理システムのデータを更新する。
[0064] この記録再生部 3は、記録媒体 2に記録されるコンテンツファイルを変更するコンテ ンッファイル変更部を構成している。また、この記録再生部 3は、記録媒体 2に記録さ れて 、るインデックスファイルを更新するインデックスファイル更新部を構成して 、る。
[0065] また、記録再生部 3は、再生時、マイクロコンピュータ 4により指示されたファイル名 に対応したコンテンッファイルのデータを記録媒体 2から読み出してデコーダ 7に供 給する。
[0066] 図 1に示すデジタルスチルカメラ 1の動作を簡単に説明する。
[0067] ユーザの操作で機器本体等の電源がオンとされるとき、マイクロコンピュータ 4により 、記録再生部 3に、ファイル管理システムのデータの取得が指示される。記録再生部 3では、この指示に基づ 、て記録媒体 2からファイル管理システムのデータが取得さ れる。そして、この記録再生部 3では、このファイル管理システムのデータに基づいて 、記録媒体 2の空き領域、記録媒体 2におけるコンテンツファイル、インデックスフアイ ルの記録位置情報等が検出される。そして、記録再生部 3では、さらに、この検出結 果に基づいて、記録媒体 2からインデックスファイルが取得される。このインデックスフ アイルのデータは、記録再生部 3からインデックスファイル用メモリ 5に供給されて保持 される。
[0068] このように、電源オン時に、インデックスファイル用メモリ 5に保持されたインデックス ファイルのデータは、不揮発性メモリ 15に記憶されて 、るステータス情報に基づ!/、て 、必要に応じて修復され、インデックスファイルと記録媒体 2に記録されているコンテ ンッファイルとが整合するようにされる。この修復動作については、後述する。
[0069] 記録媒体 2にデジタルスチルカメラにより撮影されたコンテンツファイルを記録する、 記録時の動作を説明する。
[0070] ユーザのシャッター操作に伴って、カメラ部 11から出力される画像データの 1画面 分が画像処理部 10を通じてバッファメモリ 9に保持される。また、この 1画面分の画像 データは画像処理部 10で解像度等が補正されて表示部 12に供給され、この表示部 12にシャッター操作に対応した画像が表示される。ユーザは、表示部 12に表示され た画像によって、その内容を確認できる。
[0071] このように、ノッファメモリ 9に 1画面分の画像が保持された状態で、ユーザによる記 録指示があるとき、このバッファメモリ 9に保持されていた画像データは、エンコーダ 6 でデータ圧縮処理され、コンテンツファイルのデータとして記録再生部 3に供給される 。そして、このコンテンツファイルのデータは、記録再生部 3により、記録媒体 2の所定 の空き領域に記録される。
[0072] このコンテンツファイルの記録処理と並行して、エンコーダ 6で、上述した 1画面分 の画像データカゝらサムネイル画像データが生成される。記録されるコンテンツフアイ ルの属性情報である、このサムネイル画像データ、コンテンツファイルのファイル名か ら、マイクロコンピュータ 4により、インデックスファイル用メモリ 5に記録されているイン デックスファイルのデータが更新される。
[0073] 上述したように、記録媒体 2にコンテンツファイルが記録された後に、記録再生部 3 により、インデックスファイル用メモリ 5に保持されている、コンテンツファイルの記録に 対応して更新されたインデックスファイルのデータに基づ 、て、記録媒体 2に記録さ れているインデックスファイルが更新される。またその後、記録再生部 3により、このィ ンデッタスファイルの更新に対応して、記録媒体 2に記録されて ヽるファイル管理シス テムのデータが更新される。
[0074] 次に、記録媒体 2に記録されているコンテンツファイルの一覧表示を参照して、所
定のコンテンツファイルを再生する、再生時の動作を説明する。
[0075] ユーザによりコンテンツファイルの一覧表示が指示されるとき、マイクロコンピュータ 4により、インデックスファイル用メモリ 5に記録されたインデックスファイルのデータか ら、各コンテンツファイルに対応したサムネイル画像データが順次取得されてバッファ メモリ 9に供給される。そして、このバッファメモリメモリ 9から一覧表示に係るサムネィ ル画像データが出力され、この画像データが画像処理部 10を通じて表示部 12に供 給され、この表示部 12に、記録媒体 2に記録されている各コンテンツファイルに係る サムネイル画像が一覧表示される。
[0076] このように、表示部 12にサムネイル画像が一覧表示されている状態で、ユーザの例 えばダイアル操作子 13の操作によって所定のサムネイル画像が選択されて再生が 指示されるとき、マイクロコンピュータ 4から記録再生部 3に、インデックスファイル用メ モリ 5の記録に従ってこの所定のサムネイル画像に対応したコンテンツファイルの再 生が指示される。この指示に基づいて、記録再生部 3により、記録媒体 2から、この所 定のサムネイル画像に対応したコンテンツファイルが再生される。そして、この再生さ れたコンテンツファイルのデータはデコーダ 7に供給されてデータ伸長され、その結 果得られる画像データはバッファメモリ 9および画像処理部 10を介して表示部 12に 供給され、この表示部 12に再生画像が表示される。
[0077] 次に、記録媒体 2に記録されているコンテンツファイルの一覧表示を参照して、所 定のコンテンツファイルを削除する、削除時の動作を説明する。
[0078] 上述したように表示部 12にサムネイル画像が一覧表示されて!/、る状態で、ユーザ の例えばダイアル操作子 13の操作によって所定のサムネイル画像が選択されて削 除が指示されるとき、マイクロコンピュータ 4から記録再生部 3に、インデックスファイル 用メモリ 5の記録に従ってこの所定のサムネイル画像に対応したコンテンツファイルの 削除が指示される。この指示に基づいて、記録再生部 3により、記録媒体 2から、この 所定のサムネイル画像に対応したコンテンツファイルが削除される。
[0079] このコンテンツファイルの削除処理と並行して、マイクロコンピュータ 4により、インデ ックスファイル用メモリ 5に記録されているインデックスファイルのデータが更新される 。そして、上述したように記録媒体 2からコンテンツファイルが削除された後、記録再
生部 3により、インデックスファイル用メモリ 5に保持されている、コンテンツファイルの 削除に対応するように更新されたインデックスファイルのデータで、記録媒体 2に記録 されているインデックスファイルが更新される。またその後、記録再生部 3により、この インデックスファイルの更新に対応して、記録媒体 2に記録されて 、るファイル管理シ ステムのデータが更新される。
[0080] なお、上述したように、記録媒体 2に記録されるコンテンツファイルの変更時 (コンテ ンッファイルの記録時および削除時)には、マイクロコンピュータ 4により、不揮発性メ モリ 5に、コンテンツファイルの変更を開始してから、インデックスファイルの更新を終 了するまでの所定の更新処理段階にぉ 、て、この所定の更新処理段階にあることを 示すステータス情報が設定される。
[0081] この実施の形態においては、ステータス情報として、例えば、ステータスフラグが適 用される。また、この実施の形態においては、例えば、上述の更新処理段階に、(1) コンテンツファイルの変更処理が開始された後に、このコンテンツファイルの変更処 理が終了するまでの第 1の処理段階、および(2)コンテンツファイルの変更処理が終 了した後に、インデックスファイルの更新処理が終了するまでの第 2の処理段階を含 むようにされる。
[0082] 図 4のフローチャートは、このステータス情報の設定に係る一連の処理手順を示し ている。
[0083] マイクロコンピュータ 4は、ユーザによりバッファメモリ 9に記録したコンテンツファイル の変更(コンテンツファイルの記録媒体 2への記録、または記録媒体 2からコンテンツ ファイルの削除)が指示されると、この処理手順を開始し、ステップ SP1カゝらステップ S P2に移る。このステップ SP2で、マイクロコンピュータ 4は、不揮発性メモリ 15のステ 一タスフラグのステータスを"整合"から"不整合"に変更する。
[0084] 次に、ステップ SP3で、マイクロコンピュータ 4は、記録再生部 3等の各部に、コンテ ンッファイルの変更 (記録または削除)を指示し、またインデックスファイル用メモリ 5に 保持されているインデックスファイルのデータを更新する。
[0085] 次に、ステップ SP4で、マイクロコンピュータ 4は、コンテンツファイルの変更(記録ま たは削除)を終了した力否か判定 (検出)する。マイクロコンピュータ 4は、この判定を
、記録再生部 3からの応答に基づいて行う。マイクロコンピュータ 4は、コンテンツファ ィルの変更 (記録または削除)が終了したと判定するとき、ステップ SP4からステップ S P5に移る。
[0086] このステップ SP5で、マイクロコンピュータ 4は、不揮発性メモリ 15のステータスフラ グのステータスを"不整合"から"異常"に変更する。このようにコンテンツファイルの変 更が終了したときに、不揮発性メモリ 15に設定されるステータスフラグのステータスが "不整合"から"異常"に変更されることから、不揮発性メモリ 15のステータスフラグの ステータスが"不整合"であることは、コンテンツファイルの変更処理が開始した後に、 このコンテンツファイルの変更処理が終了するまでの第 1の処理段階にあることを示 すことになる。すなわち、 "不整合"は、コンテンツファイルの変更が終了していない途 中の段階であることを示すことになる。
[0087] 次に、ステップ SP6で、マイクロコンピュータ 4は、記録再生部 3に、記録媒体 2に記 録されて!/、るインデックスファイルを、インデックスファイル用メモリ 5に保持されて 、る インデックスファイルのデータに基づいて、更新することを指示する。記録再生部 3は 、この指示に基づいて、記録媒体 2に記録されているインデックスファイルの更新を行 い、さらにその後に記録媒体 2に記録されているファイル管理システムの更新も行う。
[0088] そして、ステップ STSP7で、マイクロコンピュータ 4は、上述したインデックスファイル の更新、さらにはファイル管理システムの更新が終了した力否かを判定 (検出)する。 マイクロコンピュータ 4は、この判定を、記録再生部 3からの応答に基づいて行う。マイ クロコンピュータ 4は、インデックスファイル等の更新が終了したと判定するとき、ステツ プ SP7からステップ SP8に移る。
[0089] このステップ SP8で、マイクロコンピュータ 4は、不揮発性メモリ 15のステータスフラ グのステータスを"異常"から"整合"に変更する。このようにインデックスファイルの更 新が終了したときに不揮発性メモリ 15に設定されるステータスフラグのステータスが" 異常"から"整合"に変更されることから、不揮発性メモリ 15のステータスフラグ力 '異 常"であることは、コンテンツファイルの変更処理が終了した後インデックスファイルの 更新処理が終了するまでの第 2の処理段階にあることを示すことになる。すなわち、 " 異常"は、インデックスファイルの更新が終了していない途中の段階にあることを示す
ことになる。
[0090] そして、マイクロコンピュータ 4は、このステップ SP8の処理の後、ステップ SP9に移 り、ステータス情報の設定に係る一連の処理手順を終了する。
[0091] マイクロコンピュータ 4が、上述したようなステータス情報の設定に係る一連の処理 手順を実行することで、不揮発性メモリ 15に設定されるステータスフラグのステータス は、各処理段階を示すように順次変更されていく。そのため、マイクロコンピュータ 4 が上述の一連の処理手順を実行している際に、例えば機器本体等の電源が遮断さ れた場合、不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステータスはその遮断時点におけ る処理段階を示す状態に保持される。
[0092] したがって、次の電源オン時に、この不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステー タスに基づき、マイクロコンピュータ 4は、どの処理段階で電源の遮断などの障害が発 生したかを知ることができ、インデックスファイルの修復を、必要に応じて行うことが可 能となる。
[0093] 図 5は、ステータスの変更と、各処理段階 (状態)において、機器本体の電源遮断 等の障害が発生した際の、インデックスファイルとコンテンツファイルの整合性および 揮発性メモリ 15に保持されるステータスフラグのステータスを示して 、る。
[0094] コンテンツファイル A、 Bと、このコンテンツファイル A、 Bの属性情報の集合から生成 されるインデックスファイル IF力 記録媒体に存在する状態 ST1で機器本体の電源 の遮断等の障害が発生した場合には、不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステ 一タスは"整合"のまま保持される。
[0095] また、この定常状態 ST1からコンテンツファイル Cの変更 (記録または削除)が開始 されると、不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステータスは"不整合"に変更される ので、このコンテンツファイルの変更中の状態 ST2で電源の遮断等の障害が発生し た場合には、不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステータスは"不整合"のまま保 持される。
[0096] また、コンテンツファイル Cの変更が終了した後に、インデックスファイル IFの更新が 開始されるまでの定常状態 ST3で電源の遮断等の障害が発生した場合には、不揮 発性メモリ 15のステータスフラグのステータスは"不整合"のまま保持される。
[0097] また、この定常状態 ST3からインデックスファイル IFの更新が開始されると、不揮発 性メモリ 15のステータスフラグのステータスは"異常" (破損)に変更されるので、この インデックスファイルの更新中の状態 ST4で電源の遮断等の障害が発生した場合に は、不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステータスは"異常"のまま保持される。
[0098] また、インデックスファイル IFの更新が終了すると、不揮発性メモリ 15のステータス フラグのステータスは"整合"に変更されるので、インデックスファイル IFの更新が終 了した状態 ST5で電源の遮断等の障害が発生した場合には、不揮発性メモリ 15の ステータスフラグのステータスは"整合"のまま保持される。
[0099] なお、この実施の形態においては、ステータスフラグのステータスは、 "整合"、 "不 整合"、 "異常"の 3つである力 さらに多くのステータスを用意して、処理段階をより細 力べ分害 IJして示すようにしてもょ 、。
[0100] 次に、インデックスファイルの修復動作にっ 、て説明する。この修復動作は、電源 オン時に、不揮発性メモリ 15に設定されて!、るステータスフラグのステータスに基づ いて行われる。図 6のフローチャートは、インデックスファイルの修復動作に係る一連 の処理手順を示している。
[0101] マイクロコンピュータ 4は、電源がオンされて、記録媒体 2に記録されているファイル 管理システムのデータが記録再生部 3にロードされると、この処理手順を開始して、ス テツプ SP 11力らステップ SP 12に移る。
[0102] このステップ SP12で、マイクロコンピュータ 4は、不揮発性メモリ 15のステータスフラ グステータスが"整合"にある力否かを判定する。マイクロコンピュータ 4は、 "整合"に あると判定するときは、ステップ SP12からステップ SP13に移り、この処理手順を終了 する。この場合、上述したように、記録再生部 3は、マイクロコンピュータ 4の制御によ り、記録媒体 2に記録されて 、るインデックスファイルのデータを読み出してインデック スファイル用メモリ 5に格納する。
[0103] マイクロコンピュータ 4は、ステップ SP12で、不揮発性メモリ 15のステータスフラグ のステータスが"整合"にないと判定するとき、ステップ SP 12からステップ SP 14に移 る。このステップ SP14で、マイクロコンピュータ 4は、不揮発性メモリ 15のステータスフ ラグのステータスが"不整合"にあるか否かを判定する。
[0104] マイクロコンピュータ 4は、 "不整合"にあると判定するときは、ステップ SP14からステ ップ SP15に移る。ステータスフラグのステータスが"不整合"にあるということは、コン テンッファイルの変更処理が開始された後に、このコンテンツファイルの変更処理が 終了するまでの第 1の処理段階で電源遮断等の障害があったことを意味している。こ の場合には、インデックスファイルが破壊されていることはないが、コンテンツファイル 側に何らかの異常が発生していることが想定される。
[0105] そこで、ステップ SP15で、マイクロコンピュータ 4は、インデックスファイルと整合が 取られていない不整合のコンテンツファイルを検索する。そして、ステップ ST16で、 マイクロコンピュータ 4は、ステップ SP15で検索された不整合のコンテンツファイルに 応じてインデックスファイルを更新し、インデックスファイルとコンテンツファイルの整合 を図る。その後、マイクロコンピュータ 4は、ステップ SP13に移り、この処理手順を終 了する。
[0106] なお、マイクロコンピュータ 4は、上述したステップ SP15およびステップ SP16にお V、て、例えば以下のような具体的な処理を実行する。
[0107] マイクロコンピュータ 4は、記録媒体 2に記録されたインデックスファイルをインデック スファイル用メモリ 5にロードする。また、上述していないが、所定のコンテンツフアイ ルの変更 (記録または削除)の処理を行う場合、マイクロコンピュータ 4は、処理開始 時に、その所定のコンテンツファイルの変更処理の開始を示すフラグを記録媒体 2に 記録し、処理終了時にその所定のコンテンツファイルの変更処理の終了を示すフラ グを記録媒体 2に記録する。
[0108] マイクロコンピュータ 4は、インデックスファイル用メモリ 5にロードしたインデックスフ アイルと上述したコンテンツファイルの変更処理に伴って記録媒体 2に記録されるフラ グとに基づ 、て、インデックスファイルと整合が取られて 、な 、不整合のコンテンツフ アイル、つまり、インデックスファイルに未登録のコンテンツファイル、あるいはインデッ タスファイル力 未削除のコンテンツファイルを検出する。
[0109] そして、マイクロコンピュータ 4は、インデックスファイルに未登録のコンテンツフアイ ルについては、インデックスファイル用メモリ 5に記録されたインデックスファイルに登 録し、また未削除のコンテンツファイルについては、インデックスファイル用メモリ 5に
記録されたインデックスファイル力 登録を削除する。
マイクロコンピュータ 4は、このようにインデックスファイル用メモリ 5上でインデックス ファイルを修復し、その後に、この修復したインデックスファイルにより記録媒体 2に記
[0111] マイクロコンピュータ 4は、ステップ SP14で不揮発性メモリ 15のステータスフラグの ステータスが"不整合"にないと判定するときは、ステップ SP14からステップ SP17に 移る。この場合、ステータスフラグのステータスは"異常"である。ステータスフラグのス テータスが"異常"にあるということは、コンテンツファイルの変更処理が終了した後ィ ンデッタスファイルの更新処理が終了するまでの第 2の処理段階にあったことを意味 している。この場合には、インデックスファイルが破壊されており、このインデックスファ ィルを正しく再生できな 、ことが想定される。
[0112] そこで、ステップ SP17で、マイクロコンピュータ 4は、インデックスファイル用メモリ 5 にインデックスファイルを新規に作成する。そして、ステップ SP18で、マイクロコンピュ ータ 4は、記録媒体 2に記録されているコンテンツファイルに基づいて、インデックスフ アイル用メモリ 5に保持されて 、るインデックスファイルを更新し、このインデックスファ ィルを記録媒体 2に記録する。その後、マイクロコンピュータ 4は、ステップ SP13に移 り、この処理手順を終了する。
[0113] なお、マイクロコンピュータ 4は、上述したステップ SP18において、例えば以下のよ うな具体的な処理を実行する。マイクロコンピュータ 4は、記録媒体 2に記録されたコ ンテンッファイルを順次再生してエンコーダ 6により、または演算処理によりサムネィ ル画像データを作成してインデックスファイル用メモリ 5に記録する。また、マイクロコ ンピュータ 4は、ファイル管理システムよりファイル名、作成日時、更新日時のデータ を取得してインデックスファイル用メモリ 5に記録する。
[0114] なお、マイクロコンピュータ 4は、上述したインデックスファイルの修復処理にあって は、電源オン時の一連の処理におけるバックグラウンドにより実行するようにして、電 源オン時に、インデックスファイルに係る処理以外の撮影等の処理を短時間で実行 でさるようにしてちょい。
[0115] 図 1に示すデジタルスチルカメラ 1においては、コンテンツファイルの変更(記録また
は削除)を開始してからインデックスファイルの更新を終了するまでの所定の処理段 階においてその所定の段階にあることを示すステータスフラグが不揮発性メモリ 15に 設定される(図 4参照)。そのため、マイクロコンピュータ 4は、電源オン時にこの不揮 発性メモリ 15のステータスフラグを利用して、記録媒体 2に記録されて 、るインデック スファイルとコンテンツファイルの整合性を容易に判定でき、必要に応じてインデック スファイルの修復を行うことができる。
[0116] また、図 1に示すデジタルスチルカメラ 1においては、電源オン時に、不揮発性メモ リ 15に記憶されているステータスフラグのステータスが"不整合"の状態にある場合、 インデックスファイルは破壊されては ヽな 、が、コンテンツファイル側に何らかの異常 が発生していることが想定されることから、マイクロコンピュータ 4は、インデックスファ ィルのうち、コンテンツファイルと整合が取られていない部分のみを修正する。また、 この図 1に示すデジタルスチルカメラ 1においては、電源オン時に、不揮発性メモリ 1 5に記憶されているステータスフラグのステータスが"異常"にある場合、インデックス ファイルは破壊されていることが想定されることから、マイクロコンピュータ 4は、記録 媒体 2に記録されて 、るコンテンツファイルに基づ 、て、インデックスファイルを新た に生成する。また、図 1に示すデジタルスチルカメラ 1においては、電源オン時に、不 揮発性メモリ 15に記憶されて 、るステータスフラグのステータス力 整合"にある場合 、マイクロコンピュータ 4は、インデックスファイルの修復処理を何ら行わない。つまり、 マイクロコンピュータ 4は、不揮発性メモリ 15に設定されているステータスフラグのステ 一タスを参照して、必要に応じて、また効率的にインデックスファイルの修復を行うこと ができる。
[0117] また、図 1に示すデジタルスチルカメラ 1においては、ユーザ操作で一覧表示が指 示されるとき、マイクロコンピュータ 4により、インデックスファイル用メモリ 5に記録され たインデックスファイルのデータから、各コンテンツファイルに対応したサムネイル画 像データが順次取得され、記録媒体 2に記録されて 、る各コンテンツファイルに係る サムネイル画像が表示部 12に一覧表示される。なお、ユーザ操作による指示で、サ ムネイル画像ではなぐタイトルの一覧表示も可能である。そして、この図 1に示すデ ジタルスチルカメラ 1においては、電源オン時に、この一覧表示のために使用される
インデックスファイルは、上述したように、不揮発性メモリ 15に記憶されているステータ スフラグのステータスに基づ!/、て、コンテンツファイルと整合が取られて!/ヽな 、ときは 修復される。従って、図 1に示すデジタルスチルカメラ 1によれば、記録媒体 2に記録 されているコンテンツファイルの一覧表示によるユーザへの提示を正確に行うことが できる。
[0118] なお、上述実施の形態においては、コンテンツファイルの変更中とインデックスファ ィルの更新中とをステータスフラグのステータスで識別するため、インデックスファイル を 1回更新する毎に、不揮発性メモリ 15に設定されるステータスフラグのステータスを 、 "整合"→ "不整合"、 "不整合"→ "異常"、 "異常"→ "整合"、というように 3回変更す るものであり(図 4参照)、処理に時間を要する。また、不揮発性メモリ 15にフラッシュ メモリを使用する場合には、このフラッシュメモリの書き換え回数に制限があることから 、ステータスフラグの設定に十分な記憶領域を確保することが必要となる。
[0119] そこで、コンテンツファイルの変更処理とインデックスファイルの更新処理とを区別 せずにステータスフラグのステータスをいずれも"異常"とし、不揮発性メモリ 15に設 定されるステータスフラグのステータス変更の回数を低減することが考えられる。この ようにステータスフラグのステータス変更の回数を低減することで、処理に要する時間 を短くでき、またフラッシュメモリの寿命を伸ばすことができる。
[0120] 図 7は、ステータス変更と、各処理段階 (状態)で電源遮断等の障害が発生した際 の、インデックスファイルとコンテンツファイルの整合性および不揮発性メモリ 15に保 持されるステータスフラグのステータスを示して 、る。
[0121] コンテンツファイル A, Bと、このコンテンツファイル A, Bの属性情報の集合により生 成されるインデックスファイル IFが記録媒体に存在する状態 ST1で電源の遮断等の 障害が発生した場合には、不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステータスは"整 合"のまま保持される。
[0122] また、この定常状態 ST1からコンテンツファイル Cの変更 (記録または削除)が開始 されると、不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステータスは"異常" (破壊)に変更 されるので、このコンテンツファイルの変更中の状態 ST2で電源の遮断等の障害が 発生した場合には、不揮発性メモリ 15のステータスフラグのステータスは"異常"のま
ま保持される。
[0123] また、コンテンツファイル Cの変更が終了してインデックスファイル IFの更新が開始 されるまでの定常状態 ST3で電源の遮断等の障害が発生した場合には、不揮発性 メモリ 15のステータスフラグのステータスは"異常"のまま保持される。
[0124] また、この定常状態 ST3からインデックスファイル IFの更新が開始されても不揮発 性メモリ 15のステータスフラグの状態は変更されな!、ので、このインデックスファイル の更新中の状態 ST4で電源の遮断等の障害が発生した場合には、不揮発性メモリ 1 5のステータスフラグのステータスは"異常"のまま保持される。
[0125] また、インデックスファイル IFの更新が終了すると、不揮発性メモリ 15のステータス フラグのステータスは"整合"に変更されるので、インデックスファイル IFの更新が終 了した状態 ST5で電源の遮断等の障害が発生した場合には、不揮発性メモリ 15の ステータスフラグのステータスは"整合"のまま保持される。
[0126] 不揮発性メモリ 15に設定されるステータスフラグの状態が図 7に示すように変更さ れる場合、マイクロコンピュータ 4は、図 8のフローチャートに示すインデックスファイル の修復動作に係る一連の処理手順に沿って、インデックスファイルの修復処理を行う
[0127] マイクロコンピュータ 4は、電源がオンされて、記録媒体 2に記録されているファイル 管理システムのデータが記録再生部 3にロードされると、この処理手順を開始して、ス テツプ SP21からステップ SP22に移る。
[0128] このステップ SP22で、マイクロコンピュータ 4は、不揮発性メモリ 15のステータスフラ グのステータスが"整合"にある力否かを判定する。マイクロコンピュータ 4は、 "整合" にあると判定するときは、ステップ SP22からステップ SP23に移り、この処理手順を終 了する。この場合、上述したように、記録再生部 3は、マイクロコンピュータ 4の制御に より、記録媒体 2に記録されて 、るインデックスファイルのデータを読み出してインデ ックスファイル用メモリ 5に格納する。
[0129] マイクロコンピュータ 4は、ステップ SP22で不揮発性メモリ 15のステータスフラグの ステータスが"整合"にないと判定するときは、ステップ SP22からステップ SP24に移 る。この場合、ステータスフラグのステータスは"異常"である。ステータスフラグのステ
一タスが"異常"にあるということは、コンテンツファイルの変更処理が開始された後ィ ンデッタスファイルの更新処理が終了するまでの処理段階にあったことを意味してい る。
[0130] このステップ SP24で、マイクロコンピュータ 4は、インデックスファイル用メモリ 5にィ ンデッタスファイルを新規に作成する。そして、ステップ SP25で、マイクロコンピュー タ 4は、記録媒体 2に記録されて 、るコンテンツファイルに基づ 、てインデックスフアイ ル用メモリ 5に保持されて ヽるインデックスファイルを更新し、このインデックスファイル を記録媒体 2に記録する。その後、マイクロコンピュータ 4は、ステップ SP23に移り、 この処理手順を終了する。
[0131] なお、上述の実施の形態においては、ステータス情報としてのステータスフラグをフ ラッシュメモリ等の不揮発性メモリ 15に記録するものを示したが、ステータス情報を持 つステータスファイルを記録媒体 2に記録するようにしてもよい。この場合、記録媒体 2は、電源オフによっても記憶内容を保持可能な記憶領域を構成する。この場合、例 えば、記録媒体 2におけるデータ領域の先頭にステータスファイルを記録し、このステ 一タスファイルの記録再生に要する時間を短くする。
[0132] このように記録媒体 2にステータス情報を持つステータスファイルを記録するものに あっては、マイクロコンピュータ 4は、電源オン時、記録媒体 2をアクセスしてこのステ 一タスファイルをロードし、このステータスファイルのステータスに基づいて、インデッ タスファイルの修復処理を行う(図 6、図 8参照)。
[0133] このように記録媒体 2にステータス情報を持つステータスファイルを記録することで、 記録媒体 2の記録領域を有効に利用でき、しカゝも不揮発性メモリ 15で不要とでき、デ ジタルスチルカメラ 1を安価に構成でき、またデジタルスチルカメラ 1の構成を簡略ィ匕 できる。
[0134] 図 9は、各処理段階 (状態)で電源遮断等の障害が発生した際の、インデックスファ ィルとコンテンツファイルの整合性と、記録媒体に記録されるステータスファイルのス テータスを示している。なお、この図 9に示す例は、コンテンツファイルの変更処理と インデックスファイルの更新処理とを区別せずにステータスをいずれも"異常"とするも のである。
[0135] また、上述したように記録媒体 2にステータス情報を持つステータスファイルを記録 する代わりに、記録媒体 2にステータスファイルが存在する力否かをステータス情報と するようにしてもよい。この場合、マイクロコンピュータ 4は、記録媒体 2にステータスフ アイルを記録した後、コンテンツファイルの変更 (記録または削除)を開始する。また、 続いてインデックスファイルを更新し、インデックスファイルの更新を終了すると、記録 媒体 2からステータスファイルを削除する。このようなステータスファイルの削除は、記 録媒体 2のファイル管理システムのデータの更新により実行される。
[0136] このように記録媒体 2におけるステータスファイルの有無によりステータス情報を設 定することで、マイクロコンピュータ 4は、電源オン時に記録媒体 2から取得されるファ ィル管理システムのデータに基づいて、ステータスを判定でき、その分、電源オン時 の処理を簡略化できる。
[0137] 図 10は、各処理段階 (状態)において、機器本体の電源遮断等の障害が発生した 際の、インデックスファイルとコンテンツファイルの整合性と、記録媒体へのステータス ファイルの記録の有無を示している。なお、この図 10に示す例は、コンテンツファイル の変更処理とインデックスファイルの更新処理とを区別せずに、記録媒体 2にステー タスファイルを記録するものである。
[0138] また、上述実施の形態においては、ステータスフラグを不揮発性メモリ 15に記録し 、あるいはステータスに係るファイルを記録媒体 2に記録する場合について述べたが 、この発明はこれに限らず、ステータスフラグを記録媒体 2に記録するようにしてもよく 、またステータスに係るファイルを不揮発性メモリに記録するようにしてもよい。
[0139] また、上述実施の形態においては、コンテンツファイルの変更処理を開始した後、 インデックスファイルの更新処理を終了するまでの間、ステータスファイルを記録媒体 に記録する場合について述べた力 この発明はこれに限らず、コンテンツファイルの 処理を開始した後、インデックスファイルの更新が終了するまでの間、ステータスファ ィルを記録媒体に記録しな 、ようにしてもょ 、。
[0140] また、上述実施の形態にお!ヽては、撮像結果によるコンテンツファイルとインデック スファイルとを、例えばメモリカードなど力もなる記録媒体 2に記録する場合について 述べたが、この発明はこれに限らず、光ディスク、磁気ディスク、さらにはネットワーク
を介して接続された各種サーバ等、種々の記録媒体にコンテンツファイル、インデッ タスファイルを記録する場合に広く適用することができる。
[0141] また、上述実施の形態においては、この発明をデジタルスチルカメラに適用して静 止画による撮像結果のコンテンツファイルを記録する場合にっ 、て述べたが、この発 明はこれに限らず、動画によるコンテンツファイルを記録する場合、音楽コンテンツに よるコンテンツファイルを記録する場合等、種々のコンテンツに係る記録 Z再生装置 に広く適用することができる。
[0142] また、上記実施の形態においては、対象情報がコンテンツファイルであるものを示 したが、この発明はこれに限定されるものではなぐ少なくともコンテンツファイル、仮 想フォルダまたはテキストデータを含む対象情報に適用できる。
産業上の利用可能性
[0143] この発明は、電源オン時に記録媒体に記録されているインデックスファイルとコンテ ンッファイルの整合性を容易に判定できるものであり、例えばデジタルスチルカメラ力 ムコーダ等に適用できる。