JPH09167445A - デジタルディスク再生方法及びその再生装置 - Google Patents

デジタルディスク再生方法及びその再生装置

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Publication number
JPH09167445A
JPH09167445A JP7348330A JP34833095A JPH09167445A JP H09167445 A JPH09167445 A JP H09167445A JP 7348330 A JP7348330 A JP 7348330A JP 34833095 A JP34833095 A JP 34833095A JP H09167445 A JPH09167445 A JP H09167445A
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JP
Japan
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data
audio
video
coded data
decoder
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Application number
JP7348330A
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English (en)
Inventor
Hideto Sakai
英人 酒井
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタルディスクの再生において、ビデオ符号
化データとオーディオ符号化データを同期させて低速再
生を行うことができなく、また、低速再生することによ
り出力される音に不都合が生じる。 【解決手段】ビデオ符号化データ及びオーディオ符号化
データを通常再生速度の1/N倍の速度で再生するデジ
タルディスク再生において、ビデオ符号化データ及びオ
ーディオ符号化データを復号化すると共に再生速度制御
信号に基づきデータ出力時間を通常再生速度の1/N倍
の速度で出力する復号化手段と、復号化したビデオ符号
化データを再生速度制御信号に基づき繰り返し出力する
ビデオデータ出力手段と、復号化したオーディオ符号化
データを記憶すると共に復号化したビデオ符号化データ
に同期して再生速度制御信号に基づき繰り返し出力する
オーディオデータ出力手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重化されたビデ
オ符号化データ及びオーディオ符号化データを記録した
ビデオディスクの再生における特殊再生のうち低速再生
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオデータ及びオーディオデー
タを圧縮符号化した符号化データを記録再生する高密度
デジタルディスクの技術が進み、長時間再生においても
復号化した際の画質または音質の劣化が少なく、高画質
・高音質のデジタルビデオディスク(DVD:Digital
Video Disk)が得られるようになった。デジタルビデオ
ディスクの圧縮符号化方式としては、MPEG(Moving
Picture Experts Group)等が挙げられる。デジタルビ
デオディスク(以下、デジタルディスクという。)の再
生において、早送り再生、または、低速再生(スロー再
生)等のさまざまな特殊再生技術が提案されている。
【0003】デジタルディスク等に用いられているMP
EG画像は、フレーム内符号化画像(Iピクチャ:Intr
a ヒ゜クチャ)、フレーム間順方向予測符号化画像(Pピク
チャ:Predictive ヒ゜クチャ)、双方向予測符号化画像(B
ピクチャ:Bidirectionallypredictive ヒ゜クチャ)のそれ
ぞれ圧縮率の異なる3タイプのフレームで構成され、こ
れらのフレームを用いて、高画質の映像を再現するもの
である。このMPEGでは、1つのビデオ符号化データ
を復号する間、バッファ等に一時記憶し、そのフレーム
の復号が完了した時点で出力するというものである。
【0004】このMPEGを用いたデジタルディスクで
のスロー再生について説明する。図5は、従来のデジタ
ルディスク再生装置の概略構成図である。ビデオ符号化
データ(以下、ビデオデータという。)とオーディオ符
号化データ(以下、オーディオデータという。)が多重
に記録されたデジタルディスクを再生し、その読み取ら
れた符号化データは、符号化ビットストリーム(符号化
データの列)として入力される。符号化ビットストリー
ムは、復号前処理部4により、ビデオデータ、オーディ
オデータ及び付加情報データに分離され、ビデオデータ
はビデオ用バッファ1へ、オーディオ用データはオーデ
ィオ用バッファ2へ、付加情報データはシステムデコー
ダ3へ転送される。
【0005】ビデオ用バッファ1及びオーディオ用バッ
ファ2に記憶されたビデオデータ或いはオーディオデー
タは、所定のデータ量分貯えられた後、そのデータを一
群として、順次ビデオデコーダ5或いはオーディオデコ
ーダ6に出力される。ビデオデータ及びオーディオデー
タは、システムデコーダ3からの時刻基準参照値(ST
C:System Time Clock)に合わせた各デコーダのシス
テム同期信号と、データ中に付加されたタイムスタンプ
コード(TSコード:Time Stamp Code)とが一致した
時点で、それぞれのデコーダで復号化される。
【0006】復号化されたビデオデータ或いはオーディ
オデータは、後段に配置されたD/A変換部で、デシタ
ルデータからアナログデータに変換され、映像或いは音
として出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】スロー再生の場合、外
部からの再生速度指示信号がビデオデコーダに入力さ
れ、ビデオデコーダは、復号化した一群のビデオデータ
を所定時間繰り返し出力している。同じビデオデータを
繰り返し出力することにより、実際の映像は、1画面
(1フレーム)の出力されている時間が長くなり、視覚
上スロー再生となる。
【0008】しかし、ビデオデータのスロー再生時に
は、所定の単位のデータを繰り返し出力しているが、ビ
デオデータとオーディオデータでは、所定時間当たりの
データ量の違いから、再生速度指示信号によりビデオデ
ータとオーディオデータを制御するのが困難であった。
つまり、それぞれのデータを復号化する速度が同じ場
合、所定の単位のビデオデータが復号化され出力される
のを、復号化されたオーディオデータが待機し、ビデオ
データの出力と同期して、出力するビデオデータに相当
するオーディオデータを出力しなければならず、タイミ
ングを算出する処理が他の処理に負担をかけることにな
る。
【0009】また、映像の低速再生と同期して音も低速
再生した方がよいソフト、例えば、語学学習や音楽学習
のためのソフトを記録したデジタルディスクを用いる場
合、前述したデジタルディスク再生装置では映像のみが
スロー再生になり、語学学習や音楽学習のために必要な
音が出力されず、学習ソフトの機能が半減する。
【0010】さらに、例えば、語学学習ソフトにおい
て、視覚で映像の文字を追いかけつつ、その文字を発音
する場合、また、音楽学習ソフトにおいて、本来速い曲
のピアノの指使いを低速再生の映像で見ながら、その映
像に応じた音を聴いて学習する場合、映像のスロー再生
に対応してオーディオデータの出力時間を延ばすと、映
像の低速再生に伴い音程が変化し、また、映像のスロー
再生に対応してオーディオデータを繰り返し出力する
と、同じ部分が重複して聴こえ、低速再生時に視覚と聴
覚を用いる学習用ソフトに対して、不都合が生じてい
た。
【0011】本発明は、以上のことを鑑み、多重化され
たビデオ及びオーディオ符号化データを記録したデジタ
ルディスクを再生するデジタルディスク再生装置におい
て、低速時に、ビデオテータとオーディオデータを同期
して出力すると共に、同じ部分の音が重複したり、音程
が変化するということなく、音を正確に再生することが
可能なデジタルディスク再生方法及びその装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
本発明は、映像及び音声情報が圧縮され多重記録された
ビデオ符号化データ及びオーディオ符号化データを復号
化し、通常再生速度の1/N倍の速度で再生するデジタ
ルディスク再生方法において、ビデオ符号化データ及び
オーディオ符号化データを復号化すると共に、外部から
入力される再生速度指示信号に基づき、復号化されたビ
デオ符号化データ及びオーディオ符号化データ通常再生
速度の1/N倍の速度で出力する復号化手段と、復号化
したビデオ符号化データを再生速度指示信号に基づき、
N回繰り返し出力するビデオデータ出力手段と、復号化
したオーディオ符号化データを記憶すると共に、復号化
したビデオ符号化データに同期して再生速度指示信号に
基づき、繰り返し出力するオーディオデータ出力手段と
を有することを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載のデジタルディスク再生方法において、オーディオ
データ出力手段は、再生速度指示信号に基づき復号化し
たオーディオ符号化データを時間的に分割し、分割した
個々のデータを繰り返し出力することを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項3記載の本発明は、情報圧縮
し多重記録したビデオ符号化データ及びオーディオ符号
化データを復号化し、通常再生速度の1/N倍の速度で
再生するデジタルディスク再生装置において、多重化さ
れたデータから付加情報データを抽出すると共に、外部
から入力される再生速度指示信号に基づいて、ビデオ符
号化データ及びオーディオ符号化データの復号化するタ
イミングを遅延させるシステムデコーダと、多重化され
たデータからビデオ符号化データを抽出して復号化し、
再生速度指示信号に基づいてN回ずつ繰り返し出力する
ビデオデコーダと、多重化されたデータからオーディオ
符号化データを抽出して復号化し、再生速度指示信号に
基づいて出力するオーディオデコーダと、オーディオデ
コータからの復号化されたオーディオ符号化データを記
憶し、再生速度指示信号に基づいて復号化されたオーデ
ィオ符号化データを繰り返し出力するバッファとを具備
することを特徴としている。
【0015】また、請求項4記載の本発明は、請求項3
記載のデジタルディスク再生装置において、システムデ
コーダは、ビデオ符号化データ及びオーディオ符号化デ
ータに設定されているタイムスタンプコードを、再生速
度指示信号に応じて順次書き換えを行うことを特徴とし
ている。
【0016】また、請求項5記載の本発明は、請求項3
記載のデジタルディスク再生装置において、ビデオデコ
ーダ及びオーディオデコーダは、システムデコーダによ
り書き換えられたタイムスタンプコードと、復号化の基
準となるシステム同期信号とが一致した時に、復号化し
たビデオ符号化データ及びオーディオ符号化データを出
力することを特徴としている。
【0017】本発明によれば、ビデオ符号化データ及び
オーディオ符号化データをそれぞれのビデオデコーダ及
びオーディオデコーダで復号化し、低速再生する時、各
データ中のタイムスタンプコードを、再生速度指示信号
に基づいて順次書き換えを行い、システム同期信号と一
致した時点で、復号化したビデオ符号化データ及びオー
ディオ符号化データを出力することが可能となり、デジ
タルディスクの低速再生において、ビデオデータとオー
ディオデータが同期した低速再生を行うことができる。
【0018】さらに、低速再生時において、再生速度指
示信号に基づいて、ビデオ符号化データの出力タイミン
グに同期させ、所定の単位で細分化したオーディオ符号
化データの個々のデータを繰り返し出力するため、低速
再生になっても、同じ部分が重複したり、また、音程が
変わることなく再生することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のデジタルディスク再生装
置の一実施例について説明する。図1は、本発明のデジ
タルディスク再生装置の一実施例の概略構成図を示す。
図1において、デジタルディスクから読み取られた符号
化ビットストリームは、ビデオ符号化データ(ビデオデ
ータ)、オーディオ符号化データ(オーディオデー
タ)、付加情報データが多重化された符号化データ群で
ある。
【0020】符号化ビットストリームは、ビデオ用バッ
ファ1、オーディオ用バッファ2、システムデコーダ3
で構成される復号前処理部4に入力され、ビデオデー
タ、オーディオデータ、付加情報データに分離された
後、ビデオデータはビデオ用バッファ1へ、オーディオ
データはオーディオ用バッファ2へ、付加情報データは
システムデコーダ3へ供給される。
【0021】ビデオデータは、ビデオ用バッファ1に所
定量のデータが貯まった時点で、一群のビデオデータと
してビデオデコーダ5に出力される。そして、システム
デコーダ3からの時刻基準参照値(STC:System Tim
e Clock)及びタイムスタンプコード(TSコード:Tim
e Stamp Code)を基に、再生出力のタイミングをとり、
デジタル/アナログ(D/A:Digital/Analog)変換部
に出力される。ここでSTCは、ビデオデコーダ及びオ
ーディオデコーダの復号化或いはデータ出力のための基
準となる信号であり、また、TSコードは、それぞれの
データ毎に予め付加されている時間に関するデータのこ
とである。それぞれのデコーダでは、STCコードとT
Sコードが一致した時点でデータの復号化を行い或いは
出力するようになっている。先行して復号化されたビデ
オデータに連続してビデオデータが復号化されない場
合、通常、ビデオデコーダ5は先行するビデオデータの
うち、最終フレームを繰り返し出力する。
【0022】また、オーディオデータもビデオデータと
同様に、オーディオ用バッファ2に所定量のオーディオ
データが貯まった時点で、一群のオーディオデータとし
てオーディオデコーダ6に出力される。オーディオデコ
ーダ6もビデオデコーダ5と同様に、システムデコーダ
3からのSTC及びTSコードを基に、再生出力のタイ
ミングをとり、出力段のバッファ8に出力する。
【0023】バッファ8は、外部からの再生速度指示信
号に基づいて、入力されたオーディオデータを、D/A
変換部7に出力する。ビデオデータは、データ量が多く
復号時間を要するため、1データ群の復号化が終了した
順に、D/A変換部7に出力されるが、ビデオデータに
比べて同じ時間単位でのデータ量が少ないオーディオデ
ータは、ビデオデータの復号化が終了して出力するタイ
ミングに同期させて出力される。したがって、デコーダ
側からバッファ8へのデータ入力が途切れる場合、通
常、バッファ8は先行して記憶されたデータを繰り返し
出力する。
【0024】オーディオデコーダ6から出力されたオー
ディオデータは、ビデオデータに比べ復号化の時間が短
いため、ビデオデータの1群が復号化するまで、待機し
なければならない。そのため、オーディオデータは復号
化された後、バッファ8に一時記憶され、システムデコ
ーダ3からの低速再生速度信号により、ビデオデータと
同期してD/A変換部7に出力される。
【0025】そして、それぞれのD/A変換部7は、入
力されたビデオデータ、オーディオデータをアナログデ
ータに変換して、映像信号或いは音信号として出力す
る。
【0026】ここで、システムデコーダ3には、符号化
ビットストリームから切り離された付加情報データと、
外部から再生速度を決定する再生速度指示信号が入力さ
れている。システムデコーダ3は、付加情報データに含
まれるSTCを読み取り、STCの示す値をビデオデコ
ーダ5、オーディオデコーダ6のシステム同期信号とし
て設定する。以後、次のSTCを設定し直すまで、各デ
コーダは、デコーダ自身のシステムクロックに依存して
システム同期信号を定める。例えば、ファイルの先頭等
に設定されているSTCの値を基に、各デコーダは時間
設定を行い時間を刻み始める。そして、ファイル中のT
Sコードと各デコーダのシステム同期信号とが合致する
とき、そのデータのデコードが開始される。システム同
期信号とTSコードが合致した時点からデコードが開始
され、デコードを開始した時点からある程度の時間が経
った後、各デコーダの時間とTSコードにはズレが生じ
る。そのズレを解消するため、再びSTCに基づいてデ
コーダの時間を設定し直す。
【0027】また、付加情報データには、前述したST
Cの他に、ビデオデータ群及びオーディオデータ群毎
に、再生出力若しくは復号開始時間の情報であるTSコ
ードが含まれている。このTSコードとシステム同期信
号が一致した場合に、各デコーダの復号化が開始され
る。つまり、ビデオデータ、オーディオデータは、ビデ
オデコーダ5、オーディオデコーダ6が定めるシステム
同期信号に同期して出力される。
【0028】また、外部から入力された再生速度指示信
号は、ビデオデータ、オーディオデータを出力するとき
の再生速度を決定する係数N(N:正の実数)であっ
て、例えば、係数Nが1の場合は通常再生、係数Nが2
の場合は通常再生に対して1/2の速度のスロー再生と
なる。係数Nが1の通常再生以外は、係数Nの逆数に対
応する再生速度(スロー再生)となる。システムデコー
ダ3内において、ビデオデータ、オーディオデータのT
Sコードを再生速度指示信号と同期させ、スロー再生が
指示された場合、それぞれのデータの復号化するタイミ
ングを遅くすることにより、各データの出力する速度を
低速にする。
【0029】前記再生速度指示信号は、システムデコー
ダ3からスロー再生の速度を決定する低速再生速度信号
としてバッファ8に供給される。バッファ8は低速再生
用であり、ビデオデータに同期させてオーディオデータ
を出力するためのものである。再生速度指示信号により
ビデオデコーダ5からのビデオテータを出力する速度を
低速にした場合、バッファ8から出力するオーディオデ
ータのタイミングも同期して低速で出力するものであ
る。
【0030】ここで、ビデオデータ、オーディオデータ
のスロー再生について説明する。図2は、本実施例のデ
ジタルディスク再生装置における出力データの配列を示
す模式図である。(a)は通常再生時の場合であり、
(b)は、低速再生時の場合である。再生時間が同じビ
デオデータとオーディオデータでは、オーディオデータ
よりビデオデータの方がデータ量が多く、ビデオ用デコ
ーダ或いはオーディオ用デコーダでデータを復号化する
時間は、ビデオデータの方がかかる。図2(a)に示す
ように、通常再生の場合、この復号化時間の差は、デコ
ーダの復号化が順次行われるためまず出ないが、低速再
生の場合、各データの出力時間が伸びるため、復号化時
間の差が顕著に出ることになる。
【0031】図2(b)に示すように、低速再生とした
場合、ビデオデータは、復号した1群のビデオデータを
繰り返し出力する。1/2倍のスロー再生の場合、同じ
画面を2回ずつ出力することとなる。映像の場合、同じ
画面を2回繰り返して出力した場合、同画面が出力され
ている時間が長くなるだけで、視覚上違和感のない再生
が可能となる。
【0032】オーディオデータの場合、ビデオデータと
同様に同じ時間の音を単純に繰り返し出力すると、聴感
上同じ部分が重複して聴こえるようになる。そのため、
本実施例では、所定の時間間隔で細分化したオーディオ
データを、システムデコーダ3からの低速再生速度信号
の係数Nに応じた回数分、同じオーディオデータを出力
することにより、聴感上同じ部分が重複することなく出
力することを特徴としている。オーディオデータを細分
化する所定の時間間隔は、聴感上音の変化が聞き取れな
い時間間隔で細分化する。オーディオデータの音の変化
に対して適応させる場合は、例えば、1データ群中で音
が変化しない場合、1データ群を細分化せず、1データ
群中で音が10階変化する場合であれば、1データ群の
オーディオデータを10分割するようにしてもよい。
【0033】図3は、本実施例のデジタルディスク再生
装置のスロー再生を説明する模式図である。例えば、1
/30秒間のオーディオデータに、1/6倍のスロー再
生を行った場合について説明する。再生速度指示信号に
より、オーディオデータを1/6倍の速度で出力するた
めには、6倍の時間分のオーディオデータを出力しなけ
ればならない。
【0034】そのため、1/30秒間のオーディオデー
タを6分割すると、そのうちの1つのオーディオデータ
は、5.5msの時間に相当する。1/6倍のスロー再
生の場合、5.5msのオーディオデータが6個出力さ
れることとなる。
【0035】図3において、ビデオデータは、通常再生
における1フレーム目のデータを、低速再生時には6回
繰り返し出力する。このことにより、低速再生時でも映
像が途切れることなく出力することができる。
【0036】通常再生でのオーディオデータは、通常再
生時のビデオデータの1フレーム間に相当する時間に音
が変化する。1/6倍の低速再生では、通常再生時のビ
デオデータの1フレーム間に相当する時間を6分割し、
それぞれの時間のオーディオデータを出力する。この分
割数を聴感上違和感を感じない値にまで設定した場合、
オーディオデータは、音の変化する状態をデータとして
出力することができ、音の数が増減したり音程が変化し
ても、その変化に追従してオーディオデータが出力され
るため、同じ部分が重複して聴こえるようなことなく、
オーディオデータを出力することができる。
【0037】本実施例では、出力映像に同期しながら、
音程は本来の音程で、音が出力されている時間が長くな
った状態で出力されるので、語学学習或いは音楽学習の
ソフトのように、スロー再生することにより音程が、本
来の音程から変化すると不都合が生じるソフトで合って
も、問題なく使用できる。
【0038】次に、本実施例のデジタルディスク再生装
置におけるスロー再生の動作について、説明する。図4
は、本実施例のデジタルディスク再生装置においてシス
テムデコーダ3でのスロー再生時の処理を示すフローチ
ャート図である。
【0039】図4において、視聴者が、通常再生かスロ
ー再生かを選択する。通常再生が選択された場合は以下
の処理を行わず終了する。(STEP1)
【0040】スロー再生を選択した場合、何倍のスロー
再生を行うか、再生速度係数N(N:正の実数)を外部
から入力する。(STEP2)
【0041】その再生速度係数Nが入力されたシステム
デコーダ3は、その係数Nが1か、或いはそれ以外の値
かを判断する。速度信号の係数N=2の場合、1/2倍
のスロー再生である。同様に1/3倍スロー再生、1/
4倍スロー再生等も設定可能であり、前述した以外のス
ロー再生速度も設定可能である。係数=1の場合は、通
常再生と判断して、以下の処理を行わずに終了する。
(STEP3)
【0042】低速再生が選択された後、その開始時点で
のTSコードAをTS0=Aとして記憶する。このTS
0が低速再生の基準になる時刻である。(STEP4)
【0043】次に、デコーダに入力される直前のビデオ
データ群若しくはオーディオデータ群のTSコードBを
TS1=Bとして記憶する。このTSコードに(1)式
に示す変換式を用いて計算処理を施して、その計算結果
を再び、元のデータ群のTSコードとして書き換える。
(STEP5) TSコード(1/N)=A+(B−A)×N (1)
【0044】TSコードでまとめられたビデオデータ群
及びオーディオデータ群に対して、前述したTSコード
の書き換えが繰り返し行われ、さらに、速度変更があっ
た場合に処理を終了する。(STEP6)
【0045】以上のように、復号化前のデータのTSコ
ードを順次書き換えることにより、データがSTCと一
致するまでに通常のN倍の時間を要する。そのため、該
当するビデオデータ群もしくはオーディオデータ群も、
復号化或いは再生されるまでに通常のN倍の時間で遅延
することとなる。即ち、係数Nの値を制御することによ
り、ビデオデータとオーディオデータの出力するタイミ
ングを制御することができる。
【0046】したがって、ビデオデータ及びオーディオ
データを低速同期再生することが可能となった。また、
ビデオデータを低速同期再生する際、オーディオデータ
は、同じ部分が重複したり、また、音程が変わることな
く、ビデオデータと同期して再生することが可能とな
る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、ビデオ及びオーディオ
符号化データを、低速再生するデジタルディスク再生方
法及びその装置において、簡単な構成でデジタルディス
クのビデオ符号化テータとオーディオ符号化データの低
速同期再生を可能とすることができる。また、音を正確
に再生したオーディオデータをビデオデータと同期して
出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルディスク再生装置の一実施例
の概略構成図を示す。
【図2】本発明のデジタルディスク再生装置における出
力データの配列を示す模式図である。(a)は通常再生
時の場合であり、(b)は、低速再生時の場合である。
【図3】本発明のデジタルディスク再生装置のスロー再
生を説明する模式図である。
【図4】本発明のデジタルディスク再生装置においてシ
ステムデコーダでのスロー再生時の処理を示すフローチ
ャート図である。
【図5】従来のデジタルディスク再生装置の概略構成図
である。
【符号の説明】
1 ・・・ビデオ用バッフ
ァ 2 ・・・オーディオ用バ
ッファ 3 ・・・システムデコー
ダ 4 ・・・復号前処理部 5 ・・・ビデオデコーダ 6 ・・・オーディオデコ
ーダ 7 ・・・D/A変換部 8 ・・・バッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像及び音声情報が圧縮され多重記録され
    たビデオ符号化データ及びオーディオ符号化データを復
    号化し通常再生速度の1/N倍の速度で再生するデジタ
    ルディスク再生方法において、前記ビデオ符号化データ
    及び前記オーディオ符号化データを復号化すると共に外
    部から入力される再生速度指示信号に基づき前記復号化
    されたビデオ符号化データ及びオーディオ符号化データ
    を通常再生速度の1/N倍の速度で出力する復号化手段
    と、前記復号化したビデオ符号化データを前記再生速度
    指示信号に基づきN回繰り返し出力するビデオデータ出
    力手段と、前記復号化したオーディオ符号化データを記
    憶すると共に前記復号化したビデオ符号化データに同期
    して前記再生速度指示信号に基づき繰り返し出力するオ
    ーディオデータ出力手段とを有することを特徴とするデ
    ジタルディスク再生方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデジタルディスク再生方法
    において、前記オーディオデータ出力手段は、前記再生
    速度指示信号に基づき前記復号化したオーディオ符号化
    データを時間的に分割し、分割した個々のデータを繰り
    返し出力することを特徴とするデジタルディスク再生方
    法。
  3. 【請求項3】映像及び音声情報が圧縮され多重記録され
    たビデオ符号化データ及びオーディオ符号化データを復
    号化し通常再生速度の1/N倍の速度で再生するデジタ
    ルディスク再生装置において、前記多重化されたデータ
    から付加情報データを抽出すると共に外部から入力され
    る再生速度指示信号に基づいて前記ビデオ符号化データ
    及び前記オーディオ符号化データの復号化するタイミン
    グを遅延させるシステムデコーダと、前記多重化された
    データから前記ビデオ符号化データを抽出して復号化し
    前記再生速度指示信号に基づいてN回繰り返し出力する
    ビデオデコーダと、前記多重化されたデータから前記オ
    ーディオ符号化データを抽出して復号化し前記再生速度
    指示信号に基づいて出力するオーディオデコーダと、前
    記オーディオデコータからの復号化されたオーディオ符
    号化データを記憶し前記再生速度指示信号に基づいて前
    記復号化されたオーディオ符号化データを繰り返し出力
    するバッファとを具備することを特徴とするデジタルデ
    ィスク再生装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のデジタルディスク再生装置
    において、前記システムデコーダは、前記ビデオ符号化
    データ及び前記オーディオ符号化データに設定されてい
    るタイムスタンプコードを前記再生速度指示信号に応じ
    て順次書き換えを行うことを特徴とするデジタルディス
    ク再生装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のデジタルディスク再生装置
    において、前記ビデオデコーダ及び前記オーディオデコ
    ーダは、前記システムデコーダにより書き換えられたタ
    イムスタンプコードと復号化の基準となるシステム同期
    信号とが一致した時に前記ビデオ符号化データ及び前記
    オーディオ符号化データを出力することを特徴とするデ
    ジタルディスク再生装置。
JP7348330A 1995-12-18 1995-12-18 デジタルディスク再生方法及びその再生装置 Pending JPH09167445A (ja)

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