JPH09167438A - ミュート解除に伴うショック音の低減装置 - Google Patents
ミュート解除に伴うショック音の低減装置Info
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- JPH09167438A JPH09167438A JP7330615A JP33061595A JPH09167438A JP H09167438 A JPH09167438 A JP H09167438A JP 7330615 A JP7330615 A JP 7330615A JP 33061595 A JP33061595 A JP 33061595A JP H09167438 A JPH09167438 A JP H09167438A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 FM再生信号の無音時間を長くすることなく
ミュート状態の解除に伴うショック音を低減する。 【解決手段】 復調器2で復調された信号は増幅器7、
直流カットコンデンサ8、およびミュート回路9を経て
出力される。信号入力端子1にドロップアウト検出回路
3とミュート検出回路4とが接続され、ドロップアウト
検出回路3により制御される第1スイッチ5がFM復調
器2と増幅器3との間に介装され、ミュート検出回路4
により制御される第2スイッチ11と直流電圧源12と
の直列回路が増幅器7の入力と所定電位との間に接続さ
れ、ミュート検出回路4に遅延回路10が接続され、入
力されたFM信号が所定レベルより低下したときに第1
スイッチ5がオフになると共に第2スイッチ11がオン
になり、FM信号が所定レベル以上に復帰したのち遅延
時間経過時までミュート回路4が作動する。
ミュート状態の解除に伴うショック音を低減する。 【解決手段】 復調器2で復調された信号は増幅器7、
直流カットコンデンサ8、およびミュート回路9を経て
出力される。信号入力端子1にドロップアウト検出回路
3とミュート検出回路4とが接続され、ドロップアウト
検出回路3により制御される第1スイッチ5がFM復調
器2と増幅器3との間に介装され、ミュート検出回路4
により制御される第2スイッチ11と直流電圧源12と
の直列回路が増幅器7の入力と所定電位との間に接続さ
れ、ミュート検出回路4に遅延回路10が接続され、入
力されたFM信号が所定レベルより低下したときに第1
スイッチ5がオフになると共に第2スイッチ11がオン
になり、FM信号が所定レベル以上に復帰したのち遅延
時間経過時までミュート回路4が作動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM信号の復調・
再生処理において、ミュート状態から復帰した時のショ
ック音を低減する装置に関するものである。
再生処理において、ミュート状態から復帰した時のショ
ック音を低減する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のミュート解除に伴うショック音の
低減装置について、図3及び4を参照しながら説明す
る。従来のショック音低減装置の回路構成を示す図3に
おいて、1はFM信号入力端子、2はFM復調器、3は
ドロップアウト検出回路、4はミュート検出回路、5は
ドロップアウト検出回路3により制御されるスイッチ、
6は電圧保持用コンデンサ、7は増幅器、8はコンデン
サ、9はミュート回路、10はミュート解除時のみ動作
する遅延回路である。このような回路の動作を説明する
ための各部の信号波形を図4に示す。
低減装置について、図3及び4を参照しながら説明す
る。従来のショック音低減装置の回路構成を示す図3に
おいて、1はFM信号入力端子、2はFM復調器、3は
ドロップアウト検出回路、4はミュート検出回路、5は
ドロップアウト検出回路3により制御されるスイッチ、
6は電圧保持用コンデンサ、7は増幅器、8はコンデン
サ、9はミュート回路、10はミュート解除時のみ動作
する遅延回路である。このような回路の動作を説明する
ための各部の信号波形を図4に示す。
【0003】FM信号入力端子1に入力されるFM信号
VFMが、図4に示すように、通常の入力レベルVFMHか
らレベルVFMLに低下し、その後、再びVFMHに戻るもの
とする。ドロップアウト検出回路3は、FM信号VFMが
レベルVFMHのときはスイッチ5をオン状態にし、レベ
ルVFMLのときはオフ状態にするような制御電圧VDをス
イッチ5に与える。ミュート検出回路4は、FM信号V
FMがレベルVFMHのときはミュート回路9をオフ状態に
し、レベルVFMLのときはオン状態にするような制御電
圧VMMを遅延回路10を通してミュート回路9スイッチ
5に与える。遅延回路10は、FM信号VFMがレベルV
FMLからVFMHに戻った後も所定の遅延時間が経過するま
でミュート回路9のオン状態を維持する制御電圧VMM’
をミュート回路9スイッチ5に与える。
VFMが、図4に示すように、通常の入力レベルVFMHか
らレベルVFMLに低下し、その後、再びVFMHに戻るもの
とする。ドロップアウト検出回路3は、FM信号VFMが
レベルVFMHのときはスイッチ5をオン状態にし、レベ
ルVFMLのときはオフ状態にするような制御電圧VDをス
イッチ5に与える。ミュート検出回路4は、FM信号V
FMがレベルVFMHのときはミュート回路9をオフ状態に
し、レベルVFMLのときはオン状態にするような制御電
圧VMMを遅延回路10を通してミュート回路9スイッチ
5に与える。遅延回路10は、FM信号VFMがレベルV
FMLからVFMHに戻った後も所定の遅延時間が経過するま
でミュート回路9のオン状態を維持する制御電圧VMM’
をミュート回路9スイッチ5に与える。
【0004】まず、VFMが通常の入力レベルVFMHのと
き、ドロップアウト検出回路3により制御されるスイッ
チ5はオンになる。したがって、A点にはFM復調器2
による復調信号、つまり、図4に示すような電位V0を
中心に振れた信号が現れ、この信号からコンデンサ9に
よってDC成分が除去されたAC成分のみの信号がB点
に出力される。C点にもB点と同様の信号が出力され
る。
き、ドロップアウト検出回路3により制御されるスイッ
チ5はオンになる。したがって、A点にはFM復調器2
による復調信号、つまり、図4に示すような電位V0を
中心に振れた信号が現れ、この信号からコンデンサ9に
よってDC成分が除去されたAC成分のみの信号がB点
に出力される。C点にもB点と同様の信号が出力され
る。
【0005】次に、FM信号VFMがVFMHからVFMLに低
下すると、ドロップアウト検出回路3により制御される
スイッチ5はオフ状態になる。この結果、A点の電圧は
コンデンサ6の充電電圧となる。この電圧は、図4に示
すように時間と共にV0から徐々に低下して行く。B点
ではコンデンサ8によりDC成分および緩やかな電圧変
化が除去されるので、0Vの電位が現れる。C点にもB
点と同様に0Vが出力される。このとき、ミュート検出
回路4からの制御電圧VMMによってミュート回路9がオ
ン状態になっている。
下すると、ドロップアウト検出回路3により制御される
スイッチ5はオフ状態になる。この結果、A点の電圧は
コンデンサ6の充電電圧となる。この電圧は、図4に示
すように時間と共にV0から徐々に低下して行く。B点
ではコンデンサ8によりDC成分および緩やかな電圧変
化が除去されるので、0Vの電位が現れる。C点にもB
点と同様に0Vが出力される。このとき、ミュート検出
回路4からの制御電圧VMMによってミュート回路9がオ
ン状態になっている。
【0006】FM信号VFMがVFMLからVFMHに戻ると、
ドロップアウト検出回路3により制御されるスイッチ5
はオン状態に戻る。したがって、A点にはFM復調器2
による復調信号、つまり、電位V0を中心に振れた信号
が再び現れる。B点にはFM信号VFMがVFMLからVFMH
に切り換わった時点のコンデンサ6の充電電圧とV0と
の差に相当する電圧から徐々に0Vに低下するDC電圧
成分を中心に振れる再生信号が現れる。このB点でのD
C電圧成分がそのまま出力されると、大きなショック音
として再生されてしまう。
ドロップアウト検出回路3により制御されるスイッチ5
はオン状態に戻る。したがって、A点にはFM復調器2
による復調信号、つまり、電位V0を中心に振れた信号
が再び現れる。B点にはFM信号VFMがVFMLからVFMH
に切り換わった時点のコンデンサ6の充電電圧とV0と
の差に相当する電圧から徐々に0Vに低下するDC電圧
成分を中心に振れる再生信号が現れる。このB点でのD
C電圧成分がそのまま出力されると、大きなショック音
として再生されてしまう。
【0007】そこで、FM信号VFMがVFMLからVFMHに
戻ることによってミュート検出回路4からの制御電圧V
MMが変化してもミュート回路10はすぐにオフ状態にな
らず、遅延回路11の働きにより、所定の遅延時間Tだ
けオン状態を維持したのちオフ状態になるようにしてい
る。
戻ることによってミュート検出回路4からの制御電圧V
MMが変化してもミュート回路10はすぐにオフ状態にな
らず、遅延回路11の働きにより、所定の遅延時間Tだ
けオン状態を維持したのちオフ状態になるようにしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、ドロップアウト期間(FM信号VFMがV
FMLレベルである期間)が長い程、その間のA点の電圧
低下が大きく、FM信号VFMが通常入力VFMHに復帰し
たときのDC成分が大きくなるので、これが0Vに戻る
までの時間が長くなる。一方、ミュート状態が維持され
る遅延時間Tは、遅延回路11に設定された一定時間で
ある。したがって、DC成分が0Vに戻るまでの時間が
この遅延時間Tより長くなった場合は遅延時間Tが経過
してミュート状態が解除されたときにDC成分がまだ残
っていることになり、これがショック音として再生され
てしまう。遅延時間Tを十分に長く設定すればドロップ
アウト期間が長い場合にもショック音が再生されないよ
うにすることが可能であるが、遅延時間Tをいたずらに
長く設定することは、再生信号の無音時間が長くなるの
で、好ましくない。
来の構成では、ドロップアウト期間(FM信号VFMがV
FMLレベルである期間)が長い程、その間のA点の電圧
低下が大きく、FM信号VFMが通常入力VFMHに復帰し
たときのDC成分が大きくなるので、これが0Vに戻る
までの時間が長くなる。一方、ミュート状態が維持され
る遅延時間Tは、遅延回路11に設定された一定時間で
ある。したがって、DC成分が0Vに戻るまでの時間が
この遅延時間Tより長くなった場合は遅延時間Tが経過
してミュート状態が解除されたときにDC成分がまだ残
っていることになり、これがショック音として再生され
てしまう。遅延時間Tを十分に長く設定すればドロップ
アウト期間が長い場合にもショック音が再生されないよ
うにすることが可能であるが、遅延時間Tをいたずらに
長く設定することは、再生信号の無音時間が長くなるの
で、好ましくない。
【0009】本発明は上記のような従来の問題点を解決
し、再生信号の無音時間を長くすることなくミュート状
態の解除に伴うショック音を低減することができるショ
ック音低減装置を提供することを目的とする。
し、再生信号の無音時間を長くすることなくミュート状
態の解除に伴うショック音を低減することができるショ
ック音低減装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるミュート解
除に伴うショック音の低減装置は、入力端子から入力さ
れたFM信号がFM復調器で復調され、復調信号が増幅
器、直流カットコンデンサ、ミュート回路を経て出力端
子から出力される回路において、前記入力端子にドロッ
プアウト検出回路とミュート検出回路とが接続され、前
記ドロップアウト検出回路により開閉制御される第1ス
イッチが前記FM復調器と前記増幅器との間に介装さ
れ、前記ミュート検出回路により開閉制御される第2ス
イッチと直流電圧源との直列回路が前記増幅器の入力と
所定電位との間に接続され、前記ミュート検出回路に遅
延回路が接続され、入力されたFM信号が所定レベルよ
り低下したときに前記第1スイッチがオフになると共に
前記第2スイッチがオンになり、前記FM信号が前記所
定レベル以上に復帰したのち前記遅延回路による遅延時
間経過時まで前記ミュート回路が作動するように構成さ
れている。
除に伴うショック音の低減装置は、入力端子から入力さ
れたFM信号がFM復調器で復調され、復調信号が増幅
器、直流カットコンデンサ、ミュート回路を経て出力端
子から出力される回路において、前記入力端子にドロッ
プアウト検出回路とミュート検出回路とが接続され、前
記ドロップアウト検出回路により開閉制御される第1ス
イッチが前記FM復調器と前記増幅器との間に介装さ
れ、前記ミュート検出回路により開閉制御される第2ス
イッチと直流電圧源との直列回路が前記増幅器の入力と
所定電位との間に接続され、前記ミュート検出回路に遅
延回路が接続され、入力されたFM信号が所定レベルよ
り低下したときに前記第1スイッチがオフになると共に
前記第2スイッチがオンになり、前記FM信号が前記所
定レベル以上に復帰したのち前記遅延回路による遅延時
間経過時まで前記ミュート回路が作動するように構成さ
れている。
【0011】このような構成によれば、FM信号が所定
レベルより低下した状態、つまりドロップアウト状態に
おける復調信号の直流成分の低下を、直流電圧源から供
給する電圧によって防ぐことができる。その結果、FM
信号が所定レベル以上に復帰したときの直流成分の大き
な変化を抑え、もって、直流カットコンデンサにより直
流分が除去されたあとの再生信号に一時的に発生する直
流分が0Vまで低下する期間を短くすることができる。
したがって、ミュート状態の遅延時間を長くすることな
く、即ち再生信号の無音時間を長くすることなく、ミュ
ート状態の解除に伴うショック音を低減することができ
る。
レベルより低下した状態、つまりドロップアウト状態に
おける復調信号の直流成分の低下を、直流電圧源から供
給する電圧によって防ぐことができる。その結果、FM
信号が所定レベル以上に復帰したときの直流成分の大き
な変化を抑え、もって、直流カットコンデンサにより直
流分が除去されたあとの再生信号に一時的に発生する直
流分が0Vまで低下する期間を短くすることができる。
したがって、ミュート状態の遅延時間を長くすることな
く、即ち再生信号の無音時間を長くすることなく、ミュ
ート状態の解除に伴うショック音を低減することができ
る。
【0012】上記の作用をより有効ならしめるには、第
2スイッチがオン状態のときに直流電圧源によって増幅
器の入力に与えられる直流電圧が、FM信号が所定レベ
ル以上のときに増幅器に入力される復調信号の直流電圧
成分にほぼ等しくなるように設定されていることが好ま
しい。
2スイッチがオン状態のときに直流電圧源によって増幅
器の入力に与えられる直流電圧が、FM信号が所定レベ
ル以上のときに増幅器に入力される復調信号の直流電圧
成分にほぼ等しくなるように設定されていることが好ま
しい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図1及び2に基づいて説明する。図1の回路構成図に
おいて、入力端子1から入力されたFM信号はFM復調
器2で復調され、復調信号は第1スイッチ5および増幅
器7を経て、直流カットコンデンサ8で直流成分を除去
されたのちミュート回路9を経て出力端子13から出力
される。スイッチ5と増幅器7との接続ラインと所定電
位との間には、コンデンサ6が接続されている。さら
に、上記接続ラインと所定電位(上記の電位と同電位で
も別電位でもよい)との間には第2スイッチ11と直流
電圧源12との直列回路が接続されている。
を図1及び2に基づいて説明する。図1の回路構成図に
おいて、入力端子1から入力されたFM信号はFM復調
器2で復調され、復調信号は第1スイッチ5および増幅
器7を経て、直流カットコンデンサ8で直流成分を除去
されたのちミュート回路9を経て出力端子13から出力
される。スイッチ5と増幅器7との接続ラインと所定電
位との間には、コンデンサ6が接続されている。さら
に、上記接続ラインと所定電位(上記の電位と同電位で
も別電位でもよい)との間には第2スイッチ11と直流
電圧源12との直列回路が接続されている。
【0014】入力端子1には、さらにドロップアウト検
出回路3とミュート検出回路4が接続されている。ドロ
ップアウト検出回路3は、入力されたFM信号が設定レ
ベルVFM0より大きいときは第1スイッチ5をオンに
し、小さいときは第1スイッチ5をオフにするような制
御信号VDをスイッチ5に出力する。ミュート検出回路
4は、入力されたFM信号のレベルが設定レベルVFM
0’より大きいときは第2スイッチ11をオフにし、小
さいときはオンにするような制御信号VMSを第2スイッ
チ11に出力する。ミュート検出回路4は、さらにFM
信号のレベルが設定レベルVFM0’より大きいときはミ
ュート回路9をオフにし、小さいときはオンにするよう
な制御信号VMMを出力し、遅延回路10を通してミュー
ト回路9に与える。
出回路3とミュート検出回路4が接続されている。ドロ
ップアウト検出回路3は、入力されたFM信号が設定レ
ベルVFM0より大きいときは第1スイッチ5をオンに
し、小さいときは第1スイッチ5をオフにするような制
御信号VDをスイッチ5に出力する。ミュート検出回路
4は、入力されたFM信号のレベルが設定レベルVFM
0’より大きいときは第2スイッチ11をオフにし、小
さいときはオンにするような制御信号VMSを第2スイッ
チ11に出力する。ミュート検出回路4は、さらにFM
信号のレベルが設定レベルVFM0’より大きいときはミ
ュート回路9をオフにし、小さいときはオンにするよう
な制御信号VMMを出力し、遅延回路10を通してミュー
ト回路9に与える。
【0015】遅延回路10は、FM信号のレベルが設定
レベルVFM0’より小さい状態から大きい状態に復帰し
た後も、設定された遅延時間だけミュート回路9をオフ
状態に維持するような信号VMM’をミュート回路9に出
力する。直流電圧源12は第2スイッチ11がオンのと
きに、再生信号の直流成分の電位とほぼ等しい電圧をコ
ンデンサ6に供給する。
レベルVFM0’より小さい状態から大きい状態に復帰し
た後も、設定された遅延時間だけミュート回路9をオフ
状態に維持するような信号VMM’をミュート回路9に出
力する。直流電圧源12は第2スイッチ11がオンのと
きに、再生信号の直流成分の電位とほぼ等しい電圧をコ
ンデンサ6に供給する。
【0016】以上のように、本実施形態のショック音低
減回路は、FM信号が欠落したときにミュート検出回路
4により制御される第2スイッチ11がオンになること
により、コンデンサ6に電圧源7から強制的に直流電位
が与えられ、これによってコンデンサ6の充電電圧の低
下を防ぐように構成したものである。
減回路は、FM信号が欠落したときにミュート検出回路
4により制御される第2スイッチ11がオンになること
により、コンデンサ6に電圧源7から強制的に直流電位
が与えられ、これによってコンデンサ6の充電電圧の低
下を防ぐように構成したものである。
【0017】このような構成のショック音低減回路の動
作を図2に示す各部の信号波形に基づいて説明する。F
M信号入力端子1に図2に示すようなFM信号VFMが入
力されたとする。つまり、FM信号VFMは、通常の入力
レベルVFMHから上記の設定レベルVFM0およびVFM0’
より小さいレベルVFMLに低下したのち、再びVFMHに戻
るものとする。
作を図2に示す各部の信号波形に基づいて説明する。F
M信号入力端子1に図2に示すようなFM信号VFMが入
力されたとする。つまり、FM信号VFMは、通常の入力
レベルVFMHから上記の設定レベルVFM0およびVFM0’
より小さいレベルVFMLに低下したのち、再びVFMHに戻
るものとする。
【0018】まず、VFMがVFMHのとき、ドロップアウ
ト検出回路3は第1スイッチ5をオン状態にする制御電
圧VD1を出力し、それに伴い第1スイッチ5はオン状態
になる。ミュート検出回路4は第2スイッチ11をオフ
状態にする制御電圧VMS1を出力し、さらにミュート回
路9をオフ状態にする制御電圧VMM1を出力する。した
がって、第1スイッチ5と増幅器7との接続ライン、つ
まりA点には直流電位V0を中心に振れたFM復調器2
による復調信号が現れ、この信号からコンデンサ8によ
り直流成分が除去された信号がB点に現れる。そしてC
点にもB点と同様の信号が出力される。
ト検出回路3は第1スイッチ5をオン状態にする制御電
圧VD1を出力し、それに伴い第1スイッチ5はオン状態
になる。ミュート検出回路4は第2スイッチ11をオフ
状態にする制御電圧VMS1を出力し、さらにミュート回
路9をオフ状態にする制御電圧VMM1を出力する。した
がって、第1スイッチ5と増幅器7との接続ライン、つ
まりA点には直流電位V0を中心に振れたFM復調器2
による復調信号が現れ、この信号からコンデンサ8によ
り直流成分が除去された信号がB点に現れる。そしてC
点にもB点と同様の信号が出力される。
【0019】次に、VFMがVFMHからVFMLに変化したと
き、ドロップアウト検出回路3が第1スイッチ5に与え
る制御電圧がVD1からVD2に切り換わることにより、第
1スイッチ5はオン状態からオフ状態になる。また、ミ
ュート検出回路4が第2スイッチ11に与える制御電圧
がVMS1からVMS2に切り換わることにより、第2スイッ
チ11はオフ状態からオン状態になり、ミュート検出回
路4が遅延回路10を通してミュート回路9に与える制
御電圧がVMM1からVMM2に切り換わることにより、ミュ
ート回路はオフ状態からオン状態になる。
き、ドロップアウト検出回路3が第1スイッチ5に与え
る制御電圧がVD1からVD2に切り換わることにより、第
1スイッチ5はオン状態からオフ状態になる。また、ミ
ュート検出回路4が第2スイッチ11に与える制御電圧
がVMS1からVMS2に切り換わることにより、第2スイッ
チ11はオフ状態からオン状態になり、ミュート検出回
路4が遅延回路10を通してミュート回路9に与える制
御電圧がVMM1からVMM2に切り換わることにより、ミュ
ート回路はオフ状態からオン状態になる。
【0020】FM信号VFMがVFMLである間、スイッチ
5がオフ状態であり、スイッチ11がオン状態であるこ
とから、コンデンサ6にはスイッチ11を通して電圧源
12からV0とほぼ同じ電圧V0’が強制的に供給され
る。したがって、A点の電圧変化はほとんどなく、電圧
V0’が維持される。B点にはコンデンサ9により直流
成分が除去された0Vの電位が現れる。C点(出力端子
13)にはB点と同様の0Vが出力される。
5がオフ状態であり、スイッチ11がオン状態であるこ
とから、コンデンサ6にはスイッチ11を通して電圧源
12からV0とほぼ同じ電圧V0’が強制的に供給され
る。したがって、A点の電圧変化はほとんどなく、電圧
V0’が維持される。B点にはコンデンサ9により直流
成分が除去された0Vの電位が現れる。C点(出力端子
13)にはB点と同様の0Vが出力される。
【0021】次にFM信号VFMがVFMLからVFMHに戻る
とき、ドロップアウト検出回路3から出力される制御電
圧はVD2からVD1に戻るため、第1スイッチ5は再びオ
ン状態になる。ミュート検出回路4から第2スイッチ1
1に与えられる制御電圧はVMS2からVMS1に戻るため、
第2スイッチ11はオフ状態に戻る。ミュート検出回路
4から遅延回路10に与えられる制御信号がVMM2から
VMM1に戻ることにより、ミュート回路9がオン状態か
らオフ状態に戻るが、すぐには戻らず、このときに作動
する遅延回路10の働きにより、遅延時間Tだけミュー
ト回路9のオン状態が保持された後、オフ状態になる。
とき、ドロップアウト検出回路3から出力される制御電
圧はVD2からVD1に戻るため、第1スイッチ5は再びオ
ン状態になる。ミュート検出回路4から第2スイッチ1
1に与えられる制御電圧はVMS2からVMS1に戻るため、
第2スイッチ11はオフ状態に戻る。ミュート検出回路
4から遅延回路10に与えられる制御信号がVMM2から
VMM1に戻ることにより、ミュート回路9がオン状態か
らオフ状態に戻るが、すぐには戻らず、このときに作動
する遅延回路10の働きにより、遅延時間Tだけミュー
ト回路9のオン状態が保持された後、オフ状態になる。
【0022】第1スイッチ5が再びオン状態になるに伴
いA点にはV0を中心に振れる復調信号が再び現れる。
B点にはV0とV0’とのわずかな差に相当する電圧から
徐々に0Vに低下する直流成分を中心とする再生信号が
出力される。このV0とV0’との差に相当する電圧はか
なり小さいので、直流成分はすぐに0Vまで低下する。
よって、ミュート回路9のオン状態が保持される遅延時
間Tの経過時点では直流成分はほとんど0Vになってお
り、C点(出力端子13)における出力信号がミュート
状態から復帰したときのショック音はほとんど生じな
い。
いA点にはV0を中心に振れる復調信号が再び現れる。
B点にはV0とV0’とのわずかな差に相当する電圧から
徐々に0Vに低下する直流成分を中心とする再生信号が
出力される。このV0とV0’との差に相当する電圧はか
なり小さいので、直流成分はすぐに0Vまで低下する。
よって、ミュート回路9のオン状態が保持される遅延時
間Tの経過時点では直流成分はほとんど0Vになってお
り、C点(出力端子13)における出力信号がミュート
状態から復帰したときのショック音はほとんど生じな
い。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によるショック音
の低減装置は、ミュート状態のときの復調信号の直流成
分の低下を防ぐことにより、再生信号の無音時間を長く
することなくミュート状態の解除に伴うショック音を低
減することができる。
の低減装置は、ミュート状態のときの復調信号の直流成
分の低下を防ぐことにより、再生信号の無音時間を長く
することなくミュート状態の解除に伴うショック音を低
減することができる。
【図1】本発明の実施形態に係るショック音低減回路の
構成図
構成図
【図2】図1のショック音低減回路の各部の信号波形図
【図3】従来のショック音低減回路の構成図
【図4】図3のショック音低減回路の各部の信号波形図
1 入力端子 2 FM復調器 3 ドロップアウト検出回路 4 ミュート検出回路 5 第1スイッチ 6 コンデンサ 7 増幅器 8 直流カットコンデンサ 9 ミュート回路 10 遅延回路 11 第2スイッチ 12 直流電圧源 13 出力端子
Claims (2)
- 【請求項1】 入力端子から入力されたFM信号がFM
復調器で復調され、復調信号が増幅器、直流カットコン
デンサ、ミュート回路を経て出力端子から出力される回
路において、前記入力端子にドロップアウト検出回路と
ミュート検出回路とが接続され、前記ドロップアウト検
出回路により開閉制御される第1スイッチが前記FM復
調器と前記増幅器との間に介装され、前記ミュート検出
回路により開閉制御される第2スイッチと直流電圧源と
の直列回路が前記増幅器の入力と所定電位との間に接続
され、前記ミュート検出回路に遅延回路が接続され、入
力されたFM信号が所定レベルより低下したときに前記
第1スイッチがオフになると共に前記第2スイッチがオ
ンになり、前記FM信号が前記所定レベル以上に復帰し
たのち前記遅延回路による遅延時間経過時まで前記ミュ
ート回路が作動するように構成されているミュート解除
に伴うショック音の低減装置。 - 【請求項2】 前記第2スイッチがオン状態のときに前
記直流電圧源によって前記増幅器の入力に与えられる直
流電圧が、前記FM信号が前記所定レベル以上のときに
前記増幅器に入力される復調信号の直流電圧成分にほぼ
等しくなるように設定されている請求項1記載のミュー
ト解除に伴うショック音の低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7330615A JPH09167438A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | ミュート解除に伴うショック音の低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7330615A JPH09167438A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | ミュート解除に伴うショック音の低減装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09167438A true JPH09167438A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18234648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7330615A Pending JPH09167438A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | ミュート解除に伴うショック音の低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09167438A (ja) |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP7330615A patent/JPH09167438A/ja active Pending
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