JPH09167118A - マイクロコントローラ - Google Patents
マイクロコントローラInfo
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- JPH09167118A JPH09167118A JP7325792A JP32579295A JPH09167118A JP H09167118 A JPH09167118 A JP H09167118A JP 7325792 A JP7325792 A JP 7325792A JP 32579295 A JP32579295 A JP 32579295A JP H09167118 A JPH09167118 A JP H09167118A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】第三者による読み出し専用メモリの記憶データ
の解読作業を困難にし、正規のユーザのみが容易に正し
いデータを読み出すことができるマイクロプロセッサを
提供することを目的としている。 【解決手段】読み出し専用メモリ21からの最初の読み
出しサイクルのデータはダミーとして一時記憶回路22
に記憶し、以降のサイクルでは、読み出し専用メモリか
ら読み出したデータと上記一時記憶回路に記憶した1サ
イクル前のアドレスに対応するデータとを演算回路23
で演算して外部に出力する。また、上記一時記憶回路
は、読み出し専用メモリから出力されるチップセレクト
信号CSで制御され、読み出し専用メモリのアドレス領
域をはずれたアドレスが入力された場合には、一時記憶
回路への記憶動作を禁止して出力を停止する。アドレス
毎に演算回路の演算データが変化するので、第三者によ
る記憶データの解読作業が困難になる。
の解読作業を困難にし、正規のユーザのみが容易に正し
いデータを読み出すことができるマイクロプロセッサを
提供することを目的としている。 【解決手段】読み出し専用メモリ21からの最初の読み
出しサイクルのデータはダミーとして一時記憶回路22
に記憶し、以降のサイクルでは、読み出し専用メモリか
ら読み出したデータと上記一時記憶回路に記憶した1サ
イクル前のアドレスに対応するデータとを演算回路23
で演算して外部に出力する。また、上記一時記憶回路
は、読み出し専用メモリから出力されるチップセレクト
信号CSで制御され、読み出し専用メモリのアドレス領
域をはずれたアドレスが入力された場合には、一時記憶
回路への記憶動作を禁止して出力を停止する。アドレス
毎に演算回路の演算データが変化するので、第三者によ
る記憶データの解読作業が困難になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロコント
ローラに関するもので、特にマイクロコントローラに内
蔵された読み出し専用メモリの記憶データを第三者に解
読させないためのセキュリティ回路に係る。
ローラに関するもので、特にマイクロコントローラに内
蔵された読み出し専用メモリの記憶データを第三者に解
読させないためのセキュリティ回路に係る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のマイクロコントローラに
おける読み出し専用メモリの読み出し回路部の周辺を抽
出して示している。図示する如く、読み出し専用メモリ
11のデータ出力端には、記憶データを第三者に解読さ
せないようにするためのセキュリティ回路12が設けら
れており、読み出し専用メモリ11から読み出されたデ
ータは、このセキュリティ回路12を介して端子13か
ら出力されるようになっている。
おける読み出し専用メモリの読み出し回路部の周辺を抽
出して示している。図示する如く、読み出し専用メモリ
11のデータ出力端には、記憶データを第三者に解読さ
せないようにするためのセキュリティ回路12が設けら
れており、読み出し専用メモリ11から読み出されたデ
ータは、このセキュリティ回路12を介して端子13か
ら出力されるようになっている。
【0003】上記図4に示した回路におけるセキュリテ
ィ回路12は、例えば図5(a),(b)に示すように
構成されている。(a)図は、読み出し専用メモリ11
から読み出されたデータのビットの順番を入れ替える切
替回路14を用いたセキュリティ回路の例である。ま
た、(b)図は、演算用データメモリ15に予め記憶さ
れた演算用データと、読み出し専用メモリ11から読み
出したデータとを演算回路(論理積、論理和、排他的論
理和等)16で論理演算し、その演算結果を出力する例
である。
ィ回路12は、例えば図5(a),(b)に示すように
構成されている。(a)図は、読み出し専用メモリ11
から読み出されたデータのビットの順番を入れ替える切
替回路14を用いたセキュリティ回路の例である。ま
た、(b)図は、演算用データメモリ15に予め記憶さ
れた演算用データと、読み出し専用メモリ11から読み
出したデータとを演算回路(論理積、論理和、排他的論
理和等)16で論理演算し、その演算結果を出力する例
である。
【0004】上記のようなセキュリティ回路12をマイ
クロコントローラに内蔵することにより、第三者が読み
出し専用メモリ11の記憶データを読み出そうとした時
には、記憶データと異なるデータが出力されるので、記
憶データの機密性を保てる。
クロコントローラに内蔵することにより、第三者が読み
出し専用メモリ11の記憶データを読み出そうとした時
には、記憶データと異なるデータが出力されるので、記
憶データの機密性を保てる。
【0005】しかしながら、上記のような構成のセキュ
リティ回路12では、セキュリティ回路12を通る際の
データの処理方法が、どのアドレスのデータに対しても
一定であるため、一度処理方法が判明してしまえば、あ
とは単一の処理で比較的容易に読み出し専用メモリ11
の記憶データを解読できる。しかも、処理方法がハード
ウェアで固定されているため、一度あるチップで解読方
法が判明してしまうと、他のチップでも同様の方法でデ
ータが解読されてしまうという問題がある。この問題
は、チップ単位で処理方法を変更することにより回避で
きるが、チップ毎にセキュリティ情報を管理しなければ
ならなくなるため、生産コストの上昇を招くという別の
問題が生ずる。
リティ回路12では、セキュリティ回路12を通る際の
データの処理方法が、どのアドレスのデータに対しても
一定であるため、一度処理方法が判明してしまえば、あ
とは単一の処理で比較的容易に読み出し専用メモリ11
の記憶データを解読できる。しかも、処理方法がハード
ウェアで固定されているため、一度あるチップで解読方
法が判明してしまうと、他のチップでも同様の方法でデ
ータが解読されてしまうという問題がある。この問題
は、チップ単位で処理方法を変更することにより回避で
きるが、チップ毎にセキュリティ情報を管理しなければ
ならなくなるため、生産コストの上昇を招くという別の
問題が生ずる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のマ
イクロコントローラは、セキュリティ回路を通る際のデ
ータの処理方法が、どのアドレスのデータに対しても一
定であるため、一度処理方法が判明してしまうと、比較
的簡単に読み出し専用メモリの記憶データを解読できる
という問題があった。
イクロコントローラは、セキュリティ回路を通る際のデ
ータの処理方法が、どのアドレスのデータに対しても一
定であるため、一度処理方法が判明してしまうと、比較
的簡単に読み出し専用メモリの記憶データを解読できる
という問題があった。
【0007】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、アドレス毎に処
理データを換えることで、読み出し専用メモリの第三者
による解読作業を困難にし、正規のユーザのみが容易に
正しく読み出すことができるマイクロコントローラを提
供することである。
れたもので、その目的とするところは、アドレス毎に処
理データを換えることで、読み出し専用メモリの第三者
による解読作業を困難にし、正規のユーザのみが容易に
正しく読み出すことができるマイクロコントローラを提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載したマイクロコントローラは、読み出し専用メモリ
と、この読み出し専用メモリから読み出したデータを一
時記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段に記憶し
たデータと前記読み出し専用メモリから読み出したデー
タとを演算する演算手段と、前記演算手段による演算結
果を外部に出力する出力手段とを具備し、前記読み出し
専用メモリへのアドレス入力をデコードして前記一時記
憶手段の制御信号を生成し、前記読み出し専用メモリの
アドレス領域がアクセスされた時に前記制御信号を前記
一時記憶手段に供給して前記読み出し専用メモリから読
み出したデータを記憶せしめ、前記読み出し専用メモリ
のアドレス領域をはずれたアドレスが入力された場合に
は前記制御信号を前記一時記憶手段へ供給して前記読み
出し専用メモリから読み出したデータの記憶を禁止する
ことを特徴としている。
載したマイクロコントローラは、読み出し専用メモリ
と、この読み出し専用メモリから読み出したデータを一
時記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段に記憶し
たデータと前記読み出し専用メモリから読み出したデー
タとを演算する演算手段と、前記演算手段による演算結
果を外部に出力する出力手段とを具備し、前記読み出し
専用メモリへのアドレス入力をデコードして前記一時記
憶手段の制御信号を生成し、前記読み出し専用メモリの
アドレス領域がアクセスされた時に前記制御信号を前記
一時記憶手段に供給して前記読み出し専用メモリから読
み出したデータを記憶せしめ、前記読み出し専用メモリ
のアドレス領域をはずれたアドレスが入力された場合に
は前記制御信号を前記一時記憶手段へ供給して前記読み
出し専用メモリから読み出したデータの記憶を禁止する
ことを特徴としている。
【0009】また、この発明の請求項2に記載したマイ
クロコントローラは、読み出し専用メモリと、この読み
出し専用メモリから読み出したデータを一時記憶する一
時記憶手段と、前記一時記憶手段に記憶されたデータと
前記読み出し専用メモリから読み出したデータとを演算
する演算手段と、セキュリティビット信号に基づいて、
前記読み出し専用メモリから読み出したデータと前記演
算手段から出力される演算データの一方を選択する選択
手段と、この選択手段により選択されたデータを外部に
出力する出力手段とを具備し、前記セキュリティビット
信号が読み出し禁止状態にある時は、前記選択手段で前
記演算手段から出力される演算データを選択して前記出
力手段から出力し、前記セキュリティビット信号が読み
出し許可状態である時は、前記選択手段で前記読み出し
専用メモリからの読み出しデータを選択して前記出力手
段から出力することを特徴としている。
クロコントローラは、読み出し専用メモリと、この読み
出し専用メモリから読み出したデータを一時記憶する一
時記憶手段と、前記一時記憶手段に記憶されたデータと
前記読み出し専用メモリから読み出したデータとを演算
する演算手段と、セキュリティビット信号に基づいて、
前記読み出し専用メモリから読み出したデータと前記演
算手段から出力される演算データの一方を選択する選択
手段と、この選択手段により選択されたデータを外部に
出力する出力手段とを具備し、前記セキュリティビット
信号が読み出し禁止状態にある時は、前記選択手段で前
記演算手段から出力される演算データを選択して前記出
力手段から出力し、前記セキュリティビット信号が読み
出し許可状態である時は、前記選択手段で前記読み出し
専用メモリからの読み出しデータを選択して前記出力手
段から出力することを特徴としている。
【0010】請求項3に示すように、前記読み出し専用
メモリへのアドレス入力をデコードして前記一時記憶手
段の制御信号を生成し、前記読み出し専用メモリのアド
レス領域がアクセスされた時に前記制御信号を前記一時
記憶手段に供給して前記読み出し専用メモリから読み出
したデータを記憶せしめ、前記読み出し専用メモリのア
ドレス領域をはずれたアドレスが入力された場合には前
記制御信号を前記一時記憶手段へ供給して前記読み出し
専用メモリから読み出したデータの記憶を禁止すること
を特徴とする。
メモリへのアドレス入力をデコードして前記一時記憶手
段の制御信号を生成し、前記読み出し専用メモリのアド
レス領域がアクセスされた時に前記制御信号を前記一時
記憶手段に供給して前記読み出し専用メモリから読み出
したデータを記憶せしめ、前記読み出し専用メモリのア
ドレス領域をはずれたアドレスが入力された場合には前
記制御信号を前記一時記憶手段へ供給して前記読み出し
専用メモリから読み出したデータの記憶を禁止すること
を特徴とする。
【0011】請求項4に示すように、少なくとも第1回
目の読み出しサイクルで前記一時記憶手段に記憶される
データはダミーであることを特徴とする。更に、請求項
5に示すように、前記演算手段は、前記一時記憶手段に
記憶されたデータと前記読み出し専用メモリから読み出
したデータとの論理和演算、論理積演算、及び排他的論
理和演算の少なくとも1つの論理演算を行うことを特徴
とする。
目の読み出しサイクルで前記一時記憶手段に記憶される
データはダミーであることを特徴とする。更に、請求項
5に示すように、前記演算手段は、前記一時記憶手段に
記憶されたデータと前記読み出し専用メモリから読み出
したデータとの論理和演算、論理積演算、及び排他的論
理和演算の少なくとも1つの論理演算を行うことを特徴
とする。
【0012】請求項1のような構成によれば、読み出し
専用メモリのアドレス毎に演算手段に入力される演算デ
ータが変化するので解読が困難である。また、演算デー
タを専用の回路で独立して発生するのではなく、1サイ
クル前に読み出した読み出し専用メモリのデータを用い
るので回路規模を小さく抑えることができる。更に、記
憶データの異なるチップ毎に解読のためのキーコードを
管理する必要がないため、管理コストの上昇を抑制で
き、安価でセキュリティが高い。読み出し専用メモリへ
のアドレス入力がこのメモリのアドレス領域をはずれた
場合には、制御信号により一時記憶手段への記憶を禁止
するので、この点からもセキュリティを高めることがで
きる。
専用メモリのアドレス毎に演算手段に入力される演算デ
ータが変化するので解読が困難である。また、演算デー
タを専用の回路で独立して発生するのではなく、1サイ
クル前に読み出した読み出し専用メモリのデータを用い
るので回路規模を小さく抑えることができる。更に、記
憶データの異なるチップ毎に解読のためのキーコードを
管理する必要がないため、管理コストの上昇を抑制で
き、安価でセキュリティが高い。読み出し専用メモリへ
のアドレス入力がこのメモリのアドレス領域をはずれた
場合には、制御信号により一時記憶手段への記憶を禁止
するので、この点からもセキュリティを高めることがで
きる。
【0013】請求項2のような構成によれば、セキュリ
ティビット信号が読み出し許可状態では、選択手段で読
み出し専用メモリからの読み出しデータが選択され、入
力されたアドレスに対応する正しいデータが端子から出
力されるので、セキュリティビット信号による制御を知
っているものは読み出し専用メモリの記憶データを容易
に且つ正しく読み出すことができる。一方、セキュリテ
ィビット信号が読み出し禁止状態では、選択手段によっ
て演算手段の出力が選択され、誤ったデータ(論理演算
処理を行ったデータ)が端子から出力される。このよう
に、正規のユーザは容易に正しいデータを読み出すこと
ができるが、第三者が読み出そうとすると入力されたア
ドレス毎に演算データが変化するため、記憶データの解
読作業が困難になる。
ティビット信号が読み出し許可状態では、選択手段で読
み出し専用メモリからの読み出しデータが選択され、入
力されたアドレスに対応する正しいデータが端子から出
力されるので、セキュリティビット信号による制御を知
っているものは読み出し専用メモリの記憶データを容易
に且つ正しく読み出すことができる。一方、セキュリテ
ィビット信号が読み出し禁止状態では、選択手段によっ
て演算手段の出力が選択され、誤ったデータ(論理演算
処理を行ったデータ)が端子から出力される。このよう
に、正規のユーザは容易に正しいデータを読み出すこと
ができるが、第三者が読み出そうとすると入力されたア
ドレス毎に演算データが変化するため、記憶データの解
読作業が困難になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1
の実施の形態に係るマイクロコントローラについて説明
するためのもので、セキュリティ機能に関係する回路部
を抽出して示している。
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1
の実施の形態に係るマイクロコントローラについて説明
するためのもので、セキュリティ機能に関係する回路部
を抽出して示している。
【0015】マイクロコントローラに内蔵された読み出
し専用メモリ21にアドレスが入力されると、このメモ
リ21から読み出されたデータは、一時記憶回路22及
び演算回路23に供給される。上記演算回路23は、例
えば論理積回路、論理和回路、排他的論理和回路等から
構成されており、読み出し専用メモリ21から読み出し
たデータと一時記憶回路22から読み出したデータ(1
サイクル前に読み出し専用メモリ21から読み出したデ
ータ)との論理演算処理を行う。この演算回路23によ
る論理演算結果は、端子24を介してマイクロコントロ
ーラチップの外部に出力される。
し専用メモリ21にアドレスが入力されると、このメモ
リ21から読み出されたデータは、一時記憶回路22及
び演算回路23に供給される。上記演算回路23は、例
えば論理積回路、論理和回路、排他的論理和回路等から
構成されており、読み出し専用メモリ21から読み出し
たデータと一時記憶回路22から読み出したデータ(1
サイクル前に読み出し専用メモリ21から読み出したデ
ータ)との論理演算処理を行う。この演算回路23によ
る論理演算結果は、端子24を介してマイクロコントロ
ーラチップの外部に出力される。
【0016】また、上記読み出し専用メモリ21におけ
るデコード信号の一部が、制御信号(チップセレクト信
号CS)として上記一時記憶回路22に供給され、記憶
動作が制御される。そして、上記読み出し専用メモリ2
1へのアドレス入力が、このメモリ21のアドレス領域
をはずれた場合には、チップセレクト信号CSがディス
イネーブル状態となり、読み出しデータの一時記憶回路
22への記憶を禁止する。
るデコード信号の一部が、制御信号(チップセレクト信
号CS)として上記一時記憶回路22に供給され、記憶
動作が制御される。そして、上記読み出し専用メモリ2
1へのアドレス入力が、このメモリ21のアドレス領域
をはずれた場合には、チップセレクト信号CSがディス
イネーブル状態となり、読み出しデータの一時記憶回路
22への記憶を禁止する。
【0017】上記のような構成において、図2のタイミ
ングチャートに示すように、メモリ21からの1回目の
読み出しサイクルのデータは、ダミーとして一時記憶回
路22に記憶され、2回目以降の読み出しサイクルでは
当該サイクルにおけるメモリ21からの読み出しデータ
と一時記憶回路22から読み出した1サイクル前のデー
タとを演算回路23で論理演算した結果(図2では論理
積の例を示す)が端子24から出力される。従って、ア
ドレス毎に演算回路23の演算データが変化するため、
第三者による解読作業が困難になり、この論理演算処理
を知っている正規のユーザは、端子24から出力された
データに対して論理演算を行うことにより、容易に正し
いデータを読み出すことができる。
ングチャートに示すように、メモリ21からの1回目の
読み出しサイクルのデータは、ダミーとして一時記憶回
路22に記憶され、2回目以降の読み出しサイクルでは
当該サイクルにおけるメモリ21からの読み出しデータ
と一時記憶回路22から読み出した1サイクル前のデー
タとを演算回路23で論理演算した結果(図2では論理
積の例を示す)が端子24から出力される。従って、ア
ドレス毎に演算回路23の演算データが変化するため、
第三者による解読作業が困難になり、この論理演算処理
を知っている正規のユーザは、端子24から出力された
データに対して論理演算を行うことにより、容易に正し
いデータを読み出すことができる。
【0018】また、一時記憶回路22は、読み出し専用
メモリ21から出力されるチップセレクト信号CSによ
って制御され、メモリ21のアドレス領域がアクセスさ
れた時に信号CSを一時記憶回路22に供給して読み出
したデータを記憶させる。これに対し、メモリ21のア
ドレス領域をはずれたアドレスが入力された場合には、
一時記憶回路22への記憶動作を禁止して出力を停止す
るので、メモリ21の内容を読み出すことはできない。
メモリ21から出力されるチップセレクト信号CSによ
って制御され、メモリ21のアドレス領域がアクセスさ
れた時に信号CSを一時記憶回路22に供給して読み出
したデータを記憶させる。これに対し、メモリ21のア
ドレス領域をはずれたアドレスが入力された場合には、
一時記憶回路22への記憶動作を禁止して出力を停止す
るので、メモリ21の内容を読み出すことはできない。
【0019】上述したように、図1に示した構成では、
アドレス毎に演算回路23に入力される演算データが変
化するので解読が困難である。また、演算データを専用
の回路で独立して発生するのではなく、1サイクル前の
アドレスの読み出し専用メモリ21の記憶データを用い
るので回路規模を小さく抑えることができる。更に、記
憶データの異なるチップ毎に解読のためのキーコードを
管理する必要がないため、管理コストの上昇を抑制で
き、安価でセキュリティの高いマイクロコントローラが
提供できる。
アドレス毎に演算回路23に入力される演算データが変
化するので解読が困難である。また、演算データを専用
の回路で独立して発生するのではなく、1サイクル前の
アドレスの読み出し専用メモリ21の記憶データを用い
るので回路規模を小さく抑えることができる。更に、記
憶データの異なるチップ毎に解読のためのキーコードを
管理する必要がないため、管理コストの上昇を抑制で
き、安価でセキュリティの高いマイクロコントローラが
提供できる。
【0020】図3は、この発明の第2の実施の形態に係
るマイクロコントローラについて説明するためのもの
で、図1と同様にセキュリティ機能に関係する回路部を
抽出して示している。
るマイクロコントローラについて説明するためのもの
で、図1と同様にセキュリティ機能に関係する回路部を
抽出して示している。
【0021】基本的な構成及び動作は第1の実施の形態
と同様であるが、セレクタ25を更に設けており、セキ
ュリティビット信号SBが読み出し許可状態では読み出
し専用メモリ21の出力を選択して端子24から出力
し、読み出し禁止状態では演算回路22の論理演算出力
を端子24から出力するようになっている。
と同様であるが、セレクタ25を更に設けており、セキ
ュリティビット信号SBが読み出し許可状態では読み出
し専用メモリ21の出力を選択して端子24から出力
し、読み出し禁止状態では演算回路22の論理演算出力
を端子24から出力するようになっている。
【0022】すなわち、読み出し専用メモリ21にアド
レスが入力され、このメモリ21から読み出されたデー
タは、一時記憶回路22、演算回路23、及びセレクタ
25の入力端子Bに供給される。上記演算回路23は、
論理積回路、論理和回路、及び排他的論理和回路等から
構成されており、読み出し専用メモリ21から読み出し
たデータと一時記憶回路22から読み出した1サイクル
前のデータとの論理演算を行う。この演算回路23によ
る論理演算結果は、セレクタ25の入力端子Bに供給さ
れる。このセレクタ25の制御端子Sにはセキュリティ
ビット端子26からセキュリティ信号SBが供給され、
出力端子Yから選択されたデータが出力される。そし
て、このセレクタ25で選択されたデータが、端子24
を介してマイクロコントローラチップの外部に出力され
るようになっている。
レスが入力され、このメモリ21から読み出されたデー
タは、一時記憶回路22、演算回路23、及びセレクタ
25の入力端子Bに供給される。上記演算回路23は、
論理積回路、論理和回路、及び排他的論理和回路等から
構成されており、読み出し専用メモリ21から読み出し
たデータと一時記憶回路22から読み出した1サイクル
前のデータとの論理演算を行う。この演算回路23によ
る論理演算結果は、セレクタ25の入力端子Bに供給さ
れる。このセレクタ25の制御端子Sにはセキュリティ
ビット端子26からセキュリティ信号SBが供給され、
出力端子Yから選択されたデータが出力される。そし
て、このセレクタ25で選択されたデータが、端子24
を介してマイクロコントローラチップの外部に出力され
るようになっている。
【0023】なお、図1に示した回路と同様に、一時記
憶回路22は、読み出し専用メモリ21から出力される
制御信号(チップセレクト信号SC)で制御されてお
り、読み出し専用メモリ21へのアドレス入力がこのメ
モリ21のアドレス領域をはずれた場合には、一時記憶
回路22への記憶動作を禁止する。
憶回路22は、読み出し専用メモリ21から出力される
制御信号(チップセレクト信号SC)で制御されてお
り、読み出し専用メモリ21へのアドレス入力がこのメ
モリ21のアドレス領域をはずれた場合には、一時記憶
回路22への記憶動作を禁止する。
【0024】上記のような構成において、セキュリティ
ビット信号SBが読み出し許可状態では、セレクタ25
で読み出し専用メモリ21の出力が選択され、アドレス
に対応する正しいデータが端子24から出力される。従
って、セキュリティビット信号SBによる制御を知って
いるものは内容を容易に正しく読み出すことができる。
ビット信号SBが読み出し許可状態では、セレクタ25
で読み出し専用メモリ21の出力が選択され、アドレス
に対応する正しいデータが端子24から出力される。従
って、セキュリティビット信号SBによる制御を知って
いるものは内容を容易に正しく読み出すことができる。
【0025】これに対し、セキュリティビット信号SB
が読み出し禁止状態では、セレクタ25によって演算回
路22の出力が選択され、読み出し専用メモリ21の記
憶データと異なるデータが端子24から出力される。す
なわち、当該読み出しサイクルにおけるメモリ21から
の読み出しデータと、一時記憶回路22から読み出され
た1サイクル前のデータとを演算回路23で論理演算し
た結果が出力される。この際、一時記憶回路22は、読
み出し専用メモリ21から出力されるチップセレクト信
号CSによって制御され、メモリ21のアドレス領域を
はずれたアドレスが入力された場合には、一時記憶回路
22への記憶動作を禁止して出力を停止するので、メモ
リ21の記憶データを知ることはできない。
が読み出し禁止状態では、セレクタ25によって演算回
路22の出力が選択され、読み出し専用メモリ21の記
憶データと異なるデータが端子24から出力される。す
なわち、当該読み出しサイクルにおけるメモリ21から
の読み出しデータと、一時記憶回路22から読み出され
た1サイクル前のデータとを演算回路23で論理演算し
た結果が出力される。この際、一時記憶回路22は、読
み出し専用メモリ21から出力されるチップセレクト信
号CSによって制御され、メモリ21のアドレス領域を
はずれたアドレスが入力された場合には、一時記憶回路
22への記憶動作を禁止して出力を停止するので、メモ
リ21の記憶データを知ることはできない。
【0026】このように図3に示した回路は、図1に示
した回路に加えてセキュリティビット信号SBによる制
御を行うようにしており、正規のユーザはこのセキュリ
ティビット信号SBで容易に正しいデータを読み出すこ
とができるのに対し、第三者は記憶データの解読作業が
困難である。
した回路に加えてセキュリティビット信号SBによる制
御を行うようにしており、正規のユーザはこのセキュリ
ティビット信号SBで容易に正しいデータを読み出すこ
とができるのに対し、第三者は記憶データの解読作業が
困難である。
【0027】なお、この発明は上述した第1,第2の実
施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することが可能である。例えば
上記第1,第2の実施の形態では、演算回路23として
論理積回路、論理和回路、及び排他的論理和回路等を例
にとって説明したが、他の論理回路やこれらの論理回路
を組合わせてより複雑な論理演算を行うようにしても良
い。また、一時記憶回路に1サイクル前の読み出しデー
タを記憶するようにしたが2サイクル以上前の読み出し
データを記憶するように構成しても良いのは勿論であ
る。
施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することが可能である。例えば
上記第1,第2の実施の形態では、演算回路23として
論理積回路、論理和回路、及び排他的論理和回路等を例
にとって説明したが、他の論理回路やこれらの論理回路
を組合わせてより複雑な論理演算を行うようにしても良
い。また、一時記憶回路に1サイクル前の読み出しデー
タを記憶するようにしたが2サイクル以上前の読み出し
データを記憶するように構成しても良いのは勿論であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アドレス毎に処理データを換えるので、読み出し専
用メモリの第三者による解読作業を困難にし、正規のユ
ーザのみが容易に正しく読み出すことができるマイクロ
コントローラが得られる。
ば、アドレス毎に処理データを換えるので、読み出し専
用メモリの第三者による解読作業を困難にし、正規のユ
ーザのみが容易に正しく読み出すことができるマイクロ
コントローラが得られる。
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るマイクロコ
ントローラにおけるセキュリティ機能に関係する回路部
を抽出して示すブロック図。
ントローラにおけるセキュリティ機能に関係する回路部
を抽出して示すブロック図。
【図2】図1に示した回路の動作を説明するためのもの
で、アドレス入力とデータ出力タイミングを示すタイミ
ングチャート。
で、アドレス入力とデータ出力タイミングを示すタイミ
ングチャート。
【図3】この発明の第2の実施の形態に係るマイクロコ
ントローラにおけるセキュリティ機能に関係する回路部
を抽出して示すブロック図。
ントローラにおけるセキュリティ機能に関係する回路部
を抽出して示すブロック図。
【図4】従来のマイクロコントローラにおけるセキュリ
ティ回路の周辺部を抽出して示すブロック図。
ティ回路の周辺部を抽出して示すブロック図。
【図5】図3に示したセキュリティ回路の構成例につい
て説明するためのブロック図。
て説明するためのブロック図。
21…読み出し専用メモリ、22…一時記憶回路(一時
記憶手段)、23…演算回路(演算手段)、24…端
子、25…セレクタ(選択手段)、26…セキュリティ
ビット端子、CS…チップセレクト信号(制御信号)、
SB…セキュリティビット信号。
記憶手段)、23…演算回路(演算手段)、24…端
子、25…セレクタ(選択手段)、26…セキュリティ
ビット端子、CS…チップセレクト信号(制御信号)、
SB…セキュリティビット信号。
Claims (5)
- 【請求項1】 読み出し専用メモリと、この読み出し専
用メモリから読み出したデータを一時記憶する一時記憶
手段と、前記一時記憶手段に記憶したデータと前記読み
出し専用メモリから読み出したデータとを演算する演算
手段と、前記演算手段による演算結果を外部に出力する
出力手段とを具備し、前記読み出し専用メモリへのアド
レス入力をデコードして前記一時記憶手段の制御信号を
生成し、前記読み出し専用メモリのアドレス領域がアク
セスされた時に前記制御信号を前記一時記憶手段に供給
して前記読み出し専用メモリから読み出したデータを記
憶せしめ、前記読み出し専用メモリのアドレス領域をは
ずれたアドレスが入力された場合には前記制御信号を前
記一時記憶手段へ供給して前記読み出し専用メモリから
読み出したデータの記憶を禁止することを特徴とするマ
イクロコントローラ。 - 【請求項2】 読み出し専用メモリと、この読み出し専
用メモリから読み出したデータを一時記憶する一時記憶
手段と、前記一時記憶手段に記憶したデータと前記読み
出し専用メモリから読み出したデータとを演算する演算
手段と、セキュリティビット信号に基づいて、前記読み
出し専用メモリから読み出したデータと前記演算手段か
ら出力される演算データの一方を選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたデータを外部に出力する
出力手段とを具備し、前記セキュリティビット信号が読
み出し禁止状態にある時は、前記選択手段で前記演算手
段から出力される演算データを選択して前記出力手段か
ら出力し、前記セキュリティビット信号が読み出し許可
状態である時は、前記選択手段で前記読み出し専用メモ
リからの読み出しデータを選択して前記出力手段から出
力することを特徴とするマイクロコントローラ。 - 【請求項3】 前記読み出し専用メモリへのアドレス入
力をデコードして前記一時記憶手段の制御信号を生成
し、前記読み出し専用メモリのアドレス領域がアクセス
された時に前記制御信号を前記一時記憶手段に供給して
前記読み出し専用メモリから読み出したデータを記憶せ
しめ、前記読み出し専用メモリのアドレス領域をはずれ
たアドレスが入力された場合には前記制御信号を前記一
時記憶手段へ供給して前記読み出し専用メモリから読み
出したデータの記憶を禁止することを特徴とする請求項
2に記載のマイクロコントローラ。 - 【請求項4】 少なくとも第1回目の読み出しサイクル
で前記一時記憶手段に記憶されるデータはダミーである
ことを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロコ
ントローラ。 - 【請求項5】 前記演算手段は、前記一時記憶手段に記
憶されたデータと前記読み出し専用メモリから読み出し
たデータとの論理和演算、論理積演算、及び排他的論理
和演算の少なくとも1つの論理演算を行うことを特徴と
する請求項1または2に記載のマイクロコントローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7325792A JPH09167118A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | マイクロコントローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7325792A JPH09167118A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | マイクロコントローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09167118A true JPH09167118A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18180656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7325792A Withdrawn JPH09167118A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | マイクロコントローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09167118A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008146814A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-06-26 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置、半導体装置のデータ書き込み方法、及び半導体装置のデータ読み出し方法 |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP7325792A patent/JPH09167118A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008146814A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-06-26 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置、半導体装置のデータ書き込み方法、及び半導体装置のデータ読み出し方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |