JPH09166761A - 表示装置 - Google Patents

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JPH09166761A
JPH09166761A JP7347822A JP34782295A JPH09166761A JP H09166761 A JPH09166761 A JP H09166761A JP 7347822 A JP7347822 A JP 7347822A JP 34782295 A JP34782295 A JP 34782295A JP H09166761 A JPH09166761 A JP H09166761A
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Kenji Fukunaga
健司 福永
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 投影型画像表示装置内の空間をハーフミラー
の活用によって有効に利用する。 【構成】 従来、デッドスペースとなっていた斜線部で
示される空間100に、光源101、反射ミラー10
2、光学系装置103を設置して、デッドスペースを有
効に活用する。この際、従来反射ミラーであった104
をハーフミラーとすることで、デッドスペース側からの
光の投影が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本明細書で開示する発明は、
画像を投影する形式の表示装置に関する。特に、アクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置を利用したリアプロジェ
クション型の画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶電気光学装置(一般に液晶パネルと
呼ばれる)は、CRTと比較して軽量かつコンパクトな
画像表示装置としてコンピュータ、電卓、時計など幅広
い分野で使用されている。液晶パネルは、液晶材料の外
場(電場、熱等)の印加に対する液晶分子の配向状態の
変化や相転移により、液晶材料の光学的性質(干渉、散
乱、回折、旋光、吸収等)が変化することを動作原理と
している。
【0003】一般的な液晶パネルの構成、駆動方法は、
少なくとも一方が透光性を有し、間隔が1乃至数10μ
mに保たれた2枚の基板の間に液晶材料を挟み、前記2
枚の基板の両方又はいずれか一方に形成された電極によ
り液晶材料に電界を印加して液晶分子の配向状態を基板
面内の画素毎に制御し、液晶パネルを透過する光量を制
御する事で画像表示を行うものである。この時、上記の
いずれの光学的性質を利用するかによって、例えば液晶
パネルの外側に偏光板を設ける等、動作モードに応じた
構成とする。
【0004】現在液晶パネルで広く用いられているの
は、TN(ツイステッド・ネマチック)型またはSTN
(スーパー・ツイステッド・ネマチック)型というもの
で、これらはそれぞれ液晶材料の旋光性、複屈折光の干
渉といった光学的性質を利用しており、いずれも偏光板
を設ける必要がある。
【0005】また、上記液晶パネルで画像を表示させる
場合、数多くの画素を同時に動作制御するために、種々
の方法が提案されている。この中でアクティブマトリク
ス駆動が高画質、高密度の表示が可能な方法として、広
く用いられている。
【0006】これは各画素に非線型能動素子(ダイオー
ド、トランジスタ等)を配置し、各画素を電気的に独立
した関係になるようにし、余分な信号の干渉を排除し高
画質を実現することを目的とするものである。この方法
によれば各画素は電気的スイッチが接続されたコンデン
サとして見ることができる。
【0007】従って必要に応じてスイッチをON/OF
Fさせることで画素に電荷を注入/流出させることがで
きる。さらにスイッチをOFFにすれば画素に電荷を保
持されるためメモリー性を付与することが可能となる。
【0008】以下にアクティブマトリクス回路を用いた
液晶パネルの基板の作製方法の説明を行う。また、説明
する液晶パネルは周辺駆動回路をも基板内に形成した、
モノリシック型アクティブマトリクス回路とする。この
制作工程について、図5を用いて説明する。この工程は
低温ポリシリコンプロセスのものである。
【0009】図4の左側に駆動回路のTFT の作製工程
を、右側にアクティブマトリクス回路のTFT の作製工程
をそれぞれ示す。
【0010】まず、第一の絶縁基板としてガラス基板4
01の上に、下地酸化膜402として厚さ1000〜3000Å
の酸化珪素膜を形成した。この酸化珪素膜の形成方法と
しては、酸素雰囲気中でのスパッタ法やプラズマCVD 法
を用いればよい。
【0011】その後、プラズマCVD 法やLPCVD 法によっ
てアモルファスのシリコン膜を300〜1500Å、好ましく
は500 〜1000Åに形成した。そして、500 ℃以上、好ま
しくは、500 〜600 ℃の温度で熱アニールを行い、シリ
コン膜を結晶化させた、もしくは、結晶性を高めた。熱
アニールによって結晶化ののち、光(レーザーなど)ア
ニールをおこなって、さらに結晶化を高めてもよい。ま
た、熱アニールによる結晶化の際に特開平6-244103、同
6-244104に記述されているように、ニッケル等のシリコ
ンの結晶化を促進させる元素(触媒元素)を添加しても
よい。
【0012】次にシリコン膜をエッチングして、島上の
駆動回路のTFT の活性層403(pチャネル型TFT
用)、404(N チャネル型TFT 用)とマトリクス回路
のTFT (画素TFT)の活性層405を形成した。さらに、
酸素雰囲気中でのスパッタ法によって厚さ500 〜2000Å
の酸化珪素のゲート絶縁膜406を形成した。ゲート絶
縁膜の形成方法としては、プラズマCVD 法を用いてもよ
い。プラズマCVD 法によって酸化珪素膜を形成する場合
には、原料ガスとして、一酸化二窒素(N2 O)もしく
は酸素(O2 )とモノシラン(SiH4) を用いることが好
ましかった。
【0013】その後、厚さ2000〜6000Åのアルミニウム
をスパッタ法によって基板全面に形成した。ここでアル
ミニウムはその後の熱プロセスによってヒロックやウィ
スカーが発生するのを防止するため、シリコンまたはス
カンジウム、パラジウムなどを含有するものを用いても
よい。そしてこれをエッチングしてゲート電極407、
408、409を形成する(図4(A ))。
【0014】その後、イオンドーピング法によって、全
ての島状活性層に、ゲート電極をマスクとして自己整合
的に、フォスフィン(PH3 )をドーピングガスとし
て、燐が注入される。ドーズ量は1 ×1012〜5 ×1013
子/cm2 する。この結果、弱いN型領域410、41
1、412が形成される。(図4(B ))
【0015】次に、P チャネル型TFT の活性層を覆うフ
ォトレジストのマスク413及び画素TFT の活性層40
5のうち、ゲート電極に平行にゲート電極409の端か
ら3μm離れた部分まで覆うフォトレジストのマスク4
14が形成される。
【0016】そして、再びイオンドーピング法によって
フォスフィンをドーピングガスとして燐を注入する。ド
ーズ量は1 ×1014〜5 ×1015原子/cm2 とする。この
結果として、強いN 型領域(ソース、ドレイン)41
5、416が形成される。画素TFT の活性層405の弱
いN型領域412のうち、マスク414に覆われていた
領域417は、今回のドーピングでは燐が注入されない
ので、弱いN 型のままとなる。(図4(C ))
【0017】次に、N チャネル型TFT の活性層404、
405をフォトレジストのマスク418で覆い、ジボラ
ン(B2H6)をドーピングガスとして、イオンドーピング法
により、島状領域403に硼素が注入される。ドーズ量
は5 ×1014〜8 ×1015原子/cm2 とする。
【0018】このドーピングでは、硼素のドーズ量が図
4(C)における燐のドーズ量が上回るため、先に形成
されていた弱いN型領域410は強いP型領域419に
反転する。
【0019】以上のドーピングにより、強いN型領域
(ソース/ドレイン)415、416、強いP型領域
(ソース/ドレイン)419、弱いN型領域(低濃度不
純物領域)417が形成される。本実施例においては、
低濃度不純物領域417の幅xは、約3μmとする。
(図4(D ))
【0020】その後、450 〜850 ℃で0.5 〜3 時間の熱
アニールを施すことにより、ドーピングによるダメージ
を回復せしめ、ドーピング不純物を活性化、シリコンの
結晶性を回復させた。その後、全面に層間絶縁物420
として、プラズマCVD 法によって酸化珪素膜を厚さ3000
〜6000Å形成した。これは、窒化珪素膜あるいは酸化珪
素膜と窒化珪素膜の多層膜であってもよい。そして、層
間絶縁膜420をウエットエッチング法またはドライエ
ッチング法によって、エッチングして、ソース/ ドレイ
ンにコンタクトホールを形成した。
【0021】そして、スパッタ法によって厚さ2000〜60
00Åのアルミニウム膜、もしくはチタンとアルミニウム
の多層膜を形成する。これをエッチングして、周辺回路
の電極・配線421、422、423および画素TFT の
電極・配線424、425を形成した。さらに、プラズ
マCVD 法によって、厚さ1000〜3000Åの窒化珪素膜42
6がパッシベーション膜として形成され、これをエッチ
ングして層間膜とした。さらにこの上に表示用電極とし
てITOでなる透明電極427を1200Åの厚さに形成す
る。(図4(E ))
【0022】さらに、プラズマCVD 法によって、厚さ10
00〜3000Åの窒化珪素膜428をパッシベーション膜と
して形成して図4(F )に示される構造が得られる。こ
うして得られた基板は図5において502で示される。
【0023】次いで、図5において、対向する基板50
1上にはブラックマトリクスを形成する(図示せず)。
ここで用いたブラックマトリクスはCrからなり、膜厚
1200Åとし、公知のフォトリソグラフィー法により所望
の形状にパターニングした。
【0024】ここで、本実施例では液晶パネルにカラー
フィルターを組み込んでカラー表示を行う場合について
説明する。まず図示しないブラックマトリクス上にカラ
ーフィルターを形成する(図示せず)。カラーフィルタ
ーはエチレングリコール、モノエチルエーテルアセテー
ト等の溶媒にR、G、B色を示す顔料を分散させた材料
を各色毎に塗布、パターニング、硬化(焼成)を繰り返
して、マイクロカラーフィルターを形成する。本実施例
では各色の膜厚は1.7μmとする。
【0025】さらにこの上にアクリル系樹脂からなる図
示しないオーバーコート剤(平坦化膜)を形成する。オ
ーバーコート剤は1μmの厚さで全面に形成する。
【0026】次に図示しないカラーフィルター上に全面
にITOよりなる透明電極503を形成する。また、マ
トリクス回路を形成した基板502の上にも透明電極5
03を形成する。さらに、透明電極503、504の上
にポリイミドからなる配向膜505を形成する。
【0027】次に配向膜505を通常の方法によりラビ
ングする。この時ラビングの方向は上下の基板で90°
の角度をなすような方向で行う。
【0028】次に直径3.8 μmの酸化珪素より成るスペ
ーサー506を基板の配向膜を塗布した基板上に散布す
る(図示せず)。
【0029】次に、マトリクス回路を形成した基板50
2側にシール剤507を印刷し、基板601、602を
重ね合わせ固定する。このときシール材は画素領域及び
周辺駆動回路領域を内側にするように基板の外周近くに
印刷する。こうして、液晶パネルのセルが形成される。
【0030】次に液晶材料508を上記セルに真空注入
法で注入する。使用した液晶材料はメルク社製ネマチッ
ク液晶ZLI−4792(商品名)である こうして、図6で示される液晶パネルが形成される。
【0031】上記で説明したような液晶表示パネルを用
いて映像をスクリーンに投影する形式の表示装置が知ら
れている。このような投影型表示装置は、その汎用性が
高まるにつれて日常生活の中で利用される機会が増して
きている。例えば、大画面に鮮明な画像を映し出せる特
徴を生かして各種イベントや会議など様々な用途で利用
されている。
【0032】しかし、投影型表示装置はその構造上比較
的大型になることを避けられず、装置の運搬に苦労を要
するという問題がある。また、投影型表示装置の設置場
所に要する空間が大きいという不具合も発生する。
【0033】そのため、投影型表示装置が社会的に普及
するにつれて表示装置本体の小型化を実現することが急
務となっている。
【0034】一般的な投影型表示装置の概要を図1に示
す。 図1に示すような投影型表示装置は一般にリアプ
ロジェクションと呼ばれるもので、スクリーンに投影さ
れた面側の反対側から画像を見る構成となっている。ま
た逆に、スクリーンに投影された面側から画像を見る構
成となっているものは投射型プロジェクションと呼ばれ
ている。どちらも画像が反転する点以外の基本的な構成
は同じである。
【0035】まず、リアプロジェクションについて図1
を用いて説明する。
【0036】まず、白色光を発する光源101から発し
た光は図示しないレンズによって平行に方向の揃った光
に補正される。白色光源としては、ハロゲンランプやキ
セノンランプやメタルハライドランプ等が用いられる。
次に反射ミラー102で真上に反射されて103で示さ
れる光学系装置に進入する。
【0037】この際、光源101と反射ミラー102と
の間に紫外光、遠赤外光をカットする選択透過フィルタ
ーを挿入するのが望ましい。紫外光のカットは目を保護
するためであり、遠赤外光のカットは表示装置内に熱が
籠もるのを防ぐためである。
【0038】103で示される光学系装置は、内部に液
晶パネルと投影レンズを有した構成からなる。光学系装
置103の内部に進入した光は、先に説明したような構
造からなる液晶パネルに入射し、液晶の電気光学的な特
性の変化を利用して光学変調される。
【0039】また、画像をカラー表示するのであれば、
光学系装置103にRGBそれぞれに対応したカラーフ
ィルターやダイクロイックミラーを組み込んで、RGB
それぞれに対応した光学変調を行えばよい。ただし、白
色光をいったんRGB三原色に分光してRGBに対応し
た3枚の液晶パネルで光学変調を行い、後にそれぞれの
画像情報を含んだ光を合成するため、複雑な光学系を必
要とする。
【0040】次に、液晶パネルにおいて適当な光学変調
がなされると、所定の表示画像が形成される。こうして
得られた画像は投影レンズによって焦点を合わせこまれ
る。
【0041】以上の過程を経て光学系装置103を通過
した出力光は、反射ミラー104で反射されつつ徐々に
拡大される。この時、反射ミラー104において光は表
示装置本体106に設置されたスクリーン105の方向
へ反射され、スクリーン105に内部から拡大投影され
た画像が表示される。
【0042】この時の反射ミラーの数は1つに限るもの
ではなく、スクリーン105上に投影される画像の大き
さや投影レンズの焦点距離によって任意に設置数を変え
ればよい。
【0043】図1で説明したようなリアプロジェクショ
ンに反射ミラーが用いられる理由は投影レンズの設計上
の問題が大きく影響している。
【0044】例えば、投射型プロジェクションの場合、
投影レンズによって焦点を合わせこまれた照射光はある
一定の距離Xを進んでスクリーンに達する。このある一
定の距離Xは、画像がスクリーンの面積に適するまで拡
大投影されるのに必要な光路長である。
【0045】この距離Xを短くする最も簡単な手段は、
投影レンズの諸パラメータを変えて短い距離で所定の大
きさに拡大投影できるように調整すればよい。しかしこ
の場合、投影レンズの厚みが増して大きくなる上、諸パ
ラメータの設計が複雑になるため投影レンズの製造コス
トが高くなってしまう。また、広角レンズで無理やり拡
大することになるので、表示画像の端に近づくにつれて
歪みが生じるという問題が発生する。
【0046】従って、投影レンズの製造コストを抑える
意味でもスクリーンと投影レンズとの間には一定の距離
Xを設ける必要がある。換言すれば、ある一定の距離X
を長く取れればその分投影レンズのコストを下げられる
と言える。勿論、光源の発光強度との兼ね合いを考慮し
なければ、鮮明な画像を得られない。
【0047】以上は投射型プロジェクションの例につい
てであるが、図1に示すような構造のリアプロジェクシ
ョンとなると状況が異なってくる。即ち、表示装置本体
106の大きさが制限されるため、適当な光路長を確保
するのが困難となる。
【0048】これを解決するために、反射ミラーを用い
て狭い空間内で適当な光路長を確保する構造が採用され
てきた。こうすることで、厚みが薄く小さい投影レンズ
を用いて所定の表示画像を得ることが可能となった。
【0049】しかし、複数個の反射ミラーを装置本体1
06内に設置すると図1の104で示される反射ミラー
の裏側に斜線部で示されるデッドスペース(空きスペー
ス)100が形成される。このデッドスペース100
は、表示装置の小型化、低コスト化を進める上で削除す
べき部位である。
【0050】だが、通常表示装置本体の形状を削って見
かけ上デッドスペースをなくすか、レンズの製造コスト
を犠牲にして表示装置の小型化をはかるのが現状である
と言える。
【発明が解決しようとする課題】
【0051】本明細書で開示する発明は、リアプロジェ
クション内のデッドスペースを利用して投影型画像表示
装置の小型化、低コスト化を実現する技術を提供するこ
とを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0052】本明細書で開示する発明の構成は、光源か
ら発した入射光を光学変調する光学変調素子と、前記光
学変調素子の出力光を集光する投影レンズと、一方の面
から入射した前記投影レンズにより集光された光の少な
くとも半分を透過し、他方の面から入射した前記投影レ
ンズにより集光された光の少なくとも半分を反射する機
能を有する手段と、前記手段で透過された光を反射する
少なくとも一つのミラーと、前記手段またはミラーで反
射された光を投影するスクリーンと、を有した投影型画
像表示装置であって、前記光学変調素子の出力光は前記
手段を透過する第1の経路と、少なくとも一つのミラー
により反射する第2の経路と、前記手段により反射する
第3の経路と、を経て、前記スクリーンに投影されるこ
とを特徴とする。
【0053】即ち、図1において104で示される反射
ミラーをハーフミラーまたはそれと同等の機能を有する
手段に代えることで、100で示されるデッドスペース
を活用する構成からなる。
【0054】
【実施例】
〔実施例1〕
【0055】本実施例では、半透光性ミラー(以下、ハ
ーフミラーと呼ぶ)を用いてリアプロジェクション内の
デッドスペースを有効に利用した画像表示装置の構造に
ついて説明する。なお、本実施例で用いる画像表示装置
の構造図(図2)において、装置本体およびその内部の
各部品のサイズはすべて図1で示される従来構造の画像
表示装置と同寸法で描かれている。
【0056】まず、図2において白色光を発する光源2
01から発した光は図示しないレンズによって平行に方
向の揃った光に補正される。白色光源としては、ハロゲ
ンランプやキセノンランプやメタルハライドランプ等が
用いられる。次に反射ミラー202で反射されて203
で示される光学系装置に進入する。
【0057】この際、光源201と反射ミラー202と
の間に紫外光、遠赤外光をカットする選択透過フィルタ
ーを挿入するのが望ましい。紫外光のカットは目を保護
するためであり、遠赤外光のカットは表示装置内に熱が
籠もるのを防ぐためである。
【0058】203で示される光学系装置は、内部に液
晶パネルと投影レンズを有した構成からなる。光学系装
置203の内部に進入した光は、液晶パネルに入射し、
液晶の電気光学的な特性の変化を利用して光学変調され
る。
【0059】この液晶パネルは、透光性を有した基板上
にマトリクス状に配置された画素TFTとそれを駆動す
る周辺回路を集積化した構造を有したアクティブマトリ
クス型液晶電気光学装置である。
【0060】また、画像をカラー表示するのであれば、
光学系装置203にRGBそれぞれに対応したカラーフ
ィルターやダイクロイックミラーを組み込んで、RGB
それぞれに対応した光学変調を行えばよい。この場合、
白色光をいったんRGB三原色に分光して光学変調を行
い、後にそれぞれの画像情報を含んだ光を合成する方式
や液晶パネル内にRGBに対応するカラーフィルターを
組み込む方式がとられるが、いすれにしても複雑な光学
系を必要とする。
【0061】次に、液晶パネルにおいて適当な光学変調
がなされると、所定の表示画像が形成される。こうして
得られた画像は投影レンズによって焦点を合わせこまれ
る。カラー表示の場合はRGBに分光されて各々光学変
調された光がこの投影レンズで合成される。
【0062】以上の過程を経て光学系装置203を通過
した出力光は所定の画像情報を含んだ光となり、ハーフ
ミラー204に入射する。
【0063】ハーフミラー204を透過した光は、進行
方向にある反射ミラー205によって反射され、再びハ
ーフミラー204へと戻ってくる。そして、戻ってきた
光の概略半分がハーフミラー204によってスクリーン
206の方向へと反射される。
【0064】こうして、反射を利用して光路長を稼いだ
光はその進行過程において徐々に拡大され、スクリーン
206上には所定の大きさに拡大投影される。
【0065】本実施例のように、ハーフミラーを用いて
従来デッドスペースであった空間を有効に利用すること
で、従来より狭い空間内においてもより長い光路長を確
保することができる。なお、本実施例では、計2枚のミ
ラーを用いたが任意の枚数のミラーで光学系を構成すれ
ばよい。
【0066】以上のように、従来より長い光路長を確保
できれば、投影レンズの低コスト化だけでなく、投影レ
ンズ自体の小型化が可能となる。即ち、画像表示装置自
体の価格を抑えることができる。
【0067】また、光学系装置202が元来デッドスペ
ースであった空間に設置されたため、光学系の配置の自
由度が広がり、表示装置本体の小型化が容易となる。 〔実施例2〕
【0068】本実施例では、物理現象である全反射を利
用してリアプロジェクション内のデッドスペースを有効
に利用した画像表示装置の構造について説明する。
【0069】全反射とは、光学的に密な媒質1(屈折率
が大きい)から疎な媒質2(屈折率が小さい)に光が進
む時、臨界角I0 以上の入射角ではすべての入射光が反
射される現象である。(図3) 例えば、水中から空気中へと光が進むとき、臨界角は約
49°であり、それ以上の角度で入射した光はすべて反
射される。
【0070】即ち、画像表示装置内の光学系を適当な配
置に調整することで、一般的な透光性基板を反射ミラー
の如く利用することが可能である。本実施例は、かかる
原理を利用した画像表示装置の構造例である。
【0071】本実施例で示すリアプロジェクションの構
造は実施例1において図2で説明したものと同じである
のでここでは省略する。実施例1と異なる点は、図2に
おいてハーフミラー204の代わりに透光性基板を用い
た点である。
【0072】即ち、光学系装置において適当な光学変調
がなされた光は、所定の画像情報を含んだ光となって透
光性基板に入射する。この時、入射光は屈折率の小さい
空気中から屈折率の大きい透光性基板に入射するので反
射は起こらずにそのまま透過する。
【0073】次に、透光性基板を透過した光は、少なく
とも一つの反射ミラーによって反射されて再び透光性基
板へと戻る。
【0074】ここで、反射ミラーで反射された光が透光
性基板へと戻るときに、その入射角が臨界角以上である
ことが重要である。透光性基板の屈折率が既知であれ
ば、透光性基板の内側から空気中に光が進む場合の臨界
角は容易に求めることができる。
【0075】このように、反射ミラーで反射された光が
透光性基板へと戻るときに予め全反射するように配置し
ておけば、透光性基板を反射ミラーの如く利用すること
ができる。この際、必要に応じて透光性基板に誘電体多
層膜等を形成して表面屈折率を変えてもよい。
【0076】こうして、反射を利用して光路長を稼いだ
光はその進行過程において徐々に拡大され、スクリーン
上には所定の大きさに拡大投影される。
【0077】本実施例のように、物理現象である全反射
を利用することで透光性基板に反射ミラーと同等の機能
を付与すれば、従来デッドスペースであった空間を有効
に利用することが可能となる。即ち、従来と同じ空間内
においてもより長い光路長を確保することができる。
【0078】また、本実施例は光学系の配置を調整する
ことで従来よりもデッドスペースとなる空間の少ない構
造とすることが可能である。
【0079】従って、投影レンズの小型化および低コス
ト化が図れるだけでなく、従来よりもより小型の表示装
置を構成することが可能となった。
【0080】
【発明の効果】本発明は従来デッドスペースとなりがち
であった反射ミラーの裏側を、電気光学装置の設置場所
として有効に利用する技術を提供している。これによ
り、画像情報を含んだ光がスクリーンに達するまでの光
路長を稼ぐことができるため、投影レンズの設計にかか
るコストが低減される。
【0081】また、光学系の自由度が拡がるため、画像
表示装置自体の製造コストを引き下げることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来構造の画像表示装置を示す図。
【図2】 本発明を利用した構造の画像表示装置を示す
図。
【図3】 全反射について説明した図。
【図4】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図5】 液晶セルの構造を示す図。
【符号の説明】
101 光源 102 反射ミラー 103 電気光学装置 104 反射ミラー 105 スクリーン 106 表示装置本体 204 ハーフミラー 401 ガラス基板 402 酸化珪素膜 403、404、405 活性層 406 ゲート絶縁膜 407、408、409 ゲート電極 410、411、412 弱いN型領域 413、414 フォトレジストのマス
ク 415、416 強いN型領域 417 弱いN型領域 418 フォトレジストのマス
ク 419 強いP型領域 420 層間絶縁物 421、422、423 周辺回路の電極・配線 424、425 画素の電極・配線 426 窒化珪素膜 427 透明電極 428 窒化珪素膜 501 対向する基板 502 マトリクス回路を形成
した基板 503、504 透明電極 505 配向膜 506 スペーサー 507 シール剤 508 液晶

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から発した入射光を光学変調する光学
    変調素子と、 前記光学変調素子の出力光を集光する投影レンズと、 一方の面から入射した前記投影レンズにより集光された
    光の少なくとも半分を透過し、他方の面から入射した前
    記投影レンズにより集光された光の少なくとも半分を反
    射する機能を有する手段と、 前記手段で透過された光を反射する少なくとも一つのミ
    ラーと、 前記手段またはミラーで反射された光を投影するスクリ
    ーンと、 を有した投影型画像表示装置であって、 前記光学変調素子の出力光は前記手段を透過する第1の
    経路と、 少なくとも一つのミラーにより反射する第2の経路と、 前記手段により反射する第3の経路と、 を経て、 前記スクリーンに投影されることを特徴とする表示装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、入射光を透過または反
    射する機能を有する手段とは半透光性ミラーであること
    を特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、入射光を透過または反
    射する機能を有する手段とは透光性基板であり、 前記透光性基板による光の反射は全反射を利用したもの
    であることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、光学変調素子として液
    晶電気光学装置が用いられることを特徴とする表示装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1において、光学変調素子は液晶電
    気光学装置であり、 前記液晶電気光学装置は同一の透光性基板を用いて一体
    化されていることを特徴とする表示装置。
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