JPH09166432A - 巻 尺 - Google Patents

巻 尺

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JPH09166432A
JPH09166432A JP7325505A JP32550595A JPH09166432A JP H09166432 A JPH09166432 A JP H09166432A JP 7325505 A JP7325505 A JP 7325505A JP 32550595 A JP32550595 A JP 32550595A JP H09166432 A JPH09166432 A JP H09166432A
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JP
Japan
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strip material
strip
cursor
tape measure
material outlet
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Withdrawn
Application number
JP7325505A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikima Nakanishi
幹磨 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP7325505A priority Critical patent/JPH09166432A/ja
Publication of JPH09166432A publication Critical patent/JPH09166432A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Tape Measures (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自分自身で自分の身体を測定することがで
き、かつ、個人差による測定誤差が少なく、誰でもが簡
単にかつより正確に測定可能な巻尺を提供する。 【解決手段】 帯尺材10と、この帯尺材の長手方向へ
摺動自在に設けられたカーソル部20とを備える。カー
ソル部20には、その帯尺材引出口31から引き出され
た帯尺材10の一端を、折り返し前記引出し方向に対し
て反対向きの状態で前記カーソル部20の帯尺材引出口
31近傍に着脱自在に係止する係止手段26を設ける。
係止手段26は、カーソル部20に設けられた係合穴2
5と、帯尺材10の一端に設けられ前記係合穴25に着
脱自在に係合する係合突起14を有する係止片12とか
ら構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測長寸法をデジタ
ル表示するようにしたデジタル表示式巻尺に関する。た
とえば、身体測定や洋服の採寸などに適する。
【0002】
【背景技術】従来、身体測定や洋服の採寸などに適する
巻尺として、本出願人が先に提出した特開平6−167
301号「巻尺」が知られている。このものは、図9に
示すように、屈曲性を有する材料で形成された帯尺材1
0と、この帯尺材10の長手方向へ摺動自在に設けられ
たカーソル部20とを備えている。帯尺材10には、そ
の両端部に摘み部18,19が設けられているととも
に、表面に目盛15が、裏面に格子電極16がそれぞれ
一定ピッチ間隔で長手方向に沿って形成されている。カ
ーソル部20には、帯尺材引出口31から引き出された
帯尺材10の一端側(摘み部18側)をループ状に旋回
させた状態で、カーソル部20の裏面側に着脱自在に係
止するフック36が設けられている。なお、カーソル部
20には、図示していないが、このほかに、帯尺材10
に対するカーソル部20の相対移動変位量を検出するエ
ンコーダ、そのエンコーダによって検出された相対移動
変位量を表示する表示手段などが設けられている。
【0003】身体測定を行う場合、たとえば、胸囲など
を測定する場合、まず、一方の摘み部18をカーソル部
20の帯尺材引出口31にあてた状態で表示手段の表示
値を0にしておく。一方の摘み部18をカーソル部20
の帯尺材引出口31から引出しながら胸囲にそって1周
させたのち、フック36に係止させる。この状態におい
て、カーソル部20をその位置に保持したまま、帯尺材
10の他端側(摘み部19側)を矢印方向へ引っ張って
帯尺材10のたるみをなくしたのち、表示手段の表示値
を読み取る。これにより、被測定者が自分自身で胸囲な
どを測定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した巻尺では、被
測定者が自分自身で胸囲などを測定することができる利
点があるものの、次のような欠点がある。すなわち、帯
尺材10を胸囲にそって1周させてカーソル部20のフ
ック36に係止させたのち、帯尺材10のたるみがなく
なるように、カーソル部20に対して帯尺材10を矢印
方向へ引くと、その引張力が体に直接作用するため体の
測定部位が圧縮され、測定誤差となるという問題があ
る。このことは、測定に熟練を必要とするため、測定者
によってバラツキがでるという欠点がある。しかも、帯
尺材10を身体の測定部位に沿って巻き付けた場合、カ
ーソル部20の帯尺材引出口31近傍の帯尺材10は身
体の測定部位に沿わず、測定部位との間に隙間が生じて
しまうため、測定誤差となる欠点がある。
【0005】本発明の目的は、自分自身で自分の身体を
測定することができ、しかも、個人差による測定誤差が
少なく、誰でもが簡単にかつより正確に測定することが
できる巻尺を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の巻尺は、屈曲性
を有する材料で形成された帯尺材と、この帯尺材の長手
方向へ摺動自在に設けられたカーソル部と、前記帯尺材
の長手方向に沿って一定ピッチ間隔で設けられた変位検
知素子を含み、その変位検知素子と前記カーソル部との
相対移動変位量を検出するエンコーダと、このエンコー
ダによって検出された相対移動変位量を表示する表示手
段とを備えた巻尺において、前記カーソル部の帯尺材引
出口から引き出された帯尺材の一端を、折り返し前記引
出し方向に対して反対向きの状態で前記カーソル部の帯
尺材引出口近傍に着脱自在に係止する係止手段を設けた
ことを特徴とする。
【0007】このような構成によれば、カーソル部の帯
尺材引出口から引き出された帯尺材の一端を、折り返し
引出し方向に対して反対向きの状態でカーソル部の帯尺
材引出口近傍に係止させる。ここで、表示手段の表示値
を0にセットしたのち、帯尺材をカーソル部の帯尺材引
出口から引き出しながらループを形成する。所定の大き
さのループが形成された段階で、このループ内に測定部
位を挿入し、帯尺材を引っ張って帯尺材のたるみをなく
し、この状態で表示手段の表示値を読み取る。このよう
にすれば、帯尺材の一端が折り返された状態でカーソル
部の帯尺材引出口近傍に係止されているから、帯尺材の
一端係止部から帯尺材引出口までの距離も小さく、従っ
て、帯尺材によってループを形成しても、帯尺材の一端
係止部から帯尺材引出口までの距離の2倍の測定誤差内
で測定することができるから、測定誤差を少なくでき
る。
【0008】また、たとえば、身体の一部を測定するよ
うな場合でも、帯尺材によって形成したループ内に身体
の一部を挿入し、帯尺材を引っ張ったとき、帯尺材引出
口の部分で帯尺材が直角に折れ曲がった状態で引っ張ら
れているため、その部分の摩擦によって引張力が抑えら
れる。つまり、引張力が身体の一部に直接作用するのが
抑えられるから、従来の引張力が測定部位に直接作用す
る測定方向に比べ、個人差なく誰でもが簡単にかつより
正確に測定することができる。しかも、ループを形成で
きるから、自分自身で自分の身体を容易に測定すること
ができる。さらに、複数の測定部位を連続的に測定する
場合にも、帯尺材の一端をカーソル部の帯尺材引出口近
傍から取り外したのち、他の測定部位に沿って帯尺材を
巻き付けることができるから、迅速かつ簡単に各測定部
位を連続的に測定することができる。
【0009】上記構成において、前記カーソル部には、
前記帯尺材引出口が開口する面に対して直交しかつカー
ソル部内に位置する帯尺材と平行な面に、前記帯尺材引
出口に向かうに従って次第に深さが深くかつ先端が前記
帯尺材引出口近傍に開口するくさび状の溝部が形成さ
れ、この溝部内に前記帯尺材の一端が収納された状態で
着脱自在に係止される構成が好ましい。このような構成
によれば、帯尺材の一端が収納される溝部は、帯尺材引
出口に向かうに従って次第に深さが深くかつ先端が前記
帯尺材引出口近傍に開口しているから、帯尺材の一端係
止部から帯尺材引出口までの距離を極力小さくできる。
このことは、帯尺材でループを形成した場合でも、測定
誤差をより少なくできる利点がある。しかも、帯尺材の
一端が収納されるカーソル部の一部のみに溝部が形成さ
れているだけであるから、カーソル部の強度を確保しつ
つ、測定誤差を少なくできる。
【0010】また、前記係止手段は、前記カーソル部の
帯尺材引出口近傍および前記帯尺材の一端のいずれか一
方に設けられた係合穴と、前記カーソル部の帯尺材引出
口近傍および前記帯尺材の一端のいずれか他方に設けら
れ前記係合穴に着脱自在に係合する係合突起とから構成
してもよい。このように構成すれば、係合穴と係合突起
というきわめて簡単な構成で帯尺材の一端を着脱自在に
係止させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は本実施形態にかか
る巻尺の斜視図、図2は図1の巻尺の裏面から見た斜視
図である。これらの図に示すように、本実施形態にかか
る巻尺は、所定長さ(約1.5m程度)の帯尺材10
と、この帯尺材10の長手方向へ摺動自在に設けられた
カーソル部20とから構成されている。
【0012】前記帯尺材10は、一定幅でかつ捩じれに
くい程度の厚みを有する帯状基体11を備える。帯状基
体11は、屈曲性を有し、かつ、電気絶縁性を有する材
料によって形成されている。たとえば、内部にガラス芯
線や塩ビゾルコートを有する軟質塩ビコートによって形
成されている。帯状基体11には、その一端に係止片1
2が取り付けられているとともに、表面に目盛15が、
裏面に導電性材料(たとえば、導電性インクなど)から
なる細幅の格子電極16がそれぞれ長手方向に沿って一
定ピッチ間隔で形成されている。前記係止片12には、
中間部に前記帯尺材10の一端を取り付けるくさび形状
の取付部13が形成されているとともに、その上下部に
先端が球状をなした係合突起14が設けられている。
【0013】前記カーソル部20は、ケース21を有す
る。ケース21は、ケース本体22と、このケース本体
22の裏面側に着脱自在に係合された裏蓋23とから構
成されている。これらのケース本体22と裏蓋23との
分割線上において、その左右端面には前記帯尺材10が
挿通される帯尺材引出口31(ただし、右端の帯尺材引
出口は図示されていない)が、上面にはホールドスイッ
チ32がそれぞれ設けられている。また、ケース本体2
2の表面には、その略中央位置にデジタル表示器33
が、その下方位置に電源オン・オフスイッチ34および
ゼロセットスイッチ35がそれぞれ設けられている。な
お、これらのスイッチ32,34,35は、ケース21
の表面から突出しないように設けられている。
【0014】前記裏蓋23の裏面(つまり、前記帯尺材
引出口31が開口する端面に対して直交しかつ前記カー
ソル部20内の帯尺材10と平行な面)には、前記帯尺
材引出口31の近傍に前記係止片12の取付部13が嵌
まり込む溝部24が形成されているとともに、その上下
部に前記係止片12の係合突起14が着脱自在に係止さ
れる係合穴25が設けられている。溝部24は、幅寸法
(図2で上下寸法)が前記帯尺材10の幅寸法に略一致
し、かつ、前記帯尺材引出口31に向かうに従って次第
に深さが深く、先端が前記帯尺材引出口31近傍に開口
するくさび状に形成されている。
【0015】ここで、前記帯尺材引出口31から引き出
された帯尺材10の一端を、折り返し前記引出し方向に
対して反対向きの状態で、係止片12の係合突起14を
前記裏蓋23の係合穴25内に係止すると、図3に示す
ように、係止片12の取付部13が溝部24に嵌まり込
むようになっている。ここに、前記係合突起14と前記
係合穴25とから係止手段26が構成されている。この
状態のまま、図4に示すように、帯尺材10を帯尺材引
出口31から引き出してループを形成したとき、帯尺材
10の一端係止部から帯尺材引出口31までの距離αが
小さく(約0.5mm程度)なるように構成されてい
る。なお、裏蓋23の溝部24が開口する端面部分(間
隔αの部分)はアール(曲面)に加工されている。
【0016】図5は前記カーソル部20内に設けられた
静電容量式エンコーダ40の構成を示している。同エン
コーダ40は、前記帯尺材10の長手方向に沿って一定
ピッチで整列配列された格子電極16と、この格子電極
16間に配設されたアース電極(図示省略)と、カーソ
ル部20側に帯尺材10の移動方向に沿って一定ピッチ
で配設され8枚を1組とする複数組の送信電極要素から
なる送信電極41と、この送信電極41の長さと同じに
並列配設され受信電極42と、1組(他の組も同じ)を
形成する各送信電極要素に360度を8分割した異なる
位相の送信信号を印加する送信回路43と、送信電極4
1と格子電極16との相対移動変位に基づいて位相が変
化する受信電極42からの信号を受ける受信回路44と
から構成されている。なお、静電容量式エンコーダの測
定原理については、特公昭64−1183号などな詳述
されている。
【0017】前記受信回路44からの出力、つまり、エ
ンコーダ40からの出力は、カウンタ45で計数された
のち、CPU46の処理によって、前記デジタル表示器
33にデジタル表示される。なお、カウンタ45の計数
値は、前記ゼロセットスイッチ35が押されたときに
「0」にセットされるとともに、前記ホールドスイッチ
32が押されると、その値にホールドされる。また、必
要に応じて、CPU46の処理によって、送信器47を
通じて外部のデータ処理装置へ有線あるいは無線にて送
信され、そこで処理されるとともに、プリントアウトさ
れる。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。測定
にあたっては、図3に示すように、カーソル部20の帯
尺材引出口31から引き出された帯尺材10の一端(係
止片12側)を、折り返しその先端の係止片12の係合
突起14を裏蓋23の係合穴25内に係止させる。ここ
で、帯尺材10を矢印A方向へ軽く引っ張った状態にお
いて、ゼロセットスイッチ35を押す。すると、デジタ
ル表示器33の表示値が「0」にセットされる。
【0019】続いて、図4に示すように、帯尺材10を
カーソル部20の帯尺材引出口31から引き出しながら
ループを形成する。帯尺材10が帯尺材引出口31から
引き出されると、カーソル部20と帯尺材10との相対
移動変位量がエンコーダ40によって検出されたのち、
デジタル表示器33にデジタル表示されていく。所定の
大きさのループが形成された段階で、このループ内に測
定部位を挿入し、帯尺材10を矢印A方向へ軽く引っ張
って帯尺材10のたるみをなくし、この状態でホールド
スイッチ32を押す。すると、デジタル表示器33に表
示されていた値がホールドされるから、デジタル表示器
33の表示値を読み取る。
【0020】このようにすれば、帯尺材10の一端が折
り返された状態でカーソル部20の帯尺材引出口31近
傍に係止されているから、帯尺材10の一端係止部から
帯尺材引出口31までの距離αも小さく、従って、帯尺
材10によってループを形成しても、帯尺材10の一端
係止部から帯尺材引出口31までの距離αの2倍(2
α)の測定誤差内で測定することができるから、測定誤
差を少なくできる。
【0021】この際、たとえば、身体の一部を測定する
ような場合でも、図6に示すように、帯尺材10によっ
て形成したループ内に身体の一部100を挿入し、帯尺
材10を矢印A方向へ引っ張ったとき、帯尺材引出口3
1の部分で帯尺材10が直角に折れ曲がった状態で引っ
張られているため、その部分の摩擦によって引張力が抑
えられる。つまり、引張力が身体の一部100に直接作
用するのが抑えられるから、従来の引張力が測定部位に
直接作用する測定方向に比べ、個人差なく誰でもが簡単
にかつより正確に測定することができる。
【0022】また、身体の各部位を連続的に測定する場
合には、たとえば、図7に示すように、足の部位10
1、ヒップの部位102、ウエストの部位103を連続
的に測定する場合、まず、足の部位101を上述した手
順で測定する。次に、係止片12の係合突起14をカー
ソル部20の係合穴25から外し、帯尺材10を次のヒ
ップの部位102に巻付けたのち、係止片12の係合突
起14を再びカーソル部20の係合穴25に係合させ、
この状態で測定を行う。同様にして、ウエストの部位1
03も測定する。
【0023】ところで、在来の布巻尺で自分自身の身体
の一部を測定しようとした場合、布巻尺を身体の測定部
位に巻き付けたのち、両端部を両手で持ちながらクロス
させてたるみをなくし、この状態で目盛を読み取る必要
があるが、その際、測定部位によっては身体をかがめて
目盛を読み取らなければならないから面倒である。ま
た、布巻尺を身体の正しい測定部位に巻付けるのも、布
巻尺の両端部を両手で持ちながら行わなければならない
から、1人で正確な測定を行うことは大変である。この
点、本実施形態の巻尺では、帯尺材10によってループ
を形成できるから、帯尺材10を身体の正しい測定部位
に位置させるのも容易にでき、1人で正確な測定を行う
ことができる。
【0024】本実施形態によれば、カーソル部20の帯
尺材引出口31から引き出された帯尺材10の一端を、
折り返した状態でカーソル部20の帯尺材引出口31近
傍に着脱自在に係止する係止手段26を設けたので、帯
尺材10の一端係止部から帯尺材引出口31までの距離
を小さくできるから、測定誤差も少なくできる。つま
り、帯尺材10の一端を折り返した状態でカーソル部の
帯尺材引出口31近傍に係止するとともに、帯尺材10
を帯尺材引出口31から引き出しながらループを形成
し、このループ内に測定部位を挿入し、帯尺材を引っ張
って帯尺材のたるみをなくし、この状態で表示器33の
表示値を読み取る測定方法でも、帯尺材10の一端係止
部から帯尺材引出口31までの距離αの2倍(2α)の
測定誤差内で測定することができるから、測定誤差を少
なくできる。
【0025】また、たとえば、身体の一部100を測定
するような場合でも、帯尺材10によって形成したルー
プ内に身体の一部100を挿入し、帯尺材10を引っ張
ったとき、帯尺材引出口31の部分で帯尺材10が直角
に折れ曲がった状態で引っ張られているため、その部分
の摩擦によって引張力が抑えられる。つまり、引張力が
身体の一部100に直接作用するのが抑えられるから、
従来の引張力が測定部位に直接作用する測定方向に比
べ、測定誤差を少なくできる。さらに、身体の各部位を
連続的に測定する場合にも、帯尺材10の係止片12を
カーソル部20から取り外したのち、他の測定部位に沿
って帯尺材10を巻き付けることができるから、迅速か
つ簡単に身体の各部位を連続的に測定することができ
る。
【0026】また、カーソル部20には帯尺材10の一
端が収納される溝部24を形成し、この溝部24を、帯
尺材引出口31に向かうに従って次第に深さが深くかつ
先端が帯尺材引出口31近傍に開口するくさび状に形成
したから、帯尺材10の一端係止部から帯尺材引出口3
1までの距離αを極力小さくできる。このことは、帯尺
材10でループを形成した場合でも、測定誤差をより少
なくでき、しかも、帯尺材10の一端が収納されるカー
ソル部20の一部のみに溝部24が形成されているだけ
であるから、カーソル部20の強度を確保しつつ、測定
誤差を少なくできる。また、カーソル部20の帯尺材引
出口31近傍に係合穴25を、帯尺材10の係止片12
に前記係合穴25に着脱自在に係合する係合突起14を
それぞれ形成したから、きわめて簡単な構成で帯尺材1
0の一端をカーソル部20に着脱自在に係止させること
ができる。
【0027】以上述べた実施形態では、裏蓋23の裏面
に、係止片12の取付部13が嵌まり込む溝部24と、
係合突起14が着脱自在に係止される係合穴25とを設
けたが、図8に示すような構成でもよい。これは、帯尺
材10に1つの係合突起14を設けるとともに、裏蓋2
3の裏面に前記溝部24と同じ傾斜をもつ傾斜面24
と、1つの係合穴25を設けた構成である。
【0028】また、上記実施形態では、前記カーソル部
20の帯尺材引出口31近傍に係合穴25を、前記帯尺
材10の一端に係合突起14を設けたが、これらは逆の
配置でもよい。つまり、帯尺材10の一端に係合穴25
を、カーソル部20の帯尺材引出口31近傍に係合突起
14を設けるようにしてもよい。さらに、帯尺材10の
一端をカーソル部20に対して着脱自在に係止する手段
としては、係合穴と係合突起に限らず、マグネットを利
用したもの、あるいは、マジックテープ(商品名)など
を用いてもよい。このほか、バックやリュックサックな
どに取り付けられるバックルやファスナなど、簡易に着
脱できるものであれば、どのようなものでもよい。
【0029】また、上記実施形態では、帯尺材10とカ
ーソル部20との相対移動変位量の検出に静電容量式エ
ンコーダ40を用いたが、両者の相対移動変位量を検出
するエンコーダとしては、これに限らず、光電式、磁気
式、あるいは、帯尺材10の長手方向に沿って抵抗線を
設け、基準位置からカーソル部20までの抵抗線の抵抗
値から両者の相対移動変位量を検出する抵抗値式でもよ
い。
【0030】たとえば、光電式エンコーダの場合には、
帯尺材10の長手方向に沿って光透過部と光遮断部(あ
るいは、光吸収部と光反射部)を一定ピッチ間隔ごとに
有するメインスケールを設けるとともに、カーソル部2
0に同様な光透過部と光遮断部(あるいは、光吸収部と
光反射部)を一定ピッチ間隔ごとに有するインデックス
スケールを設け、さらに、これらに対向して光投受光器
を設けるとともに、光受光器からの信号を処理してスケ
ールの相対移動変位量に対応したパルスを出力する信号
処理回路などを設ければよい。
【0031】また、表示手段を構成するデジタル表示器
33については、上記実施形態のように、カーソル部2
0に一体的に設けるものに限らず、カーソル部20とは
別体として形成し、カーソル部20のエンコーダ40で
検出した相対移動変位量を有線または無線で別体の表示
器に送信し、そこで表示するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の巻尺によれば、自分自身で自分
の身体を測定することができ、しかも、個人差による測
定誤差が少なく、誰でもが簡単にかつより正確に測定す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる巻尺の一実施形態を示す斜視図
である。
【図2】同上実施形態の巻尺を裏面から見た斜視図であ
る。
【図3】同上実施形態において、帯尺材の一端を係止し
た状態を示す平面図である。
【図4】同上実施形態において、帯尺材の一端を係止し
かつループを形成した状態を示す平面図である。
【図5】同上実施形態における静電容量式エンコーダを
示す図である。
【図6】同上実施形態において、身体の一部を測定する
ときの様子を示す図である。
【図7】同上実施形態において、身体の各部を連続的に
測定するときの様子を示す図である。
【図8】本発明にかかる巻尺の他の実施形態を示す斜視
図である。
【図9】従来の巻尺を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 帯尺材 14 係合突起 16 格子電極(変位検知素子) 20 カーソル部 24 溝部 25 係合穴 26 係止手段 31 帯尺材引出口 33 デジタル表示器(表示手段) 40 静電容量式エンコーダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲性を有する材料で形成された帯尺材
    と、この帯尺材の長手方向へ摺動自在に設けられたカー
    ソル部と、前記帯尺材の長手方向に沿って一定ピッチ間
    隔で設けられた変位検知素子を含み、その変位検知素子
    と前記カーソル部との相対移動変位量を検出するエンコ
    ーダと、このエンコーダによって検出された相対移動変
    位量を表示する表示手段とを備えた巻尺において、 前記カーソル部の帯尺材引出口から引き出された帯尺材
    の一端を、折り返し前記引出し方向に対して反対向きの
    状態で前記カーソル部の帯尺材引出口近傍に着脱自在に
    係止する係止手段を設けたことを特徴とする巻尺。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の巻尺において、前記カ
    ーソル部には、前記帯尺材引出口が開口する面に対して
    直交しかつカーソル部内に位置する帯尺材と平行な面
    に、前記帯尺材引出口に向かうに従って次第に深さが深
    くかつ先端が前記帯尺材引出口近傍に開口するくさび状
    の溝部が形成され、この溝部内に前記帯尺材の一端が収
    納された状態で着脱自在に係止されることを特徴とする
    巻尺。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の巻尺に
    おいて、前記係止手段は、前記カーソル部の帯尺材引出
    口近傍および前記帯尺材の一端のいずれか一方に設けら
    れた係合穴と、前記カーソル部の帯尺材引出口近傍およ
    び前記帯尺材の一端のいずれか他方に設けられ前記係合
    穴に着脱自在に係合する係合突起とから構成されている
    ことを特徴とする巻尺。
JP7325505A 1995-12-14 1995-12-14 巻 尺 Withdrawn JPH09166432A (ja)

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