JPH09166138A - 磁気軸受装置 - Google Patents

磁気軸受装置

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JPH09166138A
JPH09166138A JP32540995A JP32540995A JPH09166138A JP H09166138 A JPH09166138 A JP H09166138A JP 32540995 A JP32540995 A JP 32540995A JP 32540995 A JP32540995 A JP 32540995A JP H09166138 A JPH09166138 A JP H09166138A
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JP
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position sensor
sensor
sensor signal
magnetic bearing
electromagnet
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Osamu Ashida
修 芦田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置センサのセンサ信号の調節精度を向上さ
せ、回転軸位置の再現性を向上させた磁気軸受装置を提
供する。 【解決手段】 磁気軸受において、磁気軸受装置が通常
行う電磁石への電流供給を停止し、電流供給手段30
は、調整する位置センサの方向と直交する一対の電磁石
に交流電流を供給するとともに、調整する位置センサの
方向の電磁石に直流電流を供給する。これによって、回
転軸は調整する位置センサの近傍において検出方向と直
交する方向に振動運動を行う。位置センサはこの回転軸
の運動を検出し、センサ信号調節手段22は、検出信号
に基づいて位置センサのセンサ信号のゲイン調節やオフ
セット調節の調節量の調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を磁気力に
よって非接触で回転可能に保持する磁気軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気軸受装置は、完全に非接触で浮上し
回転するため、発生する振動が非常に小さいという特徴
がある。そのため、電子顕微鏡やX線描画装置のように
極度に振動を嫌う装置やオイルフリーであることが要求
される真空ポンプ等の高速回転機器に適している。
【0003】図6は5軸磁気軸受装置の概略構成図であ
り、図7は5軸磁気軸受装置の電磁石と位置センサの配
置を示す図である。図6に示す磁気軸受装置1は、回転
軸2の周囲方向にラジアル方向電磁石3,4とラジアル
センサ6,7を備え、軸方向にアキシル方向電磁石5と
アキシルセンサ8を備えており、位置センサによる回転
軸2の位置検出に基づく電磁石の駆動によって回転軸2
を非接触で浮上支持し、モータ11によって回転駆動を
行っている。また、磁気軸受装置はタッチダウン軸受
9,10を備え、非通電時における回転軸2の支持を行
っている。図7は磁気軸受装置の電磁石と位置センサの
配置を示しており、ラジアル磁気軸受3,4として回転
軸2の半径方向に8個の電磁石Mx1p,Mx1m,My1p,My1
m,Mx2p,Mx2m,My2p,My2m を備え、アキシル磁気軸受
5として軸方向に2個の電磁石Mzp, Mzmを備えて、ま
た、これら電磁石とほぼ同位置にラジアルセンサ6,7
として回転軸2の半径方向に8個の位置センサSx1p,S
x1m,Sy1p,Sy1m,Sx2p,Sx2m,Sy2p,Sy2m を備え、ア
キシルセンサ8として軸方向に位置センサSzを備えて
いる。
【0004】これら電磁石と位置センサはフィードバッ
ク制御系を構成し、各電磁石に流れる電流を調節して電
磁石の吸引力を調節し、回転軸の中心位置への支持を行
っている。図8は従来の磁気軸受装置の磁気浮上のため
のフィードバック制御系を説明するためのブロック図で
ある。図8の制御系では、回転軸の半径方向の位置をお
よび軸方向の位置を検出する位置センサで検出した位置
変動量をアンプ21を介してセンサ信号調節手段(ゲイ
ン・オフセット調節回路)22で調節し、さらにPID
制御装置23で定められた励磁電流をスイッチ手段24
および励磁アンプ25を介して磁気軸受20に供給し、
回転体の半径方向に設けた8個の電磁石と軸方向に設け
た2個の電磁石を駆動する。電磁石は、回転軸を挟んで
対向して配置されており、対向する電磁石どうしで回転
軸を吸引しあって回転軸を適当な位置に制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気軸受装置では、位置センサのゲイン調節やオフセッ
ト調節をする際の精度や、その時の回転軸の位置の再現
性の点で問題点がある。磁気軸受装置において回転軸を
良好に支持するには、回転軸位置の再現性が良いことが
求められ、このためには、センサ信号調節手段の調節量
を最適な量に調整する必要がある。
【0006】位置センサのセンサ信号とPID制御装置
へのセンサ出力との信号関係の調整は、回転軸2が位置
センサに対してその位置検出方向に最も近づいた位置
と、最も遠くの位置での位置センサの信号を求め、この
信号に基づいてセンサ信号調節手段(ゲイン・オフセッ
ト調節回路)22の調節量を調整することにより行って
いる。従来、この位置センサの信号を求める場合に、磁
気軸受装置全体の向きを変えることによって回転軸を位
置センサに対して移動させたり、また、位置センサの検
出方向の電磁石に直流電流を通電して回転軸を吸引して
いる。
【0007】しかしながら、一般に、磁気軸受装置はタ
ッチダウン軸受を使用しており、回転軸の半径方向の変
位はタッチダウン軸受によって規制している。このタッ
チダウン軸受は回転時の発熱による熱膨張に備えて軸受
隙間を大きくとってある。そのため、磁気軸受装置全体
を傾けることによって回転軸を位置センサに対して移動
させ、これによって得られた位置センサ信号によりゲイ
ン・オフセット調節量の調整を行う場合には、大きな軸
受隙間により十分な再現性が得られないという問題が生
じる。
【0008】また、電磁石に直流電流を通電して回転軸
を吸引する場合には、回転軸の移動位置が不適切となる
場合がある。図9は回転軸の吸引状態を説明する図であ
る。図9は、図中のXp方向のラジアル方向電磁石に直
流電流を供給して回転軸2をXp方向に吸引する場合を
示している。このとき、ラジアル方向電磁石3,4のコ
アは2つのヨーク14を持ち、各ヨーク14にコイル1
5を巻回した構成としている。このような構成の電磁石
に直流電流を供給すると、回転軸2は位置センサの検出
方向(図中のA)ではなく一方のヨーク14の方向に
(図中のB)に吸引される場合が生じる。そのため、こ
のような位置ずれを含んで検出した位置センサ信号では
正確なゲイン・オフセット調節量の調整を行うことがで
きず、十分な再現性が得られないことになる。
【0009】そこで、本発明は前記した従来の磁気軸受
装置の問題点を解決し、位置センサのセンサ信号の調節
精度を向上させ、回転軸位置の再現性を向上させた磁気
軸受装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸を半径
方向に支持する電磁石と回転軸の半径方向の位置を検出
する位置センサと該位置センサのセンサ信号調節手段を
備え、位置センサのセンサ信号に基づいて電磁石に供給
する励磁電流を制御して回転軸を磁気浮上させるラジア
ル磁気軸受装置において、位置センサの検出方向の電磁
石に直流電流を供給し、該検出方向と直交する方向の一
対の電磁石に交流電流を供給する電流供給手段とを備え
ることによって、位置センサのセンサ信号の調節精度を
向上させ、回転軸位置の再現性を向上させるものであ
る。
【0011】本発明の電磁石は直交する軸上の回転軸を
挟んで配置されるものであり、この吸引力によって回転
軸を半径方向に支持する。また、本発明の位置センサは
回転軸の変位を直線方向で検出するセンサであり、一つ
の軸上に配置された一対の電磁石の少なくとも一方の電
磁石の近傍に配置して、回転軸の電磁石に対する変位を
検出する。
【0012】本発明の電流供給手段は、位置センサの検
出方向の電磁石に直流電流を供給することによって回転
軸をこの検出方向に吸引させ、また、検出方向と直交す
る2方向の電磁石に交流電流を供給することによって回
転軸を検出方向と直交する方向に強制的に振動運動を起
こさせる機能を備えるものである。センサ信号の調節量
の調整において、位置センサはこの回転軸の変動を検出
して検出信号を出力する。センサ信号調節手段は、この
検出信号に基づいてセンサ信号とセンサ出力との間の関
係を定める調節量を調整するものである。なお、ここで
は、検出信号は前記調節量を調整する際に位置センサが
出力するセンサ信号であり、センサ出力はセンサ信号調
節手段22の出力である。
【0013】本発明の磁気軸受装置において、位置セン
サのセンサ信号についてゲイン調節やオフセット調節等
の調節量の調整を行う場合には、磁気軸受装置が通常行
う電磁石への電流供給を停止し、本発明の電流供給手段
から調整用の電流を供給する。本発明の電流供給手段
は、調整する位置センサの方向と直交する一対の電磁石
に交流電流を供給するとともに、調整する位置センサの
方向の電磁石に直流電流を供給する。この電流供給手段
からの電流供給によって、回転軸は調整する位置センサ
の近傍において検出方向と直交する方向に振動運動を行
う。位置センサはこの回転軸の運動を検出して、検出信
号を位置センサのセンサ信号調節手段に送る。センサ信
号調節手段は、検出信号に基づいて位置センサのセンサ
信号のゲイン調節やオフセット調節の調節量の調整を行
う。センサ信号調節手段によるセンサ信号のゲイン調節
やオフセット調節の調節量の調整が終了した後は、電流
供給手段による電流供給を停止し、調整したゲイン量や
オフセット量を用いて電磁石の駆動を行う。
【0014】本発明の第1の実施態様は、位置センサの
センサ信号の調節はセンサ信号のゲイン調節およびオフ
セット調節を含み、いずれか一方の調節あるいは両方の
調節を行うことができ、ゲイン調節によってセンサ信号
の大きさの調節を行うことができ、オフセット調節によ
ってセンサ信号の零点調節を行うものであり、本発明の
磁気軸受装置では、これらゲイン調節あるいはオフセッ
ト調節の調節量を最適の量に調整することができる。
【0015】本発明の第2の実施態様は、直交軸上で回
転軸を挟んで配置される電磁石は、回転軸の駆動部分に
対して一方の側あるいは両側に設けることができ、これ
によって、回転軸の磁気浮上支持を行うことができる。
【0016】本発明の第3の実施態様は、軸上に配置さ
れた一対の電磁石の近傍のそれぞれに位置センサを配置
し、両位置センサのセンサ信号の差を検出信号とするも
のであり、これによって、温度特性等の外乱補償を行う
ことができる。
【0017】本発明の第4の実施態様は、電流供給手段
において着脱可能な交流電流供給手段を備え、これによ
って、磁気軸受装置に対して位置センサのセンサ信号の
調節量の調整時にのみ交流電流供給手段を設けることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。本発明の実施の形態の構
成例について図1を用いて説明する。図1は本発明の磁
気軸受装置の一実施形態の構成を説明するブロック図で
ある。図1に示す構成は、前記図6,7の概略構成図で
示した5軸磁気軸受装置に限らず、一部を永久磁石に置
き換えた磁気軸受装置に適用することができるものであ
る。以下では図6,7に示した5軸磁気軸受装置を例と
して説明する。
【0019】図1に示すブロック図は、前記図8と同様
に磁気軸受装置の磁気浮上のためのフィードバック制御
系を構成しており、PID制御装置から励磁アンプに電
流を供給する構成の点で相違している。図1において、
磁気軸受装置1の制御系は、回転軸の半径方向の位置を
および軸方向の位置を検出する位置センサSx1p,Sx1m,
Sy1p,Sy1m,Sx2p,Sx2m,Sy2p,Sy2m,Szで検出した
位置変動量をアンプ21を介してセンサ信号調節手段
(ゲイン・オフセット調節回路)22で調節し、調節し
たセンサ信号Sx1, Sx2, Sy1, Sy2, SzをPID制
御装置23に送る。なお、センサ信号Sx1は位置センサ
Sx1p のセンサ信号と位置センサSx1m のセンサ信号か
ら形成するX軸方向のセンサ信号であり、また、センサ
信号Sx2は位置センサSx2p のセンサ信号と位置センサ
Sx2m のセンサ信号から形成するX軸方向のセンサ信号
である。センサ信号Sy1,Sy2についても同様である。
【0020】PID制御装置23は、センサ信号Sy1,
Sy2,Sx1, Sx2, Szに基づくPID制御によって定
められた励磁電流を電流供給手段30中のスイッチ手段
33および励磁アンプ25を介して磁気軸受20に供給
し、回転体の半径方向に設けた8個の電磁石と軸方向に
設けた2個の電磁石を駆動する。電磁石は、回転軸2を
挟んで対向して配置されており、センサ信号調節手段2
2で調節されたセンサ信号に基づいて駆動される。各軸
上で対向配置された電磁石は回転軸を吸引しあって回転
軸を適当な位置に制御する。
【0021】センサ信号調節手段22は、例えばセンサ
信号のゲインを調節するゲイン調節回路やオフセット量
を調節するオフセット調節回路等を含み、位置センサか
らのセンサ信号を調節してセンサ出力を出力する。この
センサ信号調節手段22のゲインやオフセットの量を最
適な量に調整する場合には、回転軸を位置センサに対し
て偏った位置に配置し、このときのセンサ信号を検出信
号とすることによって調整量を求めることができる。こ
の調整量を求めるには、電流供給手段30内のスイッチ
33の切り換えによって、調整を行う位置センサの検出
方向にある電磁石には直流電流を供給し、この検出方向
と直交する軸上の対向する電磁石には交流電流を供給す
る。これによって、回転軸を位置センサに接近させると
ともに振動運動を生じさせて電磁石への偏った接近を防
止させた状態で、位置センサのみにかかわるセンサ信号
を求める。また、電流供給手段30はコネクタ32を介
して交流電源31をスイッチ33に着脱可能な構成とす
ることもできる。
【0022】励磁アンプ25の各端子X1p, X1m, X2
p, X2m, Y1p, Y1m, Y2p, Y2m,Zp ,Zm は磁気軸
受20の電磁石Mx1p,Mx1m,My1p,My1m,Mx2p,Mx2m,
My2p,My2m,Zzp, Zzmに接続され、励磁電流の供給を
行う。
【0023】次に、本発明の磁気軸受装置の動作につい
て、図2〜5を用いて説明する。図2は回転軸2とラジ
アル方向電磁石3,4とラジアルセンサ6,7との位置
関係を示す図であり、図3はセンサ信号の調節量を調整
のための回転軸の位置関係を示す図である。回転軸2
は、ラジアルセンサ6,7等の位置センサのセンサ信号
のゲインやオセット等の調節が最適調整されると、タッ
チダウン軸受の内輪12に対して最適な位置に位置制御
される。この位置センサのセンサ信号の調節量を調整す
るには、本発明の磁気軸受装置では図3に示すように回
転軸2を調整する位置センサの検出方向に移動させると
ともに(図3中の矢印C)、該検出方向と直交する方向
に振動させる(図3中の矢印D)。図3中の破線で示す
回転軸2は振動したときの位置を示している。
【0024】矢印C方向への回転軸2の移動は、位置セ
ンサ側の電磁石に直流電流を供給することによって行
い、また、矢印D方向への回転軸2の振動は直交する方
向の対向する一対の電磁石に交流電流を供給することに
よって行う。この振動によって、回転軸2は電磁石に対
する偏った移動を防止する。
【0025】次に、図4のフローチャートに従ってセン
サ信号調節手段の調節量の調整について説明する。この
調整では、X軸方向の位置センサおよびY軸方向の位置
センサについて独立して行うことができるため、図4の
フローチャートでは始めにステップS1〜ステップS7
でY軸方向の位置センサについて調整し、続いてステッ
プS8〜ステップS14でX軸方向の位置センサについ
て調整する場合を示している。この位置センサの調整順
は任意であり、フローチャートと逆の順で行うこともで
きる。また、Y軸方向のステップS1〜ステップS7と
X軸方向のステップS8〜ステップS14は同様である
ため、以下ではステップS1〜ステップS7について説
明し、ステップS8〜ステップS14は説明を省略す
る。
【0026】始めに、電流供給手段30において、コネ
クタ32等の接続によって交流電源31を接続し、スイ
ッチ33のY1とY2を交流電源31側に切り換えて、
Y軸方向の電磁石My1p,My1m,My2p,My2m に交流電流
を供給して、交流による励磁を行う(ステップS1)。
また、スイッチ33の切り換えによって、電磁石Mx1p,
Mx2p には直流電流を供給し、電磁石Mx1m,Mx2m はオ
フとして電流の供給を停止する。これによって、回転軸
2は直流励磁された電磁石Mx1p,Mx2p によってX軸の
p側に引き寄せられるとともに、交流励磁された電磁石
My1p,My1m,My2p,My2m によってY軸のp側とm側で
往復動を行う(ステップS2)。
【0027】センサ信号調節手段22は、回転軸2の振
動運動の間に位置センサSx1p,Sx1m,Sx2p,Sx2m の出
力を求める。電磁石に対して電流を供給しないときに
は、回転軸は図5(a)の位置にあり、そのときの位置
センサSxのセンサ信号は図5(b)となる。これに対
して、前記ステップS1,2の処理を行うと、回転軸は
図5(c)中の破線に示すように位置センサSxpの近傍
でY軸方向に振動し、そのときの位置センサSxのセン
サ信号は図5(d)となる。なお、この位置センサSx
のセンサ信号は、位置センサSxpと位置センサSxmのセ
ンサ信号の差等により得ることができ、これによって、
温度特性の補償を行うことができる。なお、位置センサ
Sxpと位置センサSxmは、回転軸の軸方向に対して一方
向に設けた位置センサSx1p とSx1m 、および他方向に
設けた位置センサSx2p とSx2m を意味しており、両方
の位置センサの組を用いる構成とすることも、一方の位
置センサの組を用いる構成とすることもできる(ステッ
プS3)。
【0028】次に、前記ステップS2,3と同様の処理
を、回転軸をX軸のm側に引き寄せて行う。そのため
に、ステップS4においてスイッチ33の切り換えによ
って、電磁石Mx1m,Mx2m に直流電流を供給し、電磁石
Mx1p,Mx2p をオフとして電流の供給を停止する。そし
て、ステップS5において位置センサSx1p,Sx1m,Sx2
p,Sx2m の出力を求める。これによって、回転軸は図5
(e)中の破線に示すように位置センサSxpの近傍でY
軸方向に振動し、そのときの位置センサSxのセンサ信
号は図5(f)となる。
【0029】次に、ステップS6,7において、前記工
程で求めた検出信号から位置センサのゲインおよびオセ
ットを求め、求めたゲインおよびオセットに基づいてセ
ンサ信号調節手段22中の調節量を調整する。前記ステ
ップS3,5で求めた位置センサSxのセンサ信号を信
号処理すると、図5(g)に示す検出信号が得られる。
図5(g)において、縦軸のプラス側は位置センサSx
のX軸のプラス方向(p方向)のずれ量を示し、縦軸の
マイナス側は位置センサSxのX軸のマイナス方向(m
方向)のずれ量を示すとともに、位置センサのセンサ信
号のゲインを示している。また、ステップS3,5の位
置センサSxのセンサ信号の平均値を求めると、この平
均値はセンサ信号のオセットを表している。そこで、こ
のゲインおよびオセットを基にして、基準値との比較等
処理によってセンサ信号調節手段22中のゲイン調節回
路やオセット調節回路を調節して最適な調節量を定め
る。これによって、X軸方向の位置センサの調整を行う
ことができる。同様に、ステップS8からステップS1
4の工程によって、Y軸方向の位置センサの調整を行う
ことができる。
【0030】本発明の実施の形態によれば、各位置セン
サのゲインやオセットの量を求めることができるため、
この検出量を用いてゲイン調節回路やオセット調節回路
の自動調節を行うことができる。なお、前記実施の形態
では、ラジアル方向電磁石3,4とラジアルセンサ6,
7を回転軸2の軸方向の上下に設ける構成に適用した場
合で説明しているが、いずれか一方のみに設置する構成
に適用することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位置センサのセンサ信号の調節精度を向上させ、回転軸
位置の再現性を向上させた磁気軸受装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気軸受装置の一実施形態の構成を説
明するブロック図である。
【図2】回転軸とラジアル方向電磁石とラジアルセンサ
との位置関係を示す図である。
【図3】センサ信号の調節量を調整のための回転軸の位
置関係を示す図である。
【図4】センサ信号調節手段の調節量の調整を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】センサ信号調節手段の調節量の調整を説明する
ための図である。
【図6】5軸磁気軸受装置の概略構成図である。
【図7】5軸磁気軸受装置の電磁石と位置センサの配置
を示す図である。
【図8】従来の磁気軸受装置の磁気浮上のためのフィー
ドバック制御系を説明するためのブロック図である。
【図9】回転軸の吸引状態を説明する図である。
【符号の説明】
1…磁気軸受装置、2…回転軸、3,4…ラジアル方向
電磁石、5…アキシル方向電磁石、6,7…ラジアルセ
ンサ、8…アキシルセンサ、9,10…タッチダウン軸
受、11…モータ、12…タッチダウン軸受の内輪、1
3…コア、14…ヨーク、15…コイル、20…磁気軸
受、21…アンプ、22…センサ信号調節手段、23…
PID制御装置、24,33…スイッチ、25…励磁ア
ンプ、30…電流供給手段、31…交流電源、32…コ
ネクタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を半径方向に支持する電磁石と回
    転軸の半径方向の位置を検出する位置センサと該位置セ
    ンサのセンサ信号調節手段を備え、位置センサのセンサ
    信号に基づいて電磁石に供給する励磁電流を制御して回
    転軸を磁気浮上させるラジアル磁気軸受装置において、
    位置センサの検出方向の電磁石に直流電流を供給し、該
    検出方向と直交する方向の一対の電磁石に交流電流を供
    給する電流供給手段とを備えたことを特徴とする磁気軸
    受装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11287246A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Koyo Seiko Co Ltd 制御型磁気軸受装置
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