JP2000192958A - 磁気軸受及びその浮上体の制御方法 - Google Patents

磁気軸受及びその浮上体の制御方法

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JP2000192958A
JP2000192958A JP37070998A JP37070998A JP2000192958A JP 2000192958 A JP2000192958 A JP 2000192958A JP 37070998 A JP37070998 A JP 37070998A JP 37070998 A JP37070998 A JP 37070998A JP 2000192958 A JP2000192958 A JP 2000192958A
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rotor
magnetic bearing
fluid
axis
floating
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JP37070998A
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Yoshihiro Ikemoto
義寛 池本
Toru Nakagawa
亨 中川
Isao Tashiro
功 田代
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
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    • F16C32/0489Active magnetic bearings for rotary movement with active support of five degrees of freedom, e.g. two radial magnetic bearings combined with an axial bearing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気軸受においては浮上体としてのロータの
スラスト方向の位置制御を容易に行うことができる磁気
軸受及びその浮上体の制御方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 本発明に係る磁気軸受は、ロータに形成
された位置制御部に流体を当接させるよう構成し、かつ
ロータに当てる流体の圧力や流量を制御することにより
ロータを所望のスラスト方向の位置に移動できるよう構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や加工機
械に用いられる磁気軸受に関し、特に浮上体であるロー
タの位置制御を行うことができる磁気軸受及びその浮上
体の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気軸受について、添付の図を用
いて説明する。図7は従来の磁気軸受の構成を表す説明
図であり、主要部を断面図で表している。図7におい
て、従来の磁気軸受において、ステータであるハウジン
グ42はその内部をロータ31が貫通するよう構成され
ている。ロータ31の前側(図7における左側)の外周
の一部には複数の円環状の珪素鋼板が積層されたコア3
3が取り付けられている。一方、ハウジング42の内側
には前記コア33に対向する位置に電磁石34が設けら
れている。これらのコア33と電磁石34とにより前側
のラジアル磁気軸受が構成されている。
【0003】また、ロータ31の後側(図7における右
側)の外周の一部には複数の円環状の珪素鋼板が積層さ
れたコア35が取り付けられており、ハウジング42の
内側には前記コア35に対向する位置に電磁石36が設
けられている。これらのコア35と電磁石36とにより
後側のラジアル磁気軸受が構成されている。上記のよう
にハウジング42を貫通するロータ31は、前述の2組
のラジアル磁気軸受の電磁力により空中に浮上するよう
構成されている。ロータ31の軸芯には、軸心冷却用の
流体が流れる貫通孔32が形成されている。
【0004】図7に示すように、ロータ31にはスラス
ト円盤39が形成されており、スラスト円盤39を挟む
ように配置された円環コイル状の電磁石37,38によ
りスラスト円盤39を吸引しあって、ロータ31のスラ
スト方向(軸方向)の移動を規制している。このように
構成された電磁石37,38とスラスト円盤39とによ
りスラスト磁気軸受が構成されている。
【0005】さらに、ロータ31にはモータロータ40
が取り付けられており、このモータロータ40に対向す
るハウジング42の内側にはモータステータ41が取り
付けられている。これらのモータロータ40とモータス
テータ41とによりモータが構成されている。このよう
に構成されたモータによりロータ31に対する回転駆動
力が与えられる。上記のように構成された従来の磁気軸
受は、ロータリジョイント43を介して、ロータ31の
貫通孔32に冷却水もしくは冷却エアーを供給する供給
手段に接続されている。
【0006】従来の磁気軸受にはロータ31の位置を検
出する変位センサ(図示せず)が設けられており、この
変位センサからの検出結果に基づきロータ31の位置制
御が行われている。従来の磁気軸受には、変位センサか
らの信号が入力される前側X軸コントローラ44、前側
Y軸コントローラ45、後側X軸コントローラ46、後
側Y軸コントローラ47の4つのラジアル系のコントロ
ーラと、スラスト系のZ軸コントローラ48の5つの独
立したコントローラが設けられている。これらのコント
ローラ44,45,46,47,48によりそれぞれの
電磁石34,36,37,38に所望の電圧を印加し、
ロータ31はハウジング42内の所定位置に空中浮上し
て回転駆動する。
【0007】次に、ロータ31が浮上している状態にお
いて、ロータ31をスラスト方向(Z軸方向)に移動さ
せる場合について図8を参照して説明する。図8は従来
の磁気軸受におけるロータ31の位置制御機構を示すブ
ロック図である。図8において、位置指令器50に位置
指令信号が入力されると、その位置指令信号は加算器4
9を介してZ軸コントローラ48に入力される。Z軸コ
ントローラ48は、Z軸用の電磁石37,38に所望電
圧を印加してロータ31をZ軸方向の所定位置に規制し
て浮上させている。このロータ31の浮上状態は変位セ
ンサ51により検知され加算器にフィードバックされ
る。このようなフィードバックループにより、ロータ3
1は位置指令器50からのZ軸の位置指令信号に対応し
て位置制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
磁気軸受において、浮上体であるロータの位置を移動す
る場合、例えばスラスト方向(Z軸方向)にのみに移動
する場合であっても、ロータの位置制御機構として加算
器や位置指令器等の制御装置が必要となりシステムが複
雑で大型になるという問題があった。さらに、ロータの
位置をラジアル方向(X軸、Y軸方向)に移動する場合
には、前側と後側のコントローラの両方に同期した同じ
位置指令信号を入力する必要があり、このため加算器に
おいて各コントローラに対して位置指令信号を前側と後
側に演算をして入力する必要があり、システムの構築が
ますます複雑になり、大型になるという問題があった。
本発明は、浮上体としてのロータの位置制御を容易に行
うことができる磁気軸受及びその浮上体の制御方法を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気軸受
は、回転体である軸状のロータと、前記ロータを浮上体
として少なくともその前後の二箇所を磁気浮上させて支
持するラジアル磁気軸受と、前記ラジアル磁気軸受の間
に配設され、前記ロータを軸方向の所定位置に保持する
スラスト磁気軸受と、前記ロータに形成された位置制御
部に当接して流体を制御することにより、前記ロータの
浮上位置を移動させる手段とを具備する。このように構
成された本発明の磁気軸受によれば、ロータに当てる流
体の圧力や流量をコントロールするだけでロータの位置
を容易に移動できる。
【0010】他の観点による発明に係る磁気軸受は、前
記位置制御部が前記ロータに形成された冷却用の貫通孔
の段差により構成され、前記段差に流体を当接させて前
記ロータの位置制御を行うよう構成してもよい。他の観
点による発明に係る磁気軸受は、前記位置制御部が前記
ロータに設けられた回転板により構成され、前記回転板
の所定位置に流体を吹き付けて前記ロータの位置制御を
行うよう構成してもよい。
【0011】本発明に係る磁気軸受の浮上体の制御方法
は、回転体である軸状のロータと、前記ロータを浮上体
として少なくともその前後の二箇所を磁気浮上させて支
持するラジアル磁気軸受と、前記ラジアル磁気軸受の間
に配設され、前記ロータを軸方向の所定位置に保持する
スラスト磁気軸受とを有する磁気軸受けにおいて、前記
ロータに形成された位置制御部に流体を連続的、脈動
的、又は断続的に当接させて、前記ロータの浮上位置を
移動させる。上記本発明の磁気軸受の浮上体の制御方法
によれば、ロータに当てる流体の圧力や流量をコントロ
ールするだけで容易に浮上体を移動できる。
【0012】他の観点による発明に係る磁気軸受の浮上
体の制御方法は、前記位置制御部が前記ロータに形成さ
れた冷却用の貫通孔の段差により構成され、前記段差に
流体を当接させて前記ロータの位置制御を行ってもよ
い。他の観点による発明に係る磁気軸受の浮上体の制御
方法は、前記位置制御部が前記ロータに設けられた回転
板により構成され、前記回転板の所定位置に流体を吹き
付けて前記ロータの位置制御を行ってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施例を
添付の図面を参照しつつ説明する。 《実施例1》以下、本発明の磁気軸受の実施例1につい
て図1から図5を参照しつつ説明する。図1は実施例1
の磁気軸受の構成を示す説明図であり、主要部を断面図
で表している。図1において、実施例1の磁気軸受は、
ステータであるハウジング12の内部をロータ1が貫通
するよう構成されている。ロータ1の前側(図1におけ
る左側)の外周の一部には複数の円環状の珪素鋼板が積
層されたコア3が取り付けられている。一方、ハウジン
グ12の内側には前記コア3に対向する位置に電磁石4
が設けられている。これらのコア3と電磁石4とにより
前側のラジアル磁気軸受が構成されている。
【0014】また、ロータ1の後側(図1における右
側)の外周の一部には複数の円環状の珪素鋼板が積層さ
れたコア5が取り付けられており、ハウジング12の内
側には前記コア5に対向する位置に電磁石6が設けられ
ている。これらのコア5と電磁石6とにより後側のラジ
アル磁気軸受が構成されている。上記のようにハウジン
グ12を貫通するロータ1は、前述の2組のラジアル磁
気軸受の磁気的吸引力により空中に浮上するよう構成さ
れている。ロータ1の軸芯には、その軸心を冷却するた
めの流体が通る貫通孔2が形成されている。流体として
は冷却空気、冷却水、又は冷却材が用いられる。なお、
本発明の流体としては冷却用流体に限るものではなく、
別の流体を用いることもできる。
【0015】図1に示すように、実施例1の磁気軸受に
おいて、ロータ1には自在継手であるロータリジョイン
ト13が接続されており、ロータ1の貫通孔2はロータ
リジョイント13から導出するパイプ20を介して可変
バルブ23に接続されている。可変バルブ23は、流体
を加圧して供給するポンプ21からの流体を調整するバ
ルブであり、バルブコントローラ22により可変バルブ
23の開度が制御されている。ロータ1の軸心に形成さ
れた貫通孔2にはその径を細くした絞り部分である小径
部2aが同一軸心上に形成されている。貫通孔2には小
径部2aを形成するための段差19が設けられている。
この段差19は略鉛直面により形成されており、貫通孔
2の内部を流れる流体が確実に当接して、流体の流れの
変化を正確に受け止めることができるよう構成されてい
る。
【0016】図1に示すように、ロータ1には径の大き
なスラスト円盤9が形成されている。ロータ1はスラス
ト円盤9を挟むように配置された2つの円環コイル状の
電磁石7,8によりスラスト円盤9を吸引しあってお
り、ロータ1のスラスト方向(軸方向)の移動を制御し
ている。このように構成された電磁石7,8とスラスト
円盤9とによりロータ1のZ軸方向(図1参照)の移動
を規制するスラスト磁気軸受が構成されている。さら
に、ロータ1にはモータロータ10が取り付けられてお
り、このモータロータ10に対向するハウジング12の
内側にはモータステータ11が取り付けられている。こ
れらのモータロータ10とモータステータ11とにより
モータが構成されている。このように構成されたモータ
によりロータ1に対する回転駆動力が与えられる。
【0017】図2はロータ1の軸芯に直交する方向で前
側のラジアル磁気軸受を切断した断面図である。図2に
示すように、ハウジング12側に設けた電磁石4は、ハ
ウジング12の内周面において突設された8本の磁極歯
4aと、各磁極歯4aにエナメル線4bを巻き付けたコ
イルとにより構成されている。図2に示すように、8個
の電磁石4は隣り合う2個を一組として、X軸正側駆動
用電磁石40X、Y軸正側駆動用電磁石40Y、X軸負
側駆動用電磁石40x、Y軸負側駆動用電磁石40yと
して、その順番で配置されている。従って、X軸正側駆
動用電磁石40XとX軸負側駆動用電磁石40xとはロ
ータ2を間にして対向した位置に配設されており、ま
た、Y軸正側駆動用電磁石40YとY軸負側駆動用電磁
石40yとはロータ2を間にして対向した位置に配設さ
れている。
【0018】上記のように配設された電磁石4に対向し
て、ロータ1には積層された珪素鋼板で構成されたコア
3が設けられており、このコア3と電磁石4とにより前
側のラジアル磁気軸受が構成されている。このように構
成された前側のラジアル磁気軸受の電磁力により前側の
ロータ1は所望の位置で浮上するよう構成されている。
一方、ロータ1の後側は、図2に示した前側のラジアル
磁気軸受と同様に、コア5と電磁石6とにより後側のラ
ジアル磁気軸受が構成され、所望の位置で浮上するよう
構成されている。このように構成された実施例1の磁気
軸受において、2組のラジアル磁気軸受の電磁力により
ロータ1は所望の軸上の位置で浮上し、回動するよう構
成されている。
【0019】実施例1の磁気軸受にはロータ1の位置を
検出する位置センサ(図示せず)が設けられており、こ
の位置センサからの検出結果に基づきロータ1の軸上で
の位置制御が行われている。図1に示したように、実施
例1の磁気軸受には、前側X軸コントローラ14、前側
Y軸コントローラ15、後側X軸コントローラ16、後
側Y軸コントローラ17の4つのラジアル系のコントロ
ーラと、スラスト系のZ軸コントローラ18の5つの独
立したコントローラが設けられている。これらのコント
ローラ44,45,46,47,48は、位置センサか
らの情報と位置指令とに基づきにそれぞれの電磁石3
4,36,37,38に所望の電圧を印加して、ロータ
1がハウジング12内の所定位置に空中浮上するよう構
成されている。
【0020】次に、実施例1の磁気軸受において、浮上
しているロータ1に対してスラスト方向(Z軸方向)へ
移動させる場合について説明する。図3から図5は実施
例1のバルブコントローラ22から出力される位置指令
信号の例を示している。例えば、図3に示すような定常
位置を中心に正弦波状の位置指令信号がバルブコントロ
ーラ22から可変バルブ23に入力されると、可変バル
ブ23の開度がその位置指令信号に応じて制御される。
この可変バルブ23が制御されることにより、パイプ2
0に流れる流体の流量が変化し、流体はロータ1の貫通
孔2を通り小径部2aに圧入される。このとき、流体は
小径部2aを形成する段差19に当接して、この段差1
9に流体の圧力が加えられる。このように流体の圧力が
段差19に対して前方方向(図1の左方向)に正弦波状
に加わるため、浮上体であるロータ1はスラスト磁気軸
受の電磁力をつり合うようZ軸の正方向又は負方向に往
復運動する。この結果、実施例1の磁気軸受は、ロータ
1を図3に示した位置指令信号に応じてZ軸の正方向と
負方向に往復運動させることができる。このように、実
施例1の段差19は位置制御部として機能し、この位置
制御部と流体との接触抵抗によりロータ1は位置制御さ
れる。
【0021】また、図4に示すように、矩形波状の位置
指令信号がバルブコントローラ22から可変バルブ23
に入力されると、可変バルブ23の開度が変更され、段
差19に対して矩形波状の断続的な圧力が加えられる。
この結果、スラスト磁気軸受によりZ軸上の位置規制さ
れていたロータ1は、Z軸の正方向において段階的に移
動する。さらに、図5に示すように、一定の電圧を保持
する位置指令信号がバルブコントローラ22から可変バ
ルブ23に入力されると、可変バルブ23の開度が変更
され、段差19に対して連続的に圧力が加えられる。こ
の結果、スラスト磁気軸受によりZ軸上の位置規制され
ていたロータ1は、Z軸の正方向において所定位置まで
連続移動される。なお、上記実施例1の磁気軸受におい
ては、中空構造のロータ1の貫通孔2に小径部2aを形
成し、その小径部2aを形成するための鉛直面2aによ
る段差19により位置制御部を構成した例で説明した
が、ロータに形成する貫通孔を大きな径から小さな径に
先細りのテーパ状に絞って位置制御部を構成して、この
位置制御部と流体との接触抵抗によりロータの位置制御
を行っても、上記実施例1と同様の効果を奏する。
【0022】《実施例2》次に、本発明の磁気軸受の一
実施の形態である実施例2について、図6を参照しつつ
説明する。図6は実施例2の磁気軸受の構成を示す説明
図であり、主要部を断面図で表している。実施例2の磁
気軸受は、前述の実施例1の磁気軸受におけるロータの
構成及びロータの位置制御機構が異なるものである。実
施例2の磁気軸受において、前述の実施例1と同じ構
成、機能を有する部分には同一符号を付す。
【0023】図6に示すように、実施例2の磁気軸受は
ステータであるハウジング12の内部をロータ24が貫
通するよう構成されており、ロータ24の前側(図6に
おける左側)の外周の一部には複数の円環状の珪素鋼板
が積層されたコア3が取り付けられている。一方、ハウ
ジング12の内側には前記コア3に対向する位置に電磁
石4が設けられている。これらのコア3と電磁石4とに
より前側のラジアル磁気軸受が構成されている。また同
じように、後側のラジアル磁気軸受はコア5と電磁石6
とにより構成されている。
【0024】実施例2の磁気軸受は、ロータ24にスラ
スト円盤9が形成されており、このスラスト円盤9を挟
むように配置された2つの円環コイル状の電磁石7,8
により、ロータ24のスラスト方向(軸方向)の移動が
制御されている。さらに、ロータ24にはモータロータ
10が取り付けられており、このモータロータ10に対
向するハウジング12の内側にはモータステータ11が
取り付けられている。これらのモータロータ10とモー
タステータ11とによりモータが構成されている。この
ように構成されたモータによりロータ1に対する回転駆
動力が与えられている。
【0025】図6に示すように、実施例2の磁気軸受
は、ロータ24の後方(図6の右側)端部に回転板25
が設けられている。この回転板25の端面は鉛直面25
aにより構成されており、回転板25の鉛直面25aに
はポンプ21により加圧され、可変バルブ23により制
御された流体がノズル20aより吹き付けられるよう構
成されている。ノズル20aから鉛直面に吹き付けられ
る流体は、例えば冷却空気、冷却水、又は冷却材であ
り、バルブコントローラ22からの位置指令信号に応じ
て可変バルブ23の開度の制御により、所望の流量に制
御されている。
【0026】次に、上記のように構成された実施例2の
磁気軸受において、浮上しているロータ24に対してス
ラスト方向(Z軸方向)へ移動させる場合について説明
する。例えば、図4に示すような矩形波状の位置指令信
号がバルブコントローラ22に入力されると、可変バル
ブ23の開度はその位置指令信号に応じて制御される。
この可変バルブ23が制御されることにより、パイプ2
0に流れる流体の流量が変更される。この結果、所望の
流量に制御された流体は回転板25の鉛直面25aに断
続的に吹き付けられる。従って、ロータ24に設けられ
た回転板25にはスラスト方向への圧力が加わり、ロー
タ24を指定された位置に移動させる。このように、実
施例2の磁気軸受における回転板25は、位置制御部と
して機能しており、流体をノズル20aから回転板25
に吹き付けることにより、スラスト磁気軸受により位置
規制されているロータ24のZ軸方向の位置制御を行う
ことができる。
【0027】
【発明の効果】以上、実施例について詳細に説明したと
ころから明らかなように、本発明は次の効果を有する。
すなわち、本発明の磁気軸受は、浮上体であるロータの
一部に流体の圧力を一定方向に受け取るように構成され
ているため、浮上しているロータを容易に移動させるこ
とができ、ロータに対する位置指令に応じて確実に対応
することができる。また、本発明の磁気軸受の浮上体の
制御方法によれば、浮上体であるロータの一部に対して
流体を位置指令に応じて当接させて、ロータを確実に機
械的に移動させることができるため、従来必要であった
制御機器である加算器や位置指令器が不要となり、シス
テムの簡略化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気軸受の実施例1の構成を示す
説明図である。
【図2】実施例1の磁気軸受におけるラジアル磁気軸受
の断面図である。
【図3】本発明に係る実施例1の磁気軸受における可変
バルブに入力されるバルブコントローラからの指令信号
を示すグラフである。
【図4】本発明に係る実施例1の磁気軸受における可変
バルブに入力されるバルブコントローラからの指令信号
を示すグラフである。
【図5】本発明に係る実施例1の磁気軸受における可変
バルブに入力されるバルブコントローラからの指令信号
を示すグラフである。
【図6】本発明に係る磁気軸受の実施例2の構成を示す
説明図である。
【図7】従来の磁気軸受の構成を示す説明図である。
【図8】従来の磁気軸受におけるZ軸方向にロータを移
動させるための制御回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 貫通孔 2a 小径部 3 コア 4 電磁石 5 コア 6 電磁石 7 電磁石 8 電磁石 9 スラスト円盤 13 ロータリジョイント 14、15、16、17、18 コントローラ 19 段差 20 パイプ 21 ポンプ 22 バルブコントローラ 23 可変バルブ
フロントページの続き (72)発明者 田代 功 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3J102 AA01 BA03 BA19 CA19 CA27 DA02 DA03 DA09 DB05 DB10 DB11 GA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体である軸状のロータと、 前記ロータを浮上体として少なくともその前後の二箇所
    を磁気浮上させて支持するラジアル磁気軸受と、 前記ラジアル磁気軸受の間に配設され、前記ロータを軸
    方向の所定位置に保持するスラスト磁気軸受と、 前記ロータに形成された位置制御部に当接する流体を制
    御することにより、前記ロータの浮上位置を移動させる
    手段と、を具備することを特徴とする磁気軸受。
  2. 【請求項2】 前記位置制御部が前記ロータに形成され
    た冷却用の貫通孔の段差により構成され、前記段差に流
    体を当接させて前記ロータの位置制御を行うよう構成さ
    れた請求項1に記載の磁気軸受。
  3. 【請求項3】 前記位置制御部が前記ロータに設けられ
    た回転板により構成され、前記回転板の所定位置に流体
    を吹き付けて前記ロータの位置制御を行うよう構成され
    た請求項1、2、又は3に記載の磁気軸受。
  4. 【請求項4】 回転体である軸状のロータと、前記ロー
    タを浮上体として少なくともその前後の二箇所を磁気浮
    上させて支持するラジアル磁気軸受と、前記ラジアル磁
    気軸受の間に配設され、前記ロータを軸方向の所定位置
    に保持するスラスト磁気軸受とを有する磁気軸受けにお
    いて、前記ロータに形成された位置制御部に流体を連続
    的、脈動的、又は断続的に当接させて、前記ロータの浮
    上位置を移動させることを特徴とする磁気軸受の浮上体
    の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記位置制御部が前記ロータに形成され
    た冷却用の貫通孔の段差により構成され、前記段差に流
    体を当接させて前記ロータの位置制御を行う請求項4に
    記載の磁気軸受の浮上体の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記位置制御部が前記ロータに設けられ
    た回転板により構成され、前記回転板の所定位置に流体
    を吹き付けて前記ロータの位置制御を行う請求項4に記
    載の磁気軸受の浮上体の制御方法。
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