JPH09165968A - 引戸用の自動閉止装置およびエアーダンパー - Google Patents

引戸用の自動閉止装置およびエアーダンパー

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JPH09165968A
JPH09165968A JP34806895A JP34806895A JPH09165968A JP H09165968 A JPH09165968 A JP H09165968A JP 34806895 A JP34806895 A JP 34806895A JP 34806895 A JP34806895 A JP 34806895A JP H09165968 A JPH09165968 A JP H09165968A
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JP
Japan
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door panel
cylinder body
piston
door
closing device
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JP34806895A
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English (en)
Inventor
Shigemasa Takemoto
重雅 竹本
Shujiro Yamamoto
周次郎 山本
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Shinkansai Bearing Co Ltd
Original Assignee
Shinkansai Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ばねを動力源とする引戸用の自動閉止装置に
おいて、戸パネルをゆっくりと閉じ移動し、開放時には
軽快に開き操作できるようにする。 【解決手段】 定荷重ばねユニット9で戸パネル2を閉
じ付勢する。ばねユニット9の張力に抗して戸パネル2
の閉止速度を制限する制動器としてエアーダンパー10
を用いる。エアーダンパー10はシリンダー端にスピー
ドコントローラ14を有する。スピードコントローラ1
4は、閉止移動時の空気の通過量を調整する可変絞り弁
32と、開放移動時に空気の流入を許す給気弁31とを
備えていて、戸パネル2が閉止する場合にのみ制動作用
を発揮する。ピストン12の動作減衰作用を解除するバ
イパス路33をシリンダー端の内面に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、開放された
引戸を閉止付勢するばねと、閉止時の引戸の移行速度を
制御する手段とを備えている引戸用の自動閉止装置、そ
れにピストンの退縮ストロークエンド側でピストンの減
衰作用を解除することができるエアーダンパーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の自動閉止装置は、特開平7−2
93104号公報、同7−259424号公報等に公知
である。前者はランナーに固定した定荷重ばねユニット
を動力源にして、開き操作された引戸を閉じ端側へ移動
付勢する。定荷重ばねユニットのばね材は、フランジを
有するドラムに巻装されており、その引き出し端をガイ
ドレール端に固定する。ドラムは引戸の開閉に応じて回
動する。このドラムのフランジの外側面にブレーキパッ
ドを押し付けて、ドラムの回転速度を制御し、引戸の閉
じ速度を減速している。ブレーキパッドの押し付け力は
大小に変更調整できる。
【0003】本発明では、引戸の閉じ速度を制御する手
段としてエアーダンパーを用いるが、この種のダンパー
を備えたドアーチェックは、特公昭51−43299号
公報に公知である。そこでは、オイルダンパーによって
ドアの急激な移動を抑止しており、ピストンが退縮スト
ロークエンドに近付くと、ボール形の開放弁をピンで開
き操作して、ダンパーの減衰力を消滅させ、それまでの
閉じ慣性力によってドアを閉止移動できるようになって
いる。但し、この場合は揺動開閉するドアである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】定荷重ばねユニットを
動力源とする自動閉止装置は、ばねの出力(張力)が戸
パネルの開きストロークとは無関係に一定となる点に特
長を有する。従って、戸パネルに適度のブレーキ力を加
えると、戸パネルが加速されるのを防ぎながら、緩やか
な速度で自動閉止できる。しかし、ブレーキパッドを制
動要素とする上記の自動閉止装置は、戸パネルを開き操
作する場合にも、ドラムにブレーキ力が作用するので、
戸パネルの開放を軽快に行えない。ランナーユニットに
配置した調整ねじを操作して、ブレーキパッドの押圧力
を調整するので、調整と調整結果の確認を交互に繰り返
し行って、ブレーキ力を最適化する必要があり、その作
業が面倒である。
【0005】オイルダンパーを速度制御部材に利用した
ドアーチェックは、ダンパー構造が複雑で重量が嵩む欠
点があり、開閉ストロークが大きい引戸に適用する場合
には、ダンパーのコストが高く付く。ピストンに設けた
オリフィスの大きさでダンパーの減衰力が決まるので、
ドアの大きさや重量の違いに応じてドア閉じ時の減衰力
を調整できない不便もある。
【0006】引戸には、閉じ状態を維持するための鎌錠
や、音や光の漏洩を阻止する接床装置を設けることがあ
る。こうした付属品は引戸の閉じ端側での移動を阻害
し、閉止動作を不完全化しやすい。上記のオイルダンパ
ーでは、ドアが閉鎖する寸前に減衰力を消滅させ、ドア
自体の閉止慣性力で以後の閉じ移動を行うので、接床装
置や鎌錠を備えている場合に、ドアを完全に閉止できな
いおそれがある。
【0007】本発明の目的は、戸パネルを軽快に開き操
作でき、任意の位置から緩やかな速度で確実に自動閉止
できる、引戸用の自動閉止装置を提供することにある。
本発明の目的は、鎌錠や接床装置などの、引戸の移動を
阻害する付属品が戸パネルに設けてある場合でも、確実
に戸パネルを自動閉止できる、引戸用の自動閉止装置を
提供することにある。
【0008】本発明の目的は、構造が簡単で安価なエア
ーダンパーを備えており、戸パネルの開閉ストロークが
大きい場合にも全体コストが少なくて済む、引戸用の自
動閉止装置を提供することにある。本発明の目的は、戸
パネルの大きさや重量の違いに応じて、減衰力を大小に
調整でき、しかも戸パネルの閉止速度を見ながら減衰力
調整を行え、この種の調整作業を簡単に行える引戸用の
自動閉止装置を提供することにある。
【0009】本発明の目的は、ピストンの退縮ストロー
クエンドの側において、ピストンの減衰作用を解除でき
るエアーダンパーの構造を簡素化し、その製造に要する
コストを減らすことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の自動閉止装置
は、戸パネル2が、戸枠に固定したガイドレール1でラ
ンナー3を介して開閉自在に支持してある引戸を適用対
象として、戸パネル2とガイドレール1の閉じ端との間
に、戸パネル2を閉じ位置へ向かって移行付勢する定荷
重ばねユニット9を設ける。さらに、戸パネル2とガイ
ドレール1との間に、定荷重ばねユニット9の張力を吸
収減衰して、戸パネル2の閉止速度を減速するエアーダ
ンパー10を設ける。エアーダンパー10は、戸パネル
2の開閉ストロークに対応する長尺のシリンダーボディ
11と、シリンダーボディ11で移行案内されるピスト
ン12およびピストンロッド13と、シリンダーボディ
11の一端に設けたスピードコントローラ14とからな
る。ピストン12の退縮ストロークエンド側に位置する
シリンダーボディ11の端部内面に、ピストン12の減
衰作用を解除するバイパス路33を設ける。
【0011】具体的には、ガイドレール1の内面上部に
シリンダーボディ11をブラケット17・20を介して
固定する。シリンダーボディ11の一端から突出するピ
ストンロッド12の突端は、戸パネル2の開き端側のラ
ンナー3にブラケット21を介して固定する。戸パネル
2の閉じ端側のランナー3に設けたホルダー24で定荷
重ばねユニット9のコイル部9aを支持し、コイル部9
aから導出したばね材9bの端部をブラケット18に固
定する。可変絞り弁32を調整する調整軸34を、ガイ
ドレール1の外面に露出する。シリンダーボディ11
は、その殆どを占めるボディ主部11aと、スピードコ
ントローラ14が設けられるボディ端部11bとで形成
する。ボディ端部11bの内面径をボディ主部11aの
内面径より大きく設定して、ボディ11bの内面に筒状
のバイパス路33を形成する。
【0012】戸パネル2に、戸枠に設けたストライカー
5に係合して戸パネル2を閉止保持する鎌錠4と、閉じ
位置において床面に接触して戸パネル2と床面との間の
隙間を塞ぐ接床装置7とをそれぞれ設ける。鎌錠4ない
しは接床装置7のいずれか一方が作動する前に、ピスト
ン12がバイパス路33に達し、その減衰作用が解除さ
れるようバイパス路33を設ける。定荷重ばねユニット
9のホルダー24を、ランナー3のランナー台26と一
体に成形する。
【0013】本発明のエアーダンパーは、シリンダーボ
ディ11と、シリンダーボディ11で移行案内されるピ
ストン12およびピストンロッド13と、ピストン12
の退縮ストロークエンド側のシリンダーボディ11の端
部に装着したスピードコントローラ14とを備えてい
る。スピードコントローラ14側のシリンダーボディ1
1の端部内面に、ピストン12の減衰作用を解除するバ
イパス路33を設ける。
【0014】具体的には、シリンダーボディ11を、そ
の殆どを占めるボディ主部11aと、スピードコントロ
ーラ14が設けられるボディ端部11bとで形成する。
ボディ端部11bの内面径をボディ主部11aの内面径
より大きく設定して、ボディ11bの内面に筒状のバイ
パス路33を形成する。
【0015】
【実施例】図1ないし図8は本発明に係る自動閉止装置
の実施例を示す。図2および図3において、符号1は戸
枠に固定したガイドレール、2は戸パネルである。戸パ
ネル2は、その上部両側に装着したランナー3を介して
吊持されており、ガイドレール1に沿って開閉できる。
戸パネル2を閉止位置に固定するために、その閉じ端側
の側端面に鎌錠4を装着し、戸枠にストライカー5を設
ける。鎌錠4はストライカー5と自動係合し、錠ハンド
ル6で解錠操作される。戸パネル2の下部内面には、閉
じ状態において戸パネル2と床面との間の隙間を塞ぐ接
床装置7が設けてある。接床装置7は、磁石の吸着力で
浮揚支持され、戸パネル2が閉じ位置へ近付くと、磁石
の吸着状態が機械的に解除されて下降移動し接床する。
【0016】自動閉止装置は、戸パネル2を閉じ位置へ
向かって移行付勢する定荷重ばねユニット(以下、単に
ばねユニットという)9と、戸パネル2を減速して緩や
かに閉止移動するためのエアーダンパー10とからな
る。
【0017】エアーダンパー10は、戸パネル2の開閉
ストロークに対応する長尺のシリンダーボディ11と、
シリンダーボディ11で移行案内されるピストン12お
よびピストンロッド13と、シリンダーボディ11の閉
じ端側の端部に固定したスピードコントローラ14とか
らなる。シリンダーボディ11は、その殆どを占めるボ
ディ主部11aと、ボディ主部11aより大径のボディ
端部11bとを一体に設けたアルミニウム管材からな
り、ロッド側の開口にプラグ15をねじ込み固定し(図
4参照)、ボディ端部11b側の開口に継手プラグ16
をねじ込み固定して形成する(図6参照)。前者プラグ
15には、ピストンロッド13の外径寸法より大径のロ
ッド穴を通設する。このロッド穴を介して空気をシリン
ダーボディ11内へ出入りさせるためである。
【0018】図6に示すように、継手プラグ16には正
面側から見てT字形のブラケット17と、L字形のブラ
ケット18とを装着してナット19で締結固定する。プ
ラグ15の外側段部には逆L字形のブラケット20を溶
接する。これらのブラケットのうち、T字形のブラケッ
ト17と逆L字形のブラケット20を、ガイドレール1
の上壁内面にビスで止め付けて、ボディ端部11bがガ
イドレール1の閉じ端側に位置する状態でシリンダーボ
ディ11を水平に支持する。ピストンロッド13は、そ
の突端を戸パネル2の開き端側のランナー3に台形状の
ブラケット21を介して固定する。詳しくは、ランナー
3のランナー台22の左方に締結部22aを一体に突設
し、ランナー台22の上面に接合したブラケット21を
締結部23に下面側からねじ込んだビスで固定する。さ
らに、ブラケット21の上部をピストンロッド13の突
端に外嵌係合し、ロッド端にねじ込んだ左右のナット2
3で固定する。
【0019】ばねユニット9は、継手プラグ16に固定
したブラケット18と、戸パネル2の閉じ端側のランナ
ー3に設けたホルダー24との間に設ける。詳しくは、
ばねユニット9のコイル部9aをホルダー24で支持し
たドラム25に巻き掛け、コイル部9aから導出したば
ね材9bの導出端をブラケット18にビスで固定する。
ホルダー24は上下面が開口する角枠体からなり、ラン
ナー3のランナー台26と一体に成形する。ドラム25
は軸27を介してホルダー24の前後壁で支持されてお
り、軸27を中心にして遊転できる。
【0020】スピードコントローラ14は市販品であっ
て、継手プラグ16の六角頭部の前面に設けたねじ穴2
9にねじ込み固定する。ねじ穴29は通路30を介して
シリンダボディ11の内部と連通している。スピードコ
ントローラ14の内部には、シリンダーボディ11内へ
の空気の流入を許す逆止弁状の給気弁31と、ピストン
12で排出される空気の通過量を調整する可変絞り弁3
2とが内蔵してある。
【0021】ピストン12が継手プラグ16から離れる
向きに移動するとき、給気弁31はばねに抗して開弁さ
れ、外部空気がシリンダーボディ11内へ抵抗なく吸い
込まれる。従って戸パネル2を小さな操作力で軽快に開
き操作できる。ピストン12が逆向きに移動する場合に
は、給気弁31は閉じ状態となり、シリンダーボディ1
1内の空気は可変絞り弁32を介して排出される。この
とき、戸パネル2はばねユニット9の張力を受けて、徐
々に加速しながら閉止移動しようとするが、ピストン1
2の移動に伴う空気の流出を可変絞り弁32で制限する
ことにより、ばね張力を吸収減衰して、戸パネル2をゆ
っくりと移動させる。
【0022】上記の可変絞り弁32の絞り量を調整し
て、エアーダンパー10の減衰力を大小に変更するため
に、スピードコントローラ14の前面に調整軸34を突
設し、その突端をガイドレール1の前壁内面に露出す
る。調整軸34を回動操作して、例えば絞り量を小さく
し空気の通過抵抗を減らすと、ピストン12はより速く
閉止方向へ移動でき、逆に絞り量を大きくし空気の通過
抵抗を増加すると、ピストン12はよりゆっくりと移動
する。この調整作業は、全開放した戸パネル2の閉止速
度を見ながら併行して行うことができる。従って、戸パ
ネル2を数回テスト走行させるだけで、その閉止速度を
ごく簡単に調整できる。
【0023】ピストン12が退縮ストロークエンドに近
付くと、戸パネル2に設けた接床装置7や鎌錠4の状態
が切り換わる。この状態切り換えは、戸パネル2の閉止
動作を利用して行うので、その分だけ閉止動作が阻害さ
れ、戸パネル2を完全に閉止できないことがある。もち
ろん、可変絞り弁32を調整して戸パネル2の閉止速度
を増し、その運動慣性力を増やすと、上記の動作抵抗に
打ち勝つことができる。しかし、この場合には戸パネル
2の閉止速度を一定値以下に低下できず、戸パネル2が
高速で閉じ移動するので使用者に不安感を与えやすい。
【0024】上記の状況に陥ることを防止し、戸パネル
2をゆっくりとしかも確実に閉止移動させるために、ピ
ストン12の退縮ストロークエンドの側において、エア
ーダンパー10の減衰作用を解除する。詳しくは、先に
説明したようにシリンダーボディ11のボディ端部11
bの直径寸法をボディ主部11aの直径寸法より大きく
設定して、ボディ端部11bの内面にピストン12の空
気送出作用を無効化する筒状のバイパス路33を形成す
る。図6に示すように、ボディ端部11b内において
は、ピストン12で押された空気はバイパス路33を介
してピストンロッド13の側へ流動できるので、ピスト
ン12による減衰作用が消滅する。つまり、戸パネル2
はエアーダンパー10による抵抗を受けることなく閉止
移動でき、接床装置7等の動作抵抗に打ち勝って確実に
閉止できる。戸パネル2を開き操作する際のピストン1
2の引っ掛りを避けるために、ボディ端部11bとボデ
ィ主部11aとはテーパー状の傾斜壁11cを介してな
めらかに連続させておく。バイパス路33は、戸パネル
2を開放操作する際の操作抵抗を減らすことにも役立
つ。
【0025】図9は本発明に係るエアーダンパー10の
別実施例を示す。そこでは、ボディ主部11aより太径
で厚肉のパイプを素材にしてボディ端部11bを形成
し、これをボディ主部11aの端部外面にねじ込んでシ
リンダーボディ11を形成する。ボディ端部11bの内
径はボディ主部11aの内径と同じかこれより僅かに大
きく、内面の周方向数個所にスプライン穴状の溝を形成
して、これらをバイパス路33とした。
【0026】上記の実施例以外に、シリンダーボディ1
1を左右に反転してその両側端をランナー3・3に設け
たブラケットで支持し、ピストンロッド13の突端をガ
イドレール1の閉じ端側のブラケット17に固定するこ
とができる。この場合には、例えばシリンダボディ11
にホルダー24を固定し、これでばねユニット9を支持
する。大重量の大形の戸パネル2を自動閉止する場合に
は、複数個のばねユニット9と複数個のエアーダンパー
10とで自動閉止装置を構成できる。
【0027】エアーダンパー10は自動閉止装置以外の
ダンパーとして用いることができる。例えば、箱体の前
面開口を開閉する蓋を支持対象にして、蓋の前倒れ開放
動作をゆっくりと行うためのダンパーとして適用でき
る。上げ下げ窓のダンパーとして使用することもでき
る。スピードコントローラ14は、少なくとも絞り弁を
備えておればよい。つまり、絞り弁を継手プラグに装着
してスピードコントローラ14とすることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明では、ばねユニット9を動力源に
して自動閉止を行う引戸において、エアーダンパー10
を制御要素にして、戸パネル2が閉じ移動する場合にの
み制動力を発揮できるようにした。従って、戸パネル2
の開き操作時には、ばねユニット9の張力と、ランナー
3等の走行抵抗と、エアーダンパー10のピストン12
の摩擦力を僅かに上回るだけの操作力で、戸パネル2を
通常の引戸と同様に軽快に開き操作できる。さらに、エ
アーダンパー10のボディ端部11bの内面にバイパス
路33を設け、ピストン12の退縮ストロークエンドの
近傍においてピストン12の減衰作用を解除し、戸パネ
ル2の閉じ端寄りでの閉止移動を確実化するので、例え
ば戸パネル2に接床装置7や鎌錠4などの走行を阻害す
る付属品が設けてある場合でも、戸パネル2を確実に自
動閉止できる。
【0029】オイルダンパーに比べて構造が簡単なエア
ーダンパー10を制動要素にして、戸パネル2の閉止速
度を制御するので、開閉ストロークが大きな引戸であっ
ても、自動閉止装置をより安価に製造でき、施工後のメ
ンテナンスに要する手間も、オイルダンパーを用いる場
合に比べて著しく軽減できる。スピードコントローラ1
4の可変絞り弁32を調整操作することによって、エア
ーダンパー10を減衰力を変更できるので、戸パネル2
の大きさや重量の違いに応じて制動力を調整し、戸パネ
ル2を適切な速度で閉じ移動できる。さらに、調整軸3
4をガイドレール1の外面に露出する状態で設ける場合
には、戸パネル2の閉止状態を見ながら調整軸34を操
作して、速度調整を行うことができ、施工時やメンテナ
ンス時の調整作業が簡便にしかも迅速に行える。
【0030】ボディ端部11bの内面にバイパス路33
を設けて、退縮ストロークエンドの側におけるピストン
12の減衰作用を解除するので、例えばチェック弁や電
磁弁を用いて同様の機能を達成する場合に比べて、エア
ーダンパー10の構造を簡素化してその製造に要するコ
ストを減少できる点でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動閉止装置の中間部を省略した正面図であ
る。
【図2】引戸の正面図である。
【図3】自動閉止装置の機器配置を示すレール内部の正
面図である。
【図4】エアーダンパーと戸パネルの連結構造を示す要
部の正面図である。
【図5】図3におけるA−A線断面図である。
【図6】定荷重ばねユニットの取付状態を示す要部の正
面図である。
【図7】図5におけるB−B線断面図である。
【図8】図5におけるC−C線断面図である。
【図9】エアーダンパーの別実施例を示すシリンダーボ
ディ端部の断面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 戸パネル 3 ランナー 9 定荷重ばねユニット 11 シリンダーボディ 12 ピストン 13 ピストンロッド 14 スピードコントローラ 31 給気弁 32 可変絞り弁 33 バイパス路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 戸パネル2が、戸枠に固定したガイドレ
    ール1でランナー3を介して開閉自在に支持してある引
    戸に適用される自動閉止装置であって、 戸パネル2とガイドレール1の閉じ端との間に、戸パネ
    ル2を閉じ位置へ向かって移行付勢する定荷重ばねユニ
    ット9が設けられており、 戸パネル2とガイドレール1との間に、定荷重ばねユニ
    ット9の張力を吸収減衰して、戸パネル2の閉止速度を
    減速するエアーダンパー10が設けられており、 エアーダンパー10は、戸パネル2の開閉ストロークに
    対応する長尺のシリンダーボディ11と、シリンダーボ
    ディ11で移行案内されるピストン12およびピストン
    ロッド13と、シリンダーボディ11の一端に設けたス
    ピードコントローラ14とからなり、 ピストン12の退縮ストロークエンド側に位置するシリ
    ンダーボディ11の端部内面に、ピストン12の減衰作
    用を解除するバイパス路33が設けてある引戸用の自動
    閉止装置。
  2. 【請求項2】 ガイドレール1の内面上部にシリンダー
    ボディ11がブラケット17・20を介して固定され、
    シリンダーボディ11の一端から突出するピストンロッ
    ド12の突端が、戸パネル2の開き端側のランナー3に
    ブラケット21を介して固定されており、 戸パネル2の閉じ端側のランナー3に設けたホルダー2
    4で定荷重ばねユニット9のコイル部9aが支持され、
    コイル部9aから導出したばね材9bの端部がブラケッ
    ト18に固定されており、 可変絞り弁32を調整する調整軸34が、ガイドレール
    1の外面に露出している請求項1記載の引戸用の自動閉
    止装置。
  3. 【請求項3】 シリンダーボディ11が、その殆どを占
    めるボディ主部11aと、スピードコントローラ14が
    設けられるボディ端部11bとで形成されており、 ボディ端部11bの内面径をボディ主部11aの内面径
    より大きく設定して、ボディ11bの内面に筒状のバイ
    パス路33が形成してある請求項1又は2記載の引戸用
    の自動閉止装置。
  4. 【請求項4】 戸パネル2に、戸枠に設けたストライカ
    ー5に係合して戸パネル2を閉止保持する鎌錠4と、閉
    じ位置において床面に接触して戸パネル2と床面との間
    の隙間を塞ぐ接床装置7とがそれぞれ設けられており、 鎌錠4ないしは接床装置7のいずれか一方が作動する前
    に、ピストン12がバイパス路33に達し、その減衰作
    用が解除されるようバイパス路33が設けてある請求項
    1又は2又は3記載の引戸用の自動閉止装置。
  5. 【請求項5】 定荷重ばねユニット9のホルダー24
    が、ランナー3のランナー台26と一体に成形してある
    請求項2又は3又は4記載の引戸用の自動閉止装置。
  6. 【請求項6】 シリンダーボディ11と、シリンダーボ
    ディ11で移行案内されるピストン12およびピストン
    ロッド13と、ピストン12の退縮ストロークエンド側
    のシリンダーボディ11の端部に装着したスピードコン
    トローラ14とを備えており、 スピードコントローラ14側のシリンダーボディ11の
    端部内面に、ピストン12の減衰作用を解除するバイパ
    ス路33が設けてあるエアーダンパー。
  7. 【請求項7】 シリンダーボディ11が、その殆どを占
    めるボディ主部11aと、スピードコントローラ14が
    設けられるボディ端部11bとで形成されており、 ボディ端部11bの内面径をボディ主部11aの内面径
    より大きく設定して、ボディ11bの内面に筒状のバイ
    パス路33が形成してある請求項6記載のエアーダンパ
    ー。
JP34806895A 1995-12-14 1995-12-14 引戸用の自動閉止装置およびエアーダンパー Pending JPH09165968A (ja)

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WO2006056606A1 (de) * 2004-11-26 2006-06-01 Christian Krischke-Lengersdorf Pneumatischer dämpfer
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