JPH09165683A - 枚葉式真空処理装置 - Google Patents

枚葉式真空処理装置

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JPH09165683A
JPH09165683A JP34739995A JP34739995A JPH09165683A JP H09165683 A JPH09165683 A JP H09165683A JP 34739995 A JP34739995 A JP 34739995A JP 34739995 A JP34739995 A JP 34739995A JP H09165683 A JPH09165683 A JP H09165683A
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JP
Japan
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chamber
vacuum processing
vacuum
wafer
substrate
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Application number
JP34739995A
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English (en)
Inventor
Shoji Nagasawa
昭治 長沢
Makoto Kikuchi
誠 菊地
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Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [課題] パーティクル発生の低減および装置の稼働率
を向上させることができる枚葉式真空処理装置を提供す
ること。 [解決手段] 第1、第2および第3の枚葉式真空処理
機械56、57、58のそれぞれに基板ホルダ12のク
リーニングまたは交換を行うための基板ホルダ再生室6
5、68、71を配設する。これら基板ホルダ再生室6
5、68、71のみで基板ホルダ12のクリーニングま
たは交換を行うので装置の運転を停止する必要はなく、
よって装置の稼働率を向上させることができる。また定
期的に基板ホルダ12のクリーニングを行うことによ
り、付着膜からのパーティクルの発生を低減することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、枚葉式真空処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図6は従来の枚葉式真空
処理装置1の配置平面図を示し、ほぼ円柱形状の本体2
の外周縁部には45度間隔で仕込室3、加熱室4、スパ
ッタ室5a、5b、5c、5d、冷却室6および取出室
7が配設されている。この枚葉式真空処理装置1は成膜
されるべきハードディスク用基板を1枚ずつ仕込室3へ
仕込み、加熱室4、スパッタ室5a〜5d及び冷却室6
の各真空処理室で真空処理し、取出室7から成膜済の基
板を外部に取り出す装置である。これら真空処理室およ
び本体2内は各々独立して真空排気可能となっている。
【0003】本体2の内部における基板11(ハードデ
ィスク)の搬送は公知のように図7に示す基板搬送機構
8によって行われる。円板状の回転テーブル9の底部に
は、本体2の一部に固定される支持板18を貫通する軸
部9aが真空シールに挿通しており、この下端部は回転
テーブル9を所定距離だけ昇降させる昇降駆動部19に
固定されている。回転テーブル9の軸部9aにはギヤ1
6が一体的かつ同心的に固定されており、このギヤ16
と、支持板18上に配設される回転駆動部14の駆動軸
15との間にタイミングベルト17が巻装されている。
図示しない制御装置によりこの回転駆動部14は駆動さ
れ、回転テーブル9が所定角度宛で所定のタイミングで
回転駆動(インデックシング−indexing)されるように
なっている。これにより基板搬送機構8は、枚葉式真空
処理装置1の真空処理工程に基づいて駆動されるように
なっている。なお、回転テーブル9は本体2内部の所定
の真空度に保たれた搬送空間(図10参照)内で上記
回転駆動部14および昇降駆動部19により回転駆動お
よび昇降駆動され、さらに回転テーブル9の軸部9aは
本体2の底壁2aに対してシール部材を介して支持され
ており、金属ベローズ45を伸縮させて昇降駆動され
る。
【0004】また図7に示すように、回転テーブル9の
外周縁部には45度間隔で8個の基板ホルダ12がこの
底板12aを介して配設されている。基板ホルダ12の
底板12aには図8に示すようにシール部材20が装着
されており、また底板12aと回転テーブル9との間は
複数のばね21により弾性支持されている。図示せずと
も、ばね21の下端部にはそれぞれ台座が固定されてお
り、この台座を介して回転テーブル9に固定されている
ものとする。なお、基板11はその下端部を基板ホルダ
12の上端部に形成された円弧状の溝12bもしくは爪
に係合させることにより保持されるようになっている。
【0005】図9および図10はスパッタ室5a〜5d
の詳細を示しており、このうち図9は真空槽23のメン
テナンス扉25を開けた状態を外側から見た斜視図、図
10はそのメンテナンス扉25を閉じた状態の部分破断
断面図である。図9および図10において、真空槽23
はターボ分子ポンプ24に接続されており、シール部材
22を介して本体2に固定されている。また真空槽23
の壁面には開閉式のカソードとしてのメンテナンス扉2
4および脱着式のカソードとしての補助扉28が取り付
けられている。これらメンテナンス扉24および補助扉
28には、ターゲット26、26が配設されており、ま
た図10に示すように、アースシールドを兼ねた防着リ
ング27が両扉25、28間で支持されている。なお、
防着リング27は図9に明示されるように2つの円筒体
27a、27bから成り、これらを図示するように組み
合わせた場合には、これらの間に円弧状の切欠き27c
を形成する。これら円筒体27a、27bはメンテナン
ス扉25および補助扉28に設けられた円板状のターゲ
ット26、26に同心的に外方に配設され、両扉25、
28に一体的に取り付けるようにしてもよい。円弧状の
切欠き27cに基板ホルダ12の円弧状の溝12bを形
成させている先端部もしくは爪部Aが基板11を係合さ
せてこの切欠き27cに挿通した場合、この円形の基板
11の全体が両側で円形のターゲット26、26に対向
するように配設される。この場合、基板ホルダ12の溝
12bを形成させている爪部Aは防着リング27の内側
に若干突出する。
【0006】上述した基板搬送機構8により、図6を参
照して、外部から仕込室3を介して枚葉式真空処理装置
1に1枚ずつ仕込まれた基板11は、それぞれ基板ホル
ダ12に保持される。回転テーブル9は基板搬送機構8
の昇降駆動部19の駆動により所定距離だけ下降し、次
いで回転駆動部14の駆動により時計方向(図中矢印)
に所定角度(45度)だけ回転し、そして昇降駆動部1
9の駆動により再び所定距離だけ上昇する。この一連の
駆動により、仕込室3に位置していた基板ホルダ12は
次工程の真空処理室である加熱室4に位置するので、こ
れに保持される基板11は共に、仕込室3から加熱室4
に供給される。なお、このとき仕込室3には次の基板ホ
ルダ12が供給され、これに新たな基板11が保持され
るようになっている。図中一点鎖線102は基板ホルダ
12の描く軌跡を示している。なお、円筒状の本体2内
は減圧されているので、外部から仕込室3への導入は公
知のように真空ゲートを介して導入され、図示しない受
け渡し機構により外部の供給装置、例えばコンベヤ上の
カセットから1枚ずつ受け取って真空ゲートを介して本
体2内の基板ホルダ12の爪部A上に渡されるように構
成されている。
【0007】加熱室4において所定時間加熱処理された
基板11はその後、所定のタイミングで基板搬送機構8
の駆動によりスパッタ室5a〜5dに供給される。これ
は回転テーブル9が回転駆動部14の駆動により所定角
度回転された後、昇降駆動部19の駆動により上昇し、
また回転テーブル9上の基板11および基板ホルダ12
は図10において一点鎖線で示す位置(搬送空間内)
から、実線で示すようにスパッタ室5a〜5dの真空槽
23内部、すなわち真空処理室29へと供給される。こ
のとき、基板ホルダ12の底板12aに装着されたシー
ル部材20が本体2の壁面に密着し、ばね21の弾性力
も加わって真空処理室29を確実に真空絶縁する(な
お、この真空絶縁作用は他の図示しない真空処理室にお
いても同様である)。次いでターボ分子ポンプ24の駆
動により真空処理室29を所定の真空度まで排気・維持
する。そして図示しないガス導入口からAr(アルゴ
ン)等を導入しながら、ターゲット26、26間にRF
(高周波)電圧を印加し、基板11の両面を成膜する。
スパッタ室5a〜5dにおいて成膜が終了すると、基板
搬送機構8により基板11は順次、冷却室6において冷
却された後、取出室7から外部へと排出される。
【0008】従来の枚葉式真空処理装置1は以上のよう
に構成され、また作用を行うのであるが、スパッタ室5
a〜5dにおける真空処理の過程で、基板ホルダ12の
図8に示すAの部分(爪部)にスパッタ膜が堆積した場
合、装置全体を停止し、仕込室3、加熱室4、スパッタ
室5a〜5d、冷却室6および取出室7の各真空処理室
を大気にベントし、基板ホルダ12を交換またはクリー
ニングしていた。これは、基板ホルダ12に付着した膜
が厚膜化し、その内部応力が大となって、また熱サイク
ルを受けることによって成膜プロセスの途中で剥離脱落
してダストを発生させ、基板11上の膜の品質を低下さ
せるのを防ぐためである。
【0009】そこで、本従来例の枚葉式真空処理装置1
によれば、基板ホルダ11の定期的な交換時またはクリ
ーニング時に装置全体の運転停止が必要であり、このた
め装置の停止から再始動まで、装置全体を所定の真空度
に再排気するのに長時間を要し、このことが稼働率の低
下の要因となっている。また、基板ホルダ11の付着膜
が厚膜化していなくても、定期的に交換またはクリーニ
ングするまでにパーティクルの発生原因となって、真空
度の低下および成膜の品質を低下させるという問題があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、パーティクル発生の低減および稼働率
を向上させることができる枚葉式真空処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、回転テ
ーブルの外周縁部に等角度間隔で配設された複数の基板
ホルダと、該各基板ホルダの近傍又は直上方に配設され
た複数の真空処理室と、前記回転テーブルを回転駆動す
る第1駆動機構と、前記回転テーブルを昇降駆動する第
2駆動機構とから成り、前記複数の真空処理室のうち少
なくとも1つの真空処理室を仕込室とし、又他の少なく
とも1つの真空処理室を再生室とし、又更に他の少なく
とも1つの真空処理室を取出室とし、前記第1、第2駆
動機構により前記回転テーブルを所定角度ずつ回転さ
せ、かつ前記回転テーブルを所定距離上昇させて少なく
とも前記仕込室、前記再生室及び前記取出室以外の前記
各真空処理室を真空絶縁して所定の真空処理を行わせる
ようにし、前記仕込室、前記再生室及び前記取出室以外
の前記各真空処理室で所定の真空処理を行った基板を前
記取出室より外方に取り出すようにし、前記各真空処理
室の真空をベントすることなく、前記再生室で前記基板
ホルダをクリーニング又は交換するようにしたことを特
徴とする枚葉式真空処理装置、によって達成される。
【0012】また以上の目的は、回転テーブルの外周縁
部に等角度間隔で配設された複数の基板ホルダと、該各
基板ホルダの近傍又は直上方に配設された複数の真空処
理室と、前記回転テーブルを回転駆動する第1駆動機構
と、前記回転テーブルを昇降駆動する第2駆動機構とか
ら成り、前記複数の真空処理室のうち少なくとも1つの
真空処理室を仕込・取出室とし、又他の少なくとも1つ
の真空処理室を再生室とし、前記第1、第2駆動機構に
より前記回転テーブルを所定角度ずつ回転させ、かつ前
記回転テーブルを所定距離上昇させて少なくとも前記仕
込・取出室及び前記再生室以外の前記各真空処理室を真
空絶縁して前記仕込・取出室及び前記再生室以外の前記
各真空処理室で所定の真空処理を行わせるようにし、前
記所定の真空処理を行った基板を前記仕込・取出室より
外方に取り出すようにし、前記各真空処理室の真空をベ
ントすることなく、前記再生室で前記基板ホルダをクリ
ーニング又は交換するようにしたことを特徴とする枚葉
式真空処理装置、によって達成される。
【0013】また以上の目的は、回転テーブルの外周縁
部に等角度間隔に配設された複数の基板ホルダと、該各
基板ホルダの近傍又は直上方に配設された複数の真空処
理室と、前記回転テーブルを回転駆動する第1駆動機構
と、前記回転テーブルを昇降駆動する第2駆動機構とか
ら成る枚葉式真空処理機械を複数備え、真空処理工程の
順序で、第1の前記枚葉式真空処理機械は前記複数の真
空処理室のうち少なくとも1つの真空処理室を仕込室と
し、又他の少なくとも1つの真空処理室を再生室とし、
又更に他の少なくとも1つの真空処理室を搬送室とし、
第2の前記枚葉式真空処理機械は前記複数の真空処理室
のうち少なくとも1つの真空処理室を第1搬送室とし、
又他の少なくとも1つの真空処理室を再生室とし、又他
の少なくとも1つの真空処理室は第2搬送室とし、同様
に、第3の前記枚葉式真空処理機械は前記複数の真空処
理室のうち少なくとも1つの真空処理室を第1搬送室と
し、又他の少なくとも1つの真空処理室を再生室とし、
又更に他の少なくとも1つの真空処理室を第2搬送室と
し、以下、同様に第4、第5、・・・、第n番目の前記
枚葉式真空処理機械を構成し、かつ該第n番目の枚葉式
真空処理機械の前記第2搬送室は取出室とし、前記第
1、第2駆動機構により前記回転テーブルを所定角度ず
つ回転させ、かつ前記回転テーブルを所定距離上昇させ
て少なくとも前記仕込室、前記再生室及び前記第1、第
2搬送室以外の前記各真空処理室を真空絶縁して所定の
真空処理を行わせるようにし、前記第1の枚葉式真空処
理機械の前記仕込室、前記再生室及び前記搬送室以外の
前記各真空処理室で第1の真空処理を行った基板を前記
搬送室及び前記第2の枚葉式真空処理機械の前記第1搬
送室を介して前記第2の枚葉式真空処理機械の前記第1
搬送室、前記再生室及び第2搬送室以外の前記各真空処
理室に前記第1、第2駆動機構の駆動により順次前記基
板ホルダで支持し、かつ真空絶縁して第2の真空処理を
行わせ、該第2の真空処理を行った前記基板を前記第2
の搬送室及び前記第3の枚葉式真空処理機械の前記第1
搬送室を介して前記第3の枚葉式真空処理機械の前記第
1搬送室、前記再生室及び前記第2搬送室以外の前記各
真空処理室に前記第1、第2駆動機構の駆動により順次
前記基板ホルダで支持し、かつ真空絶縁して第3の真空
処理を行わせ、前記第2搬送室及び前記第4の枚葉式真
空処理機械の前記第1搬送室を介して、以下同様に、第
4、第5、・・・、第n番目の真空処理を行わせた後、
前記取出室より外方に前記第1乃至第n番目の真空処理
済の前記基板を取り出すようにし、前記各真空処理室の
真空をベントすることなく、前記再生室で前記基板ホル
ダをクリーニング又は交換するようにしたことを特徴と
する枚葉式真空処理装置、によって達成される。
【0014】
【作用】請求項1の発明によれば、仕込室から1枚ずつ
仕込まれた未処理の基板は基板ホルダに保持され、第1
駆動機構および第2駆動機構の駆動により回転テーブル
が所定角度の回転および所定距離の昇降作用を行うこと
により各真空処理室を真空絶縁し、仕込室、再生室およ
び取出室以外の各真空処理室において所定の真空処理が
行われ、真空処理済の基板は1枚ずつ取出室から外部へ
と取り出されるのであるが、基板ホルダに付着した付着
物が堆積すると、再生室において基板ホルダのクリーニ
ングまたは交換を行う。この再生室のみにおいてすべて
の基板ホルダのクリーニングまたは交換を行うので、他
の真空処理室の真空を大気にベントする必要はない。よ
って、装置全体の運転を停止することはないので、装置
の再始動に要する時間も従来より大幅に短縮することが
できる。さらに、回転テーブルの数回転に一度、あるい
は所定時間毎に基板ホルダのクリーニングを行うように
すれば、基板ホルダの付着物から起因するパーティクル
の発生を低減することができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1の発明の仕込
室および取出室を1つの真空処理室としたものであり、
また基板ホルダのクリーニングまたは交換作用は、同様
に行われる。仕込・取出室を通って各真空処理室に基板
が供給され、これらで真空処理された基板は同じ仕込・
取出室を通って外部へと取り出されるので、全体として
請求項1の発明よりコンパクトにすることができる。
【0016】請求項4の発明によれば、真空処理工程の
順序で、第1の枚葉式真空処理機械の仕込室に1枚ずつ
仕込まれた未処理の基板は基板ホルダに保持され、第1
駆動機構および第2駆動機構の駆動により回転テーブル
が所定角度の回転および所定距離の昇降作用を行うこと
により各真空処理室を真空絶縁し、仕込室、再生室およ
び搬送室以外の各真空処理室において第1の真空処理が
行われる。この第1の真空処理が終了すると、回転テー
ブルの駆動により搬送室および第2の枚葉式真空処理機
械の第1搬送室を介して、基板を1枚ずつ第1の枚葉式
真空処理機械から第2の枚葉式真空処理機械へと供給す
る。第1搬送室を介して第2の枚葉式真空処理機械に供
給された基板は、上述の回転テーブルの駆動により各真
空処理室を真空絶縁し、第1搬送室、再生室および第2
搬送室以外の各真空処理室において第2の真空処理が行
われる。この第2の真空処理が終了すると、回転テーブ
ルの駆動により第2搬送室および第3の枚葉式真空処理
機械の第1搬送室を介して第3の枚葉式真空処理機械に
基板が供給され、以下同様に第3、第4、・・・、第n
番目の真空処理が行われる。これら第1乃至第n番目の
真空処理済の基板は第n番目の枚葉式真空処理機械の取
出室より外方へと取り出される。
【0017】以上のようにして基板が真空処理されるの
であるが、第1乃至第n番目の各真空処理の過程で基板
ホルダに付着物が堆積すると、第1乃至第nの各枚葉式
真空処理機械の再生室において基板ホルダのクリーニン
グまたは交換を行う。このとき、再生室のみでその枚葉
式真空処理機械のすべての基板をクリーニングまたは交
換するので、他の真空処理室の真空を大気にベントする
必要はない。よって、枚葉式真空処理装置全体の運転を
停止することなく基板ホルダのクリーニングまたは交換
を行えるので、再び生産を開始するまでの時間が大幅に
短縮され、稼働効率を大幅に向上させることができる。
あるいは真空処理時間によっては、各真空処理室での基
板の真空処理中に、基板ホルダのクリーニングまたは交
換を行うことができる。さらに、クリーニング作用を各
枚葉式真空処理機械の運転サイクル毎に、あるいは数サ
イクルに一度行うようにすれば、付着物によるパーティ
クルの発生を大幅に低減することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の各実施例による枚葉式真空処
理装置について、図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明の第1実施例による枚葉式真
空処理装置の配置平面図を示し、その全体は30で示さ
れる。枚葉式真空処理装置30のほぼ円柱形状の本体3
1の外周縁部には60度間隔で仕込室32、加熱室3
3、第1スパッタ室34a、第2スパッタ室34b、取
出室35および本発明の構成要素の再生室である基板ホ
ルダ再生室36の順で6つの真空処理室が配設されてい
る。本実施例の枚葉式真空処理装置30は、ハードディ
スク用のスパッタリング装置であり、第1スパッタ室3
4aは第1のスパッタ処理としてCo−Cr(コバルト
−クロム)合金薄膜の成膜を、また第2スパッタ室34
bは第2のスパッタ処理としてC(炭素)膜の成膜を行
うようになっている。これら真空処理室は各々独立して
真空排気可能となっている。
【0020】本実施例の枚葉式真空処理装置30の本体
31内部には、従来例の枚葉式真空処理装置1と同様に
図7に示す基板搬送機構8と同様な基板搬送機構が配設
されている。つまり、円板状の回転テーブル9の中央底
部には、本体31の一部に固定される支持板18を貫通
する軸部9aが真空シールに挿通しており、この下端部
は回転テーブル9を所定距離だけ昇降させるための本発
明の構成要素である第2駆動機構である昇降駆動部19
に固定されている。回転テーブル9の軸部9aにはギヤ
16が一体的かつ同心的に固定されており、このギヤ1
6と、支持板18上に配設される本発明の構成要素でも
ある第1駆動機構である回転駆動部14の駆動軸15と
の間にタイミングベルト17が巻装されている。この回
転駆動部14の駆動により、回転テーブル9が所定角度
宛で所定のタイミングで回転駆動(インデックシング−
indexing)されるようになっている。これにより基板搬
送機構8は枚葉式真空処理装置30の真空処理工程に基
づいて駆動されるようになっている。なお従来技術でも
述べたように、第1駆動機構14および第2駆動機構1
9は図示せずとも制御装置に接続されており、これに上
記の真空処理工程がプログラム化されて記憶されてお
り、この命令に応じて所定角度、所定距離、回転テーブ
ル9を駆動させるようにしているが、場合によっては位
置決めのために各部にセンサを設けてもよい。
【0021】なお、図7に示す基板搬送機構8の回転テ
ーブル9上には8個の基板ホルダ12が配設されている
が、本実施例における基板搬送機構の回転テーブル上に
は、図示せずとも6個の基板ホルダが60度間隔で配設
されているものとする。また、基板ホルダ12は図8に
示すように、その底板12aにはシール部材20が装着
されており、また底板12aと回転テーブル9との間は
複数のばね21により弾性支持されている。図示せずと
も、ばね21の下端部にはそれぞれ台座が固定されてお
り、この台座を介して回転テーブル9に固定されている
ものとする。また、本実施例では基板ホルダ12は底板
12aと分離可能となっており、例えば基板ホルダ12
の下縁部にL字型の係合部を形成し、かつ底板12aの
上面にキー溝を形成することにより、両者の相対的な移
動により着脱できるようになっている。なお、基板11
はその下端部を基板ホルダ12の上端部に形成された円
弧状の溝12bに係合させることにより保持されるよう
になっている。
【0022】次に、基板ホルダ再生室36について説明
すると、本実施例では、基板ホルダ再生室36は仕込室
32と取出室35との間に1つだけ配設されている。図
2に基板ホルダ再生室36の要部の部分破断断面図を示
すが、本体31にシール部材42を介して固定される真
空槽37には排気口37aが形成されており、これにタ
ーボ分子ポンプ38の吸気側が配設されている。また、
基板ホルダ12が真空槽37内部の真空処理室41にセ
ットされたときに基板ホルダ12に当接するように電極
39、40が真空槽37の両壁面に配設されている。こ
れに例えばAr(アルゴン)ガス等の雰囲気中でRF
(高周波)電圧またはDC(直流)電圧を印加すること
により基板12両面のスパッタクリーニングが可能とな
っている。なお、ケース43、44は脱着式となってお
り、基板ホルダ12を交換する際に取り外されるように
なっている。
【0023】本発明の第1実施例による枚葉式真空処理
装置30は以上のように構成されるが、次にこの作用に
ついて説明する。
【0024】はじめ回転テーブル9は上昇した位置にあ
り、未処理の基板11が1枚ずつ枚葉式真空処理装置3
0の仕込室32に供給されるのであるが、仕込室32に
おいてこの基板11を保持した基板ホルダ12は、昇降
駆動部19の駆動による回転テーブル9の所定距離の下
降により、搬送空間内に位置する。次いで、同じく回
転テーブル9に固定される回転駆動部14の駆動により
基板ホルダ12が搬送室内で所定角度、すなわち60
度だけ図1において時計方向に回転し、次いで昇降駆動
部19の駆動により所定距離だけ上昇させる。このと
き、先に仕込室32において仕込まれた基板11および
これを保持する基板ホルダ12は、基板ホルダ12の底
板12aに装着されたシール部材20により真空絶縁し
た状態で加熱室33に収容される。仕込室32には次の
基板ホルダ12が収容され、未処理の基板11を保持す
る。
【0025】加熱室33において所定の加熱処理が行わ
れた後、回転テーブル9は上述の下降、回転および上昇
駆動され、加熱処理済の基板11を第1スパッタ室34
aに供給する。このとき加熱室33には仕込室32にお
いて仕込まれた未処理の基板11が供給されている。そ
こで、第1スパッタ室34aにおいては第1のスパッタ
処理であるCo−Cr合金薄膜の成膜が行われ、加熱室
33においては上述のように加熱処理が行われる。第1
のスパッタ処理および加熱処理が終了すると、上述のよ
うに回転テーブル9が駆動され、第1スパッタ室34a
および加熱室33において処理された基板はそれぞれ第
2スパッタ室34bおよび第1スパッタ室34aに供給
され、また加熱室33には仕込室32からの未処理の基
板11が供給される。そこで、第2スパッタ室34bに
おいては第2のスパッタ処理であるC(カーボン)膜の
成膜を行い、第1スパッタ室34aおよび加熱室33に
おいては、それぞれ上述したCo−Cr合金薄膜の成膜
および加熱処理が行われる。
【0026】加熱処理、第1のスパッタ処理および第2
のスパッタ処理が終了すると、同様に、加熱室33にあ
る基板11は第1スパッタ室34aへ、第1スパッタ室
34aにある基板11は第2スパッタ室34bへ、第2
スパッタ室34bにある基板11は取出室35へとそれ
ぞれ移送される。そこで、加熱室33、第1スパッタ室
34aおよび第2スパッタ室34bにおいては上述の加
熱処理、Co−Cr合金薄膜の成膜、およびC膜の成膜
が行われるが、取出室35においては成膜済の基板11
が外方へと排出される。
【0027】本実施例の枚葉式真空処理装置30は、以
上のような一連の真空処理工程を経て未処理の基板11
が順次、1枚ずつ成膜されていくのであるが、スパッタ
室34aおよび34bにおいて基板11の成膜処理を行
うにつれて、次第に基板ホルダ12の爪部であるA部
(図8参照)にスパッタ処理による付着物が堆積してく
る。そこで、次に基板ホルダ12の再生、すなわち基板
ホルダ12のクリーニングまたは交換作用について説明
する。
【0028】基板ホルダ12のクリーニング作用につい
て説明すると、取出室35において成膜済の基板11を
取り出された基板ホルダ12はその後、基板ホルダ再生
室36に移送される。このときの状態は、図2に示すよ
うに、基板ホルダ12の底板12aに装着されたシール
部材20により、他の真空処理室と同様に、基板ホルダ
再生室36の真空処理室41は密閉される。そこで、タ
ーボ分子ポンプ38の真空排気作用により真空処理室を
所定の真空度に保ちながら、例えばArガス雰囲気中で
電極39、40にRF電圧を印加し、所定時間、基板ホ
ルダ12のスパッタクリーニングを行う。このとき、除
去された付着物はターボ分子ポンプ38により外部へと
排気される。クリーニング作用が終了し、再生された基
板ホルダ12は仕込室32に移送され、ここで上述した
ように未処理の基板11を保持する。基板ホルダ再生室
35には、取出室35において成膜済の基板11が取り
出された次の基板ホルダ12が供給され、上述したクリ
ーニング作用が行われる。なお、上記クリーニングによ
って付着膜が除去できない基板ホルダ12については交
換する必要があるが、これは基板ホルダ再生室36のケ
ース43、44を取り外し、上述のようにして基板ホル
ダ12をその底板12aから取り外すことにより行われ
る。なお本実施例では、第1スパッタ室34aではCo
−Cr合金の成膜が行われ、第2スパッタ室34bでは
C膜の成膜が行われる。したがって、基板ホルダ再生室
36では上述したようにArガス雰囲気中で電極39、
40にRF電圧を印加し、基板ホルダ12の爪部A部の
スパッタクリーニングを行うようにしたが、導入ガスを
Arガスから酸素に切換え、また場合によってはターボ
分子ポンプ38の排気圧を変えることによりアッシング
を行うようにしてもよい。勿論、このアッシングと上述
のようなスパッタクリーニングの前後を変更させてもよ
い。
【0029】以上のようにして、すべての基板ホルダ1
2のクリーニングが行われるのであるが、本実施例によ
れば装置の運転を停止することなく、基板ホルダ再生室
36の1室のみですべての基板ホルダ12のクリーニン
グが行うことができるので、従来のようにすべての真空
処理室を大気にベントして基板ホルダ12のクリーニン
グまたは交換を行う場合と比べ、生産再開までに(スパ
ッタ処理が行われるまでに)必要な時間が大幅に短縮さ
れ、よって装置の稼働率を向上させることができる。ま
た、このクリーニング作用を定期的に、例えば所定時間
毎(上述の場合には回転テーブルの1回転毎)に行え
ば、基板ホルダ12の付着物からのパーティクル発生を
従来より大幅に低減することができる。この場合でも、
条件によっては第1、第2スパッタ室34a、34bで
のスパッタ処理中でも、スパッタクリーニングが可能と
なる。
【0030】図3は本発明の第2実施例による枚葉式真
空処理装置に配置平面図を示しており、その全体は50
で示されるが、図において第1実施例と対応する部分に
ついては同一の符号を付すものとし、その詳細な説明は
省略する。
【0031】本体51には等角度(60度)間隔で仕込
・取出室53、基板ホルダ再生室52a、52b、加熱
室33、第1スパッタ室34aおよび第2スパッタ室3
4bが配設されている。本実施例は第1実施例における
仕込室32および取出室35をひとつの真空処理室にし
て仕込・取出室53とし、かつ2つの基板ホルダ再生室
52a、52bを仕込・取出室53と加熱室33との間
に配設している。
【0032】次に作用について説明すると、まず回転テ
ーブル9は上昇位置にあり、すべての真空処理室52
a、52b、33、34a、34b、53に対するすべ
ての基板ホルダ12には基板11は載置されていない。
この状態で仕込・取出室53で未処理の基板11が基板
ホルダ12に載置され、回転テーブル9は下降し、次い
で時計方向に60度回動され、そして上昇して第1の基
板ホルダ再生室52aに供給される。ここではなんらの
真空処理をされることなく、単に搬送空間と真空絶縁
された状態で待機の状態となるだけである。回転テーブ
ル9の上昇位置で次の基板11が仕込・取出室53内に
仕込まれ、基板ホルダ12に載置される。次いで回転テ
ーブル9が下降し、60度回動し、最初に基板11を載
置された基板ホルダ12は第2の基板ホルダ再生室52
bである真空処理室に真空絶縁されて位置される。以
下、順次、仕込・取出室53で上昇位置にある回転テー
ブル9上の基板ホルダ12に未処理の基板11が載置さ
れる。最初に仕込まれた基板11が加熱室33に持ち来
たらされると、はじめてここで加熱処理が行われ、所定
の加熱処理が行われると、60度時計方向に回動して第
1スパッタ室34aに供給され、第1のスパッタ処理が
施される。このときには、第2の基板ホルダ再生室52
bで待機していた基板11は加熱室33に持ち来たらさ
れ、ここで先のと同様に加熱処理が行われる。第1スパ
ッタ室34aで第1のスパッタ処理が行われた基板11
は、回転テーブル9の所定距離の下降、60度時計方向
の回動および所定距離の上昇後、第2スパッタ室34b
で所定の第2のスパッタ処理が行われるのであるが、こ
の第2のスパッタ処理が行われると仕込・取出室53に
基板11が持ち来たらされ、ここで基板11が外方へ取
り出される。この前の段階では第1、第2の基板ホルダ
再生室52a、52bで待機していた基板11、および
加熱室33、第1、第2スパッタ室34a、34bで基
板11が順次、加熱処理、スパッタ処理が行われる。次
には下流側の基板ホルダ再生室52a内へ持ち来たらさ
れるのであるが、仕込・取出室53で未処理の基板11
を供給された基板ホルダ12は、その位置で第2のスパ
ッタ処理が行われるまで待機する。基板11が回転テー
ブル9の60度の時計方向の回動により仕込・取出室5
3に第2スパッタ処理済の基板11が持ち来たらされ、
この回動位置で上昇して未処理の基板11を受け取り、
最初の工程と同様に順次、上述の加熱処理、第1、第2
のスパッタ処理の進行と共に時計方向に回動されて、第
1、第2の基板ホルダ再生室52a、52bに待機して
いた基板11も順次、加熱室、第1、第2スパッタ室3
4a、34bに持ち来たらされて上述と同様な加熱処
理、スパッタ処理が行われ、順次、仕込・取出室53か
ら外方へ取り出される。
【0033】通常の状態では、何らかの真空処理が行わ
れているのは加熱室33、および第1、第2スパッタ室
34a、34bであり、仕込・取出室53および第1、
第2の基板ホルダ再生室52a、52bでは未処理の基
板11が基板ホルダ12に載置されているだけで待機状
態にある。これらは順次、上述のようにして下流側の加
熱室33および第1、第2のスパッタ室に供給されるの
であるが、次にこのクリーニング処理について説明す
る。
【0034】本実施例ではクリーニング処理時には第1
実施例とは異なり、何らの真空処理すなわち加熱処理お
よび第1、第2のスパッタ処理が行われない。しかし、
搬送空間においても、各真空処理室においても、ベン
トされることなく真空状態を維持する。この状態で仕込
・取出室53で上述のように順次、上流側で真空処理さ
れた基板11は外方に取り出されるのであるが、このク
リーニング時には未処理の基板11は取り込むことな
く、順次、基板ホルダ12のみが第1および第2の基板
ホルダ再生室52a、52bに持ち来たらされ、真空処
理としては1ピッチ遅らされるが、基板ホルダ12を2
つづつ基板ホルダ再生室52a、52bにおいて同時に
クリーニングされ、これらに後続する2枚の基板11が
仕込・取出室53で外方に取り出されて空になった2つ
の基板ホルダ12が、この第1、第2の基板ホルダ再生
室52a、52bに供給されてクリーニングされる。こ
のとき先にクリーニングされた2つの基板ホルダ12は
第1スパッタ室34aおよび加熱室33に持ち来たらさ
れるが、このときには単に真空絶縁された状態で何ら真
空処理は行われず、ここに位置させるのみである。順
次、真空処理を施された基板11を取り除かれた基板ホ
ルダ12は第1、第2の基板ホルダ再生室52a、52
bでクリーニングされてすべての基板ホルダ12がクリ
ーニングされると、最初に述べたように未処理の基板1
1を仕込・取出室53で取り込んで、以下、同様な作用
を行う。
【0035】本実施例においては第1実施例と異なり、
通常の真空処理時には第1、第2の基板ホルダ再生室5
2a、52bでは、基板ホルダ12を単に待機させてい
るのみであるが、やはり基板ホルダ12をクリーニング
するときには真空処理室をベントすることなく、従来よ
り大幅にスループットを向上させるのは明らかである。
また、各真空処理室すなわち加熱室33、スパッタ室3
4a、34bの構造によっては、これらの真空処理室に
ガスの導入および排気系統を適宜、変更可能な構成にす
れば、回転テーブル9を所定距離、上昇させてすべての
真空処理室で一斉に基板ホルダ12のクリーニングさせ
ることも可能である。
【0036】図4は本発明の第3実施例による枚葉式真
空処理装置の配置平面図を示している。本実施例による
枚葉式真空処理装置55は第1の枚葉式真空処理機械5
6、第2の枚葉式真空処理機械57および第3の枚葉式
真空処理機械58から成るが、第1の枚葉式真空処理機
械56は加熱処理を、第2の枚葉式真空処理機械57は
第1のスパッタ処理としてのCo−Cr合金薄膜の成膜
を、さらに第3の枚葉式真空処理機械58は第2のスパ
ッタ処理としてC膜の成膜を行うようになっている。こ
れら第1、第2および第3の枚葉式真空処理機械56、
57、58の内部にはそれぞれ図7に示す搬送機構8が
配設されており、回転テーブル9を45度回転する毎に
所定距離だけ上昇駆動、そして下降駆動するようになっ
ている。
【0037】第1の枚葉式真空処理機械56の本体59
には仕込室62、加熱室63a、63b、63c、63
d、63e、第1搬送室64および基板ホルダ再生室6
5がそれぞれ45度間隔で配設されている。また、第2
の枚葉式真空処理機械57の本体60には第1搬送室6
4、スパッタ室66a、66b、66c、66d、66
e、第2搬送室67および基板ホルダ再生室68が同様
に45度間隔で配設されており、さらに第3の枚葉式真
空処理機械58の本体61には第2搬送室67、スパッ
タ室69a、69b、69c、69d、69e、取出室
70および基板ホルダ再生室71が同様に45度間隔で
配設されている。これらの真空処理室は各々独立して真
空排気可能となっている。
【0038】なお、第1搬送室64、第2搬送室67の
内部は明示せずとも真空ゲートを適宜配設しており、真
空ゲートの開閉により各枚葉式真空処理機械56、57
および58の各本体59、60、61内の減圧空間どう
しを遮断可能としており、各枚葉式真空処理機械56、
57、58の回転テーブル9の回転および昇降のタイミ
ングはこれら各枚葉式真空処理機械56、57、58で
連続的にそれぞれの真空処理を行うようにしているが、
これら第1搬送室64、第2搬送室67で真空ロックし
所定時間待機させるようにして、下流側の枚葉式真空処
理機械57または58がそれぞれの真空処理を終わるま
でその第1、第2搬送室64、67に待機させるように
してもよい。要するに、下流側の枚葉式真空処理機械が
真空処理を中断する時間がないようにプログラム化され
ている。
【0039】本発明の第3実施例による枚葉式真空処理
装置55は以上のように構成されるが、次にこの作用に
ついて説明する。
【0040】仕込室62内において未処理の基板11を
保持した基板ホルダ12は、回転テーブル9の下降、4
5度回転(図中矢印の向き)および上昇により加熱室6
3aに移送される。このとき、仕込室62において新た
な未処理の基板11が次の基板ホルダ12に保持され
る。そして再び回転テーブル9の下降、45度回転およ
び上昇の一連の動作を繰り返すことにより、仕込室62
から順次、未処理の基板11が仕込まれる。先に未処理
の基板11を保持した基板ホルダ12が加熱室63eに
供給されると、他の加熱室63a〜63d内も未処理の
基板11を保持した基板ホルダ12が供給された状態と
なるが、このときすべての加熱室63a〜63eにおい
て基板11の所定の真空加熱処理が一斉に行なわれる。
この真空加熱処理が終了すると、再び回転テーブル9の
上述した一連の駆動が再開され、仕込室62においては
上述のように未処理の基板11を順次保持していき、ま
た第1搬送室64内に供給された加熱処理済の基板11
は、ここで第2の枚葉式真空処理機械57へと搬送され
る。この第1搬送室64において基板11を手放した基
板ホルダ12は基板ホルダ再生室65を介して、再び仕
込室62へと供給される。以上のようにして、第1の枚
葉式真空処理機械56では未処理の基板11を5枚ずつ
一度に真空加熱処理し、処理された基板11を第2の枚
葉式真空処理機械57へと供給する。
【0041】第2の枚葉式真空処理機械57の回転テー
ブル9も上述の第1の枚葉式真空処理機械56の回転テ
ーブル9と同様に駆動され、第1搬送室64において第
2の枚葉式真空処理機械57の基板ホルダ12に保持さ
れた加熱処理済の基板11は各スパッタ室66a〜66
eにおいて第1のスパッタ処理であるCo−Cr合金薄
膜の成膜が一斉に行なわれる。この成膜処理が終了する
と再び回転テーブル9の一連の駆動により、第2搬送室
67に供給された基板11はここで第3の枚葉式真空処
理機械58へと供給され、基板ホルダ12のみが基板ホ
ルダ再生室68を介して第1搬送室64に供給される。
第3の枚葉式真空処理機械58も同様に、第2搬送室6
7において第3の枚葉式真空処理機械58の基板ホルダ
12に保持されたCo−Cr合金薄膜の成膜が行なわれ
た基板11は、各スパッタ室69a〜69eにおいて第
2のスパッタ処理であるC膜の成膜が一斉に行なわれ、
この成膜処理が終了すると取出室70から外方へと取り
出される。そして基板ホルダ12のみが基板ホルダ再生
室71を介して再び第2搬送室67へと供給され、次の
C膜が成膜されるべき基板11を保持する。
【0042】以上のようにして、未処理の基板11は第
1、第2および第3の枚葉式真空処理機械56、57、
58により所期の成膜が行なわれるのであるが、第1実
施例と同様に、第1、第2および第3の枚葉式真空処理
機械56、57、58の各基板ホルダ12の爪部Aに付
着膜が堆積してくる。そこで、次に基板ホルダ12のク
リーニングまたは交換作用について説明するが、この基
板ホルダ12のクリーニング作用は第1、第2および第
3の枚葉式真空処理機械56、57、58ともにそれぞ
れ同様であるので、代表的に第2の枚葉式真空処理機械
57について説明する。
【0043】第2の枚葉式真空処理機械57の各スパッ
タ室66a〜66eにおいて基板11に第1のスパッタ
処理であるC0−Cr合金薄膜の成膜を行なっている
間、他の3つの基板ホルダ12はそれぞれ第2搬送室6
7、基板ホルダ再生室68および第1搬送室64に位置
するが、このうち基板ホルダ再生室68においてここに
位置する基板ホルダ12を第1実施例と同様なスパッタ
クリーニングを行なう。このクリーニング時間はスパッ
タ室66a〜66eでのスパッタ処理時間と同程度ある
いはこれより短くてもよい。したがって、この基板ホル
ダ12のクリーニング作用は、基板11の成膜中すなわ
ちスパッタ室66a〜66eでスパッタ処理を行なって
いる間、基板ホルダ再生室68において行なわれるの
で、回転テーブル9の5回転後には8個すべての基板ホ
ルダ12のクリーニング作用が終了する。なお、基板ホ
ルダ12の付着膜が上述のクリーニング作用によっても
清浄化されない場合はこれを交換する必要があるが、こ
の基板ホルダ12の交換作用は第1実施例と同様に行な
われるので、説明は省略する。上述したのと同様にして
第1、第3の枚葉式真空処理機械56、58の各基板ホ
ルダ12のクリーニングが行なわれるのであるが、特に
第3の枚葉式真空処理機械58ではC膜の成膜が行なわ
れるので、基板ホルダ再生室71においてはスパッタク
リーニングの代わりに、アッシングによって基板ホルダ
12のクリーニングを行なえば効果的である。
【0044】図5は本発明の第4実施例による枚葉式真
空処理装置の斜視図を示し、その全体は75で示され
る。本実施例の枚葉式真空処理装置75は、第3実施例
の枚葉式真空処理装置55と同様に、基板の加熱処理を
行う第1の枚葉式真空処理機械76、第1のスパッタ処
理としてCo−Cr合金薄膜の成膜を行う第2の枚葉式
真空処理機械77および第2のスパッタ処理としてC膜
の成膜を行う第3の枚葉式真空処理機械78から成る。
これら第1、第2および第3の枚葉式真空処理機械7
6、77、78の内部には、それぞれ上述の各実施例と
同様に図7に示す搬送機構8が配設されている。
【0045】第1の枚葉式真空処理機械76の本体79
には仕込室82、加熱室83a、83b、83c、83
d、第1搬送室84および基板ホルダ再生室85a、8
5bがそれぞれ45度間隔で配設されている。また、第
2の枚葉式真空処理機械77の本体80には第1搬送室
84、スパッタ室86a、86b、86c、86d、第
2搬送室87および基板ホルダ再生室88a、88bが
これまた45度間隔で配設されており、さらに、第3の
枚葉式真空処理機械78の本体81には第2搬送室8
7、スパッタ室89a、89b、89c、89d、取出
室90および基板ホルダ再生室91a、91bが同様に
45度間隔で配設されている。
【0046】第1の枚葉式真空処理機械76の仕込室8
2と第3の枚葉式真空処理機械78の取出室90とは一
直線上に並んで配設されており、これら仕込室82およ
び取出室90の下方には直線コンベヤ94が搬送台92
の上に敷設されている。直線コンベヤ94には所定の間
隔をおいてカセット93が載置されており、それぞれの
カセット94内には12枚の基板11が収容可能となっ
ている。これらカセット93内にある基板11は1枚ず
つ基板仕込装置95により仕込室82へと仕込まれ、こ
の基板11が第1、第2および第3の枚葉式真空処理機
械76、77、78において加熱処理またはスパッタ処
理がなされている間に、カセット93は直線コンベヤ9
4により一定速度で矢印aの方向に移送される。そして
基板11が成膜されて取出室90に到達し、基板取出装
置96により外部へと取り出されるときには、カセット
93はこの基板取出装置96の前方、つまり図5におい
て93’で示す位置にくるようになっている。ここで順
次、1枚づつ成膜済の基板11をカセット93’に収容
し、下流側へと供給する。これにより、基板11の仕込
みおよび取り出しを直線コンベヤ94の上で行なうこと
ができるので、生産効率を向上させることができる。
【0047】上述の第3実施例では基板11を5枚一組
でそれぞれ真空処理を行なうようにしたが、本実施例で
は、2枚一組ずつ基板11の真空処理を行なうようにし
ている。すなわち、仕込室82から仕込まれた基板11
は2枚一組の状態で加熱室83a、83b、そして83
c、83dと2回づつ真空加熱処理が行なわれるのであ
るが、1回当たりの処理時間は上述の第3実施例の半分
の時間で行なうようにすれば、全体として処理時間は第
3実施例と同程度となる。同様に第2および第3の枚葉
式真空処理機械77、78においても2回ずつ第1およ
び第2のスパッタ処理を行なう。また、本実施例におけ
る基板ホルダ12のクリーニングまたは交換作用につい
ては、上述の第3実施例と同様に、基板11の生産中に
各基板ホルダ再生室85a、85b、88a、88b、
91a、91bにおいて行なわれるのであるが、各基板
ホルダ12は回転テーブル9の1回転に1度、必ずこれ
ら基板ホルダ再生室のひとつに供給されるので、所定時
間に一度あるいは回転テーブル9が数回転する毎にすべ
ての基板ホルダ12をクリーニングまたは交換するよう
にしてもよい。
【0048】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0049】例えば以上の実施例では、ハードディスク
用基板11のスパッタ装置として説明したが、これに限
らず種々の真空処理装置、例えばCVD装置、エッチン
グ装置等であってもよく、またこれらを組み合わせた装
置であっても、本発明は適用可能である。またこの場
合、処理室の種類に応じて基板ホルダ再生室を増設する
ことも可能である。
【0050】また以上の第1実施例では、仕込室32、
加熱室33、第1のスパッタ処理を行うスパッタ室34
a、第2のスパッタ処理を行うスパッタ室34b、取出
室35および基板ホルダ再生室36をそれぞれ1つずつ
設けたが、それぞれ連続して2つ以上設けてもよい。
【0051】また以上の第3および第4実施例では、第
1〜第3の3台の枚葉式真空処理機械56、57、5
8、76、77、78によって枚葉式真空処理装置5
5、75を構成したが、第4、第5、・・・とさらに複
数の枚葉式真空処理機械を増設してもよく、これによっ
ても当然、上述の実施例と同様な効果が得られる。
【0052】また以上の第3および第4実施例では、第
1の枚葉式真空処理機械56、76と第2の枚葉式真空
処理機械57、77とを、また第2の枚葉式真空処理機
械57、77と第3の枚葉式真空処理機械58、78と
を互いに近接させて配置したが、これらを遠ざけて配置
してもよい。この場合、第1および第2搬送室は複数の
部屋から成る真空処理室とし、この間を適宜、真空ゲー
トを介して搬送装置等によって基板を搬送するようにす
ればよい。
【0053】また以上の実施例における枚葉式真空処理
機械30、50、55、75は、基板ホルダの直上方に
真空処理室を複数設け、回転テーブルの上昇駆動により
基板ホルダを所定の真空処理室に供給する機構とするよ
うにしたが、これに代えて、真空処理室のうち仕込室や
再生室は回転テーブルの径外方に設け、基板ホルダを径
方向に搬送する搬送装置を回転テーブルに配設して、こ
の搬送装置によって基板ホルダを所定の真空処理室に供
給する機構としても、本発明は適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の枚葉式真空
処理装置によれば、装置全体をベントすることなく基板
ホルダのクリーニングまたは交換を行うことができるの
で、付着膜に起因するパーティクルの発生を低減するこ
とができ、装置の稼働率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による枚葉式真空処理装置
の配置平面図である。
【図2】同クリーニング室または交換室の要部の部分破
断断面図である。
【図3】本発明の第2実施例による枚葉式真空処理装置
の配置平面図である。
【図4】本発明の第3実施例による枚葉式真空処理装置
の配置平面図である。
【図5】本発明の第4実施例による枚葉式真空処理装置
の配置平面図である。
【図6】従来の枚葉式真空処理装置の配置平面図であ
る。
【図7】従来および本発明の各実施例の枚葉式真空処理
装置に内蔵される基板ホルダの搬送機構の斜視図であ
る。
【図8】同基板ホルダの拡大斜視図である。
【図9】従来および本発明の各実施例の枚葉式真空処理
装置のスパッタ室の要部の拡大斜視図である。
【図10】同拡大部分破断断面図である。
【符号の説明】
9 回転テーブル 11 基板 12 基板ホルダ 14 回転駆動部 19 昇降駆動部 30 枚葉式真空処理装置 32 仕込室 33 加熱室 34a 第1スパッタ室 34b 第2スパッタ室 35 取出室 36 基板ホルダ再生室 50 枚葉式真空処理装置 52a 第1の基板ホルダ再生室 52b 第2の基板ホルダ再生室 53 仕込・取出室 55 枚葉式真空処理装置 56 第1の枚葉式真空処理機械 57 第2の枚葉式真空処理機械 58 第3の枚葉式真空処理機械 62 仕込室 63a 加熱室 63b 加熱室 63c 加熱室 63d 加熱室 63e 加熱室 64 第1搬送室 65 基板ホルダ再生室 66a スパッタ室 66b スパッタ室 66c スパッタ室 66d スパッタ室 66e スパッタ室 67 第2搬送室 68 基板ホルダ再生室 69a スパッタ室 69b スパッタ室 69c スパッタ室 69d スパッタ室 69e スパッタ室 70 取出室 71 基板ホルダ再生室 75 枚葉式真空処理装置 76 第1の枚葉式真空処理機械 77 第2の枚葉式真空処理機械 78 第3の枚葉式真空処理機械 82 仕込室 83a 加熱室 83b 加熱室 83c 加熱室 83d 加熱室 84 第1搬送室 85a 基板ホルダ再生室 85b 基板ホルダ再生室 86a スパッタ室 86b スパッタ室 86c スパッタ室 86d スパッタ室 87 第2搬送室 88a 基板ホルダ再生室 88b 基板ホルダ再生室 89a スパッタ室 89b スパッタ室 89c スパッタ室 89d スパッタ室 90 取出室 91a 基板ホルダ再生室 91b 基板ホルダ再生室 94 直線コンベヤ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転テーブルの外周縁部に等角度間隔で
    配設された複数の基板ホルダと、該各基板ホルダの近傍
    又は直上方に配設された複数の真空処理室と、前記回転
    テーブルを回転駆動する第1駆動機構と、前記回転テー
    ブルを昇降駆動する第2駆動機構とから成り、前記複数
    の真空処理室のうち少なくとも1つの真空処理室を仕込
    室とし、又他の少なくとも1つの真空処理室を再生室と
    し、又更に他の少なくとも1つの真空処理室を取出室と
    し、前記第1、第2駆動機構により前記回転テーブルを
    所定角度ずつ回転させ、かつ前記回転テーブルを所定距
    離上昇させて少なくとも前記仕込室、前記再生室及び前
    記取出室以外の前記各真空処理室を真空絶縁して所定の
    真空処理を行わせるようにし、前記仕込室、前記再生室
    及び前記取出室以外の前記各真空処理室で所定の真空処
    理を行った基板を前記取出室より外方に取り出すように
    し、前記各真空処理室の真空をベントすることなく、前
    記再生室で前記基板ホルダをクリーニング又は交換する
    ようにしたことを特徴とする枚葉式真空処理装置。
  2. 【請求項2】 前記再生室は、前記取出室と前記仕込室
    との間に配設される請求項1に記載の枚葉式真空処理装
    置。
  3. 【請求項3】 回転テーブルの外周縁部に等角度間隔で
    配設された複数の基板ホルダと、該各基板ホルダの近傍
    又は直上方に配設された複数の真空処理室と、前記回転
    テーブルを回転駆動する第1駆動機構と、前記回転テー
    ブルを昇降駆動する第2駆動機構とから成り、前記複数
    の真空処理室のうち少なくとも1つの真空処理室を仕込
    ・取出室とし、又他の少なくとも1つの真空処理室を再
    生室とし、前記第1、第2駆動機構により前記回転テー
    ブルを所定角度ずつ回転させ、かつ前記回転テーブルを
    所定距離上昇させて少なくとも前記仕込・取出室及び前
    記再生室以外の前記各真空処理室を真空絶縁して前記仕
    込・取出室及び前記再生室以外の前記各真空処理室で所
    定の真空処理を行わせるようにし、前記所定の真空処理
    を行った基板を前記仕込・取出室より外方に取り出すよ
    うにし、前記各真空処理室の真空をベントすることな
    く、前記再生室で前記基板ホルダをクリーニング又は交
    換するようにしたことを特徴とする枚葉式真空処理装
    置。
  4. 【請求項4】 回転テーブルの外周縁部に等角度間隔に
    配設された複数の基板ホルダと、該各基板ホルダの近傍
    又は直上方に配設された複数の真空処理室と、前記回転
    テーブルを回転駆動する第1駆動機構と、前記回転テー
    ブルを昇降駆動する第2駆動機構とから成る枚葉式真空
    処理機械を複数備え、真空処理工程の順序で、第1の前
    記枚葉式真空処理機械は前記複数の真空処理室のうち少
    なくとも1つの真空処理室を仕込室とし、又他の少なく
    とも1つの真空処理室を再生室とし、又更に他の少なく
    とも1つの真空処理室を搬送室とし、第2の前記枚葉式
    真空処理機械は前記複数の真空処理室のうち少なくとも
    1つの真空処理室を第1搬送室とし、又他の少なくとも
    1つの真空処理室を再生室とし、又他の少なくとも1つ
    の真空処理室は第2搬送室とし、同様に、第3の前記枚
    葉式真空処理機械は前記複数の真空処理室のうち少なく
    とも1つの真空処理室を第1搬送室とし、又他の少なく
    とも1つの真空処理室を再生室とし、又更に他の少なく
    とも1つの真空処理室を第2搬送室とし、以下、同様に
    第4、第5、・・・、第n番目の前記枚葉式真空処理機
    械を構成し、かつ該第n番目の枚葉式真空処理機械の前
    記第2搬送室は取出室とし、前記第1、第2駆動機構に
    より前記回転テーブルを所定角度ずつ回転させ、かつ前
    記回転テーブルを所定距離上昇させて少なくとも前記仕
    込室、前記再生室及び前記第1、第2搬送室以外の前記
    各真空処理室を真空絶縁して所定の真空処理を行わせる
    ようにし、前記第1の枚葉式真空処理機械の前記仕込
    室、前記再生室及び前記搬送室以外の前記各真空処理室
    で第1の真空処理を行った基板を前記搬送室及び前記第
    2の枚葉式真空処理機械の前記第1搬送室を介して前記
    第2の枚葉式真空処理機械の前記第1搬送室、前記再生
    室及び第2搬送室以外の前記各真空処理室に前記第1、
    第2駆動機構の駆動により順次前記基板ホルダで支持
    し、かつ真空絶縁して第2の真空処理を行わせ、該第2
    の真空処理を行った前記基板を前記第2の搬送室及び前
    記第3の枚葉式真空処理機械の前記第1搬送室を介して
    前記第3の枚葉式真空処理機械の前記第1搬送室、前記
    再生室及び前記第2搬送室以外の前記各真空処理室に前
    記第1、第2駆動機構の駆動により順次前記基板ホルダ
    で支持し、かつ真空絶縁して第3の真空処理を行わせ、
    前記第2搬送室及び前記第4の枚葉式真空処理機械の前
    記第1搬送室を介して、以下同様に、第4、第5、・・
    ・、第n番目の真空処理を行わせた後、前記取出室より
    外方に前記第1乃至第n番目の真空処理済の前記基板を
    取り出すようにし、前記各真空処理室の真空をベントす
    ることなく、前記再生室で前記基板ホルダをクリーニン
    グ又は交換するようにしたことを特徴とする枚葉式真空
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記nは3であり、前記第1の枚葉式真
    空処理機械では加熱処理、前記第2の枚葉式真空処理機
    械では第1のスパッタ処理、前記第3の枚葉式真空処理
    機械では第2のスパッタ処理を行わせるようにした請求
    項4に記載の枚葉式真空処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の枚葉式真空処理機械の仕込室
    と前記第3の枚葉式真空処理機械の取出室とは一直線上
    に並んでおり、直線コンベヤ上において前記基板の仕込
    み及び取り出しを行うようにした請求項5に記載の真空
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1乃至第n番目の枚葉式真空処理
    機械の前記再生室は、相連続して複数配設される請求項
    4乃至請求項6のいずれかに記載の枚葉式真空処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1の枚葉式真空処理機械の前記搬
    送室と前記第2の枚葉式真空処理機械の前記第1搬送室
    とは同一の真空室とされ、前記第2の枚葉式真空処理機
    械の前記第2搬送室と前記第3の枚葉式真空処理機械の
    前記第1搬送室とは同一の真空室とされ、以下、前記各
    枚葉式真空処理機械において前記第1搬送室と後続する
    前記枚葉式真空処理機械の第2搬送室とは共通の真空室
    とされる請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の枚葉
    式真空処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001156158A (ja) * 1999-11-24 2001-06-08 Anelva Corp 薄膜作成装置

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JP2001156158A (ja) * 1999-11-24 2001-06-08 Anelva Corp 薄膜作成装置

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