JPH09163990A - TGF−βファミリーの情報伝達系を担う新規キナーゼ - Google Patents

TGF−βファミリーの情報伝達系を担う新規キナーゼ

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JPH09163990A
JPH09163990A JP8256747A JP25674796A JPH09163990A JP H09163990 A JPH09163990 A JP H09163990A JP 8256747 A JP8256747 A JP 8256747A JP 25674796 A JP25674796 A JP 25674796A JP H09163990 A JPH09163990 A JP H09163990A
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ser
amino acid
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tgf
seq
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邦弘 松本
Kenji Irie
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TGF−βファミリーの情報伝達系を担う新
規キナーゼ及びそれをコードする遺伝子の提供。 【解決手段】 配列番号:1又は配列番号:5のアミノ
酸配列中の1位のMet から579 位のSer までのアミノ酸
配列を含むTGF−β活性化キナーゼ、及びそれをコー
ドするDNA。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TGF−βファミ
リーの情報伝達系を担う、トランスフォーミング成長因
子−βによって活性化されるキナーゼ(Transforming g
rowth factor- βactivated kinase ;TAK1) 、及びそ
の製造方法、並びにそれをコードする遺伝子に関する。
TAK1は、MAPKキナーゼのアクチベーター(Acti
vator of MAPK Kinase;AMK-1)とも称され、TGF−β
およびBMP(bone morphogenetic
protein)により活性化され且つMAPKキナ
ーゼをリン酸化して活性化する酵素である。
【0002】
【従来の技術】TGF−βスーパーファミリーの受容体
は細胞質内領域にSer/Thrキナーゼを含み、その
膜貫通ドメインに近いアミノ末端側にGly,Serの
繰り返し配列(GS box)を有するI型、及びGS
boxを有しないII型に分類される。TGF−βの場
合、リガンドがII型受容体に結合した後にI型受容体と
の複合体を形成し、構成的にリン酸化されているII型受
容体のキナーゼがI型受容体のGS box付近をリン
酸化し、これによってI型受容体が活性化されることに
より前記リガンドからのシグナルが細胞内に伝達される
と考えられている。しかしながら、この受容体より下流
の伝達分子についてはほとんど知られていない。
【0003】真核生物である出芽酵母サッカロミセス・
セレビシエー(Saccharomyces cerevisiae)において
は、細胞外からの接合フェロモン(Mating pheromone)
により接合が生ずるまでの情報伝達カスケードとして、
接合フェロモンによりGプロテインが活性化され、Gプ
ロテインがMAPKKキナーゼ(MAPKKK)(St
e11)を活性化し、活性化されたMAPKKKがMA
PKキナーゼ(MAPKK)をリン酸化して活性化し、
次にこうして活性化されたMAPKK(Ste7)がM
APキナーゼ(マイトジェン−活性化プロテインキナー
ゼ;mitogen-activated protein kinase;MAPK) をリン
酸化して活性化し、最後にMAPKがFUS1蛋白質を
活性化して細胞の接合が開始されることが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、哺乳類のT
GF−βの受容体のシグナル伝達系において、受容体よ
りも下流に位置し、該シグナルの伝達に関与する新規な
因子、それをコードする遺伝子、及び当該因子の製造方
法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく、上記接合フェロモンの情報伝達カスケ
ードにおけるMAPKKK(Ste11)の活性が欠損
した酵母サッカロミセス・セレビシエーにマウス由来の
cDNAを挿入し、活性が欠損したMAPKKKを補完
できるcDNAについてスクリーニングし、活性が欠損
したMAPKKKを補完し得るcDNAをクローニング
することに成功し、本発明を完成した。
【0006】従って本発明は、配列番号:1に示す23位
のSer から579 位のSer までのアミノ酸配列、又は当該
アミノ酸配列に対して1〜少数個のアミノ酸配列の付
加、除去及び/又は他のアミノ酸による置換により修飾
されたアミノ酸配列を含んで成る、トランスフォ−ミン
グ成長因子(TGF)−βによって活性化されるキナー
ゼ活性を有するポリペプチドをコードするDNAを提供
する。その1つの態様によれば、前記DNAは配列番
号:1に示す223 位のT から1893位のA までのヌクレオ
チド配列を有する。
【0007】また、本発明は、配列番号:1に示す1位
のMet から579 位のSer までのアミノ酸配列、又は当該
アミノ酸配列に対して1〜少数個のアミノ酸配列の付
加、除去及び又は他のアミノ酸による置換により修飾さ
れたアミノ酸配列を含んで成る、トランスフォ−ミング
成長因子(TGF)−βによって活性化されるキナーゼ
活性を有するポリペプチドをコードするDNAを提供す
る。その1つの態様によれば、前記DNAは配列番号:
1に示す157 位のA から1893位のA までのヌクレオチド
配列を有する。
【0008】また、本発明は、配列番号:1に示すヌク
レオチド配列に対して80%以上の相同性を有し、且つT
GF−βによって活性化されるキナーゼ活性を有するポ
リペプチドをコードするDNAを提供する。本発明はさ
らに、配列番号:1に示すヌクレオチド配列と、60℃、
0.1 ×SSC 、0.1 %SDS (sodium dodecyl sulfate)の
条件下にハイブリダイズすることができ且つTGF−β
によって活性化されるキナーゼの活性を有するポリペプ
チドをコードするDNAを提供する。
【0009】本発明は更に、配列番号:5に示す23位の
Ser から579 位のSer までのアミノ酸配列、又は当該ア
ミノ酸配列に対して1〜少数個のアミノ酸配列の付加、
除去及び/又は他のアミノ酸による置換により修飾され
たアミノ酸配列を含んで成る、トランスフォ−ミング成
長因子(TGF)−βによって活性化されるキナーゼ活
性を有するポリペプチドをコードするDNAを提供す
る。その1つの態様によれば、前記DNAは配列番号:
5に示す249 位のT から1919位のA までのヌクレオチド
配列を有する。
【0010】また、本発明は、配列番号:5に示す1位
のMet から579 位のSer までのアミノ酸配列、又は当該
アミノ酸配列に対して1〜少数個のアミノ酸配列の付
加、除去及び又は他のアミノ酸による置換により修飾さ
れたアミノ酸配列を含んで成る、トランスフォ−ミング
成長因子(TGF)−βによって活性化されるキナーゼ
活性を有するポリペプチドをコードするDNAを提供す
る。その1つの態様によれば、前記DNAは配列番号:
5に示す183 位のA から1919位のA までのヌクレオチド
配列を有する。
【0011】また、本発明は、配列番号:5に示すヌク
レオチド配列に対して80%以上の相同性を有し、且つT
GF−βによって活性化されるキナーゼ活性を有するポ
リペプチドをコードするDNAを提供する。本発明はさ
らに、配列番号:5に示すヌクレオチド配列と、60℃、
0.1 ×SSC 、0.1 %SDS (sodium dodecyl sulfate)の
条件下にハイブリダイズすることができ且つTGF−β
によって活性化されるキナーゼの活性を有するポリペプ
チドをコードするDNAを提供する。また、本発明は、
配列番号1に示す23位のMet から579 位のSer までのア
ミノ酸配列を含んでなる、TGF−βによって活性化さ
れるキナーゼ活性を有するポリペプチドおよび配列番号
5に示す23位のMet から579 位のSer までのアミノ酸配
列を含んでなる、TGF−βによって活性化されるキナ
ーゼ活性を有するポリペプチドを提供する。
【0012】本発明はまた、前記いずれかのDNAを含
んで成るベクターにより形質転換された宿主細胞を培養
し、培養物から発現生成物を採取することを特徴とす
る、TGF−βによって活性化されるキナーゼ活性を有
するポリペプチドの製造方法を提供する。本発明はま
た、この方法により製造される、TGF−βによって活
性化されるキナーゼ活性を有するポリペプチドを提供す
る。このポリペプチドは、配列番号:1の23位のSer か
ら579 位のSer までのアミノ酸配列、又は配列番号:5
に示す23位のSer から579 位のSer までのアミノ酸配列
を有するものと予想される。従って本発明は、かかるア
ミノ酸配列を有するTGF−βによって活性化されるキ
ナーゼ酵素を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によれば、目的とする遺伝
子のクローニングに際しては、例えば、MAPKKKの
活性を欠損しており且つカスケードの末端に容易に検出
可能なリポーター遺伝子を有する酵母に哺乳類のcDN
Aを含む発現ベクターを導入し、欠損したMAPKKK
活性を補完するcDNAが挿入されたか否かを、リポー
ター遺伝子の発現により検出すればよい。さらに、例え
ば、高浸透圧シグナル伝達系のもとで機能する、Ssk
2/Ssk22及びShol活性を欠く他の酵母を使用
することもできる。
【0014】この様な検出系として、サッカロミセス・
セレビシエー(Saccharomyces cerevisiae)中の、接
合フェロモン(Mating pheromone) の情報を伝達するM
APK経路(I.Herskowitz, Cell, Vol.80, 187 (199
5);D.E.Lein et., Curr.Opin.Cell Biol. Vol.7, 197
(1995);J.Schulz et al., Curr.Opin.Gene Dev., Vol.
5, 31 (1995)) を用いることができる。この系における
正常な情報伝達カスケードはSte11キナーゼ、St
e7キナーゼ、及びFus3/Kss1キナーゼから成
り、これらはそれぞれMAPKKK,MAPKK及びM
APKに相当する。Ste11,Ste7、及びFus
3/Kss1は逐次的に作用してシグナルを転写因子S
te12に伝達し、このSte12はFUS1のごとき
接合特異的(mating specific) 遺伝子の転写を活性化す
る。
【0015】cDNAのスクリーニングに際しては、上
記のカスケード中Ste7の機能的変異(STE
P368)及びSte11の欠損変異(Ste11Δ)を
含むカスケードを用いることができ(K.Irie et al., S
cience Vol.265, 1716 (1994))、この系においては、接
合経路に対応するリポーター遺伝子FUS1p::HI
S3により付与されるヒスチジン表現型(His)によ
りモニターする場合、哺乳類Raf又はMEKKの活性
化形(それぞれRafΔN又はMEKKΔN)がSte
P368依存的にSte11活性の欠損を代替することが
できることが確認されている。従って、上記の変異した
カスケードを有する酵母に被験cDNAを導入して、ヒ
スチジン表現型を検出することによりSte11Δ(M
AKKK欠損)を補完することができるcDNAを選択
することができる。
【0016】被験cDNAライブラリーとしては、任意
の哺乳動物由来のcDNAライブラリーを用いることが
できるが、一例として、マウスの細胞系、例えばマウス
細胞系BAF−BO3からのcDNA発現ライブラリー
を用いることができる。このcDNAライブラリーは、
マウスIL−3依存性pro−β細胞系であるBAF−
BO3からpoly(A)−RNAに対するcDNA
を、酵母発現ベクターpNV11のTDH3プロモータ
ーの制御下にクローニングすることにより得られる。使
用される被験cDNAライブラリーの他の例は、ヒト細
胞系、例えばヒト細胞系JurkatからのcDNA発
現ライブラリーである。
【0017】上記のcDNAライブラリーを前記のスク
リーニング系によりスクリーニングすることにより1個
の陽性クローンを得た。このクローンのcDNAの塩基
配列及びそれによりコードされるアミノ酸配列は、配列
番号:1のヌクレオチド番号223 〜1893、及びアミノ酸
番号23〜579 に相対する。ヒト細胞系からのcDNAラ
イブラリーは上記のスクリーニング系に従ってスクリー
ニングすることができる。あるいは、ヒト細胞系からの
cDNAライブラリーは、前記のようにして得られたマ
ウスcDNAをプローブとして使用してスクリーニング
することができる。他の陽性クローンのcDNA及びそ
れによりコードされるアミノ酸配列は配列番号:5に示
すヌクレオチド249 −1919及びアミノ酸23−579 に相当
する。
【0018】さらに長いcDNA(全長cDNA)を得
るため、前記のcDNAをプローブとして用いて、上記
のcDNAライブラリーをスクリーニングし、複数の陽
性クローンを得た。これらのクローンは、前記のcDN
Aに対して、約230bpの5′−延長部分を有してい
た。この5′−末端延長部分を有するcDNAをTAK
1 cDNAと称し、この5′−末端延長部分を有しな
い最初にクローニングしたcDNAをTAK1ΔN c
DNAと称する。TAK1 cDNAのヌクレオチド配
列を配列番号:1の1 〜2443に示し、それによりコード
されているアミノ酸配列を配列番号:1のアミノ酸番
号:1〜579に示す。このアミノ酸配列により示され
るタンパク質又はポリペプチドをTAK1タンパク質又
はポリペプチドと称する。これに対して、TAK1ΔN
cDNAによりコードされているアミノ酸配列により
示されるタンパク質又はポリペプチドをTAK1ΔNタ
ンパク質又はポリペプチドと称する。さらに、ヒトTA
K1 cDNAのヌクレオチド配列は配列番号:5のヌ
クレオチド1−2656により示され、そしてそれによりコ
ードされるアミノ酸配列は配列番号:5のアミノ酸1−
579 により示される。
【0019】TAK1タンパク質の1次アミノ酸配列か
ら、この蛋白質はN−末端側のプロテインキナーゼ触媒
ドメインと約300アミノ酸残基のC−末端ドメインを
有することが示唆される。この触媒ドメインはプロテイ
ンキナーゼ・サブドメインI〜XI(S.K.Hanks et al.,
Science 241, 42 (1988)) に対応するコンセンサス配列
を含有する。この触媒ドメインはRaf−1(T.I.Bonne
r et al., Nucleic Acids Res. Vol.14, 1009 (1986))
及びMEKK(C.A.Langer-Carter et al., Science Vo
l.260, 315 (1993)) の触媒ドメインのアミノ酸配列と
約30%の同一性を有する。前記触媒ドメインに続くC
−末端の300アミノ酸残基の配列は他のタンパク質と
の顕著な相同性を有しない。
【0020】N−末端の22個のアミノ酸のコドンを欠
くTAK1ΔN cDNAをste11Δ変異を有する
酵母に導入すればste11Δ変異(MAPKKK欠
損)を補完するが、全長のTAK1 cDNAをste
11Δ変異株に導入した場合ste11Δ変異を補完し
ない。従って、TAK1キナーゼはN−末端の22個の
アミノ酸の除去により活性化されると考えられる。
【0021】従って本発明は、配列番号:1のアミノ酸
配列中の1位のMet から579 位のSer までのアミノ酸配
列を含んで成るポリペプチドをコードするDNAを提供
する。このDNAには、典型的な例として、23位のアミ
ノ酸Ser から579 位のアミノ酸Ser までのアミノ酸配列
から成るポリペプチドをコードするDNA、及び30位の
アミノ酸Glu から295 位のアミノ酸Asp までのアミノ酸
配列からなるポリペプチドをコードするDNAが含まれ
る。しかしながら、本発明のDNAは、上記のものに限
られるものではなく、1位のMet 〜30位のGlu の間のい
ずれかのアミノ酸から295 位のアミノ酸Asp までのアミ
ノ酸配列から成るポリペプチドをコードするDNAをも
包含する。
【0022】延長されたN−末端を有するポリペプチド
をコードするDNAであっても、発現後のポリペプチド
のプロセシングにより活性な酵素を得ることができ、ま
たC末端のキナーゼ以外の領域を欠いていても同様のキ
ナーゼ活性を有すると容易に想像できるからである。さ
らに、本発明は、配列番号:5に示す23位のSer から57
9 位のSer までのアミノ酸配列を含んで成るポリペプチ
ドをコードするDNAを提供する。このDNAは、典型
的な例として、配列番号:5に示す1位のMet から579
位のSer までのアミノ酸配列を有するポリペプチドをコ
ードするDNA及び23位のSer から579 位のSer までの
アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNA
を包含する。
【0023】本発明はまた、上記の種々のアミノ酸配列
を有するポリペプチドの修飾体であって、なおTGF−
βによって活性化されるキナーゼ活性(TAK1活性と
称する)を保持しているポリペプチドをコードするDN
Aをも包含する。この修飾は、配列番号:1又は配列番
号:5に示すアミノ酸配列中の上記種々の長さのアミノ
酸配列に対して1〜少数個、例えば約1〜10個、又は
約1〜5個のアミノ酸の付加、除去、及び/又は他のア
ミノ酸による置換を意味する。より一般的には、本発明
は、配列番号:1又は配列番号:5に示すアミノ酸配列
に対して80%以上、好ましくは90%以上、特に好ましく
は95%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、T
AK1活性を保持しているポリペプチドをコードするD
NAを包含する。
【0024】本発明はまた、配列番号:1又は配列番
号:5に示すヌクレオチド配列と例えば60℃、0.1 ×SS
C 、0.1 %SDS の条件下でハイブリダイズすることがで
き、且つTAK1活性を保持しているポリペプチドをコ
ードしているDNAをも包含する。ここで、0.1 ×SSC
は、3MNaClおよび0.3Mクエン酸ナトリウムからなる20×
SSC を200 倍に希釈して使用することができる。
【0025】本発明はさらに、上記種々のDNAのヌク
レオチド配列に対応するアミノ酸配列を有するポリペプ
チド又はタンパク質、特にTAK1活性を保持している
ポリペプチド又はタンパク質を提供する。より具体的な
例として、本発明は、上記種々のDNAを、例えばベク
ター、特に発現ベクターに挿入した状態で宿主細胞、例
えば動物細胞又は微生物細胞に導入して発現されるポリ
ペプチド又はタンパク質、特にTAK1活性を有するポ
リペプチド又はタンパク質に関する。
【0026】典型的には、本発明のポリペプチド又はタ
ンパク質は、配列番号:1又は配列番号:5に示すアミ
ノ酸配列中の1位のMet (これを含む)〜23位のSer
(これを含む)の間のいずれかのアミノ酸から579 位の
アミノ酸Ser までのアミノ酸配列を有する。本発明はさ
らに、上記のアミノ酸配列に対して1〜少数個、例えば
1〜10個、又は1〜5個のアミノ酸残基の付加、除去
及び/又は他のアミノ酸による置換により修飾されたア
ミノ酸配列を有するポリペプチド又はタンパク質を包含
する。これらは好ましくはTAK1活性を有する。本発
明はまた、配列番号:1又は配列番号:5に示すアミノ
酸配列の全部又は一部分に対して80%以上、好ましくは
90%以上、そしてさらに好ましくは95%以上の相同性
を有するアミノ酸配列を有し且つTAK1活性を保持し
ているポリペプチド又はタンパク質に関する。
【0027】前記のごとく、ヒトTAK1をコードする
cDNAはマウスTAK1をコードするcDNAを用い
て得ることができ、そして実施例5及び6は、ヒトTA
K1をコードするcDNAの単離を示す。前記種々の本
発明のDNAは、例えば実施例2に記載する方法により
動物細胞から、例えばcDNAとしてクローニングする
ことができる。生来のcDNAに対して変異又は修飾さ
れたDNAは、例えば生来のcDNAを鋳型として、P
CR増幅、部位特異的変異誘発、等の常用手段により調
製することができる。
【0028】本発明のポリペプチド又はタンパク質は、
対応するDNAを適当な宿主中で発現させることにより
得られる。この場合、宿主としては、真核細胞、例えば
ヒト、サル、マウス、ハムスター、カエル等の高等真核
生物の培養細胞、例えば、THP-1 細胞、MC3T3-E1細胞、
XTC 細胞、Mv1Lu 細胞、CHO 細胞、COS 細胞、等;下等
真核細胞、例えば、糸状菌、例えばアスペルギルス(As
pergillus )属糸状菌、例えばアスペルギルス・ニガー
Aspergillus niger );あるいは酵母、例えばサッ
カロミセス(Saccharomyces )属酵母、例えばサッカロ
ミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevisiae
等が使用される。さらに宿主としては、原核細胞、例え
ば細菌、例えば大腸菌(Escherichia coli)等が使用
される。
【0029】これらの宿主において目的DNAの発現を
行う場合、宿主に応じて適当なプロモーター等の発現制
御配列が使用される。例えば動物細胞内での発現におい
てはpCDM8 、pSV 、pEF 等の各プロモーターを有するプ
ラスミドが使用され、酵母宿主においては、例えばpNV1
1 等のプラスミドが使用され、大腸菌においては例えば
pGEMEX、pUEX等のプラスミドが使用される。
【0030】形質転換された宿主の培養は常法により行
われることができる。培養物からのポリペプチド又はタ
ンパク質の回収・精製は、酵素の精製のために常用され
ている方法、例えば、遠心分離、濾過、ゲル濾過クロマ
トグラフィー、アフィニティー・クロマトグラフィー等
により行うことができる。本発明のTGF−βファミリ
ーの情報伝達系を担うキナーゼであるTGF−βによっ
て活性化されるキナ−ゼは、多くの疾患に係わっている
ことが知られているTGF−βおよびそのスーパーファ
ミリーのシグナル伝達を抑制または促進する薬剤の検索
に使用することにおいて有用である。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。実施例1.cDNAライブラリーの作製 マウスIL−3依存性細胞系BAF−BO3からのpo
ly(A)−RNAから常法に従ってcDNAを合成
し、これを図1に示す酵母発現ベクターpNV11(Ni
nomiya-Tsuji, J.ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 88,
9006-9010 (1991) )に、TDH3プロモーターの制御
の下に挿入してcDNAライブラリーを作製した。
【0032】実施例2.cDNAライブラリーのスクリ
ーニング 実施例1において調製したcDNAライブラリーを、サ
ッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae)SY1984−P(his3Δ,ste11Δ,
FUS1p::HIS3,STE7P368)を用いてスク
リーニングした。この酵母では、接合フェロモンの情報
伝達系において、Ste11が変異してその活性が欠損
しており、Ste−7の368位のセリンがプロリンに
より置換されており、さらにFUS1上流活性化配列が
HIS3オープンリーディングフレームに連結されてレ
ポーター遺伝子を形成している。この酵母株は生来のh
is3を欠失しており、従って、培地中に外来のヒスチ
ジンが存在する場合、又は変異により欠損したSte1
1活性が補完された場合にのみ増殖し得る。
【0033】S.セレビシエーSY1984−Pを種々
のプラスミドにより形質転換した。使用したプラスミド
はYCplac22(ベクター)、pRS314PGK
MEKKCT(PGK1プロモーターの下流のN−末端
ドメインを欠くMEKKΔN(K.J.Blumerら、Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA, Vol.91, 4925 (1994))を発現する)、
及びpADU−RafΔN(ADH1プロモーターから
N−末端ドメインを欠くRafΔNを発現する) (K.Ir
ieら、Science Vol.265, 1716 (1994)) である。これら
の形質転換体をヒスチジンを欠くSC−Hisプレート
に塗布し、そして30℃にてインキュベートした。その
結果、YCplac22ベクターにより形質転換された
酵母は増殖せず、pRS314PGKMEKKCT又は
pADU−RafΔNにより形質転換された酵母は増殖
した。これにより、このスクリーニング系は有効である
ことが確認された。
【0034】次に、前記スクリーニング系酵母株YS1
984−Pを、実施例1において作製したcDNAライ
ブラリーにより形質転換し、SC−Hisプレート上で
スクリーニングしたところ、1個の陽性クローンpNV
11−HU11が得られた。このクローンのcDNAを
TAK1ΔN cDNAと称する。このcDNAのヌク
レオチド配列をジデオキシヌクレオチド・チェイン・タ
ーミネーション法により決定した。そのヌクレオチド配
列は、配列番号:1中のヌクレオチド223 〜1893の配列
に相当し、それによりコードされているアミノ酸配列は
配列番号:1のアミノ酸配列中23位のSer 〜579 位のSe
r に相当する。
【0035】次に、全長cDNAをクローニングすべ
く、前記TAK1ΔN cDNAを放射能標識してプロ
ーブとして使用し、実施例1において得たcDNAライ
ブラリーをさらにスクリーニングした。こうして、複数
のポジティブクローンを得た。このクローンのcDNA
をpBSベクター(Stratagene社製)のEcoRI部位
にサブクローニングし、pBS−TAK1−5′を得
た。このクローンは開始コドンATGを含有する全長ク
ローンであった。このcDNAをTAK1 cDNAと
称する。そのヌクレオチド配列を配列番号:1に示す。
この配列の内ヌクレオチド番号1〜2443に全長アミノ酸
配列である1位のMet 〜579 位のSer がコードされてい
る。
【0036】実施例3.TAK1遺伝子の組織間分布 マウスの種々の組織から全RNAを抽出し、前記TAK
1 cDNAを放射能ラベルしたものをプローブとして
用いてノーサンブロッティングを行ったところ、TAK
1 cDNAとハイブリダイズするRNAは試験したす
べての組織又は器官(脾臓、胸腺、肺、心臓、肝臓及び
脳)において発現していた。脾臓、胸腺及び脳には高レ
ベルで存在し、そして肺、心臓及び肝臓には低レベルで
存在した。
【0037】実施例4.TAK1キナーゼの性質 哺乳動物細胞でのTGF−βによって活性化されるキナ
ーゼの機能を調べるため、TAK1cDNA及びTAK
1ΔN cDNAを哺乳類発現ベクターpEF(H.Shib
uya et al., Nature Vol.357, 700 (1992))に、ヒトエ
ロンゲーションファクター(EF)プロモーターの制御
下に挿入し、発現プラスミドpEF−TAK1及びpE
F−TAK1ΔNを得た。発現プラスミドpEF−TA
K1及びpEF−TAK1ΔNはそれぞれ全長TAK1
コード配列及びTAK1ΔNコード配列をEFプロモー
ターの制御のもとに含有している。
【0038】すなわち、pNV11−HU11の2.3
kbのXhoI断片をpBSのXhoIギャップに挿入し
てpBS−TAK1ΔNを得た。pEF−MSS1(H.S
hibuyaら、Nature Vol.357, 700 (1992)) をEcoRI
及びXbaIにより開裂せしめ、そしてこれに、合成E
coRI−XhoIリンカー(センス鎖:5′−AATTCG
CCACCATGGC−3′)(配列番号:2);アンチセンス
鎖:5′−TCGAGCCATGGTGGCG−3′)(配列番号:3)
(開始コドンATGを含有する)、並びにpBS−TA
K1ΔNからのXhoI−HindIII 断片及びHin
dIII −XbaI断片を挿入することによりpEF−T
AK1ΔNを作製した。pBSをEcoRI及びXho
Iにより開裂せしめ、これにpBS−TAK1−5′か
らのEcoRI−SacI断片、及びpBS−TAK1
ΔNからのSacI−XhoI断片を挿入することによ
り、TAK1の全長cDNA(TAK1 cDNA)を
含有するpBS−TAK1を得た。pEF−MSS1を
EcoRI及びSalIにより開裂せしめ、これにpB
S−TAK1からのEcoRI−SacI断片を挿入す
ることによりpEF−TAK1を作製した。
【0039】尚、プラスミドpEF−TAK1を含有す
る大腸菌はEscherichia coli MC1061/P3
(pEF−TAK1)として、そしてプラスミドpEF
−TAK1ΔNを含有する大腸菌はEscherichia coli
MC1061/P3(pEF−TAK1ΔN)とし
て、工業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県つくば
市東1丁目1番3号)に平成7年9月28日、それぞ
れ、受託番号FEFM−BP−5246およびFERM
−BP−5245の下ブダペスト条約に基づき国際寄託
された。
【0040】プラスミドpEF−TAK1に含まれるT
AK1遺伝子は適切な制限酵素、例えばEcoRIおよ
びBamHIを用いて切り出すことができる。種々のリ
ガンドによる遺伝子発現の誘導に対するTAK1の効果
を試験した結果、TAK1はTGF−βによる遺伝子誘
導に対して効果を有することが見出された。TGF−β
に対する初期細胞性応答はプラスミノーゲンアクチベー
ターインヒビター1(PAI-1)のmRNAレベルの上昇
を誘導する(M.R.Keeton et al., J.Biol.Chem. Vol.26
6, 23048 (1991))。
【0041】そこで、TGF−β応答に対するTAK1
の効果を検討するため、TGF−βにより誘導されるP
AI−1プロモーターにより制御されるルシフェラーゼ
遺伝子を含有するTGF−βリポータープラスミドp8
00neoLUC(M.Abe etal., Analyt.Biochem., Vo
l.216, 276 (1994) )を、Mv1Lu肺上皮細胞に、リ
ン酸カルシウム法(H.Shibuyaら、Nature Vol.357, 700
(1992)により一過性トランスフェクションした。この測
定法においては、Mv1Lu肺上皮細胞へのp800n
eoLUCのトランスフェクションによりTGF−βに
より誘導されるルシフェラーゼ活性の測定が可能とな
る。p800neoLUCにより一過性にトランスフェ
クトされたMv1Lu細胞は、4〜5倍の増強されたリ
ポーター遺伝子活性をもってTGF−βに応答した。こ
の結果を図2のベクターの欄に示す。
【0042】前に作製したTAK1又はTAK1ΔN発
現プラスミドをp800neoLUCと共にMv1Lu
細胞に一過性に同時トランスフェクトした。TAK1の
発現によりTGF−β誘導性遺伝子発現がわずかに増強
され、そしてTAK1ΔNはPAI−1遺伝子発現を構
成的に活性化した(図2のTAK1ΔNの欄)。TAK
1ΔNによるリポーター遺伝子の構成的発現のレベルは
TGF−βにより処理されたトランスフェクタントにお
けるレベルに匹敵する。従って、活性化されたTAK1
(すなわちTAK1ΔN)はTGF−βの非存在下でシ
グナルを伝達することができる。さらに、TAK1ΔN
トランスフェクタントにTGF−βを添加した場合PA
I−1遺伝子の発現はさらに増加した。
【0043】なお、図2において、白い棒はTGF−β
による誘導を行わなかった場合を示し、斜線を付した棒
はTGF−βによる誘導を行った場合を示す。上記の実
験においては、トランスフェクションの後、細胞をヒト
TGF−β1(30ng/ml)の存在下又は非存在下で2
0時間培養し、細胞から抽出液を調製し、そして、 H.S
hibuyaら、Mol.Cell.Biol. Vol.14, 5812 (1994)に記載
されているようにしてルシフェラーゼ測定を行った。図
2のグラフでは、ベクター(TAK1遺伝子を含有しな
い)により形質転換された細胞をTGF−β1により誘
導しなかった場合のルシフェラーゼ活性を1として、相
対活性を示す。棒グラフの結果は、1実験につき3連の
実験結果の平均を示す。
【0044】上記の効果がTAK1のキナーゼ活性によ
り介在されることを確認するため、触媒的に不活性なT
AK1ΔN−K63Wを作製した。これは、PCRを用
いて部位特異的変異誘発により行った。このベクターに
おいては、ATP−結合部位における63位のリジンがト
リプトファンにより置換されている。この変異はTAK
1ΔNのキナーゼ活性及びシグナル伝達活性を破壊する
と予想される。TAK1ΔN−K63Wをp800ne
oLUCと共に同時−トランスフェクトすると、PAI
−1遺伝子発現を構成的に刺激する能力が失われた(図
2)。これらの結果が示唆するところによれば、PA1
−1遺伝子のTGF−β非依存的発現のためにはTAK
1ΔNのキナーゼ活性が必要である。さらに、キナーゼ
・ネガティブTAK1ΔNはTGF−βによる誘導発現
の部分的低下を惹起した。これらの結果が示唆するとこ
ろによれば、TAK1はTGF−β介在シグナル伝達経
路のメディエーターとして機能すると考えられる。
【0045】TAK1がTGF−β介在シグナル伝達経
路において機能することの直接的な証拠を得るために、
TGF−βによる細胞の処理によってTAK1のキナー
ゼ活性が活性化されるか否か決定した。適当な外来性基
質の同定のため、ヘマグルチニン(HA)エピトープに
より標識されたTAK1(TAK1−HA)(抗−HA
モノクローナル抗体12CA5により認識されるエピト
ープをコードするDNA配列をPCRによりTAK1を
コードするDNAの3′−末端にフレームを合わせて連
結したもの)を発現する酵母細胞から免疫沈降されたT
AK1のインビトロ・キナーゼ反応を行った。
【0046】このイムノコンプレックスキナーゼ測定が
示すところによれば、活性形のTAK1のMAPKKの
XMEK2/SEK1サブファミリー(B.M.Yasher et
al.,Nature Vol.372, 794 (1994)) をリン酸化し、そし
て活性化することができた。他方、もともとのMAPK
K−MEK1(E.Nishida et al., Trends Biochem.Sc
i., 128 (1993);K.J.Blumer et al., ibid Vol.19, 28
6 (1994);R.J.Davis,ibid Vol.19, 470 (1990);C.L.M
archall, Cell, Vol.80, 179 (1995)) 、ヒストン及び
ミエリン塩基性タンパク質のリン酸化は検出されなかっ
た。従って、TAK1キナーゼ活性は、インビトロでX
MEK2を活性化するその能力について測定することが
できる。
【0047】HAエピトープ−標識化TAK1(HA−
TAK1)の発現用構成物を次の様にして作製した。モ
ノクローナル抗体12CA5により認識されるHAエピ
トープ Tyr-Pro-Tyr-Asp-Val-Pro-Asp-Tyr-Ala(配列番
号:4)をコードする合成オリゴヌクレオチドをpBS
−TAK1のSalI部位(ATGコドンから+3位)
及びEcoRI部位にクローニングしてpBS−HA−
TAK1を作製した。pEF−MSS1をEcoRI及
びSalIにより開裂せしめ、そしてそれにpBS−H
A−TAK1からのEcoRI−XhoI断片を挿入す
ることによりpEF−HA−TAK1を作製した。
【0048】pBS−HA−TAK1ΔNを作製するた
め、pNV11−HU11をXhoI及びHindIII
により消化した。この断片を単離し、そしてpBS−H
A−TAK1のHincII−HindIII 部位に挿入し
た。pEF−MSS1をEcoRI及びSalIで開裂
せしめ、そしてそれにpBS−HA−TAK1ΔHから
のPstI−XhoI断片を挿入することによりpEF
−HA−TAK1ΔNを作製した。これら両構成物はE
Fプロモーターから発現されるN−末端HAエピトープ
の2つのコピーを有する。
【0049】これらの構成物pEF−HA−TAK1又
はpEF−HA−TAK1ΔHをMC3T3−E1マウ
ス骨芽細胞(S.Ohtaら、FEBS Lett. Vol.314, 356 (199
2))に一過性にトランスフェクトした。TGF−β1に
よる刺激の後、発現されたHA−TAK1を免疫沈降に
より単離し、そしてその活性をカップル・キナーゼ測定
(coupled kinase assay) (S.Matsudaら、J.Biol.Chem.
Vol.270, 12969 (1995)) により測定した。
【0050】すなわち、トランスフェクトされた細胞を
TGF−β1(20ng/ml)又はBMP−4(100ng
/ml)により0分間(未処理)〜30分間処理した。細
胞を緩衝液中にかきとり(S.Matsudaら、J.Biol.Chem. V
ol.270, 12781 (1995); T.Moriguchiら、J.Biol.Chem.
Vol.270, 12969 (1995)) 、そして細胞抽出液を15,
000×gにて10分間遠心分離した。得られた上清を
抗HA抗体による免疫沈降にかけた。すなわち、前記上
清の300μlのアリコートを20μlの抗体及び20
μlのプロテインAセファロースと混合し、そしてイム
ノコンプレックスをPBSで2回洗浄し、そしてこれを
用いてキナーゼ測定を行った(S.Matsudaら、J.Biol.Che
m. Vol.270, 12781 (1995); T.Moriguchiら、J.Biol.C
hem. Vol.270, 12969 (1995)) 。
【0051】活性は刺激されていない細胞からのHA−
TAK1の活性に対する増加倍数として示す。免疫沈降
したTAK1の活性は、組換えXMEX2/SEK1を
活性化するその能力により測定した。なお、XMEX2
/SEK1の活性は、組換えキナーゼ・ネガティブ(K
N)p38/MPK2をリン酸化する能力により測定し
た(S.Matsudaら、J.Biol.Chem. Vol.270, 12781 (199
5); T.Moriguchiら、J.Biol.Chem. Vol.270, 12781 (1
995)) 。HA−TAK1がKN−p38/MPK2を直
接リン酸化しないことは確認されている。なお、各免疫
沈降の抗−HA−抗体によるイムノブロッティングによ
れば、各時点での免疫沈降においてほとんど同量のHA
−TAK1が回収された。
【0052】上記の実験の結果、TAK1キナーゼ活性
はTGF−βによる刺激の後5分間以内に増加しはじ
め、10分後にピークに達し、そして30分以内にほと
んどベースラインにもどった(図3)。さらに、TGF
−β1はTAK1キナーゼ活性を投与量依存的に刺激し
た(図4)。次に、TAK1がTGF−βスーパーファ
ミリーの1員であるBMP(A.H.Reddiら、Curr.Opin.Ge
net.Dev. Vol.4, 737 (1994))、又は上皮成長因子(E
GF)により活性化されるか否かを調べた。興味あるこ
とには、BMP−4もまたTAK1キナーゼを時間−及
び用量−依存的に活性化した(図4)。
【0053】他方、EGFにより処理された細胞におい
てはTAK1の活性化は観察されなかった。EGFがT
AK1の活性化を誘導しないのはMC3T3−E1細胞
がEGFに応答しないためではなく、EGFのシグナル
がTAK1を介在していないためであると考えられる。
それはEGFはMC3T3−E1細胞中でfosの発現
を誘導することからもわかる。これらのデータが相俟っ
て、TAK1がTGF−βスーパーファミリーにより活
性化されることを示している。
【0054】TAK1ΔNはTGF−β非依存的にPA
I−1遺伝子の発現を活性化することができ(図2)、
このことは、細胞のTGF−β処理が無くてもTAK1
ΔNタンパク質が上昇したキナーゼ活性を有することを
示唆している。この可能性を試験するため、HAエピト
ープで標識されたTAK1ΔN(HA−TAK1ΔN)
(前記)をMC3T3−E1細胞に一過性にトランスフ
ェクトし、そしてTAK1ΔNの活性をイムノコンプレ
ックスキナーゼ測定により測定した。すなわち、MC3
T3−E1細胞をpEF−HA−TAK1ΔNによりト
ランスフェクトし、トランスフェクトされた細胞からH
A−TAK1ΔNを前記のようにして免疫沈降せしめ、
そしてその活性を測定した。
【0055】すべてのデータを、刺激されていない細胞
からのHA−TAK1の活性に対する増加倍率により示
す。図4に示す通り、TAK1ΔN蛋白質はより高いベ
ース・キナーゼ活性を示し、N−末端の22アミノ酸残
基を欠くTAK1ΔNは構成的に (constitutively) 活
性であるとする仮説を支持している。
【0056】実施例5.cDNAライブラリーの作製 ヒトT細胞株Jurkat細胞からpoly(A)RNAを調
製し、常法に従ってcDNAを合成した。これを酵母の
発現ベクターpNV7(Ninomiya-Tsuji, J.,ら、Proc.
Natl.Acad.Sci.USA 88, 9006-9010(1991)) のTDH3
プロモーターの下流に挿入してcDNAライブラリーを
作製した。
【0057】実施例6.cDNAライブラリーのスクリ
ーニング サッカロマイセス・セレビジエー(Saccharomyces ce
revisiae)の高浸透圧ストレスの情報伝達系で働く、S
sk2/Ssk22、およびSholの活性を欠損させ
た変異株は、YEPD培地(Yeast extract(10g/
l)、tryptone(20g/l)、glucose(20g/
l))では増殖できるが、この培地に1Mソルビトール
を添加した培地中では増殖できない(T.Maeda,ら、Scie
nce, 269, 554(1995))。従って、この変異株にcDNA
を導入してスクリーニングを行うことにより、欠損した
Ssk2/Ssk22活性を補完できるcDNAが単離
できる。
【0058】実際に、上述の文献に記載されているSs
k2/Ssk22、およびSholの活性を欠損させた
サッカロマイセス・セレビジエー株(ssk2Δ,ss
k2Δ,sholΔ)を実施例2で得たpNV11−H
U11(マウスTAK1ΔN)により形質転換した。こ
の形質転換体を1Mソルビトールを含むYEPDプレー
トに塗布し、30℃にてインキュベートした。その結
果、pNV11−HU11により形質転換された酵母は
高浸透圧ストレス下でも増殖した。これにより、このス
クリーニング系は有効であることが確認された。
【0059】そこで、このサッカロマイセス・セレビジ
エー株(ssk2Δ,ssk2Δ,sholΔ)を、実
施例5において作製したcDNAライブラリーにより形
質転換し、高浸透圧ストレス下でスクリーニングを行っ
た(1Mソルビトールを含むYEPD培地中、30℃に
てインキュベートした。)。その結果、1個の陽性クロ
ーンpNV7−hTAK1が得られた。このクローンに
含まれるcDNAを、PRISM Dye Terminator Cycle Seq
uencing キット(Perkin Elmer製)により増幅し、その
塩基配列を決定した。その塩基配列及びその対応アミノ
酸配列は配列番号:5に示す通りであった。このcDN
Aの塩基配列はマウスTAK1の塩基配列と92%の相
同性を示し、それによりコードされるアミノ酸配列はマ
ウスTAK1のアミノ酸配列と99%の相同性を示し
た。マウスTAK1とヒトTAK1の塩基配列の対比を
図5〜図9に示し、これらのアミノ酸配列の対比を図1
0及び図11に示す。ヒトTAK1 cDNAを、Sa
l1で消化したpUC19にサブクローニングして、ヒ
トTAK1の全長cDNAを含有するプラスミドphT
AK1を得た。このプラスミドphTAK1を含有する
大腸菌は、Escherichia coli JM109(phTAK1)と
称し、工業技術院生命工学工業技術研究所に、FERM
BP−5598として、1996年7月19日に、ブ
ダペスト条約に基き国際寄託された。
【0060】微生物の寄託 以下の微生物を、工業技術院生命工学工業技術研究所
(茨城県つくば市東1丁目1番3号)の特許微生物寄託
センターに寄託し、以下の受託番号を得た。 菌名:大腸菌(Escherichia coli) MC1061/P
3(pEF−TAK1) 寄託日:1995年9月28日 受託番号:FERM BP−5246
【0061】菌名:大腸菌(Escherichia coli) MC
1061/P3(pEF−TAK1ΔN) 寄託日:1995年9月28日 受託番号:FERM BP−5245 菌名:Escherichia coli JM109(phTAK1) 寄託日:1996年7月19日 受託番号:FERM BP−5598
【0062】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:2443 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 GAATTCGGCA CGAGGAGGAG CCGAAGCCGG GACTCGGCGG TGGCCCGGGT CGGTCCCGCG 60 CCACGGAGCG CCGGGCGGCG GGCTGCGGGG CTCCGGGCTG AAGGGCGCTG CGCGAGCCGG 120 AGGGCGGGCG CGGCCCCCCG GGCGCCGCGG GGGATC ATG TCG ACA GCC TCC GCC 174 Met Ser Thr Ala Ser Ala 1 5 GCC TCG TCC TCC TCC TCG TCT TCT GCC AGT GAG ATG ATC GAA GCG CCG 222 Ala Ser Ser Ser Ser Ser Ser Ser Ala Ser Glu Met Ile Glu Ala Pro 10 15 20 TCG CAG GTC CTG AAC TTC GAA GAG ATC GAC TAC AAG GAG ATC GAG GTG 270 Ser Gln Val Leu Asn Phe Glu Glu Ile Asp Tyr Lys Glu Ile Glu Val 25 30 35 GAA GAG GTT GTC GGA AGA GGA GCT TTT GGA GTA GTT TGC AAA GCT AAG 318 Glu Glu Val Val Gly Arg Gly Ala Phe Gly Val Val Cys Lys Ala Lys 40 45 50 TGG AGA GCA AAA GAT GTC GCT ATT AAA CAG ATA GAA AGT GAG TCT GAG 366 Trp Arg Ala Lys Asp Val Ala Ile Lys Gln Ile Glu Ser Glu Ser Glu 55 60 65 70 AGG AAG GCT TTC ATT GTG GAG CTC CGG CAG TTG TCG CGT GTG AAC CAT 414 Arg Lys Ala Phe Ile Val Glu Leu Arg Gln Leu Ser Arg Val Asn His 75 80 85
【0063】 CCT AAC ATT GTC AAG TTG TAC GGA GCC TGC CTG AAT CCA GTA TGT CTT 462 Pro Asn Ile Val Lys Leu Tyr Gly Ala Cys Leu Asn Pro Val Cys Leu 90 95 100 GTG ATG GAA TAT GCA GAG GGG GGC TCA TTG TAT AAT GTG CTG CAT GGT 510 Val Met Glu Tyr Ala Glu Gly Gly Ser Leu Tyr Asn Val Leu His Gly 105 110 115 GCT GAA CCA TTG CCT TAC TAC ACT GCT GCT CAT GCC ATG AGC TGG TGT 558 Ala Glu Pro Leu Pro Tyr Tyr Thr Ala Ala His Ala Met Ser Trp Cys 120 125 130 TTA CAG TGT TCC CAA GGA GTG GCT TAC CTG CAC AGC ATG CAG CCC AAA 606 Leu Gln Cys Ser Gln Gly Val Ala Tyr Leu His Ser Met Gln Pro Lys 135 140 145 150 GCG CTG ATT CAC AGG GAC CTC AAG CCT CCA AAC TTG CTG CTG GTT GCA 654 Ala Leu Ile His Arg Asp Leu Lys Pro Pro Asn Leu Leu Leu Val Ala 155 160 165 GGA GGG ACA GTT CTA AAA ATC TGC GAT TTT GGT ACA GCT TGT GAC ATC 702 Gly Gly Thr Val Leu Lys Ile Cys Asp Phe Gly Thr Ala Cys Asp Ile 170 175 180 CAA ACA CAC ATG ACC AAT AAT AAA GGG AGT GCT GCT TGG ATG GCG CCT 750 Gln Thr His Met Thr Asn Asn Lys Gly Ser Ala Ala Trp Met Ala Pro 185 190 195 GAA GTG TTT GAA GGT AGC AAT TAC AGT GAA AAG TGT GAT GTC TTC AGC 798 Glu Val Phe Glu Gly Ser Asn Tyr Ser Glu Lys Cys Asp Val Phe Ser 200 205 210 TGG GGT ATT ATC CTC TGG GAA GTG ATA ACA CGC CGG AAA CCC TTC GAT 846 Trp Gly Ile Ile Leu Trp Glu Val Ile Thr Arg Arg Lys Pro Phe Asp 215 220 225 230
【0064】 GAG ATC GGT GGC CCA GCT TTC AGA ATC ATG TGG GCT GTT CAT AAT GGC 894 Glu Ile Gly Gly Pro Ala Phe Arg Ile Met Trp Ala Val His Asn Gly 235 240 245 ACT CGA CCA CCA CTG ATC AAA AAT TTA CCT AAG CCC ATT GAG AGC TTG 942 Thr Arg Pro Pro Leu Ile Lys Asn Leu Pro Lys Pro Ile Glu Ser Leu 250 255 260 ATG ACA CGC TGT TGG TCT AAG GAC CCA TCT CAG CGC CCT TCA ATG GAG 990 Met Thr Arg Cys Trp Ser Lys Asp Pro Ser Gln Arg Pro Ser Met Glu 265 270 275 GAA ATT GTG AAA ATA ATG ACT CAC TTG ATG CGG TAC TTC CCA GGA GCG 1038 Glu Ile Val Lys Ile Met Thr His Leu Met Arg Tyr Phe Pro Gly Ala 280 285 290 GAT GAG CCA TTA CAG TAT CCT TGT CAG TAC TCT GAT GAA GGG CAG AGC 1086 Asp Glu Pro Leu Gln Tyr Pro Cys Gln Tyr Ser Asp Glu Gly Gln Ser 295 300 305 310 AAC TCA GCC ACC AGC ACA GGC TCG TTC ATG GAC ATT GCT TCT ACA AAT 1134 Asn Ser Ala Thr Ser Thr Gly Ser Phe Met Asp Ile Ala Ser Thr Asn 315 320 325 ACC AGT AAT AAA AGT GAC ACA AAT ATG GAA CAG GTT CCT GCC ACA AAC 1182 Thr Ser Asn Lys Ser Asp Thr Asn Met Glu Gln Val Pro Ala Thr Asn 330 335 340 GAC ACT ATT AAA CGC TTG GAG TCA AAA CTG TTG AAA AAC CAG GCA AAG 1230 Asp Thr Ile Lys Arg Leu Glu Ser Lys Leu Leu Lys Asn Gln Ala Lys 345 350 355 CAA CAG AGT GAA TCT GGA CGC CTG AGC TTG GGA GCC TCT CGT GGG AGC 1278 Gln Gln Ser Glu Ser Gly Arg Leu Ser Leu Gly Ala Ser Arg Gly Ser 360 365 370
【0065】 AGT GTG GAG AGC TTG CCC CCC ACT TCC GAG GGC AAG AGG ATG AGT GCT 1326 Ser Val Glu Ser Leu Pro Pro Thr Ser Glu Gly Lys Arg Met Ser Ala 375 380 385 390 GAC ATG TCT GAA ATA GAA GCC AGG ATC GTG GCG ACT GCA GGT AAC GGG 1374 Asp Met Ser Glu Ile Glu Ala Arg Ile Val Ala Thr Ala Gly Asn Gly 395 400 405 CAA CCA AGG CGT AGA TCC ATC CAA GAC TTG ACT GTT ACT GGG ACA GAA 1422 Gln Pro Arg Arg Arg Ser Ile Gln Asp Leu Thr Val Thr Gly Thr Glu 410 415 420 CCT GGT CAG GTG AGC AGC CGG TCA TCC AGC CCT AGT GTC AGA ATG ATC 1470 Pro Gly Gln Val Ser Ser Arg Ser Ser Ser Pro Ser Val Arg Met Ile 425 430 435 ACT ACC TCA GGA CCA ACC TCA GAG AAG CCA GCT CGC AGT CAC CCA TGG 1518 Thr Thr Ser Gly Pro Thr Ser Glu Lys Pro Ala Arg Ser His Pro Trp 440 445 450 ACC CCT GAT GAT TCC ACA GAC ACC AAT GGC TCA GAT AAC TCC ATC CCA 1566 Thr Pro Asp Asp Ser Thr Asp Thr Asn Gly Ser Asp Asn Ser Ile Pro 455 460 465 470 ATG GCG TAT CTT ACA CTG GAT CAC CAG CTA CAG CCT CTA GCG CCG TGC 1614 Met Ala Tyr Leu Thr Leu Asp His Gln Leu Gln Pro Leu Ala Pro Cys 475 480 485 CCA AAC TCC AAA GAA TCC ATG GCA GTG TTC GAA CAG CAC TGT AAA ATG 1662 Pro Asn Ser Lys Glu Ser Met Ala Val Phe Glu Gln His Cys Lys Met 490 495 500 GCA CAG GAG TAT ATG AAA GTT CAA ACC GAA ATC GCA TTG TTA CTA CAG 1710 Ala Gln Glu Tyr Met Lys Val Gln Thr Glu Ile Ala Leu Leu Leu Gln 505 510 515
【0066】 AGA AAG CAA GAA CTA GTT GCA GAA TTG GAC CAG GAT GAA AAG GAC CAG 1758 Arg Lys Gln Glu Leu Val Ala Glu Leu Asp Gln Asp Glu Lys Asp Gln 520 525 530 CAA AAT ACA TCT CGT CTG GTA CAG GAA CAT AAA AAG CTT TTA GAT GAA 1806 Gln Asn Thr Ser Arg Leu Val Gln Glu His Lys Lys Leu Leu Asp Glu 535 540 545 550 AAC AAA AGC CTT TCT ACT TAT TAC CAG CAA TGC AAA AAA CAA CTA GAG 1854 Asn Lys Ser Leu Ser Thr Tyr Tyr Gln Gln Cys Lys Lys Gln Leu Glu 555 560 565 GTC ATC AGA AGC CAA CAG CAG AAA CGA CAA GGC ACT TCA TGATTCTCTG 1903 Val Ile Arg Ser Gln Gln Gln Lys Arg Gln Gly Thr Ser 570 575 GGACCGTTAC GTTTTAAAAT ATGCAAAGAC CTTTTTTTAA GAGAAGACAA ACCATTATAA 1963 CAGTTCATGA GTGTTAGCTT TTTGGCGTGT TCTGAATGCC AAATGCCTCT CTTTGCTGCA 2023 TTTGTTATGT CAGTTACCTT TCTTCTTATG GTGGATATAA AATCCACTGT CGTGTTGCAG 2083 CAGATGATGG CACCTGTGGC TTGGGAAGGC GAGSGTGCTC AGCTTCAGGG GCACATGAAG 2143 TGAACCTGGC TGTATGTGCA TGCTCCTGGA GTGAGCTACC TAACAGGAGG GGGTAGCACA 2203 CTGGCTACTG TGTGCAGGCA TCATCCTTTC TCTGTAGTAA AAGGTGGGAC CTCAAGAATT 2263 TTCTTCAAAG TGCTCATCTC AAAAATCTGA TTTTTTTCCC AGTAGATGGT ATGCTCCAAT 2323 GTAAAGACAG AGTATTAAAA TAACTTGTGG TACATTACAG AGGGACAGAA TGTTGAGGCT 2384 GAGTTCAAAG ACAGGGTTTG TGCCAACACA TCCTGGCTTT AGAGCACAAT GGATCTCGAG 2443
【0067】配列番号:2 配列の長さ:16 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AATTCGCCAC CATGGC 16
【0068】配列番号:3 配列の長さ:16 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 TCGAGCCATG GTGGCG 16
【0069】配列番号:4 配列の長さ:27 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0070】配列番号:5 配列の長さ:2656 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 GTCGAGATCC ATTGTGCTCT AAAGACGGCT GTGGCCGCTG CCTCTACCCC CGCCACGGAT 60
【0071】 CGCCGGGTAG TAGGACTGCG CGGCTCCAGG CTGAGGGTCG GTCCGGAGGC GGGTGGGCGC 120 GGGTCTCACC CGGATTGTCC GGGTGGCACC GTTCCCGGCC CCACCGGGCG CCGCGAGGGA 180 TC ATG TCT ACA GCC TCT GCC GCC TCC TCC TCC TCC TCG TCT TCG GCC 227 Met Ser Thr Ala Ser Ala Ala Ser Ser Ser Ser Ser Ser Ser Ala 1 5 10 15 GGT GAG ATG ATC GAA GCC CCT TCC CAG GTC CTC AAC TTT GAA GAG ATC 275 Gly Glu Met Ile Glu Ala Pro Ser Gln Val Leu Asn Phe Glu Glu Ile 20 25 30 GAC TAC AAG GAG ATC GAG GTG GAA GAG GTT GTT GGA AGA GGA GCC TTT 323 Asp Tyr Lys Glu Ile Glu Val Glu Glu Val Val Gly Arg Gly Ala Phe 35 40 45 GGA GTT GTT TGC AAA GCT AAG TGG AGA GCA AAA GAT GTT GCT ATT AAA 371 Gly Val Val Cys Lys Ala Lys Trp Arg Ala Lys Asp Val Ala Ile Lys 50 55 60 CAA ATA GAA AGT GAA TCT GAG AGG AAA GCG TTT ATT GTA GAG CTT CGG 419 Gln Ile Glu Ser Glu Ser Glu Arg Lys Ala Phe Ile Val Glu Leu Arg 65 70 75 CAG TTA TCC CGT GTG AAC CAT CCT AAT ATT GTA AAG CTT TAT GGA GCC 467 Gln Leu Ser Arg Val Asn His Pro Asn Ile Val Lys Leu Tyr Gly Ala 80 85 90 95 TGC TTG AAT CCA GTG TGT CTT GTG ATG GAA TAT GCT GAA GGG GGC TCT 515 Cys Leu Asn Pro Val Cys Leu Val Met Glu Tyr Ala Glu Gly Gly Ser 100 105 110 TTA TAT AAT GTG CTG CAT GGT GCT GAA CCA TTG CCA TAT TAT ACT GCT 563 Leu Tyr Asn Val Leu His Gly Ala Glu Pro Leu Pro Tyr Tyr Thr Ala 115 120 125
【0072】 GCC CAC GCA ATG AGT TGG TGT TTA CAG TGT TCC CAA GGA GTG GCT TAT 611 Ala His Ala Met Ser Trp Cys Leu Gln Cys Ser Gln Gly Val Ala Tyr 130 135 140 CTT CAC AGC ATG CAA CCC AAA GCG CTA ATT CAC AGG GAC CTG AAA CCA 659 Leu His Ser Met Gln Pro Lys Ala Leu Ile His Arg Asp Leu Lys Pro 145 150 155 CCA AAC TTA CTG CTG GTT GCA GGG GGG ACA GTT CTA AAA ATT TGT GAT 707 Pro Asn Leu Leu Leu Val Ala Gly Gly Thr Val Leu Lys Ile Cys Asp 160 165 170 175 TTT GGT ACA GCC TGT GAC ATT CAG ACA CAC ATG ACC AAT AAC AAG GGG 755 Phe Gly Thr Ala Cys Asp Ile Gln Thr His Met Thr Asn Asn Lys Gly 180 185 190 AGT GCT GCT TGG ATG GCA CCT GAA GTT TTT GAA GGT AGT AAT TAC AGT 803 Ser Ala Ala Trp Met Ala Pro Glu Val Phe Glu Gly Ser Asn Tyr Ser 195 200 205 GAA AAA TGT GAC GTC TTC AGC TGG GGT ATT ATT CTT TGG GAA GTG ATA 851 Glu Lys Cys Asp Val Phe Ser Trp Gly Ile Ile Leu Trp Glu Val Ile 210 215 220 ACG CGT CGG AAA CCC TTT GAT GAG ATT GGT GGC CCA GCT TTC CGA ATC 899 Thr Arg Arg Lys Pro Phe Asp Glu Ile Gly Gly Pro Ala Phe Arg Ile 225 230 235 ATG TGG GCT GTT CAT AAT GGT ACT CGA CCA CCA CTG ATA AAA AAT TTA 947 Met Trp Ala Val His Asn Gly Thr Arg Pro Pro Leu Ile Lys Asn Leu 240 245 250 255 CCT AAG CCC ATT GAG AGC CTG ATG ACT CGT TGT TGG TCT AAA GAT CCT 995 Pro Lys Pro Ile Glu Ser Leu Met Thr Arg Cys Trp Ser Lys Asp Pro 260 265 270
【0073】 TCC CAG CGC CCT TCA ATG GAG GAA ATT GTG AAA ATA ATG ACT CAC TTG 1043 Ser Gln Arg Pro Ser Met Glu Glu Ile Val Lys Ile Met Thr His Leu 275 280 285 ATG CGG TAC TTT CCA GGA GCA GAT GAG CCA TTA CAG TAT CCT TGT CAG 1091 Met Arg Tyr Phe Pro Gly Ala Asp Glu Pro Leu Gln Tyr Pro Cys Gln 290 295 300 TAT TCA GAT GAA GGA CAG AGC AAC TCT GCC ACC AGT ACA GGC TCA TTC 1139 Tyr Ser Asp Glu Gly Gln Ser Asn Ser Ala Thr Ser Thr Gly Ser Phe 305 310 315 ATG GAC ATT GCT TCT ACA AAT ACG AGT AAC AAA AGT GAC ACT AAT ATG 1187 Met Asp Ile Ala Ser Thr Asn Thr Ser Asn Lys Ser Asp Thr Asn Met 320 325 330 335 GAG CAA GTT CCT GCC ACA AAT GAT ACT ATT AAG CGC TTA GAA TCA AAA 1235 Glu Gln Val Pro Ala Thr Asn Asp Thr Ile Lys Arg Leu Glu Ser Lys 340 345 350 TTG TTG AAA AAT CAG GCA AAG CAA CAG AGT GAA TCT GGA CGT TTA AGC 1283 Leu Leu Lys Asn Gln Ala Lys Gln Gln Ser Glu Ser Gly Arg Leu Ser 355 360 365 TTG GGA GCC TCC CAT GGG AGC AGT GTG GAG AGC TTG CCC CCA ACC TCT 1331 Leu Gly Ala Ser His Gly Ser Ser Val Glu Ser Leu Pro Pro Thr Ser 370 375 380 GAG GGC AAG AGG ATG AGT GCT GAC ATG TCT GAA ATA GAA GCT AGG ATC 1379 Glu Gly Lys Arg Met Ser Ala Asp Met Ser Glu Ile Glu Ala Arg Ile 385 390 395 GCC GCA ACC ACA GGC AAC GGA CAG CCA AGA CGT AGA TCC ATC CAA GAC 1427 Ala Ala Thr Thr Gly Asn Gly Gln Pro Arg Arg Arg Ser Ile Gln Asp 400 405 410 415
【0074】 TTG ACT GTA ACT GGA ACA GAA CCT GGT CAG GTG AGC AGT AGG TCA TCC 1475 Leu Thr Val Thr Gly Thr Glu Pro Gly Gln Val Ser Ser Arg Ser Ser 420 425 430 AGT CCC AGT GTC AGA ATG ATT ACT ACC TCA GGA CCA ACC TCA GAA AAG 1523 Ser Pro Ser Val Arg Met Ile Thr Thr Ser Gly Pro Thr Ser Glu Lys 435 440 445 CCA ACT CGA AGT CAT CCA TGG ACC CCT GAT GAT TCC ACA GAT ACC AAT 1571 Pro Thr Arg Ser His Pro Trp Thr Pro Asp Asp Ser Thr Asp Thr Asn 450 455 460 GGA TCA GAT AAC TCC ATC CCA ATG GCT TAT CTT ACA CTG GAT CAC CAA 1619 Gly Ser Asp Asn Ser Ile Pro Met Ala Tyr Leu Thr Leu Asp His Gln 465 470 475 CTA CAG CCT CTA GCA CCG TGC CCA AAC TCC AAA GAA TCT ATG GCA GTG 1667 Leu Gln Pro Leu Ala Pro Cys Pro Asn Ser Lys Glu Ser Met Ala Val 480 485 490 495 TTT GAA CAG CAT TGT AAA ATG GCA CAA GAA TAT ATG AAA GTT CAA ACA 1715 Phe Glu Gln His Cys Lys Met Ala Gln Glu Tyr Met Lys Val Gln Thr 500 505 510 GAA ATT GCA TTG TTA TTA CAG AGA AAG CAA GAA CTA GTT GCA GAA CTG 1763 Glu Ile Ala Leu Leu Leu Gln Arg Lys Gln Glu Leu Val Ala Glu Leu 515 520 525 GAC CAG GAT GAA AAG GAC CAG CAA AAT ACA TCT CGC CTG GTA CAG GAA 1811 Asp Gln Asp Glu Lys Asp Gln Gln Asn Thr Ser Arg Leu Val Gln Glu 530 535 540 CAT AAA AAG CTT TTA GAT GAA AAC AAA AGC CTT TCT ACT TAC TAC CAG 1859 His Lys Lys Leu Leu Asp Glu Asn Lys Ser Leu Ser Thr Tyr Tyr Gln 545 550 555
【0075】 CAA TGC AAA AAA CAA CTA GAG GTC ATC AGA AGT CAG CAG CAG AAA CGA 1907 Gln Cys Lys Lys Gln Leu Glu Val Ile Arg Ser Gln Gln Gln Lys Arg 560 565 570 575 CAA GGC ACT TCA TGATTCTCTG GGACCGTTAC ATTTTGAAAT ATGCAAAGAA 1959 Gln Gly Thr Ser * 579 AGACTTTTTT TTTAAGGAAA GGAAAACCTT ATAATGACGA TTCATGAGTG TTAGCTTTTT 2019 GGCGTGTTCT GAATGCCAAC TGCCTATATT TGCTGCATTT TTTTCATTGT TTATTTTCCT 2079 TTTCTCATGG TGGACATACA ATTTTACTGT TTCATTGCAT AACATGGTAG CATCTGTGAC 2139 TTGAATGAGC AGCACTTTGC AACTTCAAAA CAGATGCAGT GAACTGTGGC TGTATATGCA 2199 TGCTCATTGT GTGAAGGCTA GCCTAACAGA ACAGGAGGTA TCAAACTAGC TGCTATGTGC 2259 AAACAGCGTC CATTTTTTCA TATTAGAGGT GGAACCTCAA GAATGACTTT ATTCTTGTAT 2319 CTCATCTCAA AATATTAATA ATTTTTTTCC CAAAAGATGG TATATACCAA GTTAAAGACA 2379 GGGTATTATA AATTTAGAGT GATTGGTGGT ATATTACGGA AATACGGAAC CTTTAGGGAT 2439 AGTTCCGTGT AAGGGCTTTG ATGCCAGCAT CCTTGGATCA GTACTGAACT CAGTTCCATC 2499 CGTAAAATAT GTAAAGGTAA GTGGCAGCTG CTCTATTTAA TGAAAGCAGT TTTACCGGAT 2559 TTTGTTAGAC TAAAATTTGA TTGTGATACA TTGAACAAAA TGGAACTCAT TTTTTTTAAG 2619 GAGTAAAGAT TTTCTTTAGA GCACAATGGA TCTCGAC 2656
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、酵母発現ベクターpNV11 を示す。
【図2】図2は、種々のTAK1遺伝子の発現に対する
TGF−βの添加効果を、ルシフェラーゼ遺伝子をリポ
ーター遺伝子として用いて調べた結果を示すグラフであ
る。
【図3】図3は、MC3T3細胞におけるTAK1遺伝
子の活性に対するTGF−β及びBMP−4の効果を免
疫沈降法およびカップル・キナーゼ法により測定した結
果を示すグラフである。
【図4】図4は、HA−TAK1遺伝子でトランスフェ
クトされた細胞におけるTAK1キナーゼ活性に対する
種々の濃度のTGF−β又はBMP−4の効果を示すグ
ラフである。TAK1ΔNはTAK1ΔN遺伝子でトラ
ンスフェクトされた細胞をTGF−β及びBMP−4の
いずれによっても刺激しなかった場合の結果を示す。
【図5】図5はマウスTAK1をコードするDNAの塩
基配列とヒトTAK1をコードするDNAの塩基配列と
の対比を示す。
【図6】図6はマウスTAK1をコードするDNAの塩
基配列とヒトTAK1をコードするDNAの塩基配列と
の対比を示す。
【図7】図7はマウスTAK1をコードするDNAの塩
基配列とヒトTAK1をコードするDNAの塩基配列と
の対比を示す。
【図8】図8はマウスTAK1をコードするDNAの塩
基配列とヒトTAK1をコードするDNAの塩基配列と
の対比を示す。
【図9】図9はマウスTAK1をコードするDNAの塩
基配列とヒトTAK1をコードするDNAの塩基配列と
の対比を示す。
【図10】図10は、マウスTAK1のアミノ酸配列と
ヒトTAK1のアミノ酸配列の対比を示す。
【図11】図11は、マウスTAK1のアミノ酸配列と
ヒトTAK1のアミノ酸配列の対比を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 9/12 C12R 1:685) (C12N 9/12 C12R 1:865) (C12N 9/12 C12R 1:19) (72)発明者 松本 邦弘 愛知県名古屋市千種区北千種2−1−43 萱場住宅1−205 (72)発明者 入江 賢児 愛知県名古屋市昭和区陶生町2−15−B22

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:1に示す23位のSer から579
    位のSer までのアミノ酸配列、又は当該アミノ酸配列に
    対して1〜少数個のアミノ酸の付加、除去及び/又は他
    のアミノ酸による置換により修飾されたアミノ酸配列を
    含んで成る、トランスフォ−ミング成長因子(TGF)
    −βによって活性化されるキナーゼ活性を有するポリペ
    プチドをコードするDNA。
  2. 【請求項2】 配列番号:1に示す1位のMet から579
    位のSer までのアミノ酸配列、又は当該アミノ酸配列に
    対して1〜少数個のアミノ酸の付加、除去及び/又は他
    のアミノ酸による置換により修飾されたアミノ酸配列を
    含んで成る、トランスフォ−ミング成長因子(TGF)
    −βによって活性化されるキナーゼ活性を有するポリペ
    プチドをコードするDNA。
  3. 【請求項3】 配列番号:1に示す223 位のT から1893
    位のA までのヌクレオチド配列を有する請求項1に記載
    のDNA。
  4. 【請求項4】 配列番号:1に示す157 位のA から1893
    位のA までのヌクレオチド配列を有する請求項2に記載
    のDNA。
  5. 【請求項5】 配列番号:1に示すヌクレオチド配列に
    対して80%以上の相同性を有し、且つTGF−βによっ
    て活性化されるキナーゼ活性を有するポリペプチドをコ
    ードするDNA。
  6. 【請求項6】 配列番号:1に示すヌクレオチド配列
    と、60℃、0.1 ×SSC、0.1 %SDS の条件下にハイブリ
    ダイズすることができ、且つTGF−βによって活性化
    されるキナーゼ活性を有するポリペプチドをコードする
    DNA。
  7. 【請求項7】 配列番号:5に示すヌクレオチド配列を
    有する、請求項6に記載のDNA。
  8. 【請求項8】 配列番号:5に示す23位のSer から579
    位のSer までのアミノ酸配列、又は当該アミノ酸配列に
    対して1〜少数個のアミノ酸の付加、除去及び/又は他
    のアミノ酸による置換により修飾されたアミノ酸配列を
    含んで成る、トランスフォ−ミング成長因子(TGF)
    −βによって活性化されるキナーゼ活性を有するポリペ
    プチドをコードするDNA。
  9. 【請求項9】 配列番号:5に示す1位のMet から579
    位のSer までのアミノ酸配列、又は当該アミノ酸配列に
    対して1〜少数個のアミノ酸の付加、除去及び/又は他
    のアミノ酸による置換により修飾されたアミノ酸配列を
    含んで成る、トランスフォ−ミング成長因子(TGF)
    −βによって活性化されるキナーゼ活性を有するポリペ
    プチドをコードするDNA。
  10. 【請求項10】 配列番号:5に示す249 位のT から19
    19位のA までのヌクレオチド配列を有する請求項8に記
    載のDNA。
  11. 【請求項11】 配列番号:5に示す183 位のA から19
    19位のA までのヌクレオチド配列を有する請求項9に記
    載のDNA。
  12. 【請求項12】 配列番号:5に示すヌクレオチド配列
    に対して80%以上の相同性を有し、且つTGF−βによ
    って活性化されるキナーゼ活性を有するポリペプチドを
    コードするDNA。
  13. 【請求項13】 配列番号:5に示すヌクレオチド配列
    と、60℃、0.1 ×SSC 、0.1 %SDS の条件下にハイブリ
    ダイズすることができ、且つTGF−βによって活性化
    されるキナーゼ活性を有するポリペプチドをコードする
    DNA。
  14. 【請求項14】 配列番号1に示す23位のMet から579
    位のSer までのアミノ酸配列を含んでなる、TGF−β
    によって活性化されるキナーゼ活性を有するポリペプチ
    ド。
  15. 【請求項15】 配列番号5に示す23位のMet から579
    位のSer までのアミノ酸配列を含んでなる、TGF−β
    によって活性化されるキナーゼ活性を有するポリペプチ
    ド。
  16. 【請求項16】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
    のDNAを含んで成るベクターにより形質転換された宿
    主細胞を培養し、培養物から発現生成物を採取すること
    を特徴とする、TGF−βによって活性化されるキナー
    ゼ活性を有するポリペプチドの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法により製造さ
    れるTGF−βによって活性化されるキナーゼ活性を有
    するポリペプチド。
  18. 【請求項18】 配列番号:1の23位のSer から579 位
    のSer までのアミノ酸配列を有するTGF−βによって
    活性化されるキナーゼ。
  19. 【請求項19】 配列番号:5に示す23位のSer から57
    9 位のSer までのアミノ酸配列を有する、TGF−βに
    より活性化されるキナーゼ。
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