JPH09163770A - 超音波モータの駆動装置 - Google Patents

超音波モータの駆動装置

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Publication number
JPH09163770A
JPH09163770A JP7320676A JP32067695A JPH09163770A JP H09163770 A JPH09163770 A JP H09163770A JP 7320676 A JP7320676 A JP 7320676A JP 32067695 A JP32067695 A JP 32067695A JP H09163770 A JPH09163770 A JP H09163770A
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JP
Japan
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frequency
resonance frequency
ultrasonic
output
voltage
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Withdrawn
Application number
JP7320676A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kumei
一裕 粂井
Yoshihisa Taniguchi
芳久 谷口
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
Toshiharu Tsubata
敏晴 津幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、効率よく駆動動作を実行し得る超
音波モータの駆動回路を提供する。 【解決手段】 ロータと、該ロータを駆動する超音波振
動子30と、交番電圧が印加され超音波振動子30に超
音波振動を励起させる積層型圧電素子33と、超音波振
動子30に高周波電力を供給するアンプ3、4とを具備
する超音波モータの駆動装置で、前記超音波振動子30
の共振周波数を検出する共振周波数検出器8と、検出さ
れた共振周波数に応じた電圧を出力するオフセット電圧
発生器7と、予め定められた電圧がセットされ、その電
圧を所定の割合で減少させるスイープ電圧発生器8と、
オフセット電圧発生器7とスイープ電圧発生器8との出
力を加算する加算器5と、加算器5の出力に基づき、共
振周波数を決定しアンプ3に周波数信号を出力するVC
O1と、このVCO1の出力の位相を90度変化させ、
前記アンプ4に周波数信号を出力する移相器2とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波モータ、更に詳
しくは超音波振動子と回転体とを有する超音波モータの
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波振動子に高周波の駆動電圧を印加
して超音波振動を励起させ、この振動でロータ等の被駆
動体を押圧駆動することにより、被駆動体を回転又は直
線移動させるようにした超音波モータが知られている。
【0003】一般的に超音波モータを駆動する時には、
超音波振動子の共振周波数で駆動することが行われる
が、温度の変化や負荷の変動によって超音波振動子の共
振周波数が変動する。この共振周波数の変動に対し、超
音波振動子に載置されている圧電素子に印加する高周波
電圧を一定とした場合には、超音波振動子は超音波振動
を励起することができず、被駆動体を効率よく駆動する
ことができない。
【0004】これに対し、従来、特公平7−8153号
公報に開示された振動波モータ装置において、図13に
示すような提案がなされている。
【0005】図13に示す振動波モータ装置において、
電源スイッチをオンすることによって回路系に給電がな
され、コンピュータ52が作動を開始する。コンピュー
タ52は、電源スイッチのオンにて出力ポートPC0か
ら「ロー」の出力を送出するとともに出力ポートPA0
乃至PA3の出力を全て「ロー」となす。
【0006】この状態にあっては、VCO(電圧制御発
信器)53の出力は、コンピュータ52の出力ポートP
A0乃至PA3の出力に基づいてその出力周波数が決定
される。
【0007】このようにして、VCO53が作動を開始
した後、コンピュータ52は駆動検知回路51の出力状
態を入力ポートPB0に入力し、これをコンピュータ5
2に内蔵されるAレジスタに入力する。ついでコンピュ
ータ52に内蔵されるBレジスタに定数nを設定し、再
度入力ポートPB0の入力データを検知し、この検知デ
ータとAレジスタの内容とが一致していればBレジスタ
の内容から1を減算する。
【0008】超音波モータが駆動状態にないときには、
駆動検知回路51の出力に変化がないので、前記Aレジ
スタとの一致検知動作では一致が検知され、上述のBレ
ジスタのデータnに対して1を引く演算(n−1)がな
され、これがBレジスタに入力する。ついでBレジスタ
の内容が前記演算にてゼロとなったか否か判別され、ゼ
ロとなっていないときには再度入力ポートPB0のに入
力データが検知され、これとAレジスタの内容との一致
検知動作がなされる。
【0009】以後、超音波モータが駆動状態にないとき
には、前記動作がBレジスタの内容が前記−1の演算に
てゼロとなるまで、即ちn回繰り返し実行される。これ
ら一連の動作は超音波モータが駆動されたか否かを一定
時間検知する動作であり、この一連の動作結果として超
音波モータが駆動されていないときには、コンピュータ
52の出力ポートPA0乃至PA3の出力バイナリーコ
ードを1増加させる。
【0010】これにより、VCO53の周波数が増大
し、以後上述の一連の動作が繰り返し実行される。即
ち、コンピュータ52は駆動検知回路51の出力状態が
一定時間変化しないときには、一定時間ごとにVCO5
3の周波数を順次増大させ、VCO53の発振周波数を
超音波モータの共振周波数に近づけていく。
【0011】上述の動作にて駆動検知回路51の出力が
初期にAレジスタに入力されたデータに対して変化した
際、即ち、VCO53の発振周波数が、超音波モータの
真の共振周波数に近づいてコンパレータ55、フィルタ
56、VCO53から成るフェーズロックドループ(P
LL)のロックレンジ内に入って、超音波モータの被駆
動状態が駆動状態へと移行すると、以後出力ポートPA
0乃至PA3の出力状態の更新を禁止し、出力ポートP
A0乃至PA3の出力をその状態に保持するとともにコ
ンピュータ52はマルチプレクサ54を制御し、コンパ
レータ50を介して電極の信号がR入力に入力されるコ
ンパレータ55の出力をローパスフィルタ(LPF)5
6に送出する。
【0012】前記VCO53の出力パルスは、アンプ5
7、コイル59を介して圧電素子70の電極に印加され
るとともに、コンパレータ61のR(リセット)入力と
して印加される。コンパレータ61、フィルタ62、V
CO63は、コンパレータ55、フィルタ56、VCO
53と同様に作動し、コンパレータ61のR及びS(セ
ット)入力へのパルスの位相を一致させるよう制御する
ため、コンパレータ61のR及びS入力のパルスは同パ
ルスとなる。
【0013】また、分周回路64は、VCO63のパル
スを32分周しているので、VCO63の出力パルスの
周波数は、VCO63の入力パルス、即ちVCO53の
出力パルスの32倍の周波数となり、このVCO63の
パルスはシフトレジスタ65の8段目の出力Q8 はVC
O53の出力パルスに対して90度位相の遅れたパルス
となり、これがアンプ58、コイル60を介して圧電素
子70の電極に印加される。これによって超音波モータ
は回動駆動状態を保持する。
【0014】このように超音波モータへの回動駆動がな
されている状態にあっては、上述の如くコンパレータ5
5の出力がフィルタ56に入力しVCO53の周波数が
コンパレータ12の出力によって制御される。即ち、コ
ンパレータ55のR入力には振動検出用電極からの出力
パルスが入力され、S入力にはシフトレジスタ66のQ
8 出力からのパルスが入力されている。
【0015】前記シフトレジスタ66のD入力には、コ
ンパレータ67を介して電極の信号、即ち、VCO53
からのパルスと同一周波数及び位相のパルスが印加され
ており、かつ、シフトレジスタ66のクロック入力とし
ては前記VCO63の出力が入力されており、かつ、V
CO63の出力は上述の如くVCO53の32倍の周波
数の信号であるので、シフトレジスタ66の8段目の出
力Q8 からのパルスもVCO53のパルスに対し90度
位相を遅らせたパルスとなる。
【0016】前記シフトレジスタ66の出力Q8のパル
スは、インバータ68を介してコンパレータ55のS入
力に入力されるため、上述と同様にコンパレータ55の
R入力には検出用電極からの周波数信号が、また、コン
パレータ55のS入力には電極への周波数信号に対して
90度位相進んだパルスが入力する。
【0017】コンパレータ55、フィルタ56、VCO
53は、コンパレータ55のR入力とS入力への入力パ
ルスを同位相となすように、即ち、駆動電極と検出電極
の各パルスの位相差90度に保つようにVCO53の出
力周波数を制御し、VCO53の出力周波数を常に真の
共振周波数となるよう制御する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成によれ
ば、超音波モータにより移動体の駆動が行われ、移動体
の駆動状態が所定の状態となるまでは、フェーズロック
ドループ等の共振点からの変動を検知して、この変動情
報に基づく周波数の設定動作は真の共振点に近づいた状
態で行われ、真の共振点以外の共振点からの変動情報に
基づく周波数の設定動作が行われることを防止できると
いった利点がある。
【0019】しかしながら、共振周波数付近では超音波
振動子の振動が安定せず、ロータを効率よく回転させる
ことが難しい。また、超音波振動子が組立上のバラツキ
等で必要のない共振モードが存在する場合、フェーズロ
ックドループはその共振モードに引き込まれる可能性が
ある。
【0020】更に、フェーズロックドループ等の共振周
波数を検知して共振周波数からのズレ情報を基に駆動周
波数を設定する方法において、共振点を確実に追尾する
ためにゲインを高めに設定することが行われるが、急激
な負荷変動による共振周波数の変化や、振動検出素子の
波形の乱れや、外部ノイズ等による共振周波数の誤検出
でフェーズロックドループが暴走し、共振周波数を追尾
することができず効率よく超音波モータを駆動すること
ができない可能性が高いという課題がある。
【0021】本発明は、上述した従来の課題に鑑み、使
用される環境の変化、又は超音波モータの個体差による
インピーダンスの変化や、共振周波数の誤検出があって
も、簡単な回路構成で効率よく駆動動作を実行し得る超
音波モータの駆動回路を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転体と、該回転体を駆動する超音波振動子と、交番電
圧が印加されることにより該超音波振動子に超音波振動
を励起させる電気−機械エネルギー変換素子と、該電気
−機械エネルギー変換素子に高周波電力を供給する電力
供給手段とを具備する超音波モータの駆動装置におい
て、前記超音波振動子の共振周波数を検出する共振周波
数検出手段と、この共振周波数検出手段により検出され
た共振周波数に応じた電圧を出力するオフセット電圧発
生手段と、前記共振周波数検出手段により共振周波数が
検出された際に予め定められた電圧がセットされ、その
電圧を予め定められた割合で減少させてゆくスイープ電
圧発生手段と、前記オフセット電圧発生手段とスイープ
電圧発生手段との出力を加算する加算手段と、この加算
手段の出力に基づき、発振周波数を決定し前記電力供給
手段に周波数信号を出力する発振手段と、この発振手段
の出力の位相を90度変化させ、前記電力供給手段に周
波数信号を出力する移相手段とを具備することを特徴と
するものである。
【0023】請求項2記載の発明は、回転体と、該回転
体を駆動する超音波振動子と、交番電圧が印加されるこ
とにより該超音波振動子に超音波振動を励起させる電気
−機械エネルギー変換素子と、該電気−機械エネルギー
変極素子に高周波電力を供給する半導体スイッチング素
子及び昇圧回路とを具備する超音波モータの駆動装置に
おいて、前記超音波振動子の共振周波数を検出する共振
周波数検出手段と、この共振周波数検出手段により検出
された共振周波数に応じたデータを出力するデータセレ
クト手段と、前記共振周波波数検出手段により共振周波
数が検出された際に予め定められたデータがリロードさ
れ、その電圧を予め定められた割合で減少させてゆくス
イープカウント手段と、前記データセレクト手段とスイ
ープカウント手段との出力データを加算する加算手段
と、この加算手段の出力に基づき、駆動周波数を決定し
周波数信号を出力する駆動周波数発生カウンタ手段と、
この駆動周波数発生カウンタ手段が出力する周波数信号
を前記半導体スイッチング素子の駆動パターンに変換す
る駆動パターン変換手段とを具備することを特徴とする
ものである。
【0024】以下に上述した構成の各発明の作用を説明
する。請求項1記載の超音波モータの駆動装置におい
て、前記共振周波数検出手段は、前記超音波振動子の共
振周波数を検出する。前記オフセット電圧発生手段は、
前記共振周波数検出手段で検出された共振周波数に基づ
いた電圧を出力する。前記スイープ電圧発生手段は、前
記共振周波数検出手段で共振周波数が検出されたときに
あらかじめ設定された電圧をセットし、その電圧をあら
かじめ設定された割合で減少させる。
【0025】前記加算手段は、前記オフセット電圧発生
手段と前記スイープ電圧発生手段の出力を加算する。前
記発振回路は、前記加算手段からの出力を基に発振周波
数を決定し、前記電力供給手段を介して前記超音波振動
子に決定した発振周波数の周波数信号を供給する。
【0026】また、前記移相手段は、前記発振手段の出
力の位相を90度変化させ、前記電力供給手段を介して
前記超音波振動子に位相を90度変化させた周波数信号
を供給する。
【0027】請求項2記載の超音波モータの駆動装置に
おいて、前記共振周波数検出手段は、前記超音波振動子
の共振周波数を検出する。前記データセレクト手段は、
前記共振周波数検出手段で検出された共振周波数に基づ
いたデータを出力する。
【0028】前記スイープカウンタ手段は、前記周波数
検出手段で共振周波数が検出された際にあらかじめ設定
されたデータをリロードし、その値をあらかじめ設定さ
れた割合で減少させていく。
【0029】前記加算手段は、前記データセレクタ手段
と前記スイープカウント手段との出力を加算する。前記
駆動周波数発生カウント手段は、前記加算手段からの出
力を基に、駆動周波数を決定し、決定した周波数の周波
数信号を出力する。
【0030】前記駆動パターン変換手段は、前記駆動周
波数発生カウント手段が出力する周波数信号を前記半導
体スイッチング素子の駆動パターンに変換する。これに
より、前記半導体スイッチング素子から前記駆動パター
ン変換手段により変換された駆動パターンによる高周波
電力が電気−機械変換素子に供給されて超音波振動子に
超音波振動を励起させ、超音波モータを駆動することが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0032】[実施の形態1] (構成)図1、図2乃至図6、図7、図8及び図9に本
発明の実施の形態1を示す。
【0033】図1は本実施の形態1の超音波モータの駆
動装置のブロック図、図2は本実施の形態1の超音波振
動子30の平面図、図3は本実施の形態1の超音波振動
子30の図2のα方向から見た正面図である。
【0034】図4は本実施の形態1の超音波振動子30
の図2のβ方向から見た背面図、図5は本実施の形態1
の超音波振動子30の図2のγ方向から見た側面図、図
6は本実施の形態1の超音波振動子30の図2のδ方向
から見た側面図である。
【0035】また、図7は本実施の形態1の超音波モー
タの概略正面図、図8は本実施の形態1の超音波振動子
の駆動周波数対振動振幅の特性図、図9は本実施の形態
1の周波数スイープ方法と超音波振動子に印加する交番
電圧の波形例を示す説明図である。
【0036】以下に、本実施の形態1に用いる超音波モ
ータ40について図2乃至図6及び図7を参照して説明
する。
【0037】まず、図2乃至図6を参照して本実施の形
態1の超音波振動子30について説明する。
【0038】本実施の形態1の超音波振動子30は、黄
銅材(C2801PのO材)からなる角柱形状の基本弾
性体31を有している。
【0039】この基本弾性体31は、略7mm×9mm×3
5mmの寸法を持ち、その下端から11mmの位置に深さ1
乃至2mmの溝32を全周に亘って設けている。また、こ
の基本弾性体31の正面と裏面には、一対の積層型圧電
素子33が各々一定の傾斜角度を持って挟持されてい
る。
【0040】それぞれの積層型圧電素子33から引き出
されている電気端子を各々A,GND及びB,GNDと
する。この積層型圧電素子33は、保持用弾性体34に
より圧縮応力を印加された状態で基本弾性体31に保持
固定される。前記各積層型圧電素子33は正面と裏面で
正対して見て逆方向に傾けて取り付けられる。
【0041】前記各積層型圧電素子33は、その寸法2
mm×3.1mm×9mmに形成されている。
【0042】前記基本弾性体31の先端部には、円環状
のフェノール樹脂にアルミナセラミックの砥粒を分散さ
せた砥石からなる摺動用駆動子35が接合されている。
また、記基本弾性体31の中央部には、貫通孔36が穿
設され、この貫通孔36の一部(正確には縦振動の節位
置)には図示してないがタップが切られている。
【0043】前記積層型圧電素子33は、基本弾性体3
1の壁面に設けた凹部に挿入されるようになっている。
また、保持用弾性体34は、基本弾性体31に設けたこ
の保持用弾性体34をガイドするための突起部に沿って
挿入され、積層型圧電素子33に付き当てられた後、圧
縮応力100Nの力を印加された状態で、ビス36を用
い、かつ、積層型圧電素子33との当接面全てにエポキ
シ系接着剤を用いて固定される。
【0044】次に、図7を参照して、前記超音波振動子
30を用いた超音波モータ40について説明する。前記
超音波振動子30の貫通孔36には軸41が挿入され
る。この軸41は、中央部及び両端部にネジ部が設けら
れており、中央部のネジ部は前記超音波振動子30の貫
通孔36に設けたタップと螺合されかつ接着固定される
ようになっている。
【0045】前記超音波振動子30の上端部の摺動用駆
動子35の上方には、円環状のロータ43がスラストベ
アリング44及びバネ保持体45を介してバネ46によ
り摺動用駆動子35に押圧される状態で配置されるよう
になっている。
【0046】前記バネ46の押圧力は、ナット47によ
り調節可能である。また、円環状のロータ43の下面に
は、円環状のジルコニアセラミックスからなる摺動材4
8が接着され、摺動用駆動子35と接合している。
【0047】前記超音波モータ40を図示しない基台に
固定する場合には、その下部から突き出た軸41を前記
基台に設けたネジ孔にねじ込み固定する。
【0048】次に、図1を参照して本実施の形態1の超
音波モータ40の駆動装置について説明する。
【0049】図1に示す本実施の形態1の駆動装置は、
超音波振動子30に印加する高周波の交番電圧の周波数
信号を発生する発振手段としてのVCO(電圧制御発振
器)1と、このVCO1の出力の位相を±90度変化さ
せる移相手段としての移相器2と、前記VCO1の出力
を増幅し超音波振動子30に取り付けられている一方の
積層型圧電素子33に供給する電力供給手段を構成する
第1のアンプ3と、前記移相器2により位相が±90度
変化した前記VCO1からの出力を増幅し超音波振動子
30に取り付けられている他方の積層型圧電素子33に
供給する電力供給手段を構成する第2のアンプ4と、前
記超音波振動子30に取り付けられその振動状態を検出
するセンサ29と、このセンサ29の出力に基づき前記
超音波振動子30の周波数(共振周波数)を検出する共
振周波数検出器8と、共振周波数検出器8で検出した周
波数に相当する電圧を前記VCO1に設定するためにオ
フセット電圧を発生するオフセット電圧発生手段としの
オフセット電圧発生器7と、前記共振周波数検出器8が
超音波振動子30の共振周波数であると判断したときに
スイープ電圧発生器6の発生する電圧をVCO1の発振
周波数が共振周波数よりあらかじめ設定してある分だけ
高い周波数になるような初期設定電圧が設定されている
初期設定電圧部9と、この初期設定電圧部9からの電圧
と前記共振周波数検出器8の出力とを基に初期設定電圧
をあらかじめ定められた割合で減少させていくスイープ
電圧発生手段としてのスイープ電圧発生器6と、スイー
プ電圧発生器6とオフセット電圧発生器7との出力電圧
を加算し、VCO1にその電圧に対応する周波数信号を
出力する加算手段としての加算器5とを具備している。
【0050】尚、前記第1のアンプ3、第2のアンプ4
は、前記超音波振動子30を確実に振動させることがで
きるような電流容量を持つパワーアンプが最適である。
【0051】(作用)次に、図1に示す本実施の形態1
の駆動装置の作用を説明する。超音波振動子30は、そ
の寸法が、1次の共振縦振動(図3の上下方向の振
動)、及び、1次の(溝32より下方の捻れまで考慮す
ると2次の)共振捻れ振動(縦振動の振動方向を捻れの
軸とする振動)が略同一周波数Fr(40kHz)で励
起できるようなものとなっている。また、この周波数近
傍には、屈曲共振振動の固有振動は無いような形状に設
計されている。
【0052】まず、積層型圧電素子33のA端子に周波
数(共振周波数)Frで振幅20Vp−pの交番電圧を
印加し、B端子に同一周波数、同振幅で同位相の交番電
圧を印加すると、共振縦振動が励起できる。共振縦振動
の節部は基本弾性体31の中心軸上のほぼ中央位置に存
在する。
【0053】次に、前記A端子に周波数Frで、振幅2
0Vp−pの交番電圧を印加し、B端子に同一周波数、
同振幅で、逆位相の交番電圧を印加すると、共振捻れ振
動が励起できる。共振ねじれ振動では、基本弾性体31
の中心軸全ての位置が節部である。
【0054】次に、前記A端子に周波数Frで、振幅2
0Vp−pの交番電圧を印加し、B端子に同一周波数、
同振幅で、位相が90度異なった交番電圧を印加する
と、共振縦振動と、共振捻れ振動とが合成されて、摺動
用駆動子35の位置において楕円振動が励起できる。こ
の摺動用駆動子35にロータ43を押圧すると楕円振動
に伴なってロータ43は時計回りまたは反時計回りに回
転する。
【0055】共振周波数検出器8は、前記超音波振動子
30に取り付けられた振動検出用のセンサ29の出力を
基に、超音波振動子30の共振周波数Frを検出する。
この共振周波数検出器8は、オフセット電圧発生器7の
電圧を図8に示すように共振周波数Frとなるように設
定すると同時に、スイープ電圧発生器6の電圧をあらか
じめ初期設定電圧部9に設定する。
【0056】ここで、初期設定電圧は、図8に示す共振
周波数Frより高い周波数(設定周波数)Fsになるよ
うにΔFだけ周波数が大きくなるように前記VCO1に
設定できる電圧である。
【0057】前記スイープ電圧発生器6は、あらかじめ
設定してある割合で初期設定電圧が減少するように動作
する。ここで、前記初期設定電圧が減少する割合は、図
9で示すスイープ時間がロータ43の時定数(ロータ4
3の固有振動数の逆数)よりも小さくなるように設定す
る。
【0058】前記加算器5は、スイープ電圧発生器6
と、オフセット電圧発生器7との各出力を加算する。こ
の加算器5の出力を基に、前記VCO1は超音波振動子
30の駆動用の周波数信号である高周波電圧を出力す
る。前記移相器2は、VCO1が出力する周波数信号の
位相を90度進ませ、または、90度遅らせる。第1の
アンプ3、第2のアンプ4は、前記VCO1、移相器2
からの位相の90度異なる高周波電圧を各々増幅して、
超音波振動子30に取り付けられた積層型圧電素子33
に印加する。
【0059】(効果)上述した本実施の形態1の駆動装
置によれば、スイープ電圧発生器6の動作で、前記超音
波振動子30の共振周波数よりも一定周波数だけ高い周
波数から駆動用の周波数をスイープすることによって超
音波振動子30の超音波振動を確実に励起して、超音波
モータ40を駆動することができる。
【0060】また、本実施の形態1の駆動装置によれ
ば、負荷変動による共振周波数の変動や、外部ノイズ等
による共振周波数Frの誤検出によって共振周波数Fr
の追尾が暴走することがないため、共振周波数検出器8
としては複雑な回路を必要とせず、回路構成の簡略化を
図れる。
【0061】更に、共振周波数検出器8によって共振周
波数Frを検出し、その検出した共振周波数Frに対し
てΔFだけ高い周波数から周波数のスイープを行うた
め、超音波モータ40の温度上昇による共振周波数のズ
レに対しても対応可能である。
【0062】さらにまた、周波数のスイープ時間がロー
タ43の時定数よりも小さく設定されているので、周波
数を変化させたときの超音波モータ40の軸出力の変動
が無く安定した出力を得られる。
【0063】[実施の形態2] (構成)次に、図10、図11を参照して実施の形態2
の駆動装置について説明する。
【0064】図10は本実施の形態2の超音波モータの
駆動装置の構成を示すブロック図、図11は本実施の形
態2の周波数スイープ方法と超音波振動子30へ印加す
る駆動交番電圧の波形例を示す説明図である。尚、図1
0に示す実施の形態2の駆動装置において、図1に示す
実施の形態1の駆動装置と同一の要素には同一の符号を
付して示す。
【0065】本実施の形態2は実施の形態1に対して以
下の点で特徴がある。即ち、図10に示す実施の形態2
の駆動装置は、外部からカウント数を設定可能であり、
そのカウント数を基に超音波振動子30の駆動周波数の
4倍の周波数の周波数信号を発生する駆動周波数発生カ
ウント手段である駆動周波数発生用カウンタ10と、こ
の駆動周波数発生用カウンタ10からの周波数信号を後
述する複数の半導体スイッチング素子12を切り替える
駆動パターンの信号に変換する駆動パターン変換手段で
ある駆動パターン発生器11と、この駆動パターン発生
器11で生成した駆動パターンで駆動され、2個の昇圧
回路であるトランス13を切り換え、超音波振動子30
に取り付けられている積層型圧電素子33に交番電圧を
印加する合計4個の半導体スイッチング素子12と、前
記超音波振動子30に取れ付けた振動状態検出用のセン
サ29と、このセンサ29の出力に基づき超音波振動子
30の共振周波数を検出する共振周波数検出器8と、あ
らかじめ駆動周波数のデータが設定される駆動周波数設
定用メモリ15と、前記共振周波数検出器8により検出
された共振周波数に応じた駆動周波数のデータ(駆動周
波数発生用カウンタ10が前記共振周波数を出力できる
データ)を駆動周波数設定用メモリ15から選択して出
力するデータセレクト手段としてのセレクタ14と、ス
イープ時間設定用のクロックを出力するスイープ時間設
定用クロック発生部17と、このスイープ時間設定用ク
ロック発生部17からのクロックに基づき、前記共振周
波数検出器8により超音波振動子30の共振周波数が検
出された際に、あらかじめ決められた値がリロードさ
れ、スイープ時間設定用クロック17で設定された時間
でダウンカウントするスイープカウンタ手段である周波
数スイープ用カウンタ16と、前記セレクタ14と周波
数スイープ用カウンタ16との出力を加算してその加算
出力を前記駆動周波数発生用カウンタ10に送る加算器
5とを具備している。
【0066】これにより、セレクタ14からのデータと
周波数スイープ用カウンタ16からのデータとが加算器
5で加算されて、駆動周波数発生用カウンタ10のカウ
ント数として入力され、超音波振動子33の駆動周波数
が決定されるようになっている。
【0067】尚、前記半導体スイッチング素子12とし
ては、超音波振動子30を確実に振動させることができ
るスイッチング素子が好適で、スイッチング用トランジ
スタ、FET(電界効果トランジスタ)、サイリスタ等
が適当である。また、上述した各ディジタル回路をマイ
クロコンピュータを用いて構成することももちろん可能
である。
【0068】(作用)上述した実施の形態2の駆動装置
の作用を以下に説明する。前記超音波振動子30に取り
付けられた振動検出用のセンサ29の出力を基に、共振
周波数検出器8は超音波振動子30の共振周波数を検出
する。前記セレクタ14は、共振周波数検出器8が超音
波振動子30の共振周波数を検出したときに、駆動周波
数設定用メモリ15から超音波振動子30のその時点で
の共振周波数のデータを選択し保持する。
【0069】前記周波数スイープ用カウンタ16は、共
振周波数検出器8が共振周波数を検出したときに、図1
1に示すようなデータ(リロード値ΔF)をリロード
し、ダウンカウントを始める。ここで、リロード値ΔF
は、共振周波数Frより高い設定周波数Fsになるよ
う、即ち、ΔFだけ周波数が大きくなるよう駆動周波数
発生用カウンタ10に設定できる値である。
【0070】周波数スイープ用カウンタ16は、あらか
じめ設定してある割合でカウントダウンするように設定
されたスイープ時間設定用のクロックをカウント用のク
ロックとしてカウントダウンを行う。
【0071】ここで、前記スイープ時間設定用のクロッ
クにより設定される時間は、スイープ時間がロータ42
の時定数(ロータ43の固有振動数)より小さくなるよ
うに設定する。
【0072】前記加算器5は、セレクタ14と周波数ス
イープ用カウンタ16の両出力を加算する。駆動周波数
発生用カウンタ10は、前記加算器5のデータを基に超
音波振動子30の駆動周波数の4倍の周波数の周波数信
号を発生する。
【0073】駆動パターン発生器11は、前記駆動周波
数発生用カウンタ10の出力を基に、図11の下欄に示
すような駆動パターンを生成し、この駆動パターンを基
に半導体スイッチング素子12を切り換え、トランス1
3を介して昇圧された高周波交番電圧を超音波振動子3
0に取り付けられた積層型圧電素子33に印加する。
【0074】(効果)本実施の形態2により、実施の形
態1と同様の効果が得られるとともに、回路構成の大半
をディジタル回路で構成できるため、安定性が高く、安
価で小型に構成できる駆動装置を実現できる。
【0075】[実施の形態3] (構成)次に、実施の形態3の駆動装置について説明す
る。実施の形態3においては、図1に示す実施の形態1
の駆動装置と同様な構成を用いるが、周波数スイープ方
法を実施の形態1の場合と異ならせたことが特徴であ
る。
【0076】図12に実施の形態3の周波数スイープ方
法を示す。本実施の形態3おいては、実施の形態の形態
1と以下の点が異なる。即ち、スイープ電圧発生器8が
発生する電圧を、図12に示す波形とし、その周波数ス
イープ方法は、共振周波数Fr付近で周波数の変化率が
小さく、共振周波数Frから離れるにつれ周波数の変化
率が徐々に大きくなるようにしている。
【0077】(作用)スイープ電圧発生器8は、駆動周
波数を共振周波数Frから離れているときに周波数の変
化率を大きくしており、共振周波数Frに近づくにつれ
周波数の変化率を小さくしている。これにより、スイー
プ時間内における共振周波数Fr付近での駆動時間を長
くとることが可能となる。
【0078】(効果)実施の形態3の駆動装置によれ
ば、共振周波数Fr付近での駆動時間を長くとることが
できるため、より高効率に駆動することが可能である。
【0079】以上詳述した如き本発明の実施態様1乃至
3によれば、以下の如き構成を得ることができる。即
ち、
【0080】(1)回転体と、該回転体を駆動する超音
波振動子と、交番電圧が印加されることにより該超音波
振動子に超音波振動を励起させる電気−機械エネルギー
変換素子と、該電気−機械エネルギー変換素子に高周波
電力を供給する電力供給手段とを具備する超音波モータ
の駆動装置において、前記超音波振勤子の共振周波数を
検出する共振周波数検出手段と、この共振周波数検出手
段により検出された共振周波数に応じた電任を出力する
オフセット電圧発生手段と、前記共振周波数検出手段に
より共振周波数が検出された際に予め定められた電圧が
セットされ、その電圧を予め定められた割合で減少させ
てゆくスイープ電圧発生手段と、前記オフセット電任発
生手段とスイープ電圧発生手段の出力を加算する加算手
段と、この加算手段の出力に基づき、発振周波数を決定
し前記電力供給手段に周波数信号を出力する発振手段
と、この発振手段の出力の位相を90度変化させ、前記
電力供給手段に周波信号を出力する移相手段とを具備す
ることを特徴とする超音波モータの駆動装置。
【0081】(2)回転体と、該回転体を駆動する超音
波振動子と、交番電圧が印加されることにより該超音波
振動子に超音波振動を励起させる電気ー機械エネルギー
変換素子と、該電気ー機械エネルギー変換素子に高周波
電力を供給する半導体スイッチング素子及び昇圧回路と
を具備する超音波モータの駆動装置において、前記超音
波振動子の共振周波数を検出する共振周波数検出手段
と、この共振周波数検出手段により検出された共振周波
数に応じたデータを出力するデータセレクト手段と、前
記共振周波数検出手段により共振周波数が検出された際
に予め定められたデータがリロードされ、その電圧を予
め定められた割合で減少させてゆくスイープカウント手
段と、前記データセレクト手段とスイープカウント手段
の出力データを加算する加算手段と、この加算手段の出
力に基づき、駆動周波数を決定し周波信号を出力する駆
動周波数発生カウンタ手段と、この駆動周波数発生カウ
ンタ手段が出力する周波信号を前記半導体スイッチング
素子の駆動パターンに変換する駆動パターン変換手段と
を具備することを特徴とする超音波モータの駆動装置。
【0082】(3)前記(1)において、前記スイープ
電圧発生手段に設定される電圧は、前記発振手段が発生
する周波数信号の周波数が前記加算手段により加算され
た際に高くなるように設定され、かつ、前記周波数をス
イープさせる時間は前記回転体の時定数よりも小さくな
るように前記電圧を減少する割合が設定されている超音
波モータの駆動装置。これにより、周波数を変化させた
ときの軸出力の変動が無く安定した出力を得ることがで
きる。
【0083】(4)前記(2)において、前記スイープ
カウント手段に設定されるデータは、前記駆動周波数発
生カウンタ手段が発生する周波数信号の周波数が前記加
算手段により加算された際に高くなるように設定され、
かつ、前記周波数をスイープさせる時間は前記回転体の
時定数よりも小さくなるように、前記ダウンカウントす
る割合が設定されている超音波モータの駆動装置。これ
により、共振周波数付近での駆動時間を長く取ることが
できるため、高効率に駆動することが可能である。
【0084】(5)前記(1)、(2)において、前記
スイープ波形は、前記共振周波数近傍における周波数変
化の割合が小さく設定されている超音波モータの駆動装
置。
【0085】(6)前記(1)、(2)において、前記
スイープ波形は、前記共振周波数から離れるに従って周
波数変化の割合が大きく設定されている超音波モータの
駆動装置。
【0086】(7)前記(1)、(2)において、前記
電気−機械エネルギー変換素子は圧電素子である超音波
モータの駆動装置。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る超音波モータ
の駆動装置よれば、超音波振動子の共振周波数よりも一
定周波数だけ高い周波数から周波数をスイープすること
によって超音波振動子の振動を確実に励起することがで
きる。また、負荷変動による共振周波数の変動や、外部
ノイズ等による共振周波数の誤検出によって追尾が暴走
することがないため、共振周波数検出手段としては複雑
な回路を必要せず、回路構成の簡略化を図れる。更に、
共振周波数検出手段によって共振周波数を検出し、その
共振周波数よりも高い周波数から周波数スイープを行う
ため、モータの温度上昇による共振周波数のズレに対し
ても対応できる。
【0088】請求項2記載の発明に係る超音波モータの
駆動装置よれば、請求項1記載の発明の効果に加え、回
路構成の大半をディジタル回路で構成できるため安定性
が高く、安価、かつ、小型に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1の超音波モータの駆動装置のブ
ロック図である。
【図2】本実施の形態1の超音波振動子の平面図であ
る。
【図3】本実施の形態1の超音波振動子の図2のα方向
から見た正面図である。
【図4】本実施の形態1の超音波振動子の図2のβ方向
から見た背面図である。
【図5】本実施の形態1の超音波振動子の図2のγ向か
ら見た側面図である。
【図6】本実施の形態1の超音波振動子の図2のδ向か
ら見た側面図である。
【図7】本実施の形態1の超音波モータの概略正面図で
せある。
【図8】本実施の形態1の超音波振動子の駆動周波数対
振動振幅の特性図である。
【図9】本実施の形態1の周波数スイープ方法と超音波
振動子に印加する交番電圧の波形例を示す説明図であ
る。
【図10】実施の形態2の超音波モータの駆動装置のブ
ロック図である。
【図11】実施の形態2の超音波モータの駆動装置おけ
る周波数スイープ方法と半導体スイッチング素子の切り
換えパターンの波形例を示す説明図である。
【図12】実施の形態3の超音波モータの駆動装置おけ
る周波数スイープ方法とVCO出力電圧波形例を示す説
明図である。
【図13】従来の超音波モータの駆動装置を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 VCO 2 移相器 3 第1のアンプ 4 第2のアンプ 5 加算器 6 スイープ電圧発生器 7 オフセット電圧発生器 8 共振周波数検出器 9 初期設定電圧部 10 駆動周波数発生用カウンタ 11 駆動パターン発生器 12 半導体スイッチング素子 13 トランス 14 セレクタ 15 駆動周波数設定用メモリ 16 周波数スイープ用カウンタ 17 スイープ時間設定用クロック発生部 29 センサ 30 超音波振動子 31 基本弾性体 32 溝 33 積層型圧電素子 34 保持用弾性体 35 摺動用駆動子 36 貫通孔 40 超音波モータ 43 ロータ 44 スラストベアリング 45 バネ保持体 46 バネ 47 ナット 48 摺動材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津幡 敏晴 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体と、該回転体を駆動する超音波振
    動子と、交番電圧が印加されることにより該超音波振動
    子に超音波振動を励起させる電気−機械エネルギー変換
    素子と、該電気−機械エネルギー変換素子に高周波電力
    を供給する電力供給手段と、 を具備する超音波モータの駆動装置において、 前記超音波振動子の共振周波数を検出する共振周波数検
    出手段と、 この共振周波数検出手段により検出された共振周波数に
    応じた電圧を出力するオフセット電圧発生手段と、 前記共振周波数検出手段により共振周波数が検出された
    際に予め定められた電圧がセットされ、その電圧を予め
    定められた割合で減少させてゆくスイープ電圧発生手段
    と、 前記オフセット電圧発生手段とスイープ電圧発生手段と
    の出力を加算する加算手段と、 この加算手段の出力に基づき、発振周波数を決定し前記
    電力供給手段に周波数信号を出力する発振手段と、 この発振手段の出力の位相を90度変化させ、前記電力
    供給手段に周波数信号を出力する移相手段と、 を具備することを特徴とする超音波モータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 回転体と、該回転体を駆動する超音波振
    動子と、交番電圧が印加されることにより該超音波振動
    子に超音波振動を励起させる電気−機械エネルギー変換
    素子と、該電気−機械エネルギー変極素子に高周波電力
    を供給する半導体スイッチング素子及び昇圧回路と、 を具備する超音波モータの駆動装置において、 前記超音波振動子の共振周波数を検出する共振周波数検
    出手段と、 この共振周波数検出手段により検出された共振周波数に
    応じたデータを出力するデータセレクト手段と、 前記共振周波波数検出手段により共振周波数が検出され
    た際に予め定められたデータがリロードされ、その電圧
    を予め定められた割合で減少させてゆくスイープカウン
    ト手段と、 前記データセレクト手段とスイープカウント手段との出
    力データを加算する加算手段と、 この加算手段の出力に基づき、駆動周波数を決定し周波
    数信号を出力する駆動周波数発生カウンタ手段と、 この駆動周波数発生カウンタ手段が出力する周波数信号
    を前記半導体スイッチング素子の駆動パターンに変換す
    る駆動パターン変換手段と、 を具備することを特徴とする超音波モータの駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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