JPH09163696A - 電磁誘導駆動方法と装置 - Google Patents

電磁誘導駆動方法と装置

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JPH09163696A
JPH09163696A JP32007995A JP32007995A JPH09163696A JP H09163696 A JPH09163696 A JP H09163696A JP 32007995 A JP32007995 A JP 32007995A JP 32007995 A JP32007995 A JP 32007995A JP H09163696 A JPH09163696 A JP H09163696A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の電磁誘導駆動方法及び装置は、従来
の三相又は単相誘導電動機とは異なった原理によって、
駆動体を回転又は直線移動させるものである。 【構成】 本発明装置は、誘導性の非磁性材料によって
形成され、回転又は直線移動可能に支持された均一厚さ
及び均一幅の駆動体(4)に対して、その移動方向に直交
して、外側及び内側に、夫々外磁体(2)と内磁体(3)を
配備している。外、内磁体の少なくとも一方は3つ以上
の磁極(22)又は磁極(23)を具えて、該磁極から駆動体を
貫通し、外、内磁体を通って一周する閉磁気回路を形成
する。磁極は、駆動体よりも幅が小さく、且つ駆動体の
中央部に配備され、従って、駆動体は、移動方向に直行
して両側に磁極とは対向しない縁部(41)(41)を具える。
前記閉磁気回路の各磁極に、3つ以上の位相差の磁束を
発生したとき、各磁束が駆動体の内面に誘導電流を発生
し、駆動体に対して、誘導電流との間に電磁力を作用し
て、駆動体を外、内磁体の一方又は両方に対して相対移
動させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源によっ
て、電磁誘導による駆動力を発生させる「電磁誘導駆動
方法と装置」に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導駆動装置の例として、三相誘導
電動機及び単相誘導電動機を挙げることが出来る。これ
らは、固定された外側のステ−タに所定相数×極数のコ
イルを配備し、ロ−タにかご形回転子を配備し、各界磁
コイルに互いに位相のずれた交流電流を加えて、回転磁
界又は移動磁界を生じさせている。単相誘導電動機の場
合は、コイルの中に容量を接続することによって、交流
電流の位相をずらしている。かご形回転子内に、前記回
転磁界と回転子の相対移動速度の差による誘導電流を発
生させ、該誘導電流と前記回転磁界との間にフレミング
左手の法則によって定まる向きの電磁力を作用してロ−
タを回転駆動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの誘導電動機に
は、次の問題があることが知られている。 [1].界磁コイルは、ステ−タの鉄芯内面に形成された
溝へ、相数×極数の数だけ、所定巻数のコイルを配備す
る構造であるから、コイルの配備に手間が掛かり、又、
所望回転数、地域によって異なる電源の周波数、電源電
圧の違いの組合せの数だけ多種類のモ−タを在庫してお
かなければならなかった。又、[2].回転駆動力に電源
の周波数の2倍の振動成分が含まれ、低駆動になると、
騒音発生がある。又、[3].ロ−タの回転数をベルト、
ブ−リ、歯車等の伝達手段を介して、他の装置に動力伝
達しているから、伝達効率の低下と、動力損失、騒音発
生がある。更に、[4].三相誘導電動機では、電源の3
相のうち、2相を入替えると、回転磁界の発生方向が逆
転するため、駆動軸を逆回転させることが容易に行なえ
るが、単相誘導電動機は、駆動軸の逆回転は出来なかっ
た。従って、単相電動機から得る回転駆動力を逆回転さ
せるには、駆動軸の回転を動力伝達装置等で逆向きに変
換しなければならず、装置が大型、複雑化していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁誘導駆動装
置は、従来の三相又は単相誘導電動機とは異なった原理
によって、駆動体を回転又は直線移動させるものであ
る。本発明装置は、誘導性の非磁性材料によって形成さ
れ、回転又は直線移動可能に支持された駆動体(4)に対
して、その移動方向に直交して、外側及び内側に、夫々
外磁体(2)と内磁体(3)を配備している。外、内磁体
(2)(3)の間で、駆動体(4)を3箇所以上で貫通する磁
束の通る閉磁気回路を形成する。駆動体(4)は、移動方
向に直交して両側に磁極(22)(32)とは対向しない、すな
わち磁束の貫通しない縁部(41)(41)を具える。前記閉磁
気回路を通る磁束は、位相差を有している。磁束のこの
相位差が駆動体(4)を外、内磁体(2)(3)の一方又は両
方に対して、相対移動せしめるものである。
【0005】本発明装置は、磁束が外磁体(2)から駆動
体(4)を貫通して内磁体(3)を通り、再び、駆動体(4)
を貫通して外磁体(2)に戻る閉磁気回路を構成している
のに対して、従来のステ−タとロ−タとからなる誘導電
動機は、かご形回転子の導電部を貫通する閉磁気回路を
構成していない点で、本発明とは相異する。本発明は、
対向配置した外磁体(2)と内磁体(3)とによって形成し
た閉磁気回路のギャップ中に、駆動体(4)を配備してお
り、駆動体(4)を貫通する3つ以上の磁束の間に、互い
に位相差を与える。図2dに示す如く、駆動体(4)を貫
通する各磁束は、駆動体(4)の両面にて誘導電流を発生
させる。例えば、磁束Ф2は、一方の縁部(41)を駆動体
(4)の移動方向に流れ、駆動体(4)を貫通している隣の
磁気回路の磁束Ф1を横切って、他方の縁部(41)を逆方
向に流れ、再び駆動体(4)を貫通している他方の磁気回
路の磁束Ф3を横切って一周する誘導電流I32を発生
し、駆動体(4)に対して、磁束Ф3と誘導電流I32との
間に電磁力F21,F23を作用して、駆動体(4)を回転又
は直接移動するものである。
【0006】本発明は、内磁体(3)及び駆動体(4)を円
筒体に形成して一体化させ、外磁体(2)に磁極(22)を形
成して、内磁体(3)及び駆動体(4)を回転する方法及び
装置を提供することを目的とする(図5a、図5b)。本
発明は、外磁体(2)及び駆動体(4)を円筒体に形成して
一体化し、内磁体(3)に磁極(32)を形成して、外磁体
(2)及び駆動体(4)が回転する方法及び装置を提供する
ことを目的とする(図7a、図7b)。本発明は、駆動体
(4)を円筒体に形成し、外、内磁体(2)(3)は、駆動体
(4)の外側及び内側に夫々対向して磁極(22)(32)を具
え、駆動体(4)を回転駆動する方法及び装置を提供する
ことを目的とする(図11a、図11b、図14)。本発
明は、外、内磁体(2)(3)の少なくとも一方は3つ以上
の磁極(22)又は磁極(32)を具えて、該磁極の中の少なく
とも1つには、正逆駆動共用コイル(51)、他の磁極に
は、正駆動用コイル(61)と逆駆動用コイル(71)を夫々具
え、正逆駆動共用コイル(51)を交流電源(52)と電気的に
直列接続して閉磁気回路(5)を構成し、正駆動用コイル
(61)と逆駆動用コイル(71)の一方を切替可能にし、容量
又は抵抗、或はそれらの合体の電気素子(63)を電気的に
直列接続して閉電気回路(6)(7)を構成して、駆動体
(4)を貫通する磁束の間に正又は逆の位相差を発生する
方法及び装置を提供することを目的とする(図1a、図
1b)。
【0007】本発明は、外、内磁体(2)(3)の少なくと
も一方は3つ以上の磁極(22)又は磁極(32)を具えて、そ
の中で少なくとも1つの磁極に正逆転用コイル(51)を具
え、交流電源(52)と電気的に直列接続して閉磁気回路
(5)を構成し、少なくとも1つの磁極にコイル(61)を具
え、容量又は抵抗、或はそれらの合体の電気素子(63)と
各コイルを電気的に直列接続して閉電気回路(6)を構成
し、駆動体(4)を貫通する磁束の間に位相差を発生する
方法及び装置を提供することを目的とする(図9a、図
9b、図11a、図11b)。本発明は、外、内磁体
(2)(3)の少なくとも一方は、3つの磁極(22)又は磁極
(32)を具えて、各磁極にコイル(51)を具え、各コイルに
三相交流電源(53)(54)(55)を導通して、駆動体(4)を貫
通する磁束の間に位相差を発生する方法及び装置を提供
することを目的とする(図10)。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の電磁誘導駆動装置は、駆
動体(4)を貫通する磁束の間に、位相差を、正逆両方
向、又は正方向のみに発生する方式の違いにより、基本
構造1及び基本構造2がある。各々の方式の作用と、各
々の方式を応用した実施例を、図面に沿って詳述する。 〔基本構造1〕図1aは、本発明の基本構造1を示すも
のであって、これを変形した実施例は後述する通り多数
ある。外磁体(2)は、継鉄(21)から3本の鉄芯(231)(23
2)(233)を突設して、鉄芯先端を拡大し、内周面が円弧
の磁極(22)を形成している。第1、第2鉄芯(231)(232)
には、界磁コイル(51)(61)を、第3鉄芯(233)には、界
磁コイル(71)を具える。第1鉄芯(231)のコイル(51)
は、閉電気回路(5)によって、例えば60ヘルツの交流電
源(52)に接続して通電される。内磁体(3)は、磁極(22)
内周面の円弧と同心の同筒状に形成され、磁極(22)と内
磁体(3)とのギャップ中に導電性の非磁性材料によって
形成された円筒状の駆動体(4)を回転自由に配備してい
る。駆動体(4)は、均一厚さの円筒体であって、その幅
即ち回転移動方向に直交する方向の長さは、磁極(22)の
幅よりも大きく形成されている。磁極(22)は駆動体(4)
の幅のほぼ中央部に対向して配備されており、従って、
駆動体(4)の両端縁には、磁極(22)に対向しない縁部(4
1)(41)を具えている。第2及び第3鉄芯(232)(233)の各
コイル(61)(71)は、夫々の一端を互いに接続し、他端は
スイッチ(64)の切替えによって何れか一方は回路を開
き、他方は容量又は抵抗、或いはそれらの合体の電気素
子(63)と電気的に直列接続して閉回路を形成する。スイ
ッチ(64)によりコイル(61)が電気素子(63)に接続された
場合、該コイル(61)を具え、第2鉄芯(232)を経て、駆
動体(4)を通過する磁気回路の磁束は、内磁体(3)を通
り、再び駆動体(4)を貫通して、コイル(51)(71)を具え
る第1鉄芯(231)、第3鉄芯(233)を経て外磁体(2)に戻
る。この様に、コイル夫々の磁気回路が形成される。従
って、各磁極(22)に、位相差のある正方向磁束が発生す
る。スイッチ(64)が切替えられて、コイル(71)が電気素
子(63)に接続された場合、該コイル(71)を具える磁気回
路は、コイル(71)の位置がコイル(61)に対して別である
から、各磁極(22)に、位相差のある逆方向磁束を発生す
る。図1bは、図1aの構成を説明の便宜上、平面に展
開したものである。図1aのB−B線に沿って装置を切
断して展開すると図1bに一致する。図1aと同じ符号
は、同じ部分を示している。
【0009】[基本構造1の駆動原理]次に駆動体(4)
の駆動原理を説明する。図2aに示す如く、導電性の非
磁性材料の駆動体(4)に1個の磁極(22)が対向している
場合、その磁極の鉄芯に設けたコイルに交流電流を通じ
ると、外、内磁体(2)(3)を含む閉磁気回路に流れる磁
束Фが、該磁極(22)に集中し、駆動体(4)を貫通する。
駆動体(4)の両面には、磁束Фの時間的変化量に比例し
て、磁極(22)の外側を一周する誘導電流I3が流れる。
誘導電流I3が生じる理由は、次の様に説明できる。巻
数nのコイルを通る磁束Фが時間的に変化すると、コイ
ルの両端には、時間tにおいて、誘導起電力
【数1】 が生じることは知られている。図2aに於いて、駆動体
(4)の両面において、磁極(22)との対向領域Aの外側の
領域を、巻数n=1のコイルとみなすことが出来、キル
ヒホッフの第2法則の関係で決まる電流が流れる。即
ち、領域Aの外側領域の等価低坑をr3とすると、磁束
変化によって、誘導電流I3
【数2】 が生じるのである。誘導電流I3の流れる方向と大きさ
は、磁束Фの方向と、磁束Фの大きさの時間的変化とに
よって、刻々と変わる。例えば図2aに於いて、磁束Ф
が紙面に対して上向きに流れており、磁束Фが強まる方
向に変化している場合、ファラデ−の法則によって、右
ネジの進む方向に誘導電流I3が流れる。誘導電流I3の
大きさは、駆動体(4)の内面を流れる電流路の等価抵抗
r3に逆比例するから、図2a、図2bに於いて磁極(2
2)の近くの電流I3nは大きく、磁極(22)から離れた電
流I3fは小さい(I3n>I3f)。又、図2cの如く、
磁極(22)が駆動体(4)の縁に重なって配置されると、誘
導電流は磁極(22)を一周して流れることは出来ないか
ら、誘導電流は発生しない。誘導電流I3は、駆動体
(4)が磁極(22)の幅より大きく、且つ磁極(22)に対向し
ない縁部(41)(41)を磁極(22)の両側に具えることによっ
て、発生する。図2bに於いて、第1、第2、第3鉄芯
(231)(232)(233)の磁極(22)が夫々駆動体(4)上に占め
る領域をA1、A2、A3とする。第2鉄芯(232)のコイル
(61)にのみ通電した場合を考えると、駆動体(4)には、
領域A2の外側を一周し、領域A1或は領域A3を横切る
誘導電流I32が発生する。磁極(22)の真下の領域A2内
では、隣り合う磁束によって生じる誘導電流が互いに打
ち消し合うから、結局該領域内では誘導電流は発生しな
い。
【0010】図2dは、図1bにおける駆動体(4)と3
個の磁極(22)だけを描いて単純化したものである。2つ
のコイル(51)(61)に交流電流が流れることにより、時間
的に変化する磁束Ф1、Ф2が領域A1、A2を貫通する。
第1鉄芯(231)は、内磁体(3)及び、外磁体(2)の第
2、第3鉄芯(232)(233)、継鉄(21)を通る閉磁気回路に
繋っているから、第1鉄芯(231)のコイル(51)によって
発生した磁束Ф1は、磁極(22)を経由して、領域A1にて
駆動体(4)を貫通して内磁体(3)に流れ、領域A2、A3
にて2つに分岐して駆動体(4)を貫通し、夫々の磁束は
鉄芯(232)(233)を通り、継鉄(21)に戻る。同様に、第2
鉄芯(232)のコイル(61)によって発生した磁束Ф2は、磁
極(22)を経由して、領域A2にて、駆動体(4)を貫通し
て内磁体(3)に流れ、領域A1、A3にて2つに分岐して
駆動体(4)を貫通し、夫々の磁束は鉄芯(231)(233)を通
り、継鉄(21)で合流して元の第2鉄芯(232)に戻る。領
域A3に対向する磁極(22)の第3鉄芯(233)には、コイル
(71)が巻かれているが通電がないから、コイル(71)によ
る磁束の発生はない。しかし、第1、第2鉄芯(231)(23
2)のコイル(51)(61)によって発生した磁束Ф1、Ф2は内
磁体(3)から外磁体(2)へ戻るから、その中で分岐して
第3鉄芯(233)を通る分を合計した磁束Ф3が、磁極(22)
を経由して、領域A3の駆動体(4)を貫通する。
【0011】第1鉄芯(231)のコイル(51)に交流電流を
通電し、閉電気回路(6)中に接続した電気素子(63)によ
って、磁束Ф1、Ф2の位相が120°ずれ、また大きさが
同一になるように電気及び磁気回路諸量間の条件を適当
に設定すると、磁束Ф1、Ф2は、次の通りである。
【数3】 第3鉄芯(233)を通る磁束Ф3は、磁気回路の条件を適当
に設定することにより、
【数4】 とすることが出来る。駆動体(4)の領域A1、A2、A3
の各周囲の等価低坑をr30とすると、磁束Ф1、Ф2、Ф
3によって発生する誘導電流I31、I32、I33は、以下
の通りである。
【数5】 磁束Фに対して誘導電流I3は、図3a乃至図3cに示
す如く、位相が90°遅れた波形であり、任意の時間t0
に於いて、Ф1+Ф2+Ф3=0の関係がある。図2dに於
いて、第2鉄芯(232)を通る磁束Ф2によって、駆動体
(4)には領域A2の外側を一周し、且つ領域A1、A3を
通過する誘導電流I32が誘起される。3つの磁極(22)
は、実際には接近して配備され、駆動体(4)の長さを略
覆う大きさに形成されるから、領域間の隙間を流れる電
流は少なく、殆ど無視できる。領域A1を横切る誘導電
流I32に対して磁束Ф1が作用し、フレミング左手法則
によって決まる方向に電磁力F21が加わる。同様に、領
域A3では、誘導電流I32に対して磁束Ф3が作用し、電
磁力F23が加わる。2つの電磁力F21、F23が合力F2
となって、駆動体(4)を回転又は直線移動させる。
【0012】駆動体(4)は、実際には図1aに示す如
く、円筒体であるから、図4aに於いて、領域A1を貫
通する磁束Ф1によって、領域A3、A1の磁束を横切る
誘導電流I31を誘起し、同様に領域A3を貫通する磁束
Ф3によって、領域A2、A1の磁束を横切る誘導電流I3
3を誘起する。各領域A1、A2、A3を貫通する磁束Ф
1、Ф2、Ф3が駆動体(4)の面内に誘起する誘導電流I3
1、I32、I33は重畳出来るから、駆動体(4)に作用す
る電磁力F1、F2、F3も重畳することが出来る。3つ
の磁極(22)を通る磁束Ф1、Ф2、Ф3は、前述の通り、1
20°の位相差で、且つ同じ大きさに設定されており、ま
た、領域A1、A2、A3周囲の等価低坑をr3が同一に設
定されているから、駆動体(4)面内の誘導電流I31、I
32、I33は、前記の通り、磁束Ф1、Ф2、Ф3に対して9
0°遅れの位相差で、且つ同じ大きさで時間tと共に変
化する。従って、電磁力F1、F2、F3を重畳して合成
した電磁力Fは、
【数6】 となり、時間tに関係なく大きさ及び方向が常に一定で
無振動の力であることが分かる。駆動体(4)が円筒形で
ある場合には、電磁力Fは円周方向に働く回転力となっ
て、駆動体(4)を回転移動させる。
【0013】外磁体(2)、内磁体(3)、駆動体(4)を図
1bの如く、展開して同一平面に平行して配備して、駆
動体(4)を図4bの如く、両側の縁部(41)(41)と、中央
の駆動部(42)を分離し、各縁部(41)の両端部を電線で形
成した電気回路部(43)と電気的に接続して駆動部(42)が
両側の縁部(41)(41)と摺動するようにしてもよい。この
様に、駆動体(4)が平面板形である場合には、電磁力F
は直線方向へ働く直線力となって、駆動体(4)を直線移
動させることが出来る。図4cは、図4bに示す縁部(4
1)と電気回路部(43)を一体にした例である。磁極(22)の
数は、3に限定する必要はなく、3の倍数の磁極を配備
して、磁極毎に配備されるコイルに閉電気回路(5)(6)
(7)を接続すれば、駆動体(4)に倍数の回転力又は直線
力を作用できる。外、内磁体(2)(3)を入替えて、外磁
体(2)は継鉄(41)だけを具える円筒体とし、内磁体(3)
に鉄芯、磁極、コイルを配備しても、駆動体(4)を回転
又は直線移動させる原理は同じである。
【0014】〔基本構造2〕図9aは、本発明の基本構
造2を示すものであって、図9bは、図9aの構成を説
明の便宜上、平面に展開したものである。図9aのC−
C線に沿って装置を切断して展開すると図9bに一致す
る。図9aと同じ符号は、同じ部分を示している。これ
らを変形した実施例は後述する通り多数ある。外磁体
(2)は、継鉄(21)から3本の鉄芯(231)(232)(233)を120
°間隔で内向きに突設して、鉄芯の先端を拡大し、内周
面が円弧の磁極(22)を形成している。外磁体(2)の磁極
(22)は、夫々接近して配備され、駆動体(4)の長さを略
覆う大きさに形成される。又、内磁体(3)は、前記外磁
体(2)の磁極(22)の内弧と同心に配備された同筒状の継
鉄(31)で構成される。磁極(22)と内磁体(3)との間に
は、後述する駆動体(4)が配備されている。外磁体(2)
の各鉄芯(231)(232)(233)には、図9bに示すごとく同
じ方向に上下に2つの独立したコイルが巻回される。各
鉄芯の一方のコイルの巻終わり端を隣の鉄芯の巻始め端
に繋ぎ、全部の鉄芯(231)(232)(233)について順に接続
して、第1コイル(51)を構成している。又、他方のコイ
ルを同様に順に接続して、第2コイル(61)を構成してい
る。閉電気回路(5)において、コイル(51)は例えば60ヘ
ルツの交流電源(52)と、又、閉電気回路(6)において
は、コイル(61)は容量又は抵抗或いはそれらの合体の電
気素子(63)と直列接続されている。閉電気回路(5)が交
流電源(52)に接続されて通電されると、各鉄芯に巻回さ
れたコイル(51)によって各鉄芯に磁束が発生し、駆動体
(4)を介して、鉄芯(231)(232)(233)と継鉄(31)とで形
成するギャップG1、G2、G3の間で夫々磁束Ф1、Ф
2、Ф3が駆動体(4)を貫通する。コイル(61)の巻数、等
価抵抗r2と、駆動体(4)の等価抵抗r31、r32、r33
と、磁気回路のギャップG1、G2、G3における等価磁
気抵抗と、電気素子(63)のインピ−ダンスとの間に、磁
束Ф1、Ф2、Ф3の位相を120°ずらし、又同じ大きさと
なるように電気及び磁気回路条件を設定する。駆動体
(4)の形状は、前記基本構造1と同じであって、外磁体
(2)の磁極(22)と内磁体(3)の継鉄(31)の間に回動自由
に配備され、磁極(22)と継鉄(31)との対向領域から外れ
て、両側に縁部(41)(41)を具えている。
【0015】[基本構造2の駆動原理]駆動体(4)の駆
動原理を説明する。尚、駆動体(4)が外、内磁体(2)
(3)の磁極間のギャップG1、G2、G3の中にある領域
をA1、A2、A3とする。閉電気回路(5)に交流電源(5
2)を通じると、各コイルに磁束が発生する。コイル(51)
(61)の夫々の等価抵抗をr1、r2とする。閉電気回路
(5)には、交流電源(52)を通じることにより、鉄芯を通
り磁束Фによって各コイル(51)に誘起する誘起電力と、
等価抵抗r1による電圧降下との和が、常に電源電圧と
平衡を保つように、電流I1が流れる。閉電気回路(6)
には、等価抵抗r2及び容量又は抵抗或いはそれらの合
体の電気素子(63)のインピ−ダンスによる電圧降下との
和が常に零を保つように、電流I2が流れる。電流I1及
びI2によって、各鉄芯(231)(232)(233)に巻回された第
1コイル(51)及び第2コイル(61)に発生する磁束は、巻
回された鉄芯を源とする閉磁気回路を構成する。例え
ば、第2鉄芯(232)に巻回されたコイル(51)によって発
生する磁束は、磁極(22)からギャップG2、領域A2の駆
動体(4)を貫通して、内磁体(3)の継鉄(31)に達し、継
鉄(31)を通り、2つに分岐し、夫々がギャップG1、G2
における領域A1、領域A2の駆動体(4)を貫通して、外
磁体(2)の継鉄(21)に達し、鉄芯(231)(233)を通り、継
鉄(21)で合流して、鉄芯(232)に戻る閉磁気回路、又は
逆向きの閉磁気回路を構成する。同様に、各鉄芯(231)
(232)(233)に巻回されたコイル(51)(61)も閉磁気回路を
形成する。夫々の閉磁気回路の磁束は合成され、各鉄芯
(231)(232)(233)の磁極(22)からギャップG1、G2、G3
及び領域A1、A2、A3を貫通して継鉄(31)に至る磁束
を夫々Ф1、Ф2、Ф3とする。ここで、各コイル(51)(6
1)の巻数及び等価抵抗r1、r2と、駆動体(4)の等価抵
抗r31、r32、r33と、閉磁気回路のギャップG1、G
2、G3における等価磁気抵抗と、電気素子(63)のインピ
−ダンスとの間にキルヒホッフの第1法則及びキルヒホ
ッフの第2法則を適用し、位相を120°ずらすように電
気及び磁気回路の条件を設定すると、磁束Ф1、Ф2、Ф
3は前記数3、4の通りとなる。又、領域A1、A2、A3
夫々の外周部に対向する駆動体(4)の等価抵抗をr30と
すると、磁束Ф1、Ф2、Ф3によって、発生する誘導電
流I31、I32、I33は、前記数5の通りである。つま
り、磁束Фに対して誘導電流I3は、基本構造1で用い
た図3a乃至図3cに示す如く、位相が90°遅れた波形
であって、任意の時刻t0において、Ф1+Ф2+Ф3=0
の関係がある。従って、基本構造1と同様に、駆動体
(4)の領域A1を貫通する磁束Ф1と、該領域A1を横切
る誘導電流I32、I33、又領域A2を貫通する磁束Ф2
と、該領域A2を横切る誘導電流I31、I33、更に領域
A3を貫通する磁束Ф3と、領域A3を横切る誘導電流I3
1、I32によって、夫々電磁力F1、F2、F3が発生し、
基本構造1の場合と同様に、駆動体(4)に作用する。駆
動体(4)に発生する電磁力F1、F2、F3を重畳して合
成した電磁力Fは、前記数6となり、時間tに関係なく
大きさ及び方向が常に一定で、無振動の力であり、駆動
体(4)を円周方向に働く回転力又は後述の通り平行に移
動させる直線力となって、駆動体(4)を回転又は直線移
動させる。又、外磁体(2)、内磁体(3)、駆動体(4)を
図9bの如く、展開して同一平面に沿って配置し、駆動
体(4)を基本構造1の場合の図4b、図4cの如く、両
側の縁部(41)(41)と、中央の駆動部(42)を分離し、各縁
部(41)の両側を電気回路部(43)で電気的に接続し、駆動
部(42)を両側の縁部(41)(41)に対して摺動可能に配備す
ることにより、駆動体(4)を直線移動させることが出来
る。磁極(22)の数は、3つに限定されることなく、3の
倍数の磁極を配備して、磁極毎に配備されるコイルに閉
電気回路(5)(6)を接続すれば、駆動体(4)に倍数の回
転力又は直線力を作用できる。
【0016】
【実施例】
〔基本行動1の実施例〕図5a、図5bは、図1aの基
本構造1の配備に従って、具体的に各部構造を図示した
ものである。ケ−シング(1)の内面に、炭素鋼板、珪素
鋼板等の磁気抵抗が小さい鉄系磁性材料の板を外磁体
(2)の形状に打抜いた板片を多数束ね配備して、外磁体
(2)を形成する。外磁体(2)はケ−シング(1)の内面に
沿って一周する円筒状の継鉄(21)、該継鉄(21)から120
°の間隔で内方へ突出した第1、第2、第3鉄芯(231)
(232)(233)、各鉄芯の先端に形成された円弧状の磁極(2
2)を有し、第1、第2鉄芯(231)(232)には、正逆駆動共
用のコイル(51)と正駆動用のコイル(61)を、第3鉄芯(2
33)には逆駆動用のコイル(71)を具えている。ケ−シン
グ(1)中の適当な空所に容量又は抵抗或いはそれらの合
体の電気素子(63)を配備し、閉電気回路(5)(6)(7)の
端子(図示せず)をケ−シング(1)の側面に配備して、交
流電源の導線(11)を適当な端子へ接続することによっ
て、駆動体(4)を正又は逆方向に回転移動させる。駆動
体(4)は、導電体であるが、磁気抵抗が大きい材料、例
えばアルミニゥム、ステンレス鋼、銅、黄銅、真鍮等の
鉄系以外の非鉄金属、非磁性材料によって作られる。駆
動体(4)は、磁極(22)の円弧と同心に配備された均一厚
さの円筒体であって、両端はケ−シング(1)の両側方へ
夫々突出し、ケ−シング(1)の側面に形成した軸受面(1
2)に回転自由に支持されている。内磁体(3)は、外磁体
(2)と同じ磁性材料によって作られており、磁極(22)と
同一幅の短い円筒体である。内磁体(3)は、図面では磁
極(22)との対向位置によって、駆動体(4)の内面に取付
けて、内磁体(3)と駆動体(4)が一体回転する構成であ
る。コイル(51)(61)又は(71)の巻数及び等価抵抗r1、
r2と、駆動体(4)の等価抵抗r31、r32、r33と、閉
磁気回路のギャップG1、G2、G3における等価磁気抵
抗と、電気素子(63)のインピ−ダンスとの間にキルヒホ
ッフの第1法則及びキルヒホッフの第2法則を適用し、
位相を120°ずらすように電気及び磁気回路の条件を設
定すると、駆動体(4)に発生する誘導電流I3と、駆動
体(4)を貫通する磁束Фとによって、駆動体(4)に正方
向又は逆方向の電磁力Fが発生し、駆動体(4)が正方向
又は逆方向に回転移動する。尚、内磁体(3)を駆動体
(4)から分離し、適当な支持構造によって、ケ−シング
(1)に固定すれば、駆動体(4)だけを回転させることが
出来る。この実施例では、駆動体(4)の回転方向の切替
えは、導線(11)とケ−シング(1)の側面の端子との接続
を変更させるだけでよく、従来の単相誘導電動機のよう
に駆動軸の回転を動力伝達装置で逆向きに変換する切替
装置は不用である。又、交流電源の周波数、電圧の違い
に対処するため、各コイルに所定巻数のタップを引出し
ておけば、適当なタップを選んで導線(11)に接続するだ
けで、駆動体(4)の回転力又はトルクを一定に維持で
き、電源周波数、電圧の違いに合わせた多種類の電動機
を準備する必要はない。
【0017】図6a、図6bは、外磁体(2)はケ−シン
グ(1)の内面に取付けた円筒状の継鉄(21)によって構成
し、内磁体(3)はケ−シング(1)の中央に設けた固定軸
(13)のキ−溝(14)に、中央の継鉄(31)を嵌めて、固定軸
(13)へ一体に取付けており、120°の間隔で3本の鉄芯
(331)(332)(333)を継鉄(31)から突設し、各鉄芯に磁極
(32)、コイル(51)(61)(71)を具えている。外磁体(2)の
継鉄(21)内面と内磁体(3)の磁極(32)外面との間の狭い
円筒状空間に、円筒状の駆動体(4)が回転自由に嵌まっ
ている。駆動体(4)の右側の端部は、固定軸(13)の先端
へ軸支された円盤の周辺へ一体に取付けられ、円盤(17)
の中央に突設した駆動軸(18)を駆動することが出来る。
【0018】図7a、図7bは、固定軸(13)上に、継鉄
(31)、鉄芯(331)(332)(333)、磁極(32)、コイル(51)(6
1)(71)を有する内磁体(3)を一体に取付け、外磁体(2)
は、固定軸(13)に軸受されたケ−シング(1)と一体化
し、駆動体(4)は円筒状に形成して、外磁体(2)の内側
へ取付けたものである。固定軸(13)の両側に開設した貫
通孔(15)(15)を通って導線(11)が引込まれ、コイル(51)
(61)(71)の端子に接続している。導線(11)に通電する
と、ケ−シング(1)、外磁体(2)、駆動体(4)は、一体
となって回転する。ケ−シング(1)及び外磁体(2)の外
周面に、例えば、ファン翼、歯車等の付属品を取付ける
と、直接駆動でき、伝達装置を設ける必要がないから、
電気機器は小形化され、運転音が低下し、機械損失も少
ない。
【0019】図8は、図1aに示す基本構造1の外磁体
(2)の外周形状を矩形とした例である。この装置は、外
磁体(2)の継鉄(21)の一端から2本の鉄芯(231)(232)を
突設し、継鉄(21)の他端面から1本の鉄芯(231)を突設
している。鉄芯(231)(232)(232)には、夫々コイル(51)
(61)(71)が配備され、コイル(51)は、閉電気回路(5)の
一部を形成する交流電源(52)と接続され、又、夫々コイ
ル(61)(71)は、容量又は抵抗、或いはそれらの合体の電
気素子(63)と直列接続されて閉電気回路(6)(7)を形成
する。各鉄芯(231)(232)(233)には磁極(22)が配備さ
れ、該磁極(22)の内周面は、駆動体(4)の外周に接近す
るような円筒形に形成される。駆動体(4)は円筒形に形
成され、駆動体(4)の内周面と一体に内磁体(3)の継鉄
(31)が形成される。この装置は、基本原理1の外磁体
(2)の形状を変形したものであって、上記原理に基づい
て、一体に形成された内磁体(3)及び駆動体(4)が回転
する。この実施例の如く、外磁体(2)の外周形状を必要
に応じて変形することも出来る。
【0020】〔基本構造2の実施例〕図12は、内磁体
(3)中央の継鉄(31)を固定軸(13)のキ−溝(14)に嵌めて
固定し、又、外磁体(2)を円筒状の継鉄(21)によって構
成し、ケ−シング(1)の内面に取付けて固定し、駆動体
(4)を外磁体(2)の継鉄(21)と内磁体(3)の磁極(32)と
の間に形成された狭い円筒状空間に回転自由に配備した
実施例である。図13aは、内磁体(3)の各鉄芯に第
1、第2コイル(51)(61)を配備し、外磁体(2)は、継鉄
(21)によって構成し、駆動体(4)を継鉄(21)へ一体に取
付けたものである。又、図13bは、図13aの装置を
回転軸に直交する平面にて切断した断面図である。具体
的な各部構造を以下に示す。ケ−シング(1)(1)の中央
に、炭素鋼板、珪素鋼板等の磁気抵抗が小さい鉄系磁性
材料の板を円筒形に打抜いた板片を多数束ね配備して、
外磁体(2)を形成する。駆動体(4)は、外磁体(2)より
も長い円筒体であって、中央部を外磁体(2)の内面に密
接し、両縁部(41)(41)をケ−シング(1)の内面に固定し
ている。内磁体(3)は、外磁体(2)と同じ磁性材料によ
って作られており、円筒体の継鉄(31)、該継鉄(31)から
120°の間隔で外方へ突出した鉄芯(331)(332)(333)、各
鉄芯の先端に形成された円弧状の磁極(32)を有し、各鉄
芯には、同一巻方向に独立したコイルが巻回されて、第
1コイル(51)及び第2コイル(61)が形成される。内磁体
(3)は、固定軸(13)に固定し、駆動体(4)を円筒形の外
磁体(2)の内面に取付け、一体となったケ−シング(1)
(1)、外磁体(2)及び駆動体(4)を固定軸(13)上へ回転
自由に配備している。ケ−シング(1)(1)中の適当な空
所に容量又は抵抗或いはそれらの合体の電気素子(63)を
配備し、閉電気回路(5)(6)の端子(図示せず)をケ−シ
ング(1)の側面に配備して、交流電源の導線(11)を適当
な端子へ接続することによって、駆動体(4)と一体に形
成された外磁体(2)を回転させる。駆動体(4)の構成材
料、形状は、基本構造1と同様である。固定軸(13)は、
ケ−シング(1)の内外に連通する貫通孔(15)を具えてお
り、導線(11)を貫通孔(15)に通じて、ケ−シング(1)の
内部に引込み、コイル(51)(61)の端子に導線(11)を接続
している。上記2つの実施例について、交流電源(52)(6
2)を閉電気回路(5)(6)に通じると、前記駆動原理に基
づいて、各磁極(32)を含む閉磁気回路が形成され、駆動
体(4)又は駆動体(4)と一体に形成された外磁体(2)が
回転する。基本構造1と同様に、各コイルに所定巻数の
タップを引出しておけば、適当なタツプを選んで導線(1
1)を接続するだけで、駆動体(4)の回転力又はトルクを
一定に維持でき、電源周波数、電圧の違いに合わせた多
種類の電動機を準備する必要はない。ケ−シング(1)及
び外磁体(2)が一体となって回転する構成とした場合に
は、それらの外周面に、基本構造1と同様に、ファン
翼、歯車等の付属品を取付けて直接駆動することが出来
る。
【0021】更に異なる実施例として、図14に示す形
状とすることも出来る。この装置は、外磁体(2)の鉄芯
(231)にコイル(51)を、内磁体(3)の鉄芯(333)にはコイ
ル(61)を具える。又、内磁体(3)には、継鉄(31)を具え
ず、1つの鉄芯(333)のみを配備し、駆動体(4)の内周
を略覆う磁極(321)(322)(323)を、鉄芯(333)の一方に1
つ、他方に2つ配備する。そして、外磁体(2)には、継
鉄(21)を具えず、1つの鉄芯(231)のみを配備し、駆動
体(4)の外周を略覆う磁極(221)(222)(223)を、鉄芯の
一端に1つ、他端に2つ配備する。コイル(51)は、図示
省略する交流電源(52)と接続されて、閉電気回路(5)を
形成し、コイル(61)は、図示省略する電気素子(63)と直
列接続されて閉電気回路(6)を形成する。
【0022】図15a、図15bは、外磁体(2)及び駆
動体(4)を一体化して、ケ−シング(1)に固定し、内磁
体(3)は、ケ−シング(1)に回転自由に支持された回転
軸(16)に、円筒形の継鉄(31)を固定し、該継鉄(31)から
3つの鉄芯(331)(332)(333)を外向きに突設し、磁極(3
2)の外周面が駆動体(4)の内周面と接近するように形成
している。内磁体(3)に配備されたコイル(51)は、スリ
ップリング(56)とブラシ(57)を経由して交流電源(52)に
接続されて閉電気回路(5)を構成し、コイル(61)は、ス
リップリング(66)とブラシ(67)を経由して、電気素子(6
3)を介して交流電源(62)に接続されて閉電気回路(6)を
構成する。この装置は、外磁体(2)及び駆動体(4)が固
定されているため、コイル(51)(61)に交流電源(52)(62)
を通じると、内磁体(3)が回転軸(16)と一体となって回
転駆動し、回転軸(16)から駆動力を得ることが出来る。
前記構造は、基本原理1にも同様に適用することが出
来、又、外磁体(2)にコイル(51)(61)を配備して回転自
由に支持し、内磁体(3)を固定することによって、外磁
体(2)を回転駆動させることも出来る。
【0023】図16a乃至図16fは、基本構造1又は
基本構造2を用いた本発明の使用例であって、全て基本
構造1、基本構造2の何れの原理を用いても駆動する。
図16aは、ベルトコンベアの駆動源に本発明を適用し
た例である。本装置は、外磁体(2)にコイル(図示せず)
を具え、内磁体(3)は、回転可能に軸支された円筒形の
継鉄(31)から構成され、駆動体(4)は、弾性に富んだ導
電性の非磁性材料を無端状に加工している。駆動体(4)
と内磁体(3)との接触面は、摩擦抵抗を大きくして、す
べりが生じない構成としている。外磁体(2)は、半円状
であって、一部を開いて駆動体(4)の侵入、進出を許し
ているが、駆動体(4)と内磁体(3)との間には、閉磁気
回路が形成されるから、基本構造1及び基本構造2は、
実現している。この装置に交流電源を通じると、内磁体
(3)及び駆動体(4)が回転し、駆動体(4)が直接ベルト
コンベアのベルトとなる。
【0024】図16bは、外磁体(2)及び駆動体(4)を
一体化して回転自由に支持し、外磁体(2)の外周面にフ
ァン翼(81)を具えた例である。又、図16cは、内磁体
(3)及び駆動体(4)を一体化して回転自由に支持し、駆
動体(4)の一端にファン翼(81)を具えた例である。これ
らの装置に交流電源を通じると、ファン翼(81)は回転駆
動される。図16dは、外磁体(2)を固定し、内磁体
(3)及び駆動体(4)を一体化して回転自由に支持し、内
磁体(3)の内周面に切刃(82)を具えた粉砕装置の例であ
る。この装置に交流電源を通じると、駆動体(4)と一体
化した内磁体(3)が回転し、切刃(82)が回転駆動され、
披粉砕材料が切刃(82)によって、粉砕される。図16e
及び図16fは、外磁体(2)と駆動体(4)を一体化して
回転自由に支持し、内磁体(3)を固定して、外磁体(2)
の外周面に歯車(83)、砥石(84)を夫々具えた例である。
これら装置に交流電源を通じると、歯車(83)、砥石(84)
が回転駆動される。
【0025】図17a及び図17bは、駆動体(4)の他
の実施例である。図17aにおいては、駆動体(4)は、
均一厚さの円筒体であって、回転移動方向に直交する方
向の長さを、磁極(22)の幅よりも大きく形成し、又、移
動方向と直交する方向に磁極(22)又は磁極(32)の幅と略
同一又は幅より食みでるスリット(44)を開設している。
図17bにおいては、駆動体(4)は均一厚さの板状体で
あって、直線移動方向に直交する方向の長さを、磁極(2
2)の幅より大きく、又、駆動部(42)の幅を磁極(22)又は
磁極(32)の幅と同一又は小さく形成し、その幅内、幅方
向にスリット(44)を開設している。本実施例によれば、
駆動体(4)を流れる誘導電流がスリット(44)に沿うた
め、各磁束から受ける電磁力の方向が一定となり、効率
的に電磁力を駆動力に変換することが出来る。尚、駆動
体(4)は、少なくとも磁極(22)(32)と対向する部分が非
磁性の導電材料であればよく、例えば、幅方向の両縁部
(41)(41)は、鉄等の導電性のある部材とすることも出来
る。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る「電磁誘導駆動方法と装
置」を使用するときは、以下のような効果がある。 [1].交流電源の周波数、電圧の違いに対処するため、
各コイルに所定巻数のタップを引出しておけば、適当な
タップを選んで導線(11)に接続するだけで、駆動体(4)
の回転力又はトルクを一定に維持でき、電源周波数、電
圧の違いに合わせた多種類の電動機を準備する必要はな
い。又、[2].3つの磁極(22)又は磁極(32)を通る磁束
Ф1、Ф2、Ф3は、120°の位相差で、且つ同じ大きさに
設定すると、合成した電磁力Fは前記数6となり、時間
tに関係なく大きさ及び方向が常に一定で無振動の力で
あり、低駆動になっても、騒音発生はない。又、[3].
ケ−シング(1)及び外磁体(2)が一体となって回転する
構成とした場合には、それらの外周面に、例えば、ファ
ン翼、歯車等の付属品を取付けると、直接駆動でき、
又、駆動体(4)は弾性に富んだ導電性の非磁性材料を無
端状に加工している場合には、駆動体(4)が直接ベルト
コンベアのベルトとなり、伝達装置を設ける必要がない
から、電気機器は小形化され、運転音が低下し、機械損
失も少ない。更に又、[4].駆動体(4)の回転方向の切
替えは、導線(11)とケ−シング(1)の側面の端子との接
続を変更させるだけでよく、従来の単相誘導電動機のよ
うに駆動軸の回転を動力伝達装置で逆向きに変換する切
替装置は不用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは、本発明に係る電磁誘導駆動装置の概
略図であって、基本構造1を示し、図1bは、図1aの
B−B線に沿って装置を断面し、展開した斜面図であ
る。
【図2】駆動体(4)と磁極(22)の配備により、誘導電流
と電磁力が発生する原理を示す説明図である。
【図3】第1、第2、第3鉄芯(231)(232)(233)の磁極
に於ける磁束と誘導電流の時間的変化を示すグラフであ
る。
【図4】図4aは、基本構造1の駆動原理を示す説明
図、図4bは、駆動体(4)を直線移動する実施例の斜面
図、図4cは、他の実施例の斜面図である。
【図5】図5aは、基本構造1に基づく電磁誘導駆動装
置の縦断面図、図5bは、図5aの装置を回転軸と直交
する平面によって切断した断面図である。
【図6】図6aは、他の実施例の縦断面図、図6bは、
図6aの装置を回転軸と直交する平面によって切断した
断面図である。
【図7】図7aは、他の実施例の断面図、図7bは、図
7aの装置を回転軸と直交する平面によって切断した断
面図である。
【図8】更に他の実施例の断面図である。
【図9】図9aは、本発明に係る電磁誘導駆動装置の基
本構造2を示す装置を回転軸と直交する平面によって切
断した断面図、図9bは、図9aのC−C線に沿って装
置を断面し、展開した斜面図である。
【図10】装置を三相交流電源に接続した斜面図であ
る。
【図11】図11aは、本発明に係る電磁誘導駆動装置
の基本原理2の他の実施例を示す装置であって、回転軸
と直交する平面によって切断した断面図、図11bは、
図11aのD−D線に沿って装置を断面し、展開した斜
面図である。
【図12】基本構造2の更に他の実施例の縦断面図であ
る。
【図13】図13aは、基本構造2の更に他の実施例の
縦断面図、図13bは、図13aの装置を回転軸に沿う
平面によって切断した断面図である。
【図14】基本構造2の更に他の実施例の縦断面図であ
る。
【図15】図15aは、基本構造2の更に他の実施例の
縦断面図、図15bは、図15aの装置を回転軸に沿う
平面によって切断した断面図である。
【図16】本発明の使用例を示す斜面図である。
【図17】駆動体の他の実施例の斜面図である。
【符号の説明】
1 ケ−シング 2 外磁体 3 内磁体 22,32 磁極 21,31 継鉄 231,232,233,331,332,333 鉄芯 4 駆動体 41 縁部 42 駆動部 43 電気回路部 5,6,7 閉電気回路 51,61,71 コイル 52,62 交流電源 63 電気素子 64 切替スイッチ G1,G2,G3 ギャップ Φ1,Φ2,Φ3 磁束 I1,I2 電流 I31,I32,I33 誘導電流 r1,r2,r31,r32,r33 等価抵抗
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【図10】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図12】
【図9】
【図11】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置した外磁体(2)と内磁体(3)と
    によって、3つ以上のギャップを有する閉磁気回路を形
    成し、閉磁気回路のギャップ中に、導電性の非磁性材料
    によって形成され、閉磁気回路に対向しない縁部(41)を
    両側に具える駆動体(4)を配備し、駆動体を貫通する各
    磁束Φの間に互いに位相差を発生したとき、磁束が駆動
    体を貫通する各位置では、駆動体の内面において、一方
    の縁部を駆動体の移動方向に流れ、駆動体を貫通してい
    る一方の隣の磁気回路を横切って、他方の縁部を一方の
    縁部に対して逆方向に流れ、再び、駆動体を貫通してい
    る他方の隣の磁気回路を横切って一周する誘導電流I3
    を発生し、駆動体に対して誘導電流との間に電磁力Fを
    作用して、駆動体を回転又は直線移動させる電磁誘導駆
    動方法。
  2. 【請求項2】 内磁体(3)及び駆動体(4)を円筒体に形
    成して一体化し、外磁体(2)に磁極(22)を形成して、内
    磁体及び駆動体を回転移動する請求項1記載の電磁誘導
    駆動方法。
  3. 【請求項3】 外磁体(2)及び駆動体(4)を円筒体に形
    成して一体化し、内磁体(3)に磁極(32)を形成して、外
    磁体及び駆動体を回転移動する請求項1記載の電磁誘導
    駆動方法。
  4. 【請求項4】 駆動体(4)を円筒体に形成し、外、内磁
    体(2)(3)は、駆動体の外側及び内側に夫々対向して磁
    極(22)(32)を具え、駆動体を回転移動する請求項1記載
    の電磁誘導駆動方法。
  5. 【請求項5】 外、内磁体(2)(3)の少なくとも一方
    は、3つ以上の磁極(22)(32)を具えて、該磁極の中の少
    なくとも1つには、正逆駆動共用コイル(51)を具え、他
    の磁極には、正駆動用コイル(61)と逆駆動用コイル(71)
    を夫々具え、正逆駆動共用コイルを交流電源(52)と電気
    的に直列接続した第1の閉電気回路(5)と、正駆動用コ
    イルと逆駆動用コイルの一方を切替可能に、容量又は抵
    抗或はそれらの合体の電気素子(63)と電気的に直列接続
    した第2及び第3の閉電気回路(6)(7)を具え、駆動体
    (4)を貫通する磁束Φの間に3つ以上の正又は逆の位相
    差を発生する請求項1記載の電磁誘導駆動方法。
  6. 【請求項6】 外、内磁体(2)(3)の少なくとも一方
    に、3つ以上の磁極(22)(32)を具えて、少なくとも1つ
    の磁極にコイル(51)を具え、各コイルを電気的に直列接
    続し、交流電源(52)と接続して第1の閉電気回路(5)を
    構成し、少なくとも1つの磁極にコイル(61)を具え、該
    コイルを容量又は抵抗、或はそれらの合体の電気素子(6
    3)と電気的に直列接続して第2の閉電気回路(6)を構成
    し、駆動体(4)を貫通する磁束Φの間に3つ以上の位相
    差を発生する請求項1記載の電磁誘導駆動方法。
  7. 【請求項7】 外、内磁体(2)(3)の少なくとも一方は
    3つの磁極(22)(32)を具えて、各磁極にコイル(51)を具
    え、各コイルに三相交流電源(53)(54)(55)を導通して駆
    動体(4)を貫通する磁束Φの間に3つ以上の位相差を発
    生する請求項1記載の電磁誘導駆動方法。
  8. 【請求項8】 対向配置した外、内磁体(2)(3)の少な
    くとも一方に3つ以上の磁極(22)(32)を具え、該磁極の
    中の少なくとも1つには、正逆駆動共用コイル(51)を具
    え、他の磁極には、正駆動用コイル(61)と逆駆動用コイ
    ル(71)を夫々具え、正逆駆動共用コイルを交流電源(52)
    と電気的に直列接続して第1の閉電気回路(5)を構成
    し、正駆動用コイルと逆駆動用コイルを切替スイッチ(6
    4)を介して、容量又は抵抗或はそれらの合体の電気素子
    (63)と電気的に直列接続して第2及び第3の閉電気回路
    (6)(7)を構成し、外磁体と内磁体とによって形成した
    閉磁気回路のギャップ中に、導電性の非磁性材料によっ
    て形成され、閉磁気回路に対向しない縁部(41)を両側に
    有する駆動体(4)を配備することを特徴とする電磁誘導
    駆動装置。
  9. 【請求項9】 内磁体(3)及び駆動体(4)を円筒体に形
    成して一体化し、外磁体(2)に磁極(22)を形成して、内
    磁体及び駆動体を回転移動させることを特徴とする請求
    項8記載の電磁誘導駆動装置。
  10. 【請求項10】 外磁体(2)及び駆動体(4)を円筒体に
    形成して一体化し、内磁体(3)に磁極(32)を形成して、
    外磁体及び駆動体を回転移動させることを特徴とする請
    求項8記載の電磁誘導駆動装置。
  11. 【請求項11】 駆動体(4)は、両側の縁部(41)(41)が
    分離され、それぞれの両端部が電気回路部(43)で電気的
    に接続され、中央の駆動部(42)が両縁部に対して摺動す
    ることにより、回転又は直線移動することを特徴とする
    請求項8記載の電磁誘導駆動装置。
  12. 【請求項12】 駆動体(4)は、移動方向と直行する方
    向にスリット(44)が開設されていることを特徴とする請
    求項8記載の電磁誘導駆動装置。
  13. 【請求項13】 磁極(22)(32)は、駆動体(4)より幅が
    小さく、且つ駆動体の中央部に配備され、駆動体は、回
    転又は直線移動可能に支持された均一厚さ及び均一幅で
    あることを特徴とする請求項8記載の電磁誘導駆動装
    置。
  14. 【請求項14】 対向配置した外、内磁体(2)(3)の少
    なくとも一方は3つ以上の磁極(22)(32)を具えて、少な
    くとも1つの磁極にコイル(51)を具え、各コイルを電気
    的に直列接続し、交流電源(52)と接続して第1の閉電気
    回路(5)を構成し、少なくとも1つの磁極にコイル(61)
    を具え、該コイルを容量又は抵抗或はそれらの合体の電
    気素子(63)と電気的に直列接続して第2の閉電気回路
    (6)を構成し、外磁体と内磁体とによって形成した閉磁
    気回路のギャップ中に、導電性の非磁性材料によって形
    成され、閉磁気回路に対向しない縁部(41)を両側に有す
    る駆動体(4)を配備することを特徴とする電磁誘導駆動
    装置。
  15. 【請求項15】 磁極(22)(32)は、駆動体(4)より幅が
    小さく、且つ駆動体の中央部に配備され、駆動体は、回
    転又は直線移動可能に支持された均一厚さ及び均一幅で
    あることを特徴とする請求項14記載の電磁誘導駆動装
    置。
  16. 【請求項16】 内磁体(3)及び駆動体(4)を円筒体に
    形成して一体化し、外磁体(2)に磁極(22)を形成して、
    内磁体及び駆動体を回転移動させることを特徴とする請
    求項14記載の電磁誘導駆動装置。
  17. 【請求項17】 外磁体(2)及び駆動体(4)を円筒体に
    形成して一体化し、内磁体(3)に磁極(32)を形成して、
    外磁体及び駆動体を回転移動させることを特徴とする請
    求項14記載の電磁誘導駆動装置。
  18. 【請求項18】 駆動体(4)は、両側の縁部(41)(41)が
    分離され、それぞれの両端部が電気回路部(43)で電気的
    に接続され、中央の駆動部(42)が両縁部に対して摺動す
    ることにより、回転又は直線移動することを特徴とする
    請求項14記載の電磁誘導駆動装置。
  19. 【請求項19】 駆動体(4)は、移動方向に直行する方
    向にスリット(44)が開設されていることを特徴とする請
    求項14記載の電磁誘導駆動装置。
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