JPH09163477A - 骨伝導音声振動検出素子 - Google Patents

骨伝導音声振動検出素子

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JPH09163477A
JPH09163477A JP31530395A JP31530395A JPH09163477A JP H09163477 A JPH09163477 A JP H09163477A JP 31530395 A JP31530395 A JP 31530395A JP 31530395 A JP31530395 A JP 31530395A JP H09163477 A JPH09163477 A JP H09163477A
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beams
cantilever
vibration
bone conduction
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JP31530395A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hyono
匡 表野
Tsukasa Matsuura
司 松浦
Motohisa Taguchi
元久 田口
Kaoru Kawada
薫 河田
Yuka Oki
由香 沖
Hidekazu Kuroda
英一 黒田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨伝導に伴って高域の周波数出力が下がるの
を防いで低域の周波数出力を低減することができ、相対
的に高域の感度を向上させ、空気伝導型マイクロフォン
に近い音質を検出できる骨伝導音声振動検出素子を得
る。 【解決手段】 異なる周波数特性s1〜s4を呈する複
数の梁の各周波数出力をs1−s2+s3−s4のよう
に加算減算して、骨伝導音声振動検出素子の周波数特性
tとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば骨伝導イヤ
マイクに用いられ、骨伝導により外耳道近傍、頭部また
は喉頭部に伝達される音声振動を検出する骨伝導音声振
動検出素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、骨伝導音声振動を外耳道で検出す
る骨伝導音声振動検出素子としては圧電型およびマグネ
ティック型などがあった。図29は特開昭51―942
18号公報に示された、圧電素子を利用した骨伝導イヤ
ホンマイクの使用時の構成図であり、図において10は
イヤーピース、11は圧電素子、12は重り、14は支
持体、15は引き出し線、20は外耳道である。即ち、
イヤーピース10内に支持体14を介して圧電素子11
を配置し、骨伝導音声振動が外耳道20壁を通じて圧電
素子に取り付けられた重り12に伝わることで圧電素子
11に力が加わり、圧電素子11には加わった力に比例
した出力が発生し、引き出し線15を通して外部に引き
出される。
【0003】また、図30および図30のI―I断面を
示す図31は、特開昭58―80997号公報および特
開昭58―94298号公報に示された各々骨伝導イヤ
ホンマイクの構成図およびその断面図であり、13は片
持ち梁、5は支持部材である。片持ち梁13は一対の特
性が略等しい梁でその振幅方向に相対するか、直交させ
て配置することで不用出力を相殺し、ハウリング現象を
減少させることが提案されている。
【0004】また、図32は実開昭52―51620号
公報に示された骨伝導イヤホンマイクの構成図であり、
図中16はダンパー部材で、外耳道挿入部分を被覆する
ことにより片持ち梁13の固有振動のピークを下げるこ
とが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】骨伝導による音声振動
は骨、関節および肉を伝わるうちに音声振動の高域の振
動(略1kHz以上の領域をいう)が大幅減衰するとい
う特徴がある。しかし、上記従来の技術においては、複
数の梁を使用していても基本的に単一の特性の梁である
ため、骨伝導により高域が大幅に減衰した音声振動に対
しては感度が小さく、空気伝導型マイクロフォンに比べ
音質が著しく劣るという問題点があった。
【0006】また、梁の共振振動の急峻なピークによ
り、特定周波数のみが強調された歪んだ音質になるとい
う欠点があるが、上記従来例のように外耳道挿入部分を
ダンパー材16により被覆しても、感度低下を引き起こ
すのみでダンピングの効果は十分得られないという問題
点があった。
【0007】本発明は、かかる課題を解消するためにな
されたもので、高域の音声振動による周波数出力が下が
るのを防いで低域の音声振動による周波数出力を低減す
ることができ、相対的に高域の音声振動の感度を向上さ
せ、空気伝導型マイクロフォンに近い音質を検出できる
骨伝導音声振動検出素子を得ることを目的とする。
【0008】本発明の第2の目的は、特定周波数が強調
され歪んだ音質になることを防止し、ハウリングや音質
の劣化の防止された骨伝導音声振動検出素子を得ること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の骨伝
導音声振動検出素子は、音声振動により固有の周波数特
性を呈し、異なる共振振動数を有する複数の梁と、これ
ら各梁の振動を検出する検出手段とを備え、この検出手
段により上記梁の第1の周波数出力と上記梁の第2の周
波数出力との周波数出力差を算出するものである。
【0010】本発明に係る第2の骨伝導音声振動検出素
子は、音声振動により固有の周波数特性を呈し、異なる
共振振動数を有する複数の梁と、これら各梁の振動を検
出する検出手段とを備え、この検出手段により高い共振
振動数を有する梁の第1の周波数出力と低い共振振動数
を有する梁の第2の周波数出力との周波数出力差を算出
するものである。
【0011】本発明に係る第3の骨伝導音声振動検出素
子は、音声振動により固有の周波数特性を呈し、異なる
共振振動数を有する複数の梁と、これらの梁を支持する
ように上記梁に設けた制振樹脂と上記各梁の振動を検出
する検出手段とを備え、この検出手段により高い共振振
動数を有する梁の第1の周波数出力と低い共振振動数を
有する梁の第2の周波数出力との周波数出力差を算出す
るものである。
【0012】本発明に係る第4の骨伝導音声振動検出素
子は、上記第1ないし第3の骨伝導音声振動検出素子の
何れかにおいて、梁として圧電体バイモルフを用いたも
のである。
【0013】本発明に係る第5の骨伝導音声振動検出素
子は、上記第1ないし第4の骨伝導音声振動検出素子の
何れかにおいて、梁が検出手段を備えるものである。
【0014】本発明に係る第6の骨伝導音声振動検出素
子は、上記第1ないし第4の骨伝導音声振動検出素子の
何れかにおいて、第1の周波数出力および第2の周波数
出力がそれぞれ複数の梁の周波数出力を加算したもので
ある。
【0015】本発明に係る第7の骨伝導音声振動検出素
子は、上記第6の骨伝導音声振動検出素子の何れかにお
いて、第1の周波数出力と第2の周波数出力の低域の周
波数出力が略等しいものである。
【0016】本発明に係る第8の骨伝導音声振動検出素
子は、上記第1ないし第4の骨伝導音声振動検出素子の
何れかにおいて、複数の梁が実質的に同じ長さで厚さが
異なるものである。
【0017】本発明に係る第9の骨伝導音声振動検出素
子は、上記第6の骨伝導音声振動検出素子において、 高い共振振動数を有する梁の数≧低い共振振動数を有す
る梁の数 のものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係わる検出
手段としては、例えば圧電体の電圧周波数出力や抵抗素
子の歪みによる抵抗変化などで、片持ち梁の振動を検出
する方法が用いられる。例えば下記本発明の実施の形態
では、梁が圧電体よりなり梁が検出手段を兼ねている
が、梁の振動を検出するために例えば圧電体よりなる検
出部材を別に設ける場合もある。
【0019】本発明の実施の形態において、音声振動に
よる複数の片持ち梁の低域の周波数出力を相殺できるよ
うに、音声振動による周波数特性が異なる複数の片持ち
梁の周波数出力の差を算出したり、加算減算を行う。そ
れにより、高域の音声振動による周波数出力を下げずに
低域の音声振動による周波数出力が低減でき、骨伝導に
よる高域の音声振動の減衰を検出素子の周波数感度特性
そのものにより補正することができ、特別な補正回路を
用いることなく空気伝導型マイクロフォンに近い音質特
性が実現できる。
【0020】また、加算側の片持ち梁の低域の周波数出
力の合計と減算側の片持ち梁の低域の周波数出力の合計
を略等しくすることで、減算により低域の周波数出力を
効果的に低減する。片持ち梁の設計において長さが同じ
で厚みの異なる片持ち梁を用いると低域の周波数出力が
等しくなることを利用し、容易に加算側の片持ち梁の周
波数出力の合計と減算側の片持ち梁の周波数出力の合計
を略等しくすることができる。
【0021】さらに片持ち梁の厚みが同じならば共振振
動数が高いほど低域の周波数出力が低下するという一般
的傾向を利用し、高い共振振動数の片持ち梁と低い共振
振動数の片持ち梁の本数の比率を1:1、3:2、4:
3、2:1または3:1等、高い共振振動数の片持ち梁
の本数≧低い共振振動数の片持ち梁の本数とすること
で、加算側の周波数出力と減算側の周波数出力とが略等
しくなるようにする。
【0022】また、片持ち梁として圧電体バイモルフを
用い、ポーリング極性を加算側と減算側で逆にして直列
に接続して、片持ち梁の周波数出力の加算減算を行う。
【0023】また、片持ち梁の共振振動ピークを制振樹
脂を用いて減衰させ、ハウリングや音質の劣化を防止す
るようにする。次に、本発明を具体的に説明する。以
下、骨伝導音声振動検出素子を単に検出素子と称する。
【0024】実施の形態1.圧電体材料としてPZT
(チタン酸ジルコン酸鉛)バイモルフセラミックスを用
いて、表1の梁1〜梁4で示す4種類の共振振動数の異
なる片持ち梁を各1本づつ用いて本発明の第1の実施の
形態の検出素子を製作した。
【0025】
【表1】
【0026】なお、音声振動による梁の周波数出力にお
いて、梁の共振振動数より低い周波数領域の出力を低域
出力として表1および以下の表に示す。
【0027】まず、PZTバイモルフセラミックスをダ
イシングソーで所定の幅の短冊状に切断した。支持部材
としてチタン酸カルシウムセラミックスを用い、PZT
の厚みよりも少し幅広の溝をダイシングソーで形成し
た。次に片持ち梁が所定の長さになるように溝にPZT
を挿入し組み立てて接着剤で固定した。次いで片持ち梁
の各々の表面電極から引き出し線を引き出し接続した。
図1は上記のようにして製作した本発明の第1の実施の
形態の検出素子の構成図であり、図中、1、2、3、4
は各々表1に示す梁1、梁2、梁3および梁4の片持ち
梁、5は支持部材、6は引出し線である。
【0028】外耳に伝達された音声振動は外耳に装着す
るための樹脂ケース(図示しない)、検出素子を収納す
るための金属ケース(図示しない)を介して支持部材5
に伝達され、梁1〜梁4の片持ち梁1〜4に伝達され
る。音声振動が加わることで片持ち梁が振動し、引き出
し線6から圧電体の周波数出力が得られる。
【0029】図2は本実施の形態で用いた上記梁1〜梁
4の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周波
数出力を加算減算した本発明の第1の実施の形態の検出
素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、加振器
により0.15m/s2 0-pの一定加速度で周波数を掃引
し検出素子を加振して周波数出力を測定したものであ
る。図中、s1、s2、s3、s4は各々上記梁1、梁
2、梁3、梁4の片持ち梁の周波数特性、tは本実施の
形態の検出素子の周波数特性である。
【0030】本実施の形態では、梁1〜梁4の片持ち梁
からの引出し線6を図1に示すように接続することによ
り、梁1〜梁4の周波数出力s1〜s4を s1−s2+s3−s4=t のように加算減算した。図2によると、検出素子の周波
数出力tは梁1〜梁4のそれぞれの単独の周波数出力s
1〜s4と比べ、低域で周波数出力が小さくなっている
ことが解る。
【0031】比較例1.図1で示した検出素子におい
て、表1の梁1〜梁4の片持ち梁をすべて加算した場合
の周波数特性を図3に示す。この場合は、加算した周波
数出力(p=s1+s2+s3+s4)は低域の周波数
出力も高くなり平坦な周波数特性となるため、骨伝導に
よって減衰した高域の音声が補正できず、高音が出ない
音質となった。
【0032】実施の形態2.図4は本発明の第2の実施
の形態の検出素子の構成図であり、表2の梁1および梁
2で示す共振振動数が2.8kHzである梁1の片持ち
梁と共振振動数が1.0kHzである梁2の片持ち梁を
用い実施の形態1と同様にして製作したものであり、図
中1は梁1、2は梁2である。
【0033】
【表2】
【0034】図5は本実施の形態で用いた上記梁1、梁
2の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周波
数出力の差を算出した本発明の第2の実施の形態の検出
素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、実施の
形態1と同様に測定したものである。図中、s1、s2
は各々上記梁1、梁2の片持ち梁の周波数特性、tは本
実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0035】本実施の形態では、梁1と梁2の片持ち梁
からの引出し線6を図4に示すように接続することによ
り、梁1、梁2の周波数出力s1、s2を s1−s2=t のようにして差を算出した。図5によると、検出素子の
周波数出力tは梁1、梁2のそれぞれの単独の周波数出
力s1、s2と比べ、低域で周波数出力が小さくなって
いることが解る。
【0036】比較例2.図4で示した検出素子におい
て、表2の梁1、梁2の片持ち梁を加算した場合の周波
数特性を図6に示す。この場合は、加算した周波数出力
(p=s1+s2)は低域の周波数出力も高くなり比較
例1と同様に高音が出ない音質となった。
【0037】図5および図6を比べると明らかである
が、一般に梁の振動はその共振振動数を境に位相が18
0度回転するので、梁1の共振振動数と梁2の共振振動
数の間の周波数では梁1と梁2の位相は逆転しており、
その間では減算の操作が加算の操作に匹敵し(図5中の
t)、加算の操作が減算の操作に匹敵して出力が相殺さ
れる(図6中のp)ことになる。
【0038】実施の形態3.図7は本発明の第3の実施
の形態の検出素子の構成図であり、表3の梁1〜梁4で
示す片持ち梁で梁1の片持ち梁を2本、他の梁を1本づ
つ用いて実施の形態1と同様にして製作したものであ
り、図中1〜4は各々梁1〜梁4である。
【0039】
【表3】
【0040】図8は本実施の形態で用いた上記梁1〜梁
4の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周波
数出力の加算減算をした本発明の第3の実施の形態の検
出素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、実施
の形態1と同様に測定したものである。図中、s1〜s
4は各々上記梁1〜梁4の片持ち梁の周波数特性、tは
本実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0041】本実施の形態では、梁1〜梁4の片持ち梁
からの引出し線6を図7に示すように接続することによ
り、梁1〜梁4の周波数出力s1〜s4を s1×2+s2−s3−s4=t のように加算減算した。
【0042】即ち、高い共振振動数の片持ち梁(梁1を
2本、梁2を1本)3本の周波数出力合計から、低い共
振振動数の片持ち梁(梁3、梁4)2本の周波数出力合
計を減算したもので、それぞれの片持ち梁の単独の周波
数出力s1、s2、s3、s4に対し、加算側周波数出
力(s1×2+s2)と減算側周波数出力(s3+s
4)は低域で略等しくなるよう設計した。加算減算を組
み合わせた検出素子の周波数出力tは低域の周波数出力
が下がり、音質が良くなった。また、共振振動のピーク
が分散されるため、比較的ブロードな周波数特性が得ら
れ、特定の周波数の音が強調されないという効果もあっ
た。
【0043】実施の形態4.図9は本発明の第4の実施
の形態の検出素子の構成図であり、表4で示す長さは同
じ(9mm)で各々異なる厚さの片持ち梁である梁1〜
梁3を用いて実施の形態1と同様にして製作したもので
あり、図中1〜3は各々梁1〜梁3である。
【0044】
【表4】
【0045】上記3種類の片持ち梁の内、より感度の必
要な高域に共振振動数のある梁1の片持ち梁(共振振動
数2.7kHz)を2本用い、それ以外は1本づつ使用
している。
【0046】図10は本実施の形態で用いた上記梁1〜
梁3の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周
波数出力の加算減算をした本発明の第4の実施の形態の
検出素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、実
施の形態1と同様に測定したものである。図中、s1〜
s3は各々上記梁1〜梁3の片持ち梁の周波数特性tは
本実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0047】本実施の形態では、梁1〜梁3の片持ち梁
からの引出し線6を図9に示すように接続することによ
り、梁1〜梁3の周波数出力s1〜s3を s1×2−s2−s3=t のように加算減算した。片持ち梁の長さを同じにするこ
とで低域の周波数出力が略同じになっており、検出素子
周波数出力tでは低域の周波数出力が効果的に相殺され
高域の音声振動に対する感度が相対的に向上している。
【0048】実施の形態5.図11は本発明の第5の実
施の形態の検出素子の構成図であり、表5に示す長さは
同じ(9mm)でそれぞれ厚さが0.45mmと0.6
mmのPZTセラミックスの梁1、梁2を2本づつ用い
て実施の形態1と同様にして製作したものであり、図中
1、2は各々梁1、梁2である。
【0049】
【表5】
【0050】図12は本実施の形態で用いた上記梁1、
梁2の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周
波数出力の加算減算をした本発明の第5の実施の形態の
検出素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、実
施の形態1と同様に測定したものである。図中、s1、
s2は各々上記梁1、2の片持ち梁の周波数特性、tは
本実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0051】本実施の形態では、梁1、梁2の片持ち梁
からの引出し線6を図11に示すように接続することに
より、梁1、梁2の周波数出力s1、s2を s1×2−s2×2=t のように加算減算している。高い共振振動片持ち梁と低
い共振振動片持ち梁の長さを同じにすることで低域周波
数出力が略同じになっており、検出素子周波数出力tで
は低域の周波数出力が効果的に相殺され高域の音声振動
に対する感度が相対的に向上している。
【0052】実施の形態6.図13は本発明の第6の実
施の形態の検出素子の構成図であり、表6の梁1、梁2
に示す高低2種類の共振振動数を有する片持ち梁を用
い、高い共振振動数の片持ち梁である梁1(表中、高共
振振動梁)は2本、低い共振振動数の片持ち梁である梁
2(表中、低共振振動梁)は2本でその本数の比を1:
1としたものであり、図中1は梁1、2は梁2である。
【0053】
【表6】
【0054】図14は本実施の形態で用いた上記梁1、
梁2の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周
波数出力の加算減算をした本発明の第6の実施の形態の
検出素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、実
施の形態1と同様に測定したものである。図中、s1、
s2は各々上記梁1、梁2の片持ち梁の周波数特性、t
は本実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0055】本実施の形態では、梁1、梁2の片持ち梁
からの引出し線6を図13に示すように接続することに
より、梁1、梁2の周波数出力s1、s2を s1×2−s2×2=t のように加算減算した。本実施の形態では高い共振振動
片持ち梁と低い共振振動片持ち梁で異なる片持ち梁の厚
み、異なる片持ち梁の長さとしたものである。なお、全
体的な周波数出力を向上させるために高い共振振動片持
ち梁、低い共振振動片持ち梁とも2本づつ用いた。検出
素子周波数出力tでは低域周波数出力が効果的に相殺さ
れ高域感度が相対的に向上している。
【0056】実施の形態7.図15は本発明の第7の実
施の形態の検出素子の構成図であり、表7に示す厚さは
同じで長さが異なる梁1、梁2の高低2種類の共振振動
数を有する片持ち梁を用い、高い共振振動数の片持ち梁
である梁1(表中、高共振振動梁)は3本、低い共振振
動数の片持ち梁である梁2(表中、低共振振動梁)は2
本でその本数の比を3:2としたものであり、図中1は
梁1、2は梁2である。
【0057】
【表7】
【0058】それぞれの片持ち梁の厚みが同じならば共
振振動数が高くなるほど低域の周波数出力が低下すると
いう一般的な傾向を利用し、上記高い共振振動片持ち梁
の周波数出力から低い共振振動片持ち梁の周波数出力を
減算すると、高い共振振動片持ち梁と低い共振振動片持
ち梁の本数の比によって低域周波数出力を略等しくする
ことができる。
【0059】図16は本実施の形態で用いた上記梁1、
梁2の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周
波数出力の加算減算をした本発明の第7の実施の形態の
検出素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、実
施の形態1と同様に測定したものである。図中、s1、
s2は各々上記梁1、梁2の片持ち梁の周波数特性、t
は本実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0060】本実施の形態では、梁1、梁2の片持ち梁
からの引出し線6を図15に示すように接続することに
より、梁1、梁2の周波数出力s1、s2を s1×3−s2×2=t のように加算減算した。本実施の形態で、高い共振振動
片持ち梁3本の周波数出力から低い共振振動片持ち梁2
本の周波数出力を減算した周波数出力tは低域では高い
共振振動片持ち梁、低い共振振動片持ち梁の単独周波数
出力s1、s2に比べ、減算により大幅に低下してい
る。
【0061】実施の形態8.図17は本発明の第8の実
施の形態の検出素子の構成図であり、実施の形態7と同
様、表8に示す厚さは同じで長さが異なる高低2種類の
共振振動数を有する片持ち梁を用い、高い共振振動数の
片持ち梁である梁1(表中、高共振振動梁)は4本、低
い共振振動数の片持ち梁である梁2(表中、低共振振動
梁)は3本でその本数の比を4:3としたものであり、
図中1は梁1、2は梁2である。
【0062】
【表8】
【0063】図18は本実施の形態で用いた上記梁1、
梁2の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周
波数出力の加算減算をした本発明の第8の実施の形態の
検出素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、実
施の形態1と同様に測定したものである。図中、s1、
s2は各々上記梁1、梁2の片持ち梁の周波数特性、t
は本実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0064】本実施の形態では、梁1、梁2の片持ち梁
からの引出し線6を図17に示すように接続することに
より、梁1、梁2の周波数出力s1、s2を s1×4−s2×3=t のように加算減算した。本実施の形態で、高い共振振動
片持ち梁4本の周波数出力から低い共振振動片持ち梁3
本の周波数出力を減算した周波数出力tは低域では高い
共振振動片持ち梁、低い共振振動片持ち梁の単独周波数
出力s1、s2に比べ、減算により大幅に低下してい
る。
【0065】実施の形態9.図19は本発明の第9の実
施の形態の検出素子の構成図であり、実施の形態7と同
様、表9に示す厚さは同じで長さが異なる高低2種類の
共振振動数を有する片持ち梁を用い、高い共振振動数の
片持ち梁である梁1は2本、低い共振振動数の片持ち梁
である梁2は1本でその本数の比を2:1としたもので
あり、図中1は梁1、2は梁2である。
【0066】
【表9】
【0067】図20は本実施の形態で用いた上記梁1、
梁2の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周
波数出力の加算減算をした本発明の第9の実施の形態の
検出素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、実
施の形態1と同様に測定したものである。図中、s1、
s2は各々上記梁1、梁2の片持ち梁の周波数特性、t
は本実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0068】本実施の形態では、梁1、梁2の片持ち梁
からの引出し線6を図19に示すように接続することに
より、梁1、梁2の周波数出力s1、s2を s1×2−s2=t のように加算減算した。本実施の形態で、高い共振振動
片持ち梁2本の周波数出力から低い共振振動片持ち梁1
本の周波数出力を減算した周波数出力tは低域では高い
共振振動片持ち梁、低い共振振動片持ち梁の単独周波数
出力s1、s2に比べ、減算により大幅に低下してい
る。
【0069】実施の形態10.図21は本発明の第10
の実施の形態の検出素子の構成図であり、実施の形態7
と同様、表10に示す厚さは同じで長さが異なる高低2
種類の共振振動数を有する片持ち梁を用い、高い共振振
動数の片持ち梁である梁1は3本、低い共振振動数の片
持ち梁である梁2は1本でその本数の比を3:1とした
ものであり、図中1は梁1、2は梁2である。
【0070】
【表10】
【0071】図22は本実施の形態で用いた上記梁1、
梁2の片持ち梁単独の周波数特性とこの各片持ち梁の周
波数出力の加算減算をした本発明の第10の実施の形態
の検出素子の周波数特性とを示す周波数特性図であり、
実施の形態1と同様に測定したものである。図中、s
1、s2は各々上記梁1、梁2の片持ち梁の周波数特
性、tは本実施の形態の検出素子の周波数特性である。
【0072】本実施の形態では、梁1、梁2の片持ち梁
からの引出し線6を図21に示すように接続することに
より、梁1、梁2の周波数出力s1、s2を s1×3−s2=t のように加算減算している。本実施の形態で、高い共振
振動片持ち梁2本の周波数出力から低い共振振動片持ち
梁1本の周波数出力を減算した周波数出力tは低域では
高い共振振動片持ち梁、低い共振振動片持ち梁の単独周
波数出力s1、s2に比べ、減算により大幅に低下して
いる。
【0073】上記実施の形態7ないし実施の形態10で
は、梁の厚さが同じならば共振振動数が高くなるほど低
域周波数出力が下がるという一般的傾向と、高域の音声
振動の骨伝導による減衰の程度と、イヤホンマイクとし
て実際に使用するための寸法的制約とを種々検討した結
果、高い共振振動数を有する片持ち梁と低い共振振動数
を有する片持ち梁の本数の比率を例えば3:2、4:
3、2:1、3:1等、高い共振振動数を有する片持ち
梁の本数を低い共振振動数を有する片持ち梁の本数より
多くすることが効果的であるとわかった。
【0074】実施の形態1ないし実施の形態10につい
て、検出素子を外耳道に挿入するための樹脂ケースに組
み込み、電話回線を通じて実使用テストを行った。評価
は5名の評価者による感能検査で、10点満点で評価し
た。表11にその結果をまとめて示す。比較のため従来
技術による検出素子(片持ち梁の本数1本)も試作し同
時に評価した。
【0075】
【表11】
【0076】従来の検出素子では5名の評価者の平均点
が5.3点と、評価した中で最も低い得点であった。そ
の主な原因は音量が小さく、なおかつ高音が出ていない
ためこもった音質で聞き取りずらいためであった。一
方、本発明に係る検出素子は最も低い点数の素子(実施
の形態2)でも6.5点であり、従来技術に比べ音量音
質共に改善されていた。特に片持ち梁の本数を多くし
て、低域の周波数出力をよく相殺した素子(実施の形態
3、4、8)では評価結果はそれぞれ8.8点、8.0
点、8.5点と実用的に十分な音質が得られた。
【0077】実施の形態11.図23は本発明の第11
の実施の形態の検出素子の模式図であり、梁として圧電
材料であるPZTバイモルフを用い、その貼り合せの極
性の向きを加算すべき片持ち梁と減算すべき片持ち梁と
で逆にしたものである。片持ち梁の構成は実施の形態7
と同じである。図中、矢印で示した方向は圧電効果の現
われる方向(例えば、引っ張り応力を受けた場合にマイ
ナスの分極が現われる表面からプラスの分極が現われる
表面に向かう方向)であり、圧電体セラミックスを形成
する際のポーリング工程でこの方向が決定される。バイ
モルフとするために2枚の圧電体シートを貼り合せる際
の方向を変えることで異なる極性の組み合わせの圧電体
バイモルフが実現できる。このように極性の向きの組み
合わせの異なる圧電体バイモルフを使用することで、2
種類の片持ち梁で機械的な振動の位相は同じでも、電気
的な位相は反転している状態を実現でき、周波数出力信
号を直列に接続しても、低域の周波数出力は相殺され
る。片持ち梁間の引き出し線の配線作業であるはんだ付
けや金線などのボンディングが容易になる。また、支持
部材側に配線をあらかじめパターン印刷などで形成して
おく場合も形成が容易となる。
【0078】実施の形態12.図24は本発明の第12
の実施の形態の検出素子の構成図であり、図中7は制振
樹脂で、片持ち梁と隣接する片持ち梁の間(固定端寄
り)に梁を支持するように塗付し両方の片持ち梁の振動
を抑制している。上記制振樹脂を設ける他は実施の形態
7と同一の構成で検出素子を製作した。例えば制振樹脂
{商品名:サイビノールAT−165L,日本特殊塗料
(株)製}を適度な粘度になるよう溶剤で薄め、片持ち
梁の固定端を浸し片持ち梁の間に最適な条件で付着する
ようにしたものである。
【0079】2.8kHzに共振振動数を有する複数の
片持ち梁を上記制振樹脂により支持してダンピングした
場合の周波数特性を、制振樹脂のない場合と比較して図
25に示す。図中、aは制振樹脂を塗布した片持ち梁の
周波数特性、b制振樹脂を塗布しない片持ち梁の周波数
特性であり、共振振動の急峻なピークが制振樹脂の塗布
により効果的に抑制できた。このことから、上記図24
で示した検出素子においても、共振振動の急峻なピーク
が防止できることはあきらかである。
【0080】制振樹脂の塗付条件は期待する共振振動の
ピークの減衰の程度、片持ち梁の間隔や片持ち梁を収納
するケースとの隙間の大きさによるが、片持ち梁間の間
隔が0.3mmの場合の制振樹脂の塗布量と制振樹脂の
粘度の関係を図26に示す。塗付量は図24の中の寸法
dを測定することによった。粘度が高くなると制振樹脂
が多く付きすぎ、検出素子特性の点から好ましくない。
また粘度が低すぎると塗布量が少なくなり、共振振動の
ピークの減衰の効果が出なくなる。
【0081】実施の形態13.図27は本発明の第13
の実施の形態の検出素子の構成図であり、実施の形態1
2において、検出素子の片持ち梁の自由端側を制振樹脂
の溶液に浸し、引き上げることで、片持ち梁の先端どう
しを制振樹脂で橋渡ししたものである。実施の形態12
に比べ、構造上制振効果が大きく、少ない制振樹脂で所
望の効果が得られた。
【0082】実施の形態14.図28は本発明の第13
の実施の形態の検出素子の構成図であり、8は検出素子
を収納する箱体である。実施の形態12において、片持
ち梁を収納するケース8(例えばシールド効果のある金
属製ケース)の内壁と片持ち梁の間に制振樹脂を塗付し
たものである。この場合も片持ち梁の固定端、自由端の
どちらに制振樹脂を塗付しても同様の効果がある。
【0083】なお、以上述べた検出素子の実施の形態で
は、片持ち梁には重りを付けていないが、検出感度を上
げる目的で片持ち梁の自由端付近に重りを取り付けても
構わない。また、本発明は片持ち梁に限らず、両持ち
梁、ダイアフラム型でも同様の効果が生じることは明ら
かである。また、実施の形態では主に高い共振振動片持
ち梁の周波数出力から低い共振振動片持ち梁の周波数出
力を減算した例を説明したが、逆に低い共振振動片持ち
梁の周波数出力から高い共振振動片持ち梁の周波数出力
を減算しても、全体に位相が反転するだけで実用上問題
がなく、本発明の効果が得られることは明らかである。
さらに、片持ち梁間の引き出し線の接続を、支持部材側
に配線をあらかじめパターン印刷などで形成することに
より行ってもよい。
【0084】
【発明の効果】本発明の第1の骨伝導音声振動検出素子
によれば、音声振動により固有の周波数特性を呈し、異
なる共振振動数を有する複数の梁と、これら各梁の振動
を検出する検出手段とを備え、この検出手段により上記
梁の第1の周波数出力と上記梁の第2の周波数出力との
周波数出力差を算出することにより、骨伝導に伴って高
域音声振動による周波数出力が下がるのを防いで低域の
音声振動による周波数出力を低減することができ、空気
伝導型マイクロフォンに近い音質を検出できるという効
果がある。
【0085】本発明の第2の骨伝導音声振動検出素子に
よれば、音声振動により固有の周波数特性を呈し、異な
る共振振動数を有する複数の梁と、これら各梁の振動を
検出する検出手段とを備え、この検出手段により高い共
振振動数を有する梁の第1の周波数出力と低い共振振動
数を有する梁の第2の周波数出力との周波数出力差を算
出することにより、骨伝導に伴って高域音声振動による
周波数出力が下がるのを防いで低域の音声振動による周
波数出力を低減することができ、空気伝導型マイクロフ
ォンに近い音質を検出できるという効果がある。
【0086】本発明の第3の骨伝導音声振動検出素子に
よれば、音声振動により固有の周波数特性を呈し、異な
る共振振動数を有する複数の梁と、これらの梁を支持す
るように上記梁に設けた制振樹脂と上記各梁の振動を検
出する検出手段とを備え、この検出手段により高い共振
振動数を有する梁の第1の周波数出力と低い共振振動数
を有する梁の第2の周波数出力との周波数出力差を算出
することにより、骨伝導に伴って高域の音声振動による
周波数出力が下がるのを防いで低域の音声振動による周
波数出力を低減することができ、空気伝導型マイクロフ
ォンに近い音質を検出できるとともに特定周波数が強調
され歪んだ音質になることを防止し、ハウリングや音質
の劣化が防止され、感度が向上するという効果がある。
【0087】本発明の第4の骨伝導音声振動検出素子に
よれば、上記骨伝導音声振動検出素子において、梁とし
て圧電体バイモルフを用いることにより容易に得ること
ができるという効果がある。
【0088】本発明の第5の骨伝導音声振動検出素子に
よれば、上記骨伝導音声振動検出素子において、梁が検
出手段を備えることにより素子の構成が容易となる効果
がある。
【0089】本発明の第6の骨伝導音声振動検出素子に
よれば、上記骨伝導音声振動検出素子において、第1の
周波数出力および第2の周波数出力がそれぞれ複数の梁
の周波数出力を加算したものであることにより、検出素
子の周波数特性の設計が容易になるという効果がある。
【0090】本発明の第7の骨伝導音声振動検出素子に
よれば、上記骨伝導音声振動検出素子において、第1の
周波数出力と第2の周波数出力の低域の周波数出力が略
等しいことにより、さらに音質が向上するという効果が
ある。
【0091】本発明の第8の骨伝導音声振動検出素子に
よれば、上記骨伝導音声振動検出素子において、複数の
梁は実質的に同じ長さで厚さが異なることにより、容易
に得ることができるという効果がある。
【0092】本発明の第9の骨伝導音声振動検出素子に
よれば、上記骨伝導音声振動検出素子において、 高い共振振動数を有する梁の数≧低い共振振動数を有す
る梁の数 であることにより、高域の音声振動に対する感度を向上
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の骨伝導音声振動
検出素子の構成図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の骨伝導音声振動
検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性図
である。
【図3】 比較例の骨伝導音声振動検出素子の周波数特
性図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態の骨伝導音声振動
検出素子の構成図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の骨伝導音声振動
検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性図
である。
【図6】 比較例の骨伝導音声振動検出素子の周波数特
性図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態の骨伝導音声振動
検出素子の構成図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態の骨伝導音声振動
検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性図
である。
【図9】 本発明の第4の実施の形態の骨伝導音声振動
検出素子の構成図である。
【図10】 本発明の第4の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性
図である。
【図11】 本発明の第5の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子の構成図である。
【図12】 本発明の第5の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性
図である。
【図13】 本発明の第6の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子の構成図である。
【図14】 本発明の第6の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性
図である。
【図15】 本発明の第7の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子の構成図である。
【図16】 本発明の第7の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性
図である。
【図17】 本発明の第8の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子の構成図である。
【図18】 本発明の第8の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性
図である。
【図19】 本発明の第9の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子の構成図である。
【図20】 本発明の第9の実施の形態の骨伝導音声振
動検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特性
図である。
【図21】 本発明の第10の実施の形態の骨伝導音声
振動検出素子の構成図である。
【図22】 本発明の第10の実施の形態の骨伝導音声
振動検出素子と用いた各梁の周波数特性を示す周波数特
性図である。
【図23】 本発明の第11の実施の形態の骨伝導音声
振動検出素子の構成図である。
【図24】 本発明の第12の実施の形態の骨伝導音声
振動検出素子の構成図である。
【図25】 本発明の第12の実施の形態の骨伝導音声
振動検出素子に係わる片持ち梁の周波数特性図である。
【図26】 本発明の第12の実施の形態の骨伝導音声
振動検出素子に係わる制振樹脂の粘度による塗付量変化
を示す特性図である。
【図27】 本発明の第13の実施の形態の骨伝導音声
振動検出素子の構成図である。
【図28】 本発明の第14の実施の形態の骨伝導音声
振動検出素子の構成図である。
【図29】 従来の骨伝導音声振動検出素子の使用時の
断面図である。
【図30】 従来の骨伝導音声振動検出素子を示す断面
図である。
【図31】 従来の骨伝導音声振動検出素子を示す断面
図である。
【図32】 従来の骨伝導音声振動検出素子を示す断面
図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 片持ち梁、6 引出し線 7 制振樹
脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河田 薫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 沖 由香 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 黒田 英一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声振動により固有の周波数特性を呈
    し、異なる共振振動数を有する複数の梁と、これら各梁
    の振動を検出する検出手段とを備え、この検出手段によ
    り上記梁の第1の周波数出力と上記梁の第2の周波数出
    力との周波数出力差を算出することを特徴とする骨伝導
    音声振動検出素子。
  2. 【請求項2】 音声振動により固有の周波数特性を呈
    し、異なる共振振動数を有する複数の梁と、これら各梁
    の振動を検出する検出手段とを備え、この検出手段によ
    り高い共振振動数を有する梁の第1の周波数出力と低い
    共振振動数を有する梁の第2の周波数出力との周波数出
    力差を算出することを特徴とする骨伝導音声振動検出素
    子。
  3. 【請求項3】 音声振動により固有の周波数特性を呈
    し、異なる共振振動数を有する複数の梁と、これらの梁
    を支持するように上記梁に設けた制振樹脂と上記各梁の
    振動を検出する検出手段とを備え、この検出手段により
    高い共振振動数を有する梁の第1の周波数出力と低い共
    振振動数を有する梁の第2の周波数出力との周波数出力
    差を算出することを特徴とする骨伝導音声振動検出素
    子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記載
    のものにおいて、梁として圧電体バイモルフを用いたこ
    とを特徴とする骨伝導音声振動検出素子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    のものにおいて、梁が検出手段を備えることを特徴とす
    る骨伝導音声振動検出素子。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    のものにおいて、第1の周波数出力および第2の周波数
    出力がそれぞれ複数の梁の周波数出力を加算したもので
    あることを特徴とする骨伝導音声振動検出素子。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のものにおいて、第1の
    周波数出力と第2の周波数出力の低域の周波数出力が略
    等しいことを特徴とする骨伝導音声振動検出素子。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    のものにおいて、複数の梁は実質的に同じ長さで厚さが
    異なることを特徴とする骨伝導音声振動検出素子。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のものにおいて、 高い共振振動数を有する梁の数≧低い共振振動数を有す
    る梁の数 であることを特徴とする骨伝導音声振動検出素子。
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