JPH09163374A - 雑音低減装置 - Google Patents

雑音低減装置

Info

Publication number
JPH09163374A
JPH09163374A JP7320616A JP32061695A JPH09163374A JP H09163374 A JPH09163374 A JP H09163374A JP 7320616 A JP7320616 A JP 7320616A JP 32061695 A JP32061695 A JP 32061695A JP H09163374 A JPH09163374 A JP H09163374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
block
coefficient
image data
correlation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7320616A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Motai
正彦 馬渡
Jiyunko Kimura
潤子 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7320616A priority Critical patent/JPH09163374A/ja
Publication of JPH09163374A publication Critical patent/JPH09163374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ブロック毎のゆらぎを低減する。 【解決手段】動き検出部32は、フレームメモリ42,43か
らの参照画像ブロックと現画像のブロックとの相関量を
求めると共に、参照画像ブロックの周辺ブロックと現画
像のブロックとの相関量を求める。係数演算回路39はこ
れらの相関量に基づいてNR係数を算出する。減算器37
は1フレーム前後の画像データの差分からフレーム間非
相関成分を求め、雑音抽出回路38は非相関成分とNR係
数とから雑音を抽出する。減算器35は入力画像データか
ら雑音成分を除去して出力する。NR係数が参照ブロッ
クの周辺ブロックと現画像のブロックとの相関量に基づ
いて決定されているので、ブロック単位の雑音低減効果
の差が大きくなることはなく、ブロック単位のゆらぎを
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化装置及び復
号化装置に適用した雑音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号に含まれる雑音を低減す
る手法として種々の提案がある。例えば、入力映像信号
から雑音成分を抽出し、現映像信号から抽出した雑音成
分を減算することにより雑音を低減することができる。
雑音成分は、例えば、映像信号の1水平走査ライン間の
非相関成分、フィールド非相関成分又はフレーム非相関
成分から抽出することができる。この種の雑音低減装置
は、巡回型又は非巡回型のいずれでも構成することがで
きる。
【0003】ところで、近年、高画質化の要求等から画
像情報のディジタル化が検討されている。画像をディジ
タル化するとデータ量が膨大となるので、記録又は伝送
するために、データの圧縮を行う必要がある。圧縮法と
しては、高圧縮率で且つ圧縮に伴う画質の劣化が小さい
DCT(離散コサイン変換)等の変換符号化を採用した
高能率符号化方式が主流になっている。高能率符号化方
式では、入力画像信号を例えば8画素×8画素のブロッ
クに分割し、このブロック(DCTブロック)単位でD
CT処理を行う。
【0004】この方式では、1フレーム内でDCTによ
る圧縮(フレーム内圧縮)を行うだけでなく、フレーム
間の相関を利用して時間軸方向の冗長度を削減するフレ
ーム間圧縮も採用する。フレーム間圧縮は、一般の動画
像が前後のフレームでよく似ているという性質を利用し
て、前後のフレームの差分を求め差分値をDCT処理す
ることによって、ビットレートを一層低減させるもので
ある。特に、画像の動きを予測してフレーム間差を求め
ることにより予測誤差を低減する動き補償フレーム間予
測符号化が有効である。
【0005】このような圧縮装置においては、量子化に
起因する雑音(量子化雑音)も発生する。これに対し、
特開平4−88795号公報においては、輝度信号と色
信号とに夫々最適なノイズリダクション特性を設定して
雑音を低減する装置が開示されており、また、特開平5
−227431号公報においては、DCTを用いた符号
化データを復号化した場合に発生するモスキート雑音の
検出及び低減方法が開示されている。また、特開平4−
88795号公報では、色信号と輝度信号とで雑音低減
パラメータを変更する復号化装置が提案されている。
【0006】また、特開昭61−288678号公報に
おいては、予測符号化における最適予測ベクトル情報に
よって量子化雑音を低減する方法が開示されている。特
開平6−224773号公報では、量子化出力と画像の
動き検出結果に基づいたノイズリダクション係数を発生
させる方法が開示されている。
【0007】図13はこのような動画像の符号化装置及
び復号化装置に適用した従来の雑音低減装置を示すブロ
ック図である。また、図14は図13中の符号化ブロッ
クの具体的な構成を示すブロック図である。図14の符
号化ブロックは特開昭61−288678号公報及び特
開平6−224773号公報によって開示された装置を
組み合わせたものである。
【0008】入力端子1を介して入力された画像信号は
メモリ2に与えてフレーム単位で記憶させる。メモリ2
からは例えば水平8画素×垂直8ラインのブロック単位
で画像データを読出して減算器3を介して符号化ブロッ
ク4に与える。符号化ブロック4はDCT処理、量子化
処理及び可変長符号化処理によって、入力された画像デ
ータを符号化して符号化データを出力端子7に出力す
る。更に、符号化ブロック4は符号化データを復号化し
て元の画像を復元し、復号化データを加算器5に出力す
る。
【0009】一方、メモリ2からの画像データは動き検
出回路9にも与えている。上述したように、予測符号化
においては動き検出を行っている。動き検出回路9には
メモリ8から例えば前フレームの画像データを与える。
動き検出回路9は、メモリ制御回路10によってメモリ
2,8の読出しを制御し、画像の動きを所定のブロック
単位で検出して動きベクトルをメモリ制御回路11及び符
号化ブロック4に出力する。フレーム間圧縮モード時に
おいては、メモリ制御回路11は動きベクトルに基づいて
メモリ2,8の読出しを制御するようになっている。
【0010】いま、フレーム内圧縮モードが指定されて
いるものとする。この場合には、スイッチ6は端子bを
選択して“0”を減算器3に与える。これにより、符号
化ブロック4には現フレームの画像データ(現信号)が
与えられる。現信号を符号化ブロック4において符号化
して出力端子7から出力する。また、符号化ブロック4
は符号化データを復号化して加算器5に出力する。加算
器5にはスイッチ6から“0”を与えており、加算器5
は復元された画像データはそのままメモリ8に与える。
【0011】次に、フレーム間圧縮モードが指定される
ものとする。この場合には、スイッチ6は端子aを選択
しメモリ8の出力を減算器3に出力する。メモリ8には
前フレームの復元画像データが記憶されており、メモリ
8は、メモリ制御回路11に制御されて、動きベクトルに
基づくブロック化位置でブロック化した画像データを動
き補償された参照画像データとして出力する。減算器3
は現信号と動き補償された参照画像データとを減算して
予測誤差を求める。符号化ブロック4は減算器3からの
予測誤差を符号化して符号化データを出力端子7を介し
て出力する。
【0012】符号化ブロック4は符号化データを復号化
して復号化データを加算器5に出力する。この場合に
は、加算器5には予測誤差の復元データが与えられるこ
とになる。加算器5はメモリ8からの動き補償された参
照画像データと符号化ブロック4からの予測誤差とを加
算することにより、元の画像を復元してメモリ8に出力
する。こうして、メモリ8に次の符号化に用いる参照画
像データを格納する。
【0013】以後、同様の動作が繰返されてフレーム内
圧縮モード及びフレーム間圧縮モードによる符号化を行
う。
【0014】次に、符号化ブロック4の動作について図
14を参照して説明する。
【0015】減算器3からの現信号は符号化ブロック4
のDCT回路15に与える。DCT回路15は8×8の2次
元DCT処理によって入力信号を空間座標軸成分から周
波数成分に変換する。これにより、空間的な相関成分を
削減可能となる。即ち、DCT回路15の出力(変換係
数)は量子化回路16に与え、量子化回路16は変換係数を
所定の量子化幅で量子化することによって、1ブロック
の信号の冗長度を低減する。なお、量子化回路16は、レ
ート制御回路21によって量子化幅が制御されるようにな
っている。
【0016】量子化回路16からの量子化データは、ブロ
ック毎に水平及び垂直の低域から高域に向かってジグザ
グスキャンして雑音低減回路(以下、NRという)17に
与える。NR17は、特開平6−224773号公報にて
開示されているように、フレーム間の非相関成分に基づ
いて量子化出力の雑音を低減する。フレーム間非相関成
分は、信号本来の非相関成分と雑音成分とを含んでい
る。例えば、静止画像では非相関成分は0であり、フレ
ーム間非相関成分は雑音成分である。NR17は、信号本
来の非相関成分を動きベクトルによって判断し、ブロッ
クデータの非相関が小さく量子化出力レベルが小さい場
合には、雑音成分が大きいものとしてNR係数を大きく
する。NR17は、フレーム間非相関成分にNR係数を乗
算し、この乗算結果を量子化出力から減算することによ
り、雑音を低減する。
【0017】NR17の出力は可変長符号化回路(以下、
VLCという)18に与える。VLC18は所定の可変長符
号表、例えば、ハフマン符号表等に基づいて、量子化出
力をハフマン符号化して符号化出力を出力する。なお、
ハフマン符号化においては、量子化出力の零が連続する
数(ゼロランレングス)と非零係数のビット数との組み
のデータを符号化する。これにより、出現確率が高いデ
ータには短いビットを割当て、出現確率が低いデータに
は長いビットを割当てて、伝送量を一層削減する。
【0018】VLC18からの符号化出力はバッファ19に
与える。バッファ19はファーストインファーストアウト
回路によって構成しており、入力された符号化データを
所定の速度で出力端子7に出力する。VLC18からの符
号化出力の発生レートは可変レートであり、バッファ19
は符号化データの発生レートと伝送路の伝送レートとの
相違を吸収する。なお、VLC18の出力はレート制御回
路21にも与える。レート制御回路21はVLC18の発生符
号量に基づいて量子化回路18の量子化幅を制御すること
により、符号化データの発生レートを制御する。
【0019】一方、NR17の出力は参照画像を作成する
ために、逆量子化回路22にも与える。逆量子化回路22に
よってNR17からの量子化出力を逆量子化し、更に逆D
CT回路23において逆DCT処理して元の画像データに
戻す。なお、上述したように、減算器3の出力が予測誤
差である場合には、逆DCT回路23の出力も予測誤差で
ある。逆DCT回路23の出力は非線形回路(以下、NL
という)24に与える。
【0020】NL24は、特開昭61−288678号公
報にて開示されているように、量子化処理に伴う量子化
歪(量子化雑音)を除去するためのものである。NL24
は、フレーム間非相関成分のレベルが小さい場合には出
力を抑制してS/Nを改善し、大きい場合にも出力を抑
制してエッジ部のオーバシュート等を軽減するようにな
っている。NL24は、フレーム間非相関成分のレベルを
動きベクトルによって判断しており、動きベクトルに基
づいて非線形特性を制御することにより、種々の絵柄に
対応させて雑音を低減する。例えば、平坦部におけるは
りつき雑音及び動くエッジ部を含むブロック内の静止部
分の雑音等を適応的に低減することができる。NL24の
出力は加算器5に与える。
【0021】このように、図14の符号化ブロックにお
いては、主として現信号に起因する雑音をNR17によっ
て低減すると共に、主として量子化、即ち、予測誤差に
起因する雑音をNL24によって低減することにより、雑
音を低減した符号化データを得ている。
【0022】しかしながら、NR17及びNL24は、フレ
ーム間非相関成分のレベルを動きベクトルによって判断
するようになっており、その特性を決定するパラメータ
は動きベクトルの検出単位で制御される。即ち、雑音を
低減するためのパラメータがブロック単位で変化するこ
とになり、予測歪及び現信号に起因する雑音は低減され
るが、ブロック単位で雑音低減効果に差が発生してしま
う。この雑音低減効果の差がゆらぎとなって画面上に視
認されてしまうという問題があった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の雑音低減装置においては、雑音低減のパラメータ
を動き検出のブロック単位で制御しており、このブロッ
ク毎に雑音低減効果が相違することから、ブロック単位
のゆらぎが画面上で視認されてしまうという問題点があ
った。
【0024】本発明は、十分な雑音低減効果を有すると
共に、ブロック単位でゆらぎが視認されることを防止す
ることができる雑音低減装置を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
雑音低減装置は、現画面と異なる画面の画像データを参
照画像の画像データとして記憶する記憶手段と、前記現
画面の画像と参照画像との間の動きを所定のブロック単
位で検出する動き検出手段とを有し、前記現画面の画像
データを符号化するか又は前記現画面のブロック単位の
画像データと動き検出結果に基づいてブロック化された
参照画像のブロックデータとの画素間差分を予測符号化
する符号化手段と、前記予測符号化において用いた現画
面のブロックと参照画像ブロックとの間の第1の相関量
及び現画面のブロックと前記参照画像ブロックの周辺ブ
ロックとの間の第2の相関量のうち少なくとも第2の相
関量を算出する相関量算出手段と、前記第1及び第2の
相関量に基づいて雑音低減のための雑音係数を発生する
係数演算手段と、現画面の画像データと参照画像の画像
データとの画素間差分及び前記雑音係数に基づいて雑音
成分を抽出する雑音抽出手段と、入力される画像データ
から前記雑音成分を減算して雑音を除去する減算手段と
を具備したものであり、本発明の請求項10に係る雑音
低減装置は、現画面の画像データのみに対する符号化又
は現画面のブロック単位の画像データと参照画像のブロ
ックデータとの画素間差分に対する予測符号化によって
符号化された符号化データが入力され、復号化すること
により現画面の画像データ又は画素間差分を復元すると
共に、前記参照画像の画像データを記憶する記憶手段を
有して、復元した前記画素間差分と前記記憶手段からの
参照画像の画像データとの加算によって現画面の画像デ
ータを復元する復号化手段と、前記復号化手段の出力及
び前記記憶手段の出力が与えられ、現画面のブロックと
参照画像ブロックとの第1の相関量及び現画面のブロッ
クと前記参照画像ブロックの周辺ブロックとの第2の相
関量を算出する相関量算出手段と、前記第1及び第2の
相関量に基づいて雑音低減のための雑音係数を発生する
係数演算手段と、現画面の画像データと参照画像の画像
データとの画素間差分及び前記雑音係数に基づいて雑音
成分を抽出する雑音抽出手段と、入力される画像データ
から前記雑音成分を減算して雑音を除去する減算手段と
を具備したものである。
【0026】本発明の請求項1において、相関量算出手
段は、現画面のブロックと参照画像ブロックとの間の第
1の相関量及び現画面のブロックと前記参照画像ブロッ
クの周辺ブロックとの間の第2の相関量のうち少なくと
も第2の相関量を算出する。係数演算手段は第1及び第
2の相関量のうち少なくとも第2の相関量に基づいて雑
音係数を発生する。雑音抽出手段は、現画面の画像デー
タと参照画像の画像データとの画素間差分と雑音係数と
に基づいて雑音成分を抽出する。参照画像ブロックの周
辺ブロックと現画面のブロックとの間の第2の相関量を
用いて雑音係数を作成しているので、抽出される雑音成
分はブロック毎の分散が小さい。減算手段は画像データ
から雑音成分を除去して例えば符号化手段に与える。こ
れにより、符号化手段からの符号化データはブロック毎
の雑音除去効果の差が小さい。
【0027】本発明の請求項10において、復号化手段
は符号化データから元の画像データを復元する。復号化
手段からの画像データと記憶手段からの参照画像データ
が入力されて、相関量算出手段は、現画面のブロックと
参照画像ブロックとの第1の相関量及び現画面のブロッ
クと前記参照画像ブロックの周辺ブロックとの第2の相
関量を算出する。係数演算手段は、第1及び第2の相関
量に基づいて雑音係数を発生する。雑音抽出手段は、現
画面の画像データと参照画像の画像データとの画素間差
分と雑音係数とに基づいて雑音成分を抽出する。参照画
像ブロックの周辺ブロックと現画面のブロックとの間の
第2の相関量を用いて雑音係数を作成しているので、抽
出される雑音成分はブロック毎の分散が小さい。減算手
段は画像データから雑音成分を除去して例えば記憶手段
に与える。これにより、復号化手段からの復元画像デー
タはブロック毎の雑音除去効果の差が小さい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
雑音低減装置の一実施の形態を示すブロック図である。
図1において図13と同一の構成要素には同一符号を付
してある。
【0029】入力端子1には画像データを入力する。こ
の画像データは雑音低減部31及び動き検出部32に与え
る。動き検出部32は図14の動き検出回路9及びメモリ
制御回路10,11と同様の構成であり、入力された画像信
号の動きを検出して動きベクトルを出力すると共に、フ
レーム間の非相関成分を示す信号を出力するようになっ
ている。
【0030】図2乃至図4は図1中の動き検出部32を説
明するための説明図である。図2(a)は現フレームの
画面を示し、図2(b)は参照フレームの画面を示して
いる。
【0031】動き検出部32には、入力端子1から現フレ
ームの画像データが入力されると共に、後述するフレー
ムメモリ36又はフレームメモリ42,43から参照フレーム
(参照画像)の画像データも入力される。動き検出部32
は所定のブロック単位で動き検出を行う。例えば、DC
Tブロックを8×8画素であるものとし、輝度信号と色
信号とのサンプリング周波数の相違によって輝度の4D
CTブロックと色差の1DCTブロックとが同じ大きさ
であるものとすると、動き検出部32は、輝度4DCTブ
ロック(各色差の1DCTブロック)、即ち、16×1
6画素の大きさのマクロブロックを単位として動き検出
を行う。
【0032】いま、図2(a)に示す現フレーム51の符
号化を行うべき注目ブロック(マクロブロック)53につ
いて動きを検出するものとする。この場合には、動き検
出部32は、現フレーム51の注目ブロック53に対して相対
的な位置関係が同一である参照フレーム52のブロック54
を中心とした所定の探索範囲55を設定する。図3は図2
(b)の探索範囲55を拡大して示している。図3の例で
は、探索範囲55は47×47画素の大きさである。
【0033】動き検出部32は、マッチング計算によっ
て、現フレーム51の注目ブロック53のパターンに最も類
似したパターンのブロックを探索範囲55内で探索する。
即ち、動き検出部32は、探索範囲55内でブロックを1画
素単位で移動させながら順次設定し、ブロック53と探索
範囲55に設定したブロックとの間で対応する各画素同士
の差分の絶対値を累積するマッチング計算を行い、最も
累積値が小さいブロックを参照画像ブロックとする。
【0034】図4は探索範囲55内のブロック54中の1画
素に着目して示したものである。画素57はブロック54中
の任意の画素である。図4は画素57とマッチング計算を
行う画素が探索範囲55内で取り得る範囲を示している。
即ち、画素57と32×32個の画素とのマッチング計算
が行われる。つまり、探索範囲55内に設定可能なブロッ
クは32×32=1024通りである。
【0035】動き検出部32は、マッチング計算の累積値
が最小であるブロックを参照画像ブロックとして、参照
画像ブロックとブロック54との位置関係を示すベクトル
58を動きベクトルとして求める。動き検出部32は求めた
動きベクトルを符号化ブロック4に出力する(図示省
略)。
【0036】更に、本実施の形態においては、マッチン
グ計算における1024個の累積値のうち、参照画像ブ
ロック及びその周辺のブロックと注目ブロック53との間
で求めた累積値を相関量として出力するようになってい
る。動き検出部32からの相関量は雑音低減部31の係数演
算回路39に供給する。
【0037】雑音低減部31は減算器35,37、フレームメ
モリ36、雑音抽出回路38及び係数演算回路39によって構
成しているる。雑音低減部31のフレームメモリ36及び減
算器35,37には入力端子1からの画像データを与える。
フレームメモリ36は入力された画像データを1フレーム
期間遅延させて減算器37に出力する。減算器37には1フ
レーム期間前後の画像信号が入力され、減算器37は2入
力の差、即ち、フレーム間の非相関成分を求めて雑音抽
出回路38に出力する。なお、フレームメモリ36は動き検
出部32に読出しが制御されて、画像データをスイッチ44
の端子Iにも出力するようになっている。
【0038】係数演算回路39は参照画像ブロックだけで
なく、その周辺のブロックに対して求めた相関量を用い
て、NR係数を算出する。例えば、係数演算回路39は参
照画像ブロック及びその周辺のブロックに対して求めた
相関量を平均してNR係数を算出する。係数演算回路39
は、例えば、相関量の平均値が大きい場合にはNR係数
を小さくし、相関量の平均値が小さい場合にはNR係数
を大きくする。
【0039】雑音抽出回路38は減算器37からの非相関成
分からNR係数を用いて雑音成分を抽出して減算器35に
出力する。例えば、雑音抽出回路38は非相関成分とNR
係数との乗算によって雑音成分を抽出する。減算器35は
入力画像データから雑音成分を減算することにより、雑
音を低減した画像データを減算器3に出力する。
【0040】スイッチ6はフレーム内圧縮モード時には
端子Iを選択して“0”を減算器3に出力し、フレーム
間圧縮モード時には端子Pを選択して後述するフレーム
メモリ42,43からの動き補償された参照画像データを減
算器3に出力する。減算器3は現画像信号のブロックデ
ータと参照画像のブロックデータとの減算によって予測
誤差を求めて符号化ブロック4に出力する。符号化ブロ
ック4は図14と同一の構成であり、入力された画像デ
ータをDCT処理して量子化し、更に、可変長符号化し
て符号化データを出力端子7に出力する。
【0041】また、符号化ブロック4は、符号化データ
を復号化した後加算器5に出力するようになっている。
加算器5の出力はスイッチ40、フレームメモリ42,43及
びスイッチ41,6を介して帰還される。フレームメモリ
42,43は加算器5の出力を参照画像データとして記憶す
る。フレーム間圧縮モード時には、加算器5は、符号化
ブロック4の復号化データと参照画像データとを加算す
ることにより元の画像データを復元してメモリ42,43に
記憶させる。スイッチ40,41は連動して切換わり、フレ
ームメモリ42,43の一方に書込んでいる場合には他方か
ら読出しを行うようになっている。
【0042】フレームメモリ42,43は動き検出部32によ
って読出しが制御されて、動き補償された参照ブロック
データをスイッチ41を介してスイッチ6,44の端子Pに
出力するようになっている。スイッチ44は、フレーム間
圧縮モード時には端子Pを選択してフレームメモリ42,
43から読出した参照画像データを動き検出部32に与え、
フレーム内圧縮モード時には端子Iを選択してフレーム
メモリ36から読出した画像データを動き検出部32に与え
るようになっている。
【0043】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図5乃至図7のグラフを参照して説明す
る。図5は横軸に水平又は垂直方向の動きベクトル量を
とり縦軸に相関量をとって、種々の絵柄について求めた
動きベクトルと相関量との関係を示すグラフである。図
6及び図7は量子化による動きベクトルと相関量との関
係を示すグラフであり、図6は従来例における関係を示
し、図7は本実施の形態における関係を示している。な
お、相関量は値が大きいほど絵柄が似ていないことを示
し、小さいほど絵柄が似ていることを示す。
【0044】入力端子1を介して入力された画像データ
は雑音低減部31を介して減算器3に与えると共に動き検
出部32にも与える。いま、フレーム内圧縮モードが指定
されているものとする。この場合には、スイッチ6,44
は端子Iを選択する。雑音低減部31のフレームメモリ36
は、動き検出部32に制御されて前フレームの画像データ
をスイッチ44の端子Iに出力する。
【0045】動き検出部32はブロック(マクロブロッ
ク)単位で画像の動きを求める。動き検出部32は、動き
検出の過程で求めた相関量のうち最小の相関量を与える
ブロック及びそのブロックの周辺のブロックに対する相
関量を係数演算回路39に出力する。係数演算回路39は入
力された複数の相関量を例えば平均化し、平均値に対応
したNR係数を算出する。
【0046】一方、フレームメモリ36の出力は減算器37
にも与えており、減算器37は現フレームの画像データと
1フレーム前の画像データとの差分を求めて、非相関成
分として雑音抽出回路38に出力する。雑音抽出回路38は
NR係数を用いて、非相関成分から雑音成分を抽出して
減算器35に出力する。減算器35は入力端子1からの入力
画像データから雑音成分を除去して減算器3に与える。
【0047】減算器3の出力は符号化ブロック4に与
え、符号化ブロック4は入力された画像データを符号化
して出力端子7に符号化データを出力する。また、符号
化ブロック4は符号化データを復号化した後、加算器5
及びスイッチ40を介してフレームメモリ42,43に与えて
記憶させる。
【0048】次に、フレーム間圧縮モードが指定される
ものとする。この場合には、スイッチ6,44は端子Pを
選択する。動き検出部32は、現フレームの画像データと
フレームメモリ42,43からの画像データとに対して、マ
ッチング計算を行うことにより、ブロック単位で動きを
検出する。動き検出部32は求めた動きベクトルを符号化
ブロック4に出力すると共に、参照画像ブロックとその
周辺のブロックとに対する相関量を係数演算回路39に出
力する。こうして、この場合にも、複数のブロックに対
する相関量の例えば平均値に基づいてNR係数を求め
て、雑音成分を抽出する。
【0049】雑音成分の低減動作はフレーム内圧縮モー
ド時と同様である。なお、この場合には、減算器3は現
フレームのブロックデータと参照画像ブロックデータと
の減算によって予測誤差を求め、符号化ブロック4は予
測誤差に対して符号化を行う。また、加算器5は、復元
された予測誤差にフレームメモリ42,43からの参照画像
データを加算することにより、元の画像を復元する。
【0050】図5の特性Aは青空等のように比較的平坦
で且つ静止している絵柄の特性を示し、特性Bは急激な
変化があって且つ動きがある絵柄の特性を示し、特性C
は周期的に高い周波数成分を有する絵柄が動いている場
合の特性を示している。なお、例えば50%の白信号に
ランダム雑音が重畳された絵柄では、雑音量に比例した
一定値の特性となる(図示省略)。
【0051】図6は図5中の特性Bで示す絵柄について
隣接するブロック相互間及びフレーム相互間の特性の相
違を示している。図6中の特性A1 ,B1 は隣接した所
定の2つのブロックa,bの絵柄を示し、特性A2 ,B
2 は、従来例において、ブロックa,bの画像データを
量子化した場合の特性を示している。
【0052】図6の特性A1 ,B1 に示すように、量子
化前における隣接ブロックa,b相互間では、相関量と
動きベクトル量との関係は比較的近似した特性を有す
る。しかし、圧縮のために量子化を行うと、特性A2 ,
B2 に示すように、隣接ブロックa,b相互間において
も特性が比較的大きく相違する。つまり、量子化幅が比
較的小さいか又は量子化を行わない場合には、量子化幅
が比較的大きい場合に比して、隣接ブロック相互間の相
関量及びベクトル量の分散が大きくなる。この分散は量
子化歪によるものであると考えられる。
【0053】一方、図7は横軸に動きベクトル量をとり
縦軸に参照画像ブロックと現画像のブロックとの間の相
関量をとって、本実施の形態における特性を示してい
る。図7中の特性C1 ,C2 は、夫々隣接した2つのブ
ロックa,bの絵柄の特性を示しており、いずれも急激
な変化があって且つ動きがある絵柄を示している。ま
た、特性C1 ,C2 は雑音及び量子化誤差が殆ど無い場
合の特性を示している。
【0054】ブロックaにおいては、特性C1 に示すよ
うに、動きベクトル対相関量の関係は、h点を最小値と
して座標が離れるほど値が大きくなる特性となる。即
ち、h点は注目ブロックaとその参照ブロックとの間の
相関量を示し、注目ブロックaと参照ブロックの周辺の
ブロックとの各相関量は特性C1 上に位置する。また、
隣接したブロックbにおいては、特性C2 に示すよう
に、動きベクトル対相関量の関係は、i点を最小値とし
て座標が離れるほど値が大きくなる特性となる。即ち、
i点は注目ブロックbとその参照ブロックとの間の相関
量を示し、注目ブロックbと参照ブロックの周辺のブロ
ックとの各相関量は特性C2 上に位置する。なお、動き
検出部32においては、相関量が最小であるh点,i点に
おけるベクトルを動きベクトルとして出力している。
【0055】一方、動き検出部32が決定した参照画像ブ
ロックの周辺のブロックとブロックa,bとの間の相関
量の平均値は、特性C1 ,C2 の平均値であり、夫々図
7のj点,k点にて示される。j点,k点は参照画像ブ
ロックの周辺のブロックとの間の相関量の平均を示すの
で、夫々h点,i点に示す相関量よりも大きな値とな
る。
【0056】また、一般的には、(i点相関量一h点相
関量)≧(k点相関量一j点相関量)が成立する。
【0057】一方、雑音がある場合及び雑音と量子化誤
差とがある場合には、ブロックa,bに対する動きベク
トルの座標は夫々h点,i点を中心として分散する。図
7の円e,fはこの分散の範囲を示している。
【0058】ところで、一般的には、ブロックaに対す
る参照画像ブロックから求めた動きベクトルとブロック
bに対する参照画像ブロックから求めた動きベクトルと
は略々近似した大きさとなる。また、図3の探索範囲全
域に渡って相関量の平均を求めた場合には、隣接するブ
ロック同士においては、とり得る参照画像ブロックのう
ちの3分の2のブロックは同一ブロックである。
【0059】これらの理由から、一般的には、ブロック
aと参照画像ブロックの周辺ブロックとの相関量の分散
量は、ブロックaと参照画像ブロックとの相関量の分散
量と略々同じ値となると考えられる。また、雑音及び量
子化誤差による相関量の分散はランダムに発生する。即
ち、ブロックaと参照画像ブロックの周辺ブロックとの
相関量は、特性C1 上の点を中心として円eと同一径の
円上のランダムな点によって示すことができる。分散が
ランダムに発生することから、ブロックaと参照画像ブ
ロックの周辺ブロックとの各相関量の平均値の分散量は
比較的小さな値に収束する可能性が高く、ブロックaと
参照画像ブロックとの相関量の分散量よりも小さくなる
ものと考えられる。こうして、ブロックaと参照画像ブ
ロックの周辺ブロックとの各相関量の平均値の分散は、
点jを中心として円eよりも小さい径の円mにて示すこ
とができる。同様にして、ブロックbと参照画像ブロッ
クの周辺ブロックとの各相関量の平均値の分散は、点k
を中心として円fよりも小さい径の円nにて示すことが
できる。即ち、平均をとることによって、低域通過型の
フィルタ特性が与えられ、円m,nは円e,fよりも小
さな円となる。
【0060】従って、参照画像ブロックのみの相関量を
用いるよりも参照画像及びその周辺ブロックの相関量の
平均値を用いた方がブロック毎のゆらぎが低減される。
【0061】なお、雑音が無く、量子化誤差のみが発生
した場合には、動きベクトルの分散は円状とはならず、
所定の1方向に広がる性質がある。しかし、この場合に
おいても分散の広がりは一様ではなく、平均をとること
によって分散量を低減して、ブロック毎のゆらぎを抑制
することができる。
【0062】このように、本実施の形態においては、現
フレームのブロックと参照画像ブロック及びその周辺ブ
ロックとの相関量の平均値を求め、この平均値に基づい
て雑音成分を除去している。この相関量の平均値は、現
フレームのブロックと参照画像ブロックとの相関量より
も分散が小さい。即ち、参照画像ブロック及びその周辺
ブロックを用いて雑音低減のパラメータを制御すること
により、ブロック単位で雑音低減のためのパラメータを
制御する場合に比して、ブロック相互間の雑音低減効果
の差を比較的小さくすることができ、ブロック毎のゆら
ぎが視認されることを防止することができる。
【0063】なお、スイッチ44は、フレーム内圧縮モー
ド時においても動き検出部32において動きを検出するこ
とができるように、フレームメモリ42,43からの参照画
像データとフレームメモリ36からの参照画像データとを
切換えるためのものであるが、圧縮のための動き検出と
雑音低減のための動き検出とを別々の動き検出回路によ
って行う場合には、スイッチ44は不要である。また、フ
レーム内圧縮モード時においても予測画像を参照画像と
して利用する場合にはスイッチ44は不要である。
【0064】図8は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。本実施の形態は予測符号化を採用して符
号化された符号化データを復号化する復号化装置に適用
した例を示している。
【0065】復号化ブロック61にはフレーム間符号化を
含む符号化方式で符号化された符号化データを与える。
復号化ブロック61は、例えば逆量子化回路及び逆DCT
回路等によって構成しており、符号化側の符号化処理の
逆処理によってDCT処理前の画素データに戻して加算
器62に出力するようになっている。スイッチ63はフレー
ム内圧縮モード時には端子Iを選択して“0”を加算器
62に出力し、フレーム間圧縮モード時には端子Pを選択
して後述するフレームメモリ71,72からの動き補償され
た参照画像ブロックデータを加算器62に出力する。加算
器62は復号化ブロック61の出力とスイッチ63の出力とを
加算することにより、元の画像データを復元する。
【0066】加算器62の出力は雑音低減部64の減算器65
に与える。減算器65は後述する雑音抽出回路69から雑音
成分が与えられて、復元画像データから雑音成分を除去
し、スイッチ70を介してフレームメモリ71,72に出力す
る。フレームメモリ71,72の出力はスイッチ73を介して
復元画像データとして出力する。また、フレームメモリ
71,72は動きベクトルに基づいてブロック化位置が制御
されて、記憶した復元画像データを動き補償された参照
画像ブロックデータとしてスイッチ74を介して出力す
る。スイッチ70,73,74は連動して切換り、フレームメ
モリ71,72の一方に書込みが行われている場合には他方
から読出しを行うようになっている。フレームメモリ7
1,72からの参照画像ブロックデータはスイッチ74を介
してスイッチ73の端子P、減算器66及び相関演算回路67
に与える。
【0067】本実施の形態においては、雑音低減部64
は、減算器65,66及び相関演算回路67、係数演算回路68
及び雑音抽出回路69によって構成している。相関演算回
路67には符号化データと共に伝送された動きベクトルを
与える。相関演算回路67は、動きベクトルから現フレー
ムのブロックデータと参照画像ブロックデータとの相関
量を求める。更に、本実施の形態においては、相関演算
回路67は、フレームメモリ71,72から参照画像ブロック
データの周辺ブロックのブロックデータも与えられ、現
フレームのブロックデータとこれらの周辺ブロックのブ
ロックデータとの相関量も求める。
【0068】相関演算回路67は参照画像ブロック及びそ
の周辺ブロックに対する相関量を係数演算回路68に出力
する。係数演算回路68は、例えば、入力された複数の相
関量の平均を求めることにより、NR係数を発生して雑
音抽出回路69に出力する。現フレームのブロックデータ
と参照画像ブロックデータとは減算器66にも与えてお
り、減算器66は2入力の差を求めてフレーム間非相関成
分を得て雑音抽出回路69に出力する。雑音抽出回路69
は、例えば、フレーム間非相関成分とNR係数との乗算
によって雑音成分を抽出して減算器65に出力するように
なっている。
【0069】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0070】符号化データは復号化ブロック61に与えて
復号化する。符号化データが予測符号化されたものであ
る場合には、復号化ブロック61の出力は予測誤差であ
る。この場合には、加算器62はフレームメモリ71,72か
らの参照画像ブロックデータと復号化ブロック61の出力
とを加算して元の画像を復元する。加算器62からの復元
画像データは雑音低減部64の減算器65,66及び相関演算
回路67に与える。
【0071】減算器66及び相関演算回路67にはフレーム
メモリ71,72の出力も与えている。減算器66はフレーム
メモリ71,72からの参照画像ブロックデータと現フレー
ムのブロックデータとの減算によってフレーム間非相関
成分を求めて雑音抽出回路69に出力する。一方、相関演
算回路67は、参照画像ブロック及びその周辺ブロックと
現フレームのブロックとの相関量を求めて係数演算回路
68に出力する。相関演算回路68は入力された相関量の平
均値を求め、平均値に基づいてNR係数を算出して雑音
抽出回路69に出力する。雑音抽出回路69によって非相関
成分とNR係数とは乗算されて雑音成分が抽出される。
減算器65は加算器62の復元画像データから雑音成分を減
算して出力する。
【0072】雑音低減部64の出力はスイッチ70を介して
フレームメモリ71,72に記憶される。フレームメモリ7
1,72に格納された画像データはスイッチ73を介して復
元画像データとして出力する。
【0073】なお、入力された符号化データがフレーム
内圧縮されたものである場合には、スイッチ63は“0”
を加算器62に与えており、加算器62は復号化ブロック61
の出力をそのまま雑音低減部64の減算器65に出力する。
他の作用はフレーム間圧縮された符号化データが入力さ
れた場合と同様である。
【0074】このように、本実施の形態においては、相
関演算回路67は参照画像ブロックと現フレームのブロッ
クとの相関量を求めるだけでなく、参照画像ブロックの
周辺のブロックと現フレームのブロックとの相関量も求
めており、係数演算回路68はこれらの複数のブロックと
の相関量の平均に基づいてNR係数を算出する。これに
より、ブロック毎のゆらぎを低減することができる。
【0075】なお、本実施の形態においては、相関演算
回路67が参照画像ブロック及びその周辺ブロックとの相
関量を求めているが、これらの相関量を符号化時に算出
して伝送することにより、復号化側において相関量の算
出演算を省略することができ、この場合には、相関演算
回路67は不要である。
【0076】また、本実施の形態においては、雑音低減
部を復号化ループ内に設けて雑音低減動作を巡回的に行
う例を示したが、雑音低減部を復号化ループ外に設けて
もよいことは明らかである。
【0077】図9は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。図9において図1と同一の構成要素には
同一符号を付して説明を省略する。
【0078】本実施の形態は図1の実施の形態の雑音低
減部31からフレームメモリ36を省略すると共に、予測誤
差を求める減算器3と非相関成分を求める減算器37とを
共用化することにより回路規模を縮小するようにしたも
のである。入力端子1を介して入力された画像信号は、
スイッチ81の端子Iを介して雑音低減部80に与えると共
に、動き検出部32及び減算器82に与える。減算器82は予
測誤差の算出及び非相関成分の算出を行う。
【0079】即ち、減算器82には、スイッチ41を介して
フレームメモリ42,43の参照画像データも与えており、
減算器82は、現フレームの画像データと参照画像の画像
データとの減算を行うことによりフレーム非相関成分を
求めて雑音抽出回路38に出力する。また、減算器82は、
現フレームのブロックデータと参照画像ブロックデータ
との減算によって予測誤差を求めてスイッチ81の端子P
に出力する。
【0080】スイッチ6,81は端子83を介して入力され
るモード信号によって端子I,Pを切換選択する。な
お、スイッチ6の出力は加算器5のみに与える。動き検
出部32が参照画像ブロック及びその周辺ブロックと現画
像のブロックとの間の相関量を求めて係数演算回路39に
出力し、係数演算回路39がこれらの相関量に基づいてN
R係数を求めることは図1の実施の形態と同様である。
【0081】スイッチ81の出力は雑音低減部80の減算器
35に与え、減算器35は入力された画像データと雑音抽出
回路38からの雑音成分との減算によって雑音成分を除去
した出力を符号化ブロック4に出力する。本実施の形態
においては、入力端子1からの入力画像データだけでな
く、予測誤差についても雑音成分が除去される。
【0082】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0083】いま、端子83を介して入力されるモード信
号によってフレーム内圧縮モードが指定されるものとす
る。この場合には、スイッチ81,6は端子Iを選択す
る。入力端子1を介して入力された画像信号はスイッチ
81を介して減算器82、動き検出部32及び雑音低減部80の
減算器35に与える。
【0084】減算器82は、現フレームの画像データとフ
レームメモリ42,43からの画像データとの減算によって
フレーム非相関成分を求めて雑音抽出回路38に出力す
る。動き検出部32は、フレームメモリ42,43からの参照
画像ブロックデータ及びその周辺ブロックのブロックデ
ータと現フレームのブロックデータとの相関量を求めて
係数演算回路39に出力する。
【0085】係数演算回路39はこれらの相関量の平均値
を求め、平均値に基づいてNR係数を算出して雑音抽出
回路38に出力する。雑音抽出回路38によってフレーム間
非相関成分とNR係数との乗算が行われて、雑音成分が
抽出される。減算器35はスイッチ81からの画像データか
ら雑音成分を除去して符号化ブロック4に出力する。
【0086】符号化ブロック4は画像データを符号化し
て符号化データを出力端子7に出力する。また、符号化
ブロック4は符号化データを復号化して加算器5に出力
する。この場合には、スイッチ6は端子Iを選択してお
り、加算器5は符号化ブロック4の出力をそのまま出力
する。加算器5の出力は参照画像としてスイッチ40を介
してフレームメモリ42,43に記憶させる。
【0087】次に、モード信号によってフレーム間圧縮
モードが指定されるものとする。この場合には、スイッ
チ81,6は端子Pを選択する。減算器82はフレームメモ
リ42,43からの参照画像データと現フレームの画像デー
タとの非相関成分を求めて雑音抽出回路38に出力する。
雑音抽出回路38は非相関成分とNR係数との乗算によっ
て雑音成分を抽出して減算器35に出力する。
【0088】また、減算器82はフレームメモリ42,43か
らの動き補償された参照画像ブロックデータと現フレー
ムのブロックデータとの減算によって予測誤差を求めて
スイッチ81の端子Pに出力する。減算器35には予測誤差
が与えられ、減算器35は予測誤差から雑音成分を除去し
て符号化ブロック4に出力する。
【0089】符号化ブロック4は符号化データを出力端
子7に出力し、復号化データを加算器5に出力する。こ
の場合には、スイッチ6によってフレームメモリ42,43
からの参照画像データが加算器5に与えられており、加
算器5は符号化ブロック4の出力と参照画像との加算に
よって元の画像を復元して、次の符号化における参照画
像として出力する。
【0090】他の作用はフレーム内圧縮モード時と同様
である。
【0091】本実施の形態においては、図1の実施の形
態と同様の効果が得られると共に、図1の実施の形態よ
りも回路規模を縮小することができるという利点があ
る。
【0092】図10は本発明の他の実施の形態を示すブ
ロック図である。図10において図9と同一の構成要素
には同一符号を付して説明を省略する。
【0093】本実施の形態は、図9の係数演算回路39に
代えて係数演算回路86,87及び混合回路88を設けた雑音
低減部85を有する点が図9の実施の形態と異なる。動き
検出部32は参照画像ブロックと現フレームのブロックと
の相関量を係数演算回路87に出力する。また、動き検出
部32は参照画像ブロックの周辺のブロックと現フレーム
のブロックとの相関量を係数演算回路86に出力する。
【0094】係数演算回路87は、参照画像ブロックと現
フレームのブロックとの相関量に基づくNR係数を求め
て混合回路88に出力する。また、係数演算回路86は参照
画像ブロックの周辺ブロックと現フレームのブロックと
の複数の相関量に基づくNR係数を求めて混合回路88に
出力する。混合回路88は係数演算回路86,87からのNR
係数の一方を選択するか又は所定の割合で混合して雑音
抽出回路38に出力するようになっている。
【0095】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0096】動き検出部32は参照画像ブロックと現フレ
ームのブロックとの相関量を係数演算回路87に与え、係
数演算回路87は入力された相関量に基づくNR係数を出
力する。また、動き検出部32は参照画像ブロックの周辺
ブロックと現フレームのブロックとの複数の相関量を係
数演算回路86に与え、係数演算回路86は入力された複数
の相関量の例えば平均値を求め、平均値に基づいてNR
係数を算出して出力する。
【0097】混合回路88は、例えば、係数演算回路86,
87の一方のNR係数を選択して雑音抽出回路38に与え
る。係数演算回路86の出力を選択した場合には、ブロッ
ク毎のゆらぎを低減することができる。また、逆に、係
数演算回路87の出力を選択した場合には、ブロック毎に
最適な雑音低減効果を得ることができる。
【0098】更に、混合回路88が係数演算回路86,87の
出力を適宜の割合で混合して雑音抽出回路38に与えるこ
とにより、所望の雑音低減特性を得ることができる。
【0099】このように、本実施の形態においては、図
1と同様の効果が得られると共に、視聴者が所望する雑
音低減効果を得ることができるという利点がある。
【0100】図11は本発明の他の実施の形態を示すブ
ロック図である。図11において図10と同一の構成要
素には同一符号を付して説明を省略する。
【0101】本実施の形態は係数演算回路87に代えて係
数演算回路91を採用した雑音低減部90を有する点が図1
0の実施の形態と異なる。減算器82はフレームメモリ4
2,43からの参照画像データと現フレームの画像データ
とを画素単位で比較してフレーム間非相関成分を求めて
いる。減算器82は、求めた非相関成分を雑音抽出回路38
に出力すると共に、係数演算回路91にも出力する。
【0102】係数演算回路91は単画素の非相関成分又は
複数画素の非相関成分の平均値に基づいてNR係数を算
出して混合回路88に出力するようになっている。混合回
路88は係数演算回路86,91の一方のNR係数又は所定の
割合で混合したNR係数を雑音抽出回路38に出力する。
【0103】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0104】動き検出部32は参照画像ブロックの周辺ブ
ロックと現フレームのブロックとの複数の相関量を係数
演算回路86に与え、係数演算回路86は入力された複数の
相関量の例えば平均値を求め、平均値に基づいてNR係
数を算出して出力する。
【0105】一方、減算器82は参照画像の画像データと
現フレームの画像データとの非相関成分を画素毎に検出
して係数演算回路91に出力する。係数演算回路91は単画
素の非相関成分又は複数画素の非相関成分の平均値に基
づいてNR係数を算出する。混合回路88は係数演算回路
86,91の例えば一方のNR係数を雑音抽出回路38に出力
する。
【0106】他の作用は図10の実施の形態と同様であ
る。
【0107】また、本実施の形態は色信号の雑音除去に
も利用することができる。例えば、入力端子1を介して
輝度信号と色信号とが時分割で入力されるものとし、各
回路は輝度信号及び色信号に対して時分割処理が可能で
あるものとする。この場合において、動き検出部32は、
上述した説明と同様に、参照画像ブロックの周辺ブロッ
クの輝度信号と現フレームのブロックの輝度信号との相
関量を係数演算回路86に与える。これに対し、減算器82
は現フレームの色信号と参照画像の色信号との非相関成
分を画素毎に検出して係数演算回路91に出力する。係数
演算回路91は、色信号の非相関成分の平均値に基づいて
NR係数を算出する。なお、減算器82は、輝度信号が入
力された場合には、輝度についての非相関成分を係数演
算回路91に出力する。
【0108】混合回路88は色信号に対する雑音除去時に
は、係数演算回路86,87,91からのNR係数を雑音抽出
回路38に出力する。こうして、雑音抽出回路38は輝度信
号入力時と色信号入力時とに夫々対応したNR係数を用
いて、輝度信号に含まれる雑音成分と色信号に含まれる
雑音成分とを時分割に抽出する。減算器35は、輝度信号
に対する信号処理時には、入力された輝度信号から輝度
信号に含まれる雑音成分を除去し、色信号に対する信号
処理時には、入力された色信号から色信号に含まれる雑
音成分を除去して出力する。
【0109】このように、本実施の形態においても、図
1と同様の効果が得られると共に、混合回路88の混合率
に応じた所望の雑音低減効果を得ることができる。更
に、輝度信号について雑音を除去するだけでなく、色信
号についても雑音を除去することができる。また、色信
号の雑音除去において、色の動きベクトル検出器を省略
することができるという利点もある。
【0110】図12は本発明の他の実施の形態を示すブ
ロック図である。図12において図10及び図11と同
一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0111】本実施の形態は、図9の係数演算回路39に
代えて、係数演算回路86,87,91及び混合回路95を設け
た雑音低減部96を有する点が図10及び図11の実施の
形態と異なる。
【0112】混合回路95は係数演算回路86,87,91の出
力のいずれか1つのNR係数又はいずれか2つ以上のN
R係数を所定の割合で混合して得たNR係数を雑音抽出
回路38に出力するようになっている。
【0113】このように構成された実施の形態において
は、混合回路95には参照画像ブロックと現フレームのブ
ロックとの相関量に基づくNR係数、参照画像ブロック
の周辺ブロックと現フレームのブロックとの複数の相関
量に基づくNR係数及び参照画像の画像データと現フレ
ームの画像データとの画素単位の非相関成分に基づくN
R係数とを与える。混合回路95はこれらのNR係数を例
えば所定の割合で混合して得たNR係数を雑音抽出回路
38に出力する。混合回路95の混合比率を適宜設定するこ
とにより、所望の雑音低減特性を得ることができる。
【0114】また、本実施の形態においても、入力端子
1を介して輝度信号と色信号とを時分割で入力させ、減
算器82が現フレームの色信号と参照画像の色信号との非
相関成分を画素毎に検出させて係数演算回路91に出力す
ることにより、色信号用のNR係数を算出することがで
きる。これにより、本実施の形態においても、色信号の
雑音も低減させることができる。
【0115】このように、本実施の形態においても図1
0及び図11と同様の効果を得ることができる。
【0116】なお、図1の実施の形態においては雑音低
減部が非巡回型の構成となっており、図9乃至図12の
実施の形態においては雑音低減部が巡回型の構成となっ
ているが、本発明は巡回型,非巡回型のいずれの構成で
あってもよいことは明らかである。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、十
分な雑音低減効果を有すると共に、ブロック単位でゆら
ぎが視認されることを防止することができるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雑音低減装置の一実施の形態を示
すブロック図。
【図2】動き検出を説明するための説明図。
【図3】動き検出を説明するための説明図。
【図4】動き検出を説明するための説明図。
【図5】動きベクトルと相関量の関係を示すグラフ。
【図6】動きベクトルと相関量の関係を示すグラフ。
【図7】図1の実施の形態における効果を説明するため
のグラフ。
【図8】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図9】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図10】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図11】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図12】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図13】従来の雑音低減装置を示すブロック図。
【図14】図13中の符号化ブロックの具体的な構成を
示すブロック図。
【符号の説明】
3,35,37…減算器、4…符号化ブロック、31…雑音低
減部、32…動き検出部、36,42,43…フレームメモリ、
38…雑音抽出回路、39…係数演算回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現画面と異なる画面の画像データを参照
    画像の画像データとして記憶する記憶手段と、前記現画
    面の画像と参照画像との間の動きを所定のブロック単位
    で検出する動き検出手段とを有し、前記現画面の画像デ
    ータを符号化するか又は前記現画面のブロック単位の画
    像データと動き検出結果に基づいてブロック化された参
    照画像のブロックデータとの画素間差分を予測符号化す
    る符号化手段と、 前記予測符号化において用いた現画面のブロックと参照
    画像ブロックとの間の第1の相関量及び現画面のブロッ
    クと前記参照画像ブロックの周辺ブロックとの間の第2
    の相関量のうち少なくとも第2の相関量を算出する相関
    量算出手段と、 前記第1及び第2の相関量のうち少なくとも第2の相関
    量に基づいて雑音低減のための雑音係数を発生する係数
    演算手段と、 現画面の画像データと参照画像の画像データとの画素間
    差分及び前記雑音係数に基づいて雑音成分を抽出する雑
    音抽出手段と、 入力される画像データから前記雑音成分を減算して雑音
    を除去する減算手段とを具備したことを特徴とする雑音
    低減装置。
  2. 【請求項2】 前記動き検出手段は、現画面のブロック
    と対応する位置の参照画像のブロックを中心とした所定
    の探索範囲内のブロックとの間の画素単位のマッチング
    計算によって前記参照画像ブロックを検出するものであ
    って、 前記相関量算出手段は、前記動き検出手段のマッチング
    計算結果を前記第1及び第2の相関量として出力するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の雑音低減装置。
  3. 【請求項3】 前記相関量算出手段及び前記雑音抽出手
    段は、参照画像の画像データを記憶するメモリを有し、
    フレーム内符号化時には前記メモリから参照画像の画像
    データを読出すことを特徴とする請求項1に記載の雑音
    低減装置。
  4. 【請求項4】 前記相関量算出手段及び前記雑音抽出手
    段は、フレーム内符号化時であっても、前記符号化手段
    が有する記憶手段から前記参照画像の画像データを読出
    すことを特徴とする請求項1に記載の雑音低減装置。
  5. 【請求項5】 前記雑音抽出手段は、前記符号化手段が
    求めた画素間差分と前記雑音係数とに基づいて雑音成分
    を抽出することを特徴とする請求項1に記載の雑音低減
    装置。
  6. 【請求項6】 前記係数演算手段は、前記相関量算出手
    段からの第1の相関量に基づく第1の雑音係数を発生す
    ると共に、前記相関量算出手段からの第2の相関量に基
    づく第2の雑音係数を発生し、 前記雑音抽出手段は、前記第1又は第2の雑音係数のい
    ずれか一方を雑音係数として用いるか又は前記第1及び
    第2の雑音係数を所定の割合で混合して雑音係数として
    用いることを特徴とする請求項1に記載の雑音低減装
    置。
  7. 【請求項7】 前記係数演算手段は、前記相関量算出手
    段からの第2の相関量に基づく第2の雑音係数を発生す
    ると共に、前記符号化手段が求めた画素間差分に基づく
    第3の雑音係数を発生し、 前記雑音抽出手段は、前記第2又は第3の雑音係数のい
    ずれか一方を雑音係数として用いるか又は前記第2及び
    第3の雑音係数を所定の割合で混合して雑音係数として
    用いることを特徴とする請求項1又は5のいずれか一方
    に記載の雑音低減装置。
  8. 【請求項8】 前記係数演算手段は、前記相関量算出手
    段からの第1及び第2の相関量に基づく第1及び第2の
    雑音係数をそれぞれ発生すると共に、前記符号化手段が
    求めた画素間差分に基づく第3の雑音係数を発生し、 前記雑音抽出手段は、前記第1乃至第3の雑音係数のい
    ずれか1つを雑音係数として用いるか又は前記第1乃至
    第3の雑音係数のうちの少なくとも2つを所定の割合で
    混合して雑音係数として用いることを特徴とする請求項
    1又は5のいずれか一方に記載の雑音低減装置。
  9. 【請求項9】 前記係数演算手段は、輝度信号について
    求めた前記第1及び第2の相関量の少なくとも一方に基
    づいて雑音係数を発生すると共に、前記符号化手段が求
    めた色信号についての画素間差分に基づく第3の相関量
    によって色信号に対する雑音係数を発生し、 前記雑音抽出手段は、輝度信号を用いて求めた雑音係数
    と色信号に対する雑音係数とに基づいて色信号に含まれ
    る雑音成分を抽出することを特徴とする請求項7又は8
    のいずれか一方に記載の雑音低減装置。
  10. 【請求項10】 現画面の画像データのみに対する符号
    化又は現画面のブロック単位の画像データと参照画像の
    ブロックデータとの画素間差分に対する予測符号化によ
    って符号化された符号化データが入力され、復号化する
    ことにより現画面の画像データ又は画素間差分を復元す
    ると共に、前記参照画像の画像データを記憶する記憶手
    段を有して、復元した前記画素間差分と前記記憶手段か
    らの参照画像の画像データとの加算によって現画面の画
    像データを復元する復号化手段と、 前記復号化手段の出力及び前記記憶手段の出力が与えら
    れ、現画面のブロックと参照画像ブロックとの第1の相
    関量及び現画面のブロックと前記参照画像ブロックの周
    辺ブロックとの第2の相関量を算出する相関量算出手段
    と、 前記第1及び第2の相関量に基づいて雑音低減のための
    雑音係数を発生する係数演算手段と、 現画面の画像データと参照画像の画像データとの画素間
    差分及び前記雑音係数に基づいて雑音成分を抽出する雑
    音抽出手段と、 入力される画像データから前記雑音成分を減算して雑音
    を除去する減算手段とを具備したことを特徴とする雑音
    低減装置。
JP7320616A 1995-12-08 1995-12-08 雑音低減装置 Pending JPH09163374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320616A JPH09163374A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 雑音低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320616A JPH09163374A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 雑音低減装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09163374A true JPH09163374A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18123407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7320616A Pending JPH09163374A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 雑音低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09163374A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09163373A (ja) 雑音低減装置
US5565921A (en) Motion-adaptive image signal processing system
KR100425640B1 (ko) 비디오신호처리를위한노이즈추정및감소장치
KR101045199B1 (ko) 화소 데이터의 적응형 잡음 필터링을 위한 방법 및 장치
JP3466032B2 (ja) 動画像符号化装置および復号化装置
JPH04196976A (ja) 画像符号化装置
JPH08237669A (ja) 画像信号処理装置、画像信号処理方法および画像信号復号化装置
WO2000042772A1 (en) Coding and noise filtering an image sequence
KR20040069210A (ko) 코딩 정보 및 로컬 공간 특징을 이용한 디지털 비디오신호들의 후처리에서의 선명도 향상
KR100415494B1 (ko) 화상인코딩방법및장치,기록장치,비디오신호인코딩장치,처리장치및방법,비디오데이터처리장치및방법
JPH04328982A (ja) 高能率符号化装置及び復号化装置
JPH07112284B2 (ja) 予測符号化装置及び復号化装置
KR20040102211A (ko) 코딩된 디지털 비디오에 대한 선명도 향상 시스템 및 방법
JP2004518337A (ja) ビデオエンハンスメントのために符号化情報に基づく有用メトリックを提供するための装置及び方法
JPH05308623A (ja) 画像信号復号化装置
KR20050085730A (ko) 탄력 저장
JPH04275790A (ja) 画像処理装置
US6081552A (en) Video coding using a maximum a posteriori loop filter
US6061401A (en) Method and apparatus for selectively encoding/decoding a video signal
RU2154917C2 (ru) Улучшенный способ заключительной обработки и устройство для использования в системе декодирования сигнала изображения
JPH0984024A (ja) 動画像信号の符号化装置
JPH06224773A (ja) 高能率符号化回路
JPH07336684A (ja) 画像信号復号化装置
JP2001346208A (ja) 画像信号復号化装置および方法
JPH09163374A (ja) 雑音低減装置