JPH09163280A - 映像記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続番組の予約録画において、同一番組を映
像記録媒体の同じ場所に上書きして録画できる映像記録
再生装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 連続番組の予約録画情報をメモリ部４に
記憶しておき、録画再生管理部３により、同一番組が記
録媒体の同一の位置に上書きを繰り返すように録画開始
位置の決定を行い、また連続番組の追加、削除によって
も録画開始位置を自動更新する。具体的には、録画再生
管理部３は、複数の予約録画設定した連続番組の映像記
録媒体中での位置を決定し、初めて録画する場合には録
画開始位置には先頭信号をテープ中に記録し、２回目か
らは、既に記録してある先頭信号を基に録画を開始し、
またテープ先頭から録画開始位置までのテープ送り量を
メモリ部４に記憶し、ユーザからの番組選択入力時に
は、録画開始位置をメモリ部内のテープ送り量を用いて
サーチし、再生状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明に属する技術分野】本発明はテープやディスクな
ど映像記録媒体を取り扱う映像記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ビデオテープレコーダの録画予約には、
録画開始，終了時刻およびテレビのチャンネルを設定す
る方法や、新聞などの番組欄内の各番組に対応した数字
列をそのまま入力設定する方法（Ｇコードと呼ぶ）など
が存在する。ただしＧコードの場合でも、録画開始，終
了時刻，テレビのチャンネル番号に変換されるので、以
後の処理は同じになる。

【０００３】また従来より、毎日，毎週，月火水木金，
月火水木金土，土日など、周期的に録画する方法が搭載
されているビデオテープレコーダも存在する。図１３は
ビデオテープレコーダの録画予約を行うための構成を示
した従来例である。１０１は放送電波を受信するアンテ
ナ、１０２はテレビ、１０３の点線枠内はビデオテープ
レコーダ〔以下、ＶＴＲと称す〕である。

【０００４】ＶＴＲ１０３の内部において、１０４は映
像と音声の変調と復調を行う映像音声処理部、１０５は
再生用増幅回路、１０６は録画用増幅回路、１０７は映
像と音声を記録，再生するシリンダ、１０８はシリンダ
を回転させるためのシリンダ駆動回路、１０９は磁気記
録されるテープ、１１０はテープを走行させるキャプス
タンモータ、１１１はキャプスタンを回転させるための
キャプスタン駆動回路、１１２はテープ内に構成される
リニアコントロールトラックに、コントロール信号を記
録、あるいは検出するＣＴＲヘッド、１１３はＣＴＲヘ
ッドから得られるコントロール信号をカウントし、テー
プの走行量を演算するカウンタ演算部、１１４は録画予
約部１１６からの“録画”“再生”“停止”などの命令
を受けて、ＣＴＲヘッドからのコントロール信号を基
に、シリンダ駆動回路とキャプスタン駆動回路を制御す
るとともに、映像音声処理部の再生と録画のモードの切
り換えを行うシステムコントロール部、１１５は時刻を
カウントする時間演算部、１１６はユーザからの入力に
よって録画時間とチャンネル番号の情報を受け取り、当
該時刻にシステムコントロール部に“録画”“停止”な
どの命令を出力する録画予約部、１１７は録画予約部か
ら、録画時間とチャンネル番号を記憶するメモリ部であ
る。

【０００５】図１３を用いて通常のＶＴＲの録画予約方
法を説明する。最初にユーザが録画開始、終了時間およ
びチャンネルを設定し、その録画予約情報が録画予約部
１１６に入力される。録画予約情報は変換されてメモリ
部１１７に記憶される。

【０００６】さらに録画予約部１１６では、時間演算部
１１５から得られる時刻と各番組の録画開始時間を比較
する。ある番組の録画開始時刻になると録画予約部１１
６は、システムコントロール部１１４に対して“録画”
命令を出力する。

【０００７】システムコントロール部１１４は映像音声
処理部１０４へ“チャンネル選択”命令を出力し、シリ
ンダ駆動回路１０８，キャプスタン駆動回路１１１を制
御することにより、テープ１０９へ映像と音声を記録し
ていく。

【０００８】録画中のＣＴＲヘッド１１２は、再生時に
テープ送り量を検出するための信号を、テープ１０９の
リニアコントロールトラックにシリンダ１回転当たり１
回記録する。

【０００９】録画終了時刻になると録画予約部１１６
は、“停止”命令をシステムコントロール部１１４へ出
力する。システムコントロール部１１４は録画のための
制御を停止する。以上のようにして予約録画が終了す
る。

【００１０】また図１３において録画機能として、特開
平7-85530 号公報“ビデオカセットレコーダーの自動高
倍速後進方法および装置”では、録画開始時からカウン
タ演算部１１３でテープの走行量を演算し、録画終了後
に番組先頭に自動で巻き戻す機能が考えられている。

【００１１】また図１３において、特開平1-189054号公
報“タイマー予約方法”では、テープ中の録画開始位置
をユーザが決定できる機能が考えられている。この機能
は消去したくない番組を避けたり、ニュースやドラマな
ど分野別に録画することができる。ユーザは時間（何時
間何分目）により録画開始位置を決定し、ＶＴＲではカ
ウンタ演算部１１３でテープ走行位置を監視する。

【００１２】次に、録画開始位置をより自由に選択でき
る記録方式を説明する。これは特開昭50-84216号公報
“マルチプログラム映像信号記録再生方式および装置”
に記載されたものが知られている。以下この方式をマル
チトラック方式と呼ぶ。

【００１３】図１４を用いてマルチトラック方式による
記録再生の原理を説明する。１１８はテープ、１１９〜
１２５までは音声を含むビデオトラック、１２６はリニ
アコントロールトラック、１２７はリニアコントロール
トラック１２６に記録されたコントロール信号である。
通常の記録方式では映像と音声が時系列順に、ビデオト
ラック１１９から順に記録あるいは再生される。マルチ
トラック方式では、各ビデオトラックで記録されている
番組が異なる。すなわちテープ速度を通常記録時より高
速にすることで、ビデオトラック１１９，１２２，１２
５の斜線部のトラックＣＨ１のようにトラック間隔を空
けて記録し、記録されたトラック間に他の番組を同様に
記録することで、隣接するトラックが各録画番組の繰り
返し順序になるようにする。この図１４は３チャンネル
（ＣＨ）のビデオトラックが構成されているマルチトラ
ックの例である。

【００１４】コントロール信号はトラックＣＨ１の時に
記録される。トラックＣＨ２，ＣＨ３はコントロール信
号からの時間オフセットを基に記録できる。再生時も同
様にコントロール信号の時間オフセットを基に再生でき
る。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、テープを続けて録画していくので、いず
れはテープを入れ換える必要性がある。すなわち、一つ
のテープをＶＴＲに長時間入れたまま使用し続けること
は不可能である。

【００１６】また予約録画の設定は、番組毎に毎回行う
必要があり、録画開始位置もユーザがいちいち決定しな
くてはならない。また自分の見たい番組がどこに入って
いるのかわからなくなることが多く、ユーザはテープ送
りなどを繰り返すことが多い。

【００１７】以上の課題はマルチトラック方式について
もほぼ同様のことが言える。マルチトラック方式では、
トラックのチャンネルを切り換えることで検索が非常に
早くできるという特性を持っており、またテープ先頭か
ら複数の番組を記録できる長所を持っている。しかし、
１つのチャンネルに複数の番組を記録した場合は、逆に
一層検索が難しくなる。

【００１８】本発明は連続番組の予約録画において従来
の問題を解決できる映像記録再生装置を提供することを
目的とする。

【００１９】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の映像記録
再生装置は、ユーザの入力する連続番組の予約録画情報
を基に、同一番組が同一の記録位置に録画されるように
各番組の記録媒体中での録画開始位置の決定、録画終了
後の再生位置の決定を行う録画再生管理手段を備えたこ
とを特徴とする。具体的には、ユーザの入力する連続番
組の予約録画情報をメモリ部に記憶しておき、同一番組
が記録媒体の同一の位置に上書きを繰り返すように録画
開始位置の決定を行い、また連続番組の追加、削除によ
っても録画開始位置を自動更新するようにし、また、録
画開始位置を記憶しておく。

【００２０】請求項２記載の映像記録再生装置は、テー
プ送り量を演算するカウンタ演算手段と、テープ中にお
いて先頭信号を録画番組の先頭に記録、あるいは検出す
るための先頭記録検出手段と、テープおよび記録ヘッド
を搭載したシリンダの制御を行うシステムコントロール
手段と、ユーザの入力する連続番組の予約録画情報を記
憶するメモリ手段と、前記予約録画情報と前記テープ送
り量と前記先頭信号を用いて、同一番組が同一のテープ
位置に録画されるように各番組のテープ中での録画開始
位置の決定、録画終了後の再生位置の決定を行い、早送
りあるいは巻き戻しを指示するサーチ命令と録画命令を
システムコントロール手段へ出力する録画再生管理手段
とを備えたことを特徴とする。具体的には、複数の予約
録画設定した連続番組のテープ中での位置を決定し、初
めて録画する場合には録画開始位置には先頭信号をテー
プ中に記録し、２回目からは、既に記録してある先頭信
号を基に録画を開始し、またテープ先頭から録画開始位
置までのテープ送り量をメモリ部に記憶し、ユーザから
の番組選択入力時には、録画開始位置をメモリ部内のテ
ープ送り量を用いてサーチし、再生状態にする。

【００２１】請求項３記載の映像記録再生装置は、テー
プを駆動するキャプスタン駆動回路と、記録ならびに再
生磁気ヘッドを搭載したシリンダと前記テープをヘリカ
ルスキャンができるように配置し、テープ速度を通常記
録時より高速にすることでトラック間隔を空けて記録
し、前記間隔のトラックを１つのチャンネルとみなし、
前記トラック間に他の番組を同様に記録することで、隣
接するトラックが各録画番組の繰り返し順序になる記録
方式の映像記録再生装置において、チャンネル毎に、パ
ルス数あるいはデューティー比を変えた信号を、テープ
中の録画番組の先頭に記録、あるいは先頭を検出する先
頭記録検出手段とを備えた構成であり、テープの早送り
中に、ある番組が割り当てられたトラックのチャンネル
の録画開始位置だけをサーチする。

【００２２】請求項４記載の映像記録再生装置は、テー
プを駆動するキャプスタン駆動回路と、記録ならびに再
生磁気ヘッドを搭載したシリンダと前記テープをヘリカ
ルスキャンができるように配置し、テープ速度を通常記
録時より高速にすることでトラック間隔を空けて記録
し、前記間隔のトラックを１つのチャンネルとみなし、
前記トラック間に他の番組を同様に記録することで、隣
接するトラックが各録画番組の繰り返し順序になる記録
方式の映像記録再生装置において、テープ送り量を演算
するカウンタ演算手段と、テープ中において先頭信号を
録画番組の先頭に記録、あるいは検出するための先頭記
録検出手段と、テープおよび記録ヘッドを搭載したシリ
ンダの制御を行うシステムコントロール手段と、ユーザ
の入力する連続番組の予約録画情報を記憶するメモリ手
段と、前記予約録画情報と前記テープ送り量と前記先頭
信号を用いて、同一番組が同一のテープ位置に録画され
るように各番組のテープ中での録画開始位置の決定を行
い、録画終了後はテープの先頭に巻き戻す、サーチ命令
と録画命令をシステムコントロール手段へ出力する録画
再生管理手段とを備えたことを特徴とする。具体的に
は、複数の予約録画設定した連続番組のテープ中でのト
ラックと位置を決定し、初めて録画する場合には録画開
始位置には先頭信号をテープ中に記録し、２回目から
は、既に記録してある先頭信号を基に録画を開始し、ま
たテープ先頭から録画開始位置までのテープ送り量をメ
モリ部に記憶し、録画終了後は必ずテープ先頭に巻き戻
しておき、ユーザからの番組選択入力時には、録画開始
位置をメモリ部内のテープ送り量を用いてサーチし、再
生状態にする。

【００２３】

【発明の実施の形態】

〔第１の実施の形態〕図１は、本発明の〔第１の実施の
形態〕の基本構成を示し、１０１以後の構成は従来例と
同様である。

【００２４】ＶＴＲ１の内部において、２は録画開始情
報を記録あるいは検出する先頭記録検出部、３はユーザ
からの入力によって録画時間とチャンネル番号の情報を
受け取り、当該時刻にシステムコントロール部５に“録
画”“停止”などの命令を出力する録画再生管理部、４
は録画予約部から、録画時間とチャンネル番号を記憶す
るメモリ部、システムコントロール部５は録画再生管理
部３からの“録画”“再生”“停止”などの命令を受け
て、ＣＴＲヘッドの識別信号を基に、シリンダ駆動回路
１０８とキャプスタン駆動回路１１１を制御するととも
に、映像音声処理部１０４の再生と録画のモードの切り
換えを行う。６は映像と文字などの情報を合成する映像
合成部である。なおメモリ部４はテープのカセットなど
ＶＴＲ１の外部に存在していてもよい。

【００２５】図２に示す録画時のフロー、図３に示す再
生時のフローを用いて、さらに詳しく説明する。最初に
ユーザからの予約録画入力は、録画再生管理部３を通し
てメモリ部４へ記録される（図２のステップ７）。図４
にその例を示す。録画開始、終了時間、テレビのチャン
ネル、録画モード（毎日、月火水木金）などがメモリ部
４に記憶される。録画開始時間、終了時間を基にテープ
先頭からのテープ送り量が計算される（図２のステップ
８）。実際のテープ送り量はカウンタ演算部１１３でコ
ントロール信号を加算することにより得られる。コント
ロール信号は画像１フレームに１回、リニアコントロー
ルトラックに記録されているので、コントロール信号３
０回は１秒に相当する。

【００２６】また録画再生管理部３では、予約録画設定
した複数の連続番組のテープ中での順序を決定、更新す
る。録画開始時間、録画頻度、あるいは曜日などによっ
てテープ中での録画位置を決定することができる。例え
ば曜日は関係なく１日の間で早いものから順に、テープ
の先頭から割り当てていく方式などが考えられる。既に
設定してある予約録画番組を削除した場合には、それよ
りテープ後方に存在する番組は前に詰められる。逆に新
たに予約録画番組を設定した場合は、録画開始時間に応
じて他の番組の間に挿入され、テープ後方の番組は後ろ
へ詰められる。その際、図４においてテープ送り量も修
正される。最後にメモリ部内の情報の更新が行われる
（図２のステップ９）。

【００２７】録画開始直前には、録画開始位置（番組の
先頭）をサーチ（早送りあるいは巻き戻し）するための
テープ送りに、カウンタ演算部１１３から得られるテー
プ送り量を用いて制御し（図２のステップ１０）、サー
チ終了直前に先頭信号記録検出部２の先頭位置情報を用
いてより正確な位置を検出する（図２のステップ１１，
１２，１３）。ある番組を初めて録画する場合は、先頭
記録検出部２を用いて番組の先頭のリニアコントロール
トラックに先頭信号を記録する。２回目からは先頭信号
は記録せずに検出のみを行う。検出した時点から録画を
開始する。これにより先頭信号が複数存在してしまうこ
とを回避するとともに、カウンタ演算部１１３で求めら
れるテープ送り量を逐次修正できる。

【００２８】次に図５はテープ上に連続番組を上書きし
ていく様子を示す。２３はテープを、２４は図４の「選
択番号１」の番組を、２５は「選択番号２」の番組を、
２６は「選択番号３」の番組を、２７は「選択番号４」
の番組を示す。

【００２９】番組２４は月火水木金曜日の1:00AM、番組
２５は毎日で9:00AM、番組２６は日曜日2:00PM、番組２
７は金曜日7:00PMに放送される。たとえば金曜日の１日
を見ると、1:00AMに番組２４、9:00AMに番組２５、7:00
PMに番組２７の順序で所定の位置から録画が行われる。

【００３０】次に図３を用いて再生時について述べる。
ユーザが数字ボタンを押すと（図３のステップ１６）、
画面にそのボタンに対応した番組情報（チャンネル、曜
日、録画開始時間、録画終了時間）が映像合成部６を通
して表示される（図３のステップ１７）。次に再生ボタ
ンを押すとテープはその番組の先頭までサーチされ、再
生される（図３のステップ１８，１９，２０，２１）。

【００３１】なお、先頭位置検出部２、録画再生管理部
３、メモリ部４、時間演算部１１５を用いて、ディスク
のような記録再生媒体にも、連続番組を同一位置に上書
き記録していくことは可能であり、上記のテープを用い
た方式と同じ効果が実現できる。

【００３２】〔第２の実施の形態〕図６は〔第２の実施
の形態〕を示しており、２８は先頭記録検出部、２９は
先頭信号を受け取りトラックのチャンネルに解読する先
頭信号解読部、３０は逆にトラックのチャンネルを受け
取り、先頭信号を出力する先頭信号発生部、３１、３２
は外部からの記録再生切換信号によって先頭信号解読部
２９と先頭信号発生部３０を切り換えるスイッチであ
る。先頭記録検出部２８は、例えば図１の先頭記録検出
部２に相当する部分である。

【００３３】以下、図７，図８を用いて動作を説明す
る。図７は３チャンネルのマルチトラックのリニアコン
トロールトラックのテープ走行時の再生波形を表してお
り、（ａ）は１チャンネル、（ｂ）は２チャンネル、
（ｃ）は３チャンネルの先頭信号パルスを示している。
３３はリニアコントロールトラック、３４はコントロー
ル信号、波形上部の３５，３７，３９は時系列波形での
コントロール信号パルス、波形下部の３６，３８，４０
は番組の先頭を示す先頭信号パルスである。番組の先頭
をサーチする場合は、先頭記録検出部２８において各チ
ャンネル（ＣＨ）の先頭信号の識別を行う。すなわち図
７において先頭信号パルスとコントロール信号パルスの
時間的長さの違い〔デューティー比〕を検出することに
より行う。

【００３４】図８は他の方式であり、（ａ）は１チャン
ネル、（ｂ）は２チャンネル、（ｃ）は３チャンネルの
先頭信号パルスを示している。４１はリニアコントロー
ルトラック、４２はコントロール信号、波形上部の４
３，４５，４７は時系列波形でのコントロール信号パル
ス、波形下部の４４，４６，４８は番組の先頭を示す先
頭信号パルスである。番組の先頭をサーチする場合は、
先頭記録検出部２８において各チャンネルの先頭信号の
識別を行う。すなわち図８においてコントロール信号パ
ルス間の先頭信号パルスの個数からチャンネルの識別を
行う。

【００３５】〔第３の実施の形態〕図９は〔第３の実施
の形態〕を示し、１０１以後の構成は従来例と同様であ
る。

【００３６】ＶＴＲ４９の内部において、５０は録画開
始情報を記録あるいは検出する先頭記録検出部で図６の
先頭記録検出部２８に相当する。５１はユーザからの入
力によって録画時間とチャンネル番号の情報を受け取
り、当該時刻にシステムコントロール部に“録画”“停
止”などの命令を出力する録画再生管理部、５２は録画
予約部から、録画時間とチャンネル番号を記憶するメモ
リ部、５３は録画再生管理部５０からの“録画”“再
生”“停止”などの命令を受けて、ＣＴＲヘッドの識別
信号を基に、シリンダ駆動回路１０８とキャプスタン駆
動回路１１１を制御するとともに、映像音声処理部１０
４の再生と録画のモードの切り換えを行うシステムコン
トロール部、５４は映像と文字などの情報を合成する映
像合成部である。

【００３７】図１０の録画時のフローを用いて、さらに
詳しく説明する。最初にユーザからの予約録画入力は、
録画再生管理部５１を通してメモリ部５２へ記録される
（図１０のステップ５５）。図１１にその例を示す。録
画開始時間、終了時間を基にトラックのチャンネルの選
択とテープ先頭からのテープ送り量が計算される。実際
のテープ送り量はカウンタ演算部１１３でコントロール
信号を加算することにより得られる。コントロール信号
は画像１フレームに１回、リニアコントロールトラック
に記録されているので、コントロール信号３０回は１秒
に相当する。

【００３８】また録画再生管理部５１では、予約録画設
定した複数の連続番組のテープ中での順序を決定、更新
する。録画開始時間、録画頻度、あるいは曜日などによ
ってテープ中での録画位置を決定することができる（図
１０のステップ５６）。

【００３９】例えば、録画終了後必ずテープ先頭に巻き
戻すので、録画頻度が高いもの程テープ先頭に配置する
ことにより、できるだけ早送りにかかる時間を減少させ
ることができる。

【００４０】また既に設定してある予約録画番組を削除
した場合には、それよりテープ後方に存在する番組は前
に詰められる。逆に新たに予約録画番組を設定した場合
は、録画開始時間に応じて、他の録画番組も含めて全て
の番組がテープに入るように、トラックのチャンネルま
で含めた再配置が行われる。番組が各ビデオトラックの
各チャンネルに配置された様子を図１２に示す。最後に
メモリ部内の情報更新を行う（図１０のステップ５
７）。

【００４１】録画開始直前には、テープ送り量を基に、
録画開始位置を検索する（図１０のステップ５８）。さ
らに正確な位置を求めるために先頭位置情報を用いる
（図１０のステップ５９，６０，６１）。ある番組を初
めて録画する場合は、先頭記録検出部５０を用いて番組
の先頭のリニアコントロールトラックに先頭信号を記録
する。２回目からは先頭信号は記録せずに検出のみを行
う。検出した時点から録画を開始する。

【００４２】録画終了後はテープ先頭に巻き戻される
（図１１のステップ６４）。次に再生時について述べ
る。基本的なフローは実施の形態１の図３と同様であ
る。ユーザが数字ボタンを押すと、画面にそのボタンに
対応した番組情報（チャンネル，曜日，録画開始時間，
録画終了時間）が映像合成部５４を通して表示される。
次に再生ボタンを押すとテープはその番組の先頭までサ
ーチされ、再生されるが、録画頻度が高い番組をテープ
先頭に配置しているので、サーチにかかる時間は少なく
て済む。

【００４３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、ユーザの
入力する連続番組の予約録画情報を基に、同一番組が同
一の記録位置に録画されるように各番組の記録媒体中で
の録画開始位置の決定、録画終了後の再生位置の決定を
行う作用を有する録画再生管理手段とを備えたため、長
時間一つの映像記録媒体をＶＴＲに入れたまま使用し続
けることができる。

【００４４】また、予約録画の設定は最初に一回だけお
こなえば良いので、毎回行う必要がない。また、録画開
始位置もユーザがいちいち決定する必要はない。自分の
見たい番組がどこに入っているのかわからなくても、簡
単なボタン操作で、検索可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態における映像記録再生装置の
構成を示すブロック図

【図２】同実施の形態の録画動作を表したフロー図

【図３】同実施の形態の再生動作を表したフロー図

【図４】同実施の形態のメモリ部に書き込まれた録画番
組情報の説明図

【図５】同実施の形態のテープ上での番組の配置を表し
た図

【図６】第２の実施の形態における映像記録再生装置の
構成を示すブロック図

【図７】同実施の形態の先頭信号パルスを説明するため
の図

【図８】同実施の形態の先頭信号パルスの説明図

【図９】第３の実施の形態における映像記録再生装置の
構成を示すブロック図

【図１０】同実施の形態の録画動作を表したフロー図

【図１１】同実施の形態のメモリ部に書き込まれた録画
番組情報の説明図

【図１２】同実施の形態のテープ上での番組の配置の説
明図

【図１３】従来の録画予約方法の説明図

【図１４】従来のマルチトラック方式の説明図

【符号の説明】

２，２８，５０ 先頭記録検出部 ３，５１ 録画再生管理部 ４，５２，１１７ メモリ部 ５，５３，１１４ システムコントロール部 ６，５４ 映像合成部 ２９ 先頭信号解読部 ３０ 先頭信号発生部 １１３ カウンタ演算回路 １１５ 時間演算回路

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユーザの入力する連続番組の予約録画情
   報を基に、同一番組が同一の記録位置に録画されるよう
   に各番組の記録媒体中での録画開始位置の決定、録画終
   了後の再生位置の決定を行う作用を有する録画再生管理
   手段とを備えた映像記録再生装置。
2. 【請求項２】テープ送り量を演算するカウンタ演算手段
   と、 テープ中において先頭信号を録画番組の先頭に記録、あ
   るいは検出するための先頭記録検出手段と、 テープおよび記録ヘッドを搭載したシリンダの制御を行
   うシステムコントロール手段と、 ユーザの入力する連続番組の予約録画情報を記憶するメ
   モリ手段と、 前記予約録画情報と前記テープ送り量と前記先頭信号を
   用いて、同一番組が同一のテープ位置に録画されるよう
   に各番組のテープ中での録画開始位置の決定、録画終了
   後の再生位置の決定を行い、早送りあるいは巻き戻しを
   指示するサーチ命令と録画命令をシステムコントロール
   手段へ出力する録画再生管理手段とを備えた映像記録再
   生装置。
3. 【請求項３】 テープを駆動するキャプスタン駆動回路
   と、記録ならびに再生磁気ヘッドを搭載したシリンダと
   前記テープをヘリカルスキャンができるように配置し、
   テープ速度を通常記録時より高速にすることでトラック
   間隔を空けて記録し、前記間隔のトラックを１つのチャ
   ンネルとみなし、前記トラック間に他の番組を同様に記
   録することで、隣接するトラックが各録画番組の繰り返
   し順序になる記録方式の映像記録再生装置において、 チャンネル毎に、パルス数あるいはデューティー比を変
   えた信号を、テープ中の録画番組の先頭に記録、あるい
   は検出する先頭記録検出手段とを備えた映像記録再生装
   置。
4. 【請求項４】 テープを駆動するキャプスタン駆動回路
   と、記録ならびに再生磁気ヘッドを搭載したシリンダと
   前記テープをヘリカルスキャンができるように配置し、
   テープ速度を通常記録時より高速にすることでトラック
   間隔を空けて記録し、前記間隔のトラックを１つのチャ
   ンネルとみなし、前記トラック間に他の番組を同様に記
   録することで、隣接するトラックが各録画番組の繰り返
   し順序になる記録方式の映像記録再生装置において、 テープ送り量を演算するカウンタ演算手段と、 テープ中において先頭信号を録画番組の先頭に記録、あ
   るいは検出するための先頭記録検出手段と、 テープおよび記録ヘッドを搭載したシリンダの制御を行
   うシステムコントロール手段と、 ユーザの入力する連続番組の予約録画情報を記憶するメ
   モリ手段と、 前記予約録画情報と前記テープ送り量と前記先頭信号を
   用いて、同一番組が同一のテープ位置に録画されるよう
   に各番組のテープ中での録画開始位置の決定を行い、録
   画終了後はテープの先頭に巻き戻す、早送りあるいは巻
   き戻しを指示するサーチ命令と録画命令をシステムコン
   トロール手段へ出力する録画再生管理手段とを備えた映
   像記録再生装置。
5. 【請求項５】 ユーザの再生要求入力に対して、予約録
   画情報をテレビ画面に出力し、目的の番組に対してサー
   チ命令と再生命令をシステムコントロール手段へ出力す
   る機能を付加した録画再生管理手段とを備えた請求項
   ２，請求項４記載の映像記録再生装置。
6. 【請求項６】 番組の先頭をサーチするためのテープ送
   りにカウンタ演算手段から得られるテープ送り量を用い
   て制御し、サーチ終了直前に、先頭信号記録検出手段の
   先頭信号を用いて正確な位置を検出するとともに、カウ
   ンタ演算手段から得られるテープ送り量の修正を行うシ
   ステムコントロール手段を備えた請求項２，請求項４記
   載の映像記録再生装置。