JPH09162646A - 円偏波・直線偏波受信共用コンバータ及び該コンバータを用いた受信装置 - Google Patents

円偏波・直線偏波受信共用コンバータ及び該コンバータを用いた受信装置

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JPH09162646A
JPH09162646A JP34680595A JP34680595A JPH09162646A JP H09162646 A JPH09162646 A JP H09162646A JP 34680595 A JP34680595 A JP 34680595A JP 34680595 A JP34680595 A JP 34680595A JP H09162646 A JPH09162646 A JP H09162646A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台のコンバータでBS放送とCS放送との
両方を受信する。 【解決手段】 出力コネクタ26に供給される電源用電
圧が+8VのときBS受信用の給電プローブ30a、3
0bの出力を増幅する低雑音増幅器32、局部発振器3
5及び中間周波数増幅器42にその駆動用電源を供給
し、これによってBS−IF信号を出力させる。また、
上記電源用電圧が+11VのときCS(垂直偏波)受信
用の給電プローブ30cの出力を増幅する低雑音増幅器
36、38、局部発振器41及び中間周波数増幅器42
にその駆動用電源を供給し、これによってCS−IF/
V信号を出力させる。そして、上記電源用電圧が+15
VのときCS(水平偏波)受信用の給電プローブ30d
の出力を増幅する低雑音増幅器37、38、局部発振器
41及び中間周波数増幅器42にその駆動用電源を供給
し、これによってCS−IF/H信号を出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば放送衛星
(BS)及び通信衛星(CS)から送信される円偏波及
び直線偏波の放送電波を受信して中間周波信号(BS−
IF信号、CS−IF(V)信号及びCS−IF(H)
信号)に変換するコンバータに関し、特に1台のコンバ
ータで放送衛星及び通信衛星の両方の放送電波を受信し
て上記中間周波信号に変換することのできる円偏波・直
線偏波受信共用コンバータ(以下、円・直線偏波共用コ
ンバータと称す。)及びこれを用いた受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工衛星(静止衛星)を用いた
テレビジョン放送において、放送衛星からのBS放送電
波は円偏波(日本においては右旋円偏波)により送信さ
れ、通信衛星からのCS放送電波は直線偏波により送信
されており、更に、CS放送電波については、放送チャ
ンネルによって垂直偏波又は水平偏波のどちらかにより
送信されていることが知られている。
【0003】従って、放送衛星及び通信衛星の両方の放
送電波を受信する場合には、例えば図9に示すように、
受信装置側においてBS放送とCS放送との両方を受信
することのできる所謂BS/CSチューナ6を用いたと
しても、パラボラアンテナ側において、BS放送電波受
信用アンテナ101とCS放送電波受信用アンテナ20
1との2基のパラボラアンテナを各々別個に設ける必要
がある。しかし、このように2基のパラボラアンテナ1
01、201を設置するには、その設置場所として広い
スペースが必要となり、また設置工事に手間が掛かり、
更には費用が嵩んでしまうという問題がある。
【0004】そこで、上記のような問題を解決する装置
として、従来、例えば図10に示すような、放送衛星及
び通信衛星の両方の放送電波を受信することのできる所
謂BS/CS共用アンテナ301というものがある。こ
れは、1基のパラボラアンテナ301に対して、BS放
送電波受信用コンバータ(以下、BSコンバータと称
す。)302とCS放送電波受信用コンバータ(以下、
CSコンバータと称す。)303との2台のコンバータ
を設けたもので、これによって上記のようなアンテナの
設置スペースや設置工事等に係る問題を解決しようとす
るものである。
【0005】同図に示すように、各コンバータ302及
び303は、各々同軸ケーブル304及び305を介し
て、BS/CSチューナ6のBS入力端子6a及びCS
入力端子6bに接続されている。この状態で、BS/C
Sチューナ6側においてBS放送を視聴するようチャン
ネルを選択すると、このBS/CSチューナ6は、BS
入力端子6aから上記BSコンバータ302の駆動用電
源として例えば+15Vの直流電圧を出力し、この直流
電圧は、同軸ケーブル304を介してBSコンバータ3
02に供給される。BSコンバータ302は、上記直流
電圧が供給されることにより、パラボラアンテナ301
で受信したBS放送電波(詳しくは、パラボラアンテナ
301で収束され、更にこのBSコンバータ302に連
設された一次放射器(図示せず)によってピックアップ
された放送衛星からの電波)を、中間周波信号、所謂B
S−IF信号に変換し、これを上記同軸ケーブル304
を介してBS/CSチューナ6に供給する。そして、B
S/CSチューナ6は、供給された上記BS−IF信号
を処理して、上記選択されたチャンネルの映像信号及び
音声信号に復調し、これを受像機(図示せず)に供給す
る。なお、このようにBS放送電波を受信するときに
は、パラボラアンテナ301が上記BS放送電波の到来
方向に角度設定されていなければならないことについて
は言うまでもない。
【0006】一方、BS/CSチューナ6側においてC
S放送を視聴するようチャンネルを選択すると、このB
S/CSチューナ6は、CS入力端子6bから上記CS
コンバータ303の駆動用電源としての直流電圧を出力
する。なお、この直流電圧としては、上記選択されたチ
ャンネルが垂直偏波を使用するチャンネルである場合は
例えば+11Vの直流電圧を出力し、また水平偏波を使
用するチャンネルである場合には例えば+15Vの直流
電圧を出力し、この直流電圧は、同軸ケーブル305を
介してCSコンバータ303に供給される。CSコンバ
ータ303は、上記直流電圧が供給されることにより、
パラボラアンテナ301で受信したCS放送電波(詳し
くは、パラボラアンテナ301で収束され、更にこのC
Sコンバータ303に連設された一次放射器(図示せ
ず)によってピックアップされた通信衛星からの電波)
を、中間周波信号、所謂CS−IF(V)信号又はCS
−IF(H)信号に変換し、これを上記同軸ケーブル3
05を介してBS/CSチューナ6に供給する。そし
て、BS/CSチューナ6は、供給された上記CS−I
F(V)信号又はCS−IF(H)信号を処理して、上
記選択されたチャンネルの映像信号及び音声信号に復調
し、これを受像機に供給する。なお、このようにCS放
送電波を受信するときには、パラボラアンテナ301が
上記CS放送電波の到来方向に角度設定されていなけれ
ばならないことについては言うまでもない。
【0007】上記のように、この図10に示す装置にお
いては、1基のパラボラアンテナ301によりBS及び
CSの放送電波を受信可能としているので、上述した図
9に示す装置とは異なり、BS放送電波受信用とCS放
送電波受信用との2基のパラボラアンテナ101、20
1を各々別々に設ける必要はない。なお、通常、パラボ
ラアンテナ301は屋外に設置され、BS/CSチュー
ナ6は屋内に設置される。また、BS/CSチューナ6
の各出力端子6a、6bから同軸ケーブル304、30
5を介して各コンバータ302、303に供給される上
記直流電圧は、上記同軸ケーブル304、305の内部
導体側をプラス(+)、外部導体側をマイナス(−)と
して各々供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図10に
示す従来技術においては、屋外に設置されたパラボラア
ンテナ301の各コンバータ302及び303と、屋内
に設置されたBS/CSチューナ6とを、各々別個の2
本の同軸ケーブル304及び305によって接続してい
るため、この同軸ケーブル304及び305の配線工事
に非常に手間が掛かり煩わしいという問題がある。そし
て、この問題は、パラボラアンテナ301からBS/C
Sチューナ6までの距離が長くなるほど顕著になる。
【0009】また、1基のパラボラアンテナ301に対
して2台のコンバータ302及び303を設けているの
で、パラボラアンテナ301自体が大型化してしまうと
共に、風や雪等の影響を受け易いという問題もある。
【0010】そこで、本発明は、上記問題を解決するた
めに、1台で放送衛星からの円偏波及び通信衛星からの
直線偏波の両偏波を受信することのできる円・直線偏波
共用コンバータを提供すると共に、この円・直線偏波共
用コンバータを用いた受信装置を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、誘電体板
と、この誘電体板の一方の面において所定の点を中心と
してその円周方向に略90度間隔で上記所定の点から放
射線状に伸延する状態に配置された第1乃至第4の給電
プローブとを備え、上記各給電プローブのうち上記円周
方向において互いに隣接する第1及び第2の給電プロー
ブは、一方が他方と略λg/4(λgは伝送波長)長さ
が異なる伝送線路によって接続された受信プローブと、
上記第1及び第2の給電プローブの両方で得られる円偏
波の受信信号を第1の中間周波信号に変換する第1の変
換手段と、上記第3の給電プローブから得られる第1の
直線偏波の受信信号を第2の中間周波信号に変換する第
2の変換手段と、上記第4の給電プローブから得られる
第2の直線偏波の受信信号を第3の中間周波信号に変換
する第3の変換手段と、外部から選択的に電圧レベルの
異なる直流電源が供給される第1の出力端子と、上記直
流電源の電圧レベルが予め定めた第1の電圧レベルに対
応するときは上記第1の中間周波信号を、上記直流電源
の電圧レベルが上記第1の電圧レベルとは異なる予め定
めた第2の電圧レベルに対応するときは上記第2の中間
周波信号を、上記直流電源の電圧レベルが上記第1及び
第2の電圧レベルとは異なる予め定めた第3の電圧レベ
ルに対応するときは上記第3の中間周波信号を、上記第
1の出力端子から各々出力させる出力制御手段と、を具
備するものである。
【0012】即ち、第1及び第2の給電プローブは、円
−直線偏波変換器として作用し、つまりは円偏波で送信
される電波、例えばBS放送電波の受信プローブとして
作用する。また、第3及び第4の給電プローブは、それ
ぞれ直線偏波(垂直偏波及び水平偏波)で送信される電
波、例えばCS放送電波の受信プローブとして作用す
る。
【0013】そして、第1の出力端子に外部から第1の
電圧レベルに対応する直流電源が供給されているとき
は、第1及び第2の給電プローブの両方で得られる円偏
波の受信信号を変換した第1の中間周波信号、例えばB
S−IF信号が、第1の出力端子から出力される。一
方、上記第1の出力端子に外部から第2の電圧レベルに
対応する直流電源が供給されているときには、第3の給
電プローブから得られる第1の直線偏波(例えば垂直偏
波又は水平偏波)の受信信号を変換した第2の中間周波
信号、例えばCS−IF(V)信号が、第1の出力端子
から出力される。更に、上記第1の出力端子に外部から
第3の電圧レベルに対応する直流電源が供給されている
ときには、第4の給電プローブから得られる第2の直線
偏波(例えば水平偏波又は垂直偏波)の受信信号を変換
した第3の中間周波信号、例えばCS−IF(H)信号
が、第1の出力端子から出力される。つまり、第1の出
力端子に外部から供給される直流電源の電圧レベルに応
じて、BS−IF信号、CS−IF(V)信号、又はC
S−IF(H)信号のいずれかが第1の出力端子から出
力される。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の円・直線偏波共用コンバータにおいて、外部から選択
的に電圧レベルの異なる直流電源が供給される第2の出
力端子を設け、上記出力制御手段が、上記第1及び第2
の出力端子に上記各直流電源が供給されている状態にお
いて、上記第1の出力端子に供給されている上記直流電
源の電圧レベルが、上記第1の電圧レベルに対応すると
きは上記第1の中間周波信号を、上記第2の電圧レベル
に対応するときは上記第2の中間周波信号を、上記第3
の電圧レベルに対応するときは上記第3の中間周波信号
を、上記第1の出力端子から各々出力させると共に、上
記第2の出力端子に供給されている上記直流電源の電圧
レベルが、予め定めた第4の電圧レベルに対応するとき
は上記第1の中間周波信号を、上記第4の電圧レベルと
は異なる予め定めた第5の電圧レベルに対応するときは
上記第1の出力端子から出力されている上記各中間周波
信号と同一の中間周波信号を、上記第2の出力端子から
各々出力させる状態に構成されたことを特徴とするもの
である。
【0015】即ち、第1の出力端子から、第1、第2又
は第3の中間周波信号、例えばBS−IF信号、CS−
IF(V)信号又はCS−IF(H)信号が出力されて
いるときに、第2の出力端子に外部から第4の電圧レベ
ルに対応する直流電源が供給されると、この第2の出力
端子から、第1の中間周波信号(BS−IF信号)が出
力される。また、上記第2の出力端子に供給される上記
直流電源の電圧レベルが第5の電圧レベルに対応すると
きは、この第2の出力端子からは、上記第1の出力端子
から出力されている上記各中間周波信号と同一の中間周
波信号が出力され、即ちこの円・直線偏波共用コンバー
タの出力が二分配される状態になる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の円・直線偏波共用コンバータにおいて、上記第
1乃至第3の変換手段と、上記出力制御手段とを、上記
誘電体板上に設けたことを特徴とするものである。
【0017】即ち、上記受信プローブ(第1乃至第4の
給電プローブ)と、上記第1乃至第3の変換手段と、上
記出力制御手段とが、1枚の誘電体板上に一体化され
る。
【0018】請求項4に記載の発明は、上記請求項1、
2又は3に記載の円・直線偏波共用コンバータの上記第
1の出力端子に接続される入力端子と、外部からどちら
か一方に直流電圧が供給される第3及び第4の出力端子
と、上記入力端子から入力される信号を、上記第3及び
第4の出力端子のうち上記直流電圧が供給されている側
の出力端子から出力させる状態に切り換わる切換手段
と、を具備し、上記第4の出力端子に供給される上記直
流電圧は、各々電圧レベルの異なる第6又は第7の電圧
レベルを有しており、上記第3の出力端子に上記直流電
圧が供給されたとき、上記第1の電圧レベルに対応する
直流電源を上記入力端子から出力させ、上記第4の出力
端子に上記第6又は第7の電圧レベルを有する上記直流
電圧が供給されたとき、各々上記第2又は第3の電圧レ
ベルに対応する直流電源を上記入力端子から出力させる
直流電源出力手段を、設けたことを特徴とするものであ
る。
【0019】即ち、第3の出力端子に上記直流電圧が供
給されているとき、第1の電圧レベルに対応する直流電
源が入力端子から出力され、この直流電源は、上記入力
端子に接続された請求項1又は2に記載の円・直線偏波
共用コンバータの第1の出力端子に供給される。これに
よって、上記円・直線偏波共用コンバータの第1の出力
端子からBS−IF信号(第1の中間周波信号)が出力
され、このBS−IF信号は、上記入力端子から入力さ
れ、第3の出力端子から出力される。
【0020】一方、第4の出力端子に上記第6又は第7
の電圧レベルを有する直流電圧が供給されているとき、
各々第2又は第3の電圧レベルに対応する直流電源が入
力端子から出力され、この直流電源は、上記円・直線偏
波共用コンバータの第1の出力端子に供給される。ここ
で、この第1の出力端子に供給される直流電源の電圧レ
ベルが第2の電圧レベルに対応するとき(上記直流電圧
が第6の電圧レベルを有するとき)、円・直線偏波共用
コンバータの第1の出力端子からCS−IF(V)信号
(第2の中間周波信号)が出力される。一方、上記直流
電源の電圧レベルが第3の電圧レベルに対応するとき
(上記直流電圧が第7の電圧レベルを有するとき)は、
円・直線偏波共用コンバータの第1の出力端子からCS
−IF(H)信号(第3の中間周波信号)が出力され
る。そして、上記第1の出力端子から出力されたCS−
IF(V)信号又はCS−IF(H)信号は、上記入力
端子から入力され、第3の出力端子から出力される。
【0021】つまり、外部から第3又は第4の出力端子
に供給される直流電圧に応じて、BS−IF信号、CS
−IF(V)信号又はCS−IF(H)信号のいずれか
が、自動的に振り分けられて第3又は第4の出力端子か
ら出力される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る円・直線偏波共用コ
ンバータ及びこれを用いた受信装置の第1の実施の形態
について、図1から図5を参照して説明する。図2に、
上記円・直線偏波共用コンバータ2と受信装置3との概
略接続図を示す。
【0023】同図に示すように、円・直線偏波共用コン
バータ2は、例えば屋外に設置されるパラボラアンテナ
1に取り付けられ、その取付位置は上記パラボラアンテ
ナ1の反射鏡1aの略焦点位置とされている。この円・
直線偏波共用コンバータ2は、後述するが、放送衛星及
び通信衛星の両方から送信される放送電波を受信するこ
とができるもので、図3の拡大外観図に示すように、上
記放送電波をピックアップする1次放射器部21と、こ
のピックアップされた放送電波を中間周波信号に変換す
るコンバータ部22とによって構成されている。
【0024】1次放射器部21は、例えば円錐形のホー
ン部23と、このホーン部23の小径開口部側に繋がる
円形導波管部24とによって構成されている。そして、
この円形導波管部24の上記ホーン部23が繋がってい
る側とは反対側に、コンバータ部22が設けられてい
る。
【0025】コンバータ部22は、上記1次放射器部2
1によってピックアップされた放送電波を中間周波信号
に変換する回路が形成された誘電体板25と、上記中間
周波信号を出力させる出力コネクタ26と、この出力コ
ネクタ26を外部に露出させた状態で上記誘電体板25
を包囲するケース27とによって構成されている。な
お、誘電体板25は、円形導波管24の管軸に対して略
直角に、かつその一部を円形導波管24内に位置させる
ように設けられている。また、出力コネクタ26として
は、例えば同軸ケーブル用のC15形コネクタが用いら
れている。更に、上記ケース25は、その内部に雨水等
が侵入しないよう、例えばアルミダイカスト等による防
水構造とされている。なお、この円・直線偏波共用コン
バータ2の外観形状については、従来、一般に用いられ
ている単独のコンバータ、例えば上述の図9に示すBS
パラボラアンテナ101やCSパラボラアンテナ201
に設けられている各コンバータ、或いは図10に示すB
Sコンバータ302やCSコンバータ303等と略同様
の形状である。
【0026】ところで、上記誘電体板25上に形成され
ている回路は、例えば図1に示すような回路構成を有し
ている。なお、同図に一点鎖線で示す円は、この部分に
上記1次放射器21の円形導波管部24が位置すること
を示しており、円形導波管部24は、ホーン部23を同
図の紙面の裏面側に向けた状態で設けられている。
【0027】即ち、誘電体板25の上記ホーン部23が
位置する側と反対側の面(同図を示す紙面の表側の面)
には、上記一点鎖線で示す円の円周方向(円形導波管2
4の円周方向)に略90度間隔で、この円の中心(円形
導波管24の管軸)から放射線状に伸延するように、4
つの給電プローブ30a乃至30dが配置されている。
【0028】これら4つの給電プローブ30a乃至30
dのうち、上記円周方向において互いに隣接する2つの
給電プローブ例えば30a、30bは、一方が他方と約
λg/4(λgは伝送波長)だけ長さが異なっており、
各々伝送線路31a、31bを介して結合用伝送線路3
1に結合されている。つまり、この2つの給電プローブ
30a、30bは、円−直線偏波変換器として作用し、
例えば放送衛星から円偏波で送信される12GHz帯の
BS放送電波を電気信号に変換する所謂BS用受信プロ
ーブとして作用する。なお、上記2つの給電プローブ3
0a、30bは、各々途中が略直角に折り曲げられた概
略くの字状の形状に形成されているが、これは、誘電体
板25上における上記給電プローブ30a、30bの配
置占有面積を小さくするためである。
【0029】また、図1に概略正方形の点線で示すよう
に、誘電体板25の上記ホーン部23が位置する側の面
(同図を示す紙面の裏側の面)には、上記2つの給電プ
ローブ30a、30bと電磁結合されたパッチ素子13
0が設けられている。このパッチ素子130は、給電プ
ローブ30aに沿う直線と、給電プローブ30bに沿う
直線との交点を通り、各給電プローブ30a、30bに
対して45度を成す直線上にあり、しかも、その直線に
おける上記交点よりも給電プローブ30a、30b側に
寄った位置に、両給電プローブ30a、30bと重なり
合わないように配置されている。このようにパッチ素子
130を設けることにより、円−直線偏波変換器として
作用する上記2つの給電プローブ30a、30bの定在
波比、主偏波の指向特性及び交差偏波の指向特性を改善
することができる。
【0030】そして、上記給電プローブ30a、30b
以外の他の給電プローブ30c、30dについては、そ
の一方、例えば給電プローブ30cが、例えば通信衛星
から垂直偏波で送信される12GHz帯のCS放送電波
を電気信号に変換する所謂CS(垂直偏波)用受信プロ
ーブとして作用する。また、このCS(垂直偏波)受信
用の給電プローブ30cと略直角を成して配置された他
方の給電プローブ30dが、例えば通信衛星から水平偏
波で送信される12GHz帯のCS放送電波を電気信号
に変換する所謂CS(水平偏波)用受信プローブとして
作用する。
【0031】つまり、上記4つの給電プローブ30a乃
至30dは、1次放射器部21によってピックアップさ
れる円偏波のBS放送電波と垂直偏波及び水平偏波のC
S放送電波との3種類の放送電波を全て受信することの
できる受信プローブ30を形成している。なお、これら
4つの給電プローブ30a乃至30d、上記伝送線路3
1a、31b、結合用伝送線路31及びパッチ素子13
0は、例えば誘電体板25の両面に一様に形成された銅
箔をエッチングすることによって形成され、このエッチ
ングパターン上には半田メッキが施されている。
【0032】上記受信プローブ30のうち、BS受信用
の給電プローブ30a、30bから伝送線路31a、3
1b及び結合用伝送線路31を経て出力される12GH
z帯の電気信号(以下、この電気信号をBSテレビジョ
ン放送信号という。)は、例えば増幅器32a、32b
から成る低雑音増幅器(BS−LNA)32によって、
例えば16乃至18dBの利得増幅で2段増幅される。
この低雑音増幅器32を構成する増幅器32a、32b
は、非常に低雑音で、かつ高周波増幅を可能とする増幅
素子、例えばガリウムひ素電界効果トランジスタ(Ga
As−FET)によって形成されている。
【0033】上記低雑音増幅器32の出力は、帯域通過
濾波器(BPF)33を介して、例えばガリウムひ素シ
ョットキーバリアダイオードやバランスドミキサから成
る混合器(ミキサ)34に供給される。そして、この混
合器34において、局部発振器(BS−LO)35から
の例えば10.678GHzの局部発振信号と混合され
てヘテロダイン検波され、これによって例えば1GHz
帯の中間周波信号、所謂BS−IF信号に変換される。
【0034】一方、CS(垂直偏波、水平偏波)受信用
の給電プローブ30c、30dから出力される12GH
z帯の電気信号(以下、これらの電気信号を各々CS
(V)テレビジョン放送信号、CS(H)テレビジョン
放送信号という。)は、各々、低雑音増幅器(CS/V
−LNA−1st、CS/H−LNA−1st)36、
37によって増幅された後、各々に共通の低雑音増幅器
(CS−LNA−2nd)38によって増幅される。な
お、これらの低雑音増幅器36、37及び38も、上記
BS受信側の低雑音増幅器32と同様に、例えばガリウ
ムひ素電界効果トランジスタ(GaAs−FET)によ
って形成されている。そして、これらの低雑音増幅器3
6、37及び38により、上記各給電プローブ30c、
30dから出力される信号は、例えば16乃至18dB
の利得増幅で2段増幅される。
【0035】そして、上記後段の低雑音増幅器38の出
力は、帯域通過濾波器(BPF)39を介して、例えば
ガリウムひ素ショットキーバリアダイオードやバランス
ドミキサから成る混合器(ミキサ)40に供給される。
そして、この混合器40において、局部発振器(CS−
LO)41からの例えば11.2GHzの局部発振信号
と混合されてヘテロダイン検波され、これによって例え
ば1GHz帯の中間周波信号、所謂CS−IF(V)信
号又はCS−IF(H)信号に変換される。
【0036】上記の各中間周波信号、即ちBS−IF信
号、CS−IF(V)信号又はCS−IF(H)信号
は、更に、各々に共通の中間周波増幅器42に供給さ
れ、ここで、例えば30乃至40dBの利得で増幅され
た後、直流カットコンデンサ43を介して出力コネクタ
26から出力される。
【0037】なお、上記低雑音増幅器32、帯域通過濾
波器33、混合器34、局部発振器35及び中間周波増
幅器42によって構成される回路が、特許請求の範囲に
記載の第1の変換手段に対応し、この回路により変換し
て得た中間周波信号、即ちBS−IF信号が、第1の中
間周波信号に対応する。また、低雑音増幅器36、3
8、帯域通過濾波器39、混合器40、局部発振器41
及び中間周波増幅器42によって構成される回路が、特
許請求の範囲に記載の第2の変換手段に対応し、この回
路により変換して得た中間周波信号、即ちCS−IF
(V)信号が、第2の中間周波信号に対応する。そし
て、低雑音増幅器37、38、帯域通過濾波器39、混
合器40、局部発振器41及び中間周波増幅器42によ
って構成される回路が、特許請求の範囲に記載の第3の
変換手段に対応し、この回路により変換して得た中間周
波信号、即ちCS−IF(H)信号が、第3の中間周波
信号に対応する。
【0038】ところで、この円・直線偏波共用コンバー
タ2には、従来のコンバータと同様に、上記出力コネク
タ26を介して外部(即ちチューナ側)から直流電源が
供給され、この直流電源を電源として上記各回路が動作
するように構成されている。但し、この直流電源として
は、選択的に電圧レベルの異なる直流電圧、例えば+8
V、+11V、+15Vのいずれかの電圧レベルを有す
る直流電圧が供給され、この電圧レベルに応じて、上記
各回路のいずれに各々の駆動用電源を供給するのか、即
ちいずれの回路を動作させるのかを自動的に選択するよ
うに構成されている。
【0039】即ち、出力コネクタ26を介して供給され
た直流電源は、平滑用コイル61を経て電源部62に供
給され、ここで、所定の電圧レベル、例えば+5Vの安
定した直流電圧に変換される。この安定化された+5V
の直流電圧は、中間周波増幅器42にその駆動用電源と
して供給されると共に、比較回路63に供給される。
【0040】この比較回路63には、上記+5Vの直流
電圧の他に、出力コネクタ26に供給されている上記直
流電源も平滑用コイル61を経て供給されている。この
比較回路63は、上記直流電源が、所定の電圧レベルで
あるか否か、例えば約+8Vであるか、或いはそれを越
える電圧レベル、例えば+11V以上であるかを比較判
定するもので、この電圧レベルが例えば約+8Vである
と判定したとき、上記+5Vの直流電圧を、BS放送電
波(円偏波)受信側の低雑音増幅器32及び局部発振器
35に各々の駆動用電源として供給する。なお、低雑音
増幅器32に供給される+5Vの直流電圧については、
それに含まれる雑音成分をBS−LNA用電源部64に
よって除去してから供給している。
【0041】一方、上記比較回路63が、上記直流電源
の電圧レベルが例えば+11V以上であると判定したと
きは、上記+5Vの直流電圧を、上記低雑音増幅器32
及び局部発振器35に供給せずに、もう一つの比較回路
65、及びCS放送電波(直線偏波)受信側の後段低雑
音増幅器38、局部発振器41に各々供給する。なお、
上記後段の低雑音増幅器38に供給する+5Vの直流電
圧については、それに含まれる雑音成分をCS−LNA
用2nd電源部66によって除去してから供給してい
る。
【0042】また、比較回路65にも、上記比較回路6
3と同様に、上記直流電源が供給されている。この比較
回路65は、上記直流電源が所定の電圧レベルであるか
否か、例えば約+11Vであるか、或いはそれを越える
電圧レベル、例えば約+15Vであるかを比較判定す
る。そして、上記電圧レベルが例えば約+11Vである
と判定したとき、上記+5Vの直流電圧を、CS放送電
波(垂直偏波)受信側の初段の低雑音増幅器36にその
駆動用電源として供給する。なお、この低雑音増幅器3
6に供給される+5Vの直流電圧は、それに含まれる雑
音成分をCS/V−LNA用1st電源部67によって
除去してから供給される。
【0043】一方、上記比較回路65が、上記直流電源
の電圧レベルが例えば約+15Vであると判定したとき
は、上記+5Vの直流電圧を、CS放送電波(水平偏
波)受信側の初段の低雑音増幅器37にその駆動用電源
として供給する。なお、この低雑音増幅器37に供給さ
れる+5Vの直流電圧は、それに含まれる雑音成分をC
S/H−LNA用1st電源部68によって除去してか
ら供給される。
【0044】即ち、出力コネクタ26を介して外部から
供給される直流電源の電圧レベルが例えば約+8Vのと
き、BS放送電波(円偏波)受信用の低雑音増幅器3
2、局部発振器35及び中間周波増幅器42に対して、
各々の駆動用電源となる+5Vの直流電圧が供給され
る。従って、この状態においては、BSテレビジョン放
送信号を変換した中間周波信号、所謂BS−IF信号
が、出力コネクタ26から出力される。
【0045】一方、上記直流電源の電圧レベルが例えば
約+11Vのとき、CS放送電波(垂直偏波)受信用の
低雑音増幅器36、後段の低雑音増幅器38、局部発振
器41及び中間周波増幅器42に対して、各々の駆動用
電源となる+5Vの直流電圧が供給される。従って、こ
の状態においては、CS(V)テレビジョン放送信号を
変換した中間周波信号、即ちCS−IF(V)信号が、
出力コネクタ26から出力される。
【0046】そして、上記直流電源の電圧レベルが例え
ば約+15Vのとき、CS放送電波(水平偏波)受信用
の低雑音増幅器37、後段の低雑音増幅器38、局部発
振器41及び中間周波増幅器42に対して、各々の駆動
用電源となる+5Vの直流電圧が供給される。従って、
この状態においては、CS(H)テレビジョン放送信号
を変換した中間周波信号、即ちCS−IF(H)信号
が、出力コネクタ26から出力される。
【0047】なお、この円・直線偏波共用コンバータ2
における出力コネクタ26が、特許請求の範囲に記載の
第1の出力端子に対応する。また、この出力コネクタ2
6を介して外部から供給される直流電源の有する例えば
+8V、+11V及び+15Vという電圧レベルが、特
許請求の範囲に記載の第1、第2及び第3の電圧レベル
に対応する。そして、比較回路63、65で上記直流電
源の電圧レベルを比較判定し、その判定結果に基づいて
各回路に供給する駆動用電源を振り分けることにより、
出力コネクタ26から出力させる中間周波信号を1つだ
け選択するようにした構成が、出力制御手段に対応す
る。
【0048】次に、上記円・直線偏波共用コンバータ2
を用いた受信装置3について説明する。この受信装置3
は、図2に示すように、自動切換装置(以下、セレクタ
と称す。)5とBS/CSチューナ6、及びこれらを互
いに接続するケーブル、例えば同軸ケーブル7、8によ
って構成されており、例えば屋内に設置される。
【0049】上記構成品のうちセレクタ5は、円・直線
偏波共用コンバータ2の出力コネクタ26に接続され、
上記BS−IF信号、CS−IF(V)信号又はCS−
IF(H)信号が供給されるアンテナ入力端子5aを有
しており、これらは1本のケーブル、例えば同軸ケーブ
ル4により接続されている。また、このセレクタ5は、
上記アンテナ入力端子5aの他に、上記BS−IF信号
が出力されるBS出力端子5bと、上記CS−IF
(V)信号又はCS−IF(H)信号が出力されるCS
出力端子5cという2つの出力端子を有しており、これ
らの出力端子5b、5cのどちらか一方には、外部か
ら、例えばBS/CSチューナ6から直流電圧が供給さ
れるよう構成されている。
【0050】図4に、このセレクタ5の内部回路図を示
す。同図に示すように、アンテナ入力端子5aは、直流
カットコンデンサ51を介して信号切換回路52の入力
側(同図の左側)に接続されている。また、この信号切
換回路52の出力側(同図の右側)には、上記BS出力
端子5bとCS出力端子5cとが、各々直流カットコン
デンサ53、54を介して接続されている。この信号切
換回路52は、後述する切換制御信号に従って、上記入
力側を出力側の一方に接続させるよう切り換わるもの
で、即ち、この信号切換回路52が切り換わることによ
り、アンテナ入力端子5aは、BS出力端子5b又はC
S出力端子5cのどちらか一方と交流的に接続される。
【0051】また、BS出力端子5bは、平滑用コイル
55を介して電圧変換回路56の入力側(IN)に接続
されている。この電圧変換回路56は、上記BS出力端
子5bに外部(BS/CSチューナ6)から所定の電圧
レベル、例えば+15Vの直流電圧が供給されたとき、
この直流電圧を例えば+8Vに電圧変換するものであ
る。そして、この電圧変換回路56によって電圧変換さ
れた+8Vの直流電圧は、逆流防止用ダイオード57及
び平滑用コイル58を介してアンテナ入力端子5aから
外部に出力され、ひいては同軸ケーブル4を介して円・
直線偏波共用コンバータ2の出力コネクタ26に供給さ
れるように構成されている。
【0052】更に、上記+8Vの直流電圧は、上述の切
換制御信号として信号切換回路52にも供給されてい
る。この信号切換回路52は、上記切換制御信号が供給
されたときに、アンテナ入力端子5aとBS出力端子5
bとを交流的に接続させるよう構成されている。
【0053】一方、CS出力端子5cは、平滑用コイル
59を介して逆流防止用ダイオード60のアノードに接
続されている。そして、この逆流防止用ダイオード60
のカソードは、平滑用コイル58を介してアンテナ入力
端子5aに接続されている。即ち、このCS出力端子5
cに外部(BS/CSチューナ6)から直流電圧が供給
されたとき、この直流電圧は、平滑用コイル59、逆流
防止用ダイオード60及び平滑用コイル58を介してア
ンテナ入力端子5aから外部に出力され、ひいては同軸
ケーブル4を介して円・直線偏波共用コンバータ2の出
力コネクタ26に供給されるように構成されている。
【0054】また、上記CS出力端子5cに直流電圧が
供給されているときには、BS出力端子5bに対しては
外部から上記直流電圧が供給されないので、信号切換回
路52に対しても上述の切換制御信号は供給されない。
この状態においては、信号切換回路52は、アンテナ入
力端子5aとCS出力端子5cとを交流的に接続するよ
うに構成されている。即ち、上記信号切換回路52は、
BS出力端子5bとCS出力端子5cとのうち、外部か
ら直流電圧が供給されている側の出力端子を、アンテナ
入力端子5aと交流的に接続させるよう切り換わる。
【0055】上記セレクタ5と共に受信装置3を構成す
るBS/CSチューナ6は、上述の図9及び図10に示
す従来技術で用いられているものと同じ既存の装置で、
BS放送及びCS放送の両方を受信することのできるも
のである。即ち、BSテレビジョン放送信号を変換して
得られる中間周波信号、即ちBS−IF信号が入力され
るBS入力端子6aと、CSテレビジョン放送信号を変
換して得られる中間周波信号、即ちCS−IF(V)信
号又はCS−IF(H)信号が入力されるCS入力端子
6bとの、2つの入力端子を有している。そして、この
BS入力端子6a及びCS入力端子6bに、同軸ケーブ
ル7及び8を介して、上記セレクタ5のBS出力端子5
b及びCS出力端子5cが各々接続されている。
【0056】なお、上述したが、このBS/CSチュー
ナ6は、パラボラアンテナ1が放送衛星の電波到来方向
に角度設定されているとき、BS放送を視聴するようチ
ャンネルを選択すると、BS入力端子6aから例えば+
15Vの直流電圧を出力すると共に、このBS入力端子
6aから入力されるBS−IF信号を処理して、上記選
択されたチャンネルの映像信号及び音声信号に復調し、
これを受像機(図示せず)に供給する。一方、パラボラ
アンテナ1が通信衛星の電波到来方向に角度設定されて
いるとき、CS放送を視聴するようチャンネルを選択す
ると、そのチャンネルが垂直偏波を使用するチャンネル
である場合は、CS入力端子6bから例えば+11Vの
直流電圧を出力すると共に、このCS入力端子6bから
入力されるCS−IF(V)信号を処理して、上記選択
されたチャンネルの映像信号及び音声信号に復調し、こ
れを受像機に供給する。また、上記チャンネルが水平偏
波を使用するチャンネルである場合には、CS入力端子
6bから例えば+15Vの直流電圧を出力すると共に、
このCS入力端子6bから入力されるCS−IF(H)
信号を処理して、上記選択されたチャンネルの映像信号
及び音声信号に復調し、これを受像機に供給するもので
ある。なお、図示しないが、このBS/CSチューナ6
は、例えば商用交流電圧をその駆動用電源としており、
この商用交流電圧を基に、各入力端子6a、6bから出
力させる上記各直流電圧を生成している。
【0057】なお、セレクタ5におけるアンテナ入力端
子5aが、特許請求の範囲に記載の入力端子に対応す
る。また、BS出力端子5b及びCS出力端子5cが、
第3及び第4の出力端子に対応する。そして、CS出力
端子5cに対してBS/CSチューナ6から供給される
直流電圧の+11V又は+15Vという電圧レベルが、
第6又は第7の電圧レベルに対応する。また、信号切換
回路52を設け、これに電圧変換回路56から+8Vの
直流電圧を供給することによりこの信号切換回路52を
切り換えるようにした構成が、切換手段に対応する。更
に、BS出力端子5bに供給される+15Vの直流電圧
については、電圧変換回路56によって+8Vに電圧変
換してアンテナ入力端子5aから外部に出力し、CS出
力端子5cに供給される+11V又は+15Vの直流電
圧については、そのままの電圧レベル(詳しくは逆流防
止用ダイオード60の順方向電圧を差し引いた電圧レベ
ル)でアンテナ入力端子5aから出力させるようにした
構成が、直流電源出力手段に対応する。
【0058】次に、上記のように構成された円・直線偏
波共用コンバータ2及び受信装置3を図2に示すように
接続し、この構成によりBS放送及びCS放送を視聴す
る場合について、図5を参照しながらその動作を説明す
る。
【0059】即ち、円・直線偏波共用コンバータ2の出
力コネクタ26とセレクタ5のアンテナ入力端子5aと
を同軸ケーブル4により接続し、セレクタ5の各出力端
子5b、5cと、BS/CSチューナ6の各入力端子6
a、6bとを、同軸ケーブル7、8により各々接続す
る。
【0060】この状態において、BS/CSチューナ6
においてBS放送を視聴するようチャンネルを選択する
と、図5(a)に示すように、BS/CSチューナ6の
BS入力端子6aから+15Vの直流電圧が出力され、
この直流電圧は、同軸ケーブル7を介してセレクタ5の
BS出力端子5bに供給される。セレクタ5は、上記直
流電圧を+15Vから+8Vに電圧変換し、これをアン
テナ入力端子5aから出力すると共に、アンテナ入力端
子5aとBS出力端子5bとを交流的に接続状態にす
る。そして、上記アンテナ入力端子5aから出力された
+8Vの直流電圧は、円・直線偏波共用コンバータ2の
直流電源として、同軸ケーブル4を介して円・直線偏波
共用コンバータ2の出力コネクタ26に供給される。
【0061】円・直線偏波共用コンバータ2は、出力コ
ネクタ26を介して供給された上記直流電源が+8Vで
あるので、上述したように、BSテレビジョン放送信号
を変換して得た中間周波信号、即ちBS−IF信号を出
力コネクタ26から出力する。このBS−IF信号は、
同軸ケーブル4を介してセレクタ5のアンテナ入力端子
5aに入力され、セレクタ5内を経てBS出力端子5b
から出力され、同軸ケーブル7を介してBS/CSチュ
ーナ6のBS入力端子6aに入力される。そして、BS
/CSチューナ6は、入力されたBS−IF信号を処理
して、上記選択されたBS放送チャンネルの映像信号及
び音声信号に復調し、これを受像機に供給する。
【0062】一方、BS/CSチューナ6において、放
送電波の送信に垂直偏波を使用しているCS放送を視聴
するようチャンネルを選択すると、図5(b)に示すよ
うに、CS入力端子6bから+11Vの直流電圧が出力
され、この直流電圧は、同軸ケーブル8を介してセレク
タ5のCS出力端子5cに供給される。セレクタ5は、
上記直流電圧をアンテナ入力端子5aから出力すると共
に、アンテナ入力端子5aとCS出力端子5cとを交流
的に接続状態にする。そして、上記アンテナ入力端子5
aから出力された+11Vの直流電圧は、円・直線偏波
共用コンバータ2の直流電源として、同軸ケーブル4を
介して円・直線偏波共用コンバータ2の出力コネクタ2
6に供給される。
【0063】円・直線偏波共用コンバータ2は、出力コ
ネクタ26を介して供給された上記直流電源が+11V
であるので、上述したように、CS(V)テレビジョン
放送信号を変換して得た中間周波信号、即ちCS−IF
(V)信号を出力コネクタ26から出力する。このCS
−IF(V)信号は、同軸ケーブル4を介してセレクタ
5のアンテナ入力端子5aに入力され、セレクタ5内を
経てCS出力端子5cから出力され、同軸ケーブル8を
介してBS/CSチューナ6のCS入力端子6bに入力
される。そして、BS/CSチューナ6は、入力された
CS−IF(V)信号を処理して、上記選択された(垂
直偏波を使用している)CS放送チャンネルの映像信号
及び音声信号に復調し、これを受像機に供給する。
【0064】また、BS/CSチューナ6において、放
送電波の送信に水平偏波を使用しているCS放送を視聴
するようチャンネルを選択すると、図5(c)に示すよ
うに、CS入力端子6bから+15Vの直流電圧が出力
され、この直流電圧は、同軸ケーブル8を介してセレク
タ5のCS出力端子5cに供給される。セレクタ5は、
上記直流電圧をアンテナ入力端子5aから出力すると共
に、アンテナ入力端子5aとCS出力端子5cとを交流
的に接続状態にする。そして、上記アンテナ入力端子5
aから出力された+15Vの直流電圧は、円・直線偏波
共用コンバータ2の直流電源として、同軸ケーブル4を
介して円・直線偏波共用コンバータ2の出力コネクタ2
6に供給される。
【0065】円・直線偏波共用コンバータ2は、出力コ
ネクタ26に供給された上記直流電源が+15Vである
ので、上述したように、CS(H)テレビジョン放送信
号を変換して得た中間周波信号、即ちCS−IF(H)
信号を出力コネクタ26から出力する。このCS−IF
(H)信号は、同軸ケーブル4を介してセレクタ5のア
ンテナ入力端子5aに入力され、セレクタ5内を経てC
S出力端子5cから出力され、同軸ケーブル8を介して
BS/CSチューナ6のCS入力端子6bに入力され
る。そして、BS/CSチューナ6は、入力されたCS
−IF(H)信号を処理して、上記選択された(水平偏
波を使用している)CS放送チャンネルの映像信号及び
音声信号に復調し、これを受像機に供給する。
【0066】上記のように、本第1の実施の形態によれ
ば、円・直線偏波共用コンバータ2は、円偏波のBS放
送電波及び直線偏波のCS放送電波、更にCS放送電波
については垂直偏波及び水平偏波の各放送電波を受信す
る受信プローブ30と、この受信プローブ30から得ら
れる各テレビジョン放送信号を各中間周波信号に変換す
る回路とを有している。従って、この1台の円・直線偏
波共用コンバータ2によって、BS放送電波(円偏波)
及びCS放送電波(直線偏波(垂直偏波及び水平偏波)
の各放送電波を受信することができる。
【0067】また、上記受信プローブ30と各回路とが
1枚の誘電体板25上に構成されているので、この円・
直線偏波共用コンバータ1を、例えば1台分の筺体内に
収容することができると共に、筺体自体を小型化するこ
とができる。また、放送衛星及び通信衛星の各放送電波
を受信するためにパラボラアンテナ1に取り付けられる
コンバータ(筺体)の数は1台(1台分)だけであるの
で、上述の図10に示すような2台のコンバータ302
及び303を設ける従来技術に比べて、パラボラアンテ
ナ1自体を小型化することができ、ひいては風や雪等の
影響を軽減することができる。
【0068】更に、受信装置3側で選択したチャンネル
に応じて、円・直線偏波共用コンバータ2に供給される
直流電源の電圧レベルが選択的に、例えば+8V、+1
1V及び+15Vというように、各々異なるように構成
されている。そして、上記直流電源の電圧レベルに応じ
て、BS放送電波及びCS放送電波(垂直偏波又は水平
偏波)のいずれの放送電波を受信するのかを自動的に振
り分けて処理するように構成されている。従って、上記
円・直線偏波共用コンバータ2と受信装置3側とを接続
する同軸ケーブル4は1本だけでよいので、上述の図9
や図10に示す従来技術に比べて、ケーブルの配線工事
を簡略化することができるという効果がある。そして、
この効果は、円・直線偏波共用コンバータ2(パラボラ
アンテナ1)からBS/CSチューナ6までの距離が長
くなるほど顕著になる。
【0069】なお、本第1の実施の形態においては、円
・直線偏波共用コンバータ2のBS放送電波受信用の給
電プローブ30a、30bにパッチ素子130を設けた
が、上記給電プローブ30a、30bの定在波比、主偏
波の指向特性及び交差偏波の指向特性等がBS放送電波
の受信に十分な仕様を満足する場合には、上記パッチ素
子130を設けなくても良い。また、パッチ素子130
を設ける場合でも、その形状及び配置場所については、
上記仕様を満足するのであれば、上述した概略正方形と
いう形状及び配置場所に限らない。
【0070】そして、円・直線偏波共用コンバータ2に
おいて、BS−IF信号、CS−IF(V)信号及びC
S−IF(H)信号のうちいずれを出力させるかについ
ては、比較回路63、65で直流電源の電圧レベルを比
較判定し、その判定結果に基づいて各回路に供給する駆
動用電源を振り分けることにより上記出力の選択を行っ
たが、これに限らない。例えばリレーやアナログスイッ
チ等の所謂信号切換手段を設け、その切り換えにより上
記各中間周波信号の出力選択を行うよう構成してもよ
い。つまり、上記と同様な作用及び効果を奏するのであ
れば、この円・直線偏波共用コンバータ2の回路構成
は、図1以外の回路構成でもよい。
【0071】また、上述の図1においては、誘電体板2
5の一方の面(図1を示す紙面の表面側)に、受信プロ
ーブ30と円・直線偏波共用コンバータ2を構成する各
回路とを配置した状態を示しているが、これらの配置に
ついては、誘電体板25の両面を使用して配置(両面実
装)してもよい。そして、受信プローブ30と上記各回
路とを1枚の誘電体板25上に構成したが、上記受信プ
ローブ30と各回路とを分離して別個の誘電体板上に構
成してもよい。
【0072】そして、出力コネクタ26から供給される
直流電源の電圧レベルを、各々+8V、+11V及び+
15Vとしたが、各々確実に判別することのできる電圧
レベルであれば、これらの値に限ることはない。
【0073】また、受信装置3においては、セレクタ5
に対し、放送衛星及び通信衛星の両方の放送電波を受信
することのできるBS/CSチューナ6を接続したが、
これに代えて、BS放送電波受信専用の所謂BSチュー
ナ、及びCS放送電波受信専用の所謂CSチューナと
を、各々別個に接続してもよい。なお、この場合は、上
記BSチューナの入力端子をセレクタ5のBS出力端子
5bに接続し、CSチューナの入力端子をセレクタのC
S出力端子5cに接続する。また、上記BSチューナ及
びCSチューナの両方を接続しなくても、どちらか一方
のみを接続してもよい。
【0074】そして、セレクタ5においては、BS/C
Sチューナ6から供給される直流電圧を用いて円・直線
偏波共用コンバータ2に供給する直流電源を生成した
が、これに限らず、上記BS/CSチューナ6から供給
される直流電圧とは別の電源、例えば商用交流電圧やバ
ッテリ等から電源を得て、これを基に上記直流電源を生
成してもよい。
【0075】更に、セレクタ5とBS/CSチューナ6
とを同軸ケーブル7、8によって互いに接続する構成と
したが、セレクタ5をBS/CSチューナ6に内蔵した
構成としてもよい。
【0076】また、図2に符号1bで示すように、パラ
ボラアンテナ1に対し、例えばBS/CSチューナ6の
チャンネル選択に応じてモータの駆動力により反射鏡1
aの向き、即ち仰角及び方位角を変化させる所謂モータ
マウント1bを設けてもよい。これによって、BS放送
電波及びCS放送電波の各電波到来方向を気に掛けるこ
と無く、常に上記両放送電波を高感度で受信できるよう
になる。
【0077】更に、本第1の実施の形態においては、放
送衛星から送信されるBS放送電波及び通信衛星から送
信されるCS放送電波を受信するコンバータ及び受信装
置について説明したが、これに限らない。即ち、上記B
S放送電波及びCS放送電波以外の円偏波及び直線偏波
の両偏波を受信するコンバータ及び受信装置について、
本技術を適用することができる。
【0078】また、この第1の実施の形態のように、円
偏波と直線偏波とで電波到来方向の異なる放送衛星及び
通信衛星からの各放送電波を受信するのではなく、例え
ば1台の衛星から円偏波及び直線偏波の両偏波が送信さ
れており、これを受信する場合は、この受信電波に合わ
せてわざわざパラボラアンテナ1の角度設定を行う必要
が無い。従って、円偏波及び直線偏波の両偏波をより簡
単に受信することができ、即ち本第1の実施の形態にお
ける効果がより発揮される。
【0079】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図6及び図7を参照して説明する。図6は、本第2
の実施の形態に係る円・直線偏波共用コンバータ2の内
部回路構成を示す図である。
【0080】同図に示すように、この円・直線偏波共用
コンバータ2は、上述した図1に示す第1の実施の形態
の回路構成に対し、第2の出力コネクタ70と、この第
2の出力コネクタ70に接続された入出力回路80とを
設けたものである。また、後述するが、上記第2の出力
コネクタ70には、外部から直流電源が供給されるよう
構成されており、この直流電源は、比較回路63に供給
される。そして、比較回路63は、上記第2の出力コネ
クタ70からの直流電源と出力コネクタ26からの直流
電源との電圧レベルを比較判定し、その判定結果により
各回路(低雑音増幅器32、局部発振器35及び比較回
路65)に対して電源部62からの+5Vの直流電圧を
供給すると共に、上記入出力回路80の一構成要素であ
るスイッチ81の切換制御を行うよう構成したものであ
る。なお、これ以外の構成については、上記第1の実施
の形態と同様であるので、同等部分には同一符号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0081】即ち、上記入出力回路80は、図6中に二
点鎖線で示すように、上記のスイッチ81と、平滑用コ
イル82、中間周波増幅器83及び直流カットコンデン
サ84とによって構成されている。このうち、スイッチ
81は、例えばダイオードスイッチで形成されており、
BSテレビジョン放送信号検波用の混合器34の出力側
と中間周波信号42の入力側との間に介在し、この両者
間を短絡又は開放する状態に設けられている。そして、
平滑用コイル82は、第2の出力コネクタ70と比較回
路63との間に直列に接続されている。また、中間周波
増幅器83は、その入力側が上記混合器34の出力側に
接続されており、この混合器34の出力、即ちBS−I
F信号を、例えば中間周波増幅器42と同等の約30乃
至40dBの利得で増幅するよう構成されている。な
お、この中間周波増幅器83には、その駆動用電源とし
て、上記中間周波増幅器42と同様に、電源部62から
の+5Vの安定した直流電圧が供給されている。そし
て、中間周波増幅器83の出力側は、直流カットコンデ
ンサ84を介して第2の出力コネクタ70に接続されて
いる。
【0082】また、第2の出力コネクタ70としては、
例えば出力コネクタ26と同様の同軸ケーブル用C15
形コネクタが用いられており、この第2の出力コネクタ
70には、外部から直流電源が供給されるよう構成され
ている。この第2の出力コネクタ70に供給される直流
電源としては、選択的に電圧レベルの異なる直流電圧、
例えば+15V及び0Vのいずれかの電圧レベルを有す
る直流電圧が供給される。そして、この直流電源は、平
滑用コイル82を介して比較回路63に供給されるよう
構成されている。なお、この第2の出力コネクタ70
が、特許請求の範囲に記載の第2の出力端子に対応し、
この出力コネクタ70を介して外部から供給される直流
電源の有する例えば+15V及び0Vという電圧レベル
が、特許請求の範囲に記載の第4及び第5の電圧レベル
に対応する。
【0083】比較回路63は、第1の実施の形態で説明
した動作の他に、上記第2の出力コネクタ70から平滑
用コイル82を介して供給された直流電源の電圧レベル
が、約+15Vであるか、或いは約0Vである(即ち直
流電源が非供給状態である)かを比較判定する。そし
て、上記直流電源の電圧レベルが約+15Vであると判
定したときは、出力コネクタ26側から供給されている
直流電源の電圧レベルに係わらず、電源部62からの+
5Vの直流電圧を、BS放送電波(円偏波)受信側の低
雑音増幅器32及び局部発振器35に各々の駆動用電源
として供給する。また、上記第2の出力コネクタ70側
から供給されている直流電源の電圧レベルが約+15V
であり、かつ出力コネクタ26側から供給されている直
流電源の電圧レベルが+11V以上であると判定した場
合にのみスイッチ81を開放させ、それ以外の場合は上
記スイッチ81を短絡させる状態に、このスイッチ81
を切換制御するよう構成されている。
【0084】従って、上記のように構成された円・直線
偏波共用コンバータにおいて、外部から出力コネクタ2
6に+8Vの直流電源が供給され、第2の出力コネクタ
70に+15Vの直流電源が供給されると、中間周波増
幅器42、83、BS放送電波(円偏波)受信側の低雑
音増幅器32及び局部発振器35に対して、各々の駆動
用電源(電源部62からの+5Vの直流電圧)が供給さ
れると共に、スイッチ81が短絡状態(ON)となる。
よって、この状態においては、出力コネクタ26及び第
2の出力コネクタ70の両方から、BS−IF信号が出
力される。
【0085】また、出力コネクタ26に+8Vの直流電
源が供給されており、第2の出力コネクタ70に供給さ
れる直流電源の電圧レベルが0V(直流電源が非供給状
態)である場合も、中間周波増幅器42、83、上記B
S放送電波受信側の低雑音増幅器32及び局部発振器3
5に対して、各々の駆動用電源が供給されると共に、ス
イッチ81が短絡状態(ON)となる。よって、この場
合も、出力コネクタ26及び第2の出力コネクタ70の
両方からBS−IF信号が出力される。
【0086】一方、出力コネクタ26に+11V又は+
15Vの直流電源が供給され、第2の出力コネクタ70
に+15Vの直流電源が供給されているときは、中間周
波増幅器42、83、CS放送電波(直線偏波)受信側
の低雑音増幅器36又は37、後段の低雑音増幅器38
及び局部発振器41、更にはBS放送電波(円偏波)受
信側の低雑音増幅器32及び局部発振器35に、各々の
駆動用電源が供給される。そして、この場合は、スイッ
チ81が開放状態(OFF)となる。従って、この状態
においては、出力コネクタ26からCS−IF(V)信
号又はCS−IF(H)信号が出力され、第2の出力コ
ネクタ70からはBS−IF信号が出力される。
【0087】そして、出力コネクタ26に+11V又は
+15Vの直流電源が供給されており、第2の出力コネ
クタ70に供給される直流電源の電圧レベルが0V(直
流電源が非供給状態)である場合は、中間周波増幅器4
2、83、CS放送電波受信側の低雑音増幅器36又は
37、後段の低雑音増幅器38及び局部発振器41に対
して、各々の駆動用が供給されると共に、スイッチ81
は短絡状態(ON)となる。よって、この状態において
は、出力コネクタ26及び第2の出力コネクタ70の両
方からCS−IF(V)信号又はCS−IF(H)信号
が出力される。
【0088】即ち、上記各出力コネクタ26、70に外
部から供給される直流電源の電圧レベルに対するスイッ
チ81の被制御状態、及び上記各出力コネクタ26、7
0から出力される中間周波信号の関係は、表1に示すよ
うになる。
【0089】
【表1】
【0090】同表からも判るように、出力コネクタ26
に外部から+8V、+11V又は+15Vの直流電源が
供給され、これによって上記出力コネクタ26から、B
S−IF信号、CS−IF(V)信号又はCS−IF
(H)信号が出力されているときに、第2の出力コネク
タ70に外部から+15Vの直流電源が供給されると、
この第2の出力コネクタ70からは、BS−IF信号が
出力される。また、上記第2の出力コネクタ70に供給
される上記直流電源の電圧レベルが0V(直流電源が非
供給状態)であるときは、この第2の出力コネクタ70
からは、上記出力コネクタ26から出力されている各中
間周波信号と同一の中間周波信号が出力され、つまりは
この円・直線偏波共用コンバータ2の出力が二分配され
る状態になる。
【0091】ところで、この第2の実施の形態に係る円
・直線偏波共用コンバータ2は、例えば図7に示すよう
な構成で使用される。即ち、この円・直線偏波共用コン
バータ2の出力コネクタ26については、上述の図2に
示す第1の実施の形態と同様に、同軸ケーブル4を介し
て、受信装置3(セレクタ5のアンテナ入力端子5a)
に接続する。一方、第2の出力コネクタ70について
は、1本のケーブル、例えば同軸ケーブル10を介し
て、上記受信装置3とは別の受信装置13に接続する。
【0092】受信装置13は、切換器15とBS/CS
チューナ16、及びこれらを互いに接続するケーブル、
例えば同軸ケーブル17、18によって構成されてお
り、例えば上記受信装置3と同様に屋内に設置される。
【0093】上記切換器15は、アンテナ入力端子15
aを有しており、このアンテナ入力端子15aに、上記
円・直線偏波共用コンバータ2の第2の出力コネクタ7
0が上記同軸ケーブル10を介して接続される。また、
この切換器15は、BS出力端子15bとCS出力端子
15cという2つの出力端子を有しており、この2つの
出力端子15b、15cのうちのどちらか一方に上記ア
ンテナ入力端子15aを接続させるよう、切換スイッチ
15dにより例えば手動で切り換えることができるよう
構成されている。なお、CS出力端子15cとアンテナ
入力端子15aとの接続については、交流的な接続とな
るよう構成されており、例えば、この両者については、
直流カットコンデンサ15eを介して接続されるよう構
成されている。
【0094】一方、BS/CSチューナ16は、例えば
上述した受信装置3を構成するBS/CSチューナ6と
同一規格の装置である。即ち、BS放送を視聴するよう
チャンネルを選択すると、BS入力端子16aから約+
15Vの直流電圧を出力し、CS放送を視聴するようチ
ャンネルを選択すると、CS入力端子16bから約+1
1V又は約+15Vの直流電圧を出力する。
【0095】そして、上記切換器15のBS出力端子1
5bとBS/CSチューナ16のBS入力端子16aと
を同軸ケーブル17により互いに接続し、切換器15の
CS出力端子15cとBS/CSチューナ16のCS入
力端子15bとを同軸ケーブル18により互いに接続す
る。
【0096】即ち、この構成によれば、切換器15にお
いて、そのアンテナ入力端子15aをBS出力端子15
b側に接続させるよう切換スイッチ15dを切り換えた
ときは、円・直線偏波共用コンバータ2の第2の出力コ
ネクタ70とBS/CSチューナ16のBS入力端子1
6aとが接続状態となる。一方、上記アンテナ入力端子
15aをCS出力端子15c側に接続させるよう切換ス
イッチ15dを切り換えると、上記第2の出力コネクタ
70とBS/CSチューナ16のCS入力端子15bと
が交流的に接続される。
【0097】今、上記構成において、出力コネクタ26
に接続された受信装置3側のBS/CSチューナ6によ
り、BS放送又はCS放送を視聴するようチャンネルが
選択されているものとする。
【0098】この状態において、切換器15のアンテナ
入力端子15aとBS出力端子15b側とが接続状態と
なるように、即ち円・直線偏波共用コンバータ2の第2
の出力コネクタ70とBS/CSチューナ16のBS入
力端子16aとが接続状態となるように、上記切換器1
5の切換スイッチ15dを切り換える。そして、BS/
CSチューナ16によりBS放送を視聴するようチャン
ネルを選択する。これにより、BS/CSチューナ16
のBS入力端子16aから+15Vの直流電圧が出力さ
れ、この直流電圧は、同軸ケーブル17、切換器15
(詳しくは、切換器15のBS出力端子15b、切換ス
イッチ15d及びアンテナ入力端子15a)及び同軸ケ
ーブル10を介して、円・直線偏波共用コンバータ2の
第2の出力コネクタ70に供給される。
【0099】このように円・直線偏波共用コンバータ2
の第2の出力コネクタ70に+15Vの直流電圧が供給
された場合、上述した表1に示す関係により、この第2
の出力コネクタ70からは、これに接続されたBS/C
Sチューナ16の上記チャンネル選択に応じた中間周波
信号、即ちBS−IF信号が出力される。なお、もう一
方の出力コネクタ26からは、上記表1に示す関係か
ら、これに接続された受信装置3側のBS/CSチュー
ナ6のチャンネル選択に応じた中間周波信号(BS−I
F信号、CS−IF(V)信号又はCS−IF(H)信
号)が出力されることについては言うまでもない。
【0100】次に、切換器15のアンテナ入力端子15
aとCS出力端子15c側とが接続状態となるように、
即ち円・直線偏波共用コンバータ2の第2の出力コネク
タ70とBS/CSチューナ16のCS入力端子16b
とが直流カットコンデンサ15eを介して交流的に接続
されるように、上記切換器15の切換スイッチ15dを
切り換える。そして、BS/CSチューナ16によりC
S放送を視聴するようチャンネルを選択する。これによ
り、BS/CSチューナ16のCS入力端子16bから
+11V又は+15Vの直流電圧が出力される。しか
し、上記のように、このCS入力端子16bと上記第2
の出力コネクタ70とは交流的な接続状態にあるので、
このCS入力端子16bから出力される直流電圧は、上
記第2の出力コネクタ70に供給されない。
【0101】このように円・直線偏波共用コンバータ2
の第2の出力コネクタ70に直流電圧が供給されない場
合(即ち、第2の出力コネクタ70に供給される電圧の
レベルが0Vである場合)は、上述した表1に示す関係
により、この第2の出力コネクタ70ともう一方の出力
コネクタ26との両方から、出力コネクタ26に接続さ
れた受信装置3側のBS/CSチューナ6のチャンネル
選択に応じた中間周波信号(BS−IF信号、CS−I
F(V)信号又はCS−IF(H)信号)が出力され
る。即ち、この場合、上記受信装置3側のBS/CSチ
ューナ6のチャンネル選択に応じた中間周波信号が、2
分配された状態で、各出力コネクタ26、70から出力
される。
【0102】なお、上記各出力コネクタ26、70から
出力された中間周波信号は、各々同軸ケーブル4、10
を介して各BS/CSチューナ6、16に供給され、こ
こで、各々選択されたチャンネルの映像信号及び音声信
号に復調された後、図示しない受像機に供給される。
【0103】上記のように、本第2の実施の形態によれ
ば、1台の円・直線偏波共用コンバータ2に2個の出力
コネクタ26、70が設けられており、これらの出力コ
ネクタ26、70から、互いに異なる中間周波信号、或
いは互いに同じ中間周波信号が出力されるよう構成され
ている。従って、1台の円・直線偏波共用コンバータ2
で、BS放送(円偏波)とCS放送(直線偏波(垂直偏
波又は水平偏波))との両放送(両偏波)を同時に受信
(視聴)したり、或いはBS放送又はCS放送の2つの
チャンネルを同時に受信(視聴)することができるとい
う効果がある。
【0104】なお、図6に示す回路構成によれば、各回
路の駆動用電源を生成する電源部62には、出力コネク
タ26からのみ直流電源が供給されている。従って、外
部から上記出力コネクタ26に直流電源が供給されてい
ないとき(即ち、この出力コネクタ26に接続されてい
る受信装置3側のBS/CSチューナ6によりBS又は
CS放送を視聴するようチャンネル選択が成されていな
いとき)は、上記各回路に駆動用電源が供給されないの
で、上記出力コネクタ26及び第2の出力コネクタ70
のいずれからも中間周波信号は出力されない。即ち、上
記出力コネクタ26に接続されている受信装置3側のB
S/CSチューナ6によりBS又はCS放送を視聴する
ようチャンネル選択が成されていなければ、第2の出力
コネクタ70に接続されている受信装置13側のBS/
CSチューナ16によりBS及びCS放送を視聴するこ
とができない。
【0105】そこで、上記回路構成を、例えば図8に示
すような構成とすることにより、上記受信装置3側のB
S/CSチューナ6によりBSまたはCS放送を視聴す
るようチャンネル選択がなされてなくても、受信装置1
3側のBS/CSチューナ16によりBS放送を視聴す
ることができるようになる。即ち、図8に示す回路で
は、図6に示す回路において、第2の出力端子70を平
滑コイル90を介して電源部62に接続している。電源
部62は、出力コネクタ26、70のいずれに直流電源
が接続されていても、+5Vの電圧を比較回路63及び
中間周波増幅器83に供給するように構成されている。
また、比較回路63は、出力コネクタ70に+15Vの
電圧が供給され、出力コネクタ26に電圧が供給されて
いない状態では、低雑音増幅器32及び局部発振器35
に電圧を供給し、かつスイッチ81を開放する。
【0106】上記のように構成してあるので、出力コネ
クタ26に外部から直流電源が供給されているとき(即
ち、受信装置3側のBS/CSチューナ6によりBS又
はCS放送を視聴するようチャンネルが選択されている
とき)、この直流電源が電源部62に供給される。この
場合、上述したように両方のBS/CSチューナ6、1
6により、BSまたはCS放送を視聴できる。一方、上
記出力コネクタ26に上記直流電源が供給されていない
とき(即ち、受信装置3側のBS/CSチューナ6によ
りBSまたはCS放送を視聴するようにチャンネル選択
されていなくても)、第2の出力コネクタ70に外部か
ら直流電源が供給されると(即ち、受信装置13側のB
S/CSチューナ16によりBS放送を視聴するように
チャンネルが選択されると)、第2の出力コネクタ70
に供給された直流電源が電源部62に供給され、受信装
置3側のBS/CSチューナ6のチャンネル選択に係わ
らず、受信装置13側のBS/CSチューナ16により
BS放送を視聴できる。
【0107】なお、第2の実施形態及びその変形例で
は、受信装置13を構成するチューナとして、BS及び
CSの両放送を受信できるBS/CSチューナ16を用
いたが、これに限らず、例えばBS放送受信用のBSチ
ューナ及びCS放送受信用のチューナを用い、各々を切
換器15のBS出力端子15b及びCS出力端子15c
に接続する構成としてもよい。
【0108】また、図7に示すように、円・直線偏波共
用コンバータ2の第2の出力コネクタ70と、BS/C
Sチューナ16のBS入力端子16a及びCS入力端子
15bとを、切換器15を介して接続したが、この切換
器15を介さずに各々を直接接続してもよい。即ち、上
記のようなBS/CSチューナ16は、一般に、BS入
力端子16a及びCS入力端子16bから直流電圧を出
力させるか否については、例えば切換スイッチ(図示せ
ず)等により自在に設定できるよう構成されている。従
って、このBS/CSチューナ16によりBS放送を視
聴するようチャンネルを選択したときは、BS入力端子
16aから直流電圧を出力させるよう上記切換スイッチ
を設定すると共に、このBS入力端子16aと円・直線
偏波共用コンバータ2の第2の出力コネクタ70とを、
同軸ケーブル10により直接接続する。一方、このBS
/CSチューナ16によりCS放送を視聴するようチャ
ンネルを選択したときは、CS入力端子16bからは直
流電圧が出力されないよう上記切換スイッチを設定する
と共に、このCS入力端子16bと円・直線偏波共用コ
ンバータ2の第2の出力コネクタ70とを、同軸ケーブ
ル10により直接接続する。このように構成することに
より、切換器15を用いなくても、上記図7に示す構成
と同様な作用を奏することができる。
【0109】そして、本第2の実施の形態と同様な作用
及び効果を奏するのであれば、円・直線偏波共用コンバ
ータ2の回路構成は、図6及び図8に示すような構成で
ある必要はない。
【0110】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の円・直線偏波共
用コンバータは、1枚の誘電体板上に、BS放送電波
(円偏波)及びCS放送電波(直線偏波)、更にCS放
送電波については垂直偏波及び水平偏波の各放送電波を
各々受信する受信プローブを配置している。そして、こ
の受信プローブから得られる信号を各中間周波信号、即
ちBS−IF信号、CS−IF(V)信号及びCS−I
F(H)信号に変換して1つの出力端子(第1の出力端
子)から出力し、これらの中間周波信号のうちいずれを
出力させるかについては、上記第1の出力端子に外部か
ら供給される直流電源の電圧レベルに応じて選択される
ように構成されている。つまり、上記第1の出力端子に
供給する直流電源によって、BS放送電波(円偏波)及
びCS放送電波(直線偏波(垂直偏波及び水平偏波))
のいずれの放送電波を受信するのかを制御することがで
き、その中間周波信号を共通の出力端子(第1の出力端
子)から出力させることができる。よって、上記各中間
周波信号(BS−IF信号、CS−IF(V)信号及び
CS−IF(H)信号)を、1本のケーブルにより受信
装置側、例えばチューナ側に供給することができるの
で、従来よりもケーブルの配線工事を簡略化することが
できるという効果がある。そして、この効果は、コンバ
ータ(パラボラアンテナ)からチューナまでの距離が長
くなるほど顕著になる。
【0111】請求項2に記載の発明の円・直線偏波共用
コンバータは、第1の出力端子から、BS−IF信号、
CS−IF(V)信号又はCS−IF(H)信号(第
1、第2又は第3の中間周波信号)が出力されていると
き、これと同時に、第2の出力端子から、BS−IF信
号(第1の中間周波信号)又は上記第1の出力端子から
出力されている中間周波信号と同一の中間周波信号が出
力されるよう構成されている。従って、1台のコンバー
タで、BS放送(円偏波)とCS放送(直線偏波(垂直
偏波又は水平偏波))との両放送を同時に受信(視聴)
したり、或いはBS放送又はCS放送において2つのチ
ャンネルを同時に受信(視聴)したりすることができる
という効果がある。
【0112】請求項3に記載の発明の円・直線偏波共用
コンバータは、受信プローブ(第1乃至第4の給電プロ
ーブ)と、第1乃至第3の変換手段と、出力制御手段と
を、1枚の誘電体板上に構成したものである。即ち、上
述のような作用及び効果を奏する円・直線偏波共用コン
バータを、例えば1台分の筺体内に収容することができ
るので、1基のパラボラアンテナに対して設ける筺体の
数を1台だけにすることができる。従って、上述の図1
0に示すような1基のパラボラアンテナ301に対して
2台のコンバータ302及び303(2台の筺体)を設
ける従来技術に比べて、パラボラアンテナ自体を小型化
することができ、また、風や雪等の影響を軽減すること
ができるという効果がある。そして、1枚の誘電体板上
に円・直線偏波共用コンバータが構成されているので、
この円・直線偏波共用コンバータの筺体自体も小型化で
きる。
【0113】請求項4に記載の発明の受信装置は、上記
円・直線偏波共用コンバータの第1の出力端子に接続さ
れる入力端子と、第2及び第3の2つの出力端子を有し
ている。そして、この第3又は第4の出力端子に対して
外部から供給される直流電圧に応じて、上記第1、第2
又は第3の電圧レベルに対応する直流電源を上記入力端
子から出力すると共に、この入力端子を介して入力され
る中間周波信号(BS−IF信号、CS−IF(V)信
号又はCS−IF(H)信号)を、上記第3及び第4の
出力端子のどちらか一方から出力させるよう自動的に振
り分けている。従って、本受信装置の入力端子と上記円
・直線偏波共用コンバータの第1の出力端子とを接続す
るケーブルは1本だけでよく、即ち、上記請求項1に記
載の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円・直線偏波共用コンバータの第
1の実施の形態を示す電気回路ブロック図で、上記電気
回路を誘電体板上に構成した状態を示す図である。
【図2】同実施の形態における円・直線偏波共用コンバ
ータと受信装置との接続状態を示す概略構成図である。
【図3】同実施の形態における円・直線偏波共用コンバ
ータの外観(側面)図である。
【図4】同実施の形態におけるセレクタの電気回路図で
ある。
【図5】同実施の形態における円・直線偏波共用コンバ
ータ、セレクタ及びBS/CSチューナの動作状態を示
す図で、(a)はBS放送、(b)はCS(垂直偏波)
放送、(c)はCS(水平偏波)放送を、各々受信する
場合を示す図である。
【図6】本発明に係る円・直線偏波共用コンバータの第
2の実施の形態を示す電気回路ブロック図で、上記電気
回路を誘電体板上に構成した状態を示す図である。
【図7】同実施の形態における円・直線偏波共用コンバ
ータと受信装置との接続状態を示す概略構成図である。
【図8】図6に示す電気回路を更に応用した一例を示す
図である。
【図9】従来の受信装置の概略構成図で、BS放送電波
受信用アンテナとCS放送電波受信用アンテナとの2基
のパラボラアンテナを用いたものである。
【図10】従来の受信装置の概略構成図で、BS/CS
共用アンテナを用いたものであるある。
【符号の説明】
25 誘電体板 26 出力コネクタ 30 受信プローブ 30a、30b、30c、30d 給電プローブ 32、36、37、38 低雑音増幅器 34、40 混合器 35、41 局部発振器 42 中間周波増幅器 62 電源部 63、65 比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01Q 13/08 H01Q 13/08 21/24 21/24 21/30 21/30 H04B 1/18 H04B 1/18 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体板と、この誘電体板の一方の面に
    おいて所定の点を中心としてその円周方向に略90度間
    隔で上記所定の点から放射線状に伸延する状態に配置さ
    れた第1乃至第4の給電プローブとを備え、上記各給電
    プローブのうち上記円周方向において互いに隣接する第
    1及び第2の給電プローブは、一方が他方と略λg/4
    (λgは伝送波長)長さが異なる伝送線路によって接続
    された受信プローブと、 上記第1及び第2の給電プローブの両方で得られる円偏
    波の受信信号を第1の中間周波信号に変換する第1の変
    換手段と、 上記第3の給電プローブから得られる第1の直線偏波の
    受信信号を第2の中間周波信号に変換する第2の変換手
    段と、 上記第4の給電プローブから得られる第2の直線偏波の
    受信信号を第3の中間周波信号に変換する第3の変換手
    段と、 外部から選択的に電圧レベルの異なる直流電源が供給さ
    れる第1の出力端子と、 上記直流電源の電圧レベルが予め定めた第1の電圧レベ
    ルに対応するときは上記第1の中間周波信号を、上記直
    流電源の電圧レベルが上記第1の電圧レベルとは異なる
    予め定めた第2の電圧レベルに対応するときは上記第2
    の中間周波信号を、上記直流電源の電圧レベルが上記第
    1及び第2の電圧レベルとは異なる予め定めた第3の電
    圧レベルに対応するときは上記第3の中間周波信号を、
    上記第1の出力端子から各々出力させる出力制御手段
    と、を具備する円偏波・直線偏波受信共用コンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の円偏波・直線偏波受信
    共用コンバータにおいて、 外部から選択的に電圧レベルの異なる直流電源が供給さ
    れる第2の出力端子を設け、 上記出力制御手段が、上記第1及び第2の出力端子に上
    記各直流電源が供給されている状態において、上記第1
    の出力端子に供給されている上記直流電源の電圧レベル
    が、上記第1の電圧レベルに対応するときは上記第1の
    中間周波信号を、上記第2の電圧レベルに対応するとき
    は上記第2の中間周波信号を、上記第3の電圧レベルに
    対応するときは上記第3の中間周波信号を、上記第1の
    出力端子から各々出力させると共に、上記第2の出力端
    子に供給されている上記直流電源の電圧レベルが、予め
    定めた第4の電圧レベルに対応するときは上記第1の中
    間周波信号を、上記第4の電圧レベルとは異なる予め定
    めた第5の電圧レベルに対応するときは上記第1の出力
    端子から出力されている上記各中間周波信号と同一の中
    間周波信号を、上記第2の出力端子から各々出力させる
    状態に構成されたことを特徴とする円偏波・直線偏波受
    信共用コンバータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の円偏波・直線偏
    波受信共用コンバータにおいて、 上記第1乃至第3の変換手段と、上記出力制御手段と
    を、上記誘電体板上に設けたことを特徴とする円偏波・
    直線偏波受信共用コンバータ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の円偏波・直
    線偏波受信共用コンバータの上記第1の出力端子に接続
    される入力端子と、 外部からどちらか一方に直流電圧が供給される第3及び
    第4の出力端子と、 上記入力端子から入力される信号を、上記第3及び第4
    の出力端子のうち上記直流電圧が供給されている側の出
    力端子から出力させる状態に切り換わる切換手段と、を
    具備し、 上記第4の出力端子に供給される上記直流電圧は、各々
    電圧レベルの異なる第6又は第7の電圧レベルを有して
    おり、 上記第3の出力端子に上記直流電圧が供給されたとき、
    上記第1の電圧レベルに対応する直流電源を上記入力端
    子から出力させ、上記第4の出力端子に上記第6又は第
    7の電圧レベルを有する上記直流電圧が供給されたと
    き、各々上記第2又は第3の電圧レベルに対応する直流
    電源を上記入力端子から出力させる直流電源出力手段
    を、設けたことを特徴とする受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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