JPH09161739A - 角形密閉電池 - Google Patents
角形密閉電池Info
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- JPH09161739A JPH09161739A JP7317777A JP31777795A JPH09161739A JP H09161739 A JPH09161739 A JP H09161739A JP 7317777 A JP7317777 A JP 7317777A JP 31777795 A JP31777795 A JP 31777795A JP H09161739 A JPH09161739 A JP H09161739A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/30—Arrangements for facilitating escape of gases
- H01M50/317—Re-sealable arrangements
- H01M50/325—Re-sealable arrangements comprising deformable valve members, e.g. elastic or flexible valve members
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 封口板の安全弁機構を構成する蓋板の排気孔
の加工を容易にし、量産性に優れた角形密閉電池を提供
する 【解決手段】 中央部に排気孔７ａが設けられた蓋板７
上に、排気孔７ａを塞ぐ弾性弁体９を備え、正極端子を
兼ねた端子キャップ８を溶接して構成される安全弁機構
を有する封口板６において、蓋板７の中央部分に他の部
分よりも厚み的に薄い薄肉部７ｂを設け、この薄肉部領
域内に排気孔７ａを形成した。
の加工を容易にし、量産性に優れた角形密閉電池を提供
する 【解決手段】 中央部に排気孔７ａが設けられた蓋板７
上に、排気孔７ａを塞ぐ弾性弁体９を備え、正極端子を
兼ねた端子キャップ８を溶接して構成される安全弁機構
を有する封口板６において、蓋板７の中央部分に他の部
分よりも厚み的に薄い薄肉部７ｂを設け、この薄肉部領
域内に排気孔７ａを形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は角形密閉電池、特に
その小型電池の封口用蓋板とその製造法に関するもので
ある。
その小型電池の封口用蓋板とその製造法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】近年、エレクトロニクスの進歩につれ
て、各種電子機器の主電源およびバックアップ用電源と
して、高信頼性と長寿命の観点から、ニッケル・カドミ
ウム蓄電池やニッケル・水素蓄電池などの密閉形アルカ
リ蓄電池が広く使用されている。
て、各種電子機器の主電源およびバックアップ用電源と
して、高信頼性と長寿命の観点から、ニッケル・カドミ
ウム蓄電池やニッケル・水素蓄電池などの密閉形アルカ
リ蓄電池が広く使用されている。
【０００３】特に、ポータブル機器においては、電源の
小型・薄形化およびスペース効率化の点から角形密閉電
池の需要が拡大している。この角形密閉電池では、容積
効率を低下させずに過充電、過放電や誤まった条件での
使用などで発生する内部ガス圧力に耐えるものとするた
めに、通常金属製の電池ケースが用いられる。
小型・薄形化およびスペース効率化の点から角形密閉電
池の需要が拡大している。この角形密閉電池では、容積
効率を低下させずに過充電、過放電や誤まった条件での
使用などで発生する内部ガス圧力に耐えるものとするた
めに、通常金属製の電池ケースが用いられる。
【０００４】この角形密閉電池を封口する方法として
は、気密性を確保できやすいという理由よりレーザビー
ムを熱源としたレーザビーム溶接法がこれまで多く用い
られてきた。しかしながら、レーザビーム溶接法は、部
品加工に高精度が要求され、設備が高価で、ビ−ムの走
査スピ−ドも制限があるため生産性は高くなく、とくに
小型の角形密閉電池では溶接コストの比率が増して生産
コストが高くなるという問題があった。
は、気密性を確保できやすいという理由よりレーザビー
ムを熱源としたレーザビーム溶接法がこれまで多く用い
られてきた。しかしながら、レーザビーム溶接法は、部
品加工に高精度が要求され、設備が高価で、ビ−ムの走
査スピ−ドも制限があるため生産性は高くなく、とくに
小型の角形密閉電池では溶接コストの比率が増して生産
コストが高くなるという問題があった。
【０００５】そこで、円筒形密閉電池で一般に用いられ
ている電池ケースの開口部の上端を内方に折り曲げて封
口板をかしめ固定する、いわゆるかしめ封口が一部では
用いられるようになってきている。
ている電池ケースの開口部の上端を内方に折り曲げて封
口板をかしめ固定する、いわゆるかしめ封口が一部では
用いられるようになってきている。
【０００６】以下にかしめ封口法による従来の角形密閉
電池の構造について説明する。 図５に従来の小型の角
形密閉電池の上部断面図を示す。図５において、１は金
属製の角形電池ケースで上部に開口部１ａを有し、前記
開口部の下方には内方に突出する段部１ｂを設けてい
る。前記電池ケース１内には正極板２と負極板３をセパ
レータ４を介して積層した電極体５が収納されている。
６は金属製の封口板で、中央部に排気孔７ａが設けられ
た蓋板７上に前記排気孔７ａを塞ぐ弾性弁体９を備えた
正極端子を兼ねる端子キャップ８を溶接して構成される
安全弁機構を有している。ここで、蓋板７の上面および
弾性弁体９の下面がともにフラットであるため、弾性弁
体９は均一に圧縮され、安定した状態で装備されてい
る。
電池の構造について説明する。 図５に従来の小型の角
形密閉電池の上部断面図を示す。図５において、１は金
属製の角形電池ケースで上部に開口部１ａを有し、前記
開口部の下方には内方に突出する段部１ｂを設けてい
る。前記電池ケース１内には正極板２と負極板３をセパ
レータ４を介して積層した電極体５が収納されている。
６は金属製の封口板で、中央部に排気孔７ａが設けられ
た蓋板７上に前記排気孔７ａを塞ぐ弾性弁体９を備えた
正極端子を兼ねる端子キャップ８を溶接して構成される
安全弁機構を有している。ここで、蓋板７の上面および
弾性弁体９の下面がともにフラットであるため、弾性弁
体９は均一に圧縮され、安定した状態で装備されてい
る。
【０００７】そして、前記封口板６は、周縁部にとりつ
けた額縁形の合成樹脂製絶縁ガスケット１０を介して前
記角形電池ケース１の段部１ｂに載置され、角形電池ケ
ース１の開口部１ａの上端を内方に折り曲げて前記封口
板６を絶縁ガスケット１０を介して圧縮固定することで
密閉されている。
けた額縁形の合成樹脂製絶縁ガスケット１０を介して前
記角形電池ケース１の段部１ｂに載置され、角形電池ケ
ース１の開口部１ａの上端を内方に折り曲げて前記封口
板６を絶縁ガスケット１０を介して圧縮固定することで
密閉されている。
【０００８】また、前記蓋板７の肉厚ｔ１は、前記電池
ケース１の肉厚ｔ３に対して充分厚くなっている。これ
は前記電池ケース１の開口部１ａの上端を内方に折り曲
げて蓋板７の周縁を前記絶縁ガスケット１０で圧縮固定
する際に、蓋板７に歪みを生じさせないためである。そ
して、この蓋板７の中央部に排気孔７ａを設ける加工
は、従来、金型による打ち抜き加工が主に採られてい
た。
ケース１の肉厚ｔ３に対して充分厚くなっている。これ
は前記電池ケース１の開口部１ａの上端を内方に折り曲
げて蓋板７の周縁を前記絶縁ガスケット１０で圧縮固定
する際に、蓋板７に歪みを生じさせないためである。そ
して、この蓋板７の中央部に排気孔７ａを設ける加工
は、従来、金型による打ち抜き加工が主に採られてい
た。
【０００９】また、前記端子キャップ８の外形寸法は、
内方に折り曲げられたケース１の開口部に接しない大き
さである。なぜなら、従来の角形密閉電池の構造におい
ては、ケース１は負の電位を帯びていて、端子キャップ
８および蓋板７は正の電位を帯びているからであり、ケ
ース１と蓋板７あるいはキャップ８が接触すれば外部短
絡が生じてしまうからである。
内方に折り曲げられたケース１の開口部に接しない大き
さである。なぜなら、従来の角形密閉電池の構造におい
ては、ケース１は負の電位を帯びていて、端子キャップ
８および蓋板７は正の電位を帯びているからであり、ケ
ース１と蓋板７あるいはキャップ８が接触すれば外部短
絡が生じてしまうからである。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】この角形密閉電池、と
くに小型の角形密閉電池においては、前述のように、内
方に折り曲げられたケースの上端開口部で囲まれる範囲
は非常に小さく、そのため蓋板上に設けた端子キャップ
の外形寸法もおのずと小さくなり、また、端子キャップ
内に収納される弾性弁体の外形寸法も小さくなる。さら
に蓋板の排気孔の直径も非常に小さくなるが、一方で蓋
板の肉厚は前述のとおり強度上から所定値以上必要であ
る。
くに小型の角形密閉電池においては、前述のように、内
方に折り曲げられたケースの上端開口部で囲まれる範囲
は非常に小さく、そのため蓋板上に設けた端子キャップ
の外形寸法もおのずと小さくなり、また、端子キャップ
内に収納される弾性弁体の外形寸法も小さくなる。さら
に蓋板の排気孔の直径も非常に小さくなるが、一方で蓋
板の肉厚は前述のとおり強度上から所定値以上必要であ
る。
【００１１】このような構成において、蓋板中央部に、
針状のパンチ金型を用いて打ち抜き加工により排気孔を
加工すると、金型にかかる負荷荷重が大きくなるため、
金型の磨耗が著しく、排気孔の直径寸法が大きく変化す
る。また金型が破損する恐れもあり、量産性に欠けると
いう問題点を有していた。
針状のパンチ金型を用いて打ち抜き加工により排気孔を
加工すると、金型にかかる負荷荷重が大きくなるため、
金型の磨耗が著しく、排気孔の直径寸法が大きく変化す
る。また金型が破損する恐れもあり、量産性に欠けると
いう問題点を有していた。
【００１２】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、蓋板の排気孔の加工を容易にし、量産性に優れた
小型の角形密閉電池を提供することを主たる目的とす
る。
ので、蓋板の排気孔の加工を容易にし、量産性に優れた
小型の角形密閉電池を提供することを主たる目的とす
る。
【００１３】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の角形密閉電池は、蓋板の中央部分に他の部分
よりも厚みの薄い薄肉部を設け、この薄肉部領域内に排
気孔を形成した構造である。
に本発明の角形密閉電池は、蓋板の中央部分に他の部分
よりも厚みの薄い薄肉部を設け、この薄肉部領域内に排
気孔を形成した構造である。
【００１４】また本発明は、角形電池ケ−スの開口部を
封口する蓋板を、プレス加工でのパンチ金型による打ち
抜きと塑性加工で精度よく、量産できる製造法を提供す
るものである。
封口する蓋板を、プレス加工でのパンチ金型による打ち
抜きと塑性加工で精度よく、量産できる製造法を提供す
るものである。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明によれば、蓋板の中央部分
の肉厚を充分薄くすることによって、この薄肉部領域に
排気孔を加工する際にパンチなどの打ち抜き金型にかか
る負荷荷重を著しく低減でき、打ち抜き金型の磨耗や破
損を防止することができる。
の肉厚を充分薄くすることによって、この薄肉部領域に
排気孔を加工する際にパンチなどの打ち抜き金型にかか
る負荷荷重を著しく低減でき、打ち抜き金型の磨耗や破
損を防止することができる。
【００１６】なお、蓋板中央部の薄肉部の肉厚が薄くな
りすぎると、薄肉部領域内に排気孔を加工する際に薄肉
部に歪みが生じる。したがって、この薄肉部の肉厚ｔ２
は、蓋板の他の部分の肉厚ｔ１の１／３から１／２程度
にすることが好ましく、この範囲内であれば薄肉部に歪
みが生じることなく、薄肉部領域内に排気孔を形成でき
る。
りすぎると、薄肉部領域内に排気孔を加工する際に薄肉
部に歪みが生じる。したがって、この薄肉部の肉厚ｔ２
は、蓋板の他の部分の肉厚ｔ１の１／３から１／２程度
にすることが好ましく、この範囲内であれば薄肉部に歪
みが生じることなく、薄肉部領域内に排気孔を形成でき
る。
【００１７】また、薄肉部領域の幅Ｗ２は蓋板の幅Ｗ１
の２／５〜３／５が好ましく、例えばＷ１の１／２程度
にすることにより、その周縁部は充分な厚みをもち、電
池ケースの開口部の上端を内方に折り曲げて封口板を絶
縁ガスケットで圧縮固定する際にも蓋板に歪みを生じる
こともない。
の２／５〜３／５が好ましく、例えばＷ１の１／２程度
にすることにより、その周縁部は充分な厚みをもち、電
池ケースの開口部の上端を内方に折り曲げて封口板を絶
縁ガスケットで圧縮固定する際にも蓋板に歪みを生じる
こともない。
【００１８】さらに、本発明の蓋板の製造法によれば、
蓋板の中央部分にプレス加工で薄肉部を設け、この後打
ち抜きあるいは塑性加工で排気孔を形成するので、パン
チ金型の磨耗や破損をきわめて少なくできる。
蓋板の中央部分にプレス加工で薄肉部を設け、この後打
ち抜きあるいは塑性加工で排気孔を形成するので、パン
チ金型の磨耗や破損をきわめて少なくできる。
【００１９】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【００２０】図１に本発明の実施例１における小型の角
形密閉電池の断面図を示す。この電池は厚みが５．６ｍ
ｍ、幅が１６．４ｍｍ、高さが４８ｍｍの角形のニッケ
ル水素蓄電池でその電池構成は図３に示した従来例と同
様である。蓋板７はその幅Ｗ１が４．２ｍｍ、長さが１
５ｍｍの矩形状であり、肉厚ｔ１は０．８ｍｍである。
この蓋板７の中央部分には直径Ｗ２が２．２ｍｍ、肉厚
ｔ２が０．４ｍｍの円形の薄肉部７ｂが設けられ、前記
薄肉部中央には、直径１．０ｍｍの排気孔７ａが設けら
れている。この薄肉部７ｂは、他の部分に対して上面は
フラットで、下面が凹になっている。図２（ａ）に本発
明の一実施例における前記蓋板７を下方から見た図を示
す。
形密閉電池の断面図を示す。この電池は厚みが５．６ｍ
ｍ、幅が１６．４ｍｍ、高さが４８ｍｍの角形のニッケ
ル水素蓄電池でその電池構成は図３に示した従来例と同
様である。蓋板７はその幅Ｗ１が４．２ｍｍ、長さが１
５ｍｍの矩形状であり、肉厚ｔ１は０．８ｍｍである。
この蓋板７の中央部分には直径Ｗ２が２．２ｍｍ、肉厚
ｔ２が０．４ｍｍの円形の薄肉部７ｂが設けられ、前記
薄肉部中央には、直径１．０ｍｍの排気孔７ａが設けら
れている。この薄肉部７ｂは、他の部分に対して上面は
フラットで、下面が凹になっている。図２（ａ）に本発
明の一実施例における前記蓋板７を下方から見た図を示
す。
【００２１】図３に、実施例１の薄肉部および排気孔の
形成過程における蓋板断面を示す。実施例１において蓋
板の薄肉部７ｂのおよび排気孔７ａの形成は、先端形状
が薄肉部７ｂと合致した形状のパンチ金型を用いてプレ
ス成形にて薄肉部７ｂを形成した後、この薄肉部領域内
に針状のパンチからなる打ち抜き金型で排気孔７ａを打
ち抜き加工して形成した。
形成過程における蓋板断面を示す。実施例１において蓋
板の薄肉部７ｂのおよび排気孔７ａの形成は、先端形状
が薄肉部７ｂと合致した形状のパンチ金型を用いてプレ
ス成形にて薄肉部７ｂを形成した後、この薄肉部領域内
に針状のパンチからなる打ち抜き金型で排気孔７ａを打
ち抜き加工して形成した。
【００２２】図４に、本発明の実施例２の薄肉部および
排気孔の形成過程における蓋板断面を示す。この実施例
２における蓋板の薄肉部７ｂおよび排気孔７ａの形成
は、蓋板中央部に直径約１．７ｍｍの貫通孔１１をその
直径と同じ直径のパンチ金型で打ち抜き加工して形成し
た後、得ようとする薄肉部７ｂと合致した形状の先端部
を有するパンチ金型により塑性加工し、貫通孔の周縁部
１１ａの肉を貫通孔の径を縮める方向に肉寄せして薄肉
部７ｂおよび排気孔７ａを形成した。
排気孔の形成過程における蓋板断面を示す。この実施例
２における蓋板の薄肉部７ｂおよび排気孔７ａの形成
は、蓋板中央部に直径約１．７ｍｍの貫通孔１１をその
直径と同じ直径のパンチ金型で打ち抜き加工して形成し
た後、得ようとする薄肉部７ｂと合致した形状の先端部
を有するパンチ金型により塑性加工し、貫通孔の周縁部
１１ａの肉を貫通孔の径を縮める方向に肉寄せして薄肉
部７ｂおよび排気孔７ａを形成した。
【００２３】実施例１による角形密閉電池の蓋板および
従来の角形密閉電池の蓋板の中央部に排気孔を設ける際
の針状のパンチからなる打ち抜き金型、および実施例２
による角形密閉電池の蓋板の中央部に貫通孔を設ける際
のパンチ金型が磨耗し交換を要した打ち抜き回数を（表
１）に示している。
従来の角形密閉電池の蓋板の中央部に排気孔を設ける際
の針状のパンチからなる打ち抜き金型、および実施例２
による角形密閉電池の蓋板の中央部に貫通孔を設ける際
のパンチ金型が磨耗し交換を要した打ち抜き回数を（表
１）に示している。
【００２４】従来例は打ち抜き回数が５０万回の打ち抜
きでパンチが磨耗し交換を要したのに対して、実施例１
および実施例２では１００万回、２００万回での交換と
なっており、明らかにパンチ先端の磨耗が減少してい
た。
きでパンチが磨耗し交換を要したのに対して、実施例１
および実施例２では１００万回、２００万回での交換と
なっており、明らかにパンチ先端の磨耗が減少してい
た。
【００２５】また、実施例１の薄肉部の形成に用いたパ
ンチおよび実施例２の薄肉部および排気孔の形成に用い
たパンチは、２００万回のプレス加工後においてもその
パンチ先端の磨耗は見られなかった。これはプレス加工
時にパンチにかかる負荷荷重に対してパンチ先端が充分
な大きさを有しているからである。
ンチおよび実施例２の薄肉部および排気孔の形成に用い
たパンチは、２００万回のプレス加工後においてもその
パンチ先端の磨耗は見られなかった。これはプレス加工
時にパンチにかかる負荷荷重に対してパンチ先端が充分
な大きさを有しているからである。
【００２６】
【表１】
【００２７】実施例１による角形密閉電池は従来例に比
べてパンチの磨耗が少なくなったのは、蓋板の中央部分
を他の部分よりも薄肉化して、この部分に排気孔を設け
たため、打ち抜き時のパンチ先端へかかる負荷荷重が軽
減されたからである。
べてパンチの磨耗が少なくなったのは、蓋板の中央部分
を他の部分よりも薄肉化して、この部分に排気孔を設け
たため、打ち抜き時のパンチ先端へかかる負荷荷重が軽
減されたからである。
【００２８】実施例２による角形密閉電池は従来例に比
べてパンチの磨耗が著しく少なくなったのは、パンチの
直径を大きくすることにより、貫通孔打ち抜き時のパン
チ先端へかかる負荷荷重に対するパンチの強度が十分確
保されたためである。
べてパンチの磨耗が著しく少なくなったのは、パンチの
直径を大きくすることにより、貫通孔打ち抜き時のパン
チ先端へかかる負荷荷重に対するパンチの強度が十分確
保されたためである。
【００２９】また、実施例２が実施例１に比べて打ち抜
き回数が向上しているのは、実施例１では、薄肉部がそ
のプレス加工による形成時の加工硬化により硬くなって
おり、その部分をパンチで打ち抜くのに対して、実施例
２は加工硬化がおこっている部分を打ち抜くことがない
からである。
き回数が向上しているのは、実施例１では、薄肉部がそ
のプレス加工による形成時の加工硬化により硬くなって
おり、その部分をパンチで打ち抜くのに対して、実施例
２は加工硬化がおこっている部分を打ち抜くことがない
からである。
【００３０】なお、実施例１および２の蓋板において
は、電池ケースの開口部の上端を内方に折り曲げて絶縁
ガスケットを介してこれを圧縮固定した際も蓋板に歪み
は生じなかった。
は、電池ケースの開口部の上端を内方に折り曲げて絶縁
ガスケットを介してこれを圧縮固定した際も蓋板に歪み
は生じなかった。
【００３１】なお蓋板７の中央部分の薄肉部の形状は円
形に限らず、蓋板下方より見た薄肉部形状を図２の
（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）に示すような小判形、矩形、楕
円形としても同様の結果が得られた。ここで、薄肉部の
幅Ｗ２はいずれも２．２ｍｍとした。
形に限らず、蓋板下方より見た薄肉部形状を図２の
（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）に示すような小判形、矩形、楕
円形としても同様の結果が得られた。ここで、薄肉部の
幅Ｗ２はいずれも２．２ｍｍとした。
【００３２】さらに、蓋板上面がフラットであることか
ら、弾性弁体を安定した良好な状態で装着することがで
きる。
ら、弾性弁体を安定した良好な状態で装着することがで
きる。
【００３３】
【発明の効果】以上のように本発明は、蓋板の中央部分
に他の部分よりも厚みの薄い薄肉部を設け、この薄肉部
領域内に排気孔を形成した構造とすることにより、排気
孔の孔あけ加工を容易にし、量産性に優れた角形密閉電
池を実現できるものである。
に他の部分よりも厚みの薄い薄肉部を設け、この薄肉部
領域内に排気孔を形成した構造とすることにより、排気
孔の孔あけ加工を容易にし、量産性に優れた角形密閉電
池を実現できるものである。
【図１】本発明の一実施例における角形密閉電池の要部
断面図
断面図
【図２】（ａ）本発明の一実施例における円形の薄肉部
を形成した蓋板の下面図 （ｂ）同小判形状の薄肉部を形成した蓋板の下面図 （ｃ）同矩形状の薄肉部を形成した蓋板の下面図 （ｄ）同楕円状の薄肉部を形成した蓋板の下面図
を形成した蓋板の下面図 （ｂ）同小判形状の薄肉部を形成した蓋板の下面図 （ｃ）同矩形状の薄肉部を形成した蓋板の下面図 （ｄ）同楕円状の薄肉部を形成した蓋板の下面図
【図３】実施例１の薄肉部および排気孔の形成過程にお
ける蓋板断面図
ける蓋板断面図
【図４】実施例２の薄肉部および排気孔の形成過程にお
ける蓋板断面図
ける蓋板断面図
【図５】従来の角形密閉電池の要部断面図
１ 電池ケース １ａ 開口部 １ｂ 段部 ２ 正極板 ３ 負極板 ４ セパレータ ５ 電極体 ６ 封口板 ７ 蓋板 ７ａ 排気孔 ７ｂ 薄肉部 ８ 端子キャップ ９ 弾性弁体 １０ 絶縁ガスケット １１ 貫通孔 １１ａ 周縁部
Claims (5)
- 【請求項１】上部に矩形状の開口部を有し、この開口部
の下方に内方へ突出する段部を設けた金属製の角形電池
ケースと、この電池ケース内に収納された電極体と、額
縁形の絶縁ガスケットを周縁部に取りつけ中央部に排気
孔を設けた矩形状の蓋板およびこの蓋板上に配置されて
前記排気孔を塞ぐ弾性弁体を備えた端子キャップとより
構成される金属製の封口板を有し、前記封口板は周縁部
に取りつけた絶縁ガスケットを介して電池ケースの段部
上に載置され電池ケースの開口部上端を内方に折り曲げ
ることで圧縮固定された構造を備え、前記蓋板の中央部
分には他の部分よりも厚み的に薄い薄肉部が設けられ、
この薄肉部領域内に前記排気孔が形成されている角形密
閉電池。 - 【請求項２】蓋板の上面は薄肉部と他の部分の間に段差
がなくフラットであり、この薄肉部の肉厚をｔ２、前記
蓋板の肉厚をｔ１としたとき，０．３ｔ１≦ｔ２≦０．
５ｔ１の関係にあり，かつ薄肉部領域はその幅をＷ２、
蓋板の幅をＷ１としたとき、０．４Ｗ１≦Ｗ２≦０．６
Ｗ１の関係にある請求項１記載の角形密閉電池。 - 【請求項３】薄肉部の形状が、円形、小判形、矩形およ
び楕円形のうちのいずれかである請求項１または２記載
の角形密閉電池。 - 【請求項４】電極体を収納した金属製角形電池ケースの
開口部を封口する蓋板の製造法であって、蓋板の中央部
分を得ようとする薄肉部に合致した形状の先端部をもつ
パンチ金型でプレスして薄肉部を形成した後に、この薄
肉部領域内に得ようとする排気孔の直径と同じ直径をも
つパンチ金型で打ち抜き加工して排気孔を形成する角形
密閉電池用蓋板の製造法。 - 【請求項５】電極体を収納した金属製角形電池ケースの
開口部を封口する蓋板の製造法であって、蓋板の中央部
分に得ようとする排気孔の直径Ｄ１よりも大きい直径Ｄ
２の貫通孔をパンチ金型で打ち抜いて形成した後、貫通
孔とその周縁部分をパンチ金型でプレス加工し、貫通孔
周縁部の肉を貫通孔を縮径する方向に肉寄せすることに
より、前記排気孔を形成する角形密閉電池用蓋板の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7317777A JPH09161739A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 角形密閉電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7317777A JPH09161739A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 角形密閉電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09161739A true JPH09161739A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18091942
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7317777A Pending JPH09161739A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 角形密閉電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09161739A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1194049A (ja) * | 1997-09-22 | 1999-04-09 | Jatco Corp | トルクコンバータ |
| WO2023131031A1 (zh) * | 2022-01-07 | 2023-07-13 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 一种电池单体、电池及用电装置 |
-
1995
- 1995-12-06 JP JP7317777A patent/JPH09161739A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1194049A (ja) * | 1997-09-22 | 1999-04-09 | Jatco Corp | トルクコンバータ |
| WO2023131031A1 (zh) * | 2022-01-07 | 2023-07-13 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 一种电池单体、电池及用电装置 |
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