JPH09161604A - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JPH09161604A
JPH09161604A JP31303695A JP31303695A JPH09161604A JP H09161604 A JPH09161604 A JP H09161604A JP 31303695 A JP31303695 A JP 31303695A JP 31303695 A JP31303695 A JP 31303695A JP H09161604 A JPH09161604 A JP H09161604A
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JP
Japan
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knob
energy converter
switch
elastic member
pulse voltage
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Application number
JP31303695A
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English (en)
Inventor
Isao Takiguchi
勲 滝口
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気の影響を受けることなく、小形化が図れ
ると共にオン・オフの出力電圧が大きい経済的に有利な
スイッチ装置の提供を図る。 【解決手段】 スイッチボディ1に回転操作可能に装着
された摘まみ6を回転すると、スイッチボディ1の内部
に固定されたエネルギー変換体2の先端2c〜2eが摘
まみ6に設けられた打撃部6f〜6hに弾かれて、圧電
効果によるパルス電圧を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電素子を用いたス
イッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は特開昭58−80229号公報
に開示されたスイッチ装置を示す断面図であって、この
図17において、110はケース、111はケース11
0の内部空間、112は内部空間111の一端側に配置
されたホールIC、113は内部空間111の他端側に
配置されたホールIC、114はレバーであって、この
レバー114は中間部をケース110の上部に回転可能
に装着し、上端をケース110の外側に突出し、下端を
内部空間111の内部に挿入し、この下端に永久磁石1
15を固定してある。
【0003】前記ホールIC112,113に端子11
2a,113aから動作電力を供給した状態において、
レバー114を図17に示す状態に傾動すると、永久磁
石115が一方のホールIC112に接近することによ
り、該ホールIC112が動作電流の流れる方向と永久
磁石115の磁界の方向とのそれぞれに直交する方向の
ホール電圧を発生してオン状態なる一方、ホールIC1
13は永久磁石115と距離が離れていることからホー
ル電圧はほとんどゼロとなってオフ状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のス
イッチ装置では磁気を利用しているので、外部の磁気の
影響を受けく、信頼性に欠けるばかりか、オフ状態とす
るには、そのオフ状態とするホールICと永久磁石11
5との距離を大きくして、ホール電圧の発生を阻止する
必要があり、装置の大型化につながる。
【0005】そこで、本発明は外部磁気の影響を受ける
ことなく、小形化が図れると共にオン・オフの出力電圧
が大きい経済的に有利なスイッチ装置を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、ス
イッチボディに回転操作可能に装着された摘まみと、基
部がスイッチボディの内部に固定されると共に先端が摘
まみに設けられた打撃部の回転軌跡と交差する状態に配
置され、圧電効果によるパルス電圧を発生する圧電素子
と摘まみの回転操作に抗する弾性を圧電素子に印加する
弾性部材との積層体により構成されたエネルギー変換体
と、スイッチボディのエネルギー変換部材組付部分に設
けられ、摘まみの打撃部によるエネルギー変換体の基部
と先端との間での弾かれ動作を許容する動作空間と、を
備えたことを特徴としている。
【0007】この請求項1の構成によれば、摘まみを回
転操作してエネルギー変換体の先端を弾くことにより、
エネルギー変換体の弾性部材と圧電素子とが急激に弾性
変形して復帰(スナップアクション)し、圧電素子が一
定の移動量と大きな圧電とを発生して大きなパルス電圧
を出力すると共に、回転タイプのスイッチの小形化を図
ることができる。
【0008】請求項2にあっては、請求項1に記載の弾
性部材を導電性材料で形成したことを特徴としている。
【0009】この請求項2の構成によれば、圧電素子の
パルス電圧を取り出す電極の一方が省けることにより、
構造が簡単となりコストダウンを図ることができる。
【0010】請求項3にあっては、請求項1,2に記載
の摘まみで弾かれるエネルギー変換体の先端から圧電素
子を除去したことを特徴としている。
【0011】この請求項3の構成によれば、摘まみの打
撃部が弾性部材だけを打つことにより、圧電シートの電
気的性能を適切に保護して、品質感及び信頼性を向上す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0013】図1〜10は第1実施形態を示し、これら
の図において、1はスイッチボディで、上面中央に立設
された支柱1aと、支柱1aの周縁に沿って上下に貫通
された端子取出孔1bと、上面の周縁に支柱1aを中心
とする同一円上に形成された第1・第2・第3・第4目
印1c,1d,1e,1fとを備えている。
【0014】支柱1aの外周面には縦溝1gを形成して
あると共に、上部には横溝1hを形成してある。
【0015】2はエネルギー変換体で、円弧状の基部2
aと、この基部2aの一端より下方に延設されたターミ
ナル部2bと、基部2aより外側に曲折形成された第1
・第2・第3可動部2c,2d,2eとを有している。
【0016】この実施形態の場合、各可動部2c〜2e
は基部2aの他端側で互いに90°ごとに離間配置され
ている。
【0017】また、エネルギー変換体2は図2及び図3
に示すようにリン青銅のような導電性を有する金属から
なる弾性部材2f、導電性を有する接着剤2g、ポリフ
ッ化ビニリデンのような高分子化合物からなる圧電素子
としての圧電シート2h、信号電極2i,2j,2kを
順に積み重ねて一体に結合した積層体に形成してある。
【0018】このエネルギー変換体2を形成するには、
図2に示すように基部2a、ターミナル部2b及び第1
〜第3可動部2c〜2eが平板状に連接された展開形状
の弾性部材2fを形成する。
【0019】圧電シート2hは衝撃や振動を受けること
により電気を発生するというように機械エネルギーを電
気エネルギーに変換する機能と、電気信号を受けること
により伸縮したり、湾曲させて両端を固定した状態で電
気信号を受けることにより面の振動を発生するというよ
うに電気エネルギーを機械エネルギーに変換する機能を
有するものであって、弾性部材2fのターミナル部2b
の後端縁や第1〜第3可動片2c〜2eの先端縁以外を
覆う展開形状に形成してある。
【0020】この圧電シート2hの下面には信号電極2
i〜2kとそれらより延設された信号端子2m,2n,
2pを敷設してある。
【0021】この圧電シート2hの上面を接着剤2gに
て弾性部材2fの下面に接着することにより、ターミナ
ル部2bの後端縁及び第1〜第3可動片2c〜2eの先
端縁において弾性部材2fが露出された展開形状の積層
体を形成する。
【0022】この弾性部材2fの第1〜第3可動片2c
〜2eでの露出部分が後述する摘まみ6の打撃部6f〜
6hで打たれる当接部2q,2r,2sを形成してお
り、ターミナル部2bでの露出部分が共通端子2tを形
成している。
【0023】次に、前記積層体をプレス加工して図3に
示すような立体形状のエネルギー変換体2を成形するこ
とにより、弾性部材2fが内側に配置され、図4に示す
ように信号端子2m〜2pが圧電シート2hの外側に配
置される。
【0024】3はスイッチボディ1にエネルギー変換体
2を組み付けるハウジングで、これは円形に形成されて
いて、その中心部に貫通孔3aを有すると共に、該貫通
孔3aの内面に突起3bを備えている。
【0025】このハウジング3の下面には収容室3gを
形成する端子収容部3cを突設してある一方、端子収容
部3c以外のハウジング3の外周部には複数の動作空間
3d,3e,3fを形成してある。
【0026】各動作空間3d〜3fは後述する摘まみの
打撃部によりエネルギー変換体2の可動部2c〜2eが
基部2aと先端との間で弾かれる動作を許容する領域で
あって、図5に示すようにこれらの動作空間3d〜3f
を仕切る2つの突起の基部と端子収容部3cの一側隅部
とに、エネルギー変換体2を挿入する溝3hを設けてあ
る。
【0027】4は回転位置・節度感構成体で、ロータ4
a、ステータ4b、ボール4c及びスプリング4dを備
えており、ロータ4aが摘まみ6と一緒に回転する際
に、スプリング4dで弾持されたボール4cがステータ
4bの下面に形成された回転位置決め部4eの凹部から
凸部を越える動作で摘まみ6の回転操作の節度感を操作
者に与える一方、該ボール4cが回転位置決め部4eの
凸部から凹部に入ることで摘まみ6の回転位置を規制す
るように構成されている。
【0028】ロータ4aはハウジング3よりも小外径の
円形に形成されていて、その中心部に形成された軸受孔
4fと、この軸受孔4fまわりの上端面に形成されたス
プリング収容孔4gと、外周面に形成された縦溝4h及
び係合凹部4iとを備えている。
【0029】ステータ4bはロータ4aよりも小外径の
円形に形成されていて、その中心部に形成された貫通孔
4jと、この貫通孔4jの内面に設けられた突起4kと
を備えている。
【0030】前記ステータ4bに形成された回転位置決
め部4eは、ステータ4bの貫通孔4jを中心としてロ
ータ4aのスプリング収容孔4gの中心を通る円周上に
配置されて、スイッチボディ1の目印1c〜1fと同数
で回転角度が対応する凹部を有している。
【0031】5はスイッチボディ1の支柱1aの横溝1
hに横方向より挿入装着される止輪である。
【0032】6はスイッチ装置の回転操作用の摘まみ
で、下方に開放された円筒形状に形成されており、その
内部にはステータ収容室6a、ロータ収容室6b、ハウ
ジング収容室6cを上方より順に同軸状で連設してあ
る。
【0033】前記ロータ収容室6bの内周面にはロータ
4aの縦溝4hに挿入される突起6dと、ロータ4aの
係合凹部4iに係止される係合爪6eとを設けてある。
【0034】前記ハウジング収容室6cの内周面にはエ
ネルギー変換体2の可動部2c〜2eと同数の打撃部6
f,6g,6hを備えている。
【0035】また、摘まみ6の外周面には図7に示すよ
うに指示突起6iを突設してある。
【0036】7はコネクターで、ハウジング3の端子収
容部3cに挿入装着されることにより、エネルギー変換
体2の信号端子2m〜2pと共通端子2tとに個別に接
触する端子7a,7b,7c,7dを備えている。
【0037】この実施形態でスイッチ装置を組み立てる
には、エネルギー変換体2の基部2a及びターミナル部
2bをハウジング3の溝3h及び収容室3gに下方より
挿入して、エネルギー変換体2の各可動部2c〜2eを
ハウジング3の動作空間3d〜3fに格納配置すると共
に、ハウジング3の収容室3gにコネクター7を下方よ
り挿入装着して、コネクター7の各端子7a〜7dをエ
ネルギー変換体2の共通端子2t及び信号端子2m〜2
pに個別に接続させる。
【0038】この状態において、ハウジング3を貫通孔
3aによりスイッチボディ1の支柱1aに挿入して、該
支柱1aの縦溝1gにハウジング3の突起3bを挿入係
合すると共に、ハウジング3の端子収容部3cをスイッ
チボディ1の端子取出孔1bに挿入して、ハウジング3
をスイッチボディ1の上に置く。
【0039】このハウジング3より上方に突出するスイ
ッチボディ1の支柱1aにロータ4aを軸受孔4fによ
り挿入してハウジング3上に置き、ロータ4aのスプリ
ング収容孔4gにスプリング4dを挿入すると共に、ロ
ータ4aより上方に突出するスイッチボディ1の支柱1
aにステータ4bを貫通孔4jにより挿入して、ステー
タ4bの突起4kを支柱1aの縦溝1gに挿入係合した
後、ステータ4bの回転位置決め部4eの一端に位置す
る凹部とスプリング4dとの間にボール4cを嵌め込
む。
【0040】そして、ステータ4bをスプリング4dの
弾性に抗して押し下げて、ステータ4bより上方に突出
された支柱1aの横溝1hに止輪5を挿入係合して、エ
ネルギー変換体2を含むハウジング3、回転位置・節度
感構成体4をスイッチボディ1に抜け止めされた状態に
取り付けることにより、ハウジング3やステータ4bが
支柱1aに一体的に固定されると共に、ロータ4aが支
柱1aに回転可能に装着される。
【0041】この組み付け体に摘まみ6を被せて、該摘
まみ6の突起6dをロータ4aの縦溝4hに挿入係合す
ると共に、摘まみ6の係合爪6eをロータ4aの係合凹
部4iに係合して、摘まみ6をスイッチボディ1に組み
付ける。
【0042】この状態において、図6に示すように、ス
テータ4bが摘まみ6のステータ収容部6aに格納配置
され、ロータ4aが摘まみ6のロータ収容部6bに格納
配置され、ハウジング3が摘まみ6のハウジング収容部
6cに格納配置される。
【0043】また、図7に示すように、摘まみ6の指示
突起6iがスイッチボディ1の第1目印1cに対向して
おり、スイッチボディ1にハウジング3を介して固定さ
れたエネルギー変換体2の第1〜第3可動部2c〜2e
の当節部2q〜2sがハウジング3の動作空間3d〜3
fより外側に突出して摘まみ6の第1〜第3打撃部6f
〜6hの回転軌跡Lと交差している。
【0044】この図7は摘まみ6を右方向に回転操作す
る初期状態を示し、この初期状態では第1打撃部6fが
エネルギー変換体2の第1可動部2cより回転方向と反
対側に所定角度だけ離間しており、第2打撃部6gがエ
ネルギー変換体2の第2可動部2dより回転方向と反対
側に前記所定角度と第1・第2目印1c,1d間の回転
角度とを加算した角度だけ離間しており、さらに、第3
打撃部6hがエネルギー変換体2の第3可動部2eより
回転方向と反対側に前記所定角度と第1〜第3目印1c
〜1e間の回転角度とを加算した角度だけ離間してい
る。
【0045】以上の実施形態の構造によれば、図6,7
に示す状態において、回転位置・節度感構成体4のスプ
リング4dの弾性に抗して、摘まみ6を右側に回転操作
すると、摘まみ6と一緒にロータ4aが回転して、ボー
ル4cがステータ4bの回転位置決め部4eの凹部から
凸部を越える毎に、摘まみ6の操作者に適切な節度感を
与える一方、ボール4cが回転位置決め部4eの凸部か
ら凹部に入る毎に、摘まみ6の指示突起6iが図7〜図
10に示すようにスイッチボディ1の第1〜第4目印1
c〜1fの位置に順次回転移動して停止する。
【0046】即ち図7に示す状態において、摘まみ6を
右方向に回転操作して、摘まみ6の指示突起6iがスイ
ッチボディ1の第1目印1cから第2目印1e側に回転
移動すると、その回転移動の途中で、第1打撃部6fが
エネルギー変換体2の第1可動部2cを押圧して、該第
1可動部2cが基部2aとの連接部を支点としてハウジ
ング3の動作空間3dの内部で信号電極2i側から弾性
部材2f側に撓み、第1可動部2cの基部2aとの連接
部における圧電シート2hに大きな応力が発生する。
【0047】引き続く第1打撃部6fの回転移動で、エ
ネルギー変換体2の第1可動部2cの先端が第1打撃部
6fの回転軌跡Lより後退して第1打撃部6fから解放
されて急激に弾かれたように弾性復帰する。
【0048】このエネルギー変換体2の急激な弾性復
帰、即ちスナップアクションにより、図11に示す2極
の異なる信号、つまり、圧電シート2hの圧電効果によ
る正負のパルスが得られ、これらのパルス信号でスイッ
チ信号を形成することができる。
【0049】この図11において、負側のパルス波形が
小刻みに振動しているのは、エネルギー変換体2の第1
可動部2cが第1打撃部6fより解放された後の自由振
動の結果である。
【0050】次に、図8に示す状態において、摘まみ6
を右方向に回転操作して、摘まみ6の指示突起6iがス
イッチボディ1の第2目印1dから第3目印1e側に回
転移動すると、その回転移動の途中で、第2打撃部6g
がエネルギー変換体2の第2可動部2dを押圧して、該
第2可動部2dが基部2aとの連接部を支点としてハウ
ジング3の動作空間3eの内部で信号電極2j側から弾
性部材2f側に撓み、第2可動部2dの基部2aとの連
接部における圧電シート2hに大きな応力が発生する。
【0051】引き続く第2打撃部6gの回転移動で、エ
ネルギー変換体2の第2可動部2dの先端が第2打撃部
6gの回転軌跡Lより後退して第2打撃部6gから解放
されて急激に弾性復帰すると、前記と同様に図11に示
す2極の異なる信号が得られる。
【0052】更に、図9に示す状態において、摘まみ6
を右方向に回転操作して、摘まみ6の指示突起6iがス
イッチボディ1の第3目印1eから第4の目印1f側に
回転移動すると、その回転移動の途中で、第3打撃部6
hがエネルギー変換体2の第3可動部2eを押圧して、
該第3可動部2eが基部2aとの連接部を支点としてハ
ウジング3の動作空間3fの内部で信号電極2k側から
弾性部材2f側に撓み、第3可動部2eの基部2aとの
連接部における圧電シート2hに大きな応力が発生す
る。
【0053】引き続く第3打撃部6hの回転移動で、エ
ネルギー変換体2の第3可動部2eの先端が第3打撃部
6hの回転軌跡Lより後退して第3打撃部6hから解放
されて急激に弾性復帰すると、前記と同様に図11に示
す2極の異なる信号が得られる。
【0054】一方、図10の状態から摘まみ6を図9,
図8,図7に示す位置へ回転位置決め部4eの凹凸部の
1ステップ毎に左方向に回転すれば、摘まみ6の第3〜
第1打撃部6h〜6fがエネルギー変換体2の第3〜第
1可動部2e〜2cを順に弾く毎に、図12に示す2極
の異なる信号、つまり、圧電シート2hの圧電効果によ
る正負のパルスを得ることができる。
【0055】この図12について考察すると、正負のパ
ルス波形が図11に示す波形と逆の状態になっている
が、その理由は、摘まみ6の第3〜第1打撃部6h〜6
fでエネルギー変換体2の第3〜第1可動部2e〜2c
が弾性部材2f側から信号電極2k〜2i側に撓むから
である。
【0056】とりわけ、この実施形態の構造によれば、
エネルギー変換体2の弾性部材2fを導電性材料で形成
して、該弾性部材2fに圧電シート2hを導電性の有る
接着剤2gで接着して、弾性部材2fを共通電極として
使用しているので、圧電シート2hにパルス電圧を取り
出す共通電極を弾性部材2fと別体で敷設することを省
略できて、コストダウンを図ることができる。
【0057】また、エネルギー変換体2において、当接
部2q〜2sを弾性部材2fだけで形成して、圧電シー
ト2hや信号電極2i〜2kが摘まみ6の第1〜第3打
撃部6f〜6hで打たれないように形成したので、圧電
シート2hや信号電極2i〜2kの電気的性能を適切に
保護して、品質感及び信頼性を向上することができる。
【0058】図13は第2実施形態として前記第1実施
形態のスイッチ装置のエネルギー変換体2における正側
のパルスをスイッチ信号として利用する回路を示したも
ので、この図において、10は上記スイッチ装置の要部
を模式図として描いた部分を示し、これは圧電シート1
1と、3つの信号電極12,13,14と、共通電極1
5とを有している。
【0059】16は正側のパルスの検出手段としての検
出回路で、これは前記スイッチ装置のエネルギー変換体
2で発生したパルスが所定値を越えると、直流電源17
から電圧制御素子としての電界効果トランジスタ18に
電流が流れるようになっている。
【0060】19は電界効果トランジスタ18に電流が
流れて入力電位が低電位になると高電位を出力するイン
バータゲート、20はインバータゲート19から出力さ
れた高電位によって該インバータゲート19から高電位
が再び出力されるまで出力信号を出力し続ける記憶手段
としてのフリップフロップ、21はフリップフロップ2
0の出力信号を増幅して負荷22に供給する増幅器、2
3はフリップフロップ20を動作するための直流電源、
24は接地側から共通電極15及び検出回路16に電流
が流入するのを阻止するダイオード、25は負荷22に
電力を供給する電源である。
【0061】なお、図13では1つの信号電極12と共
通電極15との組に対応する回路構成要素を図示し、残
りの2つの信号電極13,14と共通電極15との組に
対応する回路構成要素の図示を省略したが、該2つの信
号電極13,14と共通電極15との組にも、前記1つ
の信号電極12と共通電極15と組に対応する回路構成
要素と同様な2つの回路構成要素を接続できることは明
らかである。
【0062】この実施形態の構成によれば、前記スイッ
チ装置の摘まみ6への右回転操作に相当するスイッチ操
作により、圧電シート11がスナップアクションで急激
に弾性変形して矢印で示す電気分極を生じて正側のパル
スを発生すると、このパルスを検出回路16が検出し、
この検出回路16の電界効果トランジスタ18のオン動
作でインバータゲート19がフリップフロップ20を動
作し、このフリップフロップ20がスイッチ装置のオン
信号に相当する出力信号を増幅器21を介して負荷22
に送り、負荷22が電源25からの電力で動作する。
【0063】また、前記摘まみ6の左回転押圧操作に相
当するスイッチ操作により、圧電シート11がスナップ
アクションで急激に弾性変形して矢印とは逆方向の電気
分極を生じて正側のパルスを発生すると、このパルスを
検出回路16が検出し、この検出回路16電界効果トラ
ンジスタ18のオン動作でインバータゲート19がフリ
ップフロップ20の動作を停止し、このフリップフロッ
プ20がスイッチ装置のオフ信号に相当する出力信号を
増幅器21を介して負荷22に送り、電源25から負荷
22への電力供給を停止する。
【0064】図14〜図16は第3実施形態のスイッチ
装置を示し、この実施形態ではスイッチボディ30をア
ッパーボディ31とロアーボディ32とに分割構成し、
アッパーボディ31に摘まみ33を回転操作可能に装着
すると共に、この摘まみ33より該アッパーボディ31
を貫通して下方に突出した軸35に複数の打撃部35
a,35bを外側に突設してある。
【0065】ロアーボディ32の上面には動作空間を含
む収容凹部36を形成し、この収容凹部36内の一側に
設けられた溝37にエネルギー変換体38を挿入係着す
ると共に、このロアーボディ32にアッパーボディ31
を嵌合装着して組み付けることにより、打撃部35a,
35bの外側にエネルギー変換体38の両端より互いに
内側に曲折形成された複数の可動部38a,38bを配
置して、摘まみ33の回転操作により打撃部35a,3
5bがエネルギー変換体38の可動部38a,38bを
弾くようにしてある。
【0066】この実施形態の場合、図16に示すよう
に、エネルギー変換体38は、内側に導電性を有する金
属からなる弾性部材38cを配置し、該弾性部材38c
の外側面に圧電シート38dを接着剤39で接着してあ
ると共に、該圧電シート38dの外側面に複数の信号電
極38e,38fを敷設してある。
【0067】この実施形態の構造によれば、摘まみ33
を一方向に回転操作することにより、図16に示すよう
に、打撃部35a,35bが矢印X方向に回転移動して
エネルギー変換体38の可動部38a,38bを弾く
と、一方の可動部38aで圧電シート38dが矢印Y1
で示す電気分極を発生すると共に、他方の可動部38b
で圧電シート38dが矢印Y2で示す電気分極を発生す
る。
【0068】これらの電気分極Y1,Y2が互いに逆向
きになるのは、打撃部35a,35bの一方向への回転
移動で、一方の可動部38aが信号電極38e側から共
通電極を構成する弾性部材38c側に撓むが、他方の可
動部38bが共通電極を構成する弾性部材38c側から
信号電極38f側に撓むからである。
【0069】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。
【0070】請求項1によれば、摘まみを回転操作して
エネルギー変換体の先端を弾くことで、エネルギー変換
体の弾性部材と圧電素子とが急激にスナップアクション
し、圧電素子が一定の移動量と大きな圧電とを発生して
大きなパルス電圧を出力することができる。
【0071】また、圧電効果でパルス電圧を発生するか
ら、外部磁気に影響されない小形の回転タイプのスイッ
チを得ることができる。
【0072】請求項2によれば、圧電素子のパルス電圧
を取り出す電極の一方を省くことができて、構造が簡単
となりコストダウンを図ることができる。
【0073】請求項3によれば、摘まみの打撃部が弾性
部材だけを打つので、圧電シートの電気的性能を適切に
保護して、品質感及び信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す分解斜視図。
【図2】同実施形態のエネルギー変換体の中間製品を示
す分解斜視図。
【図3】同実施形態のエネルギー変換体を示す斜視図。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図。
【図5】同実施形態のハウジングを示す斜視図
【図6】同実施形態を一部を破断して示す側面図。
【図7】図6のB−B線に沿う断面図。
【図8】同実施形態の作用説明図。
【図9】同実施形態の作用説明図。
【図10】同実施形態の作用説明図。
【図11】同実施形態のパルス電圧を示す特性図。
【図12】同実施形態のパルス電圧を示す特性図。
【図13】本発明の第2実施形態を示す回路図。
【図14】本発明の第3実施形態を示す分解斜視図。
【図15】同実施形態のアッパボディを除去して示す平
面図。
【図16】同実施形態のエネルギー変換体を示す平面
図。
【図17】従来のスイッチ装置を示す断面図。
【符号の説明】
1,30 スイッチボディ 2,38 エネルギー変換体 2a,38g エネルギー変換体の基部 2c〜2e,38a,38b エネルギー変換体の先端 2h,38d エネルギー変換体の圧電素子(圧電シー
ト) 2g〜2s 当接部 3d〜3f 動作空間 6,33 摘まみ 6f〜6h,35a,35b 摘まみの打撃部 36 収容凹部(動作空間)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチボディに回転操作可能に装着さ
    れた摘まみと、 基部がスイッチボディの内部に固定されると共に先端が
    摘まみに設けられた打撃部の回転軌跡と交差する状態に
    配置され、圧電効果によるパルス電圧を発生する圧電素
    子と摘まみの回転操作に抗する弾性を圧電素子に印加す
    る弾性部材との積層体により構成されたエネルギー変換
    体と、 スイッチボディのエネルギー変換体組付部分に設けら
    れ、摘まみの打撃部によるエネルギー変換体の基部と先
    端との間での弾かれ動作を許容する動作空間と、 を備えたことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 弾性部材を導電性材料で形成したことを
    特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  3. 【請求項3】 摘まみで弾かれるエネルギー変換体の先
    端から圧電素子を除去したことを特徴とする請求項1,
    2記載のスイッチ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455858B1 (ko) * 2001-11-29 2004-11-06 유철상 로터리형 푸쉬스위치
CN100336144C (zh) * 2003-05-20 2007-09-05 株式会社东海理化电机制作所 开关装置

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KR100455858B1 (ko) * 2001-11-29 2004-11-06 유철상 로터리형 푸쉬스위치
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