JPH09161044A - 原稿読み取り範囲マーカー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラと原稿の位置合わせを容易にする。 【解決手段】 撮像素子５によって原稿１の内容が撮像
され、画像信号が信号処理部６によって液晶駆動信号に
変換されることにより、原稿１の内容が液晶パネル９に
表示される。そして、ランプ７からの光により原稿１が
スクリーンに投影される。発光素子１２からの光は、レ
ンズ４、原稿載置用ガラス２を通って撮像素子５の読み
取り範囲の周辺を照らすように原稿面に入射する。した
がって、原稿載置部を上方から見ると素子１２の光が見
える。利用者は、光っているマークの内側に原稿１内の
所望の位置が入るようにすることで、原稿１をカメラの
読み取り範囲に容易に合わすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を読み取るカ
メラと原稿との位置合わせを容易にする原稿読み取り範
囲マーカーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近、不透明な原稿を従来のＯＨＰシー
トによらずにそのまま拡大投影することができるプロジ
ェクターが提案されている（例えば、特願平５−１９８
８４９号）。これは、原稿をＴＶカメラによって撮像
し、撮像した内容を投射型ディスプレイ装置によってス
クリーンに投射するものである。このプロジェクター
は、原稿載置用のガラス上に裏向きにセットされた原稿
の資料面を照らして撮像を行うようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このプロジェクターの
利用者は、スクリーンに投影された画像を見ながら原稿
内の所望の位置が表示されるように原稿の位置合わせを
行う。ところが、このようなプロジェクターでは、原稿
が裏向きになっている等の理由から、スクリーンに投影
される原稿の方向と原稿載置用ガラス上の原稿の方向と
が一致しているとは限らない。

【０００４】したがって、例えばスクリーン上で原稿を
左に移したい場合には裏向きになっている原稿を右に移
動させなければならないが、スクリーンと同じ左に移動
させてしまったためにカメラの読み取り範囲から外れて
しまうという状況が生じる。以上のように従来の原稿撮
像用カメラには、カメラと原稿との位置合わせがしにく
いという問題点があった。本発明は、上記課題を解決す
るためになされたもので、カメラと原稿の位置合わせを
容易にする原稿読み取り範囲マーカーを提供することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、カメラの読み
取り範囲の周辺を表す光を原稿に対して照射する発光素
子を備えたものである。これにより、カメラの読み取り
範囲の周辺が光るので、読み取り範囲が容易に認識でき
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１は本発明の第１の実施の形態
となる原稿読み取り範囲マーカーを用いたプロジェクタ
ーのブロック図である。１は原稿、２は原稿１をセット
するための原稿載置用ガラス、３は原稿１を照らす蛍光
灯などの原稿用照明、４は撮影用レンズ、５はレンズ４
を通過した入射光を画像信号に変換するＣＣＤ等の撮像
素子、６は撮像素子５から出力された画像信号を液晶駆
動信号に変換する信号処理部である。

【０００７】また、７は投射用の光源であるランプ、８
はランプ７から発せられた光のうち可視光を反射し赤外
線を透過させるコールドミラー、９は液晶パネル、１０
は液晶パネル９を通過した光を反射する全反射ミラー、
１１は全反射ミラー１０からの光を図示しないスクリー
ン等に投射するための投射レンズ、１２は撮像素子５の
周囲に設けられた発光ダイオード等の発光素子である。

【０００８】次に、このようなプロジェクターの動作を
説明する。まず、原稿載置用ガラス２上に原稿１を裏向
きにセットする。セットされた原稿１の下面は原稿用照
明３によって照らされる。この原稿１からの光は撮影用
レンズ４を通って撮像素子５に入射する。

【０００９】これにより、撮像素子５によって原稿１の
内容が撮像され画像信号に変換される。続いて、撮像素
子５から出力された画像信号は、信号処理部６によって
液晶駆動信号に変換されて液晶パネル９に出力される。
こうして、原稿１の内容が液晶パネル９に表示される。

【００１０】一方、光源であるランプ７より発せられた
光は、コールドミラー８によって液晶パネル９に導かれ
る。このとき、コールドミラー８は有害な赤外線を透過
させて可視光のみを反射する。最後に、全反射ミラー１
０が液晶パネル９を通過した光を反射し、この光を投射
レンズ１１が投射することにより、原稿１が図示しない
スクリーン等に投影される。

【００１１】このようなプロジェクターにおいて、発光
素子１２から発せられた指向性の鋭い光は、撮影用レン
ズ４、原稿載置用ガラス２を通って撮像素子５の読み取
り範囲の周囲を照らすように原稿面に入射する。したが
って、プロジェクターの原稿載置部を原稿１の上方から
見ると、発光素子１２の光が原稿１を透けて図２のマー
クＭのように見えることになる。

【００１２】こうして、プロジェクターの利用者は、光
っているマークＭを見て原稿１内の所望の位置がマーク
Ｍの内側に入るようにすることで、原稿１をカメラの読
み取り範囲に容易に合わすことができる。このとき、マ
ークＭの光は撮像素子５の読み取り範囲の外側に照射さ
れるものなので、この光が撮像素子５によって撮像され
ることはない。

【００１３】なお、本実施の形態においては、カメラの
読み取り範囲の周辺を表すためにその４隅を照らすよう
にしているが、読み取り範囲を枠状に囲むように照らし
てもよく、発光素子１２もエレクトロ・ルミネッセンス
（ＥＬ）など他のものを用いてもよい。また、表向きの
原稿を例えば上から撮像するようなカメラに対しても本
発明を適用できることは言うまでもない。

【００１４】また、本実施の形態では、撮影用レンズ
４、撮像素子５からなるＴＶカメラと、信号処理部６、
ランプ７、ミラー８、１０、液晶パネル９及び投射レン
ズ１１からなる投射型ディスプレイ装置とが一体になっ
たプロジェクターに本発明の原稿読み取り範囲マーカー
を適用したが、書画を読み取る目的で使用される書画カ
メラに適用してもよい。なお、この書画カメラは、コン
ピュータ用の画像入力装置、又はカメラと別体のＣＲＴ
ディスプレイ装置若しくは投射型ディスプレイ装置等に
よって書画の内容を表示するための画像入力装置として
用いられる。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、発光素子から光を照射
することにより、カメラの読み取り範囲の周辺が光るの
で、読み取り範囲を容易に認識することができ、原稿を
カメラの読み取り範囲に容易に合わすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施の形態となる原稿読み取
り範囲マーカーを用いたプロジェクターのブロック図で
ある。

【図２】 原稿読み取り範囲マークの様子を示す図であ
る。

【符号の説明】

１…原稿、２…原稿載置用ガラス、３…原稿用照明、４
…撮影用レンズ、５…撮像素子、６…信号処理部、７…
ランプ、８…コールドミラー、９…液晶パネル、１０…
全反射ミラー、１１…投射レンズ、１２…発光素子、Ｍ
…原稿読み取り範囲マーク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を読み取るカメラの読み取り範囲を
   示す原稿読み取り範囲マーカーであって、 前記読み取り範囲の周辺を表す光を原稿に対して照射す
   る発光素子を備えたことを特徴とする原稿読み取り範囲
   マーカー。