JPH09160981A - 計画立案装置および計画立案方法 - Google Patents

計画立案装置および計画立案方法

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JPH09160981A
JPH09160981A JP32334995A JP32334995A JPH09160981A JP H09160981 A JPH09160981 A JP H09160981A JP 32334995 A JP32334995 A JP 32334995A JP 32334995 A JP32334995 A JP 32334995A JP H09160981 A JPH09160981 A JP H09160981A
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JP
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plan
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planning
nodes
function value
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JP32334995A
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English (en)
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Haruki Inoue
春樹 井上
Takeshi Jinguji
剛 神宮司
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Hitachi Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巡回対象となる地域の地図情報を、リンク、ノ
ードで表現したグラフ表現に新たなリンクを追加して、
1筆書き最短経路を求める手段を実現すること。 【解決手段】奇数個のリンクを有するノードのみを取り
出すステップと、ノードをランダムに並べた計画案を作
成するステップと、目的関数値を計算する目的関数値演
算ステップと、新計画に対する目的関数値が、前回計画
に対するものより小さい場合に、今回計画に置き換え
て、順次最適計画候補とする計画更新ステップと、順ベ
クトルの並びを交換する変異操作ステップと、目的関数
値演算ステップ、計画更新ステップおよび変異操作ステ
ップを、所定回数起動する制御ステップと、最終の順ベ
クトルを参照し、要素1ペアが構成するノードを結ぶ線
を、新たなリンクとして追加したグラフ表現を出力する
ステップとを含む方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の配送、物品
の収集、各種検針等の訪問に際し、訪問対象を考慮した
経路情報を提供する技術に係り、特に、訪問対象となる
地域の地図情報に即した、最も短い一筆書経路を求める
問題について、簡単な構成で高速に解を求める手段に関
する。
【0002】
【従来の技術】訪問計画とは、指定された訪問先を全て
訪れることができる巡回経路のうち、距離が最も短いも
の、あるいは、移動時間が短いものを求める問題であ
る。
【0003】この問題は、全ての訪問先同志において、
互いに行き来可能な経路を有するグラフ(これを「完全
グラフ」と称する)上での、巡回セールス問題と等価で
あるといえるが、現実的には、物品の配送、各種の検針
等においては、実際の道路を使用しなければならないた
め、両、片車線走行可能等の道路の性質等を考慮する必
要があるため、訪問先の数が1000箇所を超える様な
場合には、最適解を求めるのは、極めて困難である。
【0004】一例として、「情報の構造上/下:浅野孝
夫著、日本評論者」等の文献に開示されている様な発見
的手法や、OR(オペレーションズ・リサーチ)手法で
あるDP(ダイナミック・プログラミング)法に基づく
方法等、訪問対象となる地域の地図情報を参照して最短
訪問経路を求める各種の方法が提案されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記文献等
において開示されている方法においては、少なくとも2
つの問題点が存在していた。
【0006】第1に、最短訪問経路を求めるためには、
計画対象となる計画の要素数nの、少なくとも3乗回以
上のくり返し処理が必要であり、高速に求解すること
は、非常に困難であった。
【0007】また、第2に、最適解に到達し得る確率が
低いという問題点も有していた。
【0008】例えば、前記文献において開示されている
方法では、500ヶ所を各々1回だけ訪問する経路のう
ち、最短の一筆書き経路を求めるためには、高速のコン
ピュータを用いた場合であっても、長時間に渡る処理時
間を要してしまい、かつ、長時間に渡る処理にも係ら
ず、最適解へ至る確率は極めて低いものであった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、物品の配送、物品の収集、各種検針等の訪問に際
し、訪問対象となる地域の地図情報に即した、最も短い
一筆書経路を求める問題について、簡単な構成で高速に
解を求める手段を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決し、本発
明の目的を達成するため、以下の手段がある。
【0011】即ち、訪問対象となる地域の地図情報が示
す、道路、交差点の夫々を、リンク、ノードで表現した
グラフ表現情報に、新たなリンクを追加して、1筆書き
最短経路を求める問題、に対する解を計画立案によって
求める装置であって、前記問題、および、前記問題の解
決に必要な変数の値を少なくとも受け付ける設定手段
と、前記問題において、最小化または最大化を図る項目
を表す目的関数を作成し、作成された目的関数の値を最
小化または最大化する計画を立案する計画立案手段と、
計画立案に必要な変数を少なくとも記憶する記憶手段
と、計画立案結果を表示する表示手段とを具備する。
【0012】そして、前記計画立案手段は、予め生成さ
れているグラフ表現情報において、奇数個のリンクに接
続されたノードのみを取り出すノード選択手段と、取り
出されたノードをランダムに並べた順ベクトルである計
画案を作成する初期計画案作成手段と、計画案に対応す
る順ベクトルを参照し、目的関数値を計算する目的関数
値演算手段と、前回立案された計画と新たに立案された
計画に対する前記目的関数値を比較し、新たに立案され
た計画に対する目的関数値が、前回立案された計画に対
する目的関数値より小さい場合には、前回立案した計画
を、今回立案した計画で置き換えて、順次、最適計画候
補とする計画更新手段と、計画案に対応する順ベクトル
に対して、順ベクトルの任意の2つの要素の並びを交換
する変異操作手段と、前記目的関数値演算手段、前記計
画更新手段、および、前記変異操作手段を、所定回数だ
け起動する機能、および、最終の最適計画候補で示され
る順ベクトルを参照し、要素の並びを2要素(1ペア)
毎に見ていったとき、1ペアが構成するノードを結ぶ線
を、新たなリンクとして、予め生成されているグラフ表
現情報に追加した新たなグラフ表現情報を、前記表示手
段に表示させる機能とを有する制御手段と、を備えた計
画立案装置である。
【0013】なお、前記目的関数値演算手段は、順ベク
トルの要素の並びを2要素(1ペア)毎に見ていったと
き、1ペア毎の、ノード間の経路長、または、ノード間
の移動時間を、総てのペアに対して総計した値を目的関
数値として演算する装置として構成する。
【0014】また、前記計画更新手段は、順次、最適計
画候補を求める際に、前回立案された計画と新たに立案
された計画における前記目的関数値の差分値と、計画立
案回数(i)毎に予め設定された変数(C(i))の値
とを比較して、前記目的関数値の差分値が前記予め設定
された変数(C(i))の値より小さい場合には、前回
立案した計画を、今回立案した計画で置き換えて、最適
計画候補とするようにした装置も好ましい。
【0015】本発明による、他の態様によれば、以下の
方法が提供される。
【0016】即ち、訪問対象となる地域の地図情報が示
す、道路、交差点の夫々を、リンク、ノードで表現した
グラフ表現に、新たなリンクを追加して、1筆書き最短
経路を求める問題、に対する解を計画立案によって求め
る方法であって、予め生成されているグラフ表現情報に
おいて、奇数個のリンクに接続されたノードのみを取り
出すノード選択ステップと、取り出されたノードをラン
ダムに並べた順ベクトルである計画案を作成する初期計
画案作成ステップと、計画案に対応する順ベクトルを参
照し、目的関数値を計算する目的関数値演算ステップ
と、前回立案された計画と新たに立案された計画に対す
る前記目的関数値を比較し、新たに立案された計画に対
する目的関数値が、前回立案された計画に対する目的関
数値より小さい場合には、前回立案した計画を、今回立
案した計画で置き換えて、順次、最適計画候補とする計
画更新ステップと、計画案に対応する順ベクトルに対し
て、順ベクトルの任意の2つの要素の並びを交換する変
異操作ステップと、前記目的関数値演算ステップ、前記
計画更新ステップ、および、前記変異操作ステップを、
所定回数だけ起動する制御ステップと、最終の最適計画
候補で示される順ベクトルを参照し、要素の並びを2要
素(1ペア)毎に見ていったとき、1ペアが構成するノ
ードを結ぶ線を、新たなリンク(冗長リンク)として、
予め生成されているグラフ表現情報に追加した新たなグ
ラフ表現情報を、出力する出力ステップと、を含む計画
立案方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0018】まず、本発明の概要につき説明し、次に、
本発明によって解決すべき計画問題につき、図9等を参
照して説明し、さらに、実施形態である装置構成および
装置が行なう処理内容を、順に説明していくことによっ
て、理解の容易化が図れるように努める。
【0019】(本発明の概要)訪問対象となる地域に関
する地図情報が、m個のノード、及び、n個のリンクで
構成されるグラフで表現できる場合、少なくともn個の
リンクを1回通過する必要がある。ここで、通常、ノー
ドは、交差点に対応し、また、リンクは、交差点を結ぶ
道路に対応している。
【0020】全てのリンクに対して、各リンクを1回の
み通過することによって、訪問すべき経路が完成する場
合が、最も訪問効率が良い。この様な、いわゆる「一筆
書き」が可能なグラフを、「オイラーグラフ」と称して
いる。
【0021】通常、訪問対象となる地域に関する地図情
報を、ノードとリンクで、単にグラフ表現しただけで
は、オイラーグラフにはなっておらず、その場合には、
「冗長リンク」を付け加えなければならない。ここで、
冗長リンクとは、訪問に関係ないが、「一筆書き」経路
を作成するがために、新たに設けるリンクを言う。
【0022】この時、奇数個のリンク(以下、適宜「奇
数リンク」と称する)が接続されたノードのみを集め、
全てのノードが偶数リンクとなる様に、冗長リンクを付
け加えることにより、オイラーグラフが得られることが
知られている。
【0023】さて、この処理を言いかえると、まず、奇
数リンクを有するノード(p個)を集め、順に並べて、
順ベクトルSを作成する。
【0024】S=(a1,a2,a3,…,…,…,ap) ここでaiは、奇数リンクを有するノードを示してい
る。次に、aiの並びを参照して、リンクの集合Lを作
成する。この場合、順ベクトルSの要素の並びを2要素
(1ペア)毎に見ていったとき、1ペア毎に対応するリ
ンクを求めて、リンクの集合Lを作成する。即ち、集合
Lは、以下のようになる。
【0025】L=(l12,l34,…,……,l(p-1)・
p) ここで、l12は、ノードa1とa2を結ぶリンクを示して
おり、他のものも同様に、2つのノードを結ぶリンクを
示している。また、pが奇数の場合は、apに、最近傍
のノードを、始点あるいは終点として付加すればよい。
【0026】この様にして作成したLを参照して、予め
与えられたグラフ表現Gに付加することで得られる「G
+L」は、常に、オイラーグラフとなる。
【0027】具体的には、順ベクトルSを参照し、要素
の並びを2要素(1ペア)毎に見ていったとき、1ペア
が構成するノードを結ぶ線を、新たなリンクとして、予
め生成されているグラフ表現Gに追加して、新たなグラ
フ表現とする。
【0028】従って、目的関数Fは、F=Σ l(2i-1)
・2i(但し、Σは、i=1からi=p/2までの総和をとること
を意味する)と定義できる。よって、最短一筆書き経路
の距離を最小とするには、Fを最小とすることと等価で
ある。
【0029】ところが、Lの要素数は、「p/2」であるか
ら、存在するLの種類は、「p/2」の順列の数、即ち、
「(p/2)!個」となる。例えば、奇数リンクを有するノ
ードが、200本存在する問題の場合には、 (200/2)!=100!>10157 のLが存在するため、これらを全て計算で求めること
は、現実的な許容時間内では、不可能である。
【0030】そこで、本発明では、以下の様に、極めて
短時間で目的関数Fを最小、あるいは最小に極めて近い
値とする、Lを得ることができる。
【0031】すなわち、あるLiに基づき、Liを構成す
る2つの要素である2つのリンクを、を並び替える等の
変異操作を行なう。一様に分布する乱数を2個生成し、
生成した乱数で指定される2個の要素を、並び替えの対
象とすれば良い。
【0032】該変異操作により生じた、前回と今回の目
的関数値の差分は、変異部分に関する演算のみで求まる
り、pに依存せずに求めることができる。この様にして
得た目的関数値を、予め定められている値と比較し、前
回の計画が優れている場合、すなわち、前記目的関数値
が、前記予め定められている値以内の場合は、前回計画
を今回計画で置き換えて、最適計画候補とする処理を行
なう。
【0033】もちろん、単純に、前回立案された計画と
新たに立案された計画に対する前記目的関数値を比較
し、新たに立案された計画に対する目的関数値が、前回
立案された計画に対する目的関数値より小さい場合に
は、前回立案した計画を、今回立案した計画で置き換え
て、順次、最適計画候補とする処理でも十分である。
【0034】以上のステップを少なく共c×p2(c
は、定数)回繰り返すことで、目的関数値を最小とする
L、すなわち、オイラーグラフを求めることができる。
【0035】従来の方法では、少なくとも、p4回の繰
返し処理を要するのに対し、本発明によれば、高々、p
2のオーダーの繰返し処理を行なえば良い。これは、例
えばp=1000、すなわち、数千リンクのグラフ表現
に対する問題を解く場合、従来の方法では、「1000
(MIPS)=(1秒間に109回の命令を実行可能な
処理性能)」を有するシステムを使用しても、(100
0)4=1012のオーダーの処理時間を要するものが、
本発明では、(1000)2=106のオーダーの処理時
間でよいことを示しており、1/106の、処理の高速
化を達成することができる。
【0036】(解決すべき計画問題の概要)次に、本発
明によって解決すべき計画問題について、図9等を参照
して説明する。
【0037】図9は、市街の道路地図例である、「AB
市」のAエリアの地図情報である。
【0038】このような地図情報は、市販されている地
図帳を参照して得られる。
【0039】両側が黒い直線でか込まれている細長いも
のが「道路」を示し、各道路が交差する箇所が交差点で
ある。図では、太い黒線で「川」が示され、川は「海」
につながっている。なお、図中、円形のエリアに対して
「拡大図」と記載しているのは、後に、図12で特に拡
大して説明する部分である。
【0040】図10は、図9の交差点をノード、交差点
を結び道路をリンクとして、グラフ表現したものを示し
ている。なお、ノードは、丸印で表現され、1番から順
番に番号を付加している。なお、ここでは、ノード番号
の値自体は、重要ではない。
【0041】また、ノード間を結ぶ太線で、リンクを示
している。
【0042】図11は、図10から図9の地図表現を取
り去ったも、即ち、ノードとリンクで表現された、訪問
対象地域の地図情報の一例であり、通常、デジタル地
図、あるいは、ベクトル地図と呼されている。本発明で
は、このデジタル地図を、訪問対象地域の地図情報をグ
ラフ表現したものとして用いる。
【0043】図12は、図9に「拡大図」と示したエリ
ア部を取り出した地図であり、ある1人の配達人が、当
該地区内に存在する、所定の配送先に物品を配達するこ
とを示している。今、斜線で図示した1つの小さなエリ
アである、エリアaを代表して説明する。このエリアa
の道路沿いには、図に示す様に、数十戸の配送先が存在
している。エリアa内の数字「1」、「2」、「3」、
「15」、「24」等は、配送先の数を示しており、1
つの長方形が、1つの建造物を示している。
【0044】ビル、アパート等が存在すると、同一場所
であっても、多くの配送先が存在することを示してい
る。配達人は、エリアaに沿う道路に沿って、配送先に
配送品を届ける配送作業を行なうことになる。なお、図
12では、エリアaについてしか示していないが、他の
配送先が存在するエリアに対しても同様に、配送先と配
送するための道路が定められている。
【0045】図13は、訪問方法の1例を示した図面で
ある。
【0046】図示するように、スタートおよびエンド位
置が定められ、さらに、ノードとリンクが記載されてい
る。ノードは、1番から28番まで存在し、ノード同士
を結ぶ黒の太線、およぶ、ジグザグ線が、リンクであ
る。なお、以降、ノード番号を示すとき、図では丸印を
使用するが、明細書中では単なる数字として表現する。
【0047】図13で示す例では、ノード2とノード7
を結ぶ道路l27は、車輌の走行が希なため、いわゆるジ
グザグ配送が可能なことを示している。ジグザグ配送と
は、例えば、道路l27の左右に配送先、13−a、13
−bが存在する場合、13−aでの配送を終了した後、
道路を挾んで反対側の位置に存在する13−bでの配送
を行なうというように、まさに、1つの道路においてジ
グザグ走行しながら配送を行なうことを意味する。通常
は、13−a、13−bは、夫々、別の車線に沿って存
在するため、13−aでの配送を終了した後、何らかの
方法で方向転換して、反対車線側に存在する13−bで
の配送を行なう。なお、道路l27では、ジグザグ配送が
可能であるということは、配送人は、道路l27を、最低
1回通過すればよいことを示している。
【0048】一方、点線で示した、ノード6とノード1
0を結ぶ道路l67、l78、l89、l910は、道路幅が広
く、車両の通行量も多いため、ジグザグ配達が不可能で
あり、片側の車線を通過する必要があることを示してい
る。
【0049】図14は、図13で示した道路が有する特
性を考慮して、配送における最小の単位を「区」として
定めたものである。すなわち、ジグザグ配達可能な道路
に対しては、道路の左側および右側に存在する配送先の
集合を1つの「区」とし、ジグザグ配達が不可な道路に
対しては、道路の左側および右側に存在する配送先の集
合の夫々を、1つの「区」と定義した例である。
【0050】図14では、(1)から(44)の44個
の区が存在する様子を示している。
【0051】図13のノード表現を参照すると、図14
のように、44個の区が定義されることが分かる。な
お、この「区」を、通常、「ユニット区」とも称してい
る。
【0052】図15は、図14で定めた区を、少なくと
も1回訪問する経路の一例を示している。スタート地点
から、エンド地点まで、いわゆる一筆書きを行なえる経
路になっていることがわかる。ここで、一筆書きを行な
える経路を作成するために設けた、通過するためだけの
リンクを「冗長リンク」として、黒丸を付加して表現し
ている。本例では、冗長リンクが非常に多いことがわか
る。これは、一筆書き経路になっているものの、経路長
が非常に長いことを意味する。
【0053】本発明では、冗長リンク数を極力少なく
し、かつ、一筆書き経路を構成するように、冗長リンク
を追加した、訪問経路を提供するものである。
【0054】さて、図16は、図13、図14で示し
た、リンク、ノードからなる訪問経路情報をグラフ表現
したものであり、訪問しなければならないリンクとノー
ドによってのみ構成されている。図13、14のリン
ク、ノードの配置状態を参照すると、図16のようなグ
ラフ表現が可能であることが分かる。
【0055】図16のグラフ表現は、図13、図14を
参照しても分かるように、1番から28番までのノード
と、これらを結ぶノードからなっている。ジグザク配送
可能な道路に対応するリンク数は、1つになっているこ
とがわかる。
【0056】図17は、前述した図15に示した訪問経
路例を、図16上に重ね合わせたもので、破線で、冗長
リンクを示している。この例では、27本の冗長リンク
が存在している。一筆書き経路になっているものの、非
常に冗長リンクの数が多いことがわかる。
【0057】一方、図18は、最短な訪問経路を示して
おり、冗長リンクは、わずか9本しかないことがわか
る。これは、前述の通り、「オイラーグラフ」と称され
ているもので、スタートからエンドまで、いわゆる一筆
書きできる経路であって、ノード間の距離の総和が最小
になっている。本発明では、このような訪問経路情報を
迅速に提供することを目的としている。
【0058】図19は、図18にて示したオイラーグラ
フを作成するために、図16に示した、与えられたグラ
フ表現に、追加する部分のグラフを示している。
【0059】これは、図16において、奇数リンクを有
するノード群を最適に並び換えて得た集合S、S=
(1,2,3,4,14,19,21,27,23,2
4,25,26)、により生成されたものである。
【0060】具体的には、集合Sの要素を順に見てい
き、2つ要素を1つのペアとする。
【0061】そして、各ペアを構成するノード間を結ぶ
リンクを、冗長リンクとして、図16のグラフ表現に追
加していく。図19に示すように、この集合Sによれ
ば、<1>から<9>までの、9本の冗長リンクが追加
される。図16のグラフ表現に、図19にて示した、9
本の冗長リンクを追加すると、図18に示すような、ノ
ード間の距離の総和が最も小さくなる最適なオイラーグ
ラフが求まることになる。
【0062】本発明によれば、このS、および、最適な
オイラーグラフを、以下の様にして、短時間で求めるこ
とができる。
【0063】(実施形態)以下、装置構成および装置が
行なう処理内容を、順に説明していく図1に、本発明に
かかる計画立案装置の構成例を示す。
【0064】本装置は、計画立案手段1と、設定手段2
と、記憶手段3と、表示手段4とを有して構成されてい
る。
【0065】設定手段2は、与えられた計画対象となる
問題を受け付ける機能や、計画立案に必要な変数や定数
を受け付ける機能等を少なくとも有する手段であり、例
えばキーボード、マウス等により実現できる。
【0066】計画立案手段1は、最適な訪問経路を作成
する手段であり、与えられた問題において、最小または
最大とする項目を表現する目的関数を作成し、該目的関
数の値を最大または最小にするための、計画を立案する
処理を少なくとも行なう手段であり、例えば、CPU、
ROM、RAM、各種論理回路等の電子デバイスにて実
現できる。目的関数としては、ノード間の距離の総和
や、ノード間の移動時間の総和が考えられるが、これら
に限られない。
【0067】記憶手段3は、設定手段2を介して与えら
れた問題と、計画立案のために使用する定数、条件等を
少なくとも記憶する手段であり、例えば、RAM等の半
導体デバイスやディスク装置等の記憶装置等によって実
現される。具体例としては、後に、図6で説明する、乱
数等の最適化定数を記憶しておくのに用いれば良い。
【0068】表示手段4は、計画立案結果を少なくとも
表示する手段であり、例えば、CRT、液晶ディスプレ
イ、ELディスプレイ等の表示デバイスによって、実現
できる。具体的には、得られた訪問経路を表示出力する
のに用いられる。
【0069】なお、最終的に得られた経路は、XYプロ
ッタで出力するようにした装置構成も好ましい。
【0070】図2は、計画立案手段1が行なう処理手順
の説明図である。この処理手順を説明するため、図3
に、ノード6個の単純な具体例を示す。以下、図2、3
を参照して、計画立案手段1が行なう処理を説明する。
【0071】ステップAでは、図3に示す様に、与えら
れた問題に対するグラフ表現情報を記憶装置3より取り
出す。本例ではノードを6個、リンクを9本有するグラ
フ表現情報である。なお、図4に示す、ノード間の距離
等を示す経路テーブルは、予め記憶手段3に、格納され
ている。図4に示す経路テーブルには、出発ノード「f
rom」から終着ノード「to」までの距離情報が格納
されている。例えば、最上段では、ノード1を出発ノー
ドとして、終着ノードであるノード2までの距離が
「2」であることを示している。また、訪問順ノード
は、出発ノードから終着ノードに至るまでに、通過する
ノードを示している。例えば、図4に示す41は、ノー
ド2を出発ノードとして、終着ノードであるノード5に
至るまで、ノード4を通過することを示している。この
テーブルを参照することによって、目的関数値を演算で
きる。なお、図4は、各ノード間の距離情報を示したも
のであるが、各ノード間の移動時間等を示したものでも
良い。目的関数として選択する項目に対応して、図4に
示すような、各ノード間の情報を示すテーブルを作成
し、記憶手段3に格納しておけば良い。
【0072】次に、ステップBにて、奇数リンクを有す
るノードの集合を作成する。図3の例では全てのノード
が、3本のリンクを有しているので、全てのリンクが奇
数リンクとなり、ノード1,2,3,4,5,6の集合
が生成される。
【0073】次に、ステップCで、初期計画案が作成さ
れる。これは、ノードを適当に並べて生成すれば良い。
乱数生成により、並び順を定めても良い。
【0074】本例では、S=(1,5,2,6,3,
4)なる順ベクトルが作成される。
【0075】次に、ステップDで、このSを参照して、
目的関数である、冗長リンクの合計値F1が、以下の様
に計算される。今、要素のペアは、「1,5」、「2,
6」、「3,4」となるため、F1=L(l15)+L
(l26)+L(l34)=8+6+6=20、となる。
【0076】なお、ここでL(l)は、lの距離を得る
関数である。
【0077】あるノードから、他のあるノードへの最短
経路は、図4に示す様に、予め記憶手段3に格納されて
いるため、F1は、記憶装置3の格納内容を参照するこ
とによって得ることができる。
【0078】なお、S=(1,5,2,6,3,4)な
る順ベクトルに対して、冗長リンクを付加した経路を、
図3の、当該順ベクトルの右側に記載してある。以下、
破線は、冗長リンクを示す。
【0079】次に、ステップFでは、前回計画との目的
関数値との比較を行ない、計画の更新を行なうか否かを
判定するが、ここでは初期計画であるため、無条件でス
テップGにて、新計画として登録される。これが、第1
世代の計画案である。
【0080】次に、ステップHにおいて、上記Sに変異
操作を加える。
【0081】本例では、1から6の範囲に一様に分布す
る様な整数J、Kを生成する。なお、図6に示すよう
に、予め、乱数を生成しておいて、格納しておいたもの
を使用すれば、より処理時間の高速化が図れる。
【0082】即ち、図6(a)に示すように、記憶手段
3内に格納する、テーブルJ、Kに、夫々、i=1から
i=p3まで、次のような性質を有する整数値を設定し
ておけばよい。この、J(i),K(i)で示される、
整数J、Kは、ステップHにて示した、計画要素の順番
入替えのために用いる2つの整数であり、必要な場合毎
に2つの乱数を生成する手法に比べ、予め乱数を格納し
ておくことにより、計画立案の高速化が図れる。
【0083】(1)J(i)<K(i)(以下、iは立
案回数)。
【0084】(2)1≦J(i),K(i)≦p。
【0085】(3)上記(2)内で一様分布する。
【0086】そして、予め定められたテーブルを参照
し、Sの並びのJ番目の要素とK番目の要素を入れ替え
る。本例ではJ=2、K=5であるので、S=(1,
3,2,6,5,4)と少し変化する。次にステップD
に戻る。ここでの繰り返し回数は、「C・n2回」(C
は、定数)程度で十分である。
【0087】そして、ステップDでは、再び、要素ペア
を考慮して目的関数値を計算する。
【0088】 F2=L(l13)+L(l26)+L(l54) =2+6+2=10 ステップFで前回の目的関数値F1と今回の値F2とを比
較すると、今回の値の方が小さいため、今回の計画を、
新たな最適計画候補として更新する(ステップF,
G)。なお、順ベクトルS=(1,3,2,6,5,
4)に対する、冗長リンクの付加例を、当該順ベクトル
Sの右側に示している。なお、この順ベクトルSが、第
2世代の計画になる。
【0089】さらに、ステップHで突然変異操作を行な
い、順ベクトルS=(1,3,2,4,5,6)を生成
し、ステップDで目的関数F3を求める。順ベクトルの
要素ペアを参照して、F3を求めると、F3=L(l13
+L(l24)+L(l56)=2+3+2=7、となり、
本計画の目的関数値F3が、前回計画の目的関数値F2
り小さいため、ステップF、Gで、計画更新を行なう。
これが、第3世代の計画となる。このときの、順ベクト
ルS=(1,3,2,4,5,6)が示す経路は、図3
の300のようになる。本例では、3世代までの処理で
あるが、一般にn世代処理を繰返し、最適な計画結果
を、ステップIにて表示出力すればよい。
【0090】なお、図3の300で示した経路は「1、
3、6、5、4、2、1、5、6、4、2、3、1」の
順で一筆書きできる。
【0091】さて、図5(a)、(b)は、本発明にお
いて見出した、目的関数値の推移の有する特有な性質を
示したものである。図5(a)に示すように、横軸に
は、立案回数i毎に定まる順ベクトルS(i)、縦軸に
は、その目的関数値を、とっている。
【0092】順ベクトルSの要素の並びを、少しづつ変
化させ、その時の目的関数値を比較しながら、確実に、
最適解に近づくように、順ベクトルの置き換え処理を行
なっている様子を示している。
【0093】この場合、図5(a)に示すように、例え
ば、S(i)の様な極小点となる場合でも、次の順ベクト
ルに移行し、計画立案処理を十分に繰返した後に、最適
解ベクトルSoptに達することが分かる。このように、
大局的な解である最適解を求めるには、仮に、局所解が
得られた後、解の目的関数値が増加したとしても、処理
の繰返しを行なう必要がある。
【0094】したがって、この様に、毎回新しい計画S
i+1を作成し、その目的関数値F(Si+1)を演算し、前
回の計画Siの目的関数値F(Si)と比較して、より小
さい(目的関数を最小にする場合)、あるいは、より大
きなもの(目的関数を最大にする場合)を、最適計画候
補としていく処理を行なえば良いのであるが、この方法
であると、計画対象数であるpが大きくなった場合にお
いて、新しい計画を作成し、目的関数値を計算するのに
膨大な時間を要することになる。
【0095】そこで、本発明では、このような課題を解
決するために、計画立案を行なう毎に、新たな計画を作
成することを不要とする性質を見出し、高速な処理の実
行を可能にしている。
【0096】図5(b)においては、横軸には、計画順
ベクトルSiを、また、縦軸には、その目的関数である
F(Si)のSiに対する微分値ΔF(Si)をとって表
現したものである。
【0097】すなわち、ΔF(Si)=dF(Si)/d
Si=F(Si+1)−F(Si)、と表現される。これ
は、立案毎の目的関数差分値を表しており、新たな計画
「Si+1」の目的関数値が、前回の計画における目的関
数値より小さくなる場合には、「負」となり、それ以外
の場合は、「0」または「正」となる。
【0098】その推移は、図5(b)に示す通りF(S
i)と対応するが、波形は「0」を中心とした減衰振動
(即ち、振幅が小さくなりながら周期も変化していく波
形)に類似した波形になる。
【0099】厳密な計算機実験によると、本発明対象の
問題においては、ΔF(Si)の形状は、図5(b)に
示すようになり、Siを時刻と考えた場合の振幅の減衰
度合は、「c/log(i+2)」(logは、自然対
数,cは、予め設定しておいた定数,図5(b)に示す
場合では、c=100)の相似形になることが分かっ
た。
【0100】これは、「ΔF」が正になった場合、つま
り、新しい計画の目的関数値が前回の計画より悪くなっ
た時でも(すなわち、最小化問題の場合には、増加した
場合:最大化問題の場合には、減少した場合)、その差
分値ΔFが「c/log(i+2)」より小さな場合に
は、新しい計画を最適解候補に置き換えていくことによ
り、十分大きなiに対応する順ベクトルSiでは、必ず最
適解に達することを示している。
【0101】この性質は、最適化の処理性能の向上に極
めて有効である。何故ならば、立案の繰返し毎に、新し
い計画を総て作成し、該新計画に対する目的関数値であ
る、冗長経路の距離の総和を演算する必要がなく、単に
少し計画を変化させ(即ち、計画要素の若干の変更を行
ない)、かかる変化させた部分のみについて、検討すれ
ば良いことになる。
【0102】このように、微分値と減衰曲線とを考慮し
て、新たな計画を最適解候補に置き換えていく処理を行
なうことにより、最適化の対象である、奇数個のリンク
を有するノードの数Pに依存せず、目的関数がどのよう
に推移するかの検討が可能となり、本計画問題の解決を
高速に実現できる。
【0103】図6に示す、定数Cは、目的関数差分値Δ
との比較を行なうために用いる定数であり、図示するよ
うに、記憶手段3内に、i=1からi=p3まで、例え
ば、次の様なCの値が、記憶手段3が備える目的関数値
差評価テーブルに格納されている。
【0104】 C(i)=(C1・a(i))/log(i+2)。
【0105】但し、logは、自然対数、a(i)は、
「0.0」から「1.0」に分布する一様乱数である。
【0106】即ち、立案回数iの増加により、分布する
レンジが小さくなる様な値であればよい。C1は、対象
とする問題毎の、ΔFの値に応じて設定すれば良く、C
1=100とした場合の、C(i)の分布エリアの推移
を、図6(b)に示す。図6(b)にて示す斜線エリア
内に、C(i)が存在することになる。
【0107】例えば、前述のF1、F2の差分値を考えた
場合、ΔF=F1−F2が、C(i)より小さい場合に、
2に対する計画を、最適計画として、更新していけば
良い。これにより、目的関数の演算量が激減し、処理の
一層の高速化が図れる。このように、差分値のみに注目
して、計画を更新していくことも可能であり、そのた
め、図2ステップDを括弧書きにしている。
【0108】図7は、本発明にかかる装置を、図13等
に示す問題に適用して問題を解決する場合、最適化の対
象数である、奇数個のリンクを有する地点の数pを変化
させ、最適解または実用上の最適解が得られるまでにか
かる、処理時間をプロットしたものである。なお、従来
技術との比較のために、従来での最高速方法による処理
時間を、同一のグラフに図示している。なお、実用上の
最適解とは、最適解そのものではないが、実用的な許容
時間内に求まる解であって、実際の使用に耐えうる解を
意味する。
【0109】なお、ここでの処理は、「1000(MI
PS)=(1秒間に109回の命令を実行可能な処理性
能)」の処理能力を有するコンピュータを使用した、計
算機実験の結果を示している。
【0110】従来の方法、例えば、列挙法に近似した方
法では、「p」が30程度で、既に膨大な処理時間を要
してしまうのに対し、本発明によれば、60(秒)程度
で、p=844の地点数を有する計画に対する立案を行
なうことができ、処理の高速化が達成されていることが
わかる。
【0111】図8は、図7のレンジを縦/横軸ともに拡
張し、本発明による処理能力の限界を検討し、検討結果
を示したものである。4(分間)程度の処理時間を許容
した場合、p=1300程度までの要素数を有する計画
立案問題に対する最適解が、得られることがわかる。
【0112】一般的な、訪問計画問題においては、1日
当り、高々数千地点であることを考えると、本発明によ
れば、大型コンピュータ等を使用せずとも、短時間で最
適解が得られることになる。
【0113】本発明によれば、簡易なシステム構成で高
速に、訪問計画問題に対する最適計画を得ることができ
る。
【0114】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれ
ば、簡単な装置構成により、与えられた訪問計画問題に
対する、最適または実用的に最適な、巡回経路情報を高
速に求める手段を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】訪問計画立案装置の構成図である。
【図2】計画立案手段が行なう処理手順を示す説明図で
ある。
【図3】計画立案処理の説明図である。
【図4】経路テーブルの一例の説明図である。
【図5】目的関数値推移の性質を示す説明図である。
【図6】最適化に用いる定数の設定例の説明図である。
【図7】最適化対象数と処理時間との関係を示す説明図
である。
【図8】最適化対象数と処理時間との関係を示す説明図
である。
【図9】市街地図の一例を示す説明図である。
【図10】市街地図をデジタル化した例の説明図であ
る。
【図11】市街地図のデジタル表現の説明図である。
【図12】訪問計画例の説明図である。
【図13】訪問例の説明図である。
【図14】区の分割例の説明図である。
【図15】訪問経路例の説明図である。
【図16】区の分割をグラフ表現した様子を示す説明図
である。
【図17】一筆書経路例の説明図である。
【図18】一筆書経路のうち、最短の経路の説明図であ
る。
【図19】奇数リンクノードを参照して、オイラーグラ
フを作成するための説明図である。
【符号の説明】
1…計画立案手段、2…設定手段、3…記憶手段、4…
表示手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】訪問対象となる地域の地図情報が示す、道
    路、交差点の夫々を、リンク、ノードで表現したグラフ
    表現情報に、新たなリンクを追加して、1筆書き最短経
    路を求める問題、に対する解を計画立案によって求める
    装置であって、 前記問題、および、前記問題の解決に必要な変数の値を
    少なくとも受け付ける設定手段と、前記問題において、
    最小化または最大化を図る項目を表す目的関数を作成
    し、作成された目的関数の値を最小化または最大化する
    計画を立案する計画立案手段と、計画立案に必要な変数
    を少なくとも記憶する記憶手段と、計画立案結果を表示
    する表示手段とを具備し、 前記計画立案手段は、 予め生成されているグラフ表現情報において、奇数個の
    リンクに接続されたノードのみを取り出すノード選択手
    段と、 取り出されたノードをランダムに並べた順ベクトルであ
    る計画案を作成する初期計画案作成手段と、 計画案に対応する順ベクトルを参照し、目的関数値を計
    算する目的関数値演算手段と、 前回立案された計画と新たに立案された計画に対する前
    記目的関数値を比較し、新たに立案された計画に対する
    目的関数値が、前回立案された計画に対する目的関数値
    より小さい場合には、前回立案した計画を、今回立案し
    た計画で置き換えて、順次、最適計画候補とする計画更
    新手段と、 計画案に対応する順ベクトルに対して、順ベクトルの任
    意の2つの要素の並びを交換する変異操作手段と、 前記目的関数値演算手段、前記計画更新手段、および、
    前記変異操作手段を、所定回数だけ起動する機能、およ
    び、最終の最適計画候補で示される順ベクトルを参照
    し、要素の並びを2要素(1ペア)毎に見ていったと
    き、1ペアが構成するノードを結ぶ線を、新たなリンク
    として、予め生成されているグラフ表現情報に追加した
    新たなグラフ表現情報を、前記表示手段に表示させる機
    能とを有する制御手段と、を備える計画立案装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記目的関数値演算手
    段は、 順ベクトルの要素の並びを2要素(1ペア)毎に見てい
    ったとき、1ペア毎の、ノード間の経路長、または、ノ
    ード間の移動時間を、総てのペアに対して総計した値を
    目的関数値として演算すること、を特徴とする計画立案
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記計画更新手段は、
    順次、最適計画候補を求める際に、前回立案された計画
    と新たに立案された計画における前記目的関数値の差分
    値と、計画立案回数(i)毎に予め設定された変数(C
    (i))の値とを比較して、前記目的関数値の差分値が
    前記予め設定された変数(C(i))の値より小さい場
    合には、前回立案した計画を、今回立案した計画で置き
    換えて、最適計画候補とすること、を特徴とする計画立
    案装置。
  4. 【請求項4】訪問対象となる地域の地図情報が示す、道
    路、交差点の夫々を、リンク、ノードで表現したグラフ
    表現に、新たなリンクを追加して、1筆書き最短経路を
    求める問題、に対する解を計画立案によって求める方法
    であって、 予め生成されているグラフ表現情報において、奇数個の
    リンクに接続されたノードのみを取り出すノード選択ス
    テップと、 取り出されたノードをランダムに並べた順ベクトルであ
    る計画案を作成する初期計画案作成ステップと、 計画案に対応する順ベクトルを参照し、目的関数値を計
    算する目的関数値演算ステップと、 前回立案された計画と新たに立案された計画に対する前
    記目的関数値を比較し、新たに立案された計画に対する
    目的関数値が、前回立案された計画に対する目的関数値
    より小さい場合には、前回立案した計画を、今回立案し
    た計画で置き換えて、順次、最適計画候補とする計画更
    新ステップと、 計画案に対応する順ベクトルに対して、順ベクトルの任
    意の2つの要素の並びを交換する変異操作ステップと、 前記目的関数値演算ステップ、前記計画更新ステップ、
    および、前記変異操作ステップを、所定回数だけ起動す
    る制御ステップと、 最終の最適計画候補で示される順ベクトルを参照し、要
    素の並びを2要素(1ペア)毎に見ていったとき、1ペ
    アが構成するノードを結ぶ線を、新たなリンク(冗長リ
    ンク)として、予め生成されているグラフ表現情報に追
    加した新たなグラフ表現情報を、出力する出力ステップ
    と、を含む計画立案方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010073072A (ja) * 2008-09-20 2010-04-02 Seikatsu Kyodo Kumiai Coop Sapporo 配送用マップ作成装置、配送用マップ作成方法、及び配送用マップ作成プログラム
WO2021106977A1 (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 公立大学法人 滋賀県立大学 輸送経路決定方法、コンピュータプログラム、及び、輸送経路決定装置
CN112906973A (zh) * 2021-03-10 2021-06-04 浙江银江云计算技术有限公司 一种家庭医生随访路径推荐方法及系统
EP4290416A1 (en) 2022-06-09 2023-12-13 Fujitsu Limited Information processing apparatus, information processing method, and program

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