JPH09160437A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09160437A
JPH09160437A JP7324205A JP32420595A JPH09160437A JP H09160437 A JPH09160437 A JP H09160437A JP 7324205 A JP7324205 A JP 7324205A JP 32420595 A JP32420595 A JP 32420595A JP H09160437 A JPH09160437 A JP H09160437A
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JP
Japan
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belt
contact
printing process
toner image
forming apparatus
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Pending
Application number
JP7324205A
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English (en)
Inventor
Toru Miyasaka
徹 宮坂
Kazutomi Onishi
一臣 大西
Katsumasa Mikami
克雅 三上
Hiroyuki Koike
裕之 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7324205A priority Critical patent/JPH09160437A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光体ベルトや中間転写体ベルトなどを用いる
場合に、離接動作が必要な印写プロセスの離接動作時に
おける感光体ベルトや中間転写体ベルトに与える走行速
度変動が、記録画像に与えて画像の精度を損なうという
課題がある。 【解決手段】上記課題を解決するために、トナー像担持
体ベルトに対して離接する印写プロセスが接触する位置
の下流側に、離接時におけるトナー像担持体ベルトの伸
び変動を吸収するベルト伸び吸収機構を設けるととも
に、トナー像担持体ベルトに対して離接する印写プロセ
スが接触する位置の上流側に、離接時におけるトナー像
担持体ベルトの挙動変化をより上流側に伝達することを
阻止するベルト回転阻止部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体ベルトや中
間転写体ベルトなどのベルト部材を利用する電子写真装
置に係り、特に、前記ベルト部材に対して離接動作を有
する印写プロセスが配置されている電子写真プロセスを
利用した画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの電気画像情報に従っ
てカラー画像を記録する方法は、多数知られている。こ
れらのうち、高画質のカラー画像を比較的高速に記録可
能な記録方式としては、電子写真を利用した方式が有効
である。
【0003】電子写真法を利用したカラー画像記録は、
感光体である記録体上にイエロー,マゼンタ,シアン,
黒のトナー画像を形成し、形成されたこれらトナー画像
を、用紙上や中間転写体上に重ね合わせて合成し、カラ
ー画像を形成するものである。電子写真方式は、印写プ
ロセスが多いために、構成が複雑で、装置全体が大型化
しやすいという欠点を有している。特に、4つの現像機
は1つの感光体ドラムの周囲に配置すると、各現像機の
構成が異なってしまうために4種類の現像機を必要とす
るなどの装置の複雑化とともに、感光体ドラム直径の大
型化を招くものである。そこで、直径の比較的小さな感
光体を用いると共に、4つの現像機をスライドしたり回
転させる構成で切り替える方式が、例えば特開平2−189
562 号公報や特公平2−13304号公報等で示されている。
しかしながら、これらの構成では現像機を動かす機構が
必要であるために、装置がさらに複雑となってしまう。
【0004】これに対して、感光体をベルト状に配置し
感光体ベルトの平面部を利用して、3個または4個の現
像機を並列配置する方法が提案されている。例えば、特
開平2−213884 号公報では、水平に張った感光体ベルト
の上面に3個の現像機を配置し、感光体ベルトに形成し
たトナー画像を中間転写体ベルトに重ねて転写するカラ
ー電子写真装置が示されている。
【0005】感光体ベルトの平面部を利用して、現像機
を配置した他の例として、特開平5−503377号公報があ
る。この構成では、感光体の下方に現像機が配置されて
いる。
【0006】これら感光体ベルトの平面部を利用して、
複数の現像機を並列配置する構成においても、感光体上
に静電潜像を順に異なる色で現像するためには、感光体
を現像する現像機を順次切り替える必要がある。この現
像機切換動作が、感光体ベルトの走行に変動を与える
と、その影響が画像欠陥として記録画像に現れてしま
う。
【0007】このため、現像機の切換動作は感光体ベル
ト与える変動が小さくなるように、工夫されている。例
えば、特開平6−274037 号公報などでは、現像装置とし
て2成分現像方式を用い、現像しない現像機の磁気ブラ
シを回収することで、現像機を切り替える方式を開示し
ている。さらに、特開平1−259389 号公報では、磁極の
位置を動かすことで、感光体と接触しない位置に磁気ブ
ラシを動かすことで、現像機を切り替えている。
【0008】しかし、これら2成分現像方式は、マグネ
ットロールや攪拌室などの機構が必要であるために、大
型となりやすい欠点を有している。現像機の小型化に有
効な方式としては、現像ロール上にトナー薄層のみを形
成する非磁性一成分現像方式が知られている。しかしこ
の方式では、磁気ブラシを形成することができないた
め、前記磁気ブラシの回収機構による現像機の切換はで
きない。これを解決する手段として、電子写真学会誌2
6巻2号107頁から114頁などにおいて開示されて
いるような非接触でトナーのみを飛翔させるジャンピン
グ現像などがある。しかし、非磁性一成分現像で、より
高精細な画像を現像するためには、現像機と感光体を接
触させる必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、現像
機をスライドしたり回転したりして切り換える機構を備
えることで直径の小さな感光体の適用を図った上記従来
方式においては、これらの現像機を動かす機構のため
に、装置が複雑となり、装置サイズも十分小さくするこ
とができない。これに対して、前記ベルト感光体を利用
する方式は、ベルトのハンドリングの難しさはあるが、
現像機を大きく動かす必要がないために、その切り換え
機構が簡単になるために、比較的装置の小型・簡略化が
容易であり、小型フルカラーレーザプリンタの方式とし
て有効である。
【0010】しかしながら、この方式においても前記し
たようにいくつかの問題点がある。感光体ベルトの平面
部を利用して、複数の現像機を並列配置する構成におい
ても、感光体上に静電潜像を順に異なる色で現像するた
めには、感光体ベルトを現像する現像機を順次切り替え
る必要があり、この現像機切換動作が、感光体ベルトの
走行に変動を与えると、その影響が画像欠陥として記録
画像に現れてしまう。この現像機の切換動作が、感光体
ベルト与える変動が小さくなる方式として、前記2成分
現像方式を用いるとともに、現像しない現像機の磁気ブ
ラシを回収する方式が提案されている。しかし、これら
2成分現像方式は、マグネットロールや攪拌室などの機
構が必要であり、装置全体が複雑・大型化する欠点を有
している。現像機の小型化に有効な方式としては、現像
ロール上にトナー薄層のみを形成する非磁性一成分現像
方式が知られている。しかしこの方式では、磁気ブラシ
を形成することができないため、前記磁気ブラシの回収
機構による現像機の切り換えはできない。これを解決す
る手段として、前記非接触でトナーのみを飛翔させるジ
ャンピング現像などがある。しかし、非磁性一成分現像
で、より高精細な画像を現像するためには、現像機と感
光体を接触させる必要がある。
【0011】さらに、装置の小型化には中間転写体をベ
ルト化することも有効である。中間転写体を用いるカラ
ー画像印写プロセスでは、中間転写体上に感光体上に形
成された各色画像を重ね合わせた後、用紙上に一括転写
する。このため、中間転写体の周囲に配置される中間転
写体クリーナや用紙への転写機構は、感光体上の各色画
像を重ね合わせるときは離れており、用紙への転写時ま
たは転写後、中間転写体に接触させる離接機構が必要と
なる。この様な、中間転写体への離接機構は、中間転写
体がベルトの場合、前記の感光体ベルトへの離接機構の
動作時と同様に、中間転写ベルト走行に影響を与える可
能性が高い。
【0012】本発明の目的は、これら感光体ベルトや中
間転写体ベルトなどを用いるとともに、これらベルト部
材への離接動作が必要な印写プロセスを有するカラー画
像形成装置などにおいて、該離接動作が必要な印写プロ
セスの離接動作時における感光体ベルトや中間転写体ベ
ルトに与える走行速度変動が、記録画像に与える影響を
排除し、高画質な画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ベルト状感光体やベルト状中間転写体などのトナー
像担持体ベルトの前記トナー像担持体ベルトに対して離
接する印写プロセスが接触する位置の下流側に、離接時
における前記トナー像担持体ベルトの伸び変動を吸収す
るベルト伸び吸収機構を設ける。さらに、上記目的を達
成するために、前記トナー像担持体ベルトの前記トナー
像担持体ベルトに対して離接する印写プロセスが接触す
る位置の上流側に、前記離接時における前記トナー像担
持体ベルトの挙動変化をより上流側に伝達することを阻
止するベルト回転阻止部材を設ける。また、前記ベルト
伸び吸収機構が該トナー像担持体に付与する張力より
も、前記ベルト回転阻止部材のベルト回転を阻止する阻
止抵抗が大きいように設定する。
【0014】上記構成では、トナー像担持体ベルトに対
して離接する印写プロセスが接触する位置の下流側に、
離接時におけるトナー像担持体ベルトの伸び変動を吸収
するベルト伸び吸収機構をを設けているので、離接する
印写プロセスの離接動作により発生するベルトの挙動変
化は、ベルト伸び吸収部材が吸収することができる。ま
た、上記構成では、トナー像担持体ベルトに対して離接
する印写プロセスが接触する位置の上流側に、離接時に
おける該トナー像担持体ベルトの挙動変化をより上流側
に伝達することを阻止するベルト回転阻止部材を設けて
いるので、離接する印写プロセスの離接動作により発生
するベルトの挙動変化が、ベルト回転阻止部材の上流側
に伝達することを阻止できる。さらに、上記構成では、
ベルト伸び吸収機構がトナー像担持体に付与する張力よ
りも、ベルト回転阻止部材のベルト回転を阻止する阻止
抵抗が大きいように設定されているので、離接する印写
プロセスの離接動作により発生するベルトの挙動変化
は、ベルト回転阻止部材の上流側に伝達することなく、
ベルト伸び吸収部材が吸収することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1から図5を用いて、本
発明の実施例を説明する。
【0016】図1は、本発明の一例を示すカラー画像形
成装置の構成を示す図である。
【0017】最初に、本実施例の装置におけるカラー画
像記録時の各部動作の概略について説明する。
【0018】本実施例の装置は、感光体ベルト10と中
間転写ドラム4からなっている。まず、回転する感光体
ベルト10の表面を帯電器1によって一様に帯電する。
次に、図示してない、本画像形成装置とは別に設置され
た情報処理装置からの入力情報に基づいて、露光装置2
を駆動しイエローの画像パターンに従ったレーザ光を出
力し、それによって感光体ベルト10表面が露光され静
電潜像が形成される。形成された静電潜像はイエロー現
像機3Yによってイエロー画像の現像が行われる。現像
後の画像は、感光体ベルトに接触して回動している中間
転写体ドラム4に転写される。転写後、感光体ベルト1
0表面は図示していないイレーズランプ等により除電さ
れ、その後感光体クリーナ8によりクリーニングが行わ
れる。感光体クリーナ8には廃トナーボックス28が接
続されており、この中に清掃により生じた廃トナーが回
収される。次に、再び帯電器1より帯電後、露光装置2
によりマゼンタの画像パターンに従った露光が行われ
る。この時イエロー現像機3Yを感光体ベルト10から
離すとともに、マゼンタ現像機3Mを感光体ベルトに接
触させて、マゼンタ画像を形成する。感光体ベルト上に
形成されたマゼンタ画像は、先に中間転写体ドラム4上
に転写されたイエロー画像に重ね合うように転写され
る。さらに、現像機をシアン,黒と順次離接させること
で、シアンおよび黒の画像を現像し、中間転写体ドラム
4上にイエロー,マゼンタ,シアン,黒の4色からなる
画像を形成する。
【0019】これらの画像形成に際しては、中間転写体
ドラム4の周辺に設けた中間転写体クリーナ9,転写ロ
ーラと除電器から構成される転写機構5は、非接触の待
避状態とする。
【0020】続いて、用紙カセット6から用紙をピック
し、中間転写体ドラム上の4色画像を静電的に一括転写
する。転写後の用紙は除電剥離され、定着機7で加熱さ
れ各色のトナーが混色させるとともに、用紙上に融着さ
せフルカラー画像記録を完了する。なお、中間転写体ド
ラムは用紙への転写が完了後、中間転写体クリーナ9に
より残留トナーが清掃される。中間転写体クリーナ9よ
り発生する廃トナーは感光体クリーナと同様に廃トナー
ボックス28に回収される。
【0021】本実施例の装置構成では、感光体ベルト1
0を用いており、各色の画像を現像する際に、各色現像
機を順次離接させる必要がある。この離接動作は、回転
駆動する感光体ベルトに変動を与える原因となる。図1
の実施例装置における離接動作による感光体ベルトの変
動を抑制する機構の詳細を、図2に示す。図2の実施例
構成では、現像機の接触する位置の下方に配置されたベ
ルト変動吸収ローラ12にバネ13によるベルト張架機
構11を配置している。また、図2の実施例構成では、
現像機の接触する位置の上方に配置されたベルト変動抑
止ローラ14を感光体ベルトの駆動ローラとするととも
に、このローラに回転負荷を与える板バネ状部材からな
る回転負荷付与部材15を配置している。本実施例の構
成では、図2に破線で示した現像機の離接による感光体
ベルトの変動は、下方に配置されたベルト変動吸収ロー
ラ12が、矢印の方向に逆転するとともに、上方に引き
上がることで吸収される。上方のベルト変動抑止ローラ
14は駆動ローラであるとともに、板バネからなる回転
負荷付与部材15で回転負荷が与えられており、現像機
の離接による感光体ベルトの変動による回転速度変動の
発生を抑止することができる。本実施例の構成では、露
光が行われるベルト変動抑止ローラ14は、駆動源を有
するとともに、回転負荷付与部材15で適度な回転負荷
が与えられている。このため、ベルト変動抑止ローラ1
4上の感光体ベルトの回転速度は安定となり、現像機3
の離接時の影響を受けることなく、安定した静電潜像を
形成することができる。図2で示した本実施例のベルト
の変動を吸収する機構は、ベルトに張力を与える部材と
共用させているが、機能を分離し、ベルトの変動を吸収
する機構とベルトに張力を与える部材をともに配置して
も良い。
【0022】感光体ベルトの変動を吸収するベルト張架
機構11が、感光体ベルト変動吸収時に感光体ベルトに
与える最大張力をF1とし、板バネからなる回転負荷付
与部材15で与えられる回転負荷に対抗して、感光体ベ
ルトを駆動するための最小駆動力をF2としたときに、
F1とF2は、F1<F2の関係に無ければならない。
F1>F2の場合は、現像機の離接時の感光体ベルトに
加わる変動が、露光部に伝達し、記録画像に変動を生じ
てしまう。
【0023】図3は、本発明の他の実施例を説明するた
めの図である。図3の構成では、離接動作をする現像機
に対向する位置に、感光体ベルト10をガイドするガイ
ド部材16を設けている。図に示すように、ガイド部材
は、現像機の接触位置の上流側と下流側に感光体ベルト
10と接触する突起を有している。それら突起のうち、
感光体ベルト10の移動方向上流側に位置する上流側ガ
イド17の表面を、感光体ベルト背面に対して摩擦抵抗
の大きな摩擦部材25で構成するとともに、下流側に位
置する下流側ガイド18の表面を、感光体ベルト10背
面に対して摩擦抵抗の小さな摩擦部材26で構成してい
る。下流側の突起は、回転するローラなどにすることも
有効である。この様な構成のガイドを配置することで、
現像機の接触動作時に、摩擦抵抗の小さい下流側にのみ
感光体ベルト10の挙動変化を伝達することから、上流
側に配置された感光体の露光位置などに影響を与えるこ
とがなくなる。この構成のガイドを用いる場合は、下流
側ガイド18のさらに下流側に、感光体ベルト10の伸
びを吸収するベルト伸び吸収機構としてベルト変動吸収
ローラ12を設ける必要がある。感光体ベルト10の伸
びを吸収するベルト伸び吸収機構としては、図2の実施
例で示したバネによるベルト張架機構11を用いること
ができる。
【0024】複数の現像機に対して、このガイド部材1
6を複数設置する場合、現像機が待避時には、ガイド部
材16と感光体ベルト間に、若干の隙間が生じるよう
に、ガイド部材位置を設定する必要がある。この様な位
置にガイド部材16を設置することで、図3に示すよう
に、上流側の現像機が接触時においても、下流側のガイ
ド部材16Bが影響することなく、更に下流に配置され
たベルトの伸びを吸収する手段であるベルト変動吸収ロ
ーラ12によって、ベルト変動を吸収できる。また、現
像機待避位置におけるガイド部材16と感光体ベルト1
0は接触しないことから、感光体ベルト10の駆動力を
小さくすることができる。さらに、ガイド部材16の摩
擦抵抗の大きな材料で構成されている上流側ガイド17
の突起部を、摩擦抵抗の小さな摩擦部材26で構成され
ている下流側ガイド18の突起部よりも、感光体ベルト
10からの距離を若干大きく配置することで、摩擦抵抗
の大きな摩擦部材25で構成されている上流側ガイド1
7の接触をほぼ完全に阻止できる。この様な構成を取る
ことで、感光体ベルト10の駆動力を最小にすることが
できる。
【0025】感光体ベルト10の変動を吸収するベルト
張架機構11が、感光体ベルト変動吸収時に感光体ベル
トに与える最大張力をF1とし、摩擦抵抗が大きな上流
側ガイド部材17の突起が、現像機が接触時に発生する
感光体ベルトの駆動負荷をF2、摩擦抵抗が小さい下流
側ガイド部材18の突起が、現像機が接触時に発生する
感光体ベルトの駆動負荷をF3とすると、F2>F1+
F3となるように、感光体ベルトの変動を吸収する機構
のバネ13力,各摩擦部材25,26の摩擦係数を設定
しなければならない。これによって、現像機3の離接時
における感光体ベルト10に加わる変動の他の印写プロ
セスへの影響を抑制することができる。
【0026】図4は、中間転写体ベルトを用いる場合の
他の実施例を説明するための図である。本実施例の装置
は、中間転写体ドラムがベルトとなっている以外、印写
プロセスは、図1で示した実施例と同様である。図4の
実施例装置における離接動作による中間転写体ベルト1
9の変動を抑制する機構の詳細を、図5に示す。
【0027】図5の実施例構成では、中間転写体クリー
ナ9の接触する位置の下流側に、中間転写体クリーナの
離接による中間転写体ベルト19の変動を吸収するベル
ト張架機構20を配置している。本実施例おける中間転
写体ベルト19の変動を吸収するベルト張架機構20
は、ガイド部材21とガイド部材を中間転写体ベルト1
9に押し当てるバネ22によって構成されている。ま
た、図5の実施例構成では、中間転写体クリーナ9の接
触する位置と用紙への画像転写位置の間に、中間転写体
クリーナ9の離接動作による中間転写体ベルト19の変
動を、上流側の画像転写位置に伝えないためベルト変動
抑止部材としてのガイド部材23が設けられている。上
流側の画像転写位置に伝えないためのガイド部材23
は、中間転写体ベルト19背面と接触する位置に、ゴム
材24などの摩擦抵抗の大きな部材が設けられている。
中間転写体クリーナ9の離接動作によって生じる中間転
写体ベルト19の変動は、中間転写体クリーナ9の下流
側に配置された中間転写体ベルト19の変動を吸収する
ベルト張架機構20で吸収されるとともに、上流側では
摩擦抵抗の大きなガイド部材23で止められるために、
より上流側の印写プロセスに影響を与えない。中間転写
体クリーナ9の離接動作による中間転写体ベルト19の
変動の下流側への伝達は、上記下流側に配置された変動
を吸収するベルト張架機構20によって吸収される。こ
の構成とすることで、中間転写体ベルト19変動の他の
プロセスへの影響を、ほとんど抑制することができる。
さらに、図6に示すように、中間転写体ベルト変動を吸
収するベルト張架機構20の下流側にも、上流側に配置
されているのと同様な摩擦抵抗の大きなガイド部材27
を配置することで、より一層の中間転写体クリーナ9の
離接動作による中間転写体ベルト19の変動の影響を小
さくすることが可能である。これによって、用紙への画
像転写位置における中間転写体ベルト19の速度変動を
抑止できる。中間転写体クリーナ9の下流側に配置され
た摩擦抵抗の大きなガイド部材27をローラにするとと
もに、図2のような回転負荷機構を有する駆動ロールと
することで、感光体画像の転写位置から駆動ロールまで
の中間転写体ベルトを、張り側にでき、変動は更に抑制
できる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成では、
離接動作を行う印写プロセスが、トナー像担持体ベルト
対して離接動作する際に、トナー像担持体ベルトに生じ
る挙動変動が、他の印写プロセスに影響を及ぼすことを
防止することができる。これによって、離接動作時に発
生する画像ぶれなどの画像欠陥が生じることのない画像
形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すカラー画像形成装置の
構成を示す図である。
【図2】離接動作による感光体ベルトの変動抑制機構の
詳細を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例を説明するための図であ
る。
【図4】中間転写体ベルトを用いる場合の一実施例を説
明するための図である。
【図5】中間転写体ベルトの変動抑制機構の詳細を示す
図である。
【符号の説明】
1…帯電器、2…露光装置、3Y…イエロー現像機、3
M…マゼンタ現像機、3C…シアン現像機、3K…ブラ
ック現像機、4…中間転写体ドラム、5…転写機構、6
…用紙カセット、7…定着機、8…感光体クリーナ、9
…中間転写体クリーナ、10…感光体ベルト、11…ベ
ルト張架機構、12…ベルト変動吸収ローラ、13,2
2…バネ、14…ベルト変動抑止ローラ、15…回転負
荷付与部材、16…ガイド部材、17…上流側ガイド、
18…下流側ガイド、19…中間転写体ベルト、20…
ベルト張架機構、21,23,27…ガイド部材、24
…ゴム材、25,26…摩擦部材、28…廃トナーボッ
クス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/16 G03G 15/16 (72)発明者 三上 克雅 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 小池 裕之 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト状感光体やベルト状中間転写体から
    なるトナー像担持体ベルトを有し、前記トナー像担持体
    ベルトに対して離接動作をする印写プロセスを有する画
    像形成装置において、 前記離接動作をする印写プロセスが接触する前記トナー
    像担持体ベルト位置の下流側に、前記離接動作をする印
    写プロセスの離接時に発生するトナー像担持体ベルトの
    伸び変動を吸収するベルト伸び吸収機構を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】ベルト状感光体やベルト状中間転写体から
    なるトナー像担持体ベルトを有し、前記トナー像担持体
    ベルトに対して離接動作をする印写プロセスを有する画
    像形成装置において、 前記離接動作をする印写プロセスが接触する前記トナー
    像担持体ベルト位置の上流側に、前記離接動作をする印
    写プロセスの離接時に発生する前記トナー像担持体ベル
    トの挙動変化を、より上流側に伝達することを阻止する
    ベルト回転阻止部材が配置されていることを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】ベルト状感光体やベルト状中間転写体から
    なるトナー像担持体ベルトを有し、前記トナー像担持体
    ベルトに対して離接動作をする印写プロセスを有する画
    像形成装置において、 前記離接動作をする印写プロセスが接触する前記トナー
    像担持体ベルト位置の下流側に、前記離接動作をする印
    写プロセスの離接時に発生するトナー像担持体ベルトの
    伸び変動を吸収するベルト伸び吸収機構と、 前記離接動作をする印写プロセスが接触する前記トナー
    像担持体ベルト位置の上流側に、前記離接動作をする印
    写プロセスの離接時に発生する前記トナー像担持体ベル
    トの挙動変化を、より上流側に伝達することを阻止する
    ベルト回転阻止部材とを配置されていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記ベルト伸び吸収機
    構が、前記トナー像担持体ベルトに付与する張力より
    も、前記離接動作をする印写プロセスが接触する前記ト
    ナー像担持体ベルト位置の上流側に配置された前記ベル
    ト回転阻止部材が前記トナー像担持体ベルトに付与して
    いる阻止力が、大きく設定されていることを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記離接動作をする印
    写プロセスの接触時に前記トナー像担持体ベルトをガイ
    ドするガイド部材を設け、前記ガイド部材は、前記離接
    動作をする印写プロセスの上流側が、下流側に比較して
    摩擦抵抗の高いガイド部材で構成されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項2において、前記トナー像担持体ベ
    ルトが前記ベルト状感光体であるとき、前記ベルト状感
    光体を露光する露光位置を前記ベルト状感光体を張架す
    るローラ軸上になるように前記露光装置を配置し、前記
    露光位置のローラ軸に、ローラの回転に負荷を与える負
    荷部材を配置したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項2において、前記トナー像担持体ベ
    ルトが前記中間転写ベルトであるとき、前記中間転写ベ
    ルトに対して、離接動作をする印写プロセス付近に、前
    記転写ベルトをガイドするガイド部材を配置し、前記ガ
    イド部材の内少なくとも一方に、前記中間転写ベルトの
    回転を阻止する負荷機構を配置したことを特徴とする画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1から6項記載の画像形成装置にお
    いて、前記トナー像担持体ベルトは、感光体ベルトであ
    るとき、前記離接動作を行う印写プロセスは現像装置で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1から5項および第7項記載の画像
    形成装置において、前記トナー像担持体ベルトが中間転
    写体ベルトであるとき、前記離接動作を行う印写プロセ
    スは中間転写体ベルトクリーナまたは中間転写体ベルト
    上の画像を用紙上に転写する転写ローラの少なくとも一
    方であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1,3,4,5,8または9記載
    の画像形成装置において、前記ベルト伸び吸収機構は前
    記トナー担持体ベルトに内接するガイド部材またはロー
    ル部材をバネなどの弾性部材によって、ベルト張架方向
    に加圧するように構成されていることを特徴とする画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】請求項2から8記載の画像形成装置にお
    いて、前記ベルト回転阻止部材は、前記トナー担持体ベ
    ルトに内接し、ゴム等の摩擦抵抗の大きな部材が前記ト
    ナー担持体ベルトとの接触位置に配されていることを特
    徴とする画像形成装置。
JP7324205A 1995-12-13 1995-12-13 画像形成装置 Pending JPH09160437A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8340550B2 (en) 2010-01-29 2012-12-25 Fuji Xerox Co., Ltd. Transfer device and image forming device

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