JPH09159632A - 化学センサによる計測方法 - Google Patents

化学センサによる計測方法

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JPH09159632A
JPH09159632A JP34609395A JP34609395A JPH09159632A JP H09159632 A JPH09159632 A JP H09159632A JP 34609395 A JP34609395 A JP 34609395A JP 34609395 A JP34609395 A JP 34609395A JP H09159632 A JPH09159632 A JP H09159632A
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dew point
characteristic curve
moisture sensor
value
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JP34609395A
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Isao Tazawa
勇夫 田澤
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Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 校正間隔を必要以上に細かくすることなく折
れ線近似による演算処理を行ない、所定の精度での計測
を可能とする、化学センサを使用した計測方法を提供す
る。 【解決手段】 化学センサの入出力特性曲線DP=f
(Ch)を複数の領域に分け、各領域を、 (1)DP=an Ch+bn 、 又は、 (2)DP=an logCh+bn にて折れ線近似し、前記式(1)の場合にはCh値を入
力して出力値DPを求め、前記式(2)の場合には、必
要に応じて、前記化学センサの入出力特性曲線DP=f
(Ch)と前記近似式にて示される一次直線とのずれを
補正するべく、前記式(2)にCh値を入力して得られ
る出力値DPに所定の補正量△DPを加算することによ
って補正された出力値DPを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、水分
センサ、酸素センサ、水素センサ、炭化水素センサ、一
酸化炭素センサ、窒素酸化物センサ及びその他の選択的
捕捉機能を介在させた化学センサを使用した計測方法に
関するものであり、特に、折れ線近似処理法を使用し、
高精度にて計測を行なうことのできる、化学センサを使
用した計測方法に関するものである。本発明は、例え
ば、ディジタル方式による水分センサを使用した露点計
測方法などに好適に具現化される。
【0002】
【従来の技術】例えば、水分センサを使用した水分量検
知、即ち、露点計測に関して説明すると、気体中の水分
量の検知は石油関連で石油化学プラントにおける水素ガ
ス、炭酸ガス中の水分管理、また、油入変圧器や変成器
のガス空間の水分管理に必要とされている。これら現場
での水分管理においては、露点計測装置に対して高信頼
性、長期耐久性、現場への適合性等が要求されることに
加えて、高精度の測定がさらに要求される。通常、露点
計測装置に使用される水分センサの感湿特性は非線形で
あるため、アナログ電子回路では十分な精度を得ること
が難しく、最近、ディジタル方式の露点計測方法及び装
置が多く提案されている。
【0003】又、周知のように、これら露点計測装置に
使用される水分センサには電解質系、有機物系、金属酸
化物系などの多くのセンサがあるが、以下、低水分量検
知に良く用いられているアルミニウム酸化被膜型水分セ
ンサを例に取って説明する。勿論、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0004】アルミニウム酸化被膜型水分センサの構成
や表面構造は公知であるのでここでは説明を省略する
が、感湿原理は気体中の水分子がセンサ表面に物理吸着
して誘電率、導電率が増加することによる。よって、水
分センサの静電容量C又は電気抵抗Rを検出することに
より水分濃度に関する情報が得られる。他方、センサ表
面での水分子の吸着は、水蒸気圧Pと飽和水蒸気圧Ps
の比、即ち相対圧H=(P/Ps)の増加にともない、
多分子層を形成し、H=(P/Ps)と水分子の吸着の
体積Xとの関係は一般にBETの式に従い、Xmを吸着
第1層の体積とすると、n=(X/Xm)は見掛け上の
吸着層数とみなすことができ、Hとnの関係は次の式に
従う。
【0005】
【数2】 ただし、cは温度による定数、Nは最大吸着層数であ
る。
【0006】さらに、Hが増加するとnが増加し、誘電
率、導電率を増加させるため、水分センサの電気容量C
は増加し、電気抵抗Rは減少する。
【0007】以上については多くの文献により一般的に
知られていることである。
【0008】今、上記の如き感湿原理に基づくアルミニ
ウム酸化被膜型水分センサの各温度による入出力特性D
P(露点)=f(Ch(静電容量))を調べると、図4
に示すように、相似曲線群を形成する。
【0009】従来、このような入出力特性を有する水分
センサを使用して露点を求める場合には、数値解析によ
り求めた多次関数の演算式を使用して演算処理する数値
解析処理法、水分センサの入出力特性をROMテーブル
化することによって演算処理するROMテーブル処理
法、或はアルゴリズムに基づいた折れ線近似による演算
処理する折れ線近似処理法、などが考えられる。
【0010】本発明者は、上述のような水分センサを使
用した露点計測方法及び装置を研究する過程において、
上記演算処理法のうち、数値解析処理法及びROMテー
ブル処理法は、校正時のデータ採取、数値処理、プログ
ラム変更、ROMテーブル化の作業に多大の時間と工数
を要し、実際的ではなく、折れ線近似処理法がより好ま
しいことが分かった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような折れ線近似
処理法を用いてより精度良く計測するためには、折れ線
近似する際の校正間隔が問題となる。例えば露点計測な
どにおいて10℃間隔で校正し折れ線近似を行なったと
すると、特に露点0℃〜10℃の領域において、水分セ
ンサの入出力特性曲線が急激に立ち上がるために、正確
に近似を取ることが困難である。この問題を解決するた
めに、間隔を10℃以下に設定して校正することが考え
られるが、本発明者の研究実験の結果によると、露点計
測などにおいては間隔を10℃以下に設定した場合には
むしろ校正が困難となり、所要の精度での折れ線近似を
行なえず、一部にエラーが大きくなることが分かった。
【0012】従って、本発明の目的は、校正間隔を必要
以上に細かくすることなく折れ線近似による演算処理を
行ない、所定の精度での計測を可能とする、化学センサ
を使用した計測方法を提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、校正間隔を10℃よ
り細かくすることなく折れ線近似による演算処理を行な
い、所定の精度での計測を可能とする、水分センサを使
用した露点計測方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
化学センサを使用した計測方法によって達成される。要
約すれば、本発明は、化学センサの入出力特性曲線DP
=f(Ch)を複数の領域に分け、各領域を、 (1)DP=an Ch+bn 、 又は、 (2)DP=an logCh+bn の一次関数にて折れ線近似し、前記式(1)を使用した
領域ではCh値を入力して出力値DPを求め、前記式
(2)を使用した領域では、必要に応じて、前記化学セ
ンサの入出力特性曲線DP=f(Ch)と前記式(2)
にて示される一次関数とのずれを補正するべく、前記式
(2)にCh値を入力して得られる出力値DPに所定の
補正量△DPを加算することによって補正された出力値
DPを求める、ことを特徴とする化学センサによる計測
方法である。
【0015】本発明の他の態様によれば、水分量により
静電容量(Ch)が変化する水分センサを用いて所定の
温度(T)における露点(DP)を計測する露点の計測
方法において、(a)所定温度(T)における水分セン
サの入出力特性曲線DP=f(Ch)を、複数の露点領
域i(DP1 〜DPi+1 )に分け、(b)前記水分セン
サの入出力特性曲線DP=f(Ch)の中の露点(−8
0〜0)℃の範囲に相当する露点領域の各領域における
特性曲線DPを、 DP=an Ch+bn にて近似し、この式に温度Tにおける水分センサのCh
値を入力して、露点領域(−80〜0)℃の領域での露
点DPを求め、前記水分センサの入出力特性曲線DP=
f(Ch)の中の露点(0〜10)℃の範囲に相当する
露点領域の各領域における特性曲線DPを、 DP=an logCh+bn にて近似し、この式に温度Tにおける水分センサのCh
値を入力して露点DPを求め、更に、この演算結果の露
点DPに次の式で求められれる補正量△DPを加算する
ことによって露点領域(0〜10)℃の領域での露点D
P=DP+△DPを求め、
【0016】
【数3】 前記水分センサの入出力特性曲線DP=f(Ch)の中
の露点10℃以上DPi+1 の範囲に相当する露点領域の
各領域における特性曲線DPを、 DP=an logCh+bn にて近似し、この式に温度Tにおける水分センサのCh
値を入力して、露点領域10℃以上の領域での露点DP
を求める、ことを特徴とする水分センサによる露点の計
測方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る化学センサの
計測方法を図面に則して更に詳しく説明する。以下に説
明する実施例では、本発明を、化学センサとして水分セ
ンサを使用した露点計測方法に関連して説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0018】実施例1 図3は、本発明の一実施例である露点計測方法を実施す
るための装置の回路構成図である。本実施例では、化学
センサとして水分量の変化に応じて静電容量が変化する
アルミニウム酸化被膜型水分センサSが使用されてい
る。
【0019】又、本実施例の装置にて、水分量検出回路
10は、基本的にはCR発振回路であって、例えばC−
MOS型のシュミットインバータ11と、このインバー
タ11の入出力間、即ち、帰還回路に挿入されたパルス
周波数決定用素子である抵抗器R1 と、インバータ11
の入力側と接地間に接続されたもう1つのパルス周波数
決定用素子である静電容量型センサSとによって被検体
中の特定成分量、即ち、本実施例では水分量に関する周
波数のパルス信号を発生する。即ち、このパルス発生回
路は、センサSの静電容量値Chが被検体中の水分量の
変化に応じて変化することによって周波数(F)が変動
するパルス信号を出力する。本実施例にて、第2のC−
MOS型のシュミットインバータ12は、パルス発生回
路からのパルス信号のパルス波形を反転するものであ
り、その出力周波数(F)は変わらない。
【0020】この発振出力、即ち出力周波数(F)は、
マイクロコンピュータ100に送り、マイクロコンピュ
ータ内のカウンタ部にてカウントし、演算処理部にて演
算処理してその周波数に対応する水分量が算出される。
本実施例においては、発振周波数は、後で詳しく説明す
る所定の演算式に基づい演算処理することにより露点と
して出力される。
【0021】なお、上記水分量検出回路10において、
一般には、図示するように、水分センサSと並列に抵抗
器R2 を接続し、又、センサSと接地間に静電容量C0
が接続される。これは、抵抗器R2 と静電容量C0 とに
より、センサSに直流電圧成分がかからないようにする
ためである。即ち、通常、センサSとして酸化アルミニ
ウム等からなるセンサが用いられるので、直流電圧成分
が印加されると、分極、絶縁破壊等によりセンサの特性
の劣化等が生じ易くなるので、これを防止するためであ
る。又、静電容量C0 は、この静電容量C0 をセンサS
と直列に設けることによりセンサSに印加される電圧を
分圧し、センサSを保護するためである。更に、静電容
量C0 は、低露点で、センサSの容量Chが小さくな
り、それによって、出力周波数(F)が大きくなり過ぎ
ることを防ぐ機能をも有している。
【0022】又、本実施例では露点を算出するために、
計測時の測定雰囲気温度(T)が測定される。任意の温
度測定方法及び装置を使用し得るが、本実施例では、水
分量検出回路10と同様に、基本的にはCR発振回路と
される温度検出回路20が使用される。
【0023】つまり、この温度検出回路20は、例えば
C−MOS型のシュミットインバータ21と、このイン
バータ21の入出力間、即ち、帰還回路に挿入されたパ
ルス周波数決定用素子である例えばサーミスタのような
抵抗変化式の温度センサSTと、インバータ11の入力
側と接地間に接続されたもう1つのパルス周波数決定用
素子である固定静電容量Cとによって、温度に関する方
形波パルス信号を発生するCR発振回路を構成し、パル
ス周波数決定用素子である温度センサST の抵抗RT
温度に応じて変化することによってこのCR発振回路の
出力周波数(FT )を対応的に変化させ、この発振出
力、即ち方形波パルス信号をマイクロコンピュータ10
0に送り、水分量の場合と同様にしてその周波数(F
T )に対応する温度を算出する。
【0024】図4は、上記露点計測装置に使用された水
分センサSの温度0℃、20℃、40℃における感湿特
性DP=f(Ch)の一例を示す特性図であり、縦軸に
水分センサSの静電容量(Ch)を取り、横軸に露点
(DP)を取ったものである。
【0025】本発明者は、上述したように、アルミニウ
ム酸化被膜型水分センサの入出力特性(静電容量−露
点)について多くの研究実験を行なった結果、上述した
ように、改良されたアルゴリズムに基づいた折れ線近似
による演算処理を行なうことによって、正確に露点計測
を行ない得ることを見出した。
【0026】更に説明すれば、図4に示した水分センサ
Sの感湿特性を検討する過程で、本明者らは、一般に、
化学センサの入出力特性曲線DP=f(Ch)は、その
特性曲線を複数の領域に分け、各領域を、 (1)DP=an Ch+bn 、 又は、 (2)DP=an logCh+bn の一次関数にて折れ線近似し得ることを見出した。
【0027】更に、本発明者らは、前記式(1)が使用
される領域ではCh値を入力して出力値DPを求め、前
記式(2)が使用される領域では、必要に応じて、前記
化学センサの入出力特性曲線DP=f(Ch)と前記近
似式(2)にて示される一次関数とのずれを補正するべ
く、前記式(2)にCh値を入力して得られる出力値D
Pに所定の補正量△DPを加算することによって補正さ
れた出力値DPを求めることができることを見出した。
【0028】更に、露点計測方法に関連して具体的に説
明する。図1は、上述の如き本発明者らの着想の基に、
任意の温度における図1に示した水分センサSの感湿特
性を、複数の露点領域i(DP1 〜DPi+1 )に分け、
本実施例では露点10℃毎の領域に分け、複数の一次関
数にて近似し、縦軸に水分センサSの静電容量(Ch)
を取り、横軸に露点(DP)が取って示したものであ
る。
【0029】本実施例にて、水分センサSの入出力特性
曲線DP=f(Ch)は、特に露点−80℃〜0℃まで
は比較的なだらかな特性曲線にて示され、従って、例え
ば露点10℃毎の領域に分ければ、水分センサの入出力
特性曲線DP=f(Ch)は、複数の、即ち、本実施例
では8つの一次関数DP=an Ch+bn にて近似し得
ることが分かった。
【0030】ところが、図1にて理解されるように、水
分センサSは、露点10℃を超えるとその入出力特性曲
線DP=f(Ch)は急激に立ち上がる傾向を示し、そ
のために、露点が10℃を超えた場合には、出力値Ch
をlog圧縮することが好適であることが分かった。つ
まり、水分センサの入出力特性曲線DP=f(Ch)
は、露点10℃毎の領域に分け、DP=an logCh
+bn にて近似した。
【0031】しかしながら、特に露点0℃〜10℃の領
域においては、その入出力特性曲線DP=f(Ch)
が、その前の露点−80℃〜0℃の領域における比較的
なだらかな特性曲線から極めて急激に立上がるために、
図1に模式的に示すように、log圧縮した特性曲線だ
けでは精確に近似を取るのが困難であり、このlog圧
縮した特性曲線と、一点鎖線で示す実際の水分センサの
感湿特性曲線との間に誤差△DP、通常1℃〜2℃程度
が生じることが分かった。
【0032】本発明者は、この誤差△DPを求め、この
△DP分を上記log圧縮された演算式にて得られた露
点(DP)に加えることにより、この問題が解消される
ことを見出した。
【0033】次に、図1及び図2を参照して、本実施例
を更に具体的に説明する。
【0034】図1に示す実施例では、説明を簡単とし且
つ理解を容易とするために、測定可能露点領域は−80
℃〜20℃までとし、各温度における水分センサの感湿
特性曲線、即ち、入出力特性(静電容量−露点)は、露
点10℃毎に複数の露点領域i(DP1 〜DPi+1 )に
区分されているものとする。従って本実施例では、測定
可能露点領域iが10の領域に分けられている。
【0035】この10の領域に分けられた各領域の水分
センサの露点DPは、上述のように、露点領域(−80
〜0)℃の領域では、一次関数DP=an Ch+bn
て近似される。つまり、 DP=a1 Ch+b1 (1) DP=a2 Ch+b2 (2) DP=a3 Ch+b3 (3) DP=a4 Ch+b4 (4) DP=a5 Ch+b5 (5) DP=a6 Ch+b6 (6) DP=a7 Ch+b7 (7) DP=a8 Ch+b8 (8) にて示される一次関数が使用される。
【0036】又、露点領域(0〜10)℃の領域では、
水分センサの露点DPは、log圧縮された一次関数、
つまり、 DP=a9 logCh+b9 (9) が使用される。
【0037】但し、露点領域(0〜10)℃の領域での
水分センサの露点DPは、この演算結果のDPがそのま
ま使用されるのではなく、補正量△DPが加算される。
つまり、 DP=DP+△DP (10)
【0038】
【数4】 である。
【0039】又、露点領域(10〜20)℃の領域で
は、水分センサの露点DPは、log圧縮された一次関
数、つまり、 DP=a10logCh+b10 (12) が使用される。
【0040】上記a1 〜a10、b1 〜b10は、各水分セ
ンサ固有の定数であり、水分センサの感湿特性に基づい
て予め求められる。
【0041】ここで、或る温度Tにおける露点(DP)
を求める場合のアルゴリズムを図2を参照して説明す
る。
【0042】先ず、図3に示す温度検出回路20により
環境温度(T)を求め、且つ、湿度検出回路10によ
り、被検体中の水分量に関する周波数のパルス信号を発
生する。即ち、この湿度検出回路、即ち、パルス発生回
路10は、水分センサSの静電容量値Chが被検体中の
水分量の変化に応じて変化することによって周波数
(F)が変動するパルス信号を出力する。この発振出
力、即ち出力周波数(F)は、マイクロコンピュータ1
00に送り、マイクロコンピュータ内のカウンタ部にて
カウントされる。
【0043】マイクロコンピュータ100内の演算処理
部では、周波数(F)に応じて、即ち、水分センサSの
静電容量値Chの大きさに応じて、所定の上記演算式を
用いて演算処理し、露点DPとして出力する。
【0044】更に説明すると、水分センサSの静電容量
値ChがCh1 〜Ch9 の範囲においては、図2のアル
ゴリズムにてどのステップの演算式を使用すべきかを決
定し、上記演算式(1)〜(8)のいずれかを使用して
露点DPを求める。
【0045】水分センサSの静電容量値ChがCh9
Ch10の範囲においては、図2のアルゴリズムにて上記
演算式(9)、(10)、(11)を使用して露点DP
を求める。
【0046】又、水分センサSの静電容量値ChがCh
10以上の範囲においては、図2のアルゴリズムにて上記
演算式(12)を使用して露点DPを求める。
【0047】実際に、上記本発明の原理に従い、図2の
アルゴリズムに基づいて露点を求めた結果、全ての露点
測定範囲において±0.5℃の精度で露点DPを求めこ
とができた。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
化学センサの入出力特性曲線DP=f(Ch)を複数の
領域に分け、各領域を、(1)DP=an Ch+bn
又は、(2)DP=an logCh+bn にて折れ線近
似し、前記式(1)を使用した領域ではCh値を入力し
て出力値DPを求め、前記式(2)を使用した領域で
は、必要に応じて、前記化学センサの入出力特性曲線D
P=f(Ch)と前記近似式にて示される一次関数との
ずれを補正するべく、前記式(2)にCh値を入力して
得られる出力値DPに所定の補正量△DPを加算するこ
とによって補正された出力値DPを求める構成とされる
ので、校正間隔を必要以上に細かくすることなく折れ線
近似による演算処理を行ない、所定の精度での計測が可
能である。
【0049】又、本発明の他の態様によれば、上記本発
明の原理に従って、水分センサを使用した露点計測方法
が提供され、この露点計測方法も又、校正間隔を10℃
より細かくすることなく折れ線近似による演算処理を行
ない、所定の精度での計測が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従った露点計測方法に使用する
水分センサの入出力特性の近似折れ線図である。
【図2】露点計測方法を実施するための一具体例である
アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図3】本発明を実施する露点計測装置の一実施例を示
す回路構成図である。
【図4】本発明の原理に従った露点計測方法に使用する
水分センサの入出力特性を示す図である。
【符号の説明】
10 水分量検出回路 11、12 C−MOSシュミットインバータ 20 温度検出回路 21、22 C−MOSシュミットインバータ 100 マイクロコンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学センサの入出力特性曲線DP=f
    (Ch)を複数の領域に分け、各領域を、 (1)DP=an Ch+bn 、 又は、 (2)DP=an logCh+bn の一次関数にて折れ線近似し、前記式(1)を使用した
    領域ではCh値を入力して出力値DPを求め、前記式
    (2)を使用した領域では、必要に応じて、前記化学セ
    ンサの入出力特性曲線DP=f(Ch)と前記式(2)
    にて示される一次関数とのずれを補正するべく、前記式
    (2)にCh値を入力して得られる出力値DPに所定の
    補正量△DPを加算することによって補正された出力値
    DPを求める、ことを特徴とする化学センサによる計測
    方法。
  2. 【請求項2】 水分量により静電容量(Ch)が変化す
    る水分センサを用いて所定の温度(T)における露点
    (DP)を計測する露点の計測方法において、(a)所
    定温度(T)における水分センサの入出力特性曲線DP
    =f(Ch)を、複数の露点領域i(DP1 〜DP
    i+1 )に分け、(b)前記水分センサの入出力特性曲線
    DP=f(Ch)の中の露点(−80〜0)℃の範囲に
    相当する露点領域の各領域における特性曲線DPを、 DP=an Ch+bn にて近似し、この式に温度Tにおける水分センサのCh
    値を入力して、露点領域(−80〜0)℃の領域での露
    点DPを求め、 前記水分センサの入出力特性曲線DP=f(Ch)の中
    の露点(0〜10)℃の範囲に相当する露点領域の各領
    域における特性曲線DPを、 DP=an logCh+bn にて近似し、この式に温度Tにおける水分センサのCh
    値を入力して露点DPを求め、更に、この演算結果の露
    点DPに次の式で求められれる補正量△DPを加算する
    ことによって露点領域(0〜10)℃の領域での露点D
    P=DP+△DPを求め、 【数1】 前記水分センサの入出力特性曲線DP=f(Ch)の中
    の露点10℃以上DPi+1 の範囲に相当する露点領域の
    各領域における特性曲線DPを、 DP=an logCh+bn にて近似し、この式に温度Tにおける水分センサのCh
    値を入力して、露点領域10℃以上の領域での露点DP
    を求める、ことを特徴とする水分センサによる露点の計
    測方法。
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JP34609395A Pending JPH09159632A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 化学センサによる計測方法

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