JPH09158983A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JPH09158983A
JPH09158983A JP34472695A JP34472695A JPH09158983A JP H09158983 A JPH09158983 A JP H09158983A JP 34472695 A JP34472695 A JP 34472695A JP 34472695 A JP34472695 A JP 34472695A JP H09158983 A JPH09158983 A JP H09158983A
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JP
Japan
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air
chamber
spring unit
cylinder
vibration damping
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JP34472695A
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English (en)
Inventor
Katsuo Mutaguchi
勝生 牟田口
Tamotsu Murata
保 村田
Kiichiro Kanbe
喜一郎 神戸
Shingo Yamada
真吾 山田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置稼動時の低騒音化を図ると共に、装置全
体のコンパクト化を図る。 【解決手段】 制振装置本体フレーム内に、複数本の吊
ロッドを介して錘りを揺動自在に支持させるようにした
制振装置において、揺動方向に対峙する吊ロッド間に、
固有周期設定用として用いる空気ばねユニット23を斜
めに介装させる。空気ばねユニット23は、両側面にロ
ッド26a,26bを有するピストン25をシリンダ2
4内に摺動自在に収納させ、ピストン25の両側に空気
チャンバ27a,27bを形成する。空気チャンバ27
a,27bと連通路29a,29bを介して連通する容
積拡大用チャンバ28a,28bを、シリンダ24の外
面部又はロッド26a,26b内に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は橋梁やビル、船舶、
ゴンドラ等の構造物に取り付けてこれら構造物の揺れを
抑えるために用いる制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の制振装置として最近提案された
ものの一つとして2軸振り子型のものがある。すなわ
ち、図6乃至図8に示す如く、下部構造材としてのベー
ス2と、該ベース2上の前後、左右の四隅に立てた支柱
3と、前後、左右の支柱3の上端間を連結する上部構造
材としてのビーム4とから矩形骨組枠構造の制振装置本
体フレーム1を構成し、該本体フレーム1を、外力を受
けて振動する構造物5の上に防振ゴム(図示せず)を介
して据え付ける。上記本体フレーム1には、前後のビー
ム4の両端部側間に、補助ビーム4aを固定し、該補助
ビーム4aに、所要の長さを有する4本の吊ロッド8の
各上端をクロスヒンジ7aを介し左右方向(X方向)及
び前後方向(Y方向)へ回動できるように取り付け、且
つ該各吊ロッド8の下端に、水平板6をクロスヒンジ7
bを介して回動自在に吊り下げ支持させると共に、該水
平板6上に錘り9を載置して、該錘り9が水平板6、ク
ロスヒンジ7b、吊ロッド8、クロスヒンジ7aを介し
て水平方向へ単弦振動を行う振り子の如く揺動させられ
るようにし、更に、上記錘り9の揺動固有周期を構造物
5の固有周期と対応させるために、左右方向及び前後方
向に対峙するロッド8間に、コイルばねユニット10が
斜めに介装させてある。
【0003】又、上記錘り9の中央部に、リニアガイド
11によって上下運動がガイドされるようにした鉛直ロ
ッド12を、下面側より挿入配置すると共に、該鉛直ロ
ッド12の下端に、水平に配したテーブルフレーム18
を固設し、該テーブルフレーム18とベース2との間の
所要位置に、左右方向リニアガイド機構19xと前後方
向リニアガイド機構19yとによって左右、前後方向へ
移動できるようにした可動フレーム20xと20yをそ
れぞれ介在配置し、該可動フレーム20xと20yに左
右方向に延びるラックバー13xと前後方向に延びるラ
ックバー13yを保持させ、ラックバー13x,13y
に噛合させたピニオン14x,14yの軸に、減速機1
5x,15y、メカニカルブレーキ17x,17yを介
してモータ16x,16yを連結設置し、構造物5に発
生した揺れがセンサ(図示せず)で検知されると、その
信号が位相制御されてからモータ16x,16yへ出力
され、モータ16x,16yの駆動力がピニオン14
x,14y、ラックバー13x,13y、可動フレーム
20x,20y、テーブルフレーム18、鉛直ロッド1
2、リニアガイド11を介して水平板6に伝えられるこ
とにより、錘り9が構造物5の揺れに対し90°遅れの
位相で水平方向へ揺動させられて、構造物5の揺れが速
やかに抑えられるようにしてある。
【0004】なお、21x,21yは左右、前後に位置
する支柱3間に取り付けたバッファ受22x,22yに
当接する範囲で錘り9の揺動領域を規制するためのエン
ドバッファを示す。
【0005】上記制振装置に装備されている固有周期調
整用のコイルばねユニット10としては、たとえば、図
9(イ)に示す如く、ばねケース10a内に、該ばねケ
ース10aの一端よりロッド10bが突出するようにピ
ストン10cを移動自在に収納させ、且つ上記ばねケー
ス10a内に、常時ロッド10bを押し出す方向の力を
付与できるようにコイルばね10dを配置したもの、あ
るいは、図8(ロ)に示す如く、図8(イ)に示したも
のと同様な構成において、ピストン10cの両側にコイ
ルばね10dを配置したもの等が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図9
(イ)に示すコイルばねユニット10の場合、装置稼働
時において、吊ロッド8の揺動変位に伴ってロッド10
bがばねケース10a内に押し込まれた後引き出される
際に、ピストン10cにより圧縮させられたコイルばね
10dとピストン10cとの間に瞬間的に隙間が形成さ
れるので、そのときにコイルばね10dがピストン10
cに当たる金属音が騒音として発生する問題がある。一
方、図9(ロ)に示すコイルばねユニット10の場合に
は、ピストン10cが2本のコイルばね10dによって
挟まれているので、上記隙間に基づく騒音発生の問題は
生じないが、2本のコイルばね10dを直列に配置して
あることから、ユニット全長が長くなり、その結果、吊
ロッド8の間隔を広く設計しなければならず、装置全体
が大型になる問題がある。又、上記図9(イ)(ロ)に
示すいずれの型式のばねユニット10の場合も、吊ロッ
ド8への初期介装時には、コイルばね10dを圧縮した
状態で吊ロッド8に取り付けなければならないので、介
装作業に手間がかかり、更に、固有周期を変更する際に
は介装角度をいちいち変えなければならないので、周期
調整が面倒である、という問題がある。
【0007】そこで、本発明は、装置稼働時にばねユニ
ットから発する騒音を小さくできるようにし、且つ固有
周期の調整を容易に行うことができるようにし、更に、
装置全体のコンパクト化を図ることができるようにしよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、制振装置本体フレームの上部構造材より
複数本の吊ロッドを介して錘りを揺動自在に吊り下げ、
両側面にロッドを突設したピストンをシリンダ内に摺動
自在に収納させ且つ該ピストンの両側を空気チャンバと
して形成すると共に該各空気チャンバと連通する容積拡
大用チャンバを上記シリンダの外面部に併設してなる空
気ばねユニットを、上記錘りの揺動方向に対峙する吊ロ
ッド間に位置させて、一方の吊ロッドにシリンダの一端
側より突出させたロッドの先端を連結し、又、他方の吊
ロッドにシリンダの他端側を連結した構成とする。
【0009】錘りの揺動変位に基づき空気ばねユニット
が圧縮力を受けると、ピストンの変位により一方の空気
チャンバ内の空気及び該空気チャンバと連通する容積拡
大用チャンバ内の空気は、圧縮されてばね力を発揮する
ことになる。この際、容積拡大用チャンバの容積が大き
いほど非線形性の小さなばねが得られることになるの
で、空気ばねユニットを短くできて、装置全体を小型に
できることになる。空気ばねユニットを用いた場合、コ
イルばねとピストンとが当るようなことがないので騒音
の低減化を図ることができる。
【0010】又、空気ばねユニットのシリンダの外側
に、両空気チャンバを連通させる密封ラインを設け、該
密封ラインに各空気チャンバに対応させてそれぞれチェ
ック弁と圧力計を組み付け、且つ上記密封ラインの各チ
ェック弁と並列に、圧力調整弁を備えたバイパスライン
を接続した構成とすると、一方の空気チャンバ内の空気
が圧縮されたときに、該空気チャンバ内の空気の一部が
密封ラインからバイパスラインを経て再び密封ラインを
通って他方の空気チャンバ内に入れられるが、上記バイ
パスラインを通るときに圧力調整弁にて流通抵抗を受け
るので、この圧力調整弁の開度を調整することにより、
ばね力が変えられる結果、固有周期が変更される。
【0011】更に、チェック弁に代えて電磁切換弁を用
い、圧力計として磁気センサーを用い、且つ該磁気セン
サーからの信号で上記電磁切換弁を切換操作するように
した制御器を備えた構成とした場合は、空気チャンバ内
の空気圧力を磁気センサーによって高精度に検知できる
ようになり、より確実な作動が得られる。
【0012】更に又、シリンダの外面部に容積拡大用チ
ャンバを設けた空気ばねユニットを用いることに代え
て、ピストンの両側面に突設したロッド内に、空気チャ
ンバと連通する容積拡大用チャンバを形成した空気ばね
ユニットを用いるようにした構成とすることにより、空
気ばねユニットの更なるコンパクト化が図られる。
【0013】又、密封ラインの中間部に、圧力補償用チ
ャンバを接続した構成とすることにより、空気チャンバ
内の空気圧力が補償されるので、長期間安定した作動が
得られる。
【0014】更に、密封ラインの中間部に圧力補償用チ
ャンバを接続し、且つ密封ラインにチェック弁を組み付
けることに代えて、密封ラインと圧力補償用チャンバと
を連通させる部分に開閉弁を組み付けた構成とした場合
は、空気の漏れを検出したときに、開閉弁を開いて空気
を供給することにより空気チャンバ内の空気圧力が補償
される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0016】図1及び図2は本発明の実施の一形態を示
すもので、図6乃至図8に示したと同様な構成としてあ
る制振装置において、コイルばね10aによるコイルば
ねユニット10に代えて、空気ばねユニット23を用い
るようにする。
【0017】上記空気ばねユニット23は図2に詳細を
示す如き構成としてある。すなわち、空気を圧縮して収
容させるようにしたシリンダ24内に、両側面にロッド
26a,26bを突設したピストン25を摺動自在に収
納させて、上記各ロッド26aと26bをシリンダ24
の端部を移動自在に貫通させてシリンダ24外へ突出位
置させるようにすると共に、上記シリンダ24内に、ピ
ストン25を境界として空気チャンバ27aと27bを
形成し、且つ上記シリンダ24の外面部に、容積拡大用
チャンバ28aと28bを併設して、該容積拡大用チャ
ンバ28a,28bと上記空気チャンバ27a,27b
とを、シリンダ24の左右のピストンストロークエンド
付近に設けた連通路29a,29bを通して連通させる
ようにし、ピストン25の移動により空気チャンバ27
a内と容積拡大用チャンバ28a内又は空気チャンバ2
7b内と容積拡大用チャンバ28b内の空気が圧縮され
て所要のばね力が得られるようにしてある。
【0018】又、上記シリンダ24の左右のピストンス
トロークエンド位置間に、空気チャンバ27aと27b
を外部で連通させる如き密封ライン30を接続し、該密
封ライン30に、各空気チャンバ27aと27bに対応
させて空気チャンバ27a,27b側へ向く方向でチェ
ック弁32aと32bを組み付けると共に、空気チャン
バ27aと27bの圧力を検出する圧力計35aと35
bを設置し、且つ上記密封ライン30の各チェック弁3
2aと32bと並列に、バイパスライン33aと33b
を設けて、該各バイパスライン33aと33bに、圧力
調整弁としてのニードル弁34aと34bを設置し、ピ
ストン25が図上右方へ移動したときに、空気チャンバ
27a内から密封ライン30に押し出された空気がバイ
パスライン33aのニードル弁34aを通過してから再
び密封ライン30に入り、チェック弁32bを通って空
気チャンバ27b内に入れられるようにすると共に、ピ
ストン25が図上左方へ移動したときに、空気チャンバ
27b内から密封ライン30に押し出された空気がバイ
パスライン33bのニードル弁34bを通過してから再
び密封ライン30に入り、チェック弁32aを通って空
気チャンバ27a内に入れられるようにして、上記ニー
ドル弁34a,34bを空気が通過するときに絞りが与
えられてばね力が調整されることにより固有周期が変更
されるようにしてある。
【0019】更に、上記密封ライン30の中間部に、ア
キュムレータの如き圧力補償チャンバ31を接続し、空
気チャンバ27a,27b内の空気圧力が補償されるよ
うにして、長期の安定作動が確保されるようにしてあ
る。
【0020】なお、図2において、36は一方のロッド
26aのエンドブラケット、37はサポートパイプ38
を介してシリンダ24の他方のロッド26b側の端面に
取り付けたエンドブラケットを示す。
【0021】上記構成とした空気ばねユニット23を吊
ロッド8間に介装させる場合は、ロッド26aの突出量
を調整することにより空気ばねユニット23全体の長さ
を調整して、前後、左右の各吊ロッド8間に斜めに位置
させた後、ロッド26aのエンドブラケット36とシリ
ンダ24側のエンドブラケット37をそれぞれ吊ロッド
8に取り付ける。この場合、空気ばねユニット23全体
の長さ調整及びエンドブラケット36,37の吊ロッド
8への取り付けは、シリンダ24内に空気を加圧供給す
る前に行うことで、容易に行うことができる。しかる
後、シリンダ24内の空気チャンバ27a,27bに空
気を所要の圧力となるように加圧供給し、更に、ニード
ル弁34a,34bの開度調整を行って固有周期を設定
する。
【0022】吊ロッド8間に空気ばねユニット23が介
装された状態において、錘り9が揺動すると、空気ばね
ユニット23には交互に圧縮力と伸長力とが作用するこ
とになる。この場合、圧縮力を受けると、ピストン25
が図2において左方へ移動させられることにより、空気
チャンバ27b及び該空気チャンバ27bと連通する容
積拡大用チャンバ28b内の空気が圧縮されるため、ば
ね力が発生させられ、一方、伸長力を受けると、ピスト
ン25が図2において右方へ移動させられることによ
り、空気チャンバ27a及び該空気チャンバ27aと連
通する容積拡大用チャンバ28a内の空気が圧縮される
ため、ばね力が発生させられるが、この際、同時に、空
気チャンバ27b内で圧縮される空気の一部は、密封ラ
イン30に押し出され、バイパスライン33aを経由し
て密封ライン30、チェック弁32aを通り空気チャン
バ27a内に逃がされることになり、バイパスライン3
3bを通るときに、所要開度に設定されたニードル弁3
4bによって空気に絞り作用が与えられ、一方、空気チ
ャンバ27a内で圧縮された空気の一部は密封ライン3
0に押し出され、バイパスライン33bを経由して密封
ライン30、チェック弁32bを通り空気チャンバ27
a内に逃がされることになり、バイパスライン33bを
通るときに、所要開度に設定されたニードル弁34aに
よって空気に絞り作用が与えられる。したがって、錘り
9は所要の固有周期で揺動させられることになる。
【0023】上記空気ばねユニット23では、空気チャ
ンバ27a,27bに連通路29a,29bを介して容
積拡大用チャンバ28a,28bが連通設置してあるの
で、ばね定数を大きくとることができる。このため、コ
イルばねを2本直列に並べる型式の従来のコイルばねユ
ニット10よりもばね単体としての外形寸法を小さくす
ることができる結果、装置全体のコンパクト化を図るこ
とができる。又、空気ばねユニット23の場合、コイル
ばねユニット10の如く、コイルばねがピストンに当接
するような構造とはなっていないので、騒音を低減する
ことができる。更に、空気ばねユニット23の場合、ば
ね力が非線形となることから、この特徴を利用して、エ
ンドバッファの機能をもたせることもできる。
【0024】上記において、錘り9の固有周期を変更す
る必要が生じた場合には、圧力計35a,35bの値を
基にニードル弁32a,32bの開度を調整すればよ
い。又、上記空気ばねユニット23の場合、各チャンバ
27a,27b,28a,28bが完全密閉されている
ことが好ましいものであるが、各部のシール部材が経時
的に劣化してくる可能性があるため、封入した空気の圧
力が低下してしまうことが考えられるが、本発明では、
密封ライン30の中間部に圧力補償用チャンバ31が接
続してあるので、万一、シリンダ24内の空気圧力が低
下するような事態が生じたとしても、圧力補償用チャン
バ31から密封ライン30を通して空気チャンバ27
a,27b内に空気を補給して圧力補償を行うことがで
きる。したがって、長期に亘り安定した作動が得られ
る。
【0025】次に、図3は本発明の他の実施の形態とし
て空気ばねユニットの変形例を示すもので、図1及び図
2に示したと同様な構成としてある制振装置において、
シリンダ24の外面部に容積拡大用チャンバ28a,2
8bを併設した空気ばねユニット23を用いることに代
えて、空気ばねユニット23Aを用いるようにする。該
空気ばねユニット23Aは、ピストン25の両側に突設
したロッド26aと26bを中空構造として内部に容積
拡大用チャンバ28aと28bを形成し、且つ上記ロッ
ド26aと26bの基端側の付根部に、空気チャンバ2
7a,27bと容積拡大用チャンバ28a,28bを連
通させる連通路29a,29bを設けた構成としてあ
り、その他の構成は空気ばねユニット23と同じであ
り、同一のものには同一符号が付してある。
【0026】図3に示す空気ばねユニット23Aの場
合、容積拡大用チャンバ28a,28bがロッド26
a,26b内に形成してあることから、空気ばねユニッ
ト23よりも更に外形寸法を小さくすることができて、
よりコンパクト化を図ることができる。
【0027】次いで、図4は本発明の更に他の実施の形
態を示すもので、上記実施の形態で示した空気ばねユニ
ット23又は23Aにおいて(本図では空気ばねユニッ
ト23Aを示す)、チェック弁32a,32bに代えて
電磁切換弁39a,39bを用い、圧力計として磁気セ
ンサー40a,40bを用い、且つ該磁気センサー40
a,40bからの信号に基づき上記電磁切換弁39a,
39bに切換操作指令を送る制御器41を備えたもので
ある。
【0028】空気ばねユニット23A(又は23)を図
4のように構成することにより、空気チャンバ27a,
27b内の空気圧力(空気の流れ)を磁気センサー40
a,40bによって高精度に検知できるようになるた
め、より確実な作動が得られるようになる。
【0029】又、図5は本発明の更に別の実施の形態を
示すもので、図2や図3に示したものと同様な構成にお
いて(本実施の形態では図2に対応させてある)、チェ
ック弁32a,32bを設けることに代えて、密封ライ
ン30と圧力補償用チャンバ31との連通部に開閉弁4
2を組み付けたものである。
【0030】空気ばねユニットを図5に示すように構成
した場合、ピストン25が移動したときに空気チャンバ
27a又は27bから密封ライン30に押し出された空
気はニードル弁34a,34bの絞り作用で減衰がもた
らされる。又、空気の漏れが検出されたときに、開閉弁
42を開いて空気を供給することにより空気チャンバ2
7a,27b内の空気圧力が補償されることになる。
【0031】なお、図1に示す実施の形態では、アクテ
ィブ型の制振装置としてあるが、パッシブ型の制振装置
としてもよいこと、又、2軸振り子型のみに限らず、前
後方向又は左右方向のみに錘りが揺動する型式であって
もよいこと、更に、上記実施の形態では、固有周期調整
のために、空気ばねユニットに圧力調整弁としてのニー
ドル弁を組み込んだ場合を示したが、予め、対象構造物
用に設計時点で固有周期を設定して、現場での固有周期
調整が不用な場合は、密封ライン及びこれらに付属する
機器は省略できること、その他本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の制振装置によ
れば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 制振装置本体フレームの上部構造材より複数本の吊
ロッドを介して錘りを揺動自在に吊り下げ、両側面にロ
ッドを突設したピストンをシリンダ内に摺動自在に収納
させ且つ該ピストンの両側を空気チャンバとして形成す
ると共に該各空気チャンバと連通する容積拡大用チャン
バを上記シリンダの外面部に併設してなる空気ばねユニ
ットを、上記錘りの揺動方向に対峙する吊ロッド間に位
置させて、一方の吊ロッドにシリンダの一端側より突出
させたロッドの先端を連結し、又、他方の吊ロッドにシ
リンダの他端側を連結した構成としてあるので、空気ば
ねユニットの採用により、錘りが揺動しても、コイルば
ねとピストンとの接触による如き大きな金属騒音を発す
ることはなくて低騒音化を図ることができ、又、空気ば
ねユニットは、容積拡大用チャンバをシリンダの外面部
に併設したことにより、ばね単体として全長を短く構成
できることから、装置全体のコンパクト化に寄与し得
る。 (2) 空気ばねユニットのシリンダの外側に、両空気チャ
ンバを連通させる密封ラインを設け、該密封ラインに各
空気チャンバに対応させてそれぞれチェック弁と圧力計
を組み付け、且つ上記密封ラインの各チェック弁と並列
に、圧力調整弁を備えたバイパスラインを接続した構成
とすることにより、吊ロッド間への初期介装時には、ば
ね力を作用させないようにすることができるので、介装
作業を容易に行うことができ、又、固有周期の調整は圧
力調整弁の開度を変更するだけで簡単に行うことができ
る。 (3) チェック弁に代えて電磁切換弁を用い、圧力計とし
て磁気センサーを用い、且つ該磁気センサーからの信号
で上記電磁切換弁を切換操作するようにした制御器を備
えた構成とすることによって、空気チャンバ内の空気圧
力を磁気センサーにて高精度に検知できるようになるた
め、より確実な作動が得られる。 (4) シリンダの外面部に容積拡大用チャンバを設けた空
気ばねユニットを用いることに代えて、ピストンの両側
面に突設したロッド内に、空気チャンバと連通する容積
拡大用チャンバを形成した空気ばねユニットを用いるよ
うにすると、空気ばねユニットの外形寸法をより小さく
することができて、更にコンパクト化、軽量化を図るこ
とができる。 (5) 密封ラインの中間部に、圧力補償用チャンバを接続
した構成とすることにより、空気チャンバ内の空気を継
続的に補償することができ、したがって、長期間安定し
た作動を得ることができ、高い信頼性が得られる。 (6) 密封ラインの中間部に圧力補償用チャンバを接続
し、且つ密封ラインにチェック弁を組み付けることに代
えて、密封ラインと圧力補償用チャンバとを連通させる
部分に開閉弁を組み付けた構成とした場合には、空気の
漏れを検出したときに開閉弁を開くことにより、圧力補
償用チャンバ内の空気を空気チャンバ内に供給して空気
圧力を補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制振装置の実施の一形態を示す正面図
である。
【図2】図1の制振装置に用いる空気ばねユニットの一
例の詳細を示す断面図である。
【図3】空気ばねユニットの他の例を示す断面図であ
る。
【図4】空気ばねユニットの更に他の例を示す断面図で
ある。
【図5】空気ばねユニットの更に別の実施の形態を示す
断面図である。
【図6】従来の制振装置の一例を示す正面図である。
【図7】図6のA−A矢視図である。
【図8】図7のB−B矢視図である。
【図9】従来の制振装置で用いられているコイルばねユ
ニットを示すもので、(イ)はコイルばねを1本用いた
型式の概略図、(ロ)はコイルばねを2本用いた型式の
概略図である。
【符号の説明】
1 制振装置本体フレーム 4 ビーム(上部構造材) 8 吊ロッド 9 錘り 23,23A 空気ばねユニット 24 シリンダ 25 ピストン 26a,26b ロッド 27a,27b 空気チャンバ 28a,28b 容積拡大用チャンバ 30 密封ライン 31 圧力補償用チャンバ 32a,32b チェック弁 33a,33b バイパスライン 34a,34b ニードル弁(圧力調整弁) 35a,35b 圧力計 39a,39b 電磁切換弁 40a,40b 磁気センサー 41 制御器 42 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神戸 喜一郎 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 山田 真吾 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制振装置本体フレームの上部構造材より
    複数本の吊ロッドを介して錘りを揺動自在に吊り下げ、
    両側面にロッドを突設したピストンをシリンダ内に摺動
    自在に収納させ且つ該ピストンの両側を空気チャンバと
    して形成すると共に該各空気チャンバと連通する容積拡
    大用チャンバを上記シリンダの外面部に併設してなる空
    気ばねユニットを、上記錘りの揺動方向に対峙する吊ロ
    ッド間に位置させて、一方の吊ロッドにシリンダの一端
    側より突出させたロッドの先端を連結し、又、他方の吊
    ロッドにシリンダの他端側を連結した構成を有すること
    を特徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 空気ばねユニットのシリンダの外側に、
    両空気チャンバを連通させる密封ラインを設け、該密封
    ラインに各空気チャンバに対応させてそれぞれチェック
    弁と圧力計を組み付け、且つ上記密封ラインの各チェッ
    ク弁と並列に、圧力調整弁を備えたバイパスラインを接
    続した請求項1記載の制振装置。
  3. 【請求項3】 チェック弁に代えて電磁切換弁を用い、
    圧力計として磁気センサーを用い、且つ該磁気センサー
    からの信号で上記電磁切換弁を切換操作するようにした
    制御器を備えた請求項2記載の制振装置。
  4. 【請求項4】 シリンダの外面部に容積拡大用チャンバ
    を設けた空気ばねユニットを用いることに代えて、ピス
    トンの両側面に突設したロッド内に、空気チャンバと連
    通する容積拡大用チャンバを形成した空気ばねユニット
    を用いるようにした請求項1、2又は3記載の制振装
    置。
  5. 【請求項5】 密封ラインの中間部に、圧力補償用チャ
    ンバを接続した請求項2,3又は4記載の制振装置。
  6. 【請求項6】 密封ラインの中間部に圧力補償用チャン
    バを接続し、且つ密封ラインにチェック弁を組み付ける
    ことに代えて、密封ラインと圧力補償用チャンバとを連
    通させる部分に開閉弁を組み付けた請求項2記載の制振
    装置。
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