JPH09158536A - 制振チェーンダンパー - Google Patents

制振チェーンダンパー

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JPH09158536A
JPH09158536A JP7324252A JP32425295A JPH09158536A JP H09158536 A JPH09158536 A JP H09158536A JP 7324252 A JP7324252 A JP 7324252A JP 32425295 A JP32425295 A JP 32425295A JP H09158536 A JPH09158536 A JP H09158536A
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JP
Japan
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chain
layer
hollow
cushioning material
vibration
Prior art date
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Pending
Application number
JP7324252A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Suzawa
覚 須沢
Junji Murase
淳次 村瀬
Hidemasa Kurishima
秀昌 栗島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝材の配設作業、点検及び補修が容易で、
中空部分または中空構造物の内壁全面に緩衝材を配設す
る必要が無く、所定の耐振動吸収性能を有し、且つ、従
来よりも軽量な制振チェーンダンパーを提供すること。 【解決手段】 構造物の中空部分の内部または中空構造
物の内部に懸吊して構造物の振動を減衰する制振チェー
ンダンパーであって、構造物の中空部分及び中空構造物
の内壁に緩衝材を貼着すること無く、チェーン14の軸
方向外周に緩衝材10を延設したことを特徴とし、緩衝
材は、中空部分または中空構造物の内壁に対向して配置
した外被層13と、チェーンに対向して配置した内被層
11と、外被層と内被層との間に配置した中間層12と
を備え、更に、この中間層は複数の独立気泡が混入した
気泡部材層を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制振チェーンダンパー
の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】超高層ビル、超大橋における橋脚、電波
塔あるいは道路表示板を取り付けた塔状構造物等のよう
に風の影響を受け易い構造物は、一定周期の横揺れを繰
返し生じて、この繰返し応力により破壊しやすいという
問題点がある。
【0003】従来、かような横揺れを減衰するために、
例えば、超高層ビルでは、最頂部に構築した中空の塔の
内部や、あるいは最頂部を構成する中空柱の内部にチェ
ーンを懸吊すると共に、中空部分の内壁全面に一層のゴ
ム材料(例えば、クロロプレンゴム等)からなる緩衝材
を貼着して制振チェーンダンパーを構築している。この
制振チェーンダンパーでは、超高層ビルの振動によりチ
ェーンが揺れて塔状の中空部内壁に衝突し、その際の衝
撃によって超高層ビルの振動を減衰させるものであり、
緩衝材はチェーン衝突時の衝撃音を低減すると共に、中
空部内壁の破損を防止するためのものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制振チェーンダンパーにおいて、中空部分の内径が
小さい場合には、内壁に緩衝材を配設する作業が容易で
はなく、また緩衝材を配設できたとしても点検や補修が
困難であるという問題点がある。
【0005】また、一般的に各構造物には固有の振動性
状があるため、制振チェーンダンパーのチェーンは、中
空部分の内壁の所定箇所に集中して衝突する傾向があ
る。したがって、チェーンが衝突しない箇所も含めて内
壁の全面に緩衝材を配設するのは無駄である。
【0006】さらに従来のように緩衝材を一層の硬質ゴ
ムのみで形成し、所定の耐振動吸収性能を付与しようと
すると、緩衝材が重くなり過ぎるという問題点が生じ
る。また一層のゴムからなる緩衝材の製造は、型材を通
し押出して行うため、大規模な製造装置を必要としてコ
ストもかかった。
【0007】本発明は上記問題点を解決せんとしたもの
であり、その目的は、緩衝材の配設作業、点検および補
修が容易な制振チェーンダンパーを提供することにあ
る。
【0008】本発明の別の目的は、中空部分または中空
構造物の内壁全面に緩衝材を配設する必要が無く、従来
よりも緩衝材の被覆面積を少なくできる制振チェーンダ
ンパーを提供することにある。
【0009】また本発明の別の目的は、単一層の硬質ゴ
ムからなる従来の緩衝材よりも製造コストを低減するこ
とができ、且つ、同様の性能を有する制振チェーンダン
パーの緩衝材を提供することにある。
【0010】さらに本発明の別の目的は、所定の振動吸
収性能を有し、且つ、従来よりも軽量な制振チェーンダ
ンパーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、構造物の中空部
分の内部または中空構造物の内部に懸吊して該構造物の
振動を減衰する制振チェーンダンパーであって、構造物
の中空部分及び中空構造物の内壁に緩衝材を貼着するこ
と無く、チェーンの軸方向外周に緩衝材を延設したこと
を特徴とする制振チェーンダンパーにある。
【0012】本発明の制振チェーンダンパーにおいて、
前記緩衝材は、破損を防止するために前記中空部分また
は前記中空構造物の内壁に対向して配置した外被層と、
破損を防止するためにチェーンに対向して配置した内被
層と、前記外被層と前記内被層との間に配置した少なく
とも一層以上の中間層とを備え、この中間層は、少なく
とも、複数の独立した気泡が混入した材料を含む気泡部
材層を備えても良い。
【0013】本発明において、外被層及び内被層は、内
壁やチェーンが接触しても破損しない程度の耐久性を備
える材料を含んで形成する。かような材料としてはゴム
材料を使用することができ、例えば、クロロプレンゴ
ム、エチレン・プロピレンゴムまたはブチルゴムのうち
何れを採用しても良く、好ましくはクロロプレンゴムを
用いる。ここで、クロロプレンゴムを採用すると、常態
強度や振動吸収性能に加えて、耐熱性や耐候性等を含む
耐久性も良好で最適な緩衝材の外被層及び内被層を形成
できる。
【0014】また外被層及び内被層として、反発弾性係
数が30%〜50%程度、引張強度が6.0〜8.0kg/
cm2程度の材料を用いて形成すれば、上記ゴム材料と同
様に、内壁やチェーンが接触しても破損しない程度の耐
久性を得ることができる。さらに外被層及び内被層は、
ナイロン繊維等からなる布の両面を上記ゴム材料で被膜
して形成しても良い。
【0015】また本発明において、中間層は、前記チェ
ーン衝突時の振動を吸収可能な材料から形成しても良
い。かような材料としては複数の独立した気泡が混入し
た樹脂材料を採用することができ、この樹脂材料とし
て、例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリス
チレン、軟質ウレタンまたは軟質塩化ビニールのうち何
れかを採用することができ、好ましくはポリオレフィン
を用いる。
【0016】本発明の制振チェーンダンパーの緩衝材
は、従来のように押出し成形により製造するのではな
く、例えば、円筒形状の芯棒を中心にして平板形状のゴ
ム等の材料を巻き、接合部にはシールを貼って補強し、
最後に芯棒を抜いて製造しても良い。
【0017】本発明の制振チェーンダンパーにおいて、
構造物の中空部分または中空構造物としては、例えば超
高層ビルの最頂部に設けた中空の塔、超大橋の橋脚上端
部に設けた中空の塔、電波塔、道路表示板を取り付けた
柱状構造物、構造物に用いられた中空の鋼管等がある。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の制振チェーンダンパ
ーにおけるチェーン部分を示す一部断面図であり、図2
は図1の一点鎖線II−IIに沿った断面図である。本発明
の制振チェーンダンパーは、超高層ビルの最頂部に設け
た中空の塔(図示せず)の内壁面には緩衝材を貼着せ
ず、図1及び図2に示したように、チェーン14の軸方
向外周に緩衝材10を延設したことを特徴とし、この緩
衝材10は、チェーン14に対向して外周に配置した内
被層11と、中空塔の内壁面に対向して配置した外被層
13と、内被層11と外被層13との間に配置した中間
層12とを備えるものである。
【0019】かような緩衝材10を製作するには、例え
ば、図3(a)に示したように、ナイロン繊維等からなる
布(図示せず)の両面をクロロプレンゴムで被覆した平
均厚さ約3.0mmまたは0.5〜1.0mmの二枚の平らなシート
21,23(内被層11及び外被層13)を形成し、こ
の二枚の平らなシート21,23の間に、平均厚さ約2
0mmの平らなシート状のポリオレフィンフォーム(気泡
部材層22)を接着して三層の平らなシート20を形成
する。ここで、ポリオレフィンフォームとしては、約8
9〜97%容量の空気が独立した微細な気泡として混入
したものを採用しても良い。次いで、この三層シート2
0を所要の大きさに切断し、平均厚さ約0.5〜1.0mmのク
ロロプレンゴム被覆シート21を内側にして筒状に巻
き、図3(b)に示したように端辺どうしをオーバーラッ
プして接着する。ここで筒状の緩衝材10を、内径n=
185mm、外径m=231mmかつ全長7300mmに形成すると、緩
衝材10の全重量は約50kg程度となる。
【0020】また、オーバーラップ部分10’の外表面
には、平均厚さ約0.5〜1.0mmのクロロプレンゴム被覆シ
ートからなるテープ状の補強材18(図2参照)を貼着
し、上端部は内被層11と外被層13とを接着すると共
に複数箇所に鳩目金具19を取付ける。
【0021】以上のようにして形成された緩衝材10の
内部に、チェーン14を貫通する。一方、中空の塔の上
端内部には、制振チェーンダンパーを取り付けるための
支持部材17が設けられており、この支持部材17に、
チェーン上端部14aを貫通させると共に、鳩目金具1
9に取り付けられたシャックル等からなる係合部材15
をも貫通させると制振チェーンダンパーができあがる。
【0022】ここで、緩衝材10の内被層11とチェー
ン14との間には、所定長のクリアランスが形成される
ように、適宜、それぞれの寸法を定める。かようにクリ
アランスを形成し、かつ緩衝材10とチェーン14とを
各別に懸吊することにより、チェーン14は緩衝材10
に拘束されること無く、自在に変形しながら揺れること
が可能になり、中空塔の内壁に衝突してその衝撃によっ
て超高層ビル等の構造物の横揺れを効果的に減衰させる
ことができる。またチェーンが内壁に衝突するときの衝
撃音は、緩衝材10、特に気泡部材層22により効果的
に吸収される。
【0023】
【発明の効果】本発明の制振チェーンダンパーでは、緩
衝材を直接チェーンの軸方向外周に延設したので、構造
物の中空部分及び中空構造物の内壁に貼着する緩衝材を
省くことができ、したがって、緩衝材の配設作業を容易
に行うことができる。さらに、従来の緩衝材は、中空部
分または中空構造物の内壁に貼着していたので点検及び
補修が困難であったが、本発明では、緩衝材を単独で取
り外すか、あるいはチェーンと共に取り外せば、その点
検及び補修を容易に行うことができる。
【0024】また本発明の制振チェーンダンパーでは、
内被層と外被層との間に中間層を設けて緩衝材を形成
し、この中間層が複数の独立気泡が混入した材料を含む
ため、従来のゴム材料のみからなる緩衝材よりも軽量化
することができ、且つチェーンが内壁に衝突する際の振
動(衝撃音)を効果的に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制振チェーンダンパーにおけるチェー
ン部分を示す一部断面図である。
【図2】図1の一点鎖線II−IIに沿った断面図である。
【図3】緩衝材の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【符号の説明】
10 緩衝材 11 内被層 12 中間層 13 外被層 14 チェーン 22 気泡部材層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の中空部分の内部または中空構造
    物の内部に懸吊して該構造物の振動を減衰する制振チェ
    ーンダンパーであって、 構造物の中空部分及び中空構造物の内壁に緩衝材を貼着
    すること無く、チェーンの軸方向外周に緩衝材を延設し
    たことを特徴とする制振チェーンダンパー。
  2. 【請求項2】 前記緩衝材は、破損を防止するために前
    記中空部分または前記中空構造物の内壁に対向して配置
    した外被層と、破損を防止するためにチェーンに対向し
    て配置した内被層と、前記外被層と前記内被層との間に
    配置した少なくとも一層以上の中間層とを備え、 この中間層は、少なくとも、複数の独立した気泡が混入
    した材料を含む気泡部材層を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の制振チェーンダンパー。
JP7324252A 1995-12-13 1995-12-13 制振チェーンダンパー Pending JPH09158536A (ja)

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