JP6140062B2 - レールの防音構造 - Google Patents

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Description

この発明は、レールの振動により発生する騒音を低減するレールの防音構造に関する。
従来のレールの防音装置(従来技術1)は、レールRの腹部RW及び底部Rbの表面に接着される主制振シートと、この主制振シートの表面に接触される吸音マットと、この吸音マットの表面に接触される副制振シートと、この副制振シートの表面に接着される遮音カバーと、この遮音カバーの表面に接着される補助制振シートとを備えている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術1では、遮音カバーによって多重反射される音を吸音マットによって吸収するとともに、制振シートによって制振効果を発揮させている。
従来のレールの防音装置(従来技術2)は、レールRの腹部RWの表面及び底部Rbの上面に押し付けられる吸音マットと、この吸音マットに貼り合わされる制振シートと、この制振シートに接着剤などによって貼り付けられている拘束層と、この拘束層をレールに固定する線ばねを有する固定具とを備えている(例えば、特許文献2参照)。この従来技術2では、ボルトやナットを使用せずに固定具の線ばねによって防音装置をレールに装着させている。
従来のレールの防音装置(従来技術3)は、レールRの腹部RWの表面及び底部Rbの上面に押し付けられる薄肉状制振樹脂製制振材と、この薄肉状制振樹脂製制振材に接着剤などによって貼り付けられている厚肉状発泡樹脂製吸音材とを備えている(例えば、特許文献3参照)。この従来技術3では、同じ長さの1種類の防音装置を用意し、この防音装置の長さ方向の両端部同志を重ね合せている。
特開2007-224700号公報
特開2008-063813号公報
特開2010-242337号公報
従来技術1は、施工現場のまくらぎの間隔に合わせて、主制振シート、吸音マット、副制振シート、遮音カバー及び補助制振シートが接着されて組み立てられた状態で施工現場に持ち込まれた後に、吸音カバーの長さ方向の両端部同志が重ね合わされて隙間なく施工されている。同様に、従来技術2は、施工現場のまくらぎの間隔に合わせて、吸音マット、制振シート及び拘束層が接合されて組み立てられた状態で施工現場に持ち込まれた後に、防音装置の長さ方向の両端部同志が突き合わされて隙間なく施工されている。このため、従来技術1,2では、まくらぎの間隔を事前に測定しこのまくらぎの間隔に合わせて防音装置の長さを決定し設計する必要がある。このため、従来技術1,2では、まくらぎの間隔が異なる場合にはこのまくらぎの間隔毎に異なる長さの防音装置を製造する必要があり、手間がかかりコストが高くなってしまう問題点があった。
従来技術3は、薄肉状制振樹脂製制振材と厚肉状発泡樹脂製吸音材とが貼り付けられて組み立てられた状態で施工現場に持ち込まれた後に、防音装置の長さ方向の両端部同志が重ね合わされて隙間なく施工されている。この従来技術3では、従来技術1,2とは異なり、同じ長さの1種類の防音装置を用意して、まくらぎの間隔に応じて防音装置の長さ方向の両端部同志を所定量だけ重ね合わされている。しかし、従来技術3は、従来技術1,2と同様に、薄肉状制振樹脂製制振材と厚肉状発泡樹脂製吸音材とが貼り付けられて組み立てられた状態で施工現場に持ち込まれている。このため、従来技術3では、防音装置全体に柔軟性がなく防音装置をレールに嵌め込むことが困難になる問題点がある。また、従来技術3では、比較的硬い薄肉状制振樹脂製制振材と比較的柔らかい厚肉状発泡樹脂製吸音材とが一体に形成されている。このため、従来技術3では、薄肉状制振樹脂製制振材の断面がレールRの断面形状に沿った形状になっていないと、厚肉状発泡樹脂製吸音材がレールの表面に密着せず、厚肉状発泡樹脂製吸音材とレールの表面との間に隙間があいて、防音性能が低下してしまう問題点がある。さらに、従来技術3では、厚肉状発泡樹脂製吸音材とレールの表面との間の隙間から雨水などが浸入すると、厚肉状発泡樹脂製吸音材の表面に雨水などが滞留して、レールの表面の腐食が進行してしまう問題点がある。
この発明の課題は、防音材を簡便に施工することができるとともに防音材を容易に製造することができるレールの防音構造を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図10に示すように、レール(R)の振動によって発生する騒音を低減するレールの防音構造であって、前記レールに装着されて前記騒音を低減する防音材(8)を備え、前記防音材は、現場搬入時には内層材と外層材とが分離した状態であり、前記レールへの装着後にはこの内層材とこの外層材とが接合した状態にな前記内層材と前記レールとの間の隙間に浸入する液体の排出を向上させる排出向上材(13)を備えることを特徴とするレールの防音構造(7)である。
請求項2の発明は、請求項に記載のレールの防音構造において、図9に示すように、前記排出向上材は、前記レールの表面と対向する側の表面が平滑であることを特徴とするレールの防音構造である。
請求項3の発明は、請求項又は請求項に記載のレールの防音構造において、図10に示すように、前記排出向上材は、現場搬入時には前記内層材と分離した状態であり、前記レールへの装着後には前記内層材と接合した状態になることを特徴とするレールの防音構造である。
請求項4の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、図11及び図12に示すように、前記防音材は、前記レールから前記排出向上材を剥離可能なように、このレールとこの排出向上材とを接着する粘着材層(15)を備えることを特徴とするレールの防音構造である。
請求項5の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、図8、図10、図11、図13及び図16〜図19に示すように、前記防音材は、前記レールへの装着後には前記排出向上材の全面を前記内層材が被覆するように、この内層材とこの排出向上材とが接合状態になることを特徴とするレールの防音構造である。
請求項6の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、図15に示すように、前記防音材は、前記レールへの装着後には前記排出向上材の一部を前記内層材が被覆するように、この内層材とこの排出向上材とが接合状態になることを特徴とするレールの防音構造である。
請求項7の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、図13及び図14に示すように、前記防音材は、前記排出向上材と前記レールとの間にこのレールの腐食を防止する腐食防止層(16)を備えることを特徴とするレールの防音構造である。
請求項8の発明は、レール(R)の振動によって発生する騒音を低減するレールの防音構造であって、前記レールに装着されて前記騒音を低減する防音材(8)を備え、前記防音材は、現場搬入時には内層材と外層材とが分離した状態であり、前記レールへの装着後にはこの内層材とこの外層材とが接合した状態にな前記振動を抑制する防振材(9)と、この防振材を被覆して前記騒音を遮る遮音材(10)と、この遮音材の内側及び/又は外側に前記騒音を吸収する吸音材(17)とを備え、前記防振材の全面を前記遮音材によって被覆することを特徴とするレールの防音構造(7)である。
請求項9の発明は、図18及び図19に示すように、レール(R)の振動によって発生する騒音を低減するレールの防音構造であって、前記レールに装着されて前記騒音を低減する防音材(8)を備え、前記防音材は、現場搬入時には内層材と外層材とが分離した状態であり、前記レールへの装着後にはこの内層材とこの外層材とが接合した状態にな前記振動を抑制する防振材(9)と、この防振材を被覆して前記騒音を遮る遮音材(10)と、この遮音材の内側及び/又は外側に前記騒音を吸収する吸音材(17)とを備え、前記防振材の一部を前記遮音材によって被覆することを特徴とするレールの防音構造(7)である。
請求項10の発明は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、図6〜図19に示すように、前記防音材は、前記レールへの装着後に前記内層材と前記外層材とを接着する接着材層(12)を備えることを特徴とするレールの防音構造である。
請求項11の発明は、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、図16に示すように、前記防音材は、前記レールの頭部側から底部側に向かって厚肉に形成されていることを特徴とするレールの防音構造である。
この発明によると、防音材を簡便に施工することができるとともに防音性能を向上させることができる。
この発明の第1実施形態に係るレールの防音構造の装着状態を示す平面図である。 この発明の第1実施形態に係るレールの防音構造の装着状態を示す側面図である。 この発明の第1実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 図3のIV部分を拡大して模式的に示す断面図である。 この発明の第1実施形態に係るレールの防音構造の装着方法を説明するための断面図であり、(A)は防振材を装着した状態を示す断面図であり、(B)は遮音材を装着した状態を示す断面図であり、(C)は固定部材によって固定した状態を示す断面図である。 この発明の第2実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 図6のVII部分を拡大して模式的に示す断面図である。 この発明の第3実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 図8のIX部分を拡大して模式的に示す断面図である。 この発明の第3実施形態に係るレールの防音構造の装着方法を説明するための断面図であり、(A)は排出向上材を装着した状態を示す断面図であり、(B)は防振材を装着した状態を示す断面図であり、(C)は遮音材を装着した状態を示す断面図である。 この発明の第4実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 図11のXII部分を拡大して模式的に示す断面図である。 この発明の第5実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 図13のXIV部分を拡大して模式的に示す断面図である。 この発明の第6実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 この発明の第7実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 この発明の第8実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 この発明の第9実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。 この発明の第10実施形態に係るレールの防音構造の断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
以下では、軌道を構成する平行な一対のレールのうち一方のみを図示し、他方については図示を省略する。
図1〜図3に示すレールRは、鉄道車両の車輪Wを支持し案内してこの鉄道車両を走行させる部材である。レールRは、鉄道車両の車輪Wと接触するレール頭部R1と、まくらぎ1に取り付けられるレール底部(フランジ部)R2と、レール頭部R1とレール底部R2とを繋ぐレール腹部(ウェブ部)R3とを備えている。図3に示す車輪Wは、レールRと回転接触する部材である。車輪Wは、レール頭部R1の頭頂面と接触して摩擦抵抗を受ける踏面W1と、車輪Wの外周部に連続して形成されたフランジ面W2とを備えている。
図1及び図2に示すまくらぎ1は、レールRを支持する支持体である。レール締結装置2は、レールRをまくらぎ1に締結する装置である。レール締結装置2は、例えば、レール底部R2とまくらぎ1との間に図示しない軌道パッドなどを挟み込み、締結ばね3によってレールRをまくらぎ1に締結して、鉄道車両が通過する際に発生する振動を吸収する。レール締結装置2は、図1及び図2に示すように、レールRを押さえ付けて締結する締結ばね3と、締結ばね3を支持するばね受台4と、締結ばね3を締め付ける締結ボルト5と、締結ばね3と締結ボルト5との間に挟み込まれる座金6などを備えている。
図1〜図4に示す防音構造7は、レールRの振動によって発生する騒音を低減する構造である。防音構造7は、防音材8と固定部材11などを備えている。防音構造7は、レールR上を車両が通過するときに発生する振動を抑制して、このレールRから放射する転動騒音を低減する。
図1〜図4に示す防音材8は、レールRに装着されて騒音を低減する部材である。防音材8は、防振材9と遮音材10との積層構造を有し、現場搬入時には防振材9と遮音材10とが分離した状態であり、レールRへの装着後には防振材9と遮音材10とが接合した状態になる。防音材8は、防振材9と遮音材10とを接着材を使用せずに接合している。防音材8は、レールRを被覆してこのレールRの振動を抑えるとともにこの振動によって発生する騒音を低減する。防音材8は、可能な限り騒音低減効果を発揮するように、図1及び図2に示すようにまくらぎ1及びレール締結装置2と干渉する部分を除き、レールRの一部を被覆している。防音材8は、図3に示すように、例えばレール底部R2及びレール腹部R3の略全面を被覆しており、レールRに着脱自在に固定されている。防音材8は、図1及び図2に示すように、レールRの長さ方向におけるレール締結装置2の設置間隔と略同じ長さに形成されており、レールRの長さ方向に並べて装着されている。防音材8は、図4に示すように、防振材9と遮音材10などを備えている。防音材8は、レールRと対向する側に防振材9を備え、レールRと対向する側とは反対側(防振材9の表面側)に遮音材10を備えており、防振材9の全面を遮音材10によって被覆している。
図1〜図4に示す防振材9は、レールRの振動を抑制する部材である。防振材9は、防音材8の内層材を構成する部分であり、遮音材10よりも剛性の低い弾性体である。防振材9は、剛体よりも相対的に軟質の軟質弾性材であり、例えば常温でヤング率が1.0×103MPa以下であり、望ましくは粘性も兼ね備え、損失係数が0.05以上であり、厚みが1〜500mm程度(粘弾性材の場合には10〜30mm程度)である。防振材9は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム、シリコンゴムなどの独立気泡で高密度の発泡ゴム、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、ポリノルボルネンゴム、アクリルゴムなどの加硫ゴム、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系のTPE(熱可塑エラストマー)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合(EVA)樹脂などの熱可塑性樹脂、シリコンなどのゲル、酢酸ビニル系、EVA系、アクリル樹脂系などのエマルジョン、ゴムラテックスなどである。防振材9は、レールRからの騒音を吸収する吸音機能を有する材料であってもよい。このような防振材9は、柔軟な弾性材又は柔軟な粘弾性材などである。柔軟な弾性材としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂による繊維体、ロックウール、グラスウールなどが好ましい。柔軟な粘弾性材としては、ウレタン、EPDM、クロロプレンなどの発泡体が好ましく、このような発泡体は吸音制振機能を有する粘弾性体であるため、吸音効果とともに制振効果も期待することができる。防振材9は、厚さが5mmを下回ると防音効果が低下する問題点があり、厚さが100mmを超えるとレールRの周囲の構造物と干渉するとともにレールRに装着するのが困難になる問題点があるため、5〜100mmに設定することが好ましく、20〜40mmに設定することが特に好ましい。防振材9は、現場搬入時には遮音材10と分離しており、レールRへの装着後には遮音材10と接合される。防振材9は、図4に示す内側表面9aと、外側表面9bと、図3に示す排出孔9cなどを備えている。
図4に示す内側表面9aは、レールRの表面と接合する部分であり、外側表面9bは遮音材10の内側表面10aと接合する部分である。図3に示す排出孔9cは、防振材9とレールRとの間に浸入する液体を排出する部分である。排出孔9cは、例えば、防振材9の内側表面9aとレールRの表面との間に浸入する雨水などの液体を外部に排出可能なように、防振材9の長さ方向に所定の間隔をあけて形成されている長孔である。排出孔9cは、レール底部R2の略中心線上に対応して形成されている。
図1〜図4に示す遮音材10は、騒音を遮る部材である。遮音材10は、防音材8の外層材を構成する部分であり、防振材9よりも剛性の高い弾性体である。遮音材10は、例えば、金属又はヤング率が3.0×103MPa以上の剛体などからなる剛弾性体(高剛性弾性体)によって形成されている。遮音材10は、レールRから外部に放射する騒音を遮る遮音機能を有するとともに、レールRの振動を抑制する制振機能を有する硬質弾性材によって形成されている。遮音材10は、ゴム層と金属板とからなる薄板状の樹脂積層型の制振鋼板(ニチアス株式会社製のメタラミネ(表品名))、塗装溶融亜鉛めっき鋼板、高耐食性鋼板若しくはアルミニウムなどの金属板層と塩素化ポリエチレン系樹脂などの樹脂層とからなる薄板状の制振鋼板(積水化学工業株式会社製のカルムーンシート(表品名))、株式会社神戸製鋼所製のダンプレ(表品名))、クロム、鉛などが配合された鋼系の制振合金、亜鉛などが配合されたアルミ系の制振合金、又はアスファルト系若しくはアクリル系、クロロプレン系などの制振塗料が塗布された金属板、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics(FRP))板、合成樹脂板、普通鋼板、屋外で使用する場合には表面に亜鉛めっき処理などがされた普通鋼板などである。遮音材10は、防振材9が直射日光に曝されるのを防ぎ紫外線による劣化を抑制する。遮音材10の厚さは、0.5mmを下回ると遮音性能が低下し、10mmを超えると曲げ剛性や施工性が低下するとともに重量が増し、レールRとの間に十分な間隔を確保することが困難になるため、0.5〜10mmに設定することが好ましく、0.8〜0.9mmに設定することが特に好ましい。遮音材10は、図4に示す内側表面10aと、外側表面10bと、図3に示す排出孔10cなどを備えている。
図4に示す内側表面10aは、防振材9の外側表面9bと接合する部分であり、外側表面10bは保持部材13a,13bの内側表面と接合する部分である。図3に示す排出孔10cは、防振材9とレールRとの間に浸入する液体を排出する部分である。排出孔10cは、防振材9側の排出孔9cから排出される雨水などの液体を外部に排出可能なように、遮音材10の長さ方向に所定の間隔をあけて形成されている長孔である。排出孔10cは、防振材9側の排出孔9cと接続しており、この防振材9側の排出孔9cと一致するようにこの排出孔9cと対応して形成されている。
図1〜図3に示す固定部材11は、防音材8をレールRに着脱自在に固定する部材である。固定部材11は、図3に示すように、保持部材11a,11bと連結部材11cなどを備えている。固定部材11は、防音材8の遮音材10の表面に着脱自在に装着されている。
図3に示す保持部材11a,11bは、防音材8を保持する部材である。保持部材11a,11bは、防音材8と密着可能なようにこの防音材8の表面形状に沿った形状に形成されており、レールRの左右両側面から着脱自在に装着可能な分割構造を有する。保持部材11aは、防音材8の一方の側面及び一方の上面を保持し、保持部材11bは防音材8の他方の側面、他方の上面及び下面を保持する。保持部材11a,11bは、例えば、薄板状のどぶ付けめっき鋼板又はステンレス鋼板などによって形成されている。保持部材11a,11bは、図1及び図2に示すように、レールRの長さ方向に沿って防音材8が複数並べて装着されるように、この防音材8の長さ方向に所定の間隔をあけて装着されている。図3に示すように、保持部材11aは接合部11dと貫通孔11fとを備えており、保持部材11bは接合部11eと貫通孔11gとを備えている。
連結部材11cは、保持部材11aと保持部材11bとを着脱自在に連結する部材である。連結部材11cは、図3に示すように、締結作業を容易に実施可能なように、防音材8がレールRに装着されたときにこのレールRの内側又は外側に位置するように配置されている。連結部材11cは、貫通孔11f,11gに挿入されるボルト11hと、このボルト11hに装着されるナット11iなどを備えている。連結部材11cは、ボルト11hやナット11iなどがレールRの振動によって緩むのを防止するための緩み止め防止構造を備えている。
接合部11d,11eは、保持部材11aと保持部材11bとが接合する部分である。接合部11dは、保持部材11aの一端部に形成された平坦面であり、接合部11eは保持部材11bの一端部に形成された平坦面である。貫通孔11f,11gは、ボルト11hが貫通する部分であり、貫通孔11fは接合部11dに形成されており、貫通孔11gは接合部11eに形成されている。
次に、この発明の第1実施形態に係るレールの防音構造の装着方法を説明する。
図5(A)に示すように、防振材9を現場に搬入して、レール底部R2及びレール腹部R3を防振材9によって被覆するように、この防振材9をレールRに装着する。このとき、まくらぎ1の間隔に合わせて防振材9を現場で任意の形状に切断してレールRに防振材9を装着し、レールRの表面と防振材9の内側表面9aとを接触させる。次に、図5(B)に示すように、防振材9とは分離した状態で遮音材10を現場に搬入して、遮音材10によって防振材9を被覆するように、防振材9に遮音材10を装着する。その後に、図5(C)に示すように、レールRの長さ方向に所定の間隔をあけて、このレールRとの間に防音材8を挟み込むように保持部材11a,11bを装着する。次にボルト11hを貫通孔11f,11gに挿入してナット11iとボルト11hとを締結し、保持部材11aと保持部材11bとを連結する。その結果、レール底部R2及びレール腹部R3が防音材8によって被覆され、この防音材8がレールRに固定部材11によって固定される。レールRの交換作業又は点検作業を実施する場合には、以上説明した手順と逆の手順によってレールRから防音材8が取り外される。
次に、この発明の第1実施形態に係るレールの防音構造の作用を説明する。
図4に示すように、レールR上を車輪Wが通過してレールRが振動すると、レールRと一体となって防音材8の防振材9が振動しようとする。防振材9が柔軟な弾性材によって形成されている場合には、力学モデルとしてばね定数が小さい柔軟なばねを構成する。その結果、ばね定数の低下によって振動伝達率が低下し、レールRからの振動や転動騒音が遮音材10に伝播し難くなる。一方、防振材9が柔軟な粘弾性材によって形成されている場合には、力学モデルとして柔軟なばねと減衰器(ダッシュポット)とを構成する。このため、ばね定数の低下によって振動伝達率が低下するとともに、粘性による振動減衰によってレールRの振動エネルギーの一部が熱エネルギーに変換されて、レールRの振動が吸収され減衰する。また、レールRからの騒音エネルギーの一部が熱エネルギーに変換されて、レールRからの転動騒音が吸収され減衰する。その結果、レールRから遮音材10に伝播する振動が低減するため、遮音材10の振動が低減し遮音材10からの放射音が低減する。特に、柔軟な粘弾性材が遮音材10によって拘束されている場合には、防振材9のせん断変形の程度が振動時に高められるため、粘弾性材の内部損失が増大し制振能力が増幅させられる。レールRの略全面を防音材8によって被覆しているため、防音材8の遮音材10からの放射音の音響インピーダンスが低減し、レールR自体の放射音パワーが減少し防音効果が向上する。
この発明の第1実施形態に係るレールの防音構造には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、振動を抑制する防振材9と、この防振材9を被覆して騒音を遮る遮音材10とを有する防音材8がレールRに装着されて騒音を低減し、現場搬入時には防振材9と遮音材10とが分離した状態であり、レールRへの装着後には防振材9と遮音材10とが接合した状態になる。このため、出荷時には防振材9と遮音材10とを一体化せずに切り離した状態で現場に搬入し、まくらぎ1の間隔に合わせて防振材9を任意の形状に加工して装着することができる。その結果、まくらぎ1の間隔毎に異なる長さの防音材8を製造する必要がなくなり、防音材8を安価に製造することができる。また、比較的柔らかい防振材9を比較的硬い遮音材10と分離した状態で、柔軟な防振材9をレールRに装着した後に、硬い遮音材10を防振材9に装着することができる。このため、防振材9及び遮音材10が一体化して防音材8が全体として厚く硬い状態でレールRに嵌め込み装着する場合に比べて、レールRに防音材8を容易に装着することができるとともに、防振材9とレールRとを密着させて防音性能を向上させることができる。
(2) この第1実施形態では、防振材9の全面を遮音材10によって被覆する。このため、防振材9から外部に放射する騒音を遮音材10によって低減することができる。
(第2実施形態)
以下では、図1〜図5に示す部分と同一の部分については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図6及び図7に示す防音材8は、防振材9と、遮音材10と、接着材層12などを備えており、図3及び図4に示す防音材8とは異なり、防振材9と遮音材10とを接着材を使用して接合している。
図6及び図7に示す接着材層12は、レールRへの装着後に防振材9と遮音材10とを接着する部分である。接着材層12は、防振材9の外側表面9bと遮音材10の内側表面10aとを接合するために、これらの間に両面接着テープを貼付して形成されている。接着材層12は、両面接着テープの両面から剥離材を剥離した後にこの両面接着テープの基材の両面から露出する接着剤によって、防振材9と遮音材10とを接合する。接着材層12は、エポキシ樹脂系、シアノアクリレート系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系などの反応型接着剤、酢酸ビニル樹脂系接着剤、変性アクリル樹脂系などのエマルジョン型接着剤、クロロプレンやシリコンなどの合成ゴム型接着剤、エラストマー系、エチレン酢酸ビニル共重合(EVA)系などのホットメルト型接着剤などによって形成することが好ましい。
次に、この発明の第2実施形態に係るレールの防音構造の装着方法を説明する。
図7に示す防振材9を現場に搬入する前に、両面接着テープの一方の表面から剥離材を剥離して接着材層12の接着剤を露出させ、防振材9の外側表面9bにこの接着剤によって両面接着テープを貼り付ける。防振材9を現場に搬入して防振材9をレールRに装着した後に、両面接着テープの他方の表面から剥離材を剥離して接着材層12の接着剤を露出させ、防振材9の外側表面9bに遮音材10の内側表面10aをこの接着剤によって接合する。その結果、レールRに防音材8が装着される。
この発明の第2実施形態に係るレールの防音構造には、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第2実施形態では、レールRへの装着後に防振材9と遮音材10とを接着材層12が接着する。このため、防振材9及び遮音材10を現場に搬入した後に、防振材9と遮音材10とを接着材層12によって簡単に接合して一体化させて、防音材8を短時間で組み立てることができる。
(第3実施形態)
図8及び図9に示す防音材8は、防振材9と、遮音材10と、接着材層12と、排出向上材13と、接着材層14などを備えている。防音材8は、図1〜図7に示す防音材8とは異なり、レールRと対向する側に排出向上材13を備えている。防音材8は、現場搬入時には防振材9と排出向上材13とが分離した状態であり、レールRへの装着後には防振材9と排出向上材13とが接合した状態になる。防音材8は、図8に示すように、レールRへの装着後には排出向上材13の全面を防振材9が被覆するように、この排出向上材13とこの防振材9とが接合状態になる。
図8及び図9に示す排出向上材13は、防振材9とレールRとの間の隙間に浸入する液体の排出を向上させる部材である。排出向上材13は、この排出向上材13の表面(レールRの表面と対向する側の表面)とレールRの表面との間の隙間に浸入する雨水などの液体の水はけを向上させる。排出向上材13は、この排出向上材13の表面とレールRの表面との間に浸入する雨水などの液体がこれらの間で滞留せずに下方に向かって流れるように、図9に示すようにレールRの表面と対向する側の表面が平滑である。
排出向上材13は、レールRの表面に巻き付けて容易に装着可能なように、可撓性を有する薄いシート状に形成されている。排出向上材13は、ゴム類、高分子材料類、合成樹脂類又はこれらの任意の複合層からなるシート材によって形成されている。このようなゴム類としては、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、ポリノルボルネンゴム又はアクリルゴムなどの加硫ゴムからなるゴムシートが好ましい。高分子材料類としては、例えば、高温では可塑化されてプラスチックのように樹脂用の加工機械によって加工が可能であり、常温ではゴム弾性体(エラストマー)としての性質を示すウレタン系、スチレン系、オレフィン系又は塩化ビニル系などの熱可塑性エラストマ(TPE)のシートが好ましい。合成樹脂類としては、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル又はエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)などの熱可塑性樹脂のシートが好ましい。排出向上材13は、厚さが0.3mmを下回ると防音効果及び耐久性が低下する問題点があり、厚さが5mmを超えるとレールRの表面に密着せずレールRの表面への追従性が低下する問題点があるため、0.3〜5mmに設定することが好ましく、1〜2mmに設定することが特に好ましい。排出向上材13は、現場搬入時には防振材9と分離した状態であり、レールRへの装着後には防振材9と接合した状態になる。排出向上材13は、レールRへの装着後にはこの排出向上材13の全面を防振材9が被覆するように、この防振材9と接合状態になる。排出向上材13は、例えば、ロール状に巻き取られた状態であり、軌道によってまくらぎ1の間隔が異なる場合には、最も広いまくらぎ1の間隔と略同じ幅(標準幅)に予め形成されている。排出向上材13は、図9に示す内側表面13aと、外側表面13bと、図8に示す排出孔13cなどを備えている。
図9に示す内側表面13aは、レールRの表面と接合する部分であり、外側表面13bは防振材9の内側表面9aと接合する部分である。図8に示す排出孔13cは、排出向上材13とレールRとの間に浸入する液体を排出する部分である。排出孔13cは、排出向上材13とレールRとの間に浸入する雨水などの液体を防振材9側の排出孔9cに排出可能なように、この排出孔9cと同様に防振材9の長さ方向に所定の間隔をあけて形成されている長孔である。排出孔13cは、防振材9側の排出孔9cと接続しており、この防振材9側の排出孔9cと一致するようにこの排出孔9cと対応して形成されている。
図8及び図9に示す接着材層14は、防振材9と排出向上材13とを接着する部分である。接着材層14は、防振材9の内側表面9aと排出向上材13の外側表面13bとを接合するために、これらの間に両面接着テープを貼付して形成されている。接着材層14は、両面接着テープの両面から剥離材を剥離した後に、基材の両面に露出する接着剤によって、防振材9と排出向上材13とを接合する。接着材層14は、接着材層12と同様の反応型接着剤、エマルジョン型接着剤又はホットメルト型接着剤などによって形成されている。
次に、この発明の第3実施形態に係るレールの防音構造の装着方法を説明する。
図10(A)に示すように、排出向上材13を現場に搬入する前に、排出向上材13側の両面接着テープの一方の表面から剥離材を剥離して接着材層14の接着剤を露出させ、排出向上材13の外側表面13bにこの接着剤によって両面接着テープを貼り付ける。排出向上材13を現場に搬入して、レール底部R2及びレール腹部R3を排出向上材13によって被覆するように、この排出向上材13をレールRに装着する。このとき、まくらぎ1の間隔に合わせて排出向上材13を現場で任意の形状に切断してレールRに排出向上材13を装着し、レールRの表面と排出向上材13の内側表面13aとを接触させる。
図10(B)に示すように、防振材9を現場に搬入する前に、防振材9側の両面接着テープの一方の表面から剥離材を剥離して接着材層12の接着剤を露出させ、防振材9の外側表面9bにこの接着剤によって両面接着テープを貼り付ける。図10(A)に示すように、排出向上材13と分離した状態で防振材9を現場に搬入した後に、排出向上材13側の両面接着テープの他方の表面から剥離材を剥離して接着材層14の接着剤を露出させる。図10(B)に示すように、防振材9をレールRに装着するときに、排出向上材13の外側表面13bに防振材9の内側表面9aをこの接着剤によって接合する。このため、排出向上材13の外側表面13bと防振材9の内側表面9aとに間に接着材層14が形成されて、防振材9と排出向上材13とを接着材層14によって接合して、レールRの表面に防振材9及び排出向上材13が装着される。このとき、まくらぎ1の間隔に合わせて防振材9を現場で任意の形状に切断して、排出向上材13に防振材9を装着し排出向上材13の外側表面13bと防振材9の内側表面9aとを接触させる。
図10(B)に示すように、遮音材10を現場に搬入した後に、防振材9側の両面接着テープの他方の表面から剥離材を剥離して接着剤を露出させ、図10(C)に示すように防振材9の外側表面9bに遮音材10の内側表面10aをこの接着剤によって接合する。このため、防振材9の外側表面9bと遮音材10の内側表面10aとに間に接着材層12が形成されて、防振材9と遮音材10とを接着材層12によって接合して、レールRの表面に防振材9、遮音材10及び排出向上材13が装着される。その後に、図8に示す固定部材11によってレールRに防音材8が固定されて、レール底部R2及びレール腹部R3が防音材8によって被覆される。レールRの交換作業又は点検作業を実施する場合には、以上説明した手順と逆の手順によってレールRから防音材8が取り外される。
次に、この発明の第3実施形態に係るレールの防音構造の作用を説明する。
図8〜図10に示す排出向上材13が存在しない場合には、図9に示す防振材9の内側表面9aとレールRの表面とが直接接触することになる。図9に示すレールRの表面には微小の凹凸が存在するとともに、防振材9の内側表面9aにも微小の凹凸が存在する。このため、防振材9の内側表面9aとレールRの表面とが直接接触すると、この防振材9の内側表面9aとレールRの表面との間の隙間が形成される。このため、防振材9の内側表面9aとレールRの表面との間の隙間に雨水などの液体が流入してこれらの間に雨水が滞留すると、レールRの表面の腐食が進行する。
一方、図8〜図10に示す排出向上材13が存在する場合には、図9に示すようにこの排出向上材13の平滑な内側表面13aとレールRの表面とが接触する。図9に示すように、レールRの表面には微小の凹凸が存在するが、排出向上材13の内側表面13aが平滑に形成されている。このため、排出向上材13の内側表面13aとレールRの表面との間の隙間に雨水などの液体が流入しても、この排出向上材13の平滑な内側表面13aに沿って液体が流れ落ちる。その結果、排出向上材13の内側表面13aとレールRの表面との間の隙間に雨水などの液体が流入してもこれらの間に雨水が滞留せず、レールRの表面の腐食が防止される。
この発明の第3実施形態に係るレールの防音構造には、第1実施形態及び第2実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
(1) この第3実施形態では、防振材9とレールRとの間の隙間に浸入する液体の排出を向上させる排出向上材13を防音材8が備えている。このため、レールRの表面と排出向上材13の内側表面13aとの間の隙間に雨水などの液体が浸入したときに、これらの間の隙間に雨水などが滞留して、レールRの表面が腐食するのを防止することができる。
(2) この第3実施形態では、レールRの表面と対向する側の排出向上材13の内側表面13aが平滑である。このため、レールRの表面と排出向上材13の内側表面13aとの間の隙間に雨水などの液体が浸入したときに、この排出向上材13の内側表面13aに沿って雨水などをスムーズに流出させることができる。
(3) この第3実施形態では、現場搬入時には防振材9と排出向上材13が分離した状態であり、レールRへの装着後には防振材9と排出向上材13が接合した状態になる。このため、出荷時には防振材9と排出向上材13とを一体化せずに切り離した状態で現場に搬入し、まくらぎ1の間隔に合わせて排出向上材13及び防振材9を任意の形状に加工して装着することができる。その結果、まくらぎ1の間隔毎に異なる長さの防音材8を製造する必要がなくなり、防音材8を安価に製造することができる。また、比較的厚い防振材9を比較的薄い排出向上材13と分離した状態で、厚い防振材9をレールRに装着した後に、薄い排出向上材13を防振材9に装着することができる。その結果、防振材9及び排出向上材13が一体化して防音材8が全体として厚い状態でレールRに装着する場合に比べて、防振材9及び排出向上材13をそれぞれ分離した状態で装着する場合の方が、レールRに防音材8を容易に装着することができる。
(4) この第3実施形態では、レールRへの装着後には排出向上材13の全面を防振材9が被覆するように、この排出向上材13とこの防振材9とが接合状態になる。このため、排出向上材13がレールRとともに振動するのを防振材9によって抑制することができる。
(第4実施形態)
図11及び図12に示す防音材8は、防振材9と、遮音材10と、接着材層12と、排出向上材13と、接着材層14と、粘着材層15などを備えている。図11及び図12に示す防音材8は、図1〜図10に示す防音材8とは異なり、排出向上材13のレールRと対向する側の表面に粘着材層15を備えている。
図11及び図12に示す粘着材層15は、レールRから排出向上材13を剥離可能なように、このレールRとこの排出向上材13とを接着する部分である。粘着材層15は、レールRの表面と排出向上材13の内側表面13aとを接合するために、これらの間に両面粘着テープを貼付して形成されている。粘着材層15は、両面接着テープの両面から剥離材を剥離した後に基材の両面に露出する接着剤によって、防振材9とレールRとを接合する。粘着材層15は、レールRの交換作業又は点検作業を実施するときに、排出向上材13をレールRから容易に剥離可能なように、粘着力が比較的低い粘着剤によって形成されている。粘着材層15は、例えば、剥離可能な天然ゴム系又はウレタン樹脂系の粘着剤によって形成することが好ましい。
次に、この発明の第4実施形態に係るレールの防音構造の装着方法を説明する。
図11及び図12に示す排出向上材13を現場に搬入する前に、排出向上材13側の両面粘着テープの一方の表面から剥離材を剥離して粘着材層15の粘着剤を露出させ、排出向上材13の内側表面13aにこの粘着剤によって両面粘着テープを貼り付ける。排出向上材13を現場に搬入して、レール底部R2及びレール腹部R3を排出向上材13によって被覆するように、この排出向上材13をレールRに装着する。
排出向上材13を現場に搬入した後に、排出向上材13の両面粘着テープの他方の表面から剥離材を剥離して粘着剤を露出させ、レールRの表面に排出向上材13の内側表面13aをこの粘着剤によって接合する。このため、レールRの表面と排出向上材13の内側表面13aとに間に粘着材層15が形成されて、レールRと排出向上材13とを粘着材層15によって接合して、レールRの表面に排出向上材13が装着される。その後に、防振材9及び遮音材10が装着されて、図8に示す固定部材11によってレールRに防音材8が固定され、レール底部R2及びレール腹部R3が防音材8によって被覆される。
この発明の第4実施形態に係るレールの防音構造には、第1実施形態〜第3実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第4実施形態では、レールRから排出向上材13を剥離可能なように、このレールRとこの排出向上材13とを接着する粘着材層15を防音材8が備えている。このため、排出向上材13をレールRの表面に装着するときに、この排出向上材13がレールRの表面からずれたり剥がれたりするのを粘着材層15によって防止することができる。また、装着時にレールRの表面に排出向上材13を容易に位置決めし仮止めすることができるとともに、メンテナンス時にレールRから排出向上材13を簡単に取り外すことができる。
(第5実施形態)
図13及び図14に示す防音材8は、防振材9と、遮音材10と、接着材層12と、排出向上材13と、接着材層14と、粘着材層15と、腐食防止層16などを備えている。図13及び図14に示す防音材8は、図1〜図12に示す防音材8とは異なり、レールRの表面に腐食防止層16を備えている。
図13及び図14に示す腐食防止層16は、レールRの腐食を防止する部分である。腐食防止層16は、レールRと排出向上材13との間の境界面における腐食を防止するために、レールRの表面に形成されている。腐食防止層16は、例えば、フタル樹脂系、エポキシ樹脂系、ポリウレア系、ウレタン樹脂系又はビニルエステル系の塗料型の防錆剤、フッ素樹脂系などのコーティング型の防錆剤を含有する防食フィルム、ポリエチレン樹脂又は高密度のエチレンポリプロピレン発泡ゴムなどのフィルムなどを接着剤によってレールRの表面に塗布又は貼り付けて形成されている。腐食防止層16は、例えば、亜鉛硝酸などの気化質の防錆剤を配合することによって、この気化質の防錆剤を徐々に発散させ、レールRと粘着材層15との間の界面に防錆気化層を形成してレールRの腐食を抑制可能である。
この発明の第5実施形態に係るレールの防音構造は、第1実施形態〜第4実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第4実施形態では、排出向上材13とレールRとの間にこのレールRの腐食を防止する腐食防止層16を防音材8が備えている。このため、排出向上材13とレールRとの間に雨水などの液体が浸入してレールRの表面に付着しても、腐食防止層16によってレールRの表面の腐食を防止することができる。
(第6実施形態)
図15に示す防音材8は、図1〜図14に示す防音材8とは異なり、排出向上材13の外側表面13bの一部を防振材9が被覆する。図15に示す防音材8は、レールRへの装着後には排出向上材13の一部を防振材9が被覆するように、この排出向上材13とこの防振材9とが接合状態になる。防振材9は、外観がブロック状に形成されており、レールRのレール底部R2の左右上面及び下面に対応する位置と、レール腹部R3の左右側面に対応する位置とにそれぞれ配置されている。遮音材10は、ブロック状の防振材9の外側表面9bにこの遮音材10の内側表面10aが接着材層12によって接合されている。遮音材10は、この遮音材10の内側表面10aと排出向上材13の外側表面13bとの間に隙間に放射する騒音が外部に伝搬するのを防止する。この第6実施形態には、第1実施形態〜第5実施形態と同様の効果がある。
(第7実施形態)
図16に示す防音材8は、図1〜図15に示す防音材8とは異なり、レールRのレール頭部R1側からレール底部R2側に向かって厚肉に形成されている。図16に示す防振材9は、図1〜図15に示す防振材9とは異なり、レールRの断面形状に沿って均一な厚さに形成されておらず、この防振材9の内側表面9aが排出向上材13の外側表面13bと接合し、この防振材9の外側表面9bが略一定の角度で下方に向かって外側に傾斜する傾斜面に形成されている。図16に示す遮音材10は、図1〜図15に示す遮音材10とは異なり、防振材9の外側表面9bと同様にこの遮音材10の内側表面10a及び外側表面10bが略一定の角度で下方に向かって外側に直線状に傾斜する傾斜面に形成されている。図16に示す遮音材10は、防振材9の上端部を被覆するようにこの遮音材10の上端部が屈曲して形成されており、この遮音材10の内側表面10aと防振材9の外側表面9bとが接着材層12によって接合されている。
この第7実施形態に係るレールの防音構造には、第1実施形態〜第5実施形態に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第7実施形態では、レールRのレール頭部R1側からレール底部R2側に向かって防振材9が厚肉に形成されている。このため、防振材9及び遮音材10の断面をレールRの表面形状に沿った形状に形成する必要がなくなって、防振材9及び遮音材10の断面を任意の形状に設計することができる。また、防振材9及び遮音材10の断面を同一形状にする必要がなくなるため、防音材8の製造コストを安くすることができる。
(第8実施形態)
図17に示す防音材8は、図1〜図16に示す防音材8とは異なり、防振材9の一部を遮音材10によって被覆する。防振材9は、図1〜図15に示す防振材9と同様に、レールRの断面形状に沿って均一な厚さに形成されている。防振材9は、この防振材9の内側表面9aと排出向上材13の外側表面13bとが接着材層14によって接合されており、排出向上材13の全面を被覆している。遮音材10は、レールRのレール底部R2の左右側面及び下面と対応して位置する防振材9の外側表面9bとこの遮音材10の内側表面10aとが接着材層12によって接合している。遮音材10は、レールRのレール底部R2の上面と対応して位置する防振材9の外側表面9bとこの遮音材10の内側表面10aとの間に隙間を形成するとともに、レール腹部R3の左右側面に対応して位置する防振材9の外側表面9bとこの遮音材10の内側表面10aとの間に隙間を形成している。図17に示す遮音材10は、図16に示す遮音材10と同様に、この遮音材10の内側表面10a及び外側表面10bが略一定の角度で下方に向かって外側に直線状に傾斜する傾斜面に形成されている。
この発明の第8実施形態に係るレールの防音構造には、第1実施形態〜第5実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第8実施形態では、防振材9の一部を遮音材10によって被覆する。このため、遮音材10の断面をレールRの表面形状に沿った形状に形成する必要がなくなって、遮音材10の断面を任意の形状に設計することができる。また、防振材9及び遮音材10の断面を同一形状にする必要がなくなるため、防音材8の製造コストを安くすることができる。
(第9実施形態)
図18に示す防音材8は、防振材9と、遮音材10と、接着材層12と、排出向上材13と、接着材層14と、吸音材17と、接着材層18などを備えている。図18に示す防音材8は、図1〜図17に示す防音材8とは異なり、遮音材10の内側表面10aに吸音材17及び接着材層18を備えている。
吸音材17は、騒音を吸収する部材である。吸音材17は、防振材9の外側表面9bと遮音材10の内側表面10aとの間の隙間に配置されており、この遮音材10の内側表面10aに装着されている。吸音材17は、例えば、吸音性に優れた高性能の無機質繊維系、金属繊維系、有機発泡系又はこれらの任意の組み合わせからなる軽量吸音材である。このような無機質繊維系の吸音材としては、グラスウール、グラスファイバ又はロックウールなどであり、金属繊維系の吸音材としてはアルミニウム繊維、ステンレス繊維又は鉄系合金繊維などであり、有機発泡系の吸音材としてはゴムスポンジ、プラスチックフォーム、ウレタン、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレン、ポリウレタンフォーム、発泡ポリスチロール又は天然高分子多孔質体などである。吸音材17は、グラスウール、グラスファイバ又はロックウールなどの無機質繊維をフェノール樹脂などで結合し成形した軽量で吸音性能に優れた軽量吸音材が特に好ましい。吸音材17は、図18に示すように、防振材9の外側表面9bと対向する内側表面17aと、遮音材10の内側表面10aと接着材層18によって接合する外側表面17bなどを備えている。
接着材層18は、吸音材17と遮音材10とを接着する部分である。接着材層18は、吸音材17の内側表面17aと遮音材10の外側表面10bとを接合するために、これらの間に両面接着テープを貼付して形成されている。接着材層18は、両面接着テープの両面から剥離材を剥離した後に基材の両面に露出する接着剤によって、吸音材17と遮音材10とを接合する。接着材層18は、図6〜図16に示す接着材層12,14と同様の反応型接着剤、エマルジョン型接着剤又はホットメルト型接着剤などによって形成されている。
この発明の第9実施形態に係るレールの防音構造には、第1実施形態〜第5実施形態及び第8実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第9実施形態では、遮音材10の内側に騒音を吸収する吸音材17を防音材8が備えている。このため、防振材9から外部に放射する騒音を吸音材17によって吸収することができる。
(第10実施形態)
図19に示す防音材8は、図18に示す防音材8とは異なり、遮音材10の外側表面10bに吸音材17及び接着材層18を備えている。図19に示す吸音材17は、遮音材10の外側で騒音を吸収し、この吸音材17の内側表面17aが遮音材10の外側表面10bと接着材層18によって接合される。
この発明の第10実施形態に係るレールの防音構造には、第1実施形態〜第5実施形態及び第8実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第10実施形態では、遮音材10の外側に騒音を吸収する吸音材17を防音材8が備えている。このため、レールRや遮音材10から外部に放射する騒音を吸音材17によって吸収することができる。
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、支持体がまくらぎ1である場合を例に挙げて説明したが、まくらぎ1以外の支持体についてもこの発明を適用することができる。例えば、矩形平板状のプレキャストのコンクリート版(スラブ版)によって構成されて道床とまくらぎとを一体化させた省力化軌道の一種である軌道スラブなどの支持体、又はレールRをそれぞれ支持するプレストレスコンクリート構造(PRC構造)の縦梁を鋼管製の継材によって連結する梯子状のラダーまくらぎなどの支持体についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、レール底部R2及びレール腹部R3の略全面を防音材8によって被覆する場合を例に挙げて説明したが、これらの表面を防音材8によって部分的に被覆したり、車輪Wの踏面W1及びフランジ面W2と接触しない範囲内でレール頭部R1の一部も防音材8によって被覆したりすることができる。さらに、この実施形態では、レール締結装置2が線ばね式締結装置である場合を例に挙げて説明したが、線ばね式締結装置に限定するものではない。例えば、レールと支持体との間に挟み込まれるタイプレートの上面にこのレールを締結するタイプレート式レール締結装置、又はタイプレートを使用せずに支持体の上面にレールを直接締結する座面式レール締結装置などについてもこの発明を適用することができる。
(2) この第2実施形態及び第3実施形態では、現場搬入時には、防振材9の外側表面9b側に両面接着テープを貼り付ける場合を例に挙げて説明したが、防振材9の外側表面9b側ではなく遮音材10の内側表面10a側に両面接着テープを貼り付けておくこともできる。また、この第2実施形態〜第10実施形態では、防振材9の外側表面9bと遮音材10の内側表面10aとを接着材層12によって接合する場合を例に挙げて説明したが、防振材9の外側表面9bと遮音材10の内側表面10aとを非接着状態で直接接合して接着材層12を省略することもできる。さらに、この第2実施形態〜第10実施形態では、防振材9の内側表面9aと排出向上材13の外側表面13bとを接着材層14によって接合する場合を例に挙げて説明したが、防振材9の内側表面9aと遮音材10の外側表面10bとを非接着状態で直接接合して接着材層14を省略することもできる。
(3) この第3実施形態では、現場搬入時には、排出向上材13の外側表面13b側に両面接着テープを貼り付ける場合を例に挙げて説明したが、排出向上材13の外側表面13b側ではなく防振材9の内側表面9a側に両面接着テープを貼り付けておくこともできる。また、この第3実施形態〜第10実施形態では、排出向上材13が1枚の単層構造である場合を例に挙げて説明したが、排出向上材13を複数枚重ねた積層構造にすることもできる。さらに、この第5実施形態では、腐食防止層16の表面に粘着材層15を形成する場合を例に挙げて説明したが、腐食防止層16自体に粘着性を付与して粘着材層15を省略することもできる。
(3) この第6実施形態〜第10実施形態では、排出向上材13の内側表面13aとレールRの表面との間の粘着材層15を省略する場合を例に挙げて説明したが、これらを粘着材層15によって接合することもできる。さらに、この第9実施形態及び第10実施形態では、遮音材10の内側又は外側に吸音材17を配置する場合を例に挙げて説明したが、遮音材10の内側及び外側に吸音材17を配置することもできる。
1 まくらぎ
2 レール締結装置
7 防音構造
8 防音材
9 防振材(内層材)
9a 内側表面
9b 外側表面
9c 排出孔
10 遮音材(外層材)
10a 内側表面
10b 外側表面
10c 排出孔
11 固定部材
11a,11b 保持部材
11c 連結部材
12 接着剤層
13 排出向上材
13a 内側表面
13b 外側表面
13c 排出孔
14 接着材層
15 粘着材層
16 腐食防止層
17 吸音材
17a 内側表面
17b 外側表面
18 接着剤層
R レール
1 レール頭部
2 レール底部
3 レール腹部
W 車輪
1 踏面
2 フランジ面

Claims (11)

  1. レールの振動によって発生する騒音を低減するレールの防音構造であって、
    前記レールに装着されて前記騒音を低減する防音材を備え、
    前記防音材は、
    現場搬入時には内層材と外層材とが分離した状態であり、前記レールへの装着後にはこの内層材とこの外層材とが接合した状態にな
    前記内層材と前記レールとの間の隙間に浸入する液体の排出を向上させる排出向上材を備えること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  2. 請求項に記載のレールの防音構造において、
    前記排出向上材は、前記レールの表面と対向する側の表面が平滑であること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  3. 請求項又は請求項に記載のレールの防音構造において、
    前記排出向上材は、現場搬入時には前記内層材と分離した状態であり、前記レールへの装着後には前記内層材と接合した状態になること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  4. 請求項から請求項までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、
    前記防音材は、前記レールから前記排出向上材を剥離可能なように、このレールとこの排出向上材とを接着する粘着材層を備えること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  5. 請求項から請求項までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、
    前記防音材は、前記レールへの装着後には前記排出向上材の全面を前記内層材が被覆するように、この内層材とこの排出向上材とが接合状態になること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  6. 請求項から請求項までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、
    前記防音材は、前記レールへの装着後には前記排出向上材の一部を前記内層材が被覆するように、この内層材とこの排出向上材とが接合状態になること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  7. 請求項から請求項までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、
    前記防音材は、前記排出向上材と前記レールとの間にこのレールの腐食を防止する腐食防止層を備えること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  8. レールの振動によって発生する騒音を低減するレールの防音構造であって、
    前記レールに装着されて前記騒音を低減する防音材を備え、
    前記防音材は、
    現場搬入時には内層材と外層材とが分離した状態であり、前記レールへの装着後にはこの内層材とこの外層材とが接合した状態にな
    前記振動を抑制する防振材と、この防振材を被覆して前記騒音を遮る遮音材と、この遮音材の内側及び/又は外側に前記騒音を吸収する吸音材とを備え、前記防振材の全面を前記遮音材によって被覆すること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  9. レールの振動によって発生する騒音を低減するレールの防音構造であって、
    前記レールに装着されて前記騒音を低減する防音材を備え、
    前記防音材は、
    現場搬入時には内層材と外層材とが分離した状態であり、前記レールへの装着後にはこの内層材とこの外層材とが接合した状態にな
    前記振動を抑制する防振材と、この防振材を被覆して前記騒音を遮る遮音材と、この遮音材の内側及び/又は外側に前記騒音を吸収する吸音材とを備え、前記防振材の一部を前記遮音材によって被覆すること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、
    前記防音材は、前記レールへの装着後に前記内層材と前記外層材とを接着する接着材層を備えること、
    を特徴とするレールの防音構造。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のレールの防音構造において、
    前記防音材は、前記レールの頭部側から底部側に向かって厚肉に形成されていること、
    を特徴とするレールの防音構造。
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