JPH09157806A - 高強度鉄基焼結合金 - Google Patents
高強度鉄基焼結合金Info
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- JPH09157806A JPH09157806A JP7339997A JP33999795A JPH09157806A JP H09157806 A JPH09157806 A JP H09157806A JP 7339997 A JP7339997 A JP 7339997A JP 33999795 A JP33999795 A JP 33999795A JP H09157806 A JPH09157806 A JP H09157806A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ギヤ、ローター、プーリー、スプロケット、
バルブシートなどの機械部品の材料として用いられる高
強度鉄基焼結合金を提供する。 【解決手段】 Ｎｉ：１〜４重量％および／またはＣ
ｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４重量％、Ｃ：０．
５〜０．９重量％を含有し、残りがＦｅおよび不可避不
純物からなる組成、並びにフェライト素地中に平均粒
径：０．１〜５μｍの粒状炭化物が分散した組織を有す
る高強度鉄基焼結合金。
バルブシートなどの機械部品の材料として用いられる高
強度鉄基焼結合金を提供する。 【解決手段】 Ｎｉ：１〜４重量％および／またはＣ
ｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４重量％、Ｃ：０．
５〜０．９重量％を含有し、残りがＦｅおよび不可避不
純物からなる組成、並びにフェライト素地中に平均粒
径：０．１〜５μｍの粒状炭化物が分散した組織を有す
る高強度鉄基焼結合金。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ギャ、ロータ
ー、プーリー、スプロケット、バルブシートなどの機械
部品の材料として用いられる靭性の優れた高強度鉄基焼
結合金に関するものである。
ー、プーリー、スプロケット、バルブシートなどの機械
部品の材料として用いられる靭性の優れた高強度鉄基焼
結合金に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ギャ、ローター、プーリー、スプ
ロケット、バルブシートなどの機械部品の部材として、
ＮｉおよびＣｕのうち少なくとも１種：１〜４重量％、
Ｍｏ：０．５〜４重量％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を
含有し、残りがＦｅおよび不可避不純物からなる組成を
有する鉄基焼結合金が知られており、この鉄基焼結合金
は、Ｃ：０．０５％以下、Ｍｏ：０．２〜２重量％、Ｏ
2 ：０．２重量％以下、残部：Ｆｅと２重量％以下の不
可避不純物からなる低合金鉄粉末に、０．２〜１．０重
量％の黒鉛粉末と、Ｎｉ粉末およびＣｕ粉末のうち少な
くとも１種：０．５〜４．０重量％を添加混合し、つい
でこの混合粉末を所定形状に圧粉成形した後、非酸化雰
囲気中で焼結し炉冷することにより製造される。このよ
うにして得られた鉄基焼結合金は、ベイナイト素地であ
り、炭化物は層状となっている。
ロケット、バルブシートなどの機械部品の部材として、
ＮｉおよびＣｕのうち少なくとも１種：１〜４重量％、
Ｍｏ：０．５〜４重量％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を
含有し、残りがＦｅおよび不可避不純物からなる組成を
有する鉄基焼結合金が知られており、この鉄基焼結合金
は、Ｃ：０．０５％以下、Ｍｏ：０．２〜２重量％、Ｏ
2 ：０．２重量％以下、残部：Ｆｅと２重量％以下の不
可避不純物からなる低合金鉄粉末に、０．２〜１．０重
量％の黒鉛粉末と、Ｎｉ粉末およびＣｕ粉末のうち少な
くとも１種：０．５〜４．０重量％を添加混合し、つい
でこの混合粉末を所定形状に圧粉成形した後、非酸化雰
囲気中で焼結し炉冷することにより製造される。このよ
うにして得られた鉄基焼結合金は、ベイナイト素地であ
り、炭化物は層状となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、作業の
高性能化、高出力化および高速化にともない、機械装置
に組み込まれている機械部品は従来よりも一段と苛酷な
条件での繰り返し負荷が加えられ、このため、従来より
も靭性の優れた高強度の鉄基焼結合金からなる機械部品
が求められている。
高性能化、高出力化および高速化にともない、機械装置
に組み込まれている機械部品は従来よりも一段と苛酷な
条件での繰り返し負荷が加えられ、このため、従来より
も靭性の優れた高強度の鉄基焼結合金からなる機械部品
が求められている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、機械部品の材料として、従来よ
りも靭性の優れた高強度の鉄基焼結合金を得るべく研究
を行った結果、焼結して得られたＮｉ：１〜４重量％お
よび／またはＣｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４重
量％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含有し、残りがＦｅ
および不可避不純物からなる組成の鉄基焼結体を、オー
ステナイト変態温度〜オーステナイト変態温度＋５０℃
の温度領域（以下、オーステナイト直上温度という）に
加熱保持したのち炉冷すると、フェライト素地中に平均
粒径：０．１〜５μｍの微細な粒状炭化物が分散した組
織が生成され、この粒状炭化物が分散した組織を有する
鉄基焼結合金は従来よりも強度および靭性が共に向上す
る、という知見を得たのである。
上述のような観点から、機械部品の材料として、従来よ
りも靭性の優れた高強度の鉄基焼結合金を得るべく研究
を行った結果、焼結して得られたＮｉ：１〜４重量％お
よび／またはＣｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４重
量％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含有し、残りがＦｅ
および不可避不純物からなる組成の鉄基焼結体を、オー
ステナイト変態温度〜オーステナイト変態温度＋５０℃
の温度領域（以下、オーステナイト直上温度という）に
加熱保持したのち炉冷すると、フェライト素地中に平均
粒径：０．１〜５μｍの微細な粒状炭化物が分散した組
織が生成され、この粒状炭化物が分散した組織を有する
鉄基焼結合金は従来よりも強度および靭性が共に向上す
る、という知見を得たのである。
【０００５】この発明は、かかる知見にもとづいて成さ
れたものであって、（１） Ｎｉ：１〜４重量％、Ｍ
ｏ：０．５〜４重量％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含
有し、残りがＦｅおよび不可避不純物からなる組成、並
びにフェライト素地中に平均粒径：０．１〜５μｍの粒
状炭化物が分散した組織を有する高強度鉄基焼結合金、
（２） Ｃｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４重量
％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含有し、残りがＦｅお
よび不可避不純物からなる組成、並びにフェライト素地
中に平均粒径：０．１〜５μｍの粒状炭化物が分散した
組織を有する高強度鉄基焼結合金、（３） Ｎｉ：１〜
４重量％、Ｃｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４重量
％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含有し、残りがＦｅお
よび不可避不純物からなる組成、並びにフェライト素地
中に平均粒径：０．１〜５μｍの粒状炭化物が分散した
組織を有する高強度鉄基焼結合金、に特徴を有するもの
である。
れたものであって、（１） Ｎｉ：１〜４重量％、Ｍ
ｏ：０．５〜４重量％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含
有し、残りがＦｅおよび不可避不純物からなる組成、並
びにフェライト素地中に平均粒径：０．１〜５μｍの粒
状炭化物が分散した組織を有する高強度鉄基焼結合金、
（２） Ｃｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４重量
％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含有し、残りがＦｅお
よび不可避不純物からなる組成、並びにフェライト素地
中に平均粒径：０．１〜５μｍの粒状炭化物が分散した
組織を有する高強度鉄基焼結合金、（３） Ｎｉ：１〜
４重量％、Ｃｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４重量
％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含有し、残りがＦｅお
よび不可避不純物からなる組成、並びにフェライト素地
中に平均粒径：０．１〜５μｍの粒状炭化物が分散した
組織を有する高強度鉄基焼結合金、に特徴を有するもの
である。
【０００６】この発明のフェライト素地中に粒状炭化物
が分散した組織を有する高強度鉄基焼結合金は、原料粉
末として、Ｆｅ−Ｍｏ粉末、Ｎｉ粉末、Ｃｕ粉末および
黒鉛粉末を用意し、これら原料粉末を金型成形時の潤滑
剤であるステアリン酸亜鉛粉末とともに混合し、プレス
成形して圧粉体を作製し、圧粉体を還元雰囲気中で焼結
して得られた焼結体を、その後、還元雰囲気中、オース
テナイト直上温度に加熱保持したのち、炉冷することに
より製造される。
が分散した組織を有する高強度鉄基焼結合金は、原料粉
末として、Ｆｅ−Ｍｏ粉末、Ｎｉ粉末、Ｃｕ粉末および
黒鉛粉末を用意し、これら原料粉末を金型成形時の潤滑
剤であるステアリン酸亜鉛粉末とともに混合し、プレス
成形して圧粉体を作製し、圧粉体を還元雰囲気中で焼結
して得られた焼結体を、その後、還元雰囲気中、オース
テナイト直上温度に加熱保持したのち、炉冷することに
より製造される。
【０００７】つぎに、この発明の鉄基焼結合金の成分組
成および組織を上記のごとく限定した理由について説明
する。
成および組織を上記のごとく限定した理由について説明
する。
【０００８】Ａ：成分組成 （ａ）Ｎｉ Ｎｉは、若干量のオーステナイトを生成させ、疲労強度
および靭性を向上させる作用があるが、その含有量が１
重量％未満ではその効果が十分でなく、一方、４重量％
を越えて含有してもその効果が少ないところから、Ｎｉ
の含有量は、１〜４重量％に定めた。Ｎｉの含有量の一
層好ましい範囲は２〜３重量％である。
および靭性を向上させる作用があるが、その含有量が１
重量％未満ではその効果が十分でなく、一方、４重量％
を越えて含有してもその効果が少ないところから、Ｎｉ
の含有量は、１〜４重量％に定めた。Ｎｉの含有量の一
層好ましい範囲は２〜３重量％である。
【０００９】（ｂ）Ｃｕ Ｃｕは、若干量のパーライトを生成させ、素地を強化
し、強度を向上させる作用があるが、その含有量が１重
量％未満ではその効果が十分でなく、一方、４重量％を
越えると材料の脆化を促進させるようになることから、
Ｃｕの含有量は、１〜４重量％に定めた。Ｃｕの含有量
の一層好ましい範囲は２〜３重量％である。
し、強度を向上させる作用があるが、その含有量が１重
量％未満ではその効果が十分でなく、一方、４重量％を
越えると材料の脆化を促進させるようになることから、
Ｃｕの含有量は、１〜４重量％に定めた。Ｃｕの含有量
の一層好ましい範囲は２〜３重量％である。
【００１０】（ｃ）Ｍｏ Ｍｏは、耐摩耗性、強度、耐熱性を向上させる作用があ
るが、その含有量が０．５重量％未満では所望の効果が
得られず、一方、４重量％を越えると炭化物の粒状かが
困難であり、また、原料として用いるＦｅ−Ｍｏ粉末の
圧縮性および成形性が低下する様になるところから、そ
の含有量を０．５〜４重量％に定めた。Ｍｏの含有量の
一層好ましい範囲は０．８〜３．５重量％である。
るが、その含有量が０．５重量％未満では所望の効果が
得られず、一方、４重量％を越えると炭化物の粒状かが
困難であり、また、原料として用いるＦｅ−Ｍｏ粉末の
圧縮性および成形性が低下する様になるところから、そ
の含有量を０．５〜４重量％に定めた。Ｍｏの含有量の
一層好ましい範囲は０．８〜３．５重量％である。
【００１１】（ｂ）Ｃ Ｃは、素地に固溶して強度を向上させる効果があるほ
か、Ｍｏと炭化物を形成して耐摩耗性を向上させる作用
があるが、その含有量が０．５重量％未満では効果が十
分でなく、一方、０．９重量％を越えて含有すると材料
を脆化を促進させるので好ましくない。したがって、Ｃ
の含有量は０．５〜０．９重量％に定めた。Ｃの含有量
の一層好ましい範囲は０．６〜０．８重量％である。
か、Ｍｏと炭化物を形成して耐摩耗性を向上させる作用
があるが、その含有量が０．５重量％未満では効果が十
分でなく、一方、０．９重量％を越えて含有すると材料
を脆化を促進させるので好ましくない。したがって、Ｃ
の含有量は０．５〜０．９重量％に定めた。Ｃの含有量
の一層好ましい範囲は０．６〜０．８重量％である。
【００１２】Ｂ：組織 この発明の鉄基焼結合金は、フェライト素地中に分散す
る炭化物の粒径が強度に多大な影響を及ぼし、その平均
粒径が０．１μｍ未満では耐摩耗性向上効果が小さいの
で好ましくなく、一方、粒状炭化物の平均粒径が５μｍ
を越えると、強度が低下するので好ましくない。したが
って、粒状炭化物の平均粒径は、０．１〜５μｍに限定
した。粒状炭化物の平均粒径の一層好ましい範囲は、
０．５〜３．５μｍである。
る炭化物の粒径が強度に多大な影響を及ぼし、その平均
粒径が０．１μｍ未満では耐摩耗性向上効果が小さいの
で好ましくなく、一方、粒状炭化物の平均粒径が５μｍ
を越えると、強度が低下するので好ましくない。したが
って、粒状炭化物の平均粒径は、０．１〜５μｍに限定
した。粒状炭化物の平均粒径の一層好ましい範囲は、
０．５〜３．５μｍである。
【００１３】
実施例 原料粉末として、平均粒径：４７μｍのＦｅ−Ｍｏ粉
末、平均粒径：３μｍのＮｉ粉末、平均粒径：３７μｍ
のＣｕ粉末および平均粒径：１８μｍの黒鉛粉末を用意
し、これら原料粉末を金型成形時の潤滑剤であるステア
リン酸亜鉛粉末とともにダブルコーンミキサーで混合
し、プレス成形して９０ｍｍ×１３ｍｍ×１０ｍｍの寸
法および圧粉密度：７．０ｇ／ｃｃの圧粉体を作製し、
圧粉体をＮ2−５％Ｈ2 の雰囲気中、温度：１１２０
℃、３０分保持の条件で焼結したのち室温まで冷却し、
表１に示される成分組成を有する焼結体Ａ〜Ｋを作製し
た。
末、平均粒径：３μｍのＮｉ粉末、平均粒径：３７μｍ
のＣｕ粉末および平均粒径：１８μｍの黒鉛粉末を用意
し、これら原料粉末を金型成形時の潤滑剤であるステア
リン酸亜鉛粉末とともにダブルコーンミキサーで混合
し、プレス成形して９０ｍｍ×１３ｍｍ×１０ｍｍの寸
法および圧粉密度：７．０ｇ／ｃｃの圧粉体を作製し、
圧粉体をＮ2−５％Ｈ2 の雰囲気中、温度：１１２０
℃、３０分保持の条件で焼結したのち室温まで冷却し、
表１に示される成分組成を有する焼結体Ａ〜Ｋを作製し
た。
【００１４】
【表１】
【００１５】つぎに、これら焼結体Ａ〜Ｋを、焼結雰囲
気と同じＮ2 −５％Ｈ2 の雰囲気中、表２に示されるオ
ーステナイト直上温度に表２に示される時間保持したの
ち、炉冷することにより、フェライト素地中に表２に示
される平均粒径の粒状化炭化物が分散した組織を有する
本発明鉄基焼結合金１〜１１を作製した。この本発明鉄
基焼結合金１〜１１を機械加工して試験片を作製し、こ
の試験片を用いて引張速度：１ｍｍ／ｍｉｎで引張り試
験を行うことにより引張り強さを測定し、さらにノッチ
無しシャルピー試験片を用いてシャルピー衝撃試験を行
うことによりシャルピー衝撃エネルギーを測定し、それ
らの結果を表２に示した。
気と同じＮ2 −５％Ｈ2 の雰囲気中、表２に示されるオ
ーステナイト直上温度に表２に示される時間保持したの
ち、炉冷することにより、フェライト素地中に表２に示
される平均粒径の粒状化炭化物が分散した組織を有する
本発明鉄基焼結合金１〜１１を作製した。この本発明鉄
基焼結合金１〜１１を機械加工して試験片を作製し、こ
の試験片を用いて引張速度：１ｍｍ／ｍｉｎで引張り試
験を行うことにより引張り強さを測定し、さらにノッチ
無しシャルピー試験片を用いてシャルピー衝撃試験を行
うことによりシャルピー衝撃エネルギーを測定し、それ
らの結果を表２に示した。
【００１６】この発明の鉄基焼結合金の組織を一層理解
しやすくするために、本発明鉄基焼結合金１の組織を金
属顕微鏡により観察し、その金属顕微鏡組織写真を図１
に示した。また、図１の部分の金属顕微鏡組織の写生図
を図２に示した。図１の金属顕微鏡組織写真および図２
の写生図から、本発明鉄基焼結合金１にはフェライト素
地中に微細な炭化物粒が分散した組織を有することが分
かる。
しやすくするために、本発明鉄基焼結合金１の組織を金
属顕微鏡により観察し、その金属顕微鏡組織写真を図１
に示した。また、図１の部分の金属顕微鏡組織の写生図
を図２に示した。図１の金属顕微鏡組織写真および図２
の写生図から、本発明鉄基焼結合金１にはフェライト素
地中に微細な炭化物粒が分散した組織を有することが分
かる。
【００１７】
【表２】
【００１８】従来例 さらに比較のために、実施例で作製した表１の焼結体Ａ
〜Ｋをそのまま従来鉄基焼結合金１〜１１とし、この従
来鉄基焼結合金１〜１１を機械加工して試験片を作製し
た。この試験片を用いて実施例と同様にして引張り強さ
およびシャルピー衝撃エネルギーを測定し、それらの測
定結果を表３に示した。さらに従来鉄基焼結合金１の組
織を金属顕微鏡により観察し、その金属顕微鏡組織写真
を図３に示した。また、図３の部分の金属顕微鏡組織の
写生図を図４に示した。図３の金属顕微鏡組織写真およ
び図４の写生図から、従来鉄基焼結合金１はベイナイト
素地であり、炭化物は層状であることが分かる。
〜Ｋをそのまま従来鉄基焼結合金１〜１１とし、この従
来鉄基焼結合金１〜１１を機械加工して試験片を作製し
た。この試験片を用いて実施例と同様にして引張り強さ
およびシャルピー衝撃エネルギーを測定し、それらの測
定結果を表３に示した。さらに従来鉄基焼結合金１の組
織を金属顕微鏡により観察し、その金属顕微鏡組織写真
を図３に示した。また、図３の部分の金属顕微鏡組織の
写生図を図４に示した。図３の金属顕微鏡組織写真およ
び図４の写生図から、従来鉄基焼結合金１はベイナイト
素地であり、炭化物は層状であることが分かる。
【００１９】
【表３】
【００２０】
【発明の効果】表１〜表３に示される結果から、本発明
鉄基焼結合金１と従来鉄基焼結合金１を比較すると、本
発明鉄基焼結合金１と従来鉄基焼結合金１とは成分組成
は同じであっても組織が異なることによって引張り強さ
およびシャルピー衝撃エネルギー値が向上することが分
かる。同様にして、本発明鉄基焼結合金２〜１１と従来
鉄基焼結合金１２〜１をそれぞれ比較すると、本発明鉄
基焼結合金２〜１１と従来鉄基焼結合金２〜１１とはそ
れぞれ成分組成は同じであっても組織が異なることによ
って一段と優れた引張り強さおよびシャルピー衝撃エネ
ルギー値が向上することが分かる。
鉄基焼結合金１と従来鉄基焼結合金１を比較すると、本
発明鉄基焼結合金１と従来鉄基焼結合金１とは成分組成
は同じであっても組織が異なることによって引張り強さ
およびシャルピー衝撃エネルギー値が向上することが分
かる。同様にして、本発明鉄基焼結合金２〜１１と従来
鉄基焼結合金１２〜１をそれぞれ比較すると、本発明鉄
基焼結合金２〜１１と従来鉄基焼結合金２〜１１とはそ
れぞれ成分組成は同じであっても組織が異なることによ
って一段と優れた引張り強さおよびシャルピー衝撃エネ
ルギー値が向上することが分かる。
【００２１】上述のように、この発明の鉄基焼結合金
は、引張り強さおよびシャルピー衝撃値が優れているの
で、機械装置の部品の材料として、優れた性能を長期に
わたって発揮することができ、工業上優れた効果をもた
らすものである。
は、引張り強さおよびシャルピー衝撃値が優れているの
で、機械装置の部品の材料として、優れた性能を長期に
わたって発揮することができ、工業上優れた効果をもた
らすものである。
【図１】この発明の鉄基焼結合金の金属顕微鏡組織写真
である。
である。
【図２】この発明の鉄基焼結合金の金属顕微鏡組織の写
生図である。
生図である。
【図３】従来の鉄基焼結合金の金属顕微鏡組織写真であ
る。
る。
【図４】従来の鉄基焼結合金の金属顕微鏡組織の写生図
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項１】 Ｎｉ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４
重量％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含有し、残りがＦ
ｅおよび不可避不純物からなる組成、並びにフェライト
素地中に平均粒径：０．１〜５μｍの粒状炭化物が分散
した組織を有することを特徴とする高強度鉄基焼結合
金。 - 【請求項２】 Ｃｕ：１〜４重量％、Ｍｏ：０．５〜４
重量％、Ｃ：０．５〜０．９重量％を含有し、残りがＦ
ｅおよび不可避不純物からなる組成、並びにフェライト
素地中に平均粒径：０．１〜５μｍの粒状炭化物が分散
した組織を有することを特徴とする高強度鉄基焼結合
金。 - 【請求項３】 Ｎｉ：１〜４重量％、Ｃｕ：１〜４重量
％、Ｍｏ：０．５〜４重量％、Ｃ：０．５〜０．９重量
％を含有し、残りがＦｅおよび不可避不純物からなる組
成、並びにフェライト素地中に平均粒径：０．１〜５μ
ｍの粒状炭化物が分散した組織を有することを特徴とす
る高強度鉄基焼結合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7339997A JPH09157806A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 高強度鉄基焼結合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7339997A JPH09157806A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 高強度鉄基焼結合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09157806A true JPH09157806A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18332764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7339997A Withdrawn JPH09157806A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 高強度鉄基焼結合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09157806A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2324803A (en) * | 1997-04-30 | 1998-11-04 | Nippon Piston Ring Co Ltd | Synchroniser ring |
| WO2002034957A1 (fr) * | 2000-10-25 | 2002-05-02 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Roue dentee sinterisee |
| GB2390372A (en) * | 2002-06-03 | 2004-01-07 | Tsubakimoto Chain Co | Sintered sprocket and manufacturing method |
| GB2395762A (en) * | 2002-11-29 | 2004-06-02 | Tsubakimoto Chain Co | Ratchet type tensioner having a pawl composed of high-density sintered alloy |
| CN100338373C (zh) * | 2003-07-22 | 2007-09-19 | 日产自动车株式会社 | 无声链用烧结链轮及其制造方法 |
-
1995
- 1995-12-04 JP JP7339997A patent/JPH09157806A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2324803A (en) * | 1997-04-30 | 1998-11-04 | Nippon Piston Ring Co Ltd | Synchroniser ring |
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| US6670048B2 (en) | 2000-10-25 | 2003-12-30 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Sintered sprocket |
| GB2390372A (en) * | 2002-06-03 | 2004-01-07 | Tsubakimoto Chain Co | Sintered sprocket and manufacturing method |
| GB2390372B (en) * | 2002-06-03 | 2005-06-08 | Tsubakimoto Chain Co | Sintered sprocket |
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