JPH09157608A - 剥離シート - Google Patents

剥離シート

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Publication number
JPH09157608A
JPH09157608A JP34478195A JP34478195A JPH09157608A JP H09157608 A JPH09157608 A JP H09157608A JP 34478195 A JP34478195 A JP 34478195A JP 34478195 A JP34478195 A JP 34478195A JP H09157608 A JPH09157608 A JP H09157608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release sheet
adhesive
polyester film
aluminum foil
preparation
Prior art date
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Pending
Application number
JP34478195A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Ushida
敬二 牛田
Kenji Hashimoto
堅治 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP34478195A priority Critical patent/JPH09157608A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二軸延伸ポリエステルフィルム中に含まれる
不純物の移行を有効に防止することにより、貼着型経皮
吸収剤製品用の剥離シートとして用いたときに、製造後
の流通期間や保存期間が長くなっても、皮膚貼着性が阻
害されたり、貼着層中の経皮吸収性薬剤の薬効が低下し
たりするようなトラブルを生じない剥離シートを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 主として貼着型経皮吸収剤製品用の剥離
シートである。二軸延伸ポリエステルフィルム(1) の少
なくとも片面にアルミニウム箔(2) を設け、そのアルミ
ニウム箔(2) 上にシリコーン系剥離剤による処理層(3)
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸延伸ポリエス
テルフィルムを用いた剥離シート、殊に、貼着型経皮吸
収剤製品用に適した剥離シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】貼着型経皮吸収剤製品用の剥離シートと
して、二軸延伸ポリエステルフィルムの表面にシリコー
ン系剥離処理剤を塗布、定着させたものが一般的に使用
されている。
【0003】この剥離シートを用いた貼着型経皮吸収剤
製品は、たとえば、剥離シート/経皮吸収性薬剤入り貼
着層/基材層の層構成を有し、その使用に際しては、こ
の製品から剥離シートを剥離除去し、残余のシートの貼
着層の側を皮膚に当てて貼着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の貼着型経皮吸収剤製品にあっては、製造後の流通期
間や保存期間が長くなると、剥離シートを構成する二軸
延伸ポリエステルフィルムに含まれている微量のオリゴ
マーや微量のカルシウム、アンチモン、モリブテン等の
無機物質がシリコーン系剥離処理層を透過して貼着層側
に移行し、その結果、貼着層(アクリル系粘着剤をベー
スとすることが多い)の粘着力が低下して皮膚貼着性が
阻害されたり、貼着層中の経皮吸収性薬剤の薬効が低下
したりするという問題点があった。
【0005】上記の問題点のうち薬効低下の点について
は、鎮痛剤のような比較的安価な薬剤である場合には、
薬効低下を見込んでそれに見合う量の薬剤を過剰に配合
しておく対策が講じられているが、そのような対策は根
本的な解決策とはならない上、コスト高を招くことにも
なる。また薬剤がニトログリセリンやニコチン酸である
場合には、薬効低下は製品そのものの信頼性に問題を生
じる。
【0006】本発明は、このような背景下において、二
軸延伸ポリエステルフィルム中に含まれる不純物の移行
を有効に防止することにより、貼着型経皮吸収剤製品用
の剥離シートとして用いたときに、製造後の流通期間や
保存期間が長くなっても、皮膚貼着性が阻害されたり、
貼着層中の経皮吸収性薬剤の薬効が低下したりするよう
なトラブルを生じない剥離シートを提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の剥離シートは、
二軸延伸ポリエステルフィルム(1) の少なくとも片面に
アルミニウム箔(2) が設けられ、その少なくとも一方の
アルミニウム箔(2) 上にシリコーン系剥離剤による処理
層(3) が設けられた構成を有するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0009】〈二軸延伸ポリエステルフィルム(1) 〉二
軸延伸ポリエステルフィルム(つまり二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム)(1) としては、厚みが1
6〜200μm 程度、殊に32〜150μm程度のもの
が用いられる。二軸延伸ポリエステルフィルム(1) の使
用は、機械的性質およびコストの点で有利である。
【0010】〈アルミニウム箔(2) 〉上記の二軸延伸ポ
リエステルフィルム(1) 上には、適当な接着剤を用いて
アルミニウム箔(2) が設けられる。接着剤は、通常の熱
可塑性または熱硬化性の接着剤のほか、紫外線硬化型接
着剤、粘着剤、熱溶融型接着剤などを用いることもでき
る。
【0011】〈処理層(3) 〉そして本発明においては、
上記のアルミニウム箔(2) 上にシリコーン系剥離剤によ
る処理層(3) を設けて剥離性を付与する。この場合、シ
リコーン系剥離剤にカップリング剤などを配合して接着
力を高めるようにすることもできる。処理層(3) の厚み
は、固形分基準で、0.01〜3g/m2程度、殊に0.05〜1g/
m2程度で充分である。
【0012】〈貼着型経皮吸収剤製品〉上記の剥離シー
トを用いて、貼着型経皮吸収剤製品が作製される。この
貼着型経皮吸収剤製品は、典型的には、剥離シート/経
皮吸収性薬剤入り貼着層/基材層の層構成を有し、適当
な包材に包装される。
【0013】貼着層はアクリル系粘着剤をベースとする
ことが多いが、これに限られない。経皮吸収性薬剤とし
ては、インドメタシンやサリチル酸等の鎮痛剤、ニトロ
グリセリン、ニコチン酸などが用いられるが、これらに
限られることはなく、また浸透剤をはじめ種々の助剤を
併用することもある。基材層としては、たとえば、織
布、不織布、編布、プラスチックスフィルムなどが用い
られる。
【0014】〈作用〉貼着型経皮吸収剤製品を使用する
にあたっては、まず剥離シートを剥離除去し、ついで残
余のシートの貼着層の側を皮膚に当接して貼着すればよ
い。貼着層に含有されている経皮吸収性薬剤は徐々に皮
膚から吸収され、所期の薬効が奏される。
【0015】そして本発明の剥離シートにあっては、二
軸延伸ポリエステルフィルム(1) にアルミニウム箔(2)
を設けてあるので、該フィルム中に含まれている微量の
オリゴマーや微量の無機物質が貼着層側に移行すること
が完全に防止される。また、アルミニウム箔(2) の引裂
強度が小さいという性質も、二軸延伸ポリエステルフィ
ルム(1) との積層により解消している。
【0016】そのため、製造後の流通期間や保存期間が
長くなっても、貼着層の粘着力が低下して皮膚貼着性が
阻害されたり、貼着層中の経皮吸収性薬剤の薬効が低下
したりするようなトラブルを生じない。
【0017】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0018】実施例1 図1は本発明の剥離シートの一例を模式的に示した断面
図である。ただし、接着剤層は図示を省略してある。
【0019】厚み75μm の二軸延伸ポリエステルフィ
ルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム)
(1) の片面に、接着剤を用いてアルミニウム箔(2) を積
層接着した。
【0020】ついでそのアルミニウム箔(2) 上に、シリ
コーン系剥離剤(s) (東レシリコーン株式会社製の「東
レシリコーンSD−7220」)のトルエン溶液をメイ
ヤバーコートによりコーティングし、乾燥後、加熱定着
させて、固形分基準で 0.2g/m2の処理層(3) を形成させ
た。
【0021】このようにして得た剥離シートを用いて、
常法により、剥離シート/経皮吸収性薬剤入り貼着層/
基材層の層構成を有する貼着型経皮吸収剤製品を作製し
(経皮吸収性薬剤としてはインドメタシンを使用)、6
ケ月以上放置して、貼着層の粘着力の低下の有無および
貼着層中の経皮吸収性薬剤の有効量を調べたが、いずれ
の項目も異常や性能低下は事実上認められなかった。
【0022】比較例1 実施例1において、アルミニウム箔(2) を設けることな
く、二軸延伸ポリエステルフィルム(1) 上に直接シリコ
ーン系の剥離剤の処理層(3) を形成させた。
【0023】このようにして得た剥離シートを用いて、
実施例1と同様にして貼着型経皮吸収剤製品を作製し、
6ケ月以上放置して、貼着層の粘着力の低下の有無およ
び貼着層中の経皮吸収性薬剤の有効量を調べたところ、
粘着力の有意の低下が見られ、また経皮吸収性薬剤の有
効量が大きく低減(40%近く低減)していることがわ
かった。
【0024】
【発明の効果】本発明の剥離シートにあっては、二軸延
伸ポリエステルフィルム(1) にアルミニウム箔(2) を設
けてあるので、該フィルム中に含まれている微量のオリ
ゴマーや微量の無機物質が貼着層側に移行することが完
全に防止される。
【0025】そのため、この剥離シートを貼着型経皮吸
収剤製品用の剥離シートとして用いた場合は、二軸延伸
ポリエステルフィルムをベースとした剥離シートである
にかかわらず、製造後の流通期間や保存期間が長くなっ
ても、皮膚貼着性が阻害されたり、貼着層中の経皮吸収
性薬剤の薬効が低下したりするようなトラブルを生じな
いというすぐれた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離シートの一例を模式的に示した断
面図である。
【符号の説明】
(1) …二軸延伸ポリエステルフィルム、 (2) …アルミニウム、 (3) …処理層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸ポリエステルフィルム(1) の少な
    くとも片面にアルミニウム箔(2) が設けられ、その少な
    くとも一方のアルミニウム箔(2) 上にシリコーン系剥離
    剤による処理層(3) が設けられた構成を有する剥離シー
    ト。
  2. 【請求項2】貼着型経皮吸収剤製品用の剥離シートであ
    る請求項1記載の剥離シート。
JP34478195A 1995-12-05 1995-12-05 剥離シート Pending JPH09157608A (ja)

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JP34478195A JPH09157608A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 剥離シート

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