JPH09156093A - インクジェットプリンタのヘッド駆動装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのヘッド駆動装置

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JPH09156093A
JPH09156093A JP31643795A JP31643795A JPH09156093A JP H09156093 A JPH09156093 A JP H09156093A JP 31643795 A JP31643795 A JP 31643795A JP 31643795 A JP31643795 A JP 31643795A JP H09156093 A JPH09156093 A JP H09156093A
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JP
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ink
line
piezoelectric element
ink chamber
ink jet
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JP31643795A
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Shunichi Ono
俊一 小野
Noboru Nitta
昇 仁田
Jun Takamura
純 高村
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピエゾ圧電素子の隔壁で隔てられた多数のイン
ク室をライン状に配置したインクジェットヘッドを使用
して印刷速度の高速化を図り、また、ピエゾ圧電素子を
シーケンシャル駆動する時間に充分な自由度を持たせ
る。 【解決手段】ピエゾ圧電素子29の隔壁で隔てられ電極
30を設けた多数のインク室をライン状に配置したイン
クジェットヘッドを使用し、インク室の各電極を+Vcc
電源ラインに接続するMOS型FET26と、各電極を
−Vcc電源ラインに接続するMOS型FET27と、各
電極を接地ラインに接続する双方向スイッチ28と、2
ビットのシーケンス信号S0 ,S1 を3つの駆動信号F
1 〜F3 にデコードしてFET、双方向スイッチに供給
するデコーダDEとを備え、シーケンス信号によりFE
T、双方向スイッチを選択的にオン、オフ動作し、ピエ
ゾ圧電素子をシーケンシャルに歪ませてインク室内に圧
力を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピエゾ圧電素子の
隔壁で隔てられ、それぞれ電極を設けた多数のインク室
をライン状に配置したインクジェットヘッドを備えたイ
ンクジェットプリンタのヘッド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の記録素子をライン状に配置したラ
インプリンタとしては、ラインサーマルプリンタが知ら
れている。ラインサーマルプリンタは、図10に示すよ
うに、システムバス1に制御部本体を構成するCPU
(中央処理装置)2、プログラムデータ等を格納したR
OM(リード・オンリー・メモリ)3、外部接続される
ホストコンピュータ(図示せず)と送受信制御を行い、
ホストコンピュータから印刷コマンドや印刷データを受
信するインターフェース(I/F)4、受信した印刷デ
ータをビットマップ展開したイメージデータを格納する
イメージRAM(ランダム・アクセス・メモリ)5、ラ
インサーマルヘッドの各発熱体素子を通電制御するドラ
イバ6に通電信号を供給するASIC7をそれぞれ接続
している。ドライバ6は、図11に示すように、シフト
レジスタ8、ラッチ回路9、ANDゲート回路10、ス
イッチ回路11からなるドライバIC6aを多数、カス
ケード接続して構成している。すなわち、ドライバ6
は、多数のドライバIC6aを、前段のデータ出力端子
DOと次段のデータ入力端子DIを接続することで構成
している。
【0003】このラインサーマルプリンタは、イメージ
RAM5から読み出したイメージデータをASIC7を
介してドライバ6のデータ入力端子DIからシフトレジ
スタ8にクロックCKにより順次シフトして格納し、1
ライン分のイメージデータをシフトレジスタ8に格納す
ると、ラッチ信号LTによりシフトレジスタ8のデータ
をラッチ回路9にラッチする。そして、このラッチ回路
9の出力と通電信号FIREとの論理積出力をANDゲート
回路10からスイッチ回路11の各スイッチ素子に供給
してスイッチ素子を選択的にオン動作してプリント出力
を送出し、このプリント出力により個々の発熱体素子を
選択的に発熱して各ドットの印刷を行うことになる。す
なわち、図12に示すように、個々の発熱体素子12は
それぞれFET等のスイッチ素子13を介して+VCC端
子と接地間に接続され、このスイッチ素子13をAND
ゲート回路10の個々のANDゲートからの通電信号F
によって所定時間オン動作して発熱体素子12への通電
制御を行うようになっている。この動作における、ラッ
チデータ、通電信号FIRE、プリント出力のタイミングを
示すと図13に示すようになる。また、データ入力端子
DIからシフトレジスタ8に格納されるイメージデー
タ、クロックCK、ラッチ信号LT、ラッチデータ、通
電信号FIRE、プリント出力のタイミングを示すと図14
に示すようになる。
【0004】しかし、このようなラインサーマルプリン
タのヘッド駆動装置は、単に発熱体を通電するか否かを
制御するのみであって、ピエゾ圧電素子の歪み動作を使
用してインク室内に圧力を与えて内部のインクをノズル
から噴射するインクジェットヘッドの駆動には適用でき
ない。
【0005】ピエゾ圧電素子を使用したインクジェット
ヘッドを備えたインクジェットプリンタのヘッド駆動装
置としては、シリアルインクジェットプリンタのヘッド
駆動装置が知られている。例えば、特開平6−2861
36号公報に示すものは、ピエゾ圧電素子の隔壁で隔て
られ、それぞれ電極を設けた複数のインク室を1カラム
分(1行印刷のための縦のドット数分)配置してインク
ジェットヘッドを構成し、このヘッドの各電極に印加す
る電圧を変化させることでピエゾ圧電素子を歪ませ、イ
ンク室に圧力を与えて室内のインクをノズルから噴射さ
せてドット印刷を行うようになっている。なお、ピエゾ
圧電素子の隔壁はインク室に圧力を与えるように歪むと
きにはこのインク室と隣合うインク室は逆に容積が大き
くなって負圧状態になるので、ピエゾ圧電素子を隔壁に
使用したインクジェットヘッドの場合は隣接したインク
室に同時に圧力を与える制御を行うことができず、この
ため、例えばインク室を1つおきに動作させ、これを2
回行う、いわゆる2分割駆動により1カラム分のドット
印刷を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ピエゾ圧電素子を使用
したシリアルインクジェットヘッドの駆動装置は、イン
クジェットヘッドのピエゾ圧電素子を1カラム毎に歪み
動作し、これを1ライン分繰返すことで1行の印刷を行
うことになり、印刷動作に時間がかかるという問題があ
る。また、印刷時間を短くするには1カラムでのピエゾ
圧電素子の動作時間を短くする必要があるが、ピエゾ圧
電素子を動作してインク室のインクを噴射させるにはピ
エゾ圧電素子をシーケンシャルに駆動する必要があり、
動作時間を短くするには限界がある。このように、ピエ
ゾ圧電素子を使用したシリアルインクジェットプリンタ
のヘッド駆動装置では、印刷速度の高速化を図ることが
できなかった。
【0007】そこで請求項1記載の発明は、ヘッドとし
て、ピエゾ圧電素子の隔壁で隔てられた多数のインク室
をライン状に配置したインクジェットヘッドを使用し、
このヘッドのピエゾ圧電素子をシーケンシャルに歪ませ
てインク室内に圧力を与えてインクをノズルから噴射す
る制御を行うことで、印刷速度の高速化を図ることがで
き、また、ピエゾ圧電素子をシーケンシャル駆動する場
合の動作時間に充分な自由度を持たせることができて各
種インク噴射の形態が実現でき、しかも外部から接続す
る信号線数を減らすことができるインクジェットプリン
タのヘッド駆動装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ピエゾ圧電素子の隔壁で隔てられ、それぞれ電極を設け
た多数のインク室をライン状に配置し、各電極間に印加
する電圧によりピエゾ圧電素子を歪ませてインク室内に
圧力を与え、このインク室内のインクをノズルから噴射
するインクジェットヘッドと、各電極をそれぞれ正の電
源ラインに接続する複数の第1の半導体スイッチング素
子と、各電極をそれぞれ負の電源ラインに接続する複数
の第2の半導体スイッチング素子と、各電極をそれぞれ
接地ラインに接続する複数の第3の半導体スイッチング
素子と、2ビットのシーケンス信号を3つの信号にデコ
ードして各半導体スイッチング素子にそれぞれ供給する
デコーダとを備え、シーケンス信号により各半導体スイ
ッチング素子を選択的にオン、オフ動作し、ピエゾ圧電
素子をシーケンシャルに歪ませてインク室内に圧力を与
えるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1はインクジェットプリンタの
ヘッド駆動装置の回路構成を示すもので、21はドライ
バICで、このドライバIC21は、n個のD型フリッ
プフロップFF1 ,FF2 ,…FFn を直列接続してな
るシフトレジスタ22、n個のラッチ回路LA1 ,LA
2 ,…LAn からなるラッチ回路群23、n個のデコー
ダDE1 ,DE2 ,…DEn からなるデコーダ群24及
びn個のスイッチ回路SW1 ,SW2 ,…SWn からな
るスイッチ回路群25により構成している。
【0010】前記シフトレジスタ22はデータ入力端子
DIから入力する各ドット1ビットのデータをクロック
CKに同期して1ドット分ずつフリップフロップFF1
〜FFn にシフトさせながら格納するようになってい
る。このシフトレジスタ22の最終段のフリップフロッ
プFFn の出力をデータ出力端子DOに出力している。
前記各フリップフロップFF1 〜FFn の出力は、ま
た、前記各ラッチ回路LA1 〜LAn にそれぞれ供給し
ている。この各ラッチ回路LA1 〜LAn は、ラッチ信
号LTに同期して各フリップフロップFF1 〜FFn の
出力をそれぞれラッチするようになっている。
【0011】前記各ラッチ回路LA1 〜LAn の出力、
すなわち、1ビットデータを前記各デコーダDE1 〜D
En にそれぞれ供給している。前記各デコーダDE1 〜
DEn に、また、2ビットのシーケンス信号S0 ,S1
をそれぞれ供給している。前記各デコーダDE1 〜DE
n は各ラッチ回路LA1 〜LAn からのビットデータと
外部入力する2ビットのシーケンス信号S0 ,S1 によ
り3ビットの駆動信号F1 ,F2 ,F3 を作成してスイ
ッチ回路群25の各スイッチ回路SW1 〜SWn にそれ
ぞれ供給している。前記スイッチ回路群25の各スイッ
チ回路SW1 〜SWn はそれぞれ+Vcc電源ライン、−
Vcc電源ライン及び接地ラインに接続している。
【0012】インクジェットヘッドは、実際にはドライ
バIC21を多数カスケード接続して1ラインのドット
数分を同時に印刷するラインヘッドになっている。この
場合、各ドライバIC21は、前段のデータ出力端子D
Oと後段のデータ入力端子DIとを接続することにな
る。
【0013】前記各スイッチ回路SW1 〜SWn は、図
2に示すように、第1の半導体スイッチング素子を構成
するMOS型FET(電界効果トランジスタ)26、第
2の半導体スイッチング素子を構成するMOS型FET
(電界効果トランジスタ)27及び第3の半導体スイッ
チング素子を構成する双方向スイッチ28を設け、MO
S型FET26のドレイン端子を+VCC電源ラインに接
続し、MOS型FET27のソース端子を−VCC電源ラ
インに接続し、双方向スイッチ28の一端を接地ライン
に接続している。前記MOS型FET26のソース端
子、MOS型FET27のドレイン端子及び双方向スイ
ッチ28の他端は、インク室の隔壁を構成するピエゾ圧
電素子29に設けた電極30に接続している。
【0014】そして、前記デコーダDE(DE1 〜DE
n )からの3ビットの駆動信号F1,F2 ,F3 を、M
OS型FET26,27のゲート端子及び双方向スイッ
チ28のトリガ端子にそれぞれ供給している。
【0015】図3は、インクジェットヘッドの構成を示
し、ピエゾ圧電部材31に所定の間隔を開けて複数の凹
状の溝を形成し、この各溝の上に天板32を固定し、各
溝部でインク室33を形成している。前記各インク室3
3内の側壁から底面にわたって前記電極30をそれぞれ
配置している。前記各インク室33の手前側前方にはノ
ズル(図示せず)を設け、後方にはインク補給口(図示
せず)を設けている。このインクジェットヘッドは、各
電極30間にピエゾ圧電部材31が介在することにな
り、この各電極30間に介在するピエゾ圧電部材31の
部分が前記各インク室33を隔てる隔壁を構成する前記
ピエゾ圧電素子29となっている。このインクジェット
ヘッドは、インク室33の数が1ラインのドット数に対
応しラインヘッドになっている。
【0016】前記デコーダDEは、図4に示すように、
3入力型ANDゲート35,36,37及び2入力型O
Rゲート38を備え、ラッチ回路LA1 〜LAn からの
ビットデータを前記ANDゲート35,36,37の1
つの入力端子にそれぞれ入力するとともにインバータ3
9を介して前記ORゲート38の一方の入力端子に入力
している。また、シーケンス信号S0 を前記ANDゲー
ト36,37のもう1つの入力端子にそれぞれ入力する
とともにインバータ40を介して前記ANDゲート35
のもう1つの入力端子に入力している。また、シーケン
ス信号S1 を前記ANDゲート37の残る1つの入力端
子に入力するとともにインバータ41を介して前記AN
Dゲート35,36の残る1つの入力端子にそれぞれ入
力している。前記ANDゲート35の出力を前記ORゲ
ート38の他方の入力端子に入力している。そして、前
記ANDゲート36の出力を駆動信号F1 とし、前記O
Rゲート38の出力を駆動信号F2 とし、前記ANDゲ
ート37の出力を駆動信号F3 としている。
【0017】従って、デコーダDEにラッチ回路からビ
ットデータ「1」が入力し、シーケンス信号S0 、S1
として図5の(a) 、(b) に示すような信号を入力する
と、このデコーダDEからは図5の(c) 、(d) 、(e) に
示すような駆動信号F1 、F2、F3 が出力される。こ
の駆動信号F1 ,F2 ,F3 により前記スイッチ回路S
W1 〜SWn は次のように動作する。最初は、シーケン
ス信号S0 、S1 が共にローレベルで、駆動信号F1 が
ローレベル、駆動信号F2 がハイレベル、駆動信号F3
がローレベルになっている。この状態では、双方向スイ
ッチ30がオン動作してピエゾ圧電素子31の一端側が
電極32を介して接地ラインに接続している。このとき
ピエゾ圧電素子31の他端も同様隣の双方向スイッチ3
0がオン動作して接地ラインに接続している。
【0018】この状態でシーケンス信号S0 がハイレベ
ルとなり、駆動信号F1 がハイレベル、駆動信号F2 が
ローレベルとなってMOS型FET26がオン動作する
とともに双方向スイッチ28がオフ動作する。これによ
りピエゾ圧電素子29の一端側が電極30を介して+V
cc電源ラインに接続される。そして、所定時間経過後に
シーケンス信号S0 がローレベル、S1 がハイレベルと
なり、駆動信号F1 がローレベルとなってMOS型FE
T26がオフ動作する。これによりピエゾ圧電素子31
はホールド状態となる。この状態で、所定時間経過後に
シーケンス信号S0 が再びハイレベルとなり、駆動信号
F3 がハイレベルとなってMOS型FET27がオン動
作する。これによりピエゾ圧電素子29の一端側が電極
30を介して−Vcc電源ラインに接続される。さらに所
定時間経過後にシーケンス信号S0 ,S1 が共にローレ
ベルとなり、駆動信号F2 がハイレベル、駆動信号F3
がローレベルとなる。これによりMOS型FET27が
オフ動作し、双方向スイッチ28がオン動作してピエゾ
圧電素子29の一端側が電極30を介して接地ラインに
接続される。
【0019】従って、この一連の動作においてこのピエ
ゾ圧電素子29の一端に印加される電圧OUTは図5の
(f) に示すように変化することになる。なお、この一連
の動作においてこのピエゾ圧電素子29の他端は隣の双
方向スイッチ28がオン状態を保持しているので、隣の
電極30を介して常時接地ラインに接続している。これ
により、ピエゾ圧電素子29の両端間電圧は時間と共に
シーケンシャルに変化することになる。すなわち、ピエ
ゾ圧電素子29の電圧状態が、接地(GND)→+VCC
→ホールド状態→−VCC→接地、と変化することにな
る。これによりピエゾ圧電素子29は所望の歪動作を行
うことになる。この一連動作におけるビットデータ、シ
ーケンス信号So ,S1 、駆動信号F1 、F2 、F3 及
び印加電圧OUTを真理値表で示せば表1に示すように
なる。
【0020】
【表1】
【0021】これをドライバIC21全体の動作として
見ると、データ入力端子DIに図6の(a) に示すような
ビットデータが入力すると、このビットデータは図6の
(b)に示すクロックCKに同期してシフトレジスタ22
に順次シフトして格納する。シフトレジスタ22に1ラ
イン分のデータが格納されると、図6の(c) に示すよう
にラッチ信号LTがローレベルになるタイミングでシフ
トレジスタ22の各フリップフロップFF1 〜FFn に
格納したデータがラッチ回路LA1 〜LAn によりラッ
チされる。そして、ラッチ回路LA1 〜LAn でラッチ
したデータが図6の(d) に示すようにデコーダDE1 〜
DEn に供給される。
【0022】また、外部から図6の(e) 及び(f) に示す
ようなシーケンス信号S0 、S1 がデコーダDE1 〜D
En に供給される。これにより、ピエゾ圧電素子29の
電極30で挟まれる両端間に印加する電圧OUTは、図
6の(g) に示すように時間と共にシーケンシャルに変化
する。これによりピエゾ圧電素子29は所望の歪動作を
行うことになる。
【0023】例えば、図7に示すように、インク室33
aと、このインク室33aと隣合うインク室33b、3
3cに注目すると、常時は、駆動信号F2 がハイレベル
状態にあり、双方向スイッチ28はオン動作している。
従って、各インク室33a,33b,33cの各電極3
0a,30b,30cは接地ラインに接続した状態とな
っている。なお、図中矢印はピエゾ圧電素子29の分極
方向を示している。
【0024】この状態でインク室33aに対応するデコ
ーダDEからの駆動信号F1 がハイレベル、駆動信号F
2 がローレベルになると、FET26がオン動作し、双
方向スイッチ28がオフ動作する。これにより、インク
室33aの電極30aは、図8に示すように+Vcc電源
ラインに接続する。すると、インク室33aとインク室
33bとの間のピエゾ圧電素子29a及びインク室33
aとインク室33cとの間のピエゾ圧電素子29bがそ
れぞれインク室33b、33c側に曲がるように歪む。
こうしてインク室33aの容積が拡大される。その後、
駆動信号F1 がローレベルになってFET26がオフ動
作してもこの状態が保持される。
【0025】この状態で駆動信号F3 がハイレベルにな
ると、FET27がオン動作する。これにより、インク
室33aの電極30aは、図9に示すように−Vcc電源
ラインに接続する。すると、インク室33aとインク室
33bとの間のピエゾ圧電素子29a及びインク室33
aとインク室33cとの間のピエゾ圧電素子29bが今
度は逆にそれぞれインク室33a側に曲がるように歪
む。こうしてインク室33aの容積が縮小される。そし
て、この縮小によりインク室33a内の圧力が大きくな
り、インク室33a内のインクがノズルから噴射され
る。すなわち、ドット印刷が行われることになる。
【0026】この動作をラインインクジェットヘッドの
各インク室に対して隣合うインク室が動作しないよう
に、例えば1つおきのインク室に対してビットデータが
「1」のものについて行う。そして、この動作が終了す
ると今度は残るインク室に対してビットデータが「1」
のものについて同様に行う。こうして、各インク室の動
作を2回に分けて行うことで1ラインのドット印刷が行
われることになる。すなわち、1ラインの2分割印刷が
行われる。
【0027】このように、ラインインクジェットヘッド
を使用することにより、2回の動作で1ラインについて
のドット印刷ができるので、隔壁を構成するピエゾ圧電
素子29を歪み動作させるための時間に十分な余裕がで
き、ピエゾ圧電素子29をシーケンシャル駆動する場合
の動作時間に充分な自由度を持たせることができる。従
って、インク室の容積を拡大する場合は徐々に行って隣
接するインク室に影響を与えない制御が容易にでき、ま
た、ノズルから噴射するインク量を変化して1ドット内
の階調印刷が可能となる。すなわち、各種インク噴射の
形態が実現できる。
【0028】また、ドットの1ラインを2回で印刷でき
るので、これを1カラム分繰返すことで1行の印刷がで
き、従来のシリアルインクジェットヘッドに比べて高速
印刷が可能となる。また、外部から入力するシーケンス
信号をS0 ,S1 の2ビットとし、これをデコーダDE
で3ビットの駆動信号F1 ,F2 ,F3 にデコードして
FET26,27、双方向スイッチ28をオン、オフ駆
動する構成となっているので、外部からドライバIC2
1に接続される信号線の数を少なくできる。そして、信
号線の数を減らすことにより、ノイズの影響を極力小さ
くできる。また、シーケンス信号を2ビットすること
で、シーケンス信号を発生する回路を2ビットのバイナ
リカウンタで構成することが可能となり、回路の簡素化
を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明によれば、ヘ
ッドとして、ピエゾ圧電素子の隔壁で隔てられた多数の
インク室をライン状に配置したインクジェットヘッドを
使用し、このヘッドのピエゾ圧電素子をシーケンシャル
に歪ませてインク室内に圧力を与えてインクをノズルか
ら噴射する制御を行うことで、印刷速度の高速化を図る
ことができ、また、ピエゾ圧電素子をシーケンシャル駆
動する場合の動作時間に充分な自由度を持たせることが
できて各種インク噴射の形態が実現でき、しかも外部か
ら接続する信号線の数を減らすことができ、ノイズの影
響も極力小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す回路構成図。
【図2】同実施の形態におけるスイッチ回路の構成を示
す図。
【図3】同実施の形態におけるインクジェットヘッドの
構成を示す部分断面図。
【図4】同実施の形態におけるデコーダの構成を示す
図。
【図5】同実施の形態におけるデコーダ及びスイッチ回
路の動作を説明するためのタイミング図。
【図6】同実施の形態における全体の動作を説明するた
めのタイミング図。
【図7】同実施の形態におけるインクジェットヘッドの
ピエゾ圧電素子の動作を説明するための図。
【図8】同実施の形態におけるインクジェットヘッドの
ピエゾ圧電素子の動作を説明するための図。
【図9】同実施の形態におけるインクジェットヘッドの
ピエゾ圧電素子の動作を説明するための図。
【図10】従来のラインサーマルプリンタのブロック
図。
【図11】同ラインサーマルプリンタの駆動部の回路構
成図。
【図12】図11のスイッチ回路の構成を示す回路図。
【図13】同ラインサーマルプリンタのラッチデータ、
通電信号、プリント出力のタイミングを示す図。
【図14】同ラインサーマルプリンタの駆動部全体の動
作を説明するためのタイミング図。
【符号の説明】
21…ドライバIC 22…シフトレジスタ 23…ラッチ回路群 24…デコーダ群 25…スイッチ回路群 26…MOS型FET(第1の半導体スイッチ素子) 27…MOS型FET(第2の半導体スイッチ素子) 28…双方向スイッチ(第3の半導体スイッチ素子) 29…ピエゾ圧電素子 30…電極 33…インク室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピエゾ圧電素子の隔壁で隔てられ、それ
    ぞれ電極を設けた多数のインク室をライン状に配置し、
    各電極間に印加する電圧により前記ピエゾ圧電素子を歪
    ませてインク室内に圧力を与え、このインク室内のイン
    クをノズルから噴射するインクジェットヘッドと、前記
    各電極をそれぞれ正の電源ラインに接続する複数の第1
    の半導体スイッチング素子と、前記各電極をそれぞれ負
    の電源ラインに接続する複数の第2の半導体スイッチン
    グ素子と、前記各電極をそれぞれ接地ラインに接続する
    複数の第3の半導体スイッチング素子と、2ビットのシ
    ーケンス信号を3つの信号にデコードして前記各半導体
    スイッチング素子にそれぞれ供給するデコーダとを備
    え、前記シーケンス信号により前記各半導体スイッチン
    グ素子を選択的にオン、オフ動作し、前記ピエゾ圧電素
    子をシーケンシャルに歪ませてインク室内に圧力を与え
    ることを特徴とするインクジェットプリンタのヘッド駆
    動装置。
JP31643795A 1995-12-05 1995-12-05 インクジェットプリンタのヘッド駆動装置 Pending JPH09156093A (ja)

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