JPH09156047A - ペイントレスフィルム - Google Patents

ペイントレスフィルム

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JPH09156047A
JPH09156047A JP7344354A JP34435495A JPH09156047A JP H09156047 A JPH09156047 A JP H09156047A JP 7344354 A JP7344354 A JP 7344354A JP 34435495 A JP34435495 A JP 34435495A JP H09156047 A JPH09156047 A JP H09156047A
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film
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laminated
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resin
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Seinosuke Mizuno
水野精之助
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Nippon Ply Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 押出コーティングラミネート法により、耐熱
性ポリエステルフィルム1にアンカーコート2して、ポ
リエチレン3を押出機よりTダイを通して押出し、さら
にその上にアクリルフィルム4をラミネートして形成さ
れた複合フィルム6に、ポリ塩化ビニール5のキャスト
フィルムと、接着剤7と、ポリ塩化ビニールまたはポリ
プロピレン8のバッキングフィルムを積層したペイント
レスフィルム。 【効果】 塗剤を使用しないで成形できる。ペイントレ
スフィルムの製造工程での溶剤の歩留が99.9%と大
気への放量は微量ですむ。リサイクルが可能で、使用す
る樹脂が熱可塑性なので、直接成形工程へリサイクルで
きます。グラインド品を全体の40%迄混入しても成形
品の性能や外観が劣化しない。塗装設備を必要としな
い。安価な樹脂にペイントレスフィルムを使って成形で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機溶剤を使用す
るスプレー塗装を用いることなく、樹脂成形品の表面を
加飾し、その樹脂成形品の性能を保持するペイントレス
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、沸素フィルムとポリ塩化ビニー
ルからなるキャストフィルムとの間を接着剤で接着し、
前記キャストフィルムと、ポリ塩化ビニールまたはポリ
プロピレンのバッキングフィルムとの間を接着剤で接着
して、積層した積層フィルム(以下、第1従来例とい
う)が知られている。
【0003】また、沸素とアクリルからなる複合フィル
ムとポリ塩化ビニールのキャストフィルムとの間を接着
剤で接着し、前記キャストフィルムと、ポリ塩化ビニー
ルまたはポリプロピレンのバッキングフィルムとの間を
接着剤で接着して、積層した積層フィルム(以下、第2
従来例という)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1従来例の場合は、沸素フィルムが高価であること。ま
た、接着剤層が二層になるために、成形性に限界があ
り、50%以上の伸びを要求される形状の成形品には追
随できない。つまり成形品の形状が高低差の大きい場
合、積層フィルムが破断してしまう。従って比較的平偏
な成形品にしか使用できないという問題があった。
【0005】また、前記第2従来例の場合も、沸素とア
クリルからなる複合フィルムにしたので若干安価にはな
るが、第1従来例と同様に接着剤層が二層になるため、
用途には限界があるという問題があった。
【0006】本発明は、これらの事情に鑑み、安価なア
クリルフィルム単体では、成形性を良くするために、薄
くしなければならない。従って、強度がないので直接キ
ャストできなかった。これを解決して押出コーティング
ラミネート法によりアクリルフィルムをポリエステルで
補強し、しかも接着剤層は一層にしたペイントレスフィ
ルムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次のような技術手段を採用した。請求項
1記載の発明は押出コーティングラミネート法により、
耐熱性ポリエステルフィルムにアンカーコートして、ポ
リエチレンを押出機よりTダイを通して押出し、さらに
その上にアクリルフィルムをラミネートして形成された
複合フィルムに、ポリ塩化ビニールのキャストフィルム
と、接着剤と、ポリ塩化ビニールまたはポリプロピレン
のバッキングフィルムを積層するという技術手段を採用
した。
【0008】請求項2記載の発明は、押出コーティング
ラミネート法により耐熱性ポリエステルフィルムにアン
カーコートしてポリエチレンを押出機によりTダイを通
して押出し、さらにその上に沸素とアクリルからなる複
合フィルムをラミネートして形成された積層フィルム
と、接着剤と、ポリ塩化ビニールまたはポリプロピレン
のバッキングフィルムを積層するという技術手段を採用
した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、押出コーティングラミ
ネート法にて、アクリルの複合フィルムを作るもので、
耐熱性ポリエステルフィルムにアンカーコートして、ポ
リエチレンフィルムを押出機よりTダイを通して押出
し、さらにその上にアクリルフィルムをラミネートして
形成した複合フィルムのように、支持体層としてトップ
コート層、着色層までを先ず成形する。この複合フィル
ムの下の層として、射出成形法、押出成形法によってポ
リプロピレンフィルムまたはポリ塩化ビニールを接着剤
を介して接着し、積層したペイントレスフィルムであ
る。
【0010】
【実施例】さらに本発明の一実施例を添付図面で詳細に
説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す概略断面
図で、各フィルム、接着剤を線で表したものである。こ
の第1実施例は、押出コーティングラミネート法にて、
耐熱性ポリエステルフィルム1(例えば50μ)にアン
カーコート2(例えば3μ)して、ポリエチレンフィル
ム3(例えば40μ)を押出機よりTダイを通して押出
して、さらにその上にアクリルフィルム4(例えば50
μ)、ポリ塩化ビニール5(例えば50μ)をラミネー
トする。
【0011】このようにして成形された複合フィルム6
は、支持体層としてトップコート層、着色層を形成する
もので、これから下の層としては、成形法と、成形樹脂
によって接着剤を用途に合わせて選定しなければならな
い。工法としては、射出成形で樹脂がポリプロピレンの
場合は、別工程で、ドライラミネートにてポリプロピレ
ンフィルム8をラミネートする。又、押出成形法で樹脂
がポリ塩化ビニールの場合は、ドライラミネートにてポ
リ塩化ビニールフィルム8をラミネートする。以上のよ
うに接着層(バッキング層)を変えてやる事により成形
法、成形樹脂と対応させる事ができる。
【0012】図2に基づいて本発明の第2実施例の構成
を説明する。図2は、第2実施例を示す概略断面図で、
各フィルム、接着剤を線で表したものである。この第2
実施例は、押出コーティングラミネート法にて、耐熱性
ポリエステルフィルム1(例えば50μ)にアンカーコ
ート2(例えば3μ)して、ポリエチレンフィルム3
(例えば40μ)を押出機よりTダイを通して押出し
て、さらにその上に沸素とアクリルからなる積層フィル
ム9(例えば50μ)をラミネートする。
【0013】このようにして成形された積層複合フィル
ム10は、支持体層としてトップコート層、着色層を形
成するもので、これから下の層としては、成形法と、成
形樹脂によって接着剤を用途に合わせて選定しなければ
ならない。工法としては、射出成形で樹脂がポリプロピ
レンの場合は、別工程で、ドライラミネートにてポリプ
ロピレンフィルム8をラミネートする。又、押出成形法
で樹脂がポリ塩化ビニールの場合は、ドライラミネート
にてポリ塩化ビニールフィルム8をラミネートする。以
上のように接着層(バッキング層)を変えてやる事によ
り成形法、成形樹脂と対応させる事ができる。
【0014】なお、第2実施例のものは、第1実施例の
ものより、耐薬品性において機能的に優れているもので
ある。次に、ペイントレスフィルムの成形法について説
明すると、以下の方法がある。
【0015】(a)インサートインジェクション成形 この方法を用いるためには、2つの工程が必要である。
第1にフィルムを予備真空成形しトリムカットして、製
品の表面形状にする。第2にこの成形されたフィルムを
金型内に装着する。この状態で射出成形するとバッキン
グシートを成形樹脂が融着し、製品表面をペイントレス
フィルムが被う状態になる。
【0016】(b)インモールド成形(金型内成形) この方法はインサートインジェクションと異なり、事前
にフィルムを真空成形しません。この方法では、ロール
状で供給されたフィルムを金型の間に送り込み、製品の
表面側にセットして金型を閉じ、射出成形します。金型
が充填されるに伴い、成形樹脂の圧力と温度がフィルム
を製品状態にします。金型を開けると、フィルムが成形
品と接着された状態で部品が仕上がります。インサート
インジェクションと同様にトリムカットする設備は必要
になります。
【0017】(c)押出成形(エキストルージョン) 熱可塑性樹脂を加熱シリンダー内で溶融させスクリュー
で押出して連続的に種々の異径形状のものを作る方法で
ある。予め製品形状に合わせた幅にペイントレスフィル
ムをスリットして、その押出ダイス内、又はダイスの出
口でその樹脂の熱を利用して融着させる。この方法は、
連続的に成形できるので、コストが安価になる。但し要
求の寸法にカットする必要があり、そのカットされた断
面は製品となり得ないので、端末を成形加工する必要が
ある。一つの方法として熱プレスによる成形法がある。
又両端末の熱プレス成形された後はトリムカットする必
要がある。
【0018】(d)インジェクションブロー成形(吹込
成形) 中空成形品を成形する方法である。材料重量を低減し、
又コスト低減にもなる、成形方法でもあるため自動車の
サイドモール等に研究されている。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基づいて、次の
ような効果を得ることができる。
【0020】(1)環境上のメリットは、第1に塗剤を
使用しないで成形できる。第2にペイントレスフィルム
の製造工程での溶剤の歩留が99.9%と大気への放量
は微量ですむ。第3にリサイクルが可能で、使用する樹
脂が熱可塑性なので、直接成形工程へリサイクルできま
す。グラインド品を全体の40%迄混入しても成形品の
性能や外観が劣化しない。なお、スプレー塗装品ではこ
のようなリサイクルは不可能です。
【0021】(2)製造成形上のメリットは、第1に塗
装設備を必要としない。設備投資が少なくて済む。運転
コストなしで成形品を供給することができる。第2に安
価な樹脂にペイントレスフィルムを使って成形できる。
スプレー塗装の場合は、その塗料と密着性が悪いため高
価な樹脂を使っている。又、溶剤に弱い樹脂や熱変形温
度の低い樹脂でも使えるというメリットがある。
【0022】(3)外観性のメリットは、チッピング性
がスプレー塗装に比べて強い。それはスプレー塗装のト
ップコート層の厚さが10μ程度に対してペイントレス
フィルムは50μである。他の耐候性、耐薬品性の上で
もその5倍の厚さの層があるということで性能的にも劣
ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるペイントレスフィル
ムを示す概略断面図である。
【図2】本発明の第2実施例であるペイントレスフィル
ムを示す概略平面図である。
【符号の説明】
1‥‥耐熱性ポリエステルフィルム 2‥‥アンカー
コート 3‥‥ポリエチレンフィルム 4‥‥アクリル
フィルム 5‥‥ポリ塩化ビニール 6‥‥複合フィ
ルム 7‥‥接着剤 8‥‥ポリプロピレンフィルムまたはポリ塩化ビニール
フィルム 9‥‥積層フィルム 10‥‥積層複合
フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/36 B32B 27/36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出コーティングラミネート法により、
    耐熱性ポリエステルフィルムにアンカーコートして、ポ
    リエチレンを押出機よりTダイを通して押出し、さらに
    その上にアクリルフィルムをラミネートして形成された
    複合フィルムに、ポリ塩化ビニールのキャストフィルム
    と、接着剤と、ポリ塩化ビニールまたはポリプロピレン
    のバッキングフィルムを積層したことを特徴とするペイ
    ントレスフィルム。
  2. 【請求項2】 押出コーティングラミネート法により耐
    熱性ポリエステルフィルムにアンカーコートしてポリエ
    チレンを押出機によりTダイを通して押出し、さらにそ
    の上に沸素とアクリルからなる複合フィルムをラミネー
    トして形成された積層フィルムと、接着剤と、ポリ塩化
    ビニールまたはポリプロピレンのバッキングフィルムを
    積層したことを特徴とするペイントレスフィルム。
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